台本概要
355 views
タイトル | 甘えたくて何が悪い! |
---|---|
作者名 | 天びん。 (@libra_micchan) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
「○○したくて何が悪い!」シリーズ 第7話 バレンタインデーに大好きな奥さんからチョコをもらいたい旦那さんと、素直になれない奥さんのやり取り。 ラブコメ的なお話です。 355 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
隆 | 男 | 57 | 四宮隆。普通の会社員。悠莉とは結婚2年目。 妻の悠莉を超溺愛している。スパダリ。 バレンタインデーに悠莉から貰えるチョコレートを非常に楽しみにしているだけでなく、バレンタインデーにかこつけて悠莉に甘えたいと密かに思っている。 名前の読みは「シノミヤタカシ」。 |
悠莉 | 女 | 48 | 四宮悠莉。普通の会社員。隆とは結婚2年目。 隆のことは普通に愛しているものの、押しに弱い性格であるため、隆に振り回される日々を送っている。 素直になれない自分をもどかしく感じている、カワイイツンデレさん。 自分も少しは素直になりたい!と並々ならない想いを込めてバレンタインデーのチョコを作った。 名前の読みは「シノミヤユウリ」。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
:【タイトル】
: 「○○したくて何が悪い!」シリーズ 第7話
: 甘えたくて何が悪い!
:
:
:【登場人物】
:
隆:四宮隆。普通の会社員。悠莉とは結婚2年目。
隆:妻の悠莉を超溺愛している。スパダリ。
隆:バレンタインデーに悠莉から貰えるチョコレートを非常に楽しみにしているだけでなく、バレンタインデーにかこつけて悠莉に甘えたいと密かに思っている。
隆:名前の読みは「シノミヤタカシ」。
:
悠莉:四宮悠莉。普通の会社員。隆とは結婚2年目。
悠莉:隆のことは普通に愛しているものの、押しに弱い性格であるため、隆に振り回される日々を送っている。
悠莉:素直になれない自分をもどかしく感じている、カワイイツンデレさん。
悠莉:自分も少しは素直になりたい!と並々ならない想いを込めてバレンタインデーのチョコを作った。
悠莉:名前の読みは「シノミヤユウリ」。
:
:
:
:
:
:【本編】
:
隆:(端的に言って、俺は今メチャクチャ緊張している。…男なら、今日この日に緊張しない奴はいないだろう。)
:
隆:(何故なら…)
:
悠莉:(少々ツンツンしている感じで)…はい、これ。リクエストされてたチョコ。
:
隆:~!!ありがとう、悠莉♡♡♡
:
隆:(バレンタインデーなんだから!!)
:
隆:ねぇ、早速開けてみて良い?
:
悠莉:別にいいけど…
:
隆:(箱を開けて)やった!チョコがトローンってするやつ!!コレコレ!これが食べたかったんだよ!!
:
悠莉:フォンダンショコラね。
:
隆:そう、それ!フォンダンショコラ!!これ食べると幸せな気持ちになれるんだよなぁ…。
:
悠莉:…そっか。それにしても…隆、コレ本当に好きだよね。ここ3年くらい連続で、これリクエストされてる気がする。
:
隆:…そのくらいお気に入りなんだよ。
:
隆:あぁ…!悠莉からチョコが貰えるだけでも最高に嬉しいのに、更にそれが手作りで、かつフォンダンショコラとか幸せか…?幸せの絶頂過ぎて俺死ぬかも…。
:
悠莉:はい、生きてくださーい。そんなことで死なれてたら隆の身体がいくつあっても足りないのでー。
:
隆:はーい…あれ?悠莉、こっちの緑のは…もしかして…!
:
悠莉:隆、甘いチョコレートはあまり得意じゃないでしょ?今年はたまたま苦めの美味しいチョコレート買えたから…ビター目なフォンダンショコラと、前に気に入ったって言ってた抹茶のガトーショコラの作り方を応用してフォンダン抹茶を作ってみたの。
:
隆:…。
:
悠莉:…隆?
:
隆:悠莉、天才か…?え、何…?俺の奥さん可愛過ぎるんだけど…。え?え??悠莉、マジで俺のことキュン死にさせようとしてる…?
:
悠莉:な、何でそうなるの…。
:
隆:ふふふ…俺は知ってるよ。今年は「たまたま」苦めの美味しいチョコレートが買えたんじゃなくて、悠莉がこのチョコレートを作るために、製菓材料の専門店や通販サイトで苦めのチョコレートを1か月も前から探していたのを…!
:
悠莉:んなっ…!
:
隆:俺のためにわざわざ新しいレシピを考案してまで作ってくれて!しかもその材料にもこだわってくれていると分かれば!悠莉のことがますます愛おしくて仕方なくなるに決まってるだろ!!
:
悠莉:~!!…わ、私夜ご飯の用意してくるっ!!
:
隆:(前の台詞に被せて)―悠莉。
:
:
0:隆、逃げようとした悠莉を後ろからふんわりと抱き締める。
:
:
隆:バレンタインデーの贈り物って、これだけ?
:
悠莉:え…?
:
隆:俺、もっと悠莉に甘えたいな…。
:
悠莉:!?
:
隆:(ちょっと囁くように)―俺のこと、もっと甘やかしてくれていいんだよ?
:
悠莉:こ…っ!これ以上甘やかしたら、隆ドロドロのデロデロになっちゃって使い物にならなくなるでしょ!!
:
:
0:悠莉、隆の腕から逃れて、そっぽを向く。
:
:
隆:そんなことはないよ。…悠莉は俺のこと甘やかしてくれないの?
:
悠莉:…うぅ。
:
隆:悠莉、俺…悠莉をギューってしたいな。
:
悠莉:…。
:
隆:…ダメ?
:
悠莉:…ダメ、じゃ…ない…。
:
隆:じゃあ悠莉、おいで―
:
悠莉:(隆の方に身体を向けて両手を広げる)…ん。
:
隆:ん?
:
悠莉:(呟くように)…今日だけだから。
:
隆:…え。
:
悠莉:…こっち、おいで?
:
隆:~!!え、何々何々?!?!どうしちゃったの悠莉、メッチャ可愛いんだけど!!
:
悠莉:ちょっ…別に可愛くないから!!
:
隆:あーヤバい!悠莉が可愛すぎて辛い!!しんどい!!もうバレンタインデーに貰うには大きすぎる贈り物だぁ…!!
:
悠莉:…言い過ぎ。
:
隆:いやいや、寧ろ足りないくらいだよ?これなら悠莉にはお返し奮発しないとね…。お返し、何が良い?
:
悠莉:気が早いなぁ…まだ1か月も先だよ?
:
隆:俺は何より悠莉に喜んで貰いたいんだって。悠莉が望むなら、一日イチャイチャ券とか…
:
悠莉:(前の台詞に被せて)そうだな…キャンディとか、マシュマロとか?
:
隆:キャンディは良いけど、マシュマロはちょっとなぁ…もし悠莉が食べたいなら、ホワイトデーじゃない時に買ってあげる。
:
悠莉:?何で?マシュマロじゃダメなの?
:
隆:バレンタインデーのお返しとしては…ね。悠莉、花には花言葉があるように、実はバレンタインデーやホワイトデーにやり取りするお菓子にもそれぞれ意味があるんだよ。
:
悠莉:そうなの?知らなかった…。
:
隆:バウムクーヘンは結婚式の引き出物として有名だけど「今の幸せがいつまでも続きますように」とか「幸せが(木の年輪のように)幾重にも重なって大きくなりますように」って意味があるだろ?
:
隆:あれと同じで、例えばキャンディなんかは一度口に入れると長く味わえることから「あなたと長く一緒にいたい」「あなたのことが好き」って意味を持っているんだ。
:
隆:それもあってホワイトデーのお返しに男性が贈る定番のお菓子になっているのかもしれないね。
:
悠莉:へぇ!他には?例えば…マカロンとか、クッキーとか。
:
隆:マカロンは日常で頻繁に食べられない高級菓子って点から「あなたは特別な存在」。クッキーはサクッと軽い食感で一度にたくさん作れるから「お友達でいましょう」だね。
:
悠莉:クッキーにそんな意味があったんだ?!じゃあ、知らずに本命にあげちゃったら大変だね…。
:
隆:まぁ…渡したい相手がこの意味を知ってたら大変だろうね、お互いに知らないようなら、ただ美味しく食べればいいだけだし。
:
悠莉:んー…それもそっか。
:
隆:あとカップケーキは、朝食で食べられるようなマフィンと違って、誕生日会やウェディングとかの特別な日に食べることが多い点から、マカロンと同じ「あなたは特別な人」って意味で、マロングラッセは日本ではあまりメジャーではないけど、ヨーロッパの方では「永遠の愛を誓う証」として有名だね。
:
隆:キャラメルはしっとりして濃厚な甘さが寄り添うような温かい感じを連想させるから「一緒に居ると安心する」って意味だし、グミに至っては由来とか特にないけど「あなたが嫌い」って意味になるみたいだよ。
:
悠莉:え!グミってそんな意味なの?
:
隆:ちなみに悠莉がお返しの候補にあげていたマシュマロは、口に入れるとすぐに溶けてしまうことから「長続きしない」「早く忘れたい」「やんわりお断りします」って意味になるんだ。
:
悠莉:うわ、悲惨すぎる…!確かにメレンゲ菓子だから溶けてなくなっちゃうけど!
:
隆:でもね、中にチョコレートが入ったマシュマロだけは「あなたの愛を純白の愛で包みます」って意味になるんだ。
:
悠莉:へぇぇ…。じゃあ、ちょっと待って…、毎年隆がお返しにくれるお菓子って焼きドーナッツとマドレーヌだよね。コレの意味は…?
:
隆:簡単に俺の気持ちを伝えちゃうのは違うだろうし、知りたいなら自分で調べてみて?
:
:
0:悠莉、スマホでお菓子の意味を調べ始め、隆はご機嫌でその横で悠莉からもらったフォンダンショコラを皿に移す。
:
:
悠莉:えっと…穴の開いたドーナッツは、『とくにアメリカで恋人や本命に渡す定番のお菓子とされており、「あなたが大好き」という意味があります…』
:
悠莉:『マドレーヌは…2枚の貝殻がぴったり合わさる様子から、「もっと仲良しになりたい」「もっと近付きたい」「円満な関係」という意味があります…/////(徐々に声を小さく)』。
:
隆:どう?俺の気持ち、伝わった?
:
悠莉:えーっと…つまり…「私のことが大好きで、まだまだ仲良くなりたい」と?
:
隆:んー…正しくは『大好きな悠莉ともっと親密になって円満な家庭を築いていきたい』…が正解かな?
:
隆:―はい、あーん♡
:
:
0:隆、適温に温め直したフォンダンショコラを悠莉の口元に運ぶ。
:
:
悠莉:え?え??…(はむっ)。
:
隆:…美味しい?
:
悠莉:(少しモグモグして)…う、ん。もちろん…。隆のために作ってるんだし…美味しくないと困るでしょ。
:
隆:じゃあ、悠莉。俺にも可愛く「あーん♡」して?
:
悠莉:え?!
:
隆:あー…
:
:
0:隆、超笑顔で口を開けて待機(笑)
:
:
悠莉:え?えぇ??…あーっ!もう!!本当に今日だけだからね!!
:
悠莉:…はい、あ…あーん…♡
:
隆:(はむっ)
:
隆:…うん、いつもの味だ。ほんのり甘くて苦い…優しい悠莉みたいな味。
:
悠莉:―はい!もうおしまい!!…そうやって毎回毎回私のことからかって…!!
:
隆:アハハ…ごめんごめん。じゃあ、俺のこと散々甘やかしてくれたし…良いこと教えてあげる。
:
悠莉:良い事…?
:
隆:俺がフォンダンショコラを好きな理由。フォンダンショコラは、俺が悠莉から初めてもらった本命チョコなんだよ。
:
悠莉:…うん…知ってる。
:
隆:やっぱり、覚えててくれたんだ…。
:
悠莉:それは…もちろん。作ってる側としてはやっぱり思い出深いし…(徐々に小さくなる)
:
隆:でもね、それだけじゃないんだ。
:
悠莉:え?
:
隆:フォンダンショコラを一緒に食べた後、二人でしたキスが本当に甘くて溶けそうで…
:
悠莉:わーっ!わーっ!!何考えてるのよ、バカ―!!
:
隆:ねぇ悠莉…俺、あの時のこと思い出したらキスしたくなっちゃった…。…してもいい?
:
悠莉:た、隆…さん?!本気…?
:
隆:今日だけ、甘えさせてくれるんだよね?なら―…我慢できそうにないし、目一杯悠莉を堪能させてもらおうかな…。
:
悠莉:え?ちょっ…!隆…??
:
隆:悠莉…愛してるよ…。
:
:
0:隆、悠莉にキスする。(男性陣、リップ音頑張って下さい!)
:【タイトル】
: 「○○したくて何が悪い!」シリーズ 第7話
: 甘えたくて何が悪い!
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:【登場人物】
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隆:四宮隆。普通の会社員。悠莉とは結婚2年目。
隆:妻の悠莉を超溺愛している。スパダリ。
隆:バレンタインデーに悠莉から貰えるチョコレートを非常に楽しみにしているだけでなく、バレンタインデーにかこつけて悠莉に甘えたいと密かに思っている。
隆:名前の読みは「シノミヤタカシ」。
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悠莉:四宮悠莉。普通の会社員。隆とは結婚2年目。
悠莉:隆のことは普通に愛しているものの、押しに弱い性格であるため、隆に振り回される日々を送っている。
悠莉:素直になれない自分をもどかしく感じている、カワイイツンデレさん。
悠莉:自分も少しは素直になりたい!と並々ならない想いを込めてバレンタインデーのチョコを作った。
悠莉:名前の読みは「シノミヤユウリ」。
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:【本編】
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隆:(端的に言って、俺は今メチャクチャ緊張している。…男なら、今日この日に緊張しない奴はいないだろう。)
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隆:(何故なら…)
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悠莉:(少々ツンツンしている感じで)…はい、これ。リクエストされてたチョコ。
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隆:~!!ありがとう、悠莉♡♡♡
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隆:(バレンタインデーなんだから!!)
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隆:ねぇ、早速開けてみて良い?
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悠莉:別にいいけど…
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隆:(箱を開けて)やった!チョコがトローンってするやつ!!コレコレ!これが食べたかったんだよ!!
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悠莉:フォンダンショコラね。
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隆:そう、それ!フォンダンショコラ!!これ食べると幸せな気持ちになれるんだよなぁ…。
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悠莉:…そっか。それにしても…隆、コレ本当に好きだよね。ここ3年くらい連続で、これリクエストされてる気がする。
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隆:…そのくらいお気に入りなんだよ。
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隆:あぁ…!悠莉からチョコが貰えるだけでも最高に嬉しいのに、更にそれが手作りで、かつフォンダンショコラとか幸せか…?幸せの絶頂過ぎて俺死ぬかも…。
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悠莉:はい、生きてくださーい。そんなことで死なれてたら隆の身体がいくつあっても足りないのでー。
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隆:はーい…あれ?悠莉、こっちの緑のは…もしかして…!
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悠莉:隆、甘いチョコレートはあまり得意じゃないでしょ?今年はたまたま苦めの美味しいチョコレート買えたから…ビター目なフォンダンショコラと、前に気に入ったって言ってた抹茶のガトーショコラの作り方を応用してフォンダン抹茶を作ってみたの。
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隆:…。
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悠莉:…隆?
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隆:悠莉、天才か…?え、何…?俺の奥さん可愛過ぎるんだけど…。え?え??悠莉、マジで俺のことキュン死にさせようとしてる…?
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悠莉:な、何でそうなるの…。
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隆:ふふふ…俺は知ってるよ。今年は「たまたま」苦めの美味しいチョコレートが買えたんじゃなくて、悠莉がこのチョコレートを作るために、製菓材料の専門店や通販サイトで苦めのチョコレートを1か月も前から探していたのを…!
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悠莉:んなっ…!
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隆:俺のためにわざわざ新しいレシピを考案してまで作ってくれて!しかもその材料にもこだわってくれていると分かれば!悠莉のことがますます愛おしくて仕方なくなるに決まってるだろ!!
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悠莉:~!!…わ、私夜ご飯の用意してくるっ!!
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隆:(前の台詞に被せて)―悠莉。
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0:隆、逃げようとした悠莉を後ろからふんわりと抱き締める。
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隆:バレンタインデーの贈り物って、これだけ?
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悠莉:え…?
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隆:俺、もっと悠莉に甘えたいな…。
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悠莉:!?
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隆:(ちょっと囁くように)―俺のこと、もっと甘やかしてくれていいんだよ?
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悠莉:こ…っ!これ以上甘やかしたら、隆ドロドロのデロデロになっちゃって使い物にならなくなるでしょ!!
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0:悠莉、隆の腕から逃れて、そっぽを向く。
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隆:そんなことはないよ。…悠莉は俺のこと甘やかしてくれないの?
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悠莉:…うぅ。
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隆:悠莉、俺…悠莉をギューってしたいな。
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悠莉:…。
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隆:…ダメ?
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悠莉:…ダメ、じゃ…ない…。
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隆:じゃあ悠莉、おいで―
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悠莉:(隆の方に身体を向けて両手を広げる)…ん。
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隆:ん?
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悠莉:(呟くように)…今日だけだから。
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隆:…え。
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悠莉:…こっち、おいで?
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隆:~!!え、何々何々?!?!どうしちゃったの悠莉、メッチャ可愛いんだけど!!
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悠莉:ちょっ…別に可愛くないから!!
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隆:あーヤバい!悠莉が可愛すぎて辛い!!しんどい!!もうバレンタインデーに貰うには大きすぎる贈り物だぁ…!!
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悠莉:…言い過ぎ。
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隆:いやいや、寧ろ足りないくらいだよ?これなら悠莉にはお返し奮発しないとね…。お返し、何が良い?
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悠莉:気が早いなぁ…まだ1か月も先だよ?
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隆:俺は何より悠莉に喜んで貰いたいんだって。悠莉が望むなら、一日イチャイチャ券とか…
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悠莉:(前の台詞に被せて)そうだな…キャンディとか、マシュマロとか?
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隆:キャンディは良いけど、マシュマロはちょっとなぁ…もし悠莉が食べたいなら、ホワイトデーじゃない時に買ってあげる。
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悠莉:?何で?マシュマロじゃダメなの?
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隆:バレンタインデーのお返しとしては…ね。悠莉、花には花言葉があるように、実はバレンタインデーやホワイトデーにやり取りするお菓子にもそれぞれ意味があるんだよ。
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悠莉:そうなの?知らなかった…。
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隆:バウムクーヘンは結婚式の引き出物として有名だけど「今の幸せがいつまでも続きますように」とか「幸せが(木の年輪のように)幾重にも重なって大きくなりますように」って意味があるだろ?
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隆:あれと同じで、例えばキャンディなんかは一度口に入れると長く味わえることから「あなたと長く一緒にいたい」「あなたのことが好き」って意味を持っているんだ。
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隆:それもあってホワイトデーのお返しに男性が贈る定番のお菓子になっているのかもしれないね。
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悠莉:へぇ!他には?例えば…マカロンとか、クッキーとか。
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隆:マカロンは日常で頻繁に食べられない高級菓子って点から「あなたは特別な存在」。クッキーはサクッと軽い食感で一度にたくさん作れるから「お友達でいましょう」だね。
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悠莉:クッキーにそんな意味があったんだ?!じゃあ、知らずに本命にあげちゃったら大変だね…。
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隆:まぁ…渡したい相手がこの意味を知ってたら大変だろうね、お互いに知らないようなら、ただ美味しく食べればいいだけだし。
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悠莉:んー…それもそっか。
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隆:あとカップケーキは、朝食で食べられるようなマフィンと違って、誕生日会やウェディングとかの特別な日に食べることが多い点から、マカロンと同じ「あなたは特別な人」って意味で、マロングラッセは日本ではあまりメジャーではないけど、ヨーロッパの方では「永遠の愛を誓う証」として有名だね。
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隆:キャラメルはしっとりして濃厚な甘さが寄り添うような温かい感じを連想させるから「一緒に居ると安心する」って意味だし、グミに至っては由来とか特にないけど「あなたが嫌い」って意味になるみたいだよ。
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悠莉:え!グミってそんな意味なの?
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隆:ちなみに悠莉がお返しの候補にあげていたマシュマロは、口に入れるとすぐに溶けてしまうことから「長続きしない」「早く忘れたい」「やんわりお断りします」って意味になるんだ。
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悠莉:うわ、悲惨すぎる…!確かにメレンゲ菓子だから溶けてなくなっちゃうけど!
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隆:でもね、中にチョコレートが入ったマシュマロだけは「あなたの愛を純白の愛で包みます」って意味になるんだ。
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悠莉:へぇぇ…。じゃあ、ちょっと待って…、毎年隆がお返しにくれるお菓子って焼きドーナッツとマドレーヌだよね。コレの意味は…?
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隆:簡単に俺の気持ちを伝えちゃうのは違うだろうし、知りたいなら自分で調べてみて?
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0:悠莉、スマホでお菓子の意味を調べ始め、隆はご機嫌でその横で悠莉からもらったフォンダンショコラを皿に移す。
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悠莉:えっと…穴の開いたドーナッツは、『とくにアメリカで恋人や本命に渡す定番のお菓子とされており、「あなたが大好き」という意味があります…』
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悠莉:『マドレーヌは…2枚の貝殻がぴったり合わさる様子から、「もっと仲良しになりたい」「もっと近付きたい」「円満な関係」という意味があります…/////(徐々に声を小さく)』。
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隆:どう?俺の気持ち、伝わった?
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悠莉:えーっと…つまり…「私のことが大好きで、まだまだ仲良くなりたい」と?
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隆:んー…正しくは『大好きな悠莉ともっと親密になって円満な家庭を築いていきたい』…が正解かな?
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隆:―はい、あーん♡
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0:隆、適温に温め直したフォンダンショコラを悠莉の口元に運ぶ。
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悠莉:え?え??…(はむっ)。
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隆:…美味しい?
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悠莉:(少しモグモグして)…う、ん。もちろん…。隆のために作ってるんだし…美味しくないと困るでしょ。
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隆:じゃあ、悠莉。俺にも可愛く「あーん♡」して?
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悠莉:え?!
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隆:あー…
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0:隆、超笑顔で口を開けて待機(笑)
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悠莉:え?えぇ??…あーっ!もう!!本当に今日だけだからね!!
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悠莉:…はい、あ…あーん…♡
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隆:(はむっ)
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隆:…うん、いつもの味だ。ほんのり甘くて苦い…優しい悠莉みたいな味。
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悠莉:―はい!もうおしまい!!…そうやって毎回毎回私のことからかって…!!
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隆:アハハ…ごめんごめん。じゃあ、俺のこと散々甘やかしてくれたし…良いこと教えてあげる。
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悠莉:良い事…?
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隆:俺がフォンダンショコラを好きな理由。フォンダンショコラは、俺が悠莉から初めてもらった本命チョコなんだよ。
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悠莉:…うん…知ってる。
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隆:やっぱり、覚えててくれたんだ…。
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悠莉:それは…もちろん。作ってる側としてはやっぱり思い出深いし…(徐々に小さくなる)
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隆:でもね、それだけじゃないんだ。
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悠莉:え?
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隆:フォンダンショコラを一緒に食べた後、二人でしたキスが本当に甘くて溶けそうで…
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悠莉:わーっ!わーっ!!何考えてるのよ、バカ―!!
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隆:ねぇ悠莉…俺、あの時のこと思い出したらキスしたくなっちゃった…。…してもいい?
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悠莉:た、隆…さん?!本気…?
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隆:今日だけ、甘えさせてくれるんだよね?なら―…我慢できそうにないし、目一杯悠莉を堪能させてもらおうかな…。
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悠莉:え?ちょっ…!隆…??
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隆:悠莉…愛してるよ…。
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0:隆、悠莉にキスする。(男性陣、リップ音頑張って下さい!)