台本概要
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タイトル | モンスタースレイヤー |
---|---|
作者名 | あまくケイ (@amak0331) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 4人用台本(女1、不問3) ※兼役あり |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
おのれ、モンスター!! モンスターに殺されてしまった父母の仇をとるために!!! モンスタースレイヤーであるアヴェンジは戦う! ファンキーな復讐ギャグバトルファンタジーです 10~15分くらい 雰囲気が崩れないアドリブや語尾変更などOK キラー役は女性推奨ですが不問でも可 作者のノリで書きました すっからかんで書いたので、中身がないです ナレーションはどなたか兼ね役お願いいたします 1294 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
アヴェンジ | 不問 | 33 | モンスターへの復讐心の元に戦うモンスタースレイヤー 剣を使う 女性でも可 おのれモンスター |
キラー | 女 | 22 | チェーンソーを使うモンスタースレイヤーだが 人間とかモンスター関係なく殺したい人 パイアーとのキスシーンあり 女で書きましたが、男性でも可 |
パイアー | 不問 | 28 | 吸血鬼。 永い眠りから覚めたお方。 オカマっぽいような妖美っぽいような雰囲気 |
ラク | 不問 | 30 | 強い精霊 着物を着ている パイアーとモンスター同盟を結んでいる どことなーくひょうひょうとされていて、喋り方が古風 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
ナレーション:時は1000年とか2000年とか、その辺らしいっすよ!
ナレーション:ある場所で、1人の復讐心真っ盛りの青年がいたとさ!
アヴェンジ:許さぬ、許さぬ、魑魅魍魎(ちみもうりょうの)のモンスターども……我が父と母の命奪ってくれたな!
アヴェンジ:この復讐心、心に灯していざ参ろうぞ……
アヴェンジ:モンスタースレイヤーの幕開けとな!!
ナレーション:タイトルコォォォォル! その名も!「モンスタースレイヤーァァァ!!!」って主人公が言ってんじゃないかーーーい!
アヴェンジ:ぬぬ、適当にさ迷ってみれば、なんともそれらしい場所にたどり着いてしまったな
アヴェンジ:ふふ、ここが狩りどころか! 馬鹿の皮を被った馬鹿なモンスターどもよ!
アヴェンジ:このアヴェンジ、貴様らの息の根を、転生後までとめてやるぞっと!
パイアー:ファ~、血を吸い血を吸い、長生きしては、知らない間に目覚めた!この魂!
パイアー:見ればよう分からん、しかめっ面で顔が破けてしまいそうな、ようわからん青年がいるんだなぁ……誰やねん
アヴェンジ:見たままだ。モンスタースレイヤー……アヴェンジとはこの俺のことなりて!
ラク:振り向きヴァンパイア、振り向き人間、どっちが好みかと問い合わせを受けりゃぁ、おいらなら、例え火の中水の中、人間様を選んでしまうなぁ
パイアー:なにぃ!? ラク氏! モンスター同盟を裏切るぅぅ手前ということぉ!?
ラク:うううん! 手前で裏切っても良し、既に裏切っても良し! ここいらどこで裏切るか、ジャンケンで決めようじゃあないの!
パイアー:最初はグー! じゃーんけーん!
ラク:最初はグー! じゃーんけーん!
キラー:死ねバカクズったれモンスター風情のエセモンスターがぁ!
ラク:ぬぅ!? なぞなぞに満ちた第三者、おなぁぁぁりぃぃ!?
パイアー:ほぉぉぉ!? 誰だお前! フーアーユーヒューマン!?
アヴェンジ:ほう、お前。どこぞの……なんだっけ……あのー……そう、あれだ。酒場にいた、トチさんも狂いに狂いそうな顔をしたモンスタースレイヤーじゃないか
キラー:あーそう、そうですよ。暇だからとっとと殺しに来たんですよ
アヴェンジ:どこでも変わらぬ、メガネ・ギロリ・スタイル。モンスターも怯えて膝まづくときいたその実力、いかがなものか
キラー:心配しなくてもーあなたもころしまーす
アヴェンジ:なんとうぐいす!?
パイアー:なーはははははは! 俺が一番のりだぜええと殴り込みに来たそこのモンスタースレイヤーさんも、なんだか奇妙な運命のサガにいらっしゃいますねぇ?
ラク:はっはっは、はっはっは! 愉快や愉快、はっはっは
パイアー:手を取り合って笑いましょう!
アヴェンジ:その手をちぎって、ハチの巣にブチこんでやろう
キラー:あのー、アヴェンジさーん。さっきからきみー、主人公ムーヴかましたいのか知らんけどー、デスってるのが決まってるのに、イキりかっこつけマルマルペーションするのやめてくださーい。きもいんでーす、きもいんでーす、キモイん……デス!!!
アヴェンジ:それだけ喋るとは愚かな。まるで自分から斬りかかると申しているものだぞ、キラー・ザ・キラー!
パイアー:キラー・ザ・キラー! かっこいい!! なら私は、パイアー・ザ・パイアーとか適当に名乗ろうかしら!! 名乗ろうかしら!!
ラク:己の名前とは、神の万物から与えられた名前というもの。仏さまもひっくり返るような、サプライズ名義変更なんぞしちまえば、お前さん、モンスター同盟に泥団子を投げるっちゅうことですよなぁ?
パイアー:私はっ!! 血をチューチューできればそれでいいのん!
パイアー:血を、チュッチュ、チュッチュ出来たら、それでいいのん!
パイアー:大事な事だし、3回目もいったほうがいいのん!?
ラク:あの世でのんのん日和ってなさいなぁ! 裏切り同然の吸血鬼ィ!!!
パイアー:アァァァァイッチャウウウウウウ!
キラー:だっるーあーだっる。どっちも同族争いってこの展開、超ウケる以前に超ゲロ吐きそうなんですけどー
アヴェンジ:なれば嘔吐死を、ご丁寧におすすめしてやる
アヴェンジ:お前は! 復讐の! 邪魔だ!
アヴェンジ:「ジェノサイドブレイク」!
0:アヴェンジは剣を持って、キラーに斬りかかる
アヴェンジ:邪魔をするなら、押し通るまで!!
キラー:あぁぁぁぁ吐きてえええ!
キラー:「ゴアマキシ・チェーンソー」ォォォォ!!
0:キラーは血のこびりついたチェーンソーを振り回す
パイアー:あぁぁ! チェーンソーだって! 血がたっくさん見れそうじゃなぁぁい! 斬られようかしら!
キラー:えっ? 斬られてくれるんですか!? 嬉しい……。私、ずっと吸血鬼の残骸をみて見たかったんです。幼いころから思ってました、嘘ですけど。……その、良かったら、私に、殺されてくれませんか?
ラク:あいやいやー、楽しさゆえんのあの表情。純粋無垢(じゅんすいむく)とはきくものの、誰にでもぴったり合う言葉ではありませんなぁ……。いやー怖い怖い
アヴェンジ:恐怖とは、常に貴様と隣り合わせなり!
ラク:ぬぬ! もしやいつの間に!?
アヴェンジ:さっきからのしりのしりと、貴様に向かって歩いてきとったわ、たわけが!
ラク:成程、なかなか隙も暇も見せてくれない実力とくる。復讐とは、時にすーぱーでびくとりーな、とびきり全開パワーを見せてくれるらしいと申され、まいまいつぶり……
アヴェンジ:謎の語尾をはっつけて、自分は恐ろしいモンスターではないアピール全開などという、戯言(ざれごと)も唾を吐くような、くだらない真似をしたわけではあるまいな?
ラク:お主にとってはくだらなくとも、おいらにとってはぁ、宇宙銀河、森羅万象、価値があるというもの。全ての魑魅魍魎(ちみもうりょう)の変化は、語尾なんぞたやすく変えてしまう。まいまいつぶり、という語尾が、ありとあらゆるもんすたぁ達につく日も、近いやもしれ……
キラー:あぁぁぁぁ吐きてええええ!
パイアー:あのぉ! ラクさぁん! 喋ってないで助けてもらっていいですかぁ!?
ラク:ぬぬ? お主、裂かれたいのではなかったかえ?
パイアー:こいつ、ずっーーーーと吐こうとしてんのよおおおお!
キラー:もう無理、無理ってぇー!
パイアー:ほらぁ! ずーーーーっとこれ! チェ―ンソー振り回しながら、ゲロンパなんて芸当を、やってのけようとしてるのよぉお!
ラク:それは、南無阿弥陀仏案件よのぉ。せいぜい、美貌の優れた人間の嘔吐を、真に受けると、おとなの経験値が、あがりにあがっていくのではないかの?
パイアー:大人の階段、のぼりたくなぁぁぁい!
キラー:やばい、先に吐いていい?
パイアー:ぬぬ!? 待て! 待ってくれ! 私が見たいのは、お前のゴミカスなゲロより血のほうであってぇ!
キラー:んー
パイアー:ふぇ!? 接吻んんんんん!!
キラー:おるるるるるるるる
パイアー:んんんんんんん! プレゼントフォオユウウウウウウウ!?
ナレーション:……ん? あっ! ここナレーションあるんだ!! あーえっと、見ちゃだめです!見ちゃダメ!! 良い子は瞼(まぶた)を閉じましょう!!!
アヴェンジ:ふむ、あれなら切り裂かれた方がよっぽどマシというものだな
ラク:ほう、これはぁ、お見事なでぃーぷきす、というものでぇ
アヴェンジ:心配せずとも、このアヴェンジ、あのような、トチさんも狂うような真似はせん
アヴェンジ:今思えば、貴様……どこかで聞き覚えのある声をしている
ラク:なんとまことか。お空もピカリなご光栄。このラクのお声を、過去の美しい情景の中、覚えておられるというのか?
アヴェンジ:舐め腐った態度をしおって。美化された過去とな? それはまるで、全て知っているかのような言い方じゃないか?
ラク:その通り
アヴェンジ:語るまでもないか……! やはり、貴様が。なれば決まり。全人生、来世もかけて、その安楽(あんらく)な顔を、苦楽(くらく)に歪ませてやろう!
キラー:はぁ……はぁ……はぁ
キラー:あー……気持ち……気持ちよかった……
アヴェンジ:貴様!! 人の復讐心をよくわからない感動でさえぎるんじゃない!!! 邪魔だ!!! 賢者モードは、復讐にいらぬ存ぜぬ!!
キラー:あー、さいっこ。ゲロぶちかまして、すっきりしっぽり
パイアー:ぐぐぐぐぐぐぁぁぁぁぁぁ!! 許さん! 許さないわ!!!
パイアー:もう無理! モンスターとか、どうでもいい! 知らん! 知らないフリしてる余裕はなし!! 殺す! ひたすら殺してやる!!
ラク:まーまーまー、そんなに焦るでない
パイアー:はぁぁひふぅぅへほぉぉぉ!?
パイアー:ラクゥ! あたし!なにを!されたか!わかってる!?
ラク:げろを、口内に、吐かれた
パイアー:そうよ……その通りよ……
ラク:…そうじゃの……
パイアー:……そうよ
ラク:……そうじゃな……
パイアー:………
キラー:……ふぅ、ふぅ
パイアー:何か言いなさいよぉぉぉん!!
ラク:いいではないか、美しい顔だちの人間に、吐かれたのだ、これといって……まぁ別にこれといって光栄なことは何一つないだろうが、よいではないか、はっはっは
パイアー:許されざること! もう丸ごと、地球とかなんか、世界ごと葬ってやるってぇぇの!
パイアー:というわけで、始祖の力。大・覚・醒!
0:パイアーが大地を揺らし、空に大きな穴をあけた
キラー:あぁ……パイアーがぁ、ゲロを吐かれて…怒ってるぅ……控えめに言って……サイッコー
パイアー:怪血惨死(かいけつざんし)、銀河吸血(ぎんがきゅうけつ)……! 宇宙丸ごと、吸われなさいな!
パイアー:「ヴァンプオール・デリーティング」!
キラー:えー、人類終わりっすかぁ? 賢者タイム、終わらせないでもらっていいですか?
パイアー:もうぅぅ! 全員殺す! 殺してやるわああああああ!!
アヴェンジ:殺す前に、殺されろ、吸血鬼!
0:アヴェンジがパイアーを斬る
0:大きな異空間がぱっと消えた
パイアー:んんんん!! 斬られたァァア!!! あぁぁぁつ! こ、これはぁ! 私が求めてたぁ! 血が血がプシャァー!!!
0:パイアーは倒れた
パイアー:…そう……これで、これでいいのよ、血がぁ……血がぁ欲しかったのよぉん…ってこれぇ、私の血じゃないのよぉん…。せめて…誰かの、血を吸わないと…ゲロキスエンドって……そんなの、嫌なのん…ガクリ
アヴェンジ:ここで一匹、駆逐完了なり!!
キラー:アヴェンジィー、アヴェンジィ―
アヴェンジ:貴様、急に態度が変わるではないか、うぬぼれた狂気でも出し切って、満足したか?
キラー:キスしたーい
アヴェンジ:なに?
キラー:キスして、めためたに切り裂いて……内臓とへその緒を繋げて、あは。君の内臓と、キスするんだ……
アヴェンジ:まさに、本物の化けの皮が、剝がれたときたか?
ラク:どうするさね、その子、ほうっておくのかい?
アヴェンジ:なに、貴様との復讐劇は、予約さえとれば、いつでもできよう
ラク:ほう? つまり、先に殺すのは?
アヴェンジ:こちらだ! トチさんも狂うアバズレスレイヤー!!
キラー:えぇなんでぇ? なんで暴力ふるうのぉ!? アヴェンジ嫌いンジ!!
アヴェンジ:そう言いながらチェーンソーを振り回す暴力加減、言ってることとやってることが違うとはこのことか!
ラク:なれば、キラーに心と身体をぴったり合わせて、ゆっくりあの世へ導いてやればよろしいさ
ラク:奇々怪々(ききかいかい)、二連托生(にれんたくしょう)。せいぜい仏と身体を交わし、その身を洗って潰されるとよい!
ラク:「シダル・ダストボックスエンド」
キラー:あ……あぁ……ぁ
キラー:き、気持ち…いい? え? 違う、違う違う!
キラー:気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い! ああああ吐きそう、吐きそう!!
キラー:ふざけんなばかばかバーカ! おいクソ野郎! せめて吐かせろ!
キラー:あああああああああ!
0:
アヴェンジ:無へと葬る魔の力、それが父と母を葬った技か!
ラク:ふむふむ、なれば、お主も同様。生まれたことをやり直すとよい!!
アヴェンジ:やり直しがきかぬのが人生なり!
アヴェンジ:この場でやり直すのは貴様だ!
0:アヴェンジはラクの攻撃をよけまくり、何度も斬り刻む
ラク:ぐぬっ……!あっと驚く剣捌(けんさば)き……避けては斬って、斬り刻む……
ラク:こ、これがぁ……ふくしゅうという、心のありよう……とな
アヴェンジ:もう一丁ぅぅ!
ラク:あぁぁぁーれぇぇー……! ……ま、まだ……敵に容赦なき追撃を……まさに……執念(しゅうねん)の、斬撃……とな
アヴェンジ:さらにもう二丁ぉぉぉ!!
ラク:あぁぁぁーれぇぇー……!
アヴェンジ:三丁目の田中さんんんん!!
ラク:あぁぁぁーれぇぇー……! ……さ……流石に、もう……殺してはくれまい……か
アヴェンジ:とどめぇぇぇ!!
ラク:あぁぁぁーれぇぇー……! も、もういいじゃろ? よし……。そう……これが……ふ、ふくしゅうという……心のありよう……とな……ガクリ
ナレーション:アヴェンジィィィの! 勝利ィィィ!!
ナレーション:こうして、はい! 終わりました! 復讐終わり!
ナレーション:あぁ、ラーメン喰いてぇ
アヴェンジ:これにて、復讐、完了なり!!!
ナレーション:時は1000年とか2000年とか、その辺らしいっすよ!
ナレーション:ある場所で、1人の復讐心真っ盛りの青年がいたとさ!
アヴェンジ:許さぬ、許さぬ、魑魅魍魎(ちみもうりょうの)のモンスターども……我が父と母の命奪ってくれたな!
アヴェンジ:この復讐心、心に灯していざ参ろうぞ……
アヴェンジ:モンスタースレイヤーの幕開けとな!!
ナレーション:タイトルコォォォォル! その名も!「モンスタースレイヤーァァァ!!!」って主人公が言ってんじゃないかーーーい!
アヴェンジ:ぬぬ、適当にさ迷ってみれば、なんともそれらしい場所にたどり着いてしまったな
アヴェンジ:ふふ、ここが狩りどころか! 馬鹿の皮を被った馬鹿なモンスターどもよ!
アヴェンジ:このアヴェンジ、貴様らの息の根を、転生後までとめてやるぞっと!
パイアー:ファ~、血を吸い血を吸い、長生きしては、知らない間に目覚めた!この魂!
パイアー:見ればよう分からん、しかめっ面で顔が破けてしまいそうな、ようわからん青年がいるんだなぁ……誰やねん
アヴェンジ:見たままだ。モンスタースレイヤー……アヴェンジとはこの俺のことなりて!
ラク:振り向きヴァンパイア、振り向き人間、どっちが好みかと問い合わせを受けりゃぁ、おいらなら、例え火の中水の中、人間様を選んでしまうなぁ
パイアー:なにぃ!? ラク氏! モンスター同盟を裏切るぅぅ手前ということぉ!?
ラク:うううん! 手前で裏切っても良し、既に裏切っても良し! ここいらどこで裏切るか、ジャンケンで決めようじゃあないの!
パイアー:最初はグー! じゃーんけーん!
ラク:最初はグー! じゃーんけーん!
キラー:死ねバカクズったれモンスター風情のエセモンスターがぁ!
ラク:ぬぅ!? なぞなぞに満ちた第三者、おなぁぁぁりぃぃ!?
パイアー:ほぉぉぉ!? 誰だお前! フーアーユーヒューマン!?
アヴェンジ:ほう、お前。どこぞの……なんだっけ……あのー……そう、あれだ。酒場にいた、トチさんも狂いに狂いそうな顔をしたモンスタースレイヤーじゃないか
キラー:あーそう、そうですよ。暇だからとっとと殺しに来たんですよ
アヴェンジ:どこでも変わらぬ、メガネ・ギロリ・スタイル。モンスターも怯えて膝まづくときいたその実力、いかがなものか
キラー:心配しなくてもーあなたもころしまーす
アヴェンジ:なんとうぐいす!?
パイアー:なーはははははは! 俺が一番のりだぜええと殴り込みに来たそこのモンスタースレイヤーさんも、なんだか奇妙な運命のサガにいらっしゃいますねぇ?
ラク:はっはっは、はっはっは! 愉快や愉快、はっはっは
パイアー:手を取り合って笑いましょう!
アヴェンジ:その手をちぎって、ハチの巣にブチこんでやろう
キラー:あのー、アヴェンジさーん。さっきからきみー、主人公ムーヴかましたいのか知らんけどー、デスってるのが決まってるのに、イキりかっこつけマルマルペーションするのやめてくださーい。きもいんでーす、きもいんでーす、キモイん……デス!!!
アヴェンジ:それだけ喋るとは愚かな。まるで自分から斬りかかると申しているものだぞ、キラー・ザ・キラー!
パイアー:キラー・ザ・キラー! かっこいい!! なら私は、パイアー・ザ・パイアーとか適当に名乗ろうかしら!! 名乗ろうかしら!!
ラク:己の名前とは、神の万物から与えられた名前というもの。仏さまもひっくり返るような、サプライズ名義変更なんぞしちまえば、お前さん、モンスター同盟に泥団子を投げるっちゅうことですよなぁ?
パイアー:私はっ!! 血をチューチューできればそれでいいのん!
パイアー:血を、チュッチュ、チュッチュ出来たら、それでいいのん!
パイアー:大事な事だし、3回目もいったほうがいいのん!?
ラク:あの世でのんのん日和ってなさいなぁ! 裏切り同然の吸血鬼ィ!!!
パイアー:アァァァァイッチャウウウウウウ!
キラー:だっるーあーだっる。どっちも同族争いってこの展開、超ウケる以前に超ゲロ吐きそうなんですけどー
アヴェンジ:なれば嘔吐死を、ご丁寧におすすめしてやる
アヴェンジ:お前は! 復讐の! 邪魔だ!
アヴェンジ:「ジェノサイドブレイク」!
0:アヴェンジは剣を持って、キラーに斬りかかる
アヴェンジ:邪魔をするなら、押し通るまで!!
キラー:あぁぁぁぁ吐きてえええ!
キラー:「ゴアマキシ・チェーンソー」ォォォォ!!
0:キラーは血のこびりついたチェーンソーを振り回す
パイアー:あぁぁ! チェーンソーだって! 血がたっくさん見れそうじゃなぁぁい! 斬られようかしら!
キラー:えっ? 斬られてくれるんですか!? 嬉しい……。私、ずっと吸血鬼の残骸をみて見たかったんです。幼いころから思ってました、嘘ですけど。……その、良かったら、私に、殺されてくれませんか?
ラク:あいやいやー、楽しさゆえんのあの表情。純粋無垢(じゅんすいむく)とはきくものの、誰にでもぴったり合う言葉ではありませんなぁ……。いやー怖い怖い
アヴェンジ:恐怖とは、常に貴様と隣り合わせなり!
ラク:ぬぬ! もしやいつの間に!?
アヴェンジ:さっきからのしりのしりと、貴様に向かって歩いてきとったわ、たわけが!
ラク:成程、なかなか隙も暇も見せてくれない実力とくる。復讐とは、時にすーぱーでびくとりーな、とびきり全開パワーを見せてくれるらしいと申され、まいまいつぶり……
アヴェンジ:謎の語尾をはっつけて、自分は恐ろしいモンスターではないアピール全開などという、戯言(ざれごと)も唾を吐くような、くだらない真似をしたわけではあるまいな?
ラク:お主にとってはくだらなくとも、おいらにとってはぁ、宇宙銀河、森羅万象、価値があるというもの。全ての魑魅魍魎(ちみもうりょう)の変化は、語尾なんぞたやすく変えてしまう。まいまいつぶり、という語尾が、ありとあらゆるもんすたぁ達につく日も、近いやもしれ……
キラー:あぁぁぁぁ吐きてええええ!
パイアー:あのぉ! ラクさぁん! 喋ってないで助けてもらっていいですかぁ!?
ラク:ぬぬ? お主、裂かれたいのではなかったかえ?
パイアー:こいつ、ずっーーーーと吐こうとしてんのよおおおお!
キラー:もう無理、無理ってぇー!
パイアー:ほらぁ! ずーーーーっとこれ! チェ―ンソー振り回しながら、ゲロンパなんて芸当を、やってのけようとしてるのよぉお!
ラク:それは、南無阿弥陀仏案件よのぉ。せいぜい、美貌の優れた人間の嘔吐を、真に受けると、おとなの経験値が、あがりにあがっていくのではないかの?
パイアー:大人の階段、のぼりたくなぁぁぁい!
キラー:やばい、先に吐いていい?
パイアー:ぬぬ!? 待て! 待ってくれ! 私が見たいのは、お前のゴミカスなゲロより血のほうであってぇ!
キラー:んー
パイアー:ふぇ!? 接吻んんんんん!!
キラー:おるるるるるるるる
パイアー:んんんんんんん! プレゼントフォオユウウウウウウウ!?
ナレーション:……ん? あっ! ここナレーションあるんだ!! あーえっと、見ちゃだめです!見ちゃダメ!! 良い子は瞼(まぶた)を閉じましょう!!!
アヴェンジ:ふむ、あれなら切り裂かれた方がよっぽどマシというものだな
ラク:ほう、これはぁ、お見事なでぃーぷきす、というものでぇ
アヴェンジ:心配せずとも、このアヴェンジ、あのような、トチさんも狂うような真似はせん
アヴェンジ:今思えば、貴様……どこかで聞き覚えのある声をしている
ラク:なんとまことか。お空もピカリなご光栄。このラクのお声を、過去の美しい情景の中、覚えておられるというのか?
アヴェンジ:舐め腐った態度をしおって。美化された過去とな? それはまるで、全て知っているかのような言い方じゃないか?
ラク:その通り
アヴェンジ:語るまでもないか……! やはり、貴様が。なれば決まり。全人生、来世もかけて、その安楽(あんらく)な顔を、苦楽(くらく)に歪ませてやろう!
キラー:はぁ……はぁ……はぁ
キラー:あー……気持ち……気持ちよかった……
アヴェンジ:貴様!! 人の復讐心をよくわからない感動でさえぎるんじゃない!!! 邪魔だ!!! 賢者モードは、復讐にいらぬ存ぜぬ!!
キラー:あー、さいっこ。ゲロぶちかまして、すっきりしっぽり
パイアー:ぐぐぐぐぐぐぁぁぁぁぁぁ!! 許さん! 許さないわ!!!
パイアー:もう無理! モンスターとか、どうでもいい! 知らん! 知らないフリしてる余裕はなし!! 殺す! ひたすら殺してやる!!
ラク:まーまーまー、そんなに焦るでない
パイアー:はぁぁひふぅぅへほぉぉぉ!?
パイアー:ラクゥ! あたし!なにを!されたか!わかってる!?
ラク:げろを、口内に、吐かれた
パイアー:そうよ……その通りよ……
ラク:…そうじゃの……
パイアー:……そうよ
ラク:……そうじゃな……
パイアー:………
キラー:……ふぅ、ふぅ
パイアー:何か言いなさいよぉぉぉん!!
ラク:いいではないか、美しい顔だちの人間に、吐かれたのだ、これといって……まぁ別にこれといって光栄なことは何一つないだろうが、よいではないか、はっはっは
パイアー:許されざること! もう丸ごと、地球とかなんか、世界ごと葬ってやるってぇぇの!
パイアー:というわけで、始祖の力。大・覚・醒!
0:パイアーが大地を揺らし、空に大きな穴をあけた
キラー:あぁ……パイアーがぁ、ゲロを吐かれて…怒ってるぅ……控えめに言って……サイッコー
パイアー:怪血惨死(かいけつざんし)、銀河吸血(ぎんがきゅうけつ)……! 宇宙丸ごと、吸われなさいな!
パイアー:「ヴァンプオール・デリーティング」!
キラー:えー、人類終わりっすかぁ? 賢者タイム、終わらせないでもらっていいですか?
パイアー:もうぅぅ! 全員殺す! 殺してやるわああああああ!!
アヴェンジ:殺す前に、殺されろ、吸血鬼!
0:アヴェンジがパイアーを斬る
0:大きな異空間がぱっと消えた
パイアー:んんんん!! 斬られたァァア!!! あぁぁぁつ! こ、これはぁ! 私が求めてたぁ! 血が血がプシャァー!!!
0:パイアーは倒れた
パイアー:…そう……これで、これでいいのよ、血がぁ……血がぁ欲しかったのよぉん…ってこれぇ、私の血じゃないのよぉん…。せめて…誰かの、血を吸わないと…ゲロキスエンドって……そんなの、嫌なのん…ガクリ
アヴェンジ:ここで一匹、駆逐完了なり!!
キラー:アヴェンジィー、アヴェンジィ―
アヴェンジ:貴様、急に態度が変わるではないか、うぬぼれた狂気でも出し切って、満足したか?
キラー:キスしたーい
アヴェンジ:なに?
キラー:キスして、めためたに切り裂いて……内臓とへその緒を繋げて、あは。君の内臓と、キスするんだ……
アヴェンジ:まさに、本物の化けの皮が、剝がれたときたか?
ラク:どうするさね、その子、ほうっておくのかい?
アヴェンジ:なに、貴様との復讐劇は、予約さえとれば、いつでもできよう
ラク:ほう? つまり、先に殺すのは?
アヴェンジ:こちらだ! トチさんも狂うアバズレスレイヤー!!
キラー:えぇなんでぇ? なんで暴力ふるうのぉ!? アヴェンジ嫌いンジ!!
アヴェンジ:そう言いながらチェーンソーを振り回す暴力加減、言ってることとやってることが違うとはこのことか!
ラク:なれば、キラーに心と身体をぴったり合わせて、ゆっくりあの世へ導いてやればよろしいさ
ラク:奇々怪々(ききかいかい)、二連托生(にれんたくしょう)。せいぜい仏と身体を交わし、その身を洗って潰されるとよい!
ラク:「シダル・ダストボックスエンド」
キラー:あ……あぁ……ぁ
キラー:き、気持ち…いい? え? 違う、違う違う!
キラー:気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い! ああああ吐きそう、吐きそう!!
キラー:ふざけんなばかばかバーカ! おいクソ野郎! せめて吐かせろ!
キラー:あああああああああ!
0:
アヴェンジ:無へと葬る魔の力、それが父と母を葬った技か!
ラク:ふむふむ、なれば、お主も同様。生まれたことをやり直すとよい!!
アヴェンジ:やり直しがきかぬのが人生なり!
アヴェンジ:この場でやり直すのは貴様だ!
0:アヴェンジはラクの攻撃をよけまくり、何度も斬り刻む
ラク:ぐぬっ……!あっと驚く剣捌(けんさば)き……避けては斬って、斬り刻む……
ラク:こ、これがぁ……ふくしゅうという、心のありよう……とな
アヴェンジ:もう一丁ぅぅ!
ラク:あぁぁぁーれぇぇー……! ……ま、まだ……敵に容赦なき追撃を……まさに……執念(しゅうねん)の、斬撃……とな
アヴェンジ:さらにもう二丁ぉぉぉ!!
ラク:あぁぁぁーれぇぇー……!
アヴェンジ:三丁目の田中さんんんん!!
ラク:あぁぁぁーれぇぇー……! ……さ……流石に、もう……殺してはくれまい……か
アヴェンジ:とどめぇぇぇ!!
ラク:あぁぁぁーれぇぇー……! も、もういいじゃろ? よし……。そう……これが……ふ、ふくしゅうという……心のありよう……とな……ガクリ
ナレーション:アヴェンジィィィの! 勝利ィィィ!!
ナレーション:こうして、はい! 終わりました! 復讐終わり!
ナレーション:あぁ、ラーメン喰いてぇ
アヴェンジ:これにて、復讐、完了なり!!!