台本概要

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タイトル 「博士と助手」~足の臭さを改善する発明をせよ!~
作者名 ハスキ  (@e8E3z1ze9Yecxs2)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(不問2)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 とある研究所で研究をする二人がいた。日々しょうもない発明を作り続けるショー・モナー博士と、その博士に振り回される助手のドナイ・ヤネーン。今回の発明は世紀の大発明になるか?はたまたしょうもない発明になるのか?
どちらも男女不問、アドリブOK!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
博士 不問 64 ショー・モナー博士。しょうもない物を作らせたら右に出るものはいない。何故かいつも謎の自信があり偉そう。
助手 不問 66 助手のドナイ・ヤネーン。天才科学者と働けると聞いて研究所に入ったがまんまと騙された幸薄い助手。いつも博士に振り回されている。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
- 「博士と助手」~足の臭さを改善する発明をせよ!~ - 「博士と助手」~足の臭さを改善する発明をせよ!~ 登場人物 ①ショー・モナー博士 ②ドナイ・ヤネーン助手 博士:ドナイ君!ドナイ君はどこだ! 助手:博士…そんなに大声出さなくても聞こえますよ… 博士:そんな床の上で何をしてるんだ? 助手:疲れたので、一時間前に仮眠を取らせてもらいますって言いましたよ博士 博士:そうだったか?まあ、そんな事はどうでもいいから聞いてくれ! 助手:やっぱり助手辞めようかな… 博士:では発表するぞ? 助手:もったいぶらずに、さっさと言って下さい 博士:まったく、いちいちうるさい奴だな。それがな…今度の研究テーマが決まったのだよ! 助手:へー、そうですか。 博士:ん?なんだ、驚かないのか? 助手:いえ、今度もどうせしょうもない…ゴホン(咳)、素晴らしい研究に違いないですからねー(棒読み) 博士:ふっふ、分かってるじゃないか。そう!素晴らしい研究になる事間違い無しの研究テーマだよドナイ君っ! 助手:わー、早く聞きたーい(棒読み) 博士:そ・れ・は・、「足の臭さを改善する」研究だーー!! 助手:… 博士:どうだ、あまりに凄い研究に声も出ないか? 助手:もう一度寝ていいですか? 博士:寝るなーー!! 助手:はあ…博士、なんで足の臭さについて研究しようなんて考えたんですか?(投げやり気味) 博士:なんか、言い方に棘(とげ)がないか?…何故、足の臭さの研究かと言うとな…それは、とある事件に遭遇(そうぐう)した事がきっかけだったのだ… 助手:事件…? 博士:この間、私は一人寂しくファミレスでご飯を食べていたんだ 助手:想像したら泣けてきますね 博士:そうしてたら、遠くの席から「なんか臭くない?」「なんかあっちの白衣着た人の足の方から臭って来ない?」「私、もう食欲無くなってご飯食べれないんだけど」などと!酷い言葉の暴力を味わったのだよ! 助手:何が事件ですか!博士の足の臭さの方が大事件ですよ!! 博士:それから、ふた晩かけて私は泣いた…泣きに泣いた… 助手:メンタルどんだけ弱いんですか… 博士:そして私は閃(ひらめ)いた!…自分で研究して匂わなくすれば、いいんじゃね…?ってね!! 助手:ほんとしょうもな~ 博士:さあ研究を開始するぞドナイ君!助手である君に拒否権は無い、さあ始めよう! 助手:給料二ヶ月分も遅れてるのに、良くそれ言えますね。はあ…分かりましたよ、何をすればいいんですか? 博士:うむ、まずは足が臭くなる原因について調べてみてくれ! 助手:はいはい…。 博士:よし、君の情報収集能力に期待してるぞ! 助手:分かりましたよ博士 博士:え!?もう?? 助手:はい、グー○ル先生で楽勝でした。 博士:なる…ほど…?良く分からんが、でしかたぞ!で、原因はなんと? 助手:はい。足の臭さの原因は様々な要因が考えられますが、主に足の裏の汗の分泌量(ぶんぴつりょう)と、清潔さがポイントのようですね。 博士:なるほど…確かに足の裏は汗をかきやすく、菌を発生させやすい。さらに裸足での生活習慣がある者や入浴を頻繁(ひんぱん)にしない者などは不衛生で、より菌を増殖させてしまうだろう… 助手:…それ、まんま博士そのものじゃないですか。 博士:はっ!…だ、だから私は足が臭くなっていたのか… 助手:見事に、自業自得でしたね。 博士:では次は改善方法について研究しようじゃないか! 助手:あの、それって単純に博士がお風呂に入って足を洗えば済む話じゃ… 博士:なにか言ったかねドナイ君!! 助手:ひっ!な、何でもありません…。 博士:ドナイ君、我々は何者だね?言ってみなさい 助手:…研究者です。 博士:そうだ!研究者だ!我々には研究者たる研究によって、世の中のあらゆる問題を解決する義務がある!…あと、私は研究する事が好きだ。 助手:ただ博士が研究したいだけじゃないか…。で、次は何をするんですか?(投げやりパート2) 博士:よし!では足の臭さを改善する方法について考えてみよう。ドナイ君、何か案はないかね? 助手:そうですね…足に発生する雑菌が原因なら…あっ、これなんてどうですか? 博士:おー!もう改善案が浮かんだのか!?で、で、なんだね? 助手:はい、新しい「抗菌剤」を作るっていうのはどうですか? 博士:抗菌剤(こうきんざい)?って、あのよくコンビニやスーパーで見かける消臭スプレーみたいなやつの事か? 助手:そういうです。その、お店とかでよく見かけるやつの事ですね。でも、ああいうのって、普段からちゃんと消臭出来てる感じがしなくって 博士:…確かに。やれシトラスだ、ミントだと変に臭いをつけてるのがあったりするが、臭いを消すどころか余計臭くなってる気が、私もしてたんだ。 助手:そ・こ・で、です。我々が市販されている消臭剤より、さらに強力に臭いを除去出来る物を発明すればいいんですよ! 博士:なるほど!そんな誰もが納得する抗菌剤を作ればたちまち億万長者になれるな!でかしたぞドナイ君!! 助手:あ、でもそれには雑菌を取り除けるような強力な物質がないといけないんですよね。そんな都合のいい物なんて… 博士:それなら、あるぞ。 助手:あるんですか!? 博士:よし!ドナイ君、私は実験の準備に取り掛かる、君は保管庫からこのメモの物を取ってきてくれ! 助手:は、はい、分かりました! 博士:あー、くれぐれも、取り扱いには気をつけてくれ。 助手:え…?博士、それ大丈夫なやつですよね? 博士:…よし!準備準備~。 助手:えぇ…めっちゃ不安… :間 助手:えーと、保管庫ってこれ、だよね。…入口の扉に「Danger!!(デンジャー!!)」って書いてるんだけど…。 :間 助手:えーと…メモの物は…。え?こ、コレ…? :間 博士:お、戻ってきたかドナイ君。 助手:は、博士!これ、なんなんですか!? 博士:ん?それは今回の抗菌剤を作る上で無くてはならない材料だ。 助手:めちゃくちゃ怪しい色してますし、そもそも開けてもないのに、すでに変な臭いがしてますよコレ!? 博士:それは大変貴重な材料だから丁重に扱ってくれよ? 助手:こんな怪しい物どこで手に入れたんですか!? 博士:それはな、私がアマゾンに旅行に行った時にジャングルの奥地に住んでたクビカッリ族の族長から頂いた物でな。 助手:色々ツッコミ所あるけど…よく無事に帰って来れましたね。 博士:なんでも、クビカッリ族の部族しか知らない秘密の洞窟で100年に一度しか咲かない「バイキン・ダケジャナク・ドキンモ・ヤレルーヨ」という洞窟植物(どうくつしょくぶつ)のエキスを抽出した物で、あらゆる病気を治すとされる物だ。 助手:絶対ヤバい物じゃん…。 博士:後は他の臭い消しに良さそうな薬をいい感じに混ぜて煮詰めていけば…ふふふ… 助手:もう絵面(えづら)が悪い魔女とかが怪しい薬作る時のソレなんだよなー… :間 博士:よっし!!完成したぞドナイ君!! 助手:うわー、やったー(棒読み) 博士:ほら、ちょっと嗅(か)いでみてくれ。 助手:えぇ…コレ嗅ぐんですか…? 博士:億万長者になりたくないのか? 助手:う…わ、分かりましたよ…ああ…嫌だな~… 博士:ほら、どうだ? 助手:ん…?あれ、あんなに臭かったのに、臭わない…。 博士:無論だ。私の技術であの強烈なエキスの臭いを99・999パーセント除去する事に成功したからな。 助手:…いや、博士。その技術あるなら、もうそれでいいのでは…? 博士:よーし!では早速この私自慢の薬を使って実験していこうではないか!! 助手:あー、これは止めても無駄か…。 博士:では、ここに私の脱ぎたての靴下をセットする。 助手:え?博士の脱ぎたての靴下って…ゴホッ!!クッッッサ!!ゴホッ!めっちゃクッッサ~~!!!ゴホッゴホッ!! 博士:…そこまで反応されたら、ちょっとショックだぞ? 助手:ハア、ハア、こ、こんな兵器を製造する博士の足がわるいんでしょうが! 博士:よ、よし。とりあえず臭いを消す前の状態は分かったな? 助手:はい、十分!分かりましたよ。 博士:では、そのエキスが入った噴霧器(ふんむき)をその靴下に振りかけるんだ! 助手:は、はい!いきますよ…えい! 博士:…どうだ? 助手:見た感じは…変化は感じませんね。 博士:では、近くで嗅いでみてくれ。 助手:え!?死んじゃいますよ!? 博士:大丈夫だ!私を信じろ。 助手:今まで出会ってきた中で一番信じられない人なんだよな…。父さん、母さん、先立つ不幸をお許し下さい… 博士:だから大丈夫だって!? 助手:うぅ……あれ?…に、臭わない!? 博士:ハーハッハッハ!ほら見ろ!大成功だ!! 助手:う、嘘だ…博士がしょうもない物じゃなくて、ちゃんとした物を作るなんて…。 博士:これはまさに、世紀の大発明で間違い無しだな~ドナイ君!! 助手:そ、そうですね。お見事です博士!もちろん、信じてましたよ。 博士:そうだろそうだろ~。では最後にラットを使った実験をしてから君にも使ってもらうとしよう。 助手:いやー、私も使うのが今から楽しみですよ~。ほら、ネズ子、シュッシュッ。 博士:よし、今からインタビューされた時の練習をしておくか。「世紀の大発明?いえいえ、誰でも作れますよ〜。ただし、私くらい頭が良ければ、の話だがね~!」 助手:ん…?あれ?ネズ子ー、おーい、ネズ子ー? 博士:あれか?歴史に名前刻んじゃったかもな~?いや~困った困った~ハッハッハッ! 助手:は、はは、博士~~ !? 博士:なんださっきからうるさいな!私は今これからの輝かしい未来を想像して…ん?ネズ子はどうしたんだ? 助手:し、死んじゃいました… 博士:…はい!? 助手:そ、それだけじゃないです…ネズ子の細胞という細胞がどんどん食われていってます…。こ、このままじゃ…あっ… 博士:き、…消えた…? 助手:あ、跡形(あとかた)もない… 博士:…よし。では次、ドナイ君、いってみようか? 助手:アホかぁ~~~~~!!! 完 架空の菌を殺す液体を昔怪しい売人から買っていた博士。それを使用する 博士の靴下で実験…成功 ラットを使った実験…ラット死亡

- 「博士と助手」~足の臭さを改善する発明をせよ!~ - 「博士と助手」~足の臭さを改善する発明をせよ!~ 登場人物 ①ショー・モナー博士 ②ドナイ・ヤネーン助手 博士:ドナイ君!ドナイ君はどこだ! 助手:博士…そんなに大声出さなくても聞こえますよ… 博士:そんな床の上で何をしてるんだ? 助手:疲れたので、一時間前に仮眠を取らせてもらいますって言いましたよ博士 博士:そうだったか?まあ、そんな事はどうでもいいから聞いてくれ! 助手:やっぱり助手辞めようかな… 博士:では発表するぞ? 助手:もったいぶらずに、さっさと言って下さい 博士:まったく、いちいちうるさい奴だな。それがな…今度の研究テーマが決まったのだよ! 助手:へー、そうですか。 博士:ん?なんだ、驚かないのか? 助手:いえ、今度もどうせしょうもない…ゴホン(咳)、素晴らしい研究に違いないですからねー(棒読み) 博士:ふっふ、分かってるじゃないか。そう!素晴らしい研究になる事間違い無しの研究テーマだよドナイ君っ! 助手:わー、早く聞きたーい(棒読み) 博士:そ・れ・は・、「足の臭さを改善する」研究だーー!! 助手:… 博士:どうだ、あまりに凄い研究に声も出ないか? 助手:もう一度寝ていいですか? 博士:寝るなーー!! 助手:はあ…博士、なんで足の臭さについて研究しようなんて考えたんですか?(投げやり気味) 博士:なんか、言い方に棘(とげ)がないか?…何故、足の臭さの研究かと言うとな…それは、とある事件に遭遇(そうぐう)した事がきっかけだったのだ… 助手:事件…? 博士:この間、私は一人寂しくファミレスでご飯を食べていたんだ 助手:想像したら泣けてきますね 博士:そうしてたら、遠くの席から「なんか臭くない?」「なんかあっちの白衣着た人の足の方から臭って来ない?」「私、もう食欲無くなってご飯食べれないんだけど」などと!酷い言葉の暴力を味わったのだよ! 助手:何が事件ですか!博士の足の臭さの方が大事件ですよ!! 博士:それから、ふた晩かけて私は泣いた…泣きに泣いた… 助手:メンタルどんだけ弱いんですか… 博士:そして私は閃(ひらめ)いた!…自分で研究して匂わなくすれば、いいんじゃね…?ってね!! 助手:ほんとしょうもな~ 博士:さあ研究を開始するぞドナイ君!助手である君に拒否権は無い、さあ始めよう! 助手:給料二ヶ月分も遅れてるのに、良くそれ言えますね。はあ…分かりましたよ、何をすればいいんですか? 博士:うむ、まずは足が臭くなる原因について調べてみてくれ! 助手:はいはい…。 博士:よし、君の情報収集能力に期待してるぞ! 助手:分かりましたよ博士 博士:え!?もう?? 助手:はい、グー○ル先生で楽勝でした。 博士:なる…ほど…?良く分からんが、でしかたぞ!で、原因はなんと? 助手:はい。足の臭さの原因は様々な要因が考えられますが、主に足の裏の汗の分泌量(ぶんぴつりょう)と、清潔さがポイントのようですね。 博士:なるほど…確かに足の裏は汗をかきやすく、菌を発生させやすい。さらに裸足での生活習慣がある者や入浴を頻繁(ひんぱん)にしない者などは不衛生で、より菌を増殖させてしまうだろう… 助手:…それ、まんま博士そのものじゃないですか。 博士:はっ!…だ、だから私は足が臭くなっていたのか… 助手:見事に、自業自得でしたね。 博士:では次は改善方法について研究しようじゃないか! 助手:あの、それって単純に博士がお風呂に入って足を洗えば済む話じゃ… 博士:なにか言ったかねドナイ君!! 助手:ひっ!な、何でもありません…。 博士:ドナイ君、我々は何者だね?言ってみなさい 助手:…研究者です。 博士:そうだ!研究者だ!我々には研究者たる研究によって、世の中のあらゆる問題を解決する義務がある!…あと、私は研究する事が好きだ。 助手:ただ博士が研究したいだけじゃないか…。で、次は何をするんですか?(投げやりパート2) 博士:よし!では足の臭さを改善する方法について考えてみよう。ドナイ君、何か案はないかね? 助手:そうですね…足に発生する雑菌が原因なら…あっ、これなんてどうですか? 博士:おー!もう改善案が浮かんだのか!?で、で、なんだね? 助手:はい、新しい「抗菌剤」を作るっていうのはどうですか? 博士:抗菌剤(こうきんざい)?って、あのよくコンビニやスーパーで見かける消臭スプレーみたいなやつの事か? 助手:そういうです。その、お店とかでよく見かけるやつの事ですね。でも、ああいうのって、普段からちゃんと消臭出来てる感じがしなくって 博士:…確かに。やれシトラスだ、ミントだと変に臭いをつけてるのがあったりするが、臭いを消すどころか余計臭くなってる気が、私もしてたんだ。 助手:そ・こ・で、です。我々が市販されている消臭剤より、さらに強力に臭いを除去出来る物を発明すればいいんですよ! 博士:なるほど!そんな誰もが納得する抗菌剤を作ればたちまち億万長者になれるな!でかしたぞドナイ君!! 助手:あ、でもそれには雑菌を取り除けるような強力な物質がないといけないんですよね。そんな都合のいい物なんて… 博士:それなら、あるぞ。 助手:あるんですか!? 博士:よし!ドナイ君、私は実験の準備に取り掛かる、君は保管庫からこのメモの物を取ってきてくれ! 助手:は、はい、分かりました! 博士:あー、くれぐれも、取り扱いには気をつけてくれ。 助手:え…?博士、それ大丈夫なやつですよね? 博士:…よし!準備準備~。 助手:えぇ…めっちゃ不安… :間 助手:えーと、保管庫ってこれ、だよね。…入口の扉に「Danger!!(デンジャー!!)」って書いてるんだけど…。 :間 助手:えーと…メモの物は…。え?こ、コレ…? :間 博士:お、戻ってきたかドナイ君。 助手:は、博士!これ、なんなんですか!? 博士:ん?それは今回の抗菌剤を作る上で無くてはならない材料だ。 助手:めちゃくちゃ怪しい色してますし、そもそも開けてもないのに、すでに変な臭いがしてますよコレ!? 博士:それは大変貴重な材料だから丁重に扱ってくれよ? 助手:こんな怪しい物どこで手に入れたんですか!? 博士:それはな、私がアマゾンに旅行に行った時にジャングルの奥地に住んでたクビカッリ族の族長から頂いた物でな。 助手:色々ツッコミ所あるけど…よく無事に帰って来れましたね。 博士:なんでも、クビカッリ族の部族しか知らない秘密の洞窟で100年に一度しか咲かない「バイキン・ダケジャナク・ドキンモ・ヤレルーヨ」という洞窟植物(どうくつしょくぶつ)のエキスを抽出した物で、あらゆる病気を治すとされる物だ。 助手:絶対ヤバい物じゃん…。 博士:後は他の臭い消しに良さそうな薬をいい感じに混ぜて煮詰めていけば…ふふふ… 助手:もう絵面(えづら)が悪い魔女とかが怪しい薬作る時のソレなんだよなー… :間 博士:よっし!!完成したぞドナイ君!! 助手:うわー、やったー(棒読み) 博士:ほら、ちょっと嗅(か)いでみてくれ。 助手:えぇ…コレ嗅ぐんですか…? 博士:億万長者になりたくないのか? 助手:う…わ、分かりましたよ…ああ…嫌だな~… 博士:ほら、どうだ? 助手:ん…?あれ、あんなに臭かったのに、臭わない…。 博士:無論だ。私の技術であの強烈なエキスの臭いを99・999パーセント除去する事に成功したからな。 助手:…いや、博士。その技術あるなら、もうそれでいいのでは…? 博士:よーし!では早速この私自慢の薬を使って実験していこうではないか!! 助手:あー、これは止めても無駄か…。 博士:では、ここに私の脱ぎたての靴下をセットする。 助手:え?博士の脱ぎたての靴下って…ゴホッ!!クッッッサ!!ゴホッ!めっちゃクッッサ~~!!!ゴホッゴホッ!! 博士:…そこまで反応されたら、ちょっとショックだぞ? 助手:ハア、ハア、こ、こんな兵器を製造する博士の足がわるいんでしょうが! 博士:よ、よし。とりあえず臭いを消す前の状態は分かったな? 助手:はい、十分!分かりましたよ。 博士:では、そのエキスが入った噴霧器(ふんむき)をその靴下に振りかけるんだ! 助手:は、はい!いきますよ…えい! 博士:…どうだ? 助手:見た感じは…変化は感じませんね。 博士:では、近くで嗅いでみてくれ。 助手:え!?死んじゃいますよ!? 博士:大丈夫だ!私を信じろ。 助手:今まで出会ってきた中で一番信じられない人なんだよな…。父さん、母さん、先立つ不幸をお許し下さい… 博士:だから大丈夫だって!? 助手:うぅ……あれ?…に、臭わない!? 博士:ハーハッハッハ!ほら見ろ!大成功だ!! 助手:う、嘘だ…博士がしょうもない物じゃなくて、ちゃんとした物を作るなんて…。 博士:これはまさに、世紀の大発明で間違い無しだな~ドナイ君!! 助手:そ、そうですね。お見事です博士!もちろん、信じてましたよ。 博士:そうだろそうだろ~。では最後にラットを使った実験をしてから君にも使ってもらうとしよう。 助手:いやー、私も使うのが今から楽しみですよ~。ほら、ネズ子、シュッシュッ。 博士:よし、今からインタビューされた時の練習をしておくか。「世紀の大発明?いえいえ、誰でも作れますよ〜。ただし、私くらい頭が良ければ、の話だがね~!」 助手:ん…?あれ?ネズ子ー、おーい、ネズ子ー? 博士:あれか?歴史に名前刻んじゃったかもな~?いや~困った困った~ハッハッハッ! 助手:は、はは、博士~~ !? 博士:なんださっきからうるさいな!私は今これからの輝かしい未来を想像して…ん?ネズ子はどうしたんだ? 助手:し、死んじゃいました… 博士:…はい!? 助手:そ、それだけじゃないです…ネズ子の細胞という細胞がどんどん食われていってます…。こ、このままじゃ…あっ… 博士:き、…消えた…? 助手:あ、跡形(あとかた)もない… 博士:…よし。では次、ドナイ君、いってみようか? 助手:アホかぁ~~~~~!!! 完 架空の菌を殺す液体を昔怪しい売人から買っていた博士。それを使用する 博士の靴下で実験…成功 ラットを使った実験…ラット死亡