台本概要

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タイトル 独り事 (ひとりごと)
作者名 横谷(よこや)  (@yokoya_y)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 これは、売れない作家の僕と幽霊になった彼女との、ひとりごと。

ー何があっても前に進む。君がいるからー


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非商用利用であれば連絡無しでご利用可能です。
配信アプリ、Discord等で使用される際は
作者様の名前とX(旧Twitter)ID yokoya_yと台本名をそちらにご記載下さい。

また、商用利用される場合はご連絡下さい。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
男性 69 売れない作家。20代前半。彼女を亡くしてからさらにスランプになっている。消極的。彼女のことを大事に思っている。
女性 64 男性の彼女、だった。交通事故で亡くなる。明るくて楽観的。どこかさみしい雰囲気もある。非常に照れ屋。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
男性:(M)彼女が死にました。僕のことを大事に思っていてくれた彼女。僕は彼女にずっと助けられて生きてきたと思う。・・・交通事故だった。近くには晩御飯になる予定だった食材たちが転がっていたようだ。・・・僕は、僕はまだ、彼女がいなくなったことを受け止めることができなかった。ずっと一緒にいるものだと思っていた。僕は、これからどうしていけばいいのだろうか。 0: 男性:・・・うーん・・・こうじゃない・・・これでもない・・・。あーもう!・・・俺はやっぱり向いてないのかな・・・。うーん・・・。・・・あ、これだ!うん。これこれ・・・あれ・・・うーん・・・ちがーう! 女性:あーもうー。まーたこんなに散らかしてー 男性:そんなこと言うなよ・・・え? 女性:・・・ん? 男性:なんで 女性:だからなにー 男性:なんでいるんだよ 女性:うーん・・・なんとなく? 男性:いや、そういうことじゃなくて 女性:彼女がきて何か問題でも? 男性:ないけど、だから! 女性:こんなところで言わせるの・・・ばか/// 男性:違うから!きっと君が想像してるのと違うから! 女性:じゃーなにさ!なんなのさぁ! 男性:・・・死んだって・・・聞いてるから・・・ 女性:あー・・・それねー・・・ 男性:うん。 女性:てか、聞いてるって何さ。私の華麗なイベント、来てないの? 男性:うん・・・。というか葬式って言いなさい。 女性:どうして来なかったの? 男性:・・・怖かったんだ。君がもういないと思うと。 女性:そっかー 男性:うん。 女性:そんなに落ち込むなよー 男性:・・・ 女性:頭、撫でてあげようか 男性:・・・ 女性:ほらーおっぱいだぞー・・・元気出せー・・・ 男性:(小声で)おっぱい・・・おっぱい・・・ 女性:(触れるのを避けるように)ま、触れることすらできないかもしれないけどねー 男性:・・・あ、そうなんだ・・・ 女性:そんなに落ち込むなよー。 男性:だって・・・ 女性:(野球実況風に)・・・あぁ!っと引っ越しセンターへ! 男性:・・・なぁ 女性:ん? 男性:おまえ、何してるんだよ。 女性:テトリス 男性:・・・ 女性:・・・わたしね 男性:なに? 女性:あなたに来てもらいたかったよ。 男性:え? 女性:お葬式。 男性:・・・ 女性:幽霊だけど、あの場所にいたんだから。 男性:・・・ 女性:私だって、寂しいんだよ?いきなり車がきて、私にぶつかって・・・気づいたらお空に浮かんでるし…あぁ、私、死んじゃったんだって感じたとき、あなたがいなくて寂しかった。 男性:・・・ごめん。 女性:・・・あやまるなよー 男性:お前を寂しくさせたくなかったから・・・ 女性:・・・優しいね、ほんとに。 男性:・・・ 女性:大丈夫だよ。 男性:・・・ 女性:私、君よりはメンタル強いから! 男性:・・・そうだね 女性:あぁあ、ごめんて、嘘だって! 男性:いや、俺よりは十分強いよ 女性:あー励ますつもりが励まされてもうた! 男性:ありがとね 女性:・・・素直な言葉が一番恥ずかしい私に言う言葉じゃないわ 男性:じゃあ、なんていえばいいのさ 女性:サンキューベリーマッチョ 男性:ないわ 女性:そ、そんなことより、これ、書けないの? 男性:・・・うん。どうしても良いものが浮かばなくて。 女性:うーん・・・。なんか書きたいテーマとかないの? 男性:そうだなぁ・・・ 女性:あ、私を出してよ! 男性:え? 女性:あと、あなたも! 男性:どんな物語だよ 女性:うーん・・・愛の駆け引きとか 男性:却下 女性:なんでさ! 男性:そんな物語の書き方知らないよ! 女性:昼ドラとか参考にしてさ、どうっすか? 男性:いや、どうっすかじゃなくて 女性:私的にはね、牡丹と薔薇っていう作品がたまらなくて・・・ 男性:その話、何回も聞いた気がするわ 女性:あ!あのさ! 男性:なにー? 女性:私と居た時のあなたの気持ち、書いてみてよ 男性:え・・・ 女性:なにさ、書けないんか? 男性:いや、書けないわけじゃないけどね。ちょっと恥ずかしいというかなんというかさ、うん・・・ 女性:エッチなことばかり考えてたんでしょ 男性:そ、そんなことないよ! 女性:怒らないから言ってみ? 男性:・・・半分、くらい・・・かなぁ 女性:ほんとに? 男性:・・・大方考えてました 女性:素直でよろしい 男性:てか、そんな文章を買ってくれる人がいると思うか? 女性:え?私。 男性:言うと思ったよ・・・ 女性:私だけに書いてよ。そしたら、イ・イ・コ・ト、してあげるから 男性:・・・ 女性:あ、今エッチなこと考えてたでしょ 男性:悪いかよ。 女性:でも、私のことは忘れて、他の女の子と幸せになってよ 男性:そんな風に思うことができたら苦労してないよ 女性:またまた~ 男性:好きだよ 女性:・・・ 男性:どうした? 女性:な、なんでもないから!いきなり言わないでよ・・・ 男性:ふふっ 女性:あーやめやめ!あんたは早く台本を書くヨロシ! 男性:はいはい(微笑) 0: 男性:(M)僕は幽体になった彼女となんだかんだで過ごしていた。いつもの風景。何気ない日常。ごくごく平凡で、当たり前なこと。でも、こんなことはもうやめなきゃって思う。彼女もきっとそう思っているだろう。 0: 男性:・・・俺たちの冒険は、まだまだ続く・・・っと! 女性:おっしゃー!テトワンだぁー! 男性:かけたーっ!! 女性:あ、やっとかけたんだー。おつかれー 男性:ん、ありがとー 女性:さ、それを今すぐゴールへシュートしてくるんだ! 男性:うん 女性:ここで待ってるから 男性:うん 女性:・・・ほーら、早く行かないと怒られるかもよー? 男性:・・・ちょっと待って 女性:ん? 男性:(抱きしめながら)ありがとう 女性:・・・おつかれさま。なでなで。 男性:じゃー、行ってくるよ 女性:うん。いってらっしゃい 男性:いってきます 0: 男性:ただいま!・・・あれ。おーい!・・・どっかに隠れてるのかな・・・テトリス、つけっぱなしだし・・・ん?手紙・・・? 0: 女性:がんばって。あなたはずっとひとりじゃないよ。いつでも見守ってるから。 0: 男性:そっか・・・。・・・うん。がんばるよ!

男性:(M)彼女が死にました。僕のことを大事に思っていてくれた彼女。僕は彼女にずっと助けられて生きてきたと思う。・・・交通事故だった。近くには晩御飯になる予定だった食材たちが転がっていたようだ。・・・僕は、僕はまだ、彼女がいなくなったことを受け止めることができなかった。ずっと一緒にいるものだと思っていた。僕は、これからどうしていけばいいのだろうか。 0: 男性:・・・うーん・・・こうじゃない・・・これでもない・・・。あーもう!・・・俺はやっぱり向いてないのかな・・・。うーん・・・。・・・あ、これだ!うん。これこれ・・・あれ・・・うーん・・・ちがーう! 女性:あーもうー。まーたこんなに散らかしてー 男性:そんなこと言うなよ・・・え? 女性:・・・ん? 男性:なんで 女性:だからなにー 男性:なんでいるんだよ 女性:うーん・・・なんとなく? 男性:いや、そういうことじゃなくて 女性:彼女がきて何か問題でも? 男性:ないけど、だから! 女性:こんなところで言わせるの・・・ばか/// 男性:違うから!きっと君が想像してるのと違うから! 女性:じゃーなにさ!なんなのさぁ! 男性:・・・死んだって・・・聞いてるから・・・ 女性:あー・・・それねー・・・ 男性:うん。 女性:てか、聞いてるって何さ。私の華麗なイベント、来てないの? 男性:うん・・・。というか葬式って言いなさい。 女性:どうして来なかったの? 男性:・・・怖かったんだ。君がもういないと思うと。 女性:そっかー 男性:うん。 女性:そんなに落ち込むなよー 男性:・・・ 女性:頭、撫でてあげようか 男性:・・・ 女性:ほらーおっぱいだぞー・・・元気出せー・・・ 男性:(小声で)おっぱい・・・おっぱい・・・ 女性:(触れるのを避けるように)ま、触れることすらできないかもしれないけどねー 男性:・・・あ、そうなんだ・・・ 女性:そんなに落ち込むなよー。 男性:だって・・・ 女性:(野球実況風に)・・・あぁ!っと引っ越しセンターへ! 男性:・・・なぁ 女性:ん? 男性:おまえ、何してるんだよ。 女性:テトリス 男性:・・・ 女性:・・・わたしね 男性:なに? 女性:あなたに来てもらいたかったよ。 男性:え? 女性:お葬式。 男性:・・・ 女性:幽霊だけど、あの場所にいたんだから。 男性:・・・ 女性:私だって、寂しいんだよ?いきなり車がきて、私にぶつかって・・・気づいたらお空に浮かんでるし…あぁ、私、死んじゃったんだって感じたとき、あなたがいなくて寂しかった。 男性:・・・ごめん。 女性:・・・あやまるなよー 男性:お前を寂しくさせたくなかったから・・・ 女性:・・・優しいね、ほんとに。 男性:・・・ 女性:大丈夫だよ。 男性:・・・ 女性:私、君よりはメンタル強いから! 男性:・・・そうだね 女性:あぁあ、ごめんて、嘘だって! 男性:いや、俺よりは十分強いよ 女性:あー励ますつもりが励まされてもうた! 男性:ありがとね 女性:・・・素直な言葉が一番恥ずかしい私に言う言葉じゃないわ 男性:じゃあ、なんていえばいいのさ 女性:サンキューベリーマッチョ 男性:ないわ 女性:そ、そんなことより、これ、書けないの? 男性:・・・うん。どうしても良いものが浮かばなくて。 女性:うーん・・・。なんか書きたいテーマとかないの? 男性:そうだなぁ・・・ 女性:あ、私を出してよ! 男性:え? 女性:あと、あなたも! 男性:どんな物語だよ 女性:うーん・・・愛の駆け引きとか 男性:却下 女性:なんでさ! 男性:そんな物語の書き方知らないよ! 女性:昼ドラとか参考にしてさ、どうっすか? 男性:いや、どうっすかじゃなくて 女性:私的にはね、牡丹と薔薇っていう作品がたまらなくて・・・ 男性:その話、何回も聞いた気がするわ 女性:あ!あのさ! 男性:なにー? 女性:私と居た時のあなたの気持ち、書いてみてよ 男性:え・・・ 女性:なにさ、書けないんか? 男性:いや、書けないわけじゃないけどね。ちょっと恥ずかしいというかなんというかさ、うん・・・ 女性:エッチなことばかり考えてたんでしょ 男性:そ、そんなことないよ! 女性:怒らないから言ってみ? 男性:・・・半分、くらい・・・かなぁ 女性:ほんとに? 男性:・・・大方考えてました 女性:素直でよろしい 男性:てか、そんな文章を買ってくれる人がいると思うか? 女性:え?私。 男性:言うと思ったよ・・・ 女性:私だけに書いてよ。そしたら、イ・イ・コ・ト、してあげるから 男性:・・・ 女性:あ、今エッチなこと考えてたでしょ 男性:悪いかよ。 女性:でも、私のことは忘れて、他の女の子と幸せになってよ 男性:そんな風に思うことができたら苦労してないよ 女性:またまた~ 男性:好きだよ 女性:・・・ 男性:どうした? 女性:な、なんでもないから!いきなり言わないでよ・・・ 男性:ふふっ 女性:あーやめやめ!あんたは早く台本を書くヨロシ! 男性:はいはい(微笑) 0: 男性:(M)僕は幽体になった彼女となんだかんだで過ごしていた。いつもの風景。何気ない日常。ごくごく平凡で、当たり前なこと。でも、こんなことはもうやめなきゃって思う。彼女もきっとそう思っているだろう。 0: 男性:・・・俺たちの冒険は、まだまだ続く・・・っと! 女性:おっしゃー!テトワンだぁー! 男性:かけたーっ!! 女性:あ、やっとかけたんだー。おつかれー 男性:ん、ありがとー 女性:さ、それを今すぐゴールへシュートしてくるんだ! 男性:うん 女性:ここで待ってるから 男性:うん 女性:・・・ほーら、早く行かないと怒られるかもよー? 男性:・・・ちょっと待って 女性:ん? 男性:(抱きしめながら)ありがとう 女性:・・・おつかれさま。なでなで。 男性:じゃー、行ってくるよ 女性:うん。いってらっしゃい 男性:いってきます 0: 男性:ただいま!・・・あれ。おーい!・・・どっかに隠れてるのかな・・・テトリス、つけっぱなしだし・・・ん?手紙・・・? 0: 女性:がんばって。あなたはずっとひとりじゃないよ。いつでも見守ってるから。 0: 男性:そっか・・・。・・・うん。がんばるよ!