台本概要

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タイトル
作者名 遊狐。  (@V01008)
ジャンル ファンタジー
演者人数 2人用台本(不問2)
時間 20 分
台本使用規定 商用、非商用問わず作者へ連絡要
説明 翼を持つ人達のお話です。
メルの白く美しい翼が、ある日突然変色する。原因不明の症状は悪くなる一方。それを見つけたカイトはメルを励ますが…

カイト=海斗
メル=愛瑠

イメージで性別決めてますが不問です。
語尾やアドリブは支障がない程度に大歓迎です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
カイト 不問 43 来世▶羽立 海斗(はだち かいと)♂
メル 不問 30 来世▶白羽 愛瑠(しらは める)♀️
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
カイト:「メルの翼は本当に綺麗だよなぁ!羨ましい…ん。?なんか、汚れて…ぇ?」 メル:「なに?どうした…の……ぇ?」 カイト:「これ……どうなって……羽が…」 メル:「ぇ、何??…羽が…私の、…私の羽…ぁぁぁ、私の翼…っ!…いやぁぁぁぁぁぁぁあ…」 0: 0:間 0: カイト:(M)人は皆、翼を持っている。 カイト:色も形も様々で カイト:皆が皆、それぞれの美しさを持っていた。 0: 0:間 0: カイト:「メル……具合はどう?」 メル:「カイト…大丈夫よ。私、元気だもの… メル:おかしいのは翼だけよ…」 カイト:「……っ。」 0: カイト:(M)かける言葉が見つからず、言葉にならない言葉を飲み込んだ…。 カイト:メルの翼は真っ白で絹のような美しい翼だった。陽の光に当たると宝石のよにキラキラ光を反射して輝く。 カイト:思わず見とれてしまうほどの美しさだった。 0: メル:「大丈夫、お医者様にも見てもらったの。検査してもらったよ…。前例はないそうだけど…原因つきとめて…きっと治すからって…」 カイト:「前例…ないのか…」 0:少しの間 メル:「(クスッと笑い)そんな顔しないで?ちょっと色が変わっただけよ…心配いらないから。ね?」 カイト:(M)そういった彼女は私を気遣って笑って見せた… カイト:今にも泣き崩れてしまいそうな笑顔に…心臓が引き裂かれた様な衝撃を受けた…… 0: メル:(M)あの日、私の翼の異変にカイトが気づいた… メル:カイトはいつも〝綺麗だ〟と、私の翼を優しく撫でる。 メル:不意にその手が止まり驚く声が聞こえた… メル:私の羽が変色していた…。真っ白だった羽が根元から…絵の具が染み込むように赤黒い何かが広がっていた…。 0: カイト:(M)あの日、メルの羽の異変に気づいた日から、メルの翼はみるみるうちに白い輝きを失った。 0: メル:「もう寒くなってきたね…。(深呼吸)」 カイト:(M)季節の移り変わりに木の葉が色を変えるように… メル:「私の翼も…枯れちゃうのかな…」 カイト:(M)〝枯れる〟という表現が カイト:胸にチクリと痛みを走らせる… カイト:日に日に思い詰めていく彼女に カイト:かける言葉が見つからず、それでも側に居たいと…毎日会いに行った。 0: 0:間 0: カイト:「メル…?部屋が真っ暗だ…。居るのか?メル!」 メル:「……」 カイト:「メル?居るじゃないか…電気つけるぞ?」 メル:「(被せて)ダメ!!!!」 カイト:「え…」 メル:「…お願い、つけないで…今日は帰って。んん、もう来ないで……。カイト…もうここへは…来ないで……」 カイト:「メル?どうした?何があった?電気つけっ(るぞ)」 メル:「(被せて)だめよ…お願い…お願いだから見ないで…カイトにだけは見られたくない…」 0: カイト:(M)背中に抱きつきながら カイト:見るなと懇願する声が震えていた。 0: カイト:「大丈夫だよ、メル……大丈夫……」 0: カイト:(M)ゆっくり振り返ると、泣きながらしがみついてくるメル… メル:「カイトッ…どうしよう…私の羽っ…羽がっ!!!」 0: カイト:(M)すっかり赤黒く変わってしまった翼は、次々抜け落ち軽く撫でただけでも落ちてしまうほどもろくなっていた… カイト:もう数える程しか残っていない羽を見つめながら、メルを安心させなければと動揺を隠す… カイト:「大丈夫!!大丈夫だ、メル!!きっと治る!!きっと治るから!!!」 メル:「うぅ……うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」 0: 0: 0: カイト:(M)泣きじゃくるメルを抱きしめる。 カイト:言葉にならない嗚咽が続く…。 カイト:背中を擦りながら〝大丈夫…〟と、気休めにもならない言葉を繰り返し繰り返し囁きながらメルを抱きしめた。 メル:「カイト…そばにいて………。」 カイト:「あぁ…ここに居るよ。」 0: 0:間 0: カイト:「…ん、……メル、…メル?!!」 メル:「おはよう、カイト…」 カイト:「メル……っ!!!!」 0: カイト:(M)返事が返ってきたことに安堵し、振り返った瞬間、絶句した… 0: カイト:「メル!!!!!お前っ翼は!!!」 メル:「…………もういらない。」 カイト:「それ……手に……自分で折ったのか?」 メル:「…………こんな翼じゃ、もうカイトに撫でてもらえない……もう、いらない……」 カイト:「メル!!!!」 メル:「私分かってた……」 カイト:「え……?」 メル:「何となくわかってた……」 カイト:「……」 メル:「カイトぉ……私に羽がなくても撫でてくれる????私が綺麗な翼じゃなかったらカイトは……っ!!」 カイト:(M)何を言っているのか理解できない…… カイト:だけど、理解できなくても泣いてる彼女を抱きしめたいと…… カイト:思うよりも早く駆け寄っていた。 カイト:「バカヤロウッ!!!!関係ない!!お前はお前だっ!!!!!好きだメル!!!!」 メル:「…………」 カイト:「色が変わっても、抜け落ちても!翼がなくなってもお前はお前だ!!」 メル:「うふふ……ふふ……ありがとう」 カイト:「メル……?」 メル:「それだけで満足だょ……もっと早く、言葉にしとけばよかったなぁ……」 カイト:「おい、メル??!メルッ!!!!」 メル:「カイト……好きだよ……」 カイト:「やめてくれよ、冗談だろ!!おい、メル!!!いま病院に!!!メルっ!!!!」 0: 0:間 0: カイト:(M)結局、翼の異変の原因は分からないまま……。 カイト:メルはあの日…気持ちを伝え、満足そうに俺を置いていった。 0: カイト:「まだ何か言いたそうだったよなお前!……バカメル。生まれ変わって万が一!再会した時には…ただじゃおかねぇからな。」 0: 0: 0:(いつかのふたりの再会) 0: 0: カイト:(海斗)「やっべ!!!もうこんな時間かよ!!いつもよりちょーっと寝坊したってのに、余裕こいてたから尚更やべぇ!!!(部屋を出て鍵をかける)」 メル:(愛瑠)「あのぉ…おはようございます。お隣さんですか?」 0: カイト:(海斗)(M)遅刻ギリギリな時間、急いで玄関を出て鍵をかける俺に声をかけてきた女性。 カイト:どこか懐かしさを感じた声に反応して彼女を見る。 0: カイト:(海斗)「ぇ……!」 メル:(愛瑠)「昨日隣に引っ越してきました。白羽(しらは)といいます。よろしくお願いします。」 0: カイト:(海斗)(M)俺の目が彼女を捉えた瞬間… カイト:俺は息を飲んだ。一瞬、ほんの一瞬…彼女の背中に翼が見えた… カイト:(海斗)「あ、あぁ、えと……白羽(しらは)さん、はい! カイト:俺は羽立(はだち)海斗です!よろしく!」 メル:(愛瑠)「かい、と…」 カイト:(海斗)「ぇ?」 メル:(愛瑠)「ぁ、いえ!ごめんなさい!羽立さん、ですね!あはは、なんか聞いたことあるような気がして…知り合い、いないんだけどなぁ…。あ、私愛瑠(メル)って言います。」 カイト:(海斗)「白羽…メル……さん」 メル:(愛瑠)「はい!ぁ、同じ〝羽〟ですね。 メル:よろしくお願いします。」 カイト:(海斗)「…あぁ、うん。…よろしく!」 0:to be continued…? continued…?

カイト:「メルの翼は本当に綺麗だよなぁ!羨ましい…ん。?なんか、汚れて…ぇ?」 メル:「なに?どうした…の……ぇ?」 カイト:「これ……どうなって……羽が…」 メル:「ぇ、何??…羽が…私の、…私の羽…ぁぁぁ、私の翼…っ!…いやぁぁぁぁぁぁぁあ…」 0: 0:間 0: カイト:(M)人は皆、翼を持っている。 カイト:色も形も様々で カイト:皆が皆、それぞれの美しさを持っていた。 0: 0:間 0: カイト:「メル……具合はどう?」 メル:「カイト…大丈夫よ。私、元気だもの… メル:おかしいのは翼だけよ…」 カイト:「……っ。」 0: カイト:(M)かける言葉が見つからず、言葉にならない言葉を飲み込んだ…。 カイト:メルの翼は真っ白で絹のような美しい翼だった。陽の光に当たると宝石のよにキラキラ光を反射して輝く。 カイト:思わず見とれてしまうほどの美しさだった。 0: メル:「大丈夫、お医者様にも見てもらったの。検査してもらったよ…。前例はないそうだけど…原因つきとめて…きっと治すからって…」 カイト:「前例…ないのか…」 0:少しの間 メル:「(クスッと笑い)そんな顔しないで?ちょっと色が変わっただけよ…心配いらないから。ね?」 カイト:(M)そういった彼女は私を気遣って笑って見せた… カイト:今にも泣き崩れてしまいそうな笑顔に…心臓が引き裂かれた様な衝撃を受けた…… 0: メル:(M)あの日、私の翼の異変にカイトが気づいた… メル:カイトはいつも〝綺麗だ〟と、私の翼を優しく撫でる。 メル:不意にその手が止まり驚く声が聞こえた… メル:私の羽が変色していた…。真っ白だった羽が根元から…絵の具が染み込むように赤黒い何かが広がっていた…。 0: カイト:(M)あの日、メルの羽の異変に気づいた日から、メルの翼はみるみるうちに白い輝きを失った。 0: メル:「もう寒くなってきたね…。(深呼吸)」 カイト:(M)季節の移り変わりに木の葉が色を変えるように… メル:「私の翼も…枯れちゃうのかな…」 カイト:(M)〝枯れる〟という表現が カイト:胸にチクリと痛みを走らせる… カイト:日に日に思い詰めていく彼女に カイト:かける言葉が見つからず、それでも側に居たいと…毎日会いに行った。 0: 0:間 0: カイト:「メル…?部屋が真っ暗だ…。居るのか?メル!」 メル:「……」 カイト:「メル?居るじゃないか…電気つけるぞ?」 メル:「(被せて)ダメ!!!!」 カイト:「え…」 メル:「…お願い、つけないで…今日は帰って。んん、もう来ないで……。カイト…もうここへは…来ないで……」 カイト:「メル?どうした?何があった?電気つけっ(るぞ)」 メル:「(被せて)だめよ…お願い…お願いだから見ないで…カイトにだけは見られたくない…」 0: カイト:(M)背中に抱きつきながら カイト:見るなと懇願する声が震えていた。 0: カイト:「大丈夫だよ、メル……大丈夫……」 0: カイト:(M)ゆっくり振り返ると、泣きながらしがみついてくるメル… メル:「カイトッ…どうしよう…私の羽っ…羽がっ!!!」 0: カイト:(M)すっかり赤黒く変わってしまった翼は、次々抜け落ち軽く撫でただけでも落ちてしまうほどもろくなっていた… カイト:もう数える程しか残っていない羽を見つめながら、メルを安心させなければと動揺を隠す… カイト:「大丈夫!!大丈夫だ、メル!!きっと治る!!きっと治るから!!!」 メル:「うぅ……うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」 0: 0: 0: カイト:(M)泣きじゃくるメルを抱きしめる。 カイト:言葉にならない嗚咽が続く…。 カイト:背中を擦りながら〝大丈夫…〟と、気休めにもならない言葉を繰り返し繰り返し囁きながらメルを抱きしめた。 メル:「カイト…そばにいて………。」 カイト:「あぁ…ここに居るよ。」 0: 0:間 0: カイト:「…ん、……メル、…メル?!!」 メル:「おはよう、カイト…」 カイト:「メル……っ!!!!」 0: カイト:(M)返事が返ってきたことに安堵し、振り返った瞬間、絶句した… 0: カイト:「メル!!!!!お前っ翼は!!!」 メル:「…………もういらない。」 カイト:「それ……手に……自分で折ったのか?」 メル:「…………こんな翼じゃ、もうカイトに撫でてもらえない……もう、いらない……」 カイト:「メル!!!!」 メル:「私分かってた……」 カイト:「え……?」 メル:「何となくわかってた……」 カイト:「……」 メル:「カイトぉ……私に羽がなくても撫でてくれる????私が綺麗な翼じゃなかったらカイトは……っ!!」 カイト:(M)何を言っているのか理解できない…… カイト:だけど、理解できなくても泣いてる彼女を抱きしめたいと…… カイト:思うよりも早く駆け寄っていた。 カイト:「バカヤロウッ!!!!関係ない!!お前はお前だっ!!!!!好きだメル!!!!」 メル:「…………」 カイト:「色が変わっても、抜け落ちても!翼がなくなってもお前はお前だ!!」 メル:「うふふ……ふふ……ありがとう」 カイト:「メル……?」 メル:「それだけで満足だょ……もっと早く、言葉にしとけばよかったなぁ……」 カイト:「おい、メル??!メルッ!!!!」 メル:「カイト……好きだよ……」 カイト:「やめてくれよ、冗談だろ!!おい、メル!!!いま病院に!!!メルっ!!!!」 0: 0:間 0: カイト:(M)結局、翼の異変の原因は分からないまま……。 カイト:メルはあの日…気持ちを伝え、満足そうに俺を置いていった。 0: カイト:「まだ何か言いたそうだったよなお前!……バカメル。生まれ変わって万が一!再会した時には…ただじゃおかねぇからな。」 0: 0: 0:(いつかのふたりの再会) 0: 0: カイト:(海斗)「やっべ!!!もうこんな時間かよ!!いつもよりちょーっと寝坊したってのに、余裕こいてたから尚更やべぇ!!!(部屋を出て鍵をかける)」 メル:(愛瑠)「あのぉ…おはようございます。お隣さんですか?」 0: カイト:(海斗)(M)遅刻ギリギリな時間、急いで玄関を出て鍵をかける俺に声をかけてきた女性。 カイト:どこか懐かしさを感じた声に反応して彼女を見る。 0: カイト:(海斗)「ぇ……!」 メル:(愛瑠)「昨日隣に引っ越してきました。白羽(しらは)といいます。よろしくお願いします。」 0: カイト:(海斗)(M)俺の目が彼女を捉えた瞬間… カイト:俺は息を飲んだ。一瞬、ほんの一瞬…彼女の背中に翼が見えた… カイト:(海斗)「あ、あぁ、えと……白羽(しらは)さん、はい! カイト:俺は羽立(はだち)海斗です!よろしく!」 メル:(愛瑠)「かい、と…」 カイト:(海斗)「ぇ?」 メル:(愛瑠)「ぁ、いえ!ごめんなさい!羽立さん、ですね!あはは、なんか聞いたことあるような気がして…知り合い、いないんだけどなぁ…。あ、私愛瑠(メル)って言います。」 カイト:(海斗)「白羽…メル……さん」 メル:(愛瑠)「はい!ぁ、同じ〝羽〟ですね。 メル:よろしくお願いします。」 カイト:(海斗)「…あぁ、うん。…よろしく!」 0:to be continued…? continued…?