台本概要
149 views
タイトル | 大好きだった ~男性版~ |
---|---|
作者名 | Danzig |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 1人用台本(男1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
説明 |
男性のひとり読み台本です。 子供の頃から大好きだった人への失恋を描いた作品です。 この話には女性版もあります。 149 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
語り | 男 | - |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:
0:俺は今、結婚式場の披露宴会場にいる。
0:今日は、俺の従妹(いとこ)、結衣(ゆい)さんこと、ゆい姉(ねぇ)の結婚式
0:
0:白いウェディングドレス姿で、メイン席に座るゆい姉
0:隣には、白のスーツを着たゆい姉の旦那さんになる人・・・
0:
0:5つ年上のゆい姉は、一人っ子の俺にとって、
0:姉のような存在であり、憧れだった。
0:
0:特に美人じゃないし、これと言ってスタイルがいい訳でもない。
0:でも、凄く優しくて、いつも俺を構ってくれてた。
0:
0:
0:ゆい姉の聞かせてくれる話は、俺にとっては、いつも大人の世界の事で、
0:ゆい姉の好きな歌も、本も、俺の大切な大人のアイテムだった。
0:
0:そんなゆい姉が、結婚しちゃうんだなぁ・・・
0:
0:結婚式は滞りなく進んで行くけど、
0:目の前で何が起きているのか、俺はまだ受け止められずにいるのだろう。
0:俺だけが一人取り残された空間で、周りの映像だけが動いている
0:そんな感覚だった
0:
0:披露宴が終わりに近づき、食事の最後にコーヒーが出された時。
0:コーヒーの香りが、俺をようやく現実世界へと引き戻してくれた。
0:
0:コーヒーかぁ・・・
0:
0:コーヒーの香りを嗅ぐと浮かび上がってくる、ゆい姉への想いの記憶
0:
0:ゆい姉は、いつもブラックコーヒーを飲んでいた
0:
0:俺もゆい姉の真似をして、美味しくもないブラックコーヒーを無理して飲んでたなぁ
0:この大人の味を美味しいと思えるようになった時、ゆい姉に追いつけるような気がしていた。
0:
0:母さんのお兄さんの子どもが、ゆい姉。
0:子供の頃、ゆい姉を女性として意識した時、
0:俺とゆい姉は親族だから結婚できないんだと悲しんでたけど、
0:ある日、従妹同士は結婚出来ると知って、すごくドキドキしてたのを覚えている。
0:
0:早くゆい姉に追いつきたくて、いつも背伸びしてた。
0:だから、いつも同級生の女の子達が、みんな子供に見えていた。
0:
0:いつしか、ブラックコーヒーの味を美味しいと思えるようになったけど、
0:ゆい姉との距離は、少ししか縮まらなかった気がする。
0:
0:俺もようやく18歳になったのに、
0:今年、高校を卒業して、大学生になれるのに、
0:そうしたら、もう少しゆい姉に近づけると思っていたのに、
0:ゆい姉は、また俺を置いて先に行っちゃうんだね
0:ゆい姉を引っ張って行ける男になろうと、誓っていたのにな・・・
0:
0:俺は最後のコーヒーを口にした
0:ブラックの苦みが、この恋の終わりを俺に告げている
0:
0:でも
0:ゆい姉には幸せになって欲しいな
0:
0:真っ白なスーツを着た奥さんになる人は、とてもイケメンで優しそう。
0:ゆい姉が選んだ人だから、きっといい人なんだろうね。
0:
0:よかったね。
0:
0:結婚おめでとう、とっても綺麗だよ。
0:
0:ゆい姉、幸せにね。
0:
0:大好きだったよ
0:
0:
0:俺は今、結婚式場の披露宴会場にいる。
0:今日は、俺の従妹(いとこ)、結衣(ゆい)さんこと、ゆい姉(ねぇ)の結婚式
0:
0:白いウェディングドレス姿で、メイン席に座るゆい姉
0:隣には、白のスーツを着たゆい姉の旦那さんになる人・・・
0:
0:5つ年上のゆい姉は、一人っ子の俺にとって、
0:姉のような存在であり、憧れだった。
0:
0:特に美人じゃないし、これと言ってスタイルがいい訳でもない。
0:でも、凄く優しくて、いつも俺を構ってくれてた。
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0:
0:ゆい姉の聞かせてくれる話は、俺にとっては、いつも大人の世界の事で、
0:ゆい姉の好きな歌も、本も、俺の大切な大人のアイテムだった。
0:
0:そんなゆい姉が、結婚しちゃうんだなぁ・・・
0:
0:結婚式は滞りなく進んで行くけど、
0:目の前で何が起きているのか、俺はまだ受け止められずにいるのだろう。
0:俺だけが一人取り残された空間で、周りの映像だけが動いている
0:そんな感覚だった
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0:披露宴が終わりに近づき、食事の最後にコーヒーが出された時。
0:コーヒーの香りが、俺をようやく現実世界へと引き戻してくれた。
0:
0:コーヒーかぁ・・・
0:
0:コーヒーの香りを嗅ぐと浮かび上がってくる、ゆい姉への想いの記憶
0:
0:ゆい姉は、いつもブラックコーヒーを飲んでいた
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0:俺もゆい姉の真似をして、美味しくもないブラックコーヒーを無理して飲んでたなぁ
0:この大人の味を美味しいと思えるようになった時、ゆい姉に追いつけるような気がしていた。
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0:母さんのお兄さんの子どもが、ゆい姉。
0:子供の頃、ゆい姉を女性として意識した時、
0:俺とゆい姉は親族だから結婚できないんだと悲しんでたけど、
0:ある日、従妹同士は結婚出来ると知って、すごくドキドキしてたのを覚えている。
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0:早くゆい姉に追いつきたくて、いつも背伸びしてた。
0:だから、いつも同級生の女の子達が、みんな子供に見えていた。
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0:いつしか、ブラックコーヒーの味を美味しいと思えるようになったけど、
0:ゆい姉との距離は、少ししか縮まらなかった気がする。
0:
0:俺もようやく18歳になったのに、
0:今年、高校を卒業して、大学生になれるのに、
0:そうしたら、もう少しゆい姉に近づけると思っていたのに、
0:ゆい姉は、また俺を置いて先に行っちゃうんだね
0:ゆい姉を引っ張って行ける男になろうと、誓っていたのにな・・・
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0:俺は最後のコーヒーを口にした
0:ブラックの苦みが、この恋の終わりを俺に告げている
0:
0:でも
0:ゆい姉には幸せになって欲しいな
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0:真っ白なスーツを着た奥さんになる人は、とてもイケメンで優しそう。
0:ゆい姉が選んだ人だから、きっといい人なんだろうね。
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0:よかったね。
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0:結婚おめでとう、とっても綺麗だよ。
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0:ゆい姉、幸せにね。
0:
0:大好きだったよ
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