台本概要

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タイトル ワールド of パレット 4 ~師弟関係~
作者名 海彩・紫苑  (@miiro_shion)
ジャンル ファンタジー
演者人数 4人用台本(男1、女1、不問2) ※兼役あり
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 世界を黒く染める悪の組織《リペイント》その組織を止めるために選ばれた人間《絵魔具使い》たち。
主人公エマを中心に繰り広げられる不思議な日常。パレット女王の願いを叶える日が来るのか。

Pixivに漫画を投稿したものを台本に書きおこしたものです。いたらぬところがありますが温かい目で読んでもらえると嬉しいです。
詳しくは【ワールド of パレット・まとめサイト】にてキャラクター紹介や他の話数・漫画など載せておりますのでご覧ください!※拡散してくださると喜びます(*´︶`*)
【リンク】https://world-of-palet.jimdofree.com/

※M( )はモノローグ、つまり心の声です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
エマ 75 有坂 絵愛(ありさか えま)元気な主人公。高校1年生。イメージカラーはピンク
ミイロ 不問 69 東条 海色(とうじょう みいろ)毒舌・冷静な性格。高校1年生。イメージカラーは青
ユウマ 9 坂内 優真(さかうち ゆうま) 左目が隠れている髪型。探偵部の部長でしっかりとした性格で頼れる。高校2年生。イメージカラーは朱色※男性が兼ね役してください
ソラ 59 本名は空。旅人で推定60歳以上?のちにエマ達の師匠となる男性。温厚な性格。イメージカラーは赤
N 不問 32 ナレーション。この物語の状況説明・世界観をつくる語り手
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
エマ:前回のあらすじ!同じ高校の先輩の坂内優真さんにスカウトされて、探偵部に仮入部した私達!初の依頼の解決に向かいましたが、大量の狭マークが出現! エマ:1箇所に集めて倒そうとしたけど、あまりの数の多さに苦戦…!そんな時、ミイロ君は私に戦闘から離脱するように指示。まだ、ミイロ君は狭間の中で戦っている状態。あの数のリペイントをどうするのかな…。 0:間 ミイロ:さて…どうするかな… N:今にも襲われそうになったその時…! ソラ:見事じゃ、少年!気に入った! ミイロ:!? ソラ:…一閃!! N:そう言いながら、1発で20体以上のリペイントを同時に切っていった。 ミイロ:!!一撃で!? ソラ:大丈夫かのぉ、少年。よくぞここまで耐えた。だがな、少し無茶をしたな ミイロ:…あなたは? ソラ:ワシはただの通りすがりの旅人じゃよ ミイロ:旅人…? 0:ドクン(心臓の音) ミイロ:っ!!魔力を使いすぎた…!! ソラ:しっかりせい。ワシの肩につかまりなさい ミイロ:M(たくさん聞きたいことがあるのに、意識が…!) ソラ:(微笑む) 0:間 N:一方、エマは… エマ:M(どうか、ミイロ君が無事でありますように…) N:すると、狭マークが浄化された エマ:えっ?これって…! N:謎の人物とミイロが狭間から出てくる。 エマ:ミイロ君!!良かった!無事だったんだね!!…って エマ:誰っ!? ソラ:フォッフォッフォッ!元気なお嬢さんじゃのぉ! エマ:あなたは一体…? ソラ:そんなことより、この少年の面倒を見てくれんかのぉ。体力が尽きたようだ エマ:は、はいっ!任せてください! ソラ:よろしく頼んだぞぃ。お嬢さん エマ:ありがとうございます! N:そう言うと、旅人はその場からさっていった。 エマ:M(あのおじいさん、何者?) 0:間 N:エマの家。ベッドにミイロを寝かせている。 エマ:…。 ミイロ:…っ!(目が覚める) エマ:!!ミイロ君!!よかった! ミイロ:…有坂。 エマ:おじいさんが助けてくれたみたいで…無事でよかったよ! ミイロ:…。あのさ、有坂。 エマ:ん?なに? ミイロ:毎回、君の部屋に連れてこられるの、なんとか出来ないのか… エマ:?だって他の所ないし、ミイロ君の家は知らないし… ミイロ:はぁ…。それはそうだけどさ… ミイロ:なら住所教えるから、次からは家にしてくれ エマ:うん!わかった! N:ミイロはポケットからスマホを取り出した。すると、メモが1枚入っていた。 ミイロ:?これは… エマ:なになに? ソラ:(手紙)少年へ。お疲れ様。体力は戻ったかの?いろいろと聞きたいじゃろうから、この手紙を残した。明日の午後6時頃、東第一公園で待つ。これは強制ではないから別に来なくてもよいぞ。では、体調に気をつけてな。旅人より。 ミイロ:…いつの間に エマ:どうするの? ミイロ:…。(考える)行く。お礼もしたいし。 エマ:私もついて行っていい? ミイロ:あぁ。別にいいだろう エマ:そう言えば、あの後どうなったの? ミイロ:一斉に襲いかかってきたリペイントをあの人が一撃で1人で倒した。一瞬だった エマ:一撃で!? ミイロ:絵魔具じゃなくて刀のようなもので倒してたから、本当に何者か気になる エマ:刀? ミイロ:それに、狭間のことも知ってそうだし、いろいろと聞きたい エマ:それにしても、優しそうな人だったね! ミイロ:そうだな。あちら側では無さそうだし、ひとまず安心していいかな エマ:楽しみだなぁ!どんな話が聞けるのかな! ミイロ:…。さっきの続き、とりあえず、電話番号と住所を教えとく エマ:うん!わかった! N:しばらくして エマ:じゃ!また明日ね! ミイロ:あぁ 0:間 ミイロ:…。 ミイロ:M(…よし) 0:間 N:次の日の探偵部の部室。 ユウマ:ふむ…そんなことがあったのか。無事で何よりだ。命があってこその人生だ。くれぐれも無理はしないでくれよ エマ:はい! ユウマ:その旅人の話、是非ボクにも教えてくれ!あぁ、もちろん許可をとってね! N:そして午後6時。東第一公園にエマ達はついた ソラ:…! エマ:こんばんは! ミイロ:…どうも ソラ:おぉ!来てくれたか!ありがとうなぁ! ミイロ:昨日は助けて下さり、ありがとうございました ソラ:よいよい!そんなかしこまらなくても!ただの老いぼれじじいじゃからのぉ! エマ:老いぼれって…(苦笑い) ソラ:おほん。さて、どこから話すかのぉ ミイロ:まず、あなたは絵魔具使い…ではないですよね?なぜ動けて、さらにリペイントを倒せるんですか? ソラ:ふむふむ。なるほど…。 ソラ:ワシはその通り絵魔具使いじゃない。狭間は前からあってな。関わることがあったから入っとるんじゃ。動ける理由はワシにも正直わかっとらん エマ:え?昔から狭間はあったんですか? ソラ:あぁ。ただ、リペイントという名前がなかったのぉ。懐かしいのぉ。マークも少しだけ形が違った ミイロ:あなたはどのくらいこちら側のことを知っているんですか? ソラ:ほぉー…。難しい質問するのぉ。どのくらい…どのくらいと言われても、まだまだ知らんことばかりじゃと思っとるしなぁ… ミイロ:リペイント達が色を奪ってる理由は知りませんか? ソラ:…。(考える)残念ながら、ワシは知らんのぉ。すまんのぉ。 ミイロ:… エマ:おじいさんがもってる刀って普通の刀ですか?リペイントを切れるって聞きましたが… ソラ:これは代々受け継がれた大切な刀じゃ。特別な力を授かっとる(さずかっとる)と聞く。だから、リペイント達を切れるのかもなぁ。 エマ:受け継がれた特別な力…? ソラ:おっと、すっかり忘れとったわい。君達には名乗っておこうかのぉ。ワシの名前は空。ソラじいでも好きに呼んどくれ エマ:私は有坂絵愛です! ミイロ:東条 海色です… ソラ:エマちゃんにミイロくんか。いい名前じゃのぉ。大切にしなさいな ミイロ:… ミイロ:あの…!1つお願いがあります…! エマ:? ソラ:お願い? ミイロ:ソラさん。僕を弟子にしてください。ソラさんのもとで学びたいんです! エマ:ミイロ君!? ソラ:…(考える) ミイロ:… ソラ:(微笑む)よかろう。そのかわり、手加減はできんぞい?よいかね? ミイロ:!!はい!よろしくお願いします! エマ:え…えっと…。わ、私も弟子にしてくださいっ!! ミイロ:有坂…。無理しなくていいんだぞ? ソラ:フォッフォッフォッ仲良しじゃのぉ! ミイロ:別に仲良しなんかじゃ… ソラ:まあよい。2人とも明日からビシバシ行くでのぉ。気を引き締めて来るのじゃぞぃ!集合場所はここにする。学校が終わったら来るとよい。 0:(同時に) ミイロ:はいっ! エマ:はい! 0: ソラ:フォッフォッフォッ!成長するのが楽しみじゃのぉ! N:次の日の探偵部の部室。 ユウマ:へぇー!弟子入りか!!まさかミイロくんから言うとは…。そんなに凄い人なんだね! エマ:ホントにびっくりしたよ!! ミイロ:別に有坂まで弟子入りしなくてもよかったのに エマ:ミイロ君だけ強くなってもダメだと思ったから!!私も強くならないと!! ユウマ:いい心がけだね!この後、さっそく修行なんだよね?頑張ってね! エマ:はい!! ユウマ:いってらっしゃい! エマ:行ってきます! 0:間 N:東第一公園。エマ達はソラの元へ訪れていた ソラ:さっそくじゃが、まずは体力テストを行う。今、自分がどのくらいの体力があるかを知ると、魔力量の把握にもなるからのぉ 0:(同時に) エマ:わかりました! ミイロ:はい。 0: ソラ:今からワシの言う事をやってくれ。辛いと思うが頑張ってくれ。 N:ソラが出した指令を次々とこなしていく2人。数分後… エマ:はぁああ!キツイよォ…! ミイロ:はぁ…はぁ…はぁ… ソラ:なるほど。わかったぞい。次、俊敏性(しゅんびんせい)のテストじゃ。 N:ソラはエマ達に竹刀(しない) を渡す ソラ:これでワシに攻撃してきてくれ。もちろん本気でのぉ! ソラ:まずは、エマ。1発でも当てたらそこで終了じゃよ。頑張ってみぃ エマ:は、はいっ!! N:竹刀を構えるエマ。 エマ:行きます!!はぁっ!! ソラ:M(ほう!力が強いのぉ!…だけど力の使い方が甘いのぉ) ソラ:ほっ!(弾いて、エマの頭の前で止める) エマ:っ!! ソラ:エマは、力はあるが、隙だらけじゃのぉ。力の配分もしなければいけないのぉ エマ:はい…頑張ります…。 ソラ:次、ミイロ。こい ミイロ:はい。 N:素早く切りかかるミイロ。ソラは正面で受け止める。その足元を狙うミイロ。 ソラ:ほっ!(ジャンプする) ミイロ:っ!(頭を狙う) ソラ:M(いい動きじゃ。相手をよくみているのお) ミイロ:M(全然あたらない…!) ソラ:M(じゃが…) N:ソラは素早くミイロに反撃する。 ミイロ:っ!!(受け止める) N:ソラにミイロは手から竹刀を落とされる。 ソラ:そぃっ!(竹刀で軽く突く) ミイロ:うっ!…参りました…。 ソラ:フォッフォッフォッ。動きはいいのに、ミイロは力がないのぉ。 ミイロ:……。 ソラ:なるほどなるほど。大体わかった。まず、エマは動きをよくして、ミイロは体力と力をつけるとよいかのぉ ソラ:2人が合わさったら完璧なのだが。お互い苦手部分を補って戦うとよいのぉ…! エマ:苦手な部分を補う…? ミイロ:… ソラ:これから毎日課題をあたえる。それをクリアしたら次の課題をあたえるぞぃ エマ:はい! ミイロ:わかりました。 ソラ:まず、ミイロは… N:すると、狭間が開くノイズが響く。 エマ:!! ソラ:…よし。試しにワシの言った動きをして戦ってみなさい。こちらから指示を出す。 ミイロ:了解です。 ソラ:頑張るんじゃぞぃ! N:狭間に移動する3人。そこにはマジックと消しゴムのリペイントがいた。 エマ:…2体いる? ソラ:ミイロはマジックの方を。エマは消しゴムの方を相手するんじゃ。 エマ:はいっ!! 0:(同時に) ミイロ:チェンジ、ブルーカラー。 エマ:チェンジ、ピンクカラー! 0: ソラ:ミイロはランダムシュートを打ち続けて精度を上げるんじゃ。 ミイロ:っ…はい! ソラ:エマは力を最小にして、間合いをとりつつ戦うんじゃ! エマ:はいっ!! ミイロ:ロックオン…装填…ランダムシュート!! N:マジックのリペイントは全て弾いて防ぐ ミイロ:くっ! エマ:はぁーーーーっ!!(切りかかる) N:消しゴムのリペイントは体を曲げて衝撃を吸収した。 エマ:柔らかい!! エマ:キャッ!!(攻撃を受ける) ミイロ:有坂っ!! N:マジックのリペイントがミイロに向かって攻撃をくりだす。それを避けてミイロは物理攻撃をくりだす…だが固くて弾かれる。 ミイロ:硬いっ!! N:すると、マジックのキャップを外し、そのまま攻撃してきた。 ミイロ:!?うわっ!! エマ:M(どう倒せば…!) ソラ:…ミイロ。相手の動きをよく見て弱点を見つけて倒すんじゃ。 ミイロ:弱点…。……。(考える) ミイロ:M(…もしかして。やってみるか…) ミイロ:(深呼吸)ロックオン…装填…バレットスコール! N:マジックのリペイントの頭上から弾丸の雨を降らせるミイロ。 0:グオオオオオオ…(倒される) ミイロ:よしっ! ソラ:見事じゃミイロ! ソラ:さて、次はあいつじゃが… ソラ:エマ、ミイロ。合わせ技で倒すんじゃ! 0:(同時に) エマ:合わせ技? ミイロ:合わせ技? 0: ソラ:ワシからのプレゼントじゃ!だが、魔力消費が多いから、連発はできんから気をつけてのぉ。 ミイロ:… ソラ:その名も…《バレットシュート》じゃ! エマ:バレットシュート? ソラ:まず、ミイロが最大限、大きくした弾丸をエマに向かって放つんじゃ! ソラ:それをエマが最大の力でぶっとばすんじゃ! エマ:ぶっとばす… ソラ:お主らなら出来るぞい! エマ:ミイロ君! ミイロ:(頷く) ミイロ:(深呼吸)っ!行っけぇー! エマ:っ!はあああっ!バレットシュート!! N:物凄い勢いで消しゴムのリペイントを貫く。 0:グオオオオオオ…(消える) エマ:やったぁー!!っとと…わぁ、力が入らない… ミイロ:はぁ…。(ため息) ソラ:よくやったぞぃ!2人とも。お疲れ様。 エマ:(微笑む)はい! N:狭間から出る3人。 ソラ:今日はゆっくり休むとよい。 エマ:ありがとうございます! ミイロ:はい… ソラ:あぁそうじゃ。これ、家に帰って時間があるときにやりなさい。 ミイロ:これは…?メモ? ミイロ:ゲッ…これを毎日? ソラ:エマにもこれを渡しとくぞい エマ:わぁ…大変そう… ソラ:それじゃ!解散! 0:間 N:エマの部屋。エマはベットに倒れ込む。 エマ:はぁー…疲れたぁ…。 エマ:バレットシュート…。凄かったなぁ。あれをたくさん使えるようになるために頑張らなきゃ! N:次の日 エマ:ほぇー!ここがミイロ君の家!?大きい!! 0:(扉が開く) ミイロ:!?有坂?何故いる…! エマ:おはよぉー!一緒に学校行こうと思って! ミイロ:……。はぁ…。まったく…仕方ないな… エマ:昨日はお疲れ様!! ミイロ:あぁ。お陰様で体が筋肉痛だ… エマ:私も久しぶりに筋肉痛になったよ! ミイロ:でもあきらかに体力がついてるのがわかる… エマ:うんうん!お師匠さん凄いねっ! エマ:よし!今日も頑張るぞっ!! N:放課後 エマ:こんにちは!ユウマさん! ユウマ:お!2人ともお疲れ様!昨日はどうだったんだい? エマ:聞いてください!私達の合わせ技をお師匠さんが作ってくれたんです!凄く疲れるけど1発でドォンって倒しちゃうんですよっ!! ユウマ:へぇー!それはよかったね!1歩強くなったんだね! エマ:はいっ!! ユウマ:これからもリペイント達も強くなっていくだろうからね。頑張ってね! エマ:はい!頑張ります! N:すると、部室の扉をノックする音が聞こえてくる。 ミイロ:! ユウマ:ん? エマ:お客さん? 0:間 ソラ:次回予告。新たな技を身につけたエマとミイロ。そして、探偵部に新たな依頼が舞い込む。はたして、どうなるのか。次回、ワールド of パレット第5話。楽しみにしとるんじゃぞぃ。

エマ:前回のあらすじ!同じ高校の先輩の坂内優真さんにスカウトされて、探偵部に仮入部した私達!初の依頼の解決に向かいましたが、大量の狭マークが出現! エマ:1箇所に集めて倒そうとしたけど、あまりの数の多さに苦戦…!そんな時、ミイロ君は私に戦闘から離脱するように指示。まだ、ミイロ君は狭間の中で戦っている状態。あの数のリペイントをどうするのかな…。 0:間 ミイロ:さて…どうするかな… N:今にも襲われそうになったその時…! ソラ:見事じゃ、少年!気に入った! ミイロ:!? ソラ:…一閃!! N:そう言いながら、1発で20体以上のリペイントを同時に切っていった。 ミイロ:!!一撃で!? ソラ:大丈夫かのぉ、少年。よくぞここまで耐えた。だがな、少し無茶をしたな ミイロ:…あなたは? ソラ:ワシはただの通りすがりの旅人じゃよ ミイロ:旅人…? 0:ドクン(心臓の音) ミイロ:っ!!魔力を使いすぎた…!! ソラ:しっかりせい。ワシの肩につかまりなさい ミイロ:M(たくさん聞きたいことがあるのに、意識が…!) ソラ:(微笑む) 0:間 N:一方、エマは… エマ:M(どうか、ミイロ君が無事でありますように…) N:すると、狭マークが浄化された エマ:えっ?これって…! N:謎の人物とミイロが狭間から出てくる。 エマ:ミイロ君!!良かった!無事だったんだね!!…って エマ:誰っ!? ソラ:フォッフォッフォッ!元気なお嬢さんじゃのぉ! エマ:あなたは一体…? ソラ:そんなことより、この少年の面倒を見てくれんかのぉ。体力が尽きたようだ エマ:は、はいっ!任せてください! ソラ:よろしく頼んだぞぃ。お嬢さん エマ:ありがとうございます! N:そう言うと、旅人はその場からさっていった。 エマ:M(あのおじいさん、何者?) 0:間 N:エマの家。ベッドにミイロを寝かせている。 エマ:…。 ミイロ:…っ!(目が覚める) エマ:!!ミイロ君!!よかった! ミイロ:…有坂。 エマ:おじいさんが助けてくれたみたいで…無事でよかったよ! ミイロ:…。あのさ、有坂。 エマ:ん?なに? ミイロ:毎回、君の部屋に連れてこられるの、なんとか出来ないのか… エマ:?だって他の所ないし、ミイロ君の家は知らないし… ミイロ:はぁ…。それはそうだけどさ… ミイロ:なら住所教えるから、次からは家にしてくれ エマ:うん!わかった! N:ミイロはポケットからスマホを取り出した。すると、メモが1枚入っていた。 ミイロ:?これは… エマ:なになに? ソラ:(手紙)少年へ。お疲れ様。体力は戻ったかの?いろいろと聞きたいじゃろうから、この手紙を残した。明日の午後6時頃、東第一公園で待つ。これは強制ではないから別に来なくてもよいぞ。では、体調に気をつけてな。旅人より。 ミイロ:…いつの間に エマ:どうするの? ミイロ:…。(考える)行く。お礼もしたいし。 エマ:私もついて行っていい? ミイロ:あぁ。別にいいだろう エマ:そう言えば、あの後どうなったの? ミイロ:一斉に襲いかかってきたリペイントをあの人が一撃で1人で倒した。一瞬だった エマ:一撃で!? ミイロ:絵魔具じゃなくて刀のようなもので倒してたから、本当に何者か気になる エマ:刀? ミイロ:それに、狭間のことも知ってそうだし、いろいろと聞きたい エマ:それにしても、優しそうな人だったね! ミイロ:そうだな。あちら側では無さそうだし、ひとまず安心していいかな エマ:楽しみだなぁ!どんな話が聞けるのかな! ミイロ:…。さっきの続き、とりあえず、電話番号と住所を教えとく エマ:うん!わかった! N:しばらくして エマ:じゃ!また明日ね! ミイロ:あぁ 0:間 ミイロ:…。 ミイロ:M(…よし) 0:間 N:次の日の探偵部の部室。 ユウマ:ふむ…そんなことがあったのか。無事で何よりだ。命があってこその人生だ。くれぐれも無理はしないでくれよ エマ:はい! ユウマ:その旅人の話、是非ボクにも教えてくれ!あぁ、もちろん許可をとってね! N:そして午後6時。東第一公園にエマ達はついた ソラ:…! エマ:こんばんは! ミイロ:…どうも ソラ:おぉ!来てくれたか!ありがとうなぁ! ミイロ:昨日は助けて下さり、ありがとうございました ソラ:よいよい!そんなかしこまらなくても!ただの老いぼれじじいじゃからのぉ! エマ:老いぼれって…(苦笑い) ソラ:おほん。さて、どこから話すかのぉ ミイロ:まず、あなたは絵魔具使い…ではないですよね?なぜ動けて、さらにリペイントを倒せるんですか? ソラ:ふむふむ。なるほど…。 ソラ:ワシはその通り絵魔具使いじゃない。狭間は前からあってな。関わることがあったから入っとるんじゃ。動ける理由はワシにも正直わかっとらん エマ:え?昔から狭間はあったんですか? ソラ:あぁ。ただ、リペイントという名前がなかったのぉ。懐かしいのぉ。マークも少しだけ形が違った ミイロ:あなたはどのくらいこちら側のことを知っているんですか? ソラ:ほぉー…。難しい質問するのぉ。どのくらい…どのくらいと言われても、まだまだ知らんことばかりじゃと思っとるしなぁ… ミイロ:リペイント達が色を奪ってる理由は知りませんか? ソラ:…。(考える)残念ながら、ワシは知らんのぉ。すまんのぉ。 ミイロ:… エマ:おじいさんがもってる刀って普通の刀ですか?リペイントを切れるって聞きましたが… ソラ:これは代々受け継がれた大切な刀じゃ。特別な力を授かっとる(さずかっとる)と聞く。だから、リペイント達を切れるのかもなぁ。 エマ:受け継がれた特別な力…? ソラ:おっと、すっかり忘れとったわい。君達には名乗っておこうかのぉ。ワシの名前は空。ソラじいでも好きに呼んどくれ エマ:私は有坂絵愛です! ミイロ:東条 海色です… ソラ:エマちゃんにミイロくんか。いい名前じゃのぉ。大切にしなさいな ミイロ:… ミイロ:あの…!1つお願いがあります…! エマ:? ソラ:お願い? ミイロ:ソラさん。僕を弟子にしてください。ソラさんのもとで学びたいんです! エマ:ミイロ君!? ソラ:…(考える) ミイロ:… ソラ:(微笑む)よかろう。そのかわり、手加減はできんぞい?よいかね? ミイロ:!!はい!よろしくお願いします! エマ:え…えっと…。わ、私も弟子にしてくださいっ!! ミイロ:有坂…。無理しなくていいんだぞ? ソラ:フォッフォッフォッ仲良しじゃのぉ! ミイロ:別に仲良しなんかじゃ… ソラ:まあよい。2人とも明日からビシバシ行くでのぉ。気を引き締めて来るのじゃぞぃ!集合場所はここにする。学校が終わったら来るとよい。 0:(同時に) ミイロ:はいっ! エマ:はい! 0: ソラ:フォッフォッフォッ!成長するのが楽しみじゃのぉ! N:次の日の探偵部の部室。 ユウマ:へぇー!弟子入りか!!まさかミイロくんから言うとは…。そんなに凄い人なんだね! エマ:ホントにびっくりしたよ!! ミイロ:別に有坂まで弟子入りしなくてもよかったのに エマ:ミイロ君だけ強くなってもダメだと思ったから!!私も強くならないと!! ユウマ:いい心がけだね!この後、さっそく修行なんだよね?頑張ってね! エマ:はい!! ユウマ:いってらっしゃい! エマ:行ってきます! 0:間 N:東第一公園。エマ達はソラの元へ訪れていた ソラ:さっそくじゃが、まずは体力テストを行う。今、自分がどのくらいの体力があるかを知ると、魔力量の把握にもなるからのぉ 0:(同時に) エマ:わかりました! ミイロ:はい。 0: ソラ:今からワシの言う事をやってくれ。辛いと思うが頑張ってくれ。 N:ソラが出した指令を次々とこなしていく2人。数分後… エマ:はぁああ!キツイよォ…! ミイロ:はぁ…はぁ…はぁ… ソラ:なるほど。わかったぞい。次、俊敏性(しゅんびんせい)のテストじゃ。 N:ソラはエマ達に竹刀(しない) を渡す ソラ:これでワシに攻撃してきてくれ。もちろん本気でのぉ! ソラ:まずは、エマ。1発でも当てたらそこで終了じゃよ。頑張ってみぃ エマ:は、はいっ!! N:竹刀を構えるエマ。 エマ:行きます!!はぁっ!! ソラ:M(ほう!力が強いのぉ!…だけど力の使い方が甘いのぉ) ソラ:ほっ!(弾いて、エマの頭の前で止める) エマ:っ!! ソラ:エマは、力はあるが、隙だらけじゃのぉ。力の配分もしなければいけないのぉ エマ:はい…頑張ります…。 ソラ:次、ミイロ。こい ミイロ:はい。 N:素早く切りかかるミイロ。ソラは正面で受け止める。その足元を狙うミイロ。 ソラ:ほっ!(ジャンプする) ミイロ:っ!(頭を狙う) ソラ:M(いい動きじゃ。相手をよくみているのお) ミイロ:M(全然あたらない…!) ソラ:M(じゃが…) N:ソラは素早くミイロに反撃する。 ミイロ:っ!!(受け止める) N:ソラにミイロは手から竹刀を落とされる。 ソラ:そぃっ!(竹刀で軽く突く) ミイロ:うっ!…参りました…。 ソラ:フォッフォッフォッ。動きはいいのに、ミイロは力がないのぉ。 ミイロ:……。 ソラ:なるほどなるほど。大体わかった。まず、エマは動きをよくして、ミイロは体力と力をつけるとよいかのぉ ソラ:2人が合わさったら完璧なのだが。お互い苦手部分を補って戦うとよいのぉ…! エマ:苦手な部分を補う…? ミイロ:… ソラ:これから毎日課題をあたえる。それをクリアしたら次の課題をあたえるぞぃ エマ:はい! ミイロ:わかりました。 ソラ:まず、ミイロは… N:すると、狭間が開くノイズが響く。 エマ:!! ソラ:…よし。試しにワシの言った動きをして戦ってみなさい。こちらから指示を出す。 ミイロ:了解です。 ソラ:頑張るんじゃぞぃ! N:狭間に移動する3人。そこにはマジックと消しゴムのリペイントがいた。 エマ:…2体いる? ソラ:ミイロはマジックの方を。エマは消しゴムの方を相手するんじゃ。 エマ:はいっ!! 0:(同時に) ミイロ:チェンジ、ブルーカラー。 エマ:チェンジ、ピンクカラー! 0: ソラ:ミイロはランダムシュートを打ち続けて精度を上げるんじゃ。 ミイロ:っ…はい! ソラ:エマは力を最小にして、間合いをとりつつ戦うんじゃ! エマ:はいっ!! ミイロ:ロックオン…装填…ランダムシュート!! N:マジックのリペイントは全て弾いて防ぐ ミイロ:くっ! エマ:はぁーーーーっ!!(切りかかる) N:消しゴムのリペイントは体を曲げて衝撃を吸収した。 エマ:柔らかい!! エマ:キャッ!!(攻撃を受ける) ミイロ:有坂っ!! N:マジックのリペイントがミイロに向かって攻撃をくりだす。それを避けてミイロは物理攻撃をくりだす…だが固くて弾かれる。 ミイロ:硬いっ!! N:すると、マジックのキャップを外し、そのまま攻撃してきた。 ミイロ:!?うわっ!! エマ:M(どう倒せば…!) ソラ:…ミイロ。相手の動きをよく見て弱点を見つけて倒すんじゃ。 ミイロ:弱点…。……。(考える) ミイロ:M(…もしかして。やってみるか…) ミイロ:(深呼吸)ロックオン…装填…バレットスコール! N:マジックのリペイントの頭上から弾丸の雨を降らせるミイロ。 0:グオオオオオオ…(倒される) ミイロ:よしっ! ソラ:見事じゃミイロ! ソラ:さて、次はあいつじゃが… ソラ:エマ、ミイロ。合わせ技で倒すんじゃ! 0:(同時に) エマ:合わせ技? ミイロ:合わせ技? 0: ソラ:ワシからのプレゼントじゃ!だが、魔力消費が多いから、連発はできんから気をつけてのぉ。 ミイロ:… ソラ:その名も…《バレットシュート》じゃ! エマ:バレットシュート? ソラ:まず、ミイロが最大限、大きくした弾丸をエマに向かって放つんじゃ! ソラ:それをエマが最大の力でぶっとばすんじゃ! エマ:ぶっとばす… ソラ:お主らなら出来るぞい! エマ:ミイロ君! ミイロ:(頷く) ミイロ:(深呼吸)っ!行っけぇー! エマ:っ!はあああっ!バレットシュート!! N:物凄い勢いで消しゴムのリペイントを貫く。 0:グオオオオオオ…(消える) エマ:やったぁー!!っとと…わぁ、力が入らない… ミイロ:はぁ…。(ため息) ソラ:よくやったぞぃ!2人とも。お疲れ様。 エマ:(微笑む)はい! N:狭間から出る3人。 ソラ:今日はゆっくり休むとよい。 エマ:ありがとうございます! ミイロ:はい… ソラ:あぁそうじゃ。これ、家に帰って時間があるときにやりなさい。 ミイロ:これは…?メモ? ミイロ:ゲッ…これを毎日? ソラ:エマにもこれを渡しとくぞい エマ:わぁ…大変そう… ソラ:それじゃ!解散! 0:間 N:エマの部屋。エマはベットに倒れ込む。 エマ:はぁー…疲れたぁ…。 エマ:バレットシュート…。凄かったなぁ。あれをたくさん使えるようになるために頑張らなきゃ! N:次の日 エマ:ほぇー!ここがミイロ君の家!?大きい!! 0:(扉が開く) ミイロ:!?有坂?何故いる…! エマ:おはよぉー!一緒に学校行こうと思って! ミイロ:……。はぁ…。まったく…仕方ないな… エマ:昨日はお疲れ様!! ミイロ:あぁ。お陰様で体が筋肉痛だ… エマ:私も久しぶりに筋肉痛になったよ! ミイロ:でもあきらかに体力がついてるのがわかる… エマ:うんうん!お師匠さん凄いねっ! エマ:よし!今日も頑張るぞっ!! N:放課後 エマ:こんにちは!ユウマさん! ユウマ:お!2人ともお疲れ様!昨日はどうだったんだい? エマ:聞いてください!私達の合わせ技をお師匠さんが作ってくれたんです!凄く疲れるけど1発でドォンって倒しちゃうんですよっ!! ユウマ:へぇー!それはよかったね!1歩強くなったんだね! エマ:はいっ!! ユウマ:これからもリペイント達も強くなっていくだろうからね。頑張ってね! エマ:はい!頑張ります! N:すると、部室の扉をノックする音が聞こえてくる。 ミイロ:! ユウマ:ん? エマ:お客さん? 0:間 ソラ:次回予告。新たな技を身につけたエマとミイロ。そして、探偵部に新たな依頼が舞い込む。はたして、どうなるのか。次回、ワールド of パレット第5話。楽しみにしとるんじゃぞぃ。