台本概要

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タイトル 給湯室にて3(1+2)
作者名 Danzig
ジャンル その他
演者人数 4人用台本(男2、女2)
時間 20 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 給湯室にて1と2を合わせたシナリオです。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
美和子 88 先輩OL
斎藤 78 後輩OL
土田 28 美和子の彼氏
桜井 25 斎藤の彼氏
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0: 0:とあるオフィス 0:先輩と後輩の会話 0: 美和子:ちょっと、斎藤さん : 斎藤:はい、なんでしょう美和子先輩 : 美和子:ちょっと給湯室まで来てくれる? : 斎藤:どうしてですか? : 美和子:来ればわかるわ : 斎藤:は、はぁ 0: 0:給湯室 0: 斎藤:で、なんですか? 美和子先輩 : 美和子:斎藤さん、あなた何かここに呼ばれる心当たりってない? : 斎藤:え? 心当たりですか?・・・特にないですけど : 美和子:あっそ・・ 美和子:まわいいわ 美和子:あなた、営業部の土田さん、知ってるわよね? : 斎藤:ええ、知ってますよ : 美和子:じゃぁ、土田さんと私の関係も知ってるわよね? : 斎藤:確か・・・同期入社でしたっけ? : 美和子:そうじゃないわよ! : 斎藤:え? : 美和子:もう、知らばっくれないでちょうだい 美和子:あなた、土田さんが私の彼氏だって事、知ってるでしょ! : 斎藤:はぁ・・・まぁ・・ : 美和子:まぁ・・・じゃないわよ。 美和子:それを知ってて、あなた、あの人と寝たでしょ : 斎藤:え? : 美和子:隠したってダメよ 美和子:先週、あなたとあの人が楽しそうに歩いてたのを見たっていう人がいるのよ。 美和子:それで昨日、あの人を問い詰めてみたら白状したわ。 美和子:あなたと寝たって : 斎藤:そうですか・・ 斎藤:あの人、意外と口が軽いんですね。 斎藤:でも、誘ってきたのは向こうですよ : 美和子:そ・・・そんな事ないわよ。 美和子:あの人は、あなたの方から誘ってきたって言ってたわよ : 斎藤:そりゃ、そう言うでしょ・・ : 美和子:と、とにかく、どっちが誘ったって事が問題なんじゃないのよ : 斎藤:そうなんですか? : 美和子:も、勿論それも問題よ。 美和子:でも、もっと大きな問題は、あなたが私の彼氏と知って、あの人と寝た事が問題なのよ : 斎藤:はぁ : 美和子:折角、あなたが新人の頃からいろいろ教えてあげて 美和子:いい関係でいられてると思ってたのに 美和子:とんだ裏切り行為だわ : 斎藤:そうですね・・ : 美和子:どうして、そういう事をしたのよ : 斎藤:そんな事いわれても・・ : 美和子:ちゃんと答えなさい! : 斎藤:それは・・ : 美和子:ハッキリいいなさいよ : 斎藤:ふう・・ 斎藤:それは、先輩が私の彼と寝たからです : 美和子:な・・・ : 斎藤:私、知ってますよ、ちゃんと : 美和子:斎藤さん、あなた何を言うの : 斎藤:先輩、経理部の桜井さんが私の彼だって知ってますよね? : 美和子:し、知ってるわよ : 斎藤:じゃ、どうして桜井さんの部屋になんて行ったんですか? : 美和子:そんなとこ行ってないわよ : 斎藤:まぁ、知らばっくれちゃって・・・ : 美和子:桜井さんがそう言ったの? : 斎藤:別に、言ってませんよ : 美和子:じ、じゃぁ、どうしてそんな事が分かるのよ、それに部屋に行っただけかもしれないじゃない。 美和子:寝ただなんて、何か証拠でもあるの? : 斎藤:まぁ、それなりに : 美和子:な、何よ、言ってごらんなさい : 斎藤:先輩の香水って『ピンクパール』ですよね? : 美和子:そ・・そうよ : 斎藤:臭いがしたんですよね~ あいつの部屋の枕から : 美和子:そ・・ : 斎藤:男って鈍感だから、残り香とかに気付かないんですよ 斎藤:だから、平気で他の女を部屋に連れ込むんですよねぇ 斎藤:それに・・・グラスが2つシンクに出しっぱなしとか・・・もうバレバレ : 美和子:ピ、ピンクパールくらい、私じゃなくてもつけてる人はいるでしょ : 斎藤:先輩って、その香水の事、パリの土産だとか、私くらいしかつけてないとか言ってましたよね? : 美和子:言ったけど・・・ : 斎藤:じゃ、先輩しかいないじゃないですかぁ : 斎藤:それに、誰もそんなオバン臭い香水なんてつけないわよ(ボソ) : 美和子:オ、オバ・・・ : 斎藤:あら、聞こえちゃいましたぁ? : 美和子:ったく。ホント、失礼ね : 斎藤:失礼なのはお互い様です : 美和子:な・・・ : 斎藤:だいたい、人の彼氏を寝取っておいて、『自分は寝取られる覚悟がありませんでした』 斎藤:なんて、無しですよね? : 美和子:それは・・・ : 斎藤:別に土田さんには、大して興味はなかったんですけどね 斎藤:先輩がそんな事するから・・ : 美和子:あなたね! : 斎藤:あ、向こうから誘ってきたってのは本当ですよ : : 美和子:そういう事じゃないわよ : 斎藤:結局、得をしたのが男連中ってのは、あんまりいい気分じゃありませんけどね : 美和子:あなた・・・ : 斎藤:他に話しがないのでしたら、私は仕事がありますので、これで失礼します : 美和子:ちょ・・・ : 斎藤:これからは、お互い気をつけましょうね、先輩 斎藤:では、失礼します : 美和子:ちょっと待ちなさい! 美和子:ったく・・・ 0: 0:場転 0: 0:とあるファミレス 0:店の奥の目立たない場所 0: 斎藤:土田先輩って、口が軽いんですね : 土田:斎藤君、ごめん、ホントごめん・・ : 斎藤:しかも、私から誘ったとか・・ 斎藤:嘘つき : 土田:いやでもさ、あの時は、もう、そう言うしか・・ : 斎藤:まぁ、それは分からなくも、ないですけどね : 土田:でしょ、そうなんだよ。 土田:もう、凄いプレッシャーでさ 土田:仕方なかったんだよ・・ 土田:ごめん、ホントごめん : 斎藤:それにしたって 斎藤:最後まで行ったなんて、言わなきゃよかったんですよ 斎藤:知らばっくれてりゃ、どうせバレや、しないんですから : 土田:それは、そうだけどさ・・ 土田:でも、美和子が怒ると怖いんだって 土田:たから、つい、正直にさ : 斎藤:デートくらいで、目くじら立てるなんてねぇ・・ 斎藤:まぁ、私はバレても、よかったんですけどね。 斎藤:どうせ、仕返しだったし・・ 斎藤: 斎藤:でも、土田先輩が正直に言っちゃうから、 斎藤:美和子先輩と、やりあう羽目になっちゃいましたけどね : 土田:だから、ゴメンて : 斎藤:結局、祐樹(ゆうき)にも、バレる事になっちゃいましたよね 斎藤:あぁーあ、あいつが、いつ気付くのか、試したかったんだけどなぁ : 土田:まぁ、まぁ・・・ 土田:でも、桜井君も酷いよね、斎藤君がいるのに浮気なんて : 斎藤:でも、そのおかげで、いい思いをしたのは、土田先輩じゃないですか : 土田:まぁ、そうなんだけどね・・ 土田:齋藤君に感謝しなきゃかなw : 斎藤:感謝?! : 土田:いやいや、冗談だって : 斎藤:はぁ(ため息) : 土田:俺、フリードリンク取ってくるよ、斎藤君もいる? : 斎藤:じゃぁ、私、コーヒーお願いしてもいいですか? : 土田:OK、じゃぁ行ってくるよ 0: 0: 0:とあるファミレス 0:店の手前の目立たない場所 0: 美和子:桜井君、どういう事よ、 美和子:斎藤さんにバレてたじゃない : 桜井:すいません、美和子(みわこ)先輩 桜井:まさか詩織(しおり)にバレてるんて・・ : 美和子:女って、匂いとか、ちょっとした変化とかに敏感なのよ 美和子:もう、不用意すぎるわよ : 桜井:ごめんなさい : 美和子:あなたが「絶対大丈夫だから」っていうから、行ってあげたのに 美和子:その後で彼女を部屋に入れるなんて・・ : 桜井:ホント、すいません : 美和子:こんな事なら、ホテルにすればよかったわ : 桜井:僕、あの時、お金あんまり持ってなくて・・ : 美和子:もう・・そんな理由だったんなら、言ってくれればよかったのに : 桜井:いや・・でも・・ : 美和子:私、斎藤さんを呼び出して、叱りつけるつもりだったのに 美和子:言い返せなくなって、恥かいちゃったじゃない : 桜井:すいません : 美和子:まぁ、あの子には、もう仕事、教えてあげないから、いいけどね : 桜井:でも、美和子先輩 桜井:どうして、詩織がいるの知ってたのに、 桜井:僕の誘いに乗ってくれたんですか? : 美和子:そりゃ・・まぁ・・ 美和子:あなたは新人の頃から、素直で可愛い後輩だったし・・ 美和子:それに : 桜井:それに? : 美和子:あんなこと聞かされたらねぇ・・ 美和子:女として、やっぱりねぇ : 桜井:そうだったんですか : 美和子:でも、もうバレちゃったし 美和子:私には和也(かずや)がいるから、 美和子:もう、これっきりよ、いいわね : 桜井:はい・・分かりました・・ 桜井:じゃぁ・・もし美和子先輩が土田さんと別れたら? : 美和子:そういう事は、聞かないの。 美和子:それに、貴方には斎藤さんがいるでしょ : 桜井:そうなんですけど・・ 桜井:もう詩織とは、ダメになっちゃうような気がして : 美和子:それで私? 美和子:イヤよ、そんなの : 桜井:そうですよね・・ : 美和子:私、飲み物取ってくるわ 美和子:桜井君は何がいい? : 桜井:じゃぁ、コーラで : 美和子:OK 0: 0: 0:フリードリンクコーナー 0: 土田:コーヒー、コーヒーっと 0: 0:コーヒーカープを持って振りかえる 0: 土田:っとすみません・・って、あれ? : 美和子:和也(かずや)! : 土田:み、み、美和子・・ 0: 0:土田をじっと見る美和子 0: 美和子:ねぇ、和也? : 土田:な、何? : 美和子:一つ、聞いてもいいかしら? : 土田:な、な、何? : 美和子:どうして、コーヒーを2つ持ってるのかな? : 土田:えっと・・こ、これは・・ 0: 0: 0:4人が相席になる 0: 美和子:で、なんで二人が一緒にいるのかしら? : 斎藤:反省会ですよ : 美和子:なんの反省会よ : 斎藤:美和子先輩こそ、どうして祐樹(ゆうき)と一緒にいるんですか? : 美和子:そりゃ、いろいろあるのよ : 斎藤:じゃぁ、私もいろいろな反省会という事で : 美和子:まぁ、ホント生意気ね : 土田:まぁ、まぁ、二人とも落ち着いて : 斎藤:別に、私は落ち着いてますよ : 土田:そうかもしれないけど・・ : 美和子:和也(かずや)は余計な事を言わなくていいのよ : 土田:・・はぁ・・ : 美和子:で、二人はまだ続いているのかしら? : 斎藤:それは、先輩次第じゃないですかね : 美和子:どういう意味よ : 斎藤:そういう意味ですよ : 美和子:まぁ : 斎藤:だいたい、美和子先輩の方が先ですよね : 美和子:そうだけど? : 斎藤:美和子先輩が祐樹を寝取らなきゃ、私と土田先輩ともなかった訳ですから : 美和子:和也、あなた知ってたの? : 土田:うん・・ 土田:斎藤君に教えられたんだよ、美和子と桜井君が浮気してるって・・ : 美和子:それで、斎藤さんを誘ったの? : 土田:誘ったというか・・そういう雰囲気だったというか・・ : 美和子:呆れた : 斎藤:呆れるのは美和子先輩ですよ。 斎藤:人の彼氏を寝取っておいて、自分の彼氏の浮気を許さないなんて : 美和子:私が呆れたって言ったのは、あなたの事よ : 斎藤:どうしてですか : 美和子:どうせ和也が誘うように、あなたが仕向けたんでしょ : 斎藤:さぁ、それはどうでしょうね : 美和子:ホント呆れるわね 美和子:まぁいいわ、どうせ仕返しか何かのつもりだったんでしょうから : 斎藤:まぁ、そうですけど : 美和子:でしょうね 美和子:自分が浮気されたのを、人のせいにして、仕返しするような人だもの 美和子:何したって驚(おどろ)かないわよ 美和子:まぁ、和也には同情しないけどね : 土田:美和子・・ : 斎藤:人のせいってどういう意味ですか : 美和子:そういう意味よ : 斎藤:くっ・・ 斎藤:祐樹(ゆうき)、あなたも、何か言いなさいよ : 桜井:いや・・それは・・ : 美和子:言ってあげれば? : 桜井:いや、美和子先輩・・ : 斎藤:何よ、何かあるなら、言ってごらんなさいよ : 桜井:いや・・いいって・・ごめん・・ : 斎藤:ったく : 美和子:言ってあげればいいじゃない、私を誘った理由を : 斎藤:何? 斎藤:祐樹(ゆうき)が誘ったの? : 桜井:いや・・あの・・ : 美和子:そんなのどっちだっていいじゃない : 斎藤:よくありませんよ! : 美和子:あなたと和也の場合と同じかもよ 美和子:私が誘うように仕向けたかもしれないでしょ? : 斎藤:それは・・ : 美和子:桜井君も、言ってあげればいいんじゃないの? 美和子:「もう貧乳には飽きた」って : 斎藤:なっ! : 桜井:先輩、僕、そんな事言ってないじゃないですか 桜井:詩織(しおり)が誤解するようなことは・・ : 美和子:あら、同じじゃない : 桜井:違いますって・・ : 斎藤:じゃぁ、なんて言ったのよ : 桜井:いや・・なんにも・・ : 斎藤:言いなさいよ : 桜井:え・・ 桜井:・・・ 桜井:飽きたとか、そんなんじゃなくて 桜井:い・・一度でいいから、大きい胸を触ってみたいって・・ : 斎藤:同じじゃない! : 美和子:ほらね : 桜井:違いますって・・ : 斎藤:もう・・だからって、よりにもよって、こんな年増の色気に中(あ)てられるなんて : 美和子:年増! : 土田:まぁ、まぁ・・斎藤君も落ち着いて 土田:美和子も、もうやめろって : 美和子:ふん : 斎藤:土田先輩だって、私に言った事、 斎藤:美和子先輩に言ってあげればいいじゃないですか : 土田:斎藤君・・ : 美和子:まぁ、それは聞きたいわね : 土田:美和子も! : 斎藤:いいじゃないですか、本人が聞きたいって言ってるんですから 斎藤:土田先輩、いいましたよね? 斎藤:「ハリのない肌は、もう飽きたって」 : 美和子:なっ! : 桜井:土田さん・・それは・・ : 土田:そんな事、言ってないじゃん! : 斎藤:同じですよ : 土田:違うって・・ : 美和子:もういいわ 美和子:どうせ、そこの清楚(せいそ)ビッチに言わされたんでしょ : 斎藤:ビッチは余計です : 美和子:どうだか : 桜井:詩織も、美和子先輩も・・もうやめてください 桜井:僕が全部悪いんですから : 斎藤:そりゃそうでしょ : 桜井:悪かったよ、詩織・・ : 美和子:はぁ(ため息) 美和子:まぁ、そこから先は、二人でやって頂戴 0: 0:席を立つ美和子 0: 斎藤:どこ行くんですか! : 美和子:もう帰るのよ。 美和子:ここに居ても仕方ないから。 美和子: 美和子:和也、ここの支払いお願いね : 土田:美和子・・ : 美和子:和也も、せいぜい気をつけなさい 美和子:じゃぁね 0: 0:立ち去る美和子 0:完 0:

0: 0:とあるオフィス 0:先輩と後輩の会話 0: 美和子:ちょっと、斎藤さん : 斎藤:はい、なんでしょう美和子先輩 : 美和子:ちょっと給湯室まで来てくれる? : 斎藤:どうしてですか? : 美和子:来ればわかるわ : 斎藤:は、はぁ 0: 0:給湯室 0: 斎藤:で、なんですか? 美和子先輩 : 美和子:斎藤さん、あなた何かここに呼ばれる心当たりってない? : 斎藤:え? 心当たりですか?・・・特にないですけど : 美和子:あっそ・・ 美和子:まわいいわ 美和子:あなた、営業部の土田さん、知ってるわよね? : 斎藤:ええ、知ってますよ : 美和子:じゃぁ、土田さんと私の関係も知ってるわよね? : 斎藤:確か・・・同期入社でしたっけ? : 美和子:そうじゃないわよ! : 斎藤:え? : 美和子:もう、知らばっくれないでちょうだい 美和子:あなた、土田さんが私の彼氏だって事、知ってるでしょ! : 斎藤:はぁ・・・まぁ・・ : 美和子:まぁ・・・じゃないわよ。 美和子:それを知ってて、あなた、あの人と寝たでしょ : 斎藤:え? : 美和子:隠したってダメよ 美和子:先週、あなたとあの人が楽しそうに歩いてたのを見たっていう人がいるのよ。 美和子:それで昨日、あの人を問い詰めてみたら白状したわ。 美和子:あなたと寝たって : 斎藤:そうですか・・ 斎藤:あの人、意外と口が軽いんですね。 斎藤:でも、誘ってきたのは向こうですよ : 美和子:そ・・・そんな事ないわよ。 美和子:あの人は、あなたの方から誘ってきたって言ってたわよ : 斎藤:そりゃ、そう言うでしょ・・ : 美和子:と、とにかく、どっちが誘ったって事が問題なんじゃないのよ : 斎藤:そうなんですか? : 美和子:も、勿論それも問題よ。 美和子:でも、もっと大きな問題は、あなたが私の彼氏と知って、あの人と寝た事が問題なのよ : 斎藤:はぁ : 美和子:折角、あなたが新人の頃からいろいろ教えてあげて 美和子:いい関係でいられてると思ってたのに 美和子:とんだ裏切り行為だわ : 斎藤:そうですね・・ : 美和子:どうして、そういう事をしたのよ : 斎藤:そんな事いわれても・・ : 美和子:ちゃんと答えなさい! : 斎藤:それは・・ : 美和子:ハッキリいいなさいよ : 斎藤:ふう・・ 斎藤:それは、先輩が私の彼と寝たからです : 美和子:な・・・ : 斎藤:私、知ってますよ、ちゃんと : 美和子:斎藤さん、あなた何を言うの : 斎藤:先輩、経理部の桜井さんが私の彼だって知ってますよね? : 美和子:し、知ってるわよ : 斎藤:じゃ、どうして桜井さんの部屋になんて行ったんですか? : 美和子:そんなとこ行ってないわよ : 斎藤:まぁ、知らばっくれちゃって・・・ : 美和子:桜井さんがそう言ったの? : 斎藤:別に、言ってませんよ : 美和子:じ、じゃぁ、どうしてそんな事が分かるのよ、それに部屋に行っただけかもしれないじゃない。 美和子:寝ただなんて、何か証拠でもあるの? : 斎藤:まぁ、それなりに : 美和子:な、何よ、言ってごらんなさい : 斎藤:先輩の香水って『ピンクパール』ですよね? : 美和子:そ・・そうよ : 斎藤:臭いがしたんですよね~ あいつの部屋の枕から : 美和子:そ・・ : 斎藤:男って鈍感だから、残り香とかに気付かないんですよ 斎藤:だから、平気で他の女を部屋に連れ込むんですよねぇ 斎藤:それに・・・グラスが2つシンクに出しっぱなしとか・・・もうバレバレ : 美和子:ピ、ピンクパールくらい、私じゃなくてもつけてる人はいるでしょ : 斎藤:先輩って、その香水の事、パリの土産だとか、私くらいしかつけてないとか言ってましたよね? : 美和子:言ったけど・・・ : 斎藤:じゃ、先輩しかいないじゃないですかぁ : 斎藤:それに、誰もそんなオバン臭い香水なんてつけないわよ(ボソ) : 美和子:オ、オバ・・・ : 斎藤:あら、聞こえちゃいましたぁ? : 美和子:ったく。ホント、失礼ね : 斎藤:失礼なのはお互い様です : 美和子:な・・・ : 斎藤:だいたい、人の彼氏を寝取っておいて、『自分は寝取られる覚悟がありませんでした』 斎藤:なんて、無しですよね? : 美和子:それは・・・ : 斎藤:別に土田さんには、大して興味はなかったんですけどね 斎藤:先輩がそんな事するから・・ : 美和子:あなたね! : 斎藤:あ、向こうから誘ってきたってのは本当ですよ : : 美和子:そういう事じゃないわよ : 斎藤:結局、得をしたのが男連中ってのは、あんまりいい気分じゃありませんけどね : 美和子:あなた・・・ : 斎藤:他に話しがないのでしたら、私は仕事がありますので、これで失礼します : 美和子:ちょ・・・ : 斎藤:これからは、お互い気をつけましょうね、先輩 斎藤:では、失礼します : 美和子:ちょっと待ちなさい! 美和子:ったく・・・ 0: 0:場転 0: 0:とあるファミレス 0:店の奥の目立たない場所 0: 斎藤:土田先輩って、口が軽いんですね : 土田:斎藤君、ごめん、ホントごめん・・ : 斎藤:しかも、私から誘ったとか・・ 斎藤:嘘つき : 土田:いやでもさ、あの時は、もう、そう言うしか・・ : 斎藤:まぁ、それは分からなくも、ないですけどね : 土田:でしょ、そうなんだよ。 土田:もう、凄いプレッシャーでさ 土田:仕方なかったんだよ・・ 土田:ごめん、ホントごめん : 斎藤:それにしたって 斎藤:最後まで行ったなんて、言わなきゃよかったんですよ 斎藤:知らばっくれてりゃ、どうせバレや、しないんですから : 土田:それは、そうだけどさ・・ 土田:でも、美和子が怒ると怖いんだって 土田:たから、つい、正直にさ : 斎藤:デートくらいで、目くじら立てるなんてねぇ・・ 斎藤:まぁ、私はバレても、よかったんですけどね。 斎藤:どうせ、仕返しだったし・・ 斎藤: 斎藤:でも、土田先輩が正直に言っちゃうから、 斎藤:美和子先輩と、やりあう羽目になっちゃいましたけどね : 土田:だから、ゴメンて : 斎藤:結局、祐樹(ゆうき)にも、バレる事になっちゃいましたよね 斎藤:あぁーあ、あいつが、いつ気付くのか、試したかったんだけどなぁ : 土田:まぁ、まぁ・・・ 土田:でも、桜井君も酷いよね、斎藤君がいるのに浮気なんて : 斎藤:でも、そのおかげで、いい思いをしたのは、土田先輩じゃないですか : 土田:まぁ、そうなんだけどね・・ 土田:齋藤君に感謝しなきゃかなw : 斎藤:感謝?! : 土田:いやいや、冗談だって : 斎藤:はぁ(ため息) : 土田:俺、フリードリンク取ってくるよ、斎藤君もいる? : 斎藤:じゃぁ、私、コーヒーお願いしてもいいですか? : 土田:OK、じゃぁ行ってくるよ 0: 0: 0:とあるファミレス 0:店の手前の目立たない場所 0: 美和子:桜井君、どういう事よ、 美和子:斎藤さんにバレてたじゃない : 桜井:すいません、美和子(みわこ)先輩 桜井:まさか詩織(しおり)にバレてるんて・・ : 美和子:女って、匂いとか、ちょっとした変化とかに敏感なのよ 美和子:もう、不用意すぎるわよ : 桜井:ごめんなさい : 美和子:あなたが「絶対大丈夫だから」っていうから、行ってあげたのに 美和子:その後で彼女を部屋に入れるなんて・・ : 桜井:ホント、すいません : 美和子:こんな事なら、ホテルにすればよかったわ : 桜井:僕、あの時、お金あんまり持ってなくて・・ : 美和子:もう・・そんな理由だったんなら、言ってくれればよかったのに : 桜井:いや・・でも・・ : 美和子:私、斎藤さんを呼び出して、叱りつけるつもりだったのに 美和子:言い返せなくなって、恥かいちゃったじゃない : 桜井:すいません : 美和子:まぁ、あの子には、もう仕事、教えてあげないから、いいけどね : 桜井:でも、美和子先輩 桜井:どうして、詩織がいるの知ってたのに、 桜井:僕の誘いに乗ってくれたんですか? : 美和子:そりゃ・・まぁ・・ 美和子:あなたは新人の頃から、素直で可愛い後輩だったし・・ 美和子:それに : 桜井:それに? : 美和子:あんなこと聞かされたらねぇ・・ 美和子:女として、やっぱりねぇ : 桜井:そうだったんですか : 美和子:でも、もうバレちゃったし 美和子:私には和也(かずや)がいるから、 美和子:もう、これっきりよ、いいわね : 桜井:はい・・分かりました・・ 桜井:じゃぁ・・もし美和子先輩が土田さんと別れたら? : 美和子:そういう事は、聞かないの。 美和子:それに、貴方には斎藤さんがいるでしょ : 桜井:そうなんですけど・・ 桜井:もう詩織とは、ダメになっちゃうような気がして : 美和子:それで私? 美和子:イヤよ、そんなの : 桜井:そうですよね・・ : 美和子:私、飲み物取ってくるわ 美和子:桜井君は何がいい? : 桜井:じゃぁ、コーラで : 美和子:OK 0: 0: 0:フリードリンクコーナー 0: 土田:コーヒー、コーヒーっと 0: 0:コーヒーカープを持って振りかえる 0: 土田:っとすみません・・って、あれ? : 美和子:和也(かずや)! : 土田:み、み、美和子・・ 0: 0:土田をじっと見る美和子 0: 美和子:ねぇ、和也? : 土田:な、何? : 美和子:一つ、聞いてもいいかしら? : 土田:な、な、何? : 美和子:どうして、コーヒーを2つ持ってるのかな? : 土田:えっと・・こ、これは・・ 0: 0: 0:4人が相席になる 0: 美和子:で、なんで二人が一緒にいるのかしら? : 斎藤:反省会ですよ : 美和子:なんの反省会よ : 斎藤:美和子先輩こそ、どうして祐樹(ゆうき)と一緒にいるんですか? : 美和子:そりゃ、いろいろあるのよ : 斎藤:じゃぁ、私もいろいろな反省会という事で : 美和子:まぁ、ホント生意気ね : 土田:まぁ、まぁ、二人とも落ち着いて : 斎藤:別に、私は落ち着いてますよ : 土田:そうかもしれないけど・・ : 美和子:和也(かずや)は余計な事を言わなくていいのよ : 土田:・・はぁ・・ : 美和子:で、二人はまだ続いているのかしら? : 斎藤:それは、先輩次第じゃないですかね : 美和子:どういう意味よ : 斎藤:そういう意味ですよ : 美和子:まぁ : 斎藤:だいたい、美和子先輩の方が先ですよね : 美和子:そうだけど? : 斎藤:美和子先輩が祐樹を寝取らなきゃ、私と土田先輩ともなかった訳ですから : 美和子:和也、あなた知ってたの? : 土田:うん・・ 土田:斎藤君に教えられたんだよ、美和子と桜井君が浮気してるって・・ : 美和子:それで、斎藤さんを誘ったの? : 土田:誘ったというか・・そういう雰囲気だったというか・・ : 美和子:呆れた : 斎藤:呆れるのは美和子先輩ですよ。 斎藤:人の彼氏を寝取っておいて、自分の彼氏の浮気を許さないなんて : 美和子:私が呆れたって言ったのは、あなたの事よ : 斎藤:どうしてですか : 美和子:どうせ和也が誘うように、あなたが仕向けたんでしょ : 斎藤:さぁ、それはどうでしょうね : 美和子:ホント呆れるわね 美和子:まぁいいわ、どうせ仕返しか何かのつもりだったんでしょうから : 斎藤:まぁ、そうですけど : 美和子:でしょうね 美和子:自分が浮気されたのを、人のせいにして、仕返しするような人だもの 美和子:何したって驚(おどろ)かないわよ 美和子:まぁ、和也には同情しないけどね : 土田:美和子・・ : 斎藤:人のせいってどういう意味ですか : 美和子:そういう意味よ : 斎藤:くっ・・ 斎藤:祐樹(ゆうき)、あなたも、何か言いなさいよ : 桜井:いや・・それは・・ : 美和子:言ってあげれば? : 桜井:いや、美和子先輩・・ : 斎藤:何よ、何かあるなら、言ってごらんなさいよ : 桜井:いや・・いいって・・ごめん・・ : 斎藤:ったく : 美和子:言ってあげればいいじゃない、私を誘った理由を : 斎藤:何? 斎藤:祐樹(ゆうき)が誘ったの? : 桜井:いや・・あの・・ : 美和子:そんなのどっちだっていいじゃない : 斎藤:よくありませんよ! : 美和子:あなたと和也の場合と同じかもよ 美和子:私が誘うように仕向けたかもしれないでしょ? : 斎藤:それは・・ : 美和子:桜井君も、言ってあげればいいんじゃないの? 美和子:「もう貧乳には飽きた」って : 斎藤:なっ! : 桜井:先輩、僕、そんな事言ってないじゃないですか 桜井:詩織(しおり)が誤解するようなことは・・ : 美和子:あら、同じじゃない : 桜井:違いますって・・ : 斎藤:じゃぁ、なんて言ったのよ : 桜井:いや・・なんにも・・ : 斎藤:言いなさいよ : 桜井:え・・ 桜井:・・・ 桜井:飽きたとか、そんなんじゃなくて 桜井:い・・一度でいいから、大きい胸を触ってみたいって・・ : 斎藤:同じじゃない! : 美和子:ほらね : 桜井:違いますって・・ : 斎藤:もう・・だからって、よりにもよって、こんな年増の色気に中(あ)てられるなんて : 美和子:年増! : 土田:まぁ、まぁ・・斎藤君も落ち着いて 土田:美和子も、もうやめろって : 美和子:ふん : 斎藤:土田先輩だって、私に言った事、 斎藤:美和子先輩に言ってあげればいいじゃないですか : 土田:斎藤君・・ : 美和子:まぁ、それは聞きたいわね : 土田:美和子も! : 斎藤:いいじゃないですか、本人が聞きたいって言ってるんですから 斎藤:土田先輩、いいましたよね? 斎藤:「ハリのない肌は、もう飽きたって」 : 美和子:なっ! : 桜井:土田さん・・それは・・ : 土田:そんな事、言ってないじゃん! : 斎藤:同じですよ : 土田:違うって・・ : 美和子:もういいわ 美和子:どうせ、そこの清楚(せいそ)ビッチに言わされたんでしょ : 斎藤:ビッチは余計です : 美和子:どうだか : 桜井:詩織も、美和子先輩も・・もうやめてください 桜井:僕が全部悪いんですから : 斎藤:そりゃそうでしょ : 桜井:悪かったよ、詩織・・ : 美和子:はぁ(ため息) 美和子:まぁ、そこから先は、二人でやって頂戴 0: 0:席を立つ美和子 0: 斎藤:どこ行くんですか! : 美和子:もう帰るのよ。 美和子:ここに居ても仕方ないから。 美和子: 美和子:和也、ここの支払いお願いね : 土田:美和子・・ : 美和子:和也も、せいぜい気をつけなさい 美和子:じゃぁね 0: 0:立ち去る美和子 0:完 0: