台本概要

 520 views 

タイトル 恋傷(れんしょう)
作者名 すみんこ  (@suminko0211)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 1人用台本(不問1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 火に魅了された。
君に触れたいけれど…。

◆禁止事項◆
・営利目的での使用。
・台本の無断転載、自作発言等。
・役の性別変更。

◆お願い◆
・台本使用の際は作者のX(旧Twitter)にご連絡いただけると嬉しいです。
・配信等で使用される場合《作品名、作者名、台本URL》を掲示していただけると嬉しいです。
・告知の際にメンションしていただけると、気づけて時間が合えば聞きに行けるので助かります。
・アーカイブがある場合、教えていただけると嬉しいです。
・使用時の連絡は任意ですが、お芝居聞きたいので使用前や使用後でも教えていただけると嬉しいです。
・演者様の性別は問いませんが、女性役を男性が演じる(逆パターンも)場合はご連絡頂きますようお願いします。

☆上記記載の内容を含め、気になることなどありましたらX(旧Twitter)までご連絡ください。☆

 520 views 

キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 2 火に魅了された。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
人:ふと思い出すことがある。 人:あんなに綺麗なのに触ると怪我をしてしまう。 人:『綺麗な薔薇には棘がある』なんて言葉があるけど正しくそうだと思う。僕はそれに触れてみたいといつも思っていた。 人:「わかってるよ!危ないことくらい。それでも僕はこの手で触れてみたいんだ。」 人:僕は周りの制止も聞かず、手を伸ばした。 人:「あつっ…!!!」 人:触れた瞬間、僕の手に走る痛み。痛みと手に出来た傷が確かに触ったのだと証明してくれている。 人:「怪我をするって分かっていて触るなんて、頭の可笑しい奴だとでも言いたげだな?僕は触れることが出来てとても幸せなんだ。この気持ちは誰にも否定させやしない。」 人:僕の周りにいた人たちは少しずつ姿を消していった。やがて僕の周りには君しかいなくなっていた。 人:「皆君に触れるのは可笑しいっていうんだ。怪我をするのがわかっていたって美しい存在に触れてみたいと思うのは自然なことだと思うんだけどなぁ…。」 人:理解されなくたっていい。だって僕自身も皆の事わからないから。 人:「ねぇ、僕君とハグしたいんだけど…どう思う?怪我じゃすまなくなるのはわかってるんだけどさ…。」 人:君と長く触れていたい…でもその分だけ君と一緒にいられる時間は無くなっていく。 人:「死んでもいいって心から思った時には君を全身で感じたい。いいかな?」 人:風に揺れる君はいつにも増して魅力的で僕は引き込まれるように見つめ続けた。 人:僕が周りの人とは違うことくらい自分が一番理解してる。それでも僕は、あの子の魅力に抗うなんて無理なんだ。 人:「僕ね、どうせ死ぬなら君に包まれて死にたいなーって思うんだ。」 人:いつものように返事はない。それでも僕の心は満たされている。そこに変わらず君がいてくれている。それだけでこんなにも幸せを感じられる。 人:「僕は多くを望み過ぎてるのかな?今でも幸せなのに、もっと君に触れたいって考えてる。」 : 人:ある日…突然君が消えた。 人:僕のことを心配した両親が君のことを消した。 人:「え?心配?何を心配することがあったんだよ…。どうしてあの子を殺したんだ…!」 人:なんの罪もない君を…殺した。そんな両親なんて消えてしまえばいい。 人:「ねぇ、僕のこと助けてくれるよね?」 人:僕は君と一緒に家を灰にした。 人:また君と会えた。守ってあげられなくてごめん。そんな僕でも君は許してくれる? 人:もうずっと君と一緒に居たい。また離れ離れになるのは嫌だ。 人:「僕、君とこれからもずっと一緒に居たい。」 人:そっと触れた君は今までにない色で僕の体を包んで一緒に消えていった。 人:「死んだって構わない。君のことを最後まで感じていられるなら、幸せだよ。」 : :END

人:ふと思い出すことがある。 人:あんなに綺麗なのに触ると怪我をしてしまう。 人:『綺麗な薔薇には棘がある』なんて言葉があるけど正しくそうだと思う。僕はそれに触れてみたいといつも思っていた。 人:「わかってるよ!危ないことくらい。それでも僕はこの手で触れてみたいんだ。」 人:僕は周りの制止も聞かず、手を伸ばした。 人:「あつっ…!!!」 人:触れた瞬間、僕の手に走る痛み。痛みと手に出来た傷が確かに触ったのだと証明してくれている。 人:「怪我をするって分かっていて触るなんて、頭の可笑しい奴だとでも言いたげだな?僕は触れることが出来てとても幸せなんだ。この気持ちは誰にも否定させやしない。」 人:僕の周りにいた人たちは少しずつ姿を消していった。やがて僕の周りには君しかいなくなっていた。 人:「皆君に触れるのは可笑しいっていうんだ。怪我をするのがわかっていたって美しい存在に触れてみたいと思うのは自然なことだと思うんだけどなぁ…。」 人:理解されなくたっていい。だって僕自身も皆の事わからないから。 人:「ねぇ、僕君とハグしたいんだけど…どう思う?怪我じゃすまなくなるのはわかってるんだけどさ…。」 人:君と長く触れていたい…でもその分だけ君と一緒にいられる時間は無くなっていく。 人:「死んでもいいって心から思った時には君を全身で感じたい。いいかな?」 人:風に揺れる君はいつにも増して魅力的で僕は引き込まれるように見つめ続けた。 人:僕が周りの人とは違うことくらい自分が一番理解してる。それでも僕は、あの子の魅力に抗うなんて無理なんだ。 人:「僕ね、どうせ死ぬなら君に包まれて死にたいなーって思うんだ。」 人:いつものように返事はない。それでも僕の心は満たされている。そこに変わらず君がいてくれている。それだけでこんなにも幸せを感じられる。 人:「僕は多くを望み過ぎてるのかな?今でも幸せなのに、もっと君に触れたいって考えてる。」 : 人:ある日…突然君が消えた。 人:僕のことを心配した両親が君のことを消した。 人:「え?心配?何を心配することがあったんだよ…。どうしてあの子を殺したんだ…!」 人:なんの罪もない君を…殺した。そんな両親なんて消えてしまえばいい。 人:「ねぇ、僕のこと助けてくれるよね?」 人:僕は君と一緒に家を灰にした。 人:また君と会えた。守ってあげられなくてごめん。そんな僕でも君は許してくれる? 人:もうずっと君と一緒に居たい。また離れ離れになるのは嫌だ。 人:「僕、君とこれからもずっと一緒に居たい。」 人:そっと触れた君は今までにない色で僕の体を包んで一緒に消えていった。 人:「死んだって構わない。君のことを最後まで感じていられるなら、幸せだよ。」 : :END