台本概要
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タイトル | 祓花 |
---|---|
作者名 | てくす (@daihooon) |
ジャンル | ホラー |
演者人数 | 2人用台本(男1、不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
?:家や研究室に籠もりっぱなしでは、何も浮かばないだろう?だから、私のために一肌脱いでくれないかな?……誰だい?それは。面白い奴って……。まぁ、君がそう言うなら一つ手土産に持っていくとするよ。フフ、いや、楽しみだよ。 568 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
尾先 | 男 | 46 | おさき。20歳。 |
槐 | 不問 | 44 | えんじゅ。眩草と名乗る人物。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
槐:『人ならざる者に出会ったなら この戸を叩け』
尾先:依頼か?
槐:客に対して失礼だね
槐:不躾にも程がある
尾先:悪いな
尾先:仕事上、態度良く接してないんだよ
槐:悪くない
槐:君が本物だとして依頼するよ
尾先:名前
槐:……クララ
槐:とでも名乗っておくよ
尾先:……眩草(くららくさ)か
槐:意外だね、学があるんだ
尾先:馬鹿にしてるのか?
尾先:偽名を使う時は、ある程度意味を持つ
尾先:依頼者が名を隠すのは何故だ?
槐:少しの興味と好奇心
槐:君たちみたいな人に憧れている
尾先:ある程度、この業界のことは
尾先:知っていて、自分に力が無いと
槐:そう捉えてくれて構わない
尾先:……とりあえず
尾先:暇つぶし程度に聞いてやるよ
槐:私の依頼は、簡潔
槐:地縛霊の除霊だよ
尾先:……嫌なモンを思いだすな
槐:もしかして、地縛霊は専門外かな?
尾先:いや、最近会ったやつが
尾先:同じ依頼をしてきただけだ
槐:それは悪いね
槐:同じ内容で面白くないだろうけど
尾先:霊感があるのか?
槐:私は、色が見える
尾先:色?
槐:霊そのものを認識はしていない
槐:見ているのは、色
槐:色で判断しているよ
尾先:珍しい目だな
槐:地縛霊は緑、浮遊霊は青
槐:動物は黄色、それ以外は見えないかな
尾先:なるほど
槐:色の中にもう一色混じっていて
槐:それが危険度を表している
尾先:赤、黒、白だな
槐:見ているのかな?
尾先:大体似たようなもんだからな
槐:私が見たモノは……緑と黒
尾先:黒……被害は?
槐:私には一切
槐:依頼理由は黒だから
尾先:何故、俺に?
槐:……大門 真(だいもん まこと)
槐:を知っている
槐:ある関係で知り合いなんだ
尾先:……厄介やモン連れてきやがって
槐:一応、父親なんだろう?
尾先:どうだか
槐:あまり言わないでおくよ
槐:さて、受けてくれるなら早速
尾先:まぁ、行ってみるか
0:間
0:道中
槐:名を聞かないんだね
尾先:偽名を使いたいなら使えばいい
尾先:この業界じゃ、名前は縛りだ
槐:それに契約も、だね
尾先:そこまで解っているなら一々突っ込むな
槐:本物と会うのは二度目
槐:真と君
槐:どちらが凄いのかな?
尾先:……さぁな
槐:案外、可愛いところがあるんだ?
槐:少し心理学をかじっていてね
槐:人であれば、少しは表情を読み解ける
尾先:それで?
槐:必死に隠しているつもりだね
槐:私にはしっかり見ているよ
尾先:無駄話は終わりだ
槐:……もう、気づいたのかい?
尾先:色で見るんだったな
尾先:こっちは見えもするが
尾先:気配の方が解りやすい
槐:……なるほど
尾先:まだ先だろうが……
0:間
尾先:あれか
槐:私には色すら見えてない
尾先:行くぞ
0:近くに行き、霊を発見する
尾先:地縛霊……か
尾先:種別がそうであるだけで別物だな
槐:別物?
尾先:通った人間と目を合わそうと頭が動いている
尾先:見える人間……または、チャンネルが
尾先:偶々合った人間に取り憑くタイプだ
槐:何のために?
尾先:霊に理由を求めるな
尾先:人の範疇を超える
尾先:ただの遊びかもな
槐:そういう見解、か
尾先:はぁ……
尾先:どうやら普通の依頼で助かった
槐:え?……あぁ
槐:前の依頼者のことかな?
尾先:目の前で名付けしたんだよ
槐:……そこまで
槐:馬鹿じゃないけど……
尾先:だから、助かったんだよ
尾先:なんとなく目的も理解した
槐:目的?
槐:!?……なっ
尾先:じっとしてろ
尾先:"クダ"
0:
尾先:『喰え』
0:間
槐:まさか……
槐:君に動物霊が憑いているのは解っていた
槐:君から黄色が見えたから
槐:だが、何だそれは……色が、複雑だ
尾先:クダに
尾先:『見させてもらった』ようだな
槐:真が君を紹介した理由が解ったよ
槐:地縛霊でも人を取り憑き殺す力を
槐:持った霊体を一撃で
尾先:黒だろうがなんだろうが
尾先:やる事は変わらないからな
尾先:俺は尾先だ、解るか?
槐:改めて自己紹介をしよう
槐:私は槐(えんじゅ)
槐:この目の特異さゆえに
槐:心霊学者をしているよ
槐:尾先……憑物筋だね
尾先:あぁ、俺は
尾先:自分に取り憑いた霊を使役する
尾先:コイツは狐の霊体のクダだ
尾先:心霊学者か、それでアイツと
槐:そう、真とはそれでね
槐:しかし、面白い奴を紹介すると
槐:言われたが……これは
槐:想像以上だよ
尾先:依頼の半分は俺の観察と言ったところか
尾先:アイツから何を言われたか知らねーけど
槐:悪く思わないでくれ
槐:これも私の仕事なんだ
尾先:安くはねーぞ
槐:それも心得ている
槐:ふふ、仕事が終われば愛想は良いね
尾先:霊体が何か解るまでは
尾先:必要以上に接しはしない
尾先:それくらい知ってるだろ?
槐:いや、私は唯の学者
槐:君たちのルールは知らないよ
尾先:じゃあそれも覚えて
尾先:教材の一部にしてくれ
槐:心得たよ
尾先:これで依頼は達成だな
尾先:じゃあな、お客サマ
槐:また、いつか
槐:遊びに行かせてもらうよ
尾先:……暇つぶし程度に相手はしてやるよ
0:そう言い、尾先は帰っていく
槐:……ふふ
槐:面倒見は良さそうだね
槐:叩け、叩け
槐:人ならざる者に出会ったならこの戸を叩け
槐:うん、いい謳い文句じゃないか?
槐:怪異相談所ってところかな
槐:ふふ、真に話してあげよう
槐:君の息子、とても面白いよ
槐:……またね
槐:尾先 仁狐(おさき じんこ)くん
0:祓花 終
槐:『人ならざる者に出会ったなら この戸を叩け』
尾先:依頼か?
槐:客に対して失礼だね
槐:不躾にも程がある
尾先:悪いな
尾先:仕事上、態度良く接してないんだよ
槐:悪くない
槐:君が本物だとして依頼するよ
尾先:名前
槐:……クララ
槐:とでも名乗っておくよ
尾先:……眩草(くららくさ)か
槐:意外だね、学があるんだ
尾先:馬鹿にしてるのか?
尾先:偽名を使う時は、ある程度意味を持つ
尾先:依頼者が名を隠すのは何故だ?
槐:少しの興味と好奇心
槐:君たちみたいな人に憧れている
尾先:ある程度、この業界のことは
尾先:知っていて、自分に力が無いと
槐:そう捉えてくれて構わない
尾先:……とりあえず
尾先:暇つぶし程度に聞いてやるよ
槐:私の依頼は、簡潔
槐:地縛霊の除霊だよ
尾先:……嫌なモンを思いだすな
槐:もしかして、地縛霊は専門外かな?
尾先:いや、最近会ったやつが
尾先:同じ依頼をしてきただけだ
槐:それは悪いね
槐:同じ内容で面白くないだろうけど
尾先:霊感があるのか?
槐:私は、色が見える
尾先:色?
槐:霊そのものを認識はしていない
槐:見ているのは、色
槐:色で判断しているよ
尾先:珍しい目だな
槐:地縛霊は緑、浮遊霊は青
槐:動物は黄色、それ以外は見えないかな
尾先:なるほど
槐:色の中にもう一色混じっていて
槐:それが危険度を表している
尾先:赤、黒、白だな
槐:見ているのかな?
尾先:大体似たようなもんだからな
槐:私が見たモノは……緑と黒
尾先:黒……被害は?
槐:私には一切
槐:依頼理由は黒だから
尾先:何故、俺に?
槐:……大門 真(だいもん まこと)
槐:を知っている
槐:ある関係で知り合いなんだ
尾先:……厄介やモン連れてきやがって
槐:一応、父親なんだろう?
尾先:どうだか
槐:あまり言わないでおくよ
槐:さて、受けてくれるなら早速
尾先:まぁ、行ってみるか
0:間
0:道中
槐:名を聞かないんだね
尾先:偽名を使いたいなら使えばいい
尾先:この業界じゃ、名前は縛りだ
槐:それに契約も、だね
尾先:そこまで解っているなら一々突っ込むな
槐:本物と会うのは二度目
槐:真と君
槐:どちらが凄いのかな?
尾先:……さぁな
槐:案外、可愛いところがあるんだ?
槐:少し心理学をかじっていてね
槐:人であれば、少しは表情を読み解ける
尾先:それで?
槐:必死に隠しているつもりだね
槐:私にはしっかり見ているよ
尾先:無駄話は終わりだ
槐:……もう、気づいたのかい?
尾先:色で見るんだったな
尾先:こっちは見えもするが
尾先:気配の方が解りやすい
槐:……なるほど
尾先:まだ先だろうが……
0:間
尾先:あれか
槐:私には色すら見えてない
尾先:行くぞ
0:近くに行き、霊を発見する
尾先:地縛霊……か
尾先:種別がそうであるだけで別物だな
槐:別物?
尾先:通った人間と目を合わそうと頭が動いている
尾先:見える人間……または、チャンネルが
尾先:偶々合った人間に取り憑くタイプだ
槐:何のために?
尾先:霊に理由を求めるな
尾先:人の範疇を超える
尾先:ただの遊びかもな
槐:そういう見解、か
尾先:はぁ……
尾先:どうやら普通の依頼で助かった
槐:え?……あぁ
槐:前の依頼者のことかな?
尾先:目の前で名付けしたんだよ
槐:……そこまで
槐:馬鹿じゃないけど……
尾先:だから、助かったんだよ
尾先:なんとなく目的も理解した
槐:目的?
槐:!?……なっ
尾先:じっとしてろ
尾先:"クダ"
0:
尾先:『喰え』
0:間
槐:まさか……
槐:君に動物霊が憑いているのは解っていた
槐:君から黄色が見えたから
槐:だが、何だそれは……色が、複雑だ
尾先:クダに
尾先:『見させてもらった』ようだな
槐:真が君を紹介した理由が解ったよ
槐:地縛霊でも人を取り憑き殺す力を
槐:持った霊体を一撃で
尾先:黒だろうがなんだろうが
尾先:やる事は変わらないからな
尾先:俺は尾先だ、解るか?
槐:改めて自己紹介をしよう
槐:私は槐(えんじゅ)
槐:この目の特異さゆえに
槐:心霊学者をしているよ
槐:尾先……憑物筋だね
尾先:あぁ、俺は
尾先:自分に取り憑いた霊を使役する
尾先:コイツは狐の霊体のクダだ
尾先:心霊学者か、それでアイツと
槐:そう、真とはそれでね
槐:しかし、面白い奴を紹介すると
槐:言われたが……これは
槐:想像以上だよ
尾先:依頼の半分は俺の観察と言ったところか
尾先:アイツから何を言われたか知らねーけど
槐:悪く思わないでくれ
槐:これも私の仕事なんだ
尾先:安くはねーぞ
槐:それも心得ている
槐:ふふ、仕事が終われば愛想は良いね
尾先:霊体が何か解るまでは
尾先:必要以上に接しはしない
尾先:それくらい知ってるだろ?
槐:いや、私は唯の学者
槐:君たちのルールは知らないよ
尾先:じゃあそれも覚えて
尾先:教材の一部にしてくれ
槐:心得たよ
尾先:これで依頼は達成だな
尾先:じゃあな、お客サマ
槐:また、いつか
槐:遊びに行かせてもらうよ
尾先:……暇つぶし程度に相手はしてやるよ
0:そう言い、尾先は帰っていく
槐:……ふふ
槐:面倒見は良さそうだね
槐:叩け、叩け
槐:人ならざる者に出会ったならこの戸を叩け
槐:うん、いい謳い文句じゃないか?
槐:怪異相談所ってところかな
槐:ふふ、真に話してあげよう
槐:君の息子、とても面白いよ
槐:……またね
槐:尾先 仁狐(おさき じんこ)くん
0:祓花 終