台本概要

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タイトル 曖昧なことばかり
作者名 よぉげるとサマー  (@gerutohoukai)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 女性1人台本ですが、お好きに性別は変更してください。
劇の音声が残るようにしてくれる場合は、ご共有下されば幸いです。是非、聴きたいです。
あと、感想もくれると喜びます。


あの子とあの子の話です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
わたし 不問 1 ひとりぼっちの私と、そして皆。 女の子想定ではあるけれど、気にしなくていいです。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
わたし:とりあえず。 わたし:これは、ひとりごと。 わたし:だけど、まあ。 わたし:えらそうに聞こえたら、ごめんだけど。 わたし:すこし、みんなへ。 わたし:大多数? 沢山の他人? 世界? わたし:まあ、そんな感じです……伝わった、か? わたし:いや、とりあえずいいや。 わたし:共感して欲しいこと、とー、共感したいこと。 わたし:あとは、きっと、慰めとか、そんなの。 わたし:……誰にでも、落ち込むとか、なんか、気分が乗らなくなるとか、マイナスって言うか、ダウナーな気分? が、来る時があるよね。 わたし:え、なかったりしないよね? わたし:いや、前提が崩れるから、イレギュラーは考慮しない、うん。 わたし:とりあえず。 わたし:朝起きたくなかったりさ。 わたし:ちょっとしたことで、イライラしたり。 わたし:誰かのことを、思いやる余裕がなかったり。 わたし:そんな日もあるよね。 わたし:そういう時に限って、なーんか。 わたし:反省しちゃうんだよね。 わたし:あとで、とか、すぐ、とかに、ね。 わたし:なんでこんなことも、スッとできないんだー。 わたし:どうしてあんなこと、やってしまったんだー。 わたし:ちっとも、上手く生きられない、って。 わたし:ね? わたし:……そんなふうに、気づいたら、勝手にうつむいてる日が……あるよねー? わたし:……あるよね? わたし:……私だけ? わたし:……ふふっ、たぶんそんなことはない、と思ってます。 わたし:どうして上手くできないんだって、自分のことを、自分が世界で一番嫌いになる瞬間が。 わたし:誰にだってあるんだよ。そう、誰にだって、ね。 わたし:……きっと、そんな時には、世界にひとりきりだって、感じてしまったりするでしょう。 わたし:誰もわかってくれない。とか。 わたし:迷惑をかけたくない。とか。 わたし:……いなくなってしまいたい、とか、ね。 わたし:もういっそのこと、世界にひとりきりだったら。 わたし:誰のことも気にしないで、自分勝手に、自由気ままに、生きていけたりするんじゃないか。 わたし:そんな、都合の良い考えばかり、布団の中で繰り返して。 わたし:朝から逃げて、夜に怯えて。 わたし:それでも、何も変えられないで、時間を浪費する。 わたし:……そんな感覚で、毎日を過ごす時が、ね。 わたし:きっと……誰にだってあるんだよ。 わたし:わかるよ、一緒の気持ちだよ、そういうのってあるよね。 わたし:なんて、そんな言葉。 わたし:別にいらないよね。 わたし:同情も、共感も。別にいらない。 わたし:だって、同じ持ち物じゃないから。 わたし:私には、私の。みんなには、みんなの。 わたし:別々の、ちゃんと、悲しみと苦しみがあるから。 わたし:わからないし、一緒じゃないし、同じ感情は抱けないよね。 わたし:……でも、だからこそ、ね? わたし:これだけは、言えると思うんだ。 わたし:……誰にだって、そういう時が来る。 わたし:全く同じじゃないよ。 わたし:全然重さも違うよ。 わたし:ただ、少しだけ、なんとなく似てる感覚が。 わたし:誰にでも訪れるんだって、だけ。 わたし:……平等じゃないね、たぶん。 わたし:でも、やっぱり。 わたし:どれだけの人が、自分と同じように、さ。 わたし:世界にひとりぼっちだと、思うことがあるんだろうって。 わたし:考えてみると、逆にさ。 わたし:ひとりじゃないのかもなって、思えたりするかも。 わたし:思えない時のほうが、きっと多いけどね。 わたし:……きっと、私たちは、ひとりきりなんだろうなって、思う。 わたし:どれだけ.誰かと一緒に、楽しく、幸せに過ごしていても。 わたし:どこかで、ほんの少しだけ、寂しさを感じたり。 わたし:共有できない……したくない……そんな、ひとりだけの重みを、抱えこんでしまったり。 わたし:それでいて、どうしてもさ……どうしようもなく、誰かにわかって欲しかったり。 わたし:……ちぐはぐで、曖昧な。 わたし:矛盾だらけの気持ちを、どこにも吐き出せないで……どうしたらいいか、わからないでいる。 わたし:……きっと、このままじゃダメなんだろうなって、わかってるんだけどね。 わたし:それでも、どうしてか……ひとりきりなまま。 わたし:……そんな時が、ある? わたし:私たちは、不安定で、臆病で、失敗ばかりで、どうしようなもなくて、カッコ悪くて……諦めたがりだよ。 わたし:……理由が欲しくて……ずっと、暗がりに手を伸ばしてしまう。 わたし:……私たちは、ひとりぼっちだ。 わたし:だから、ぜんぶ自分でどうにかするしかない。 わたし:決めないといけない。 わたし:……ひとりぼっちだから。 わたし:誰かの、何かのせいにしたいのに、自分のせいだって、一番わかってしまう。 わたし:……ひとりぼっちだから。 わたし:……ふふっ。 わたし:やっぱり、どうしたって、ひとりぼっちなのかもね。 わたし:でもさ、そんなひとりぼっちが、案外たくさんいるのかもって。 わたし:思ったり。 わたし:……そうだったら、なんかさ。 わたし:自分だけじゃないって、思えたりするかも。 わたし:……どれくらい、そんなひとりぼっちがいるんだろう。 わたし:これって……安心したいのかな? わたし:私みたいな、近いような、遠いような……似てるっていうか。 わたし:……そんな、誰かが、他にもいれば。 わたし:私だけじゃないんだなって、少しだけ。 わたし:安心できる……ってこと、かも? わたし:……そう、なの、かもしれない。 わたし:……あははっ、なんか、よくわかんなくなってきた。 わたし:考えて喋れば喋るほどさ、ぐちゃぐちゃになっちゃうね。 わたし:心ってー……人間って……すごいめんどくさいや。 わたし:……と、人間が申しております。 わたし:…………きっと。私だけじゃないよ。 わたし:こんなふうに。 わたし:気持ちの悪い感情を……具合の悪い気持ちを。 わたし:ぐるぐるとかき混ぜながら、生きている人は。 わたし:きっと……私だけじゃない。 わたし:だから、じゃないけど。 わたし:でも、うん。 わたし:大丈夫かなって、少し思えるような気もする。 わたし:ひとりじゃないって、無理やり思える。 わたし:……べつに、助けて欲しくも、慰めて欲しくもないんだから。 わたし:……放っておいても、欲しくないけど。 わたし:……でも、なんか。 わたし:……認めて欲しい、みたいな。 わたし:……私は、大丈夫だよね? とか。 わたし:そんなふうに聞いたら、さ。 わたし:……うん、って……頷いて欲しい、かな。 わたし:そういう時くらいは……ひとりぼっちじゃ、なくして欲しい。 わたし:……めんどくさ。 わたし:……でも、そう思う。 わたし:それだけで……夜、眠れて……朝、起きれるから。 わたし:……その時、誰もいなくても。 わたし:……ひとりぼっちでも。 わたし:…………まあ、だから。 わたし:世界にひとりぼっちだとしても。 わたし:もしかしたら、ひとりじゃないかもしれないって……思っていたいし……思って欲しい。 わたし:私なら……知らないあなたでも、認めてあげられる、かもしれない。 わたし:で……知らないあなたなら、私のことを、認めてくれるかも、しれない。 わたし:……きっとね。 わたし:だから……探すことを、諦めないで欲しい。 わたし:もちろん、生きることも、ね。 わたし:…………あー……そろそろ、マリが電気の無駄遣いだって、怒りに来るかもしれない。 わたし:でも、これを聞いて、自分はひとりじゃないって……知って欲しかったし……誰かに……いや、あなたに。 わたし:なーんて、ね。 わたし:……私が助けてあげられる誰かが、まだいるのなら。 わたし:……大丈夫、私もあなたも、ひとりぼっちだから。 わたし:……一緒に、生きていられると思う。 わたし:…………だから、どうか。 わたし:明日も、世界が……あなたが、続きますように。 わたし:…………わっ、ごめんてマリ、もう切るからっ! わたし:大丈夫だよ少しくらいっ、わかったわかった……はい、おやすみっ。

わたし:とりあえず。 わたし:これは、ひとりごと。 わたし:だけど、まあ。 わたし:えらそうに聞こえたら、ごめんだけど。 わたし:すこし、みんなへ。 わたし:大多数? 沢山の他人? 世界? わたし:まあ、そんな感じです……伝わった、か? わたし:いや、とりあえずいいや。 わたし:共感して欲しいこと、とー、共感したいこと。 わたし:あとは、きっと、慰めとか、そんなの。 わたし:……誰にでも、落ち込むとか、なんか、気分が乗らなくなるとか、マイナスって言うか、ダウナーな気分? が、来る時があるよね。 わたし:え、なかったりしないよね? わたし:いや、前提が崩れるから、イレギュラーは考慮しない、うん。 わたし:とりあえず。 わたし:朝起きたくなかったりさ。 わたし:ちょっとしたことで、イライラしたり。 わたし:誰かのことを、思いやる余裕がなかったり。 わたし:そんな日もあるよね。 わたし:そういう時に限って、なーんか。 わたし:反省しちゃうんだよね。 わたし:あとで、とか、すぐ、とかに、ね。 わたし:なんでこんなことも、スッとできないんだー。 わたし:どうしてあんなこと、やってしまったんだー。 わたし:ちっとも、上手く生きられない、って。 わたし:ね? わたし:……そんなふうに、気づいたら、勝手にうつむいてる日が……あるよねー? わたし:……あるよね? わたし:……私だけ? わたし:……ふふっ、たぶんそんなことはない、と思ってます。 わたし:どうして上手くできないんだって、自分のことを、自分が世界で一番嫌いになる瞬間が。 わたし:誰にだってあるんだよ。そう、誰にだって、ね。 わたし:……きっと、そんな時には、世界にひとりきりだって、感じてしまったりするでしょう。 わたし:誰もわかってくれない。とか。 わたし:迷惑をかけたくない。とか。 わたし:……いなくなってしまいたい、とか、ね。 わたし:もういっそのこと、世界にひとりきりだったら。 わたし:誰のことも気にしないで、自分勝手に、自由気ままに、生きていけたりするんじゃないか。 わたし:そんな、都合の良い考えばかり、布団の中で繰り返して。 わたし:朝から逃げて、夜に怯えて。 わたし:それでも、何も変えられないで、時間を浪費する。 わたし:……そんな感覚で、毎日を過ごす時が、ね。 わたし:きっと……誰にだってあるんだよ。 わたし:わかるよ、一緒の気持ちだよ、そういうのってあるよね。 わたし:なんて、そんな言葉。 わたし:別にいらないよね。 わたし:同情も、共感も。別にいらない。 わたし:だって、同じ持ち物じゃないから。 わたし:私には、私の。みんなには、みんなの。 わたし:別々の、ちゃんと、悲しみと苦しみがあるから。 わたし:わからないし、一緒じゃないし、同じ感情は抱けないよね。 わたし:……でも、だからこそ、ね? わたし:これだけは、言えると思うんだ。 わたし:……誰にだって、そういう時が来る。 わたし:全く同じじゃないよ。 わたし:全然重さも違うよ。 わたし:ただ、少しだけ、なんとなく似てる感覚が。 わたし:誰にでも訪れるんだって、だけ。 わたし:……平等じゃないね、たぶん。 わたし:でも、やっぱり。 わたし:どれだけの人が、自分と同じように、さ。 わたし:世界にひとりぼっちだと、思うことがあるんだろうって。 わたし:考えてみると、逆にさ。 わたし:ひとりじゃないのかもなって、思えたりするかも。 わたし:思えない時のほうが、きっと多いけどね。 わたし:……きっと、私たちは、ひとりきりなんだろうなって、思う。 わたし:どれだけ.誰かと一緒に、楽しく、幸せに過ごしていても。 わたし:どこかで、ほんの少しだけ、寂しさを感じたり。 わたし:共有できない……したくない……そんな、ひとりだけの重みを、抱えこんでしまったり。 わたし:それでいて、どうしてもさ……どうしようもなく、誰かにわかって欲しかったり。 わたし:……ちぐはぐで、曖昧な。 わたし:矛盾だらけの気持ちを、どこにも吐き出せないで……どうしたらいいか、わからないでいる。 わたし:……きっと、このままじゃダメなんだろうなって、わかってるんだけどね。 わたし:それでも、どうしてか……ひとりきりなまま。 わたし:……そんな時が、ある? わたし:私たちは、不安定で、臆病で、失敗ばかりで、どうしようなもなくて、カッコ悪くて……諦めたがりだよ。 わたし:……理由が欲しくて……ずっと、暗がりに手を伸ばしてしまう。 わたし:……私たちは、ひとりぼっちだ。 わたし:だから、ぜんぶ自分でどうにかするしかない。 わたし:決めないといけない。 わたし:……ひとりぼっちだから。 わたし:誰かの、何かのせいにしたいのに、自分のせいだって、一番わかってしまう。 わたし:……ひとりぼっちだから。 わたし:……ふふっ。 わたし:やっぱり、どうしたって、ひとりぼっちなのかもね。 わたし:でもさ、そんなひとりぼっちが、案外たくさんいるのかもって。 わたし:思ったり。 わたし:……そうだったら、なんかさ。 わたし:自分だけじゃないって、思えたりするかも。 わたし:……どれくらい、そんなひとりぼっちがいるんだろう。 わたし:これって……安心したいのかな? わたし:私みたいな、近いような、遠いような……似てるっていうか。 わたし:……そんな、誰かが、他にもいれば。 わたし:私だけじゃないんだなって、少しだけ。 わたし:安心できる……ってこと、かも? わたし:……そう、なの、かもしれない。 わたし:……あははっ、なんか、よくわかんなくなってきた。 わたし:考えて喋れば喋るほどさ、ぐちゃぐちゃになっちゃうね。 わたし:心ってー……人間って……すごいめんどくさいや。 わたし:……と、人間が申しております。 わたし:…………きっと。私だけじゃないよ。 わたし:こんなふうに。 わたし:気持ちの悪い感情を……具合の悪い気持ちを。 わたし:ぐるぐるとかき混ぜながら、生きている人は。 わたし:きっと……私だけじゃない。 わたし:だから、じゃないけど。 わたし:でも、うん。 わたし:大丈夫かなって、少し思えるような気もする。 わたし:ひとりじゃないって、無理やり思える。 わたし:……べつに、助けて欲しくも、慰めて欲しくもないんだから。 わたし:……放っておいても、欲しくないけど。 わたし:……でも、なんか。 わたし:……認めて欲しい、みたいな。 わたし:……私は、大丈夫だよね? とか。 わたし:そんなふうに聞いたら、さ。 わたし:……うん、って……頷いて欲しい、かな。 わたし:そういう時くらいは……ひとりぼっちじゃ、なくして欲しい。 わたし:……めんどくさ。 わたし:……でも、そう思う。 わたし:それだけで……夜、眠れて……朝、起きれるから。 わたし:……その時、誰もいなくても。 わたし:……ひとりぼっちでも。 わたし:…………まあ、だから。 わたし:世界にひとりぼっちだとしても。 わたし:もしかしたら、ひとりじゃないかもしれないって……思っていたいし……思って欲しい。 わたし:私なら……知らないあなたでも、認めてあげられる、かもしれない。 わたし:で……知らないあなたなら、私のことを、認めてくれるかも、しれない。 わたし:……きっとね。 わたし:だから……探すことを、諦めないで欲しい。 わたし:もちろん、生きることも、ね。 わたし:…………あー……そろそろ、マリが電気の無駄遣いだって、怒りに来るかもしれない。 わたし:でも、これを聞いて、自分はひとりじゃないって……知って欲しかったし……誰かに……いや、あなたに。 わたし:なーんて、ね。 わたし:……私が助けてあげられる誰かが、まだいるのなら。 わたし:……大丈夫、私もあなたも、ひとりぼっちだから。 わたし:……一緒に、生きていられると思う。 わたし:…………だから、どうか。 わたし:明日も、世界が……あなたが、続きますように。 わたし:…………わっ、ごめんてマリ、もう切るからっ! わたし:大丈夫だよ少しくらいっ、わかったわかった……はい、おやすみっ。