声劇台本置き場

キジ：先輩猫。既に玉がない。もちもちデブ猫。（カイヌシと兼役） クロ：後輩猫。今から玉を失う。ツヤツヤスレンダー猫。 カイヌシ：猫廃社会人。性別不問。 0：　 0：所謂猫の擬人化ストーリーです。 0：性別は男固定ですが役者の性別は問いません。 0：共演者に迷惑かけなければ基本何をしてくれてもかまいません。 0：　 0：　〜以下本編〜 0：　 キジ：キミ、明日キンタマ無くなるよ。 クロ：何がなの。 0：……。 キジ：キンタマ。 クロ：キンタマ？ キジ：明日。 クロ：無くなる？ キジ：そう。 クロ：…………。 キジ：取られちゃう。キンタマ。 クロ：……え、何、どういうこと？キンタマ？なんで！？ キジ：知らない。 クロ：知らない！？ キジ：理由はわからないけど取られちゃうの。 キジ：ほら、僕も、無いでしょ？キンタマ。 キジ：キミくらいの歳のときにとられちゃったのよ。 クロ：えぇ〜……………。 クロ：スゥ〜ッ……なんでぇ……。 キジ：わからぁん……。 クロ：…………。 クロ：カイヌシがだよね？ キジ：まぁ、カイヌシの意向だろうね。 クロ：理由が知りたいんだけど！ キジ：そうだよねぇ。 クロ：マジで意味わかんないんだけど！ キジ：わからないのわかる。 クロ：昨日もさ、めちゃくちゃ褒めてたじゃん！俺のキンタマ！ クロ：可愛いね、尊いねぇってさぁ！ キジ：それじゃん。 クロ：え？ キジ：大好きだから自分だけのものにしたい的な。独占欲。 クロ：え、マジ？ キジ：じゃない？それしか考えらんないもん。 クロ：やべぇ、サイコパスじゃん。 キジ：ね。 クロ：………えぇ……………カイヌシの見かたかわるんだけど。 キジ：ホントに。 クロ：えぇ…………。 クロ：マジかぁ………。 クロ：…………。 クロ：極力触らせにいってあげたら取られなくてすまないかな？ キジ：………なるほど？ キジ：お願いしてみたら？カイヌシ、あそこに居るし。 クロ：行ってみるか。 （クロ、デスクに上がり仕事中のカイヌシの目の前に陣取り） クロ：あのー！恐縮なんですけど！ カイヌシ：あらクロちゃぁん、どしたのぉ？ クロ：ワタクシ、キンタマ定期的にちゃんと差し出すんで、どうか持っていかないでもらえませんかキンタマを！！ カイヌシ：あらぁ～♡お腹見せちゃって、もう、天使ぃ！ クロ：あの、ちゃんとモフらせるんで、マジで！ カイヌシ：どうしてそんな可愛いのぉ？ クロ：ダメだ話通じねぇ。 カイヌシ：（おもむろにクロの腹に顔を埋めて激しく息を吸う） クロ：アァアアアアアァアアアア！？ カイヌシ：……………………………ハァ。 カイヌシ：助かる。ありがとう、生き返りました。 クロ：何なのコレ、毎回急にやってくんのコワイわ！！（デスクから下り逃げるようにキジのもとへ戻る） キジ：どうだった？ クロ：吸われた。 キジ：……………そうか。 クロ：…………。 キジ：…………うん。 クロ：……。 キジ：…………。 クロ：失いたくねぇ……。 キジ：僕だって叶うことなら失いたくなかったよ。 キジ：でもさ、ねぇ？ クロ：………どう？ キジ：取ったあと？ クロ：うん。 キジ：なんか、色々な欲求が食欲に向く感じがしたかな。 キジ：気をつけないとすぐ太るよこれ。 クロ：マジかぁ。 キジ：僕を見てみてよ。こうはなりたくないでしょ？ クロ：反応に困る…。 キジ：いいよ、気ぃ使わなくて。 クロ：でもさ、カイヌシはもちもちなキジ好きって言ってるよね。アヘ顔で。 キジ：まぁ、好かれてる自覚はぁ、あるかなぁ。 クロ：うん、めちゃくちゃ愛されてるよね～。 キジ：ただ、その分めちゃくちゃ吸われるよ。 クロ：それきくと体型維持めちゃくちゃ頑張らなきゃって思うわ。 キジ：吸われるの嫌？ クロ：嫌ってか、怖い。意味わかんないもん。 キジ：人間のやることに理由を見出そうとするのが間違ってるんだよ。 キジ：アイツらバカなんだから。 クロ：確かに。 キジ：話通じないし。 クロ：マジで文脈無視してくるよな。 キジ：お腹すきました、の返事が、どうしたのぉ？だからね。 クロ：腹減ったっつってんだよってなるよね。 キジ：マジで。 クロ：何かに付けて、どうしたのぉ？ってきいてくるけどさ、どうもせんわってなるよね。 キジ：どうかしてるときはちゃんとこうしたって伝えてるのに、可愛いねぇ〜とか言われるとただただイラッとするよね。 クロ：マジで。 キジ：だからね、人間はもう、ホント、バカなのよ。 クロ：うん。 キジ：バカだから、もう、なにいってもダメ。 クロ：うん。 キジ：だから、キンタマは諦めて。 クロ：うん。 キジ：うん！ クロ：……………でも失いたくないよぉ〜！ クロ：キンタマはマジで取っちゃだめなヤツなんだってぇ！ 0：　 0：〜続く……？〜