台本概要

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タイトル 神無町 死体処理係 第四話「神無町」
作者名 そーたに  (@sotaniOwO)
ジャンル その他
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 神無町
法律のないこの町ではそこら中に死体が転がっている
それを片付けるのが僕たち死体処理係の仕事だ

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ショウタ 23
セリナ 21
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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0: セリナ:・・・先輩? ショウタ:うわっ!? セリナ:なんでここに居るの・・? ショウタ:い、いや、その・・ ショウタ:あ、セ、セリナこそ、なんでここに・・ セリナ:なんでって セリナ:ここ、私の家だもん ショウタ:・・へ? 0: 0: ショウタ:部屋を見渡すと、人1人入れるくらいの袋がミイラのそばに置いてあった ショウタ:ここがセリナの家なら、あれは多分寝袋なんだろう 0: 0: ショウタ:そ、そうなんだ ショウタ:ごめん、勝手に入って・・ セリナ:謝らなくていいから答えてよ、先輩。 セリナ:「なんでここにいるの?」 ショウタ:そ、その・・ ショウタ:この前、いつも書類を受け取ってくれる役員さんに言われたんだ ショウタ:「死体がきちんと処理されてない」って セリナ:・・! セリナ:じゃあ・・ ショウタ:うん、見ちゃったんだ、セリナが死体をここに運んでるところ セリナ:そっか、見られちゃったのか・・ ショウタ:ねぇ、なんでそんなことしてたの? ショウタ:なにか事情があるんだよね? ショウタ:あのミイラはなに? ショウタ:あれと関係(あるの?) セリナ:(被せて)ちょっと落ち着いてよ! ショウタ:あ・・ごめん 0: 0: セリナ:私が死体を運んでいたのはね セリナ:お母さんに長生きしてもらう為だよ 0: 0: ショウタ:え・・? ショウタ:おかあ・・さん? セリナ:そう、お母さん セリナ:ずっとそこにいるでしょ? ショウタ:もしかして、セリナのお母さんって・・ セリナ:疲れちゃったのかな?椅子に座ったまま寝ちゃったみたい ショウタ:いや、でもそれ・・ セリナ:お母さんごめんね。今日は食べるものないけど、我慢してね。 ショウタ:セリナ・・ セリナ:明日は、また持ってきてあげるからね ショウタ:セリナ!! セリナ:・・なに?先輩 ショウタ:・・そのミイラがお母さんってこと? ショウタ:でもそうなら、もう死んで(るんじゃ) セリナ:(被せて)死んでなんかない!! セリナ:お母さんはまだ生きてるよ・・? セリナ:いや、生き返ったんだよ セリナ:最初に死んじゃったときは凄く悲しかったなぁ セリナ:お父さんと一緒に自殺だなんて セリナ:でも私は、お母さんとまだ一緒に居たかった セリナ:だから死んじゃったお父さんの肉を食べさせてみたんだ セリナ:この町って不思議だよね。魔法みたいな事がホントに起こっちゃう セリナ:お母さんが生き返ってくれたんだもん セリナ:それからずっと死体を運んできてお母さんに食べさせてたの ショウタ:セリナ・・ ショウタ:でもやっぱり、こんなこと辞めた方がいいよ ショウタ:お母さんは死んじゃってる ショウタ:だったらしっかりと、僕たちの手で処理してあげるのが正しいと思うよ ショウタ:他の街には「お葬式」っていって、亡くなった人を弔う儀式があるんだって ショウタ:この街にはそんなものないけど、僕たちがその代わりをしてるって思うんだ ショウタ:だからセリナのお母さんも、この世に留めておくんじゃなくて、しっかり弔って上げようよ セリナ:・・・先輩 セリナ:まだ言うの? ショウタ:え・・? セリナ:お母さんはまだ生きてるって言ってるでしょ? セリナ:そのお葬式は死んだ人のためにあるものでしょ セリナ:だったらまだお母さんにはしなくていいよね?生きてるんだもん ショウタ:でも・・ セリナ:私は、まだお母さんと一緒に居たいの! セリナ:独りぼっちでこの街で生きてくなんで出来ない! セリナ:なんでそれが先輩には分かんないの!? ショウタ:でもそんなの自分勝手すぎるよ! ショウタ:お母さんだってセリナの勝手でこの世に縛り付けられて ショウタ:苦しいのにずっと生かされて ショウタ:そんなだったら、しっかり弔ってあげようよ! セリナ:いやだよそんなの!私はまだお母さんと居たいの! ショウタ:セリナ! 0: 0:次の瞬間、セリナの口から血が流れていた 0: セリナ:う・・あ・・ セリナ:お・・かあ・・さん・・? 0:セリナの胸に包丁が刺さっていた ショウタ:っ!?セリナ!! セリナ:そっか、こうすれば良かったんだ・・ セリナ:お母さん・・食べていいよ ショウタ:セリナ、ダメ!! セリナ:これで、ずっと一緒に居られるね・・ 0: 0: ショウタ:セリナのお母さんがいつの間にか動き出し、セリナが死体を捌くのに使っていただろう包丁でセリナを殺し ショウタ:食べた 0:

0: セリナ:・・・先輩? ショウタ:うわっ!? セリナ:なんでここに居るの・・? ショウタ:い、いや、その・・ ショウタ:あ、セ、セリナこそ、なんでここに・・ セリナ:なんでって セリナ:ここ、私の家だもん ショウタ:・・へ? 0: 0: ショウタ:部屋を見渡すと、人1人入れるくらいの袋がミイラのそばに置いてあった ショウタ:ここがセリナの家なら、あれは多分寝袋なんだろう 0: 0: ショウタ:そ、そうなんだ ショウタ:ごめん、勝手に入って・・ セリナ:謝らなくていいから答えてよ、先輩。 セリナ:「なんでここにいるの?」 ショウタ:そ、その・・ ショウタ:この前、いつも書類を受け取ってくれる役員さんに言われたんだ ショウタ:「死体がきちんと処理されてない」って セリナ:・・! セリナ:じゃあ・・ ショウタ:うん、見ちゃったんだ、セリナが死体をここに運んでるところ セリナ:そっか、見られちゃったのか・・ ショウタ:ねぇ、なんでそんなことしてたの? ショウタ:なにか事情があるんだよね? ショウタ:あのミイラはなに? ショウタ:あれと関係(あるの?) セリナ:(被せて)ちょっと落ち着いてよ! ショウタ:あ・・ごめん 0: 0: セリナ:私が死体を運んでいたのはね セリナ:お母さんに長生きしてもらう為だよ 0: 0: ショウタ:え・・? ショウタ:おかあ・・さん? セリナ:そう、お母さん セリナ:ずっとそこにいるでしょ? ショウタ:もしかして、セリナのお母さんって・・ セリナ:疲れちゃったのかな?椅子に座ったまま寝ちゃったみたい ショウタ:いや、でもそれ・・ セリナ:お母さんごめんね。今日は食べるものないけど、我慢してね。 ショウタ:セリナ・・ セリナ:明日は、また持ってきてあげるからね ショウタ:セリナ!! セリナ:・・なに?先輩 ショウタ:・・そのミイラがお母さんってこと? ショウタ:でもそうなら、もう死んで(るんじゃ) セリナ:(被せて)死んでなんかない!! セリナ:お母さんはまだ生きてるよ・・? セリナ:いや、生き返ったんだよ セリナ:最初に死んじゃったときは凄く悲しかったなぁ セリナ:お父さんと一緒に自殺だなんて セリナ:でも私は、お母さんとまだ一緒に居たかった セリナ:だから死んじゃったお父さんの肉を食べさせてみたんだ セリナ:この町って不思議だよね。魔法みたいな事がホントに起こっちゃう セリナ:お母さんが生き返ってくれたんだもん セリナ:それからずっと死体を運んできてお母さんに食べさせてたの ショウタ:セリナ・・ ショウタ:でもやっぱり、こんなこと辞めた方がいいよ ショウタ:お母さんは死んじゃってる ショウタ:だったらしっかりと、僕たちの手で処理してあげるのが正しいと思うよ ショウタ:他の街には「お葬式」っていって、亡くなった人を弔う儀式があるんだって ショウタ:この街にはそんなものないけど、僕たちがその代わりをしてるって思うんだ ショウタ:だからセリナのお母さんも、この世に留めておくんじゃなくて、しっかり弔って上げようよ セリナ:・・・先輩 セリナ:まだ言うの? ショウタ:え・・? セリナ:お母さんはまだ生きてるって言ってるでしょ? セリナ:そのお葬式は死んだ人のためにあるものでしょ セリナ:だったらまだお母さんにはしなくていいよね?生きてるんだもん ショウタ:でも・・ セリナ:私は、まだお母さんと一緒に居たいの! セリナ:独りぼっちでこの街で生きてくなんで出来ない! セリナ:なんでそれが先輩には分かんないの!? ショウタ:でもそんなの自分勝手すぎるよ! ショウタ:お母さんだってセリナの勝手でこの世に縛り付けられて ショウタ:苦しいのにずっと生かされて ショウタ:そんなだったら、しっかり弔ってあげようよ! セリナ:いやだよそんなの!私はまだお母さんと居たいの! ショウタ:セリナ! 0: 0:次の瞬間、セリナの口から血が流れていた 0: セリナ:う・・あ・・ セリナ:お・・かあ・・さん・・? 0:セリナの胸に包丁が刺さっていた ショウタ:っ!?セリナ!! セリナ:そっか、こうすれば良かったんだ・・ セリナ:お母さん・・食べていいよ ショウタ:セリナ、ダメ!! セリナ:これで、ずっと一緒に居られるね・・ 0: 0: ショウタ:セリナのお母さんがいつの間にか動き出し、セリナが死体を捌くのに使っていただろう包丁でセリナを殺し ショウタ:食べた 0: