台本概要

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タイトル 祓花
作者名 てくす  (@daihooon)
ジャンル ホラー
演者人数 2人用台本(男1、不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ?:家や研究室に籠もりっぱなしでは、何も浮かばないだろう?だから、私のために一肌脱いでくれないかな?……誰だい?それは。面白い奴って……。まぁ、君がそう言うなら一つ手土産に持っていくとするよ。フフ、いや、楽しみだよ。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
尾先 46 おさき。20歳。
不問 44 えんじゅ。眩草と名乗る人物。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
槐:『人ならざる者に出会ったなら この戸を叩け』 尾先:依頼か? 槐:客に対して失礼だね 槐:不躾にも程がある 尾先:悪いな 尾先:仕事上、態度良く接してないんだよ 槐:悪くない 槐:君が本物だとして依頼するよ 尾先:名前 槐:……クララ 槐:とでも名乗っておくよ 尾先:……眩草(くららくさ)か 槐:意外だね、学があるんだ 尾先:馬鹿にしてるのか? 尾先:偽名を使う時は、ある程度意味を持つ 尾先:依頼者が名を隠すのは何故だ? 槐:少しの興味と好奇心 槐:君たちみたいな人に憧れている 尾先:ある程度、この業界のことは 尾先:知っていて、自分に力が無いと 槐:そう捉えてくれて構わない 尾先:……とりあえず 尾先:暇つぶし程度に聞いてやるよ 槐:私の依頼は、簡潔 槐:地縛霊の除霊だよ 尾先:……嫌なモンを思いだすな 槐:もしかして、地縛霊は専門外かな? 尾先:いや、最近会ったやつが 尾先:同じ依頼をしてきただけだ 槐:それは悪いね 槐:同じ内容で面白くないだろうけど 尾先:霊感があるのか? 槐:私は、色が見える 尾先:色? 槐:霊そのものを認識はしていない 槐:見ているのは、色 槐:色で判断しているよ 尾先:珍しい目だな 槐:地縛霊は緑、浮遊霊は青 槐:動物は黄色、それ以外は見えないかな 尾先:なるほど 槐:色の中にもう一色混じっていて 槐:それが危険度を表している 尾先:赤、黒、白だな 槐:見ているのかな? 尾先:大体似たようなもんだからな 槐:私が見たモノは……緑と黒 尾先:黒……被害は? 槐:私には一切 槐:依頼理由は黒だから 尾先:何故、俺に? 槐:……大門 真(だいもん まこと) 槐:を知っている 槐:ある関係で知り合いなんだ 尾先:……厄介やモン連れてきやがって 槐:一応、父親なんだろう? 尾先:どうだか 槐:あまり言わないでおくよ 槐:さて、受けてくれるなら早速 尾先:まぁ、行ってみるか 0:間 0:道中 槐:名を聞かないんだね 尾先:偽名を使いたいなら使えばいい 尾先:この業界じゃ、名前は縛りだ 槐:それに契約も、だね 尾先:そこまで解っているなら一々突っ込むな 槐:本物と会うのは二度目 槐:真と君 槐:どちらが凄いのかな? 尾先:……さぁな 槐:案外、可愛いところがあるんだ? 槐:少し心理学をかじっていてね 槐:人であれば、少しは表情を読み解ける 尾先:それで? 槐:必死に隠しているつもりだね 槐:私にはしっかり見ているよ 尾先:無駄話は終わりだ 槐:……もう、気づいたのかい? 尾先:色で見るんだったな 尾先:こっちは見えもするが 尾先:気配の方が解りやすい 槐:……なるほど 尾先:まだ先だろうが…… 0:間 尾先:あれか 槐:私には色すら見えてない 尾先:行くぞ 0:近くに行き、霊を発見する 尾先:地縛霊……か 尾先:種別がそうであるだけで別物だな 槐:別物? 尾先:通った人間と目を合わそうと頭が動いている 尾先:見える人間……または、チャンネルが 尾先:偶々合った人間に取り憑くタイプだ 槐:何のために? 尾先:霊に理由を求めるな 尾先:人の範疇を超える 尾先:ただの遊びかもな 槐:そういう見解、か 尾先:はぁ…… 尾先:どうやら普通の依頼で助かった 槐:え?……あぁ 槐:前の依頼者のことかな? 尾先:目の前で名付けしたんだよ 槐:……そこまで 槐:馬鹿じゃないけど…… 尾先:だから、助かったんだよ 尾先:なんとなく目的も理解した 槐:目的? 槐:!?……なっ 尾先:じっとしてろ 尾先:"クダ" 0: 尾先:『喰え』 0:間 槐:まさか…… 槐:君に動物霊が憑いているのは解っていた 槐:君から黄色が見えたから 槐:だが、何だそれは……色が、複雑だ 尾先:クダに 尾先:『見させてもらった』ようだな 槐:真が君を紹介した理由が解ったよ 槐:地縛霊でも人を取り憑き殺す力を 槐:持った霊体を一撃で 尾先:黒だろうがなんだろうが 尾先:やる事は変わらないからな 尾先:俺は尾先だ、解るか? 槐:改めて自己紹介をしよう 槐:私は槐(えんじゅ) 槐:この目の特異さゆえに 槐:心霊学者をしているよ 槐:尾先……憑物筋だね 尾先:あぁ、俺は 尾先:自分に取り憑いた霊を使役する 尾先:コイツは狐の霊体のクダだ 尾先:心霊学者か、それでアイツと 槐:そう、真とはそれでね 槐:しかし、面白い奴を紹介すると 槐:言われたが……これは 槐:想像以上だよ 尾先:依頼の半分は俺の観察と言ったところか 尾先:アイツから何を言われたか知らねーけど 槐:悪く思わないでくれ 槐:これも私の仕事なんだ 尾先:安くはねーぞ 槐:それも心得ている 槐:ふふ、仕事が終われば愛想は良いね 尾先:霊体が何か解るまでは 尾先:必要以上に接しはしない 尾先:それくらい知ってるだろ? 槐:いや、私は唯の学者 槐:君たちのルールは知らないよ 尾先:じゃあそれも覚えて 尾先:教材の一部にしてくれ 槐:心得たよ 尾先:これで依頼は達成だな 尾先:じゃあな、お客サマ 槐:また、いつか 槐:遊びに行かせてもらうよ 尾先:……暇つぶし程度に相手はしてやるよ 0:そう言い、尾先は帰っていく 槐:……ふふ 槐:面倒見は良さそうだね 槐:叩け、叩け 槐:人ならざる者に出会ったならこの戸を叩け 槐:うん、いい謳い文句じゃないか? 槐:怪異相談所ってところかな 槐:ふふ、真に話してあげよう 槐:君の息子、とても面白いよ 槐:……またね 槐:尾先 仁狐(おさき じんこ)くん 0:祓花 終

槐:『人ならざる者に出会ったなら この戸を叩け』 尾先:依頼か? 槐:客に対して失礼だね 槐:不躾にも程がある 尾先:悪いな 尾先:仕事上、態度良く接してないんだよ 槐:悪くない 槐:君が本物だとして依頼するよ 尾先:名前 槐:……クララ 槐:とでも名乗っておくよ 尾先:……眩草(くららくさ)か 槐:意外だね、学があるんだ 尾先:馬鹿にしてるのか? 尾先:偽名を使う時は、ある程度意味を持つ 尾先:依頼者が名を隠すのは何故だ? 槐:少しの興味と好奇心 槐:君たちみたいな人に憧れている 尾先:ある程度、この業界のことは 尾先:知っていて、自分に力が無いと 槐:そう捉えてくれて構わない 尾先:……とりあえず 尾先:暇つぶし程度に聞いてやるよ 槐:私の依頼は、簡潔 槐:地縛霊の除霊だよ 尾先:……嫌なモンを思いだすな 槐:もしかして、地縛霊は専門外かな? 尾先:いや、最近会ったやつが 尾先:同じ依頼をしてきただけだ 槐:それは悪いね 槐:同じ内容で面白くないだろうけど 尾先:霊感があるのか? 槐:私は、色が見える 尾先:色? 槐:霊そのものを認識はしていない 槐:見ているのは、色 槐:色で判断しているよ 尾先:珍しい目だな 槐:地縛霊は緑、浮遊霊は青 槐:動物は黄色、それ以外は見えないかな 尾先:なるほど 槐:色の中にもう一色混じっていて 槐:それが危険度を表している 尾先:赤、黒、白だな 槐:見ているのかな? 尾先:大体似たようなもんだからな 槐:私が見たモノは……緑と黒 尾先:黒……被害は? 槐:私には一切 槐:依頼理由は黒だから 尾先:何故、俺に? 槐:……大門 真(だいもん まこと) 槐:を知っている 槐:ある関係で知り合いなんだ 尾先:……厄介やモン連れてきやがって 槐:一応、父親なんだろう? 尾先:どうだか 槐:あまり言わないでおくよ 槐:さて、受けてくれるなら早速 尾先:まぁ、行ってみるか 0:間 0:道中 槐:名を聞かないんだね 尾先:偽名を使いたいなら使えばいい 尾先:この業界じゃ、名前は縛りだ 槐:それに契約も、だね 尾先:そこまで解っているなら一々突っ込むな 槐:本物と会うのは二度目 槐:真と君 槐:どちらが凄いのかな? 尾先:……さぁな 槐:案外、可愛いところがあるんだ? 槐:少し心理学をかじっていてね 槐:人であれば、少しは表情を読み解ける 尾先:それで? 槐:必死に隠しているつもりだね 槐:私にはしっかり見ているよ 尾先:無駄話は終わりだ 槐:……もう、気づいたのかい? 尾先:色で見るんだったな 尾先:こっちは見えもするが 尾先:気配の方が解りやすい 槐:……なるほど 尾先:まだ先だろうが…… 0:間 尾先:あれか 槐:私には色すら見えてない 尾先:行くぞ 0:近くに行き、霊を発見する 尾先:地縛霊……か 尾先:種別がそうであるだけで別物だな 槐:別物? 尾先:通った人間と目を合わそうと頭が動いている 尾先:見える人間……または、チャンネルが 尾先:偶々合った人間に取り憑くタイプだ 槐:何のために? 尾先:霊に理由を求めるな 尾先:人の範疇を超える 尾先:ただの遊びかもな 槐:そういう見解、か 尾先:はぁ…… 尾先:どうやら普通の依頼で助かった 槐:え?……あぁ 槐:前の依頼者のことかな? 尾先:目の前で名付けしたんだよ 槐:……そこまで 槐:馬鹿じゃないけど…… 尾先:だから、助かったんだよ 尾先:なんとなく目的も理解した 槐:目的? 槐:!?……なっ 尾先:じっとしてろ 尾先:"クダ" 0: 尾先:『喰え』 0:間 槐:まさか…… 槐:君に動物霊が憑いているのは解っていた 槐:君から黄色が見えたから 槐:だが、何だそれは……色が、複雑だ 尾先:クダに 尾先:『見させてもらった』ようだな 槐:真が君を紹介した理由が解ったよ 槐:地縛霊でも人を取り憑き殺す力を 槐:持った霊体を一撃で 尾先:黒だろうがなんだろうが 尾先:やる事は変わらないからな 尾先:俺は尾先だ、解るか? 槐:改めて自己紹介をしよう 槐:私は槐(えんじゅ) 槐:この目の特異さゆえに 槐:心霊学者をしているよ 槐:尾先……憑物筋だね 尾先:あぁ、俺は 尾先:自分に取り憑いた霊を使役する 尾先:コイツは狐の霊体のクダだ 尾先:心霊学者か、それでアイツと 槐:そう、真とはそれでね 槐:しかし、面白い奴を紹介すると 槐:言われたが……これは 槐:想像以上だよ 尾先:依頼の半分は俺の観察と言ったところか 尾先:アイツから何を言われたか知らねーけど 槐:悪く思わないでくれ 槐:これも私の仕事なんだ 尾先:安くはねーぞ 槐:それも心得ている 槐:ふふ、仕事が終われば愛想は良いね 尾先:霊体が何か解るまでは 尾先:必要以上に接しはしない 尾先:それくらい知ってるだろ? 槐:いや、私は唯の学者 槐:君たちのルールは知らないよ 尾先:じゃあそれも覚えて 尾先:教材の一部にしてくれ 槐:心得たよ 尾先:これで依頼は達成だな 尾先:じゃあな、お客サマ 槐:また、いつか 槐:遊びに行かせてもらうよ 尾先:……暇つぶし程度に相手はしてやるよ 0:そう言い、尾先は帰っていく 槐:……ふふ 槐:面倒見は良さそうだね 槐:叩け、叩け 槐:人ならざる者に出会ったならこの戸を叩け 槐:うん、いい謳い文句じゃないか? 槐:怪異相談所ってところかな 槐:ふふ、真に話してあげよう 槐:君の息子、とても面白いよ 槐:……またね 槐:尾先 仁狐(おさき じんこ)くん 0:祓花 終