台本概要
204 views
タイトル | あーん♡がしたくて何が悪い! |
---|---|
作者名 | 天びん。 (@libra_micchan) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
「○○したくて何が悪い!」シリーズ 第2話 最近忙しくて奥さんに癒してもらいたい旦那さんと、健康のためにも野菜を食べさせたい奥さんの攻防戦。 ラブコメ的なお話です。 204 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
隆 | 男 | 50 | 四宮隆。普通の会社員。悠莉とは結婚2年目。 妻の悠莉を超溺愛している。 最近残業続きで帰りが遅くなっており、悠莉不足が際立っているため、悠莉に癒されたいと切に願っている。 名前の読みは「シノミヤタカシ」。 |
悠莉 | 女 | 49 | 四宮悠莉。普通の会社員。隆とは結婚2年目。 隆のことは普通に愛しているものの、押しに弱い性格であるため、隆に振り回される日々を送っている。 最近働き詰めで帰りも遅い隆の身体を心配して栄養たっぷりの野菜を食べてほしいと思っている。 名前の読みは「シノミヤユウリ」。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
:【タイトル】
: 「○○したくて何が悪い!」シリーズ 第2話
: あーん♡がしたくて何が悪い!
:
:
:【登場人物】
:
隆:四宮隆。普通の会社員。悠莉とは結婚2年目。
隆:妻の悠莉を超溺愛している。
隆:最近残業続きで帰りが遅くなっており、悠莉不足が際立っているため、悠莉に癒されたいと切に願っている。
隆:名前の読みは「シノミヤタカシ」。
:
悠莉:四宮悠莉。普通の会社員。隆とは結婚2年目。
悠莉:隆のことは普通に愛しているものの、押しに弱い性格であるため、隆に振り回される日々を送っている。
悠莉:最近働き詰めで帰りも遅い隆の身体を心配して栄養たっぷりの野菜を食べてほしいと思っている。
悠莉:名前の読みは「シノミヤユウリ」。
:
:
:
:
:
:【本編】
:
隆:(端的に言って、俺の朝は早い。…が、しかし。休日は例外である。)
:
隆:Zzz…
:
悠莉:…隆。
:
隆:Zzz…
:
悠莉:…隆ってば。
:
隆:んん…。
:
悠莉:え、ちょっ…わぁっ!?
:
0:悠莉、寝惚けた隆に抱きつかれ、ベッドに引き倒される。
:
隆:Zzz…
:
悠莉:ちょっと…また?私は抱き枕じゃないったら!いつまで寝惚けてるのよ。
:
隆:Zzz…
:
悠莉:隆、起きてってば!
:
隆:ん…?おはよう悠莉♡
:
悠莉:…おはよう。
:
隆:あぁ…悠莉は今日もカワイイなぁ…。起きて一番に天使のような悠莉の顔が見れるなんて俺は何て幸せ者なんだ…!
:
悠莉:…。
:
隆:悠莉?どうかしたのか?
:
悠莉:…いい加減苦しい。
:
隆:おっと!ごめん。またやってしまったね。
:
0:隆、悠莉を腕の中から開放する。
:
悠莉:…休日の度にこれは困るんだけど。
:
隆:仕方ないじゃないか。(いい笑顔で)悠莉をギュって抱き締めながら寝たいという俺の意志が表れた結果だ。
:
悠莉:…にしたって、毎回これじゃ私一切家事出来ないんだけど。せっかくご飯作っても、結局冷めちゃって美味しくないし。
:
隆:ハハハ、ごめんごめん。それで、今日の朝ご飯は何だい?
:
悠莉:パンにベーコンでしょ。それにチーズオムレツとサラダだよ。
:
隆:うん、美味そうだ。
:
悠莉:食べたければヨーグルトも出せるけど、どうする?
:
隆:ヨーグルトも貰おうかな。
:
悠莉:分かった。
:
隆:あ、そうだ悠莉。
:
悠莉:ん?何、どうかした?
:
隆:おはようのキスは―
:
悠莉:じゃあ早く着替えて来てね。
:
隆:…。うん、すぐに行くよ。
:
:
:
0:隆が着替えて食卓につくと、悠莉が出来たばかりの暖かい朝食を並べていく。―と、あるものに目を付けると隆の目の色が一気に変わった。
:
:
:
悠莉:~♪
:
隆:あー、…悠莉?
:
悠莉:なぁに?
:
隆:寝過ぎて目がおかしくなったのかな…なんだか俺にはオムレツの色が赤味がかって見えるんだけど。
:
悠莉:おかしくなってないよ?大丈夫、正常、正常。
:
隆:…。
:
0:隆が黙ってオムレツにナイフを入れると、中からとろけたチーズと一緒に角切りのトマトが顔を覗かせた。
:
隆:…。
:
悠莉:自信作だよ♪中はトロトロ、包むのも上手くいって、表面も綺麗に仕上がったんだ!
:
隆:…。
:
悠莉:…コラ。何で皿の端に除ける。
:
隆:えっと…オムレツの中でバイオハザードが起こっているので。
:
悠莉:何がバイオハザードだ!ただトマトを角切りにして入れただけだよ。
:
隆:…悠莉。俺がトマト嫌いなの知っててやってる?
:
悠莉:うん。
:
隆:イジメですか?!
:
悠莉:イジメじゃないって。隆のためを思ってやってるんだよ?
:
隆:だとしても俺が唯一苦手な野菜を仕込んでくるなんて…。悠莉の鬼!悪魔!!
:
悠莉:だって…隆最近仕事忙しいのか帰り遅いじゃない。それにだんだん寒くなってきたから、体調には気を付けてもらいたくてトマト入れたの。
:
隆:悠莉…!俺の体調を気遣ってくれたのか…!!悠莉の料理は美味いし、今の時期に体調崩したくないしな…。しかし何故…何故よりによってトマト…。
:
悠莉:隆って昔からトマト嫌いだよね。…どこがダメなの?
:
隆:中のグジュグジュした種の部分と、青臭さと、食感。
:
悠莉:いや、もうそれ全部じゃん!「中の部分くり抜いて肉詰めみたいに出来たら食べられるかな?」って考えたけど、ダメじゃん!!
:
隆:そんなこと言われても、嫌いなもんは嫌いなんだから仕方ないじゃないか。
:
悠莉:…何度も言ってるけど、トマトは緑黄色野菜で栄養が豊富なの。それだけじゃなくて髪や肌、そして視力の健康状態を良くしたり、脂肪を落としやすくする効果もあるんだから。…ね、平日毎朝走ってる隆にピッタリでしょ?
:
隆:俺の身体や体調を気遣ってくれるのは超嬉しいんだけどな…だとしても素直に喜べない自分がいる…。
:
悠莉:…隆のために頑張って作ったのに…。トマト、食べてくれないの…?
:
隆:(条件反射で)食べます!!…あっ。
:
悠莉:良かった。
:
隆:…悠莉、俺が悠莉の涙とか悲しい顔されるのに弱いって分かっててやってるだろ。なんかそれズルくないか?!
:
悠莉:えぇ?そんなことないって。
:
隆:いや、ズルいね。俺はこれから嫌いなトマトを悠莉のために頑張って食べるけど、悠莉自身は別にダメージ受けないじゃないか。
:
悠莉:そんなこと言われても…。
:
隆:悠莉はいいよな、トマト好きだし食べれるんだから。俺みたいなトマト嫌いがどれだけの覚悟を決めて食べないといけないかなんて分からないだろ。
:
悠莉:…。
:
隆:…俺だって、せっかく悠莉が作ってくれた料理なんだから、少しでも美味しく食べたいとは思ってるんだぞ。
:
悠莉:じゃあ…
:
悠莉:―はい。あ、あーん…////
:
隆:―!!(え!?ゆ…悠莉がデレた!?メチャクチャカワイイ!!)
:
悠莉:隆の分にはトマトそんなに多く入れてないから、ちゃんと食べてね?
:
隆:…俺もやる。
:
悠莉:え?
:
隆:俺も悠莉に「あーん♡」やる。(キッパリ)
:
悠莉:いや、真顔で何言ってるの?!私はいいよ!!
:
隆:遠慮しなくていいから。…ほら、口開けて?
:
悠莉:いや、私は普通に食べるって!…何か目が怖いんだけど!!
:
隆:…マウスオープン。
:
悠莉:の…、ノー…。
:
隆:マウスオープン。
:
悠莉:…。
:
隆:…あーん♡
:
悠莉:…。(はむっ)
:
隆:~!!
:
悠莉:…満足?
:
隆:ご馳走様です!!
:
悠莉:いや、何が?!まだオムレツ大半残ってるからね?!
:
隆:さてと。悠莉に「あーん」はできたけど、嫌いな食べ物を無理やり食べさせられた件はまだ返せてないし…ささっと食べて仕返ししないとな★
:
悠莉:…え。
:
隆:そうだなぁ…生のセロリにマヨネーズつけて「あーん♡」してあげるよ★
:
悠莉:何でよ!お互いにやったんだし充分でしょ!!
:
隆:ほら…健康ノタメ、健康ノタメ。
:
悠莉:え?ちょっと…隆、怒ってる…?
:
隆:怒ってないよ?ただ、「トマトだけ」が苦手な俺にそこまでしたんだ…嫌いな食べ物が山ほどある悠莉にはもっとしてあげないといけないよね★
:
悠莉:ヒッ…?!
:
隆:…覚悟、しておいてね。
:
悠莉:だっ…誰か助けてぇぇぇ!!
:【タイトル】
: 「○○したくて何が悪い!」シリーズ 第2話
: あーん♡がしたくて何が悪い!
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:【登場人物】
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隆:四宮隆。普通の会社員。悠莉とは結婚2年目。
隆:妻の悠莉を超溺愛している。
隆:最近残業続きで帰りが遅くなっており、悠莉不足が際立っているため、悠莉に癒されたいと切に願っている。
隆:名前の読みは「シノミヤタカシ」。
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悠莉:四宮悠莉。普通の会社員。隆とは結婚2年目。
悠莉:隆のことは普通に愛しているものの、押しに弱い性格であるため、隆に振り回される日々を送っている。
悠莉:最近働き詰めで帰りも遅い隆の身体を心配して栄養たっぷりの野菜を食べてほしいと思っている。
悠莉:名前の読みは「シノミヤユウリ」。
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:
:【本編】
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隆:(端的に言って、俺の朝は早い。…が、しかし。休日は例外である。)
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隆:Zzz…
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悠莉:…隆。
:
隆:Zzz…
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悠莉:…隆ってば。
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隆:んん…。
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悠莉:え、ちょっ…わぁっ!?
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0:悠莉、寝惚けた隆に抱きつかれ、ベッドに引き倒される。
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隆:Zzz…
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悠莉:ちょっと…また?私は抱き枕じゃないったら!いつまで寝惚けてるのよ。
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隆:Zzz…
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悠莉:隆、起きてってば!
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隆:ん…?おはよう悠莉♡
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悠莉:…おはよう。
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隆:あぁ…悠莉は今日もカワイイなぁ…。起きて一番に天使のような悠莉の顔が見れるなんて俺は何て幸せ者なんだ…!
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悠莉:…。
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隆:悠莉?どうかしたのか?
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悠莉:…いい加減苦しい。
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隆:おっと!ごめん。またやってしまったね。
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0:隆、悠莉を腕の中から開放する。
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悠莉:…休日の度にこれは困るんだけど。
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隆:仕方ないじゃないか。(いい笑顔で)悠莉をギュって抱き締めながら寝たいという俺の意志が表れた結果だ。
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悠莉:…にしたって、毎回これじゃ私一切家事出来ないんだけど。せっかくご飯作っても、結局冷めちゃって美味しくないし。
:
隆:ハハハ、ごめんごめん。それで、今日の朝ご飯は何だい?
:
悠莉:パンにベーコンでしょ。それにチーズオムレツとサラダだよ。
:
隆:うん、美味そうだ。
:
悠莉:食べたければヨーグルトも出せるけど、どうする?
:
隆:ヨーグルトも貰おうかな。
:
悠莉:分かった。
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隆:あ、そうだ悠莉。
:
悠莉:ん?何、どうかした?
:
隆:おはようのキスは―
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悠莉:じゃあ早く着替えて来てね。
:
隆:…。うん、すぐに行くよ。
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:
0:隆が着替えて食卓につくと、悠莉が出来たばかりの暖かい朝食を並べていく。―と、あるものに目を付けると隆の目の色が一気に変わった。
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悠莉:~♪
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隆:あー、…悠莉?
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悠莉:なぁに?
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隆:寝過ぎて目がおかしくなったのかな…なんだか俺にはオムレツの色が赤味がかって見えるんだけど。
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悠莉:おかしくなってないよ?大丈夫、正常、正常。
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隆:…。
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0:隆が黙ってオムレツにナイフを入れると、中からとろけたチーズと一緒に角切りのトマトが顔を覗かせた。
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隆:…。
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悠莉:自信作だよ♪中はトロトロ、包むのも上手くいって、表面も綺麗に仕上がったんだ!
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隆:…。
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悠莉:…コラ。何で皿の端に除ける。
:
隆:えっと…オムレツの中でバイオハザードが起こっているので。
:
悠莉:何がバイオハザードだ!ただトマトを角切りにして入れただけだよ。
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隆:…悠莉。俺がトマト嫌いなの知っててやってる?
:
悠莉:うん。
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隆:イジメですか?!
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悠莉:イジメじゃないって。隆のためを思ってやってるんだよ?
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隆:だとしても俺が唯一苦手な野菜を仕込んでくるなんて…。悠莉の鬼!悪魔!!
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悠莉:だって…隆最近仕事忙しいのか帰り遅いじゃない。それにだんだん寒くなってきたから、体調には気を付けてもらいたくてトマト入れたの。
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隆:悠莉…!俺の体調を気遣ってくれたのか…!!悠莉の料理は美味いし、今の時期に体調崩したくないしな…。しかし何故…何故よりによってトマト…。
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悠莉:隆って昔からトマト嫌いだよね。…どこがダメなの?
:
隆:中のグジュグジュした種の部分と、青臭さと、食感。
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悠莉:いや、もうそれ全部じゃん!「中の部分くり抜いて肉詰めみたいに出来たら食べられるかな?」って考えたけど、ダメじゃん!!
:
隆:そんなこと言われても、嫌いなもんは嫌いなんだから仕方ないじゃないか。
:
悠莉:…何度も言ってるけど、トマトは緑黄色野菜で栄養が豊富なの。それだけじゃなくて髪や肌、そして視力の健康状態を良くしたり、脂肪を落としやすくする効果もあるんだから。…ね、平日毎朝走ってる隆にピッタリでしょ?
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隆:俺の身体や体調を気遣ってくれるのは超嬉しいんだけどな…だとしても素直に喜べない自分がいる…。
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悠莉:…隆のために頑張って作ったのに…。トマト、食べてくれないの…?
:
隆:(条件反射で)食べます!!…あっ。
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悠莉:良かった。
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隆:…悠莉、俺が悠莉の涙とか悲しい顔されるのに弱いって分かっててやってるだろ。なんかそれズルくないか?!
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悠莉:えぇ?そんなことないって。
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隆:いや、ズルいね。俺はこれから嫌いなトマトを悠莉のために頑張って食べるけど、悠莉自身は別にダメージ受けないじゃないか。
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悠莉:そんなこと言われても…。
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隆:悠莉はいいよな、トマト好きだし食べれるんだから。俺みたいなトマト嫌いがどれだけの覚悟を決めて食べないといけないかなんて分からないだろ。
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悠莉:…。
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隆:…俺だって、せっかく悠莉が作ってくれた料理なんだから、少しでも美味しく食べたいとは思ってるんだぞ。
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悠莉:じゃあ…
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悠莉:―はい。あ、あーん…////
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隆:―!!(え!?ゆ…悠莉がデレた!?メチャクチャカワイイ!!)
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悠莉:隆の分にはトマトそんなに多く入れてないから、ちゃんと食べてね?
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隆:…俺もやる。
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悠莉:え?
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隆:俺も悠莉に「あーん♡」やる。(キッパリ)
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悠莉:いや、真顔で何言ってるの?!私はいいよ!!
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隆:遠慮しなくていいから。…ほら、口開けて?
:
悠莉:いや、私は普通に食べるって!…何か目が怖いんだけど!!
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隆:…マウスオープン。
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悠莉:の…、ノー…。
:
隆:マウスオープン。
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悠莉:…。
:
隆:…あーん♡
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悠莉:…。(はむっ)
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隆:~!!
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悠莉:…満足?
:
隆:ご馳走様です!!
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悠莉:いや、何が?!まだオムレツ大半残ってるからね?!
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隆:さてと。悠莉に「あーん」はできたけど、嫌いな食べ物を無理やり食べさせられた件はまだ返せてないし…ささっと食べて仕返ししないとな★
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悠莉:…え。
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隆:そうだなぁ…生のセロリにマヨネーズつけて「あーん♡」してあげるよ★
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悠莉:何でよ!お互いにやったんだし充分でしょ!!
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隆:ほら…健康ノタメ、健康ノタメ。
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悠莉:え?ちょっと…隆、怒ってる…?
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隆:怒ってないよ?ただ、「トマトだけ」が苦手な俺にそこまでしたんだ…嫌いな食べ物が山ほどある悠莉にはもっとしてあげないといけないよね★
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悠莉:ヒッ…?!
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隆:…覚悟、しておいてね。
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悠莉:だっ…誰か助けてぇぇぇ!!