台本概要
574 views
タイトル | 曖昧なことばかり |
---|---|
作者名 | よぉげるとサマー (@gerutohoukai) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 1人用台本(不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
女性1人台本ですが、お好きに性別は変更してください。 劇の音声が残るようにしてくれる場合は、ご共有下されば幸いです。是非、聴きたいです。 あと、感想もくれると喜びます。 あの子とあの子の話です。 574 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
わたし | 不問 | 1 | ひとりぼっちの私と、そして皆。 女の子想定ではあるけれど、気にしなくていいです。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
わたし:とりあえず。
わたし:これは、ひとりごと。
わたし:だけど、まあ。
わたし:えらそうに聞こえたら、ごめんだけど。
わたし:すこし、みんなへ。
わたし:大多数? 沢山の他人? 世界?
わたし:まあ、そんな感じです……伝わった、か?
わたし:いや、とりあえずいいや。
わたし:共感して欲しいこと、とー、共感したいこと。
わたし:あとは、きっと、慰めとか、そんなの。
わたし:……誰にでも、落ち込むとか、なんか、気分が乗らなくなるとか、マイナスって言うか、ダウナーな気分? が、来る時があるよね。
わたし:え、なかったりしないよね?
わたし:いや、前提が崩れるから、イレギュラーは考慮しない、うん。
わたし:とりあえず。
わたし:朝起きたくなかったりさ。
わたし:ちょっとしたことで、イライラしたり。
わたし:誰かのことを、思いやる余裕がなかったり。
わたし:そんな日もあるよね。
わたし:そういう時に限って、なーんか。
わたし:反省しちゃうんだよね。
わたし:あとで、とか、すぐ、とかに、ね。
わたし:なんでこんなことも、スッとできないんだー。
わたし:どうしてあんなこと、やってしまったんだー。
わたし:ちっとも、上手く生きられない、って。
わたし:ね?
わたし:……そんなふうに、気づいたら、勝手にうつむいてる日が……あるよねー?
わたし:……あるよね?
わたし:……私だけ?
わたし:……ふふっ、たぶんそんなことはない、と思ってます。
わたし:どうして上手くできないんだって、自分のことを、自分が世界で一番嫌いになる瞬間が。
わたし:誰にだってあるんだよ。そう、誰にだって、ね。
わたし:……きっと、そんな時には、世界にひとりきりだって、感じてしまったりするでしょう。
わたし:誰もわかってくれない。とか。
わたし:迷惑をかけたくない。とか。
わたし:……いなくなってしまいたい、とか、ね。
わたし:もういっそのこと、世界にひとりきりだったら。
わたし:誰のことも気にしないで、自分勝手に、自由気ままに、生きていけたりするんじゃないか。
わたし:そんな、都合の良い考えばかり、布団の中で繰り返して。
わたし:朝から逃げて、夜に怯えて。
わたし:それでも、何も変えられないで、時間を浪費する。
わたし:……そんな感覚で、毎日を過ごす時が、ね。
わたし:きっと……誰にだってあるんだよ。
わたし:わかるよ、一緒の気持ちだよ、そういうのってあるよね。
わたし:なんて、そんな言葉。
わたし:別にいらないよね。
わたし:同情も、共感も。別にいらない。
わたし:だって、同じ持ち物じゃないから。
わたし:私には、私の。みんなには、みんなの。
わたし:別々の、ちゃんと、悲しみと苦しみがあるから。
わたし:わからないし、一緒じゃないし、同じ感情は抱けないよね。
わたし:……でも、だからこそ、ね?
わたし:これだけは、言えると思うんだ。
わたし:……誰にだって、そういう時が来る。
わたし:全く同じじゃないよ。
わたし:全然重さも違うよ。
わたし:ただ、少しだけ、なんとなく似てる感覚が。
わたし:誰にでも訪れるんだって、だけ。
わたし:……平等じゃないね、たぶん。
わたし:でも、やっぱり。
わたし:どれだけの人が、自分と同じように、さ。
わたし:世界にひとりぼっちだと、思うことがあるんだろうって。
わたし:考えてみると、逆にさ。
わたし:ひとりじゃないのかもなって、思えたりするかも。
わたし:思えない時のほうが、きっと多いけどね。
わたし:……きっと、私たちは、ひとりきりなんだろうなって、思う。
わたし:どれだけ.誰かと一緒に、楽しく、幸せに過ごしていても。
わたし:どこかで、ほんの少しだけ、寂しさを感じたり。
わたし:共有できない……したくない……そんな、ひとりだけの重みを、抱えこんでしまったり。
わたし:それでいて、どうしてもさ……どうしようもなく、誰かにわかって欲しかったり。
わたし:……ちぐはぐで、曖昧な。
わたし:矛盾だらけの気持ちを、どこにも吐き出せないで……どうしたらいいか、わからないでいる。
わたし:……きっと、このままじゃダメなんだろうなって、わかってるんだけどね。
わたし:それでも、どうしてか……ひとりきりなまま。
わたし:……そんな時が、ある?
わたし:私たちは、不安定で、臆病で、失敗ばかりで、どうしようなもなくて、カッコ悪くて……諦めたがりだよ。
わたし:……理由が欲しくて……ずっと、暗がりに手を伸ばしてしまう。
わたし:……私たちは、ひとりぼっちだ。
わたし:だから、ぜんぶ自分でどうにかするしかない。
わたし:決めないといけない。
わたし:……ひとりぼっちだから。
わたし:誰かの、何かのせいにしたいのに、自分のせいだって、一番わかってしまう。
わたし:……ひとりぼっちだから。
わたし:……ふふっ。
わたし:やっぱり、どうしたって、ひとりぼっちなのかもね。
わたし:でもさ、そんなひとりぼっちが、案外たくさんいるのかもって。
わたし:思ったり。
わたし:……そうだったら、なんかさ。
わたし:自分だけじゃないって、思えたりするかも。
わたし:……どれくらい、そんなひとりぼっちがいるんだろう。
わたし:これって……安心したいのかな?
わたし:私みたいな、近いような、遠いような……似てるっていうか。
わたし:……そんな、誰かが、他にもいれば。
わたし:私だけじゃないんだなって、少しだけ。
わたし:安心できる……ってこと、かも?
わたし:……そう、なの、かもしれない。
わたし:……あははっ、なんか、よくわかんなくなってきた。
わたし:考えて喋れば喋るほどさ、ぐちゃぐちゃになっちゃうね。
わたし:心ってー……人間って……すごいめんどくさいや。
わたし:……と、人間が申しております。
わたし:…………きっと。私だけじゃないよ。
わたし:こんなふうに。
わたし:気持ちの悪い感情を……具合の悪い気持ちを。
わたし:ぐるぐるとかき混ぜながら、生きている人は。
わたし:きっと……私だけじゃない。
わたし:だから、じゃないけど。
わたし:でも、うん。
わたし:大丈夫かなって、少し思えるような気もする。
わたし:ひとりじゃないって、無理やり思える。
わたし:……べつに、助けて欲しくも、慰めて欲しくもないんだから。
わたし:……放っておいても、欲しくないけど。
わたし:……でも、なんか。
わたし:……認めて欲しい、みたいな。
わたし:……私は、大丈夫だよね? とか。
わたし:そんなふうに聞いたら、さ。
わたし:……うん、って……頷いて欲しい、かな。
わたし:そういう時くらいは……ひとりぼっちじゃ、なくして欲しい。
わたし:……めんどくさ。
わたし:……でも、そう思う。
わたし:それだけで……夜、眠れて……朝、起きれるから。
わたし:……その時、誰もいなくても。
わたし:……ひとりぼっちでも。
わたし:…………まあ、だから。
わたし:世界にひとりぼっちだとしても。
わたし:もしかしたら、ひとりじゃないかもしれないって……思っていたいし……思って欲しい。
わたし:私なら……知らないあなたでも、認めてあげられる、かもしれない。
わたし:で……知らないあなたなら、私のことを、認めてくれるかも、しれない。
わたし:……きっとね。
わたし:だから……探すことを、諦めないで欲しい。
わたし:もちろん、生きることも、ね。
わたし:…………あー……そろそろ、マリが電気の無駄遣いだって、怒りに来るかもしれない。
わたし:でも、これを聞いて、自分はひとりじゃないって……知って欲しかったし……誰かに……いや、あなたに。
わたし:なーんて、ね。
わたし:……私が助けてあげられる誰かが、まだいるのなら。
わたし:……大丈夫、私もあなたも、ひとりぼっちだから。
わたし:……一緒に、生きていられると思う。
わたし:…………だから、どうか。
わたし:明日も、世界が……あなたが、続きますように。
わたし:…………わっ、ごめんてマリ、もう切るからっ!
わたし:大丈夫だよ少しくらいっ、わかったわかった……はい、おやすみっ。
わたし:とりあえず。
わたし:これは、ひとりごと。
わたし:だけど、まあ。
わたし:えらそうに聞こえたら、ごめんだけど。
わたし:すこし、みんなへ。
わたし:大多数? 沢山の他人? 世界?
わたし:まあ、そんな感じです……伝わった、か?
わたし:いや、とりあえずいいや。
わたし:共感して欲しいこと、とー、共感したいこと。
わたし:あとは、きっと、慰めとか、そんなの。
わたし:……誰にでも、落ち込むとか、なんか、気分が乗らなくなるとか、マイナスって言うか、ダウナーな気分? が、来る時があるよね。
わたし:え、なかったりしないよね?
わたし:いや、前提が崩れるから、イレギュラーは考慮しない、うん。
わたし:とりあえず。
わたし:朝起きたくなかったりさ。
わたし:ちょっとしたことで、イライラしたり。
わたし:誰かのことを、思いやる余裕がなかったり。
わたし:そんな日もあるよね。
わたし:そういう時に限って、なーんか。
わたし:反省しちゃうんだよね。
わたし:あとで、とか、すぐ、とかに、ね。
わたし:なんでこんなことも、スッとできないんだー。
わたし:どうしてあんなこと、やってしまったんだー。
わたし:ちっとも、上手く生きられない、って。
わたし:ね?
わたし:……そんなふうに、気づいたら、勝手にうつむいてる日が……あるよねー?
わたし:……あるよね?
わたし:……私だけ?
わたし:……ふふっ、たぶんそんなことはない、と思ってます。
わたし:どうして上手くできないんだって、自分のことを、自分が世界で一番嫌いになる瞬間が。
わたし:誰にだってあるんだよ。そう、誰にだって、ね。
わたし:……きっと、そんな時には、世界にひとりきりだって、感じてしまったりするでしょう。
わたし:誰もわかってくれない。とか。
わたし:迷惑をかけたくない。とか。
わたし:……いなくなってしまいたい、とか、ね。
わたし:もういっそのこと、世界にひとりきりだったら。
わたし:誰のことも気にしないで、自分勝手に、自由気ままに、生きていけたりするんじゃないか。
わたし:そんな、都合の良い考えばかり、布団の中で繰り返して。
わたし:朝から逃げて、夜に怯えて。
わたし:それでも、何も変えられないで、時間を浪費する。
わたし:……そんな感覚で、毎日を過ごす時が、ね。
わたし:きっと……誰にだってあるんだよ。
わたし:わかるよ、一緒の気持ちだよ、そういうのってあるよね。
わたし:なんて、そんな言葉。
わたし:別にいらないよね。
わたし:同情も、共感も。別にいらない。
わたし:だって、同じ持ち物じゃないから。
わたし:私には、私の。みんなには、みんなの。
わたし:別々の、ちゃんと、悲しみと苦しみがあるから。
わたし:わからないし、一緒じゃないし、同じ感情は抱けないよね。
わたし:……でも、だからこそ、ね?
わたし:これだけは、言えると思うんだ。
わたし:……誰にだって、そういう時が来る。
わたし:全く同じじゃないよ。
わたし:全然重さも違うよ。
わたし:ただ、少しだけ、なんとなく似てる感覚が。
わたし:誰にでも訪れるんだって、だけ。
わたし:……平等じゃないね、たぶん。
わたし:でも、やっぱり。
わたし:どれだけの人が、自分と同じように、さ。
わたし:世界にひとりぼっちだと、思うことがあるんだろうって。
わたし:考えてみると、逆にさ。
わたし:ひとりじゃないのかもなって、思えたりするかも。
わたし:思えない時のほうが、きっと多いけどね。
わたし:……きっと、私たちは、ひとりきりなんだろうなって、思う。
わたし:どれだけ.誰かと一緒に、楽しく、幸せに過ごしていても。
わたし:どこかで、ほんの少しだけ、寂しさを感じたり。
わたし:共有できない……したくない……そんな、ひとりだけの重みを、抱えこんでしまったり。
わたし:それでいて、どうしてもさ……どうしようもなく、誰かにわかって欲しかったり。
わたし:……ちぐはぐで、曖昧な。
わたし:矛盾だらけの気持ちを、どこにも吐き出せないで……どうしたらいいか、わからないでいる。
わたし:……きっと、このままじゃダメなんだろうなって、わかってるんだけどね。
わたし:それでも、どうしてか……ひとりきりなまま。
わたし:……そんな時が、ある?
わたし:私たちは、不安定で、臆病で、失敗ばかりで、どうしようなもなくて、カッコ悪くて……諦めたがりだよ。
わたし:……理由が欲しくて……ずっと、暗がりに手を伸ばしてしまう。
わたし:……私たちは、ひとりぼっちだ。
わたし:だから、ぜんぶ自分でどうにかするしかない。
わたし:決めないといけない。
わたし:……ひとりぼっちだから。
わたし:誰かの、何かのせいにしたいのに、自分のせいだって、一番わかってしまう。
わたし:……ひとりぼっちだから。
わたし:……ふふっ。
わたし:やっぱり、どうしたって、ひとりぼっちなのかもね。
わたし:でもさ、そんなひとりぼっちが、案外たくさんいるのかもって。
わたし:思ったり。
わたし:……そうだったら、なんかさ。
わたし:自分だけじゃないって、思えたりするかも。
わたし:……どれくらい、そんなひとりぼっちがいるんだろう。
わたし:これって……安心したいのかな?
わたし:私みたいな、近いような、遠いような……似てるっていうか。
わたし:……そんな、誰かが、他にもいれば。
わたし:私だけじゃないんだなって、少しだけ。
わたし:安心できる……ってこと、かも?
わたし:……そう、なの、かもしれない。
わたし:……あははっ、なんか、よくわかんなくなってきた。
わたし:考えて喋れば喋るほどさ、ぐちゃぐちゃになっちゃうね。
わたし:心ってー……人間って……すごいめんどくさいや。
わたし:……と、人間が申しております。
わたし:…………きっと。私だけじゃないよ。
わたし:こんなふうに。
わたし:気持ちの悪い感情を……具合の悪い気持ちを。
わたし:ぐるぐるとかき混ぜながら、生きている人は。
わたし:きっと……私だけじゃない。
わたし:だから、じゃないけど。
わたし:でも、うん。
わたし:大丈夫かなって、少し思えるような気もする。
わたし:ひとりじゃないって、無理やり思える。
わたし:……べつに、助けて欲しくも、慰めて欲しくもないんだから。
わたし:……放っておいても、欲しくないけど。
わたし:……でも、なんか。
わたし:……認めて欲しい、みたいな。
わたし:……私は、大丈夫だよね? とか。
わたし:そんなふうに聞いたら、さ。
わたし:……うん、って……頷いて欲しい、かな。
わたし:そういう時くらいは……ひとりぼっちじゃ、なくして欲しい。
わたし:……めんどくさ。
わたし:……でも、そう思う。
わたし:それだけで……夜、眠れて……朝、起きれるから。
わたし:……その時、誰もいなくても。
わたし:……ひとりぼっちでも。
わたし:…………まあ、だから。
わたし:世界にひとりぼっちだとしても。
わたし:もしかしたら、ひとりじゃないかもしれないって……思っていたいし……思って欲しい。
わたし:私なら……知らないあなたでも、認めてあげられる、かもしれない。
わたし:で……知らないあなたなら、私のことを、認めてくれるかも、しれない。
わたし:……きっとね。
わたし:だから……探すことを、諦めないで欲しい。
わたし:もちろん、生きることも、ね。
わたし:…………あー……そろそろ、マリが電気の無駄遣いだって、怒りに来るかもしれない。
わたし:でも、これを聞いて、自分はひとりじゃないって……知って欲しかったし……誰かに……いや、あなたに。
わたし:なーんて、ね。
わたし:……私が助けてあげられる誰かが、まだいるのなら。
わたし:……大丈夫、私もあなたも、ひとりぼっちだから。
わたし:……一緒に、生きていられると思う。
わたし:…………だから、どうか。
わたし:明日も、世界が……あなたが、続きますように。
わたし:…………わっ、ごめんてマリ、もう切るからっ!
わたし:大丈夫だよ少しくらいっ、わかったわかった……はい、おやすみっ。