台本概要
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タイトル | 独り事 (ひとりごと) |
---|---|
作者名 | 横谷(よこや) (@yokoya_y) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
これは、売れない作家の僕と幽霊になった彼女との、ひとりごと。 ー何があっても前に進む。君がいるからー ーーーーーーーーーー 非商用利用であれば連絡無しでご利用可能です。 配信アプリ、Discord等で使用される際は 作者様の名前とX(旧Twitter)ID yokoya_yと台本名をそちらにご記載下さい。 また、商用利用される場合はご連絡下さい。 451 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
男性 | 男 | 69 | 売れない作家。20代前半。彼女を亡くしてからさらにスランプになっている。消極的。彼女のことを大事に思っている。 |
女性 | 女 | 64 | 男性の彼女、だった。交通事故で亡くなる。明るくて楽観的。どこかさみしい雰囲気もある。非常に照れ屋。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
男性:(M)彼女が死にました。僕のことを大事に思っていてくれた彼女。僕は彼女にずっと助けられて生きてきたと思う。・・・交通事故だった。近くには晩御飯になる予定だった食材たちが転がっていたようだ。・・・僕は、僕はまだ、彼女がいなくなったことを受け止めることができなかった。ずっと一緒にいるものだと思っていた。僕は、これからどうしていけばいいのだろうか。
0:
男性:・・・うーん・・・こうじゃない・・・これでもない・・・。あーもう!・・・俺はやっぱり向いてないのかな・・・。うーん・・・。・・・あ、これだ!うん。これこれ・・・あれ・・・うーん・・・ちがーう!
女性:あーもうー。まーたこんなに散らかしてー
男性:そんなこと言うなよ・・・え?
女性:・・・ん?
男性:なんで
女性:だからなにー
男性:なんでいるんだよ
女性:うーん・・・なんとなく?
男性:いや、そういうことじゃなくて
女性:彼女がきて何か問題でも?
男性:ないけど、だから!
女性:こんなところで言わせるの・・・ばか///
男性:違うから!きっと君が想像してるのと違うから!
女性:じゃーなにさ!なんなのさぁ!
男性:・・・死んだって・・・聞いてるから・・・
女性:あー・・・それねー・・・
男性:うん。
女性:てか、聞いてるって何さ。私の華麗なイベント、来てないの?
男性:うん・・・。というか葬式って言いなさい。
女性:どうして来なかったの?
男性:・・・怖かったんだ。君がもういないと思うと。
女性:そっかー
男性:うん。
女性:そんなに落ち込むなよー
男性:・・・
女性:頭、撫でてあげようか
男性:・・・
女性:ほらーおっぱいだぞー・・・元気出せー・・・
男性:(小声で)おっぱい・・・おっぱい・・・
女性:(触れるのを避けるように)ま、触れることすらできないかもしれないけどねー
男性:・・・あ、そうなんだ・・・
女性:そんなに落ち込むなよー。
男性:だって・・・
女性:(野球実況風に)・・・あぁ!っと引っ越しセンターへ!
男性:・・・なぁ
女性:ん?
男性:おまえ、何してるんだよ。
女性:テトリス
男性:・・・
女性:・・・わたしね
男性:なに?
女性:あなたに来てもらいたかったよ。
男性:え?
女性:お葬式。
男性:・・・
女性:幽霊だけど、あの場所にいたんだから。
男性:・・・
女性:私だって、寂しいんだよ?いきなり車がきて、私にぶつかって・・・気づいたらお空に浮かんでるし…あぁ、私、死んじゃったんだって感じたとき、あなたがいなくて寂しかった。
男性:・・・ごめん。
女性:・・・あやまるなよー
男性:お前を寂しくさせたくなかったから・・・
女性:・・・優しいね、ほんとに。
男性:・・・
女性:大丈夫だよ。
男性:・・・
女性:私、君よりはメンタル強いから!
男性:・・・そうだね
女性:あぁあ、ごめんて、嘘だって!
男性:いや、俺よりは十分強いよ
女性:あー励ますつもりが励まされてもうた!
男性:ありがとね
女性:・・・素直な言葉が一番恥ずかしい私に言う言葉じゃないわ
男性:じゃあ、なんていえばいいのさ
女性:サンキューベリーマッチョ
男性:ないわ
女性:そ、そんなことより、これ、書けないの?
男性:・・・うん。どうしても良いものが浮かばなくて。
女性:うーん・・・。なんか書きたいテーマとかないの?
男性:そうだなぁ・・・
女性:あ、私を出してよ!
男性:え?
女性:あと、あなたも!
男性:どんな物語だよ
女性:うーん・・・愛の駆け引きとか
男性:却下
女性:なんでさ!
男性:そんな物語の書き方知らないよ!
女性:昼ドラとか参考にしてさ、どうっすか?
男性:いや、どうっすかじゃなくて
女性:私的にはね、牡丹と薔薇っていう作品がたまらなくて・・・
男性:その話、何回も聞いた気がするわ
女性:あ!あのさ!
男性:なにー?
女性:私と居た時のあなたの気持ち、書いてみてよ
男性:え・・・
女性:なにさ、書けないんか?
男性:いや、書けないわけじゃないけどね。ちょっと恥ずかしいというかなんというかさ、うん・・・
女性:エッチなことばかり考えてたんでしょ
男性:そ、そんなことないよ!
女性:怒らないから言ってみ?
男性:・・・半分、くらい・・・かなぁ
女性:ほんとに?
男性:・・・大方考えてました
女性:素直でよろしい
男性:てか、そんな文章を買ってくれる人がいると思うか?
女性:え?私。
男性:言うと思ったよ・・・
女性:私だけに書いてよ。そしたら、イ・イ・コ・ト、してあげるから
男性:・・・
女性:あ、今エッチなこと考えてたでしょ
男性:悪いかよ。
女性:でも、私のことは忘れて、他の女の子と幸せになってよ
男性:そんな風に思うことができたら苦労してないよ
女性:またまた~
男性:好きだよ
女性:・・・
男性:どうした?
女性:な、なんでもないから!いきなり言わないでよ・・・
男性:ふふっ
女性:あーやめやめ!あんたは早く台本を書くヨロシ!
男性:はいはい(微笑)
0:
男性:(M)僕は幽体になった彼女となんだかんだで過ごしていた。いつもの風景。何気ない日常。ごくごく平凡で、当たり前なこと。でも、こんなことはもうやめなきゃって思う。彼女もきっとそう思っているだろう。
0:
男性:・・・俺たちの冒険は、まだまだ続く・・・っと!
女性:おっしゃー!テトワンだぁー!
男性:かけたーっ!!
女性:あ、やっとかけたんだー。おつかれー
男性:ん、ありがとー
女性:さ、それを今すぐゴールへシュートしてくるんだ!
男性:うん
女性:ここで待ってるから
男性:うん
女性:・・・ほーら、早く行かないと怒られるかもよー?
男性:・・・ちょっと待って
女性:ん?
男性:(抱きしめながら)ありがとう
女性:・・・おつかれさま。なでなで。
男性:じゃー、行ってくるよ
女性:うん。いってらっしゃい
男性:いってきます
0:
男性:ただいま!・・・あれ。おーい!・・・どっかに隠れてるのかな・・・テトリス、つけっぱなしだし・・・ん?手紙・・・?
0:
女性:がんばって。あなたはずっとひとりじゃないよ。いつでも見守ってるから。
0:
男性:そっか・・・。・・・うん。がんばるよ!
男性:(M)彼女が死にました。僕のことを大事に思っていてくれた彼女。僕は彼女にずっと助けられて生きてきたと思う。・・・交通事故だった。近くには晩御飯になる予定だった食材たちが転がっていたようだ。・・・僕は、僕はまだ、彼女がいなくなったことを受け止めることができなかった。ずっと一緒にいるものだと思っていた。僕は、これからどうしていけばいいのだろうか。
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男性:・・・うーん・・・こうじゃない・・・これでもない・・・。あーもう!・・・俺はやっぱり向いてないのかな・・・。うーん・・・。・・・あ、これだ!うん。これこれ・・・あれ・・・うーん・・・ちがーう!
女性:あーもうー。まーたこんなに散らかしてー
男性:そんなこと言うなよ・・・え?
女性:・・・ん?
男性:なんで
女性:だからなにー
男性:なんでいるんだよ
女性:うーん・・・なんとなく?
男性:いや、そういうことじゃなくて
女性:彼女がきて何か問題でも?
男性:ないけど、だから!
女性:こんなところで言わせるの・・・ばか///
男性:違うから!きっと君が想像してるのと違うから!
女性:じゃーなにさ!なんなのさぁ!
男性:・・・死んだって・・・聞いてるから・・・
女性:あー・・・それねー・・・
男性:うん。
女性:てか、聞いてるって何さ。私の華麗なイベント、来てないの?
男性:うん・・・。というか葬式って言いなさい。
女性:どうして来なかったの?
男性:・・・怖かったんだ。君がもういないと思うと。
女性:そっかー
男性:うん。
女性:そんなに落ち込むなよー
男性:・・・
女性:頭、撫でてあげようか
男性:・・・
女性:ほらーおっぱいだぞー・・・元気出せー・・・
男性:(小声で)おっぱい・・・おっぱい・・・
女性:(触れるのを避けるように)ま、触れることすらできないかもしれないけどねー
男性:・・・あ、そうなんだ・・・
女性:そんなに落ち込むなよー。
男性:だって・・・
女性:(野球実況風に)・・・あぁ!っと引っ越しセンターへ!
男性:・・・なぁ
女性:ん?
男性:おまえ、何してるんだよ。
女性:テトリス
男性:・・・
女性:・・・わたしね
男性:なに?
女性:あなたに来てもらいたかったよ。
男性:え?
女性:お葬式。
男性:・・・
女性:幽霊だけど、あの場所にいたんだから。
男性:・・・
女性:私だって、寂しいんだよ?いきなり車がきて、私にぶつかって・・・気づいたらお空に浮かんでるし…あぁ、私、死んじゃったんだって感じたとき、あなたがいなくて寂しかった。
男性:・・・ごめん。
女性:・・・あやまるなよー
男性:お前を寂しくさせたくなかったから・・・
女性:・・・優しいね、ほんとに。
男性:・・・
女性:大丈夫だよ。
男性:・・・
女性:私、君よりはメンタル強いから!
男性:・・・そうだね
女性:あぁあ、ごめんて、嘘だって!
男性:いや、俺よりは十分強いよ
女性:あー励ますつもりが励まされてもうた!
男性:ありがとね
女性:・・・素直な言葉が一番恥ずかしい私に言う言葉じゃないわ
男性:じゃあ、なんていえばいいのさ
女性:サンキューベリーマッチョ
男性:ないわ
女性:そ、そんなことより、これ、書けないの?
男性:・・・うん。どうしても良いものが浮かばなくて。
女性:うーん・・・。なんか書きたいテーマとかないの?
男性:そうだなぁ・・・
女性:あ、私を出してよ!
男性:え?
女性:あと、あなたも!
男性:どんな物語だよ
女性:うーん・・・愛の駆け引きとか
男性:却下
女性:なんでさ!
男性:そんな物語の書き方知らないよ!
女性:昼ドラとか参考にしてさ、どうっすか?
男性:いや、どうっすかじゃなくて
女性:私的にはね、牡丹と薔薇っていう作品がたまらなくて・・・
男性:その話、何回も聞いた気がするわ
女性:あ!あのさ!
男性:なにー?
女性:私と居た時のあなたの気持ち、書いてみてよ
男性:え・・・
女性:なにさ、書けないんか?
男性:いや、書けないわけじゃないけどね。ちょっと恥ずかしいというかなんというかさ、うん・・・
女性:エッチなことばかり考えてたんでしょ
男性:そ、そんなことないよ!
女性:怒らないから言ってみ?
男性:・・・半分、くらい・・・かなぁ
女性:ほんとに?
男性:・・・大方考えてました
女性:素直でよろしい
男性:てか、そんな文章を買ってくれる人がいると思うか?
女性:え?私。
男性:言うと思ったよ・・・
女性:私だけに書いてよ。そしたら、イ・イ・コ・ト、してあげるから
男性:・・・
女性:あ、今エッチなこと考えてたでしょ
男性:悪いかよ。
女性:でも、私のことは忘れて、他の女の子と幸せになってよ
男性:そんな風に思うことができたら苦労してないよ
女性:またまた~
男性:好きだよ
女性:・・・
男性:どうした?
女性:な、なんでもないから!いきなり言わないでよ・・・
男性:ふふっ
女性:あーやめやめ!あんたは早く台本を書くヨロシ!
男性:はいはい(微笑)
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男性:(M)僕は幽体になった彼女となんだかんだで過ごしていた。いつもの風景。何気ない日常。ごくごく平凡で、当たり前なこと。でも、こんなことはもうやめなきゃって思う。彼女もきっとそう思っているだろう。
0:
男性:・・・俺たちの冒険は、まだまだ続く・・・っと!
女性:おっしゃー!テトワンだぁー!
男性:かけたーっ!!
女性:あ、やっとかけたんだー。おつかれー
男性:ん、ありがとー
女性:さ、それを今すぐゴールへシュートしてくるんだ!
男性:うん
女性:ここで待ってるから
男性:うん
女性:・・・ほーら、早く行かないと怒られるかもよー?
男性:・・・ちょっと待って
女性:ん?
男性:(抱きしめながら)ありがとう
女性:・・・おつかれさま。なでなで。
男性:じゃー、行ってくるよ
女性:うん。いってらっしゃい
男性:いってきます
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男性:ただいま!・・・あれ。おーい!・・・どっかに隠れてるのかな・・・テトリス、つけっぱなしだし・・・ん?手紙・・・?
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女性:がんばって。あなたはずっとひとりじゃないよ。いつでも見守ってるから。
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男性:そっか・・・。・・・うん。がんばるよ!