台本概要

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タイトル 夜行バス
作者名 あきら  (@Akira_Shumiakaa)
ジャンル ミステリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 夜行バス…。それは、いつか誰かと隣合う場所。

※NG無し。
アドリブ、性転換、語尾の言い換え等、好きに演じて頂いて構いませんが、ラストのみ改変無きようよろしくお願いします。
※有償、無償問わずにお好きな所で使って頂けると嬉しいです。
※必須では無いですが、ご報告頂ければ喜びますし、拝聴させて頂きます。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
あき 25 バスに乗り込んだ人。※性別不問
はる 28 あきの隣に座った人。※性別不問
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:夜行バス : あき:「はぁぁーっ、緊張してきたぁ…っ。毎日Limeでやり取りしてるとは言え会うのは初めてだしぃー!」 はる:「あのー…」 あき:「いきなり抱き締められちゃったり!?声も可愛いけど、本物のあきはもっと可愛いね、とか言われちゃう!?」 はる:「あの…すみません、俺の席、そっちの窓際みたいなのでちょっとどいてもらえますか?」 あき:「きゃっ!?ご、ごめんなさい、スマホに夢中になっちゃってました…。直ぐにどきますね」 はる:「あ、いえいえ…。逆にすみません、ありがとう、…よいしょ、と。」 はる:「そう言えば…なんかずっとブツブツ言ってたみたいだけど、悩み事?」 あき:「き、聞こえちゃってましたか…。てへへ。」 あき:「実は、初めて恋人に会いに行くところでして」 はる:「えっ、恋人に初めて…会う、んですか?」 あき:「あっ、そんなに…変、ですか?実はネットを通じて知り合った人と意気投合しまして…その…、恋人になったんです」 あき:「本当はもっと早くに会いたかったんですけど、ほら、こんなご時世じゃないですか?」 はる:「あぁ、なるほど。最近はそういう形の出会い方もありますよね。」 あき:「はい…っ!もう、優しくてカッコよくて、王子様かーっ、てくらい素敵なんです!!私には勿体無いくらいの相手なんですけどねっ」 はる:「…ふふ。恋人さんのこと、大好きなんですね」 はる:「…ん?あ、このキーホルダー。もしかして、パグ飼ってるんですか? 」 あき:「あっ、はい、そうなんです!ブサ可愛いって言うんでしょうか。めちゃくちゃ可愛いですよね!」 はる:「わー、驚いたー。実は俺も最近、パグ飼うようになったんだよね。ほら見て、同じキーホルダー!」 あき:「わぁっ、本当だ…!……あ、でも、実はうちの子、最近いなくなっちゃって…」 はる:「え、それは心配だね…。どこかお出掛けでもしてるのかな」 あき:「あっ、ごめんなさい。こんな暗い話…。ね、ねぇ、お名前何て言うんですか?私は、あきって言います」 はる:「あぁ、そう言えばまだ自己紹介してなかったね。俺は……はる、って言います」 あき:「はるくん!なんだか気が合いそうでとても嬉しいなぁー、敬語やめちゃお?ねぇねぇ、他には何が好き?」 はる:「他かぁ…。よーTubeでゲーム実況見たり、音楽聞きながら走ったりするのが好きかな」 あき:「わー!!めちゃくちゃ気が合うー!私もなんだーっ、最近はaboとか、朝遊びとか…」 はる:「俺はチャンヌーとかも好きだよ」 あき:「!?本当に?わー、すっごく嬉しい!ね、好きなゲーム実況者さんを、せーの、で言お?」 はる:「いいよ」 あき:「せーの…」 はる:「うまのポニーテール団!」 あき:「うまのポニーテール団!」 あき:「きゃーっ、やっぱりはるとはめちゃくちゃ気が合うー!」 はる:「ふふふ、ここまで気が合うと運命感じちゃうよね。」 あき:「うんうんっ。はるとはまた会いたいし連絡先交換しない?」 はる:「あー、ごめん。実はバス乗る前にスマホの充電切れちゃって…」 あき:「えー、残念。あ、それならさ、ジャベリンっていうアプリ知ってる?」 はる:「ジャベリン…?」 あき:「うん、声だけでね、雑談したり、歌を歌ってみたり」 はる:「へー…。あき、はそれをやってるんだ?」 あき:「うんうん、こう見えて結構人気者なんだよー?ずっと人気ランキングに載ってるんだー!えへへー」 はる:「凄いんだね」 あき:「じ、つ、はぁ、今カレも、そのアプリで知り合ったんだぁ。あきの声がものすごく好きなんだって!投げ銭貰うと、換金とかも出来てね、毎月5万円くらい、あきに貢いでくれてるのー!」 はる:「…5万。羨ましいなぁ」 あき:「そうそうそう!たまに100円とか投げてくれる人も居るけど、地味過ぎてやだー。だって、あきなんだよ?こんな人気者の枠に来るんだからもっとお金持ってきてよねー」 はる:「でもさ、毎月5万って、その人…大丈夫なの? 」 あき:「大丈夫大丈夫、あきってさー、昔から人生良い方向にしかいかないんだよね!絶対お金持ちだろうし、顔もカッコよかったし!人生イージーモード、あざまーすって感じー」 はる:「……」 あき:「でねでねっ、はるもジャベリンやらない?良い声だし、顔もまぁまぁイケてるし、絶対人気出ると思うっ」 はる:「…ありがとう。考えとくね。」 あき:「うん、アプリダウンロードしたら、あきの枠に来てね?約束だよー」 はる:「…あ、ずっとスマホ鳴ってるよ。大丈夫?」 あき:「わっ、本当だ!今カレからだー、もうっ、後少しで会えるのに。あき無しではもう生きられないんだって!」 はる:「……」 あき:「あ、ここだ!!じゃあね、はる。楽しかったー、連絡待ってるよー!」 はる:「……うん、またね。直ぐに会お?恋人さんによろしく。」 0:あき、バスから降りる : : : : 0:…ーピッ : はる:「…あぁ、もしもし。うん、さっき浮かれたアホ顔で降りてった。バスの座席教えてくれてありがとうな。 はる:……あいつ、やっぱり俺の顔なんて覚えてやがらなかった!!!!!!!!!!!! はる:こっちは学生時代、あいつに虐められたトラウマで未だに夜中に飛び起きるってのに!!!!!!!!! はる:偶然入った雑談部屋で、あいつの笑い声聞いた時は固まったよ。相も変わらず、くっだらない自慢話を誰も聞いてやしないのにベラベラベラベラ喋りまくりやがって。 :何が気が合うね、だよ。お前が1人で喋りまくってた内容なんだよ!!!!あいつだけは許せねぇ…。 はる:あいつの犬は…今頃…ふっ…。 はる:……あぁ、悪い。今まで本当にありがとうな。 はる:俺ももうすぐ着く。」 : はる:「ようやく会えるよ。 はる:…あいつと、三人でな。」 : : 0:了

0:夜行バス : あき:「はぁぁーっ、緊張してきたぁ…っ。毎日Limeでやり取りしてるとは言え会うのは初めてだしぃー!」 はる:「あのー…」 あき:「いきなり抱き締められちゃったり!?声も可愛いけど、本物のあきはもっと可愛いね、とか言われちゃう!?」 はる:「あの…すみません、俺の席、そっちの窓際みたいなのでちょっとどいてもらえますか?」 あき:「きゃっ!?ご、ごめんなさい、スマホに夢中になっちゃってました…。直ぐにどきますね」 はる:「あ、いえいえ…。逆にすみません、ありがとう、…よいしょ、と。」 はる:「そう言えば…なんかずっとブツブツ言ってたみたいだけど、悩み事?」 あき:「き、聞こえちゃってましたか…。てへへ。」 あき:「実は、初めて恋人に会いに行くところでして」 はる:「えっ、恋人に初めて…会う、んですか?」 あき:「あっ、そんなに…変、ですか?実はネットを通じて知り合った人と意気投合しまして…その…、恋人になったんです」 あき:「本当はもっと早くに会いたかったんですけど、ほら、こんなご時世じゃないですか?」 はる:「あぁ、なるほど。最近はそういう形の出会い方もありますよね。」 あき:「はい…っ!もう、優しくてカッコよくて、王子様かーっ、てくらい素敵なんです!!私には勿体無いくらいの相手なんですけどねっ」 はる:「…ふふ。恋人さんのこと、大好きなんですね」 はる:「…ん?あ、このキーホルダー。もしかして、パグ飼ってるんですか? 」 あき:「あっ、はい、そうなんです!ブサ可愛いって言うんでしょうか。めちゃくちゃ可愛いですよね!」 はる:「わー、驚いたー。実は俺も最近、パグ飼うようになったんだよね。ほら見て、同じキーホルダー!」 あき:「わぁっ、本当だ…!……あ、でも、実はうちの子、最近いなくなっちゃって…」 はる:「え、それは心配だね…。どこかお出掛けでもしてるのかな」 あき:「あっ、ごめんなさい。こんな暗い話…。ね、ねぇ、お名前何て言うんですか?私は、あきって言います」 はる:「あぁ、そう言えばまだ自己紹介してなかったね。俺は……はる、って言います」 あき:「はるくん!なんだか気が合いそうでとても嬉しいなぁー、敬語やめちゃお?ねぇねぇ、他には何が好き?」 はる:「他かぁ…。よーTubeでゲーム実況見たり、音楽聞きながら走ったりするのが好きかな」 あき:「わー!!めちゃくちゃ気が合うー!私もなんだーっ、最近はaboとか、朝遊びとか…」 はる:「俺はチャンヌーとかも好きだよ」 あき:「!?本当に?わー、すっごく嬉しい!ね、好きなゲーム実況者さんを、せーの、で言お?」 はる:「いいよ」 あき:「せーの…」 はる:「うまのポニーテール団!」 あき:「うまのポニーテール団!」 あき:「きゃーっ、やっぱりはるとはめちゃくちゃ気が合うー!」 はる:「ふふふ、ここまで気が合うと運命感じちゃうよね。」 あき:「うんうんっ。はるとはまた会いたいし連絡先交換しない?」 はる:「あー、ごめん。実はバス乗る前にスマホの充電切れちゃって…」 あき:「えー、残念。あ、それならさ、ジャベリンっていうアプリ知ってる?」 はる:「ジャベリン…?」 あき:「うん、声だけでね、雑談したり、歌を歌ってみたり」 はる:「へー…。あき、はそれをやってるんだ?」 あき:「うんうん、こう見えて結構人気者なんだよー?ずっと人気ランキングに載ってるんだー!えへへー」 はる:「凄いんだね」 あき:「じ、つ、はぁ、今カレも、そのアプリで知り合ったんだぁ。あきの声がものすごく好きなんだって!投げ銭貰うと、換金とかも出来てね、毎月5万円くらい、あきに貢いでくれてるのー!」 はる:「…5万。羨ましいなぁ」 あき:「そうそうそう!たまに100円とか投げてくれる人も居るけど、地味過ぎてやだー。だって、あきなんだよ?こんな人気者の枠に来るんだからもっとお金持ってきてよねー」 はる:「でもさ、毎月5万って、その人…大丈夫なの? 」 あき:「大丈夫大丈夫、あきってさー、昔から人生良い方向にしかいかないんだよね!絶対お金持ちだろうし、顔もカッコよかったし!人生イージーモード、あざまーすって感じー」 はる:「……」 あき:「でねでねっ、はるもジャベリンやらない?良い声だし、顔もまぁまぁイケてるし、絶対人気出ると思うっ」 はる:「…ありがとう。考えとくね。」 あき:「うん、アプリダウンロードしたら、あきの枠に来てね?約束だよー」 はる:「…あ、ずっとスマホ鳴ってるよ。大丈夫?」 あき:「わっ、本当だ!今カレからだー、もうっ、後少しで会えるのに。あき無しではもう生きられないんだって!」 はる:「……」 あき:「あ、ここだ!!じゃあね、はる。楽しかったー、連絡待ってるよー!」 はる:「……うん、またね。直ぐに会お?恋人さんによろしく。」 0:あき、バスから降りる : : : : 0:…ーピッ : はる:「…あぁ、もしもし。うん、さっき浮かれたアホ顔で降りてった。バスの座席教えてくれてありがとうな。 はる:……あいつ、やっぱり俺の顔なんて覚えてやがらなかった!!!!!!!!!!!! はる:こっちは学生時代、あいつに虐められたトラウマで未だに夜中に飛び起きるってのに!!!!!!!!! はる:偶然入った雑談部屋で、あいつの笑い声聞いた時は固まったよ。相も変わらず、くっだらない自慢話を誰も聞いてやしないのにベラベラベラベラ喋りまくりやがって。 :何が気が合うね、だよ。お前が1人で喋りまくってた内容なんだよ!!!!あいつだけは許せねぇ…。 はる:あいつの犬は…今頃…ふっ…。 はる:……あぁ、悪い。今まで本当にありがとうな。 はる:俺ももうすぐ着く。」 : はる:「ようやく会えるよ。 はる:…あいつと、三人でな。」 : : 0:了