台本概要

 1102 views 

タイトル 殺人現場
作者名 あまくケイ  (@amak0331)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(不問2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 5分程度のギャグコメディです
性別不問
展開が崩れない程度のアドリブ可

探偵が依頼を受け、殺人現場へ来たところから始まります

 1102 views 

キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
探偵 不問 44 ツッコミ役 依頼を受けて、殺人現場へやってきた 性別不問
刑事 不問 43 ボケ役 現場を担当する刑事 性別不問
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
探偵:どうも、失礼します 刑事:部外者は立ち入り禁止ですよ 探偵:いいえ、俺はこういうものなので 刑事:えっ……? あぁ、これは失礼。探偵さんでしたか。話は聞いております 探偵:話が早いね 刑事:その推理力。是非ともお力いただきたい 探偵:ああ。それで、今回は何があったのかな? 刑事:被害者の女性は刃物で一刺し、部屋の中はめちゃくちゃに散らかってますよ 探偵:この様子だと、だいぶ激しかったみたいだな…… 探偵:被害者が一方的に襲われたのか、それとも彼女と揉めた相手が怒って犯行にいたったか……といったところかな。家族構成は? 刑事:県外からこのアパートに引っ越してきたようです。ざっと半年前ですね 探偵:住んでるのは1人? 刑事:同棲相手がいます 探偵:被害者が殺されたその時間、同棲相手はどこにいたんだ? 刑事:その時間は、部屋に居たそうです……なので、どういう状況だったか事情聴取をしています 探偵:まずは1人、犯人候補が出たな 刑事:そうですね 探偵:ただ、同棲相手がそのあと出て、入れ違いで入ってきた人間に殺されるパターンもある。いきなり同棲相手が犯人だと決めつけるのは良くない 刑事:なるほど…… 探偵:そのほかには、怪しい相手はいなかったか? 刑事:監視カメラも調べてきました 探偵:どうだった? 刑事:いえ、誰も……出入りは特に 探偵:窓からは? 刑事:入った形跡はありません 探偵:となれば……同棲相手以外にも、この部屋に既に誰かいた可能性があるか…… 刑事:ただ、被害者と同棲相手、二人以外の誰かが部屋に入った証拠は、今のところは何も… 探偵:今のところはな、 探偵:俺が解きたいのは、そういう謎なんだよ 刑事:頼りになります 探偵:そういえば、被害者が殺害された時間、同棲相手は何をしていた? 刑事:ええ。アパート内で、刃物を持ちながら、被害者と揉みあったそうです 探偵:……えっ? 刑事:どうしました? 探偵:……揉みあったの? 刑事:聞けば、そうらしいです 探偵:刃物持って? 刑事:はい 探偵:……それ、もう同棲相手が殺したんじゃないか? 刑事:でも、殺したとまだ認めていないので……確定では…… 探偵:いや認めるも何もそう主張してるんだから、あってるだろう。さっきまでの情報全部整理しても、そうとしか考えられない。推理以前の問題じゃないか 刑事:ただ、なかなか認めないので…… 探偵:……失礼。まぁ決めつけるのは良くないな。……あ、じゃあ他に手掛かりになるものはないか? 刑事:そういえば、被害者のスマホの中から、ある動画が見つかりまして 探偵:ほう、どんな動画だ? 刑事:おそらくこれは、証拠を抑えようとしているのか……揉みあっている動画が残っているんですよ。凶器の刃物を所持しているのも確認できます 探偵:誰が持ってるの? 刑事:同棲相手です。はっきりと顔も確認できました 探偵:じゃあもう犯人じゃないか? 刑事:でも、なかなか認めないものですから…… 探偵:ううむ……他に何かないのか? 刑事:あ。一つありました 探偵:なんだ? 刑事:被害者の手帳です。どうやら被害者は、日記の代わりに手帳を使っていたみたいで 探偵:そこにはなんて書いてあったんだ? 刑事:殆ど、同棲相手の文句ですね。どんどん日を増していくごとに、日記の内容もエスカレートしていて…… 探偵:やっぱり犯人じゃないか? 刑事:まだ、認めたとは言っていないので… 探偵:……これ、俺が呼ばれた意味、あるのか? 刑事:相手が罪を認めない以上、もしかすればの可能性があると思いますので 探偵:可能性って言われてもな……。出てくる証拠全てが同棲相手のことばっかりだからな…… 刑事:でも、分かりませんよ? 実は同棲相手じゃなくて、それを調べていた私が犯人だったりするかもしれないし 探偵:急展開すぎるわ 刑事:それか、此処にいる探偵さんが実は犯人のかもしれないし…… 探偵:なんでだよ、よくそんな推理しようと思ったな 刑事:というわけで、まだ確定できないため、探偵さんに来ていただきました 探偵:何がというわけだ……まぁ、ありがたいけどさ、呼んでくれて。……他に証拠は? 刑事:……そういえば 探偵:お、何かあったか? 刑事:被害者の女性が書いたと思わしきメモが、現場に落ちておりまして 探偵:どんなメモだ 刑事:血でかかれたものと思われます 探偵:最後の力を振り絞って、メッセージを残したか……。なんて書いてあったんだ 刑事:「ヒロキは死んでもゆるさない」というメモですね 探偵:ヒロキ……? 初めて聞く名前だな、一体誰だそれは? 刑事:同棲相手です 探偵:やっぱり犯人じゃないか!? 刑事:そうでしょうか? 探偵:全く疑わないのすごいな。どうやってもそれ以外考えられないだろうが 刑事:でも……未だに罪を認めないので…… 探偵:タフだなぁ 刑事:まぁ、ウチはホワイトな警察を目指しているので、恫喝(どうかつ)まがいのことは辞めるように、キツく言われておりまして 探偵:そ、そうなのか……でも明らかに犯人確定してるからさ、もっとはかせる努力をしたほうがいいとおもうけどな 刑事:っ。電話が…… 刑事:もしもし……えっ!? なんだって!? あ、あぁ。分かった。連絡ありがとう。切るぞ 探偵:なんだ……明らかに刑事さんの様子がおかしい。 もしかして、新事実が見つかったのか? 刑事:罪を認めたようです 探偵:認めたのかよ 刑事:今回はありがとうございました。また、報酬を支払います。今後とも、よしなに 探偵:……何しに来たんだ、俺は

探偵:どうも、失礼します 刑事:部外者は立ち入り禁止ですよ 探偵:いいえ、俺はこういうものなので 刑事:えっ……? あぁ、これは失礼。探偵さんでしたか。話は聞いております 探偵:話が早いね 刑事:その推理力。是非ともお力いただきたい 探偵:ああ。それで、今回は何があったのかな? 刑事:被害者の女性は刃物で一刺し、部屋の中はめちゃくちゃに散らかってますよ 探偵:この様子だと、だいぶ激しかったみたいだな…… 探偵:被害者が一方的に襲われたのか、それとも彼女と揉めた相手が怒って犯行にいたったか……といったところかな。家族構成は? 刑事:県外からこのアパートに引っ越してきたようです。ざっと半年前ですね 探偵:住んでるのは1人? 刑事:同棲相手がいます 探偵:被害者が殺されたその時間、同棲相手はどこにいたんだ? 刑事:その時間は、部屋に居たそうです……なので、どういう状況だったか事情聴取をしています 探偵:まずは1人、犯人候補が出たな 刑事:そうですね 探偵:ただ、同棲相手がそのあと出て、入れ違いで入ってきた人間に殺されるパターンもある。いきなり同棲相手が犯人だと決めつけるのは良くない 刑事:なるほど…… 探偵:そのほかには、怪しい相手はいなかったか? 刑事:監視カメラも調べてきました 探偵:どうだった? 刑事:いえ、誰も……出入りは特に 探偵:窓からは? 刑事:入った形跡はありません 探偵:となれば……同棲相手以外にも、この部屋に既に誰かいた可能性があるか…… 刑事:ただ、被害者と同棲相手、二人以外の誰かが部屋に入った証拠は、今のところは何も… 探偵:今のところはな、 探偵:俺が解きたいのは、そういう謎なんだよ 刑事:頼りになります 探偵:そういえば、被害者が殺害された時間、同棲相手は何をしていた? 刑事:ええ。アパート内で、刃物を持ちながら、被害者と揉みあったそうです 探偵:……えっ? 刑事:どうしました? 探偵:……揉みあったの? 刑事:聞けば、そうらしいです 探偵:刃物持って? 刑事:はい 探偵:……それ、もう同棲相手が殺したんじゃないか? 刑事:でも、殺したとまだ認めていないので……確定では…… 探偵:いや認めるも何もそう主張してるんだから、あってるだろう。さっきまでの情報全部整理しても、そうとしか考えられない。推理以前の問題じゃないか 刑事:ただ、なかなか認めないので…… 探偵:……失礼。まぁ決めつけるのは良くないな。……あ、じゃあ他に手掛かりになるものはないか? 刑事:そういえば、被害者のスマホの中から、ある動画が見つかりまして 探偵:ほう、どんな動画だ? 刑事:おそらくこれは、証拠を抑えようとしているのか……揉みあっている動画が残っているんですよ。凶器の刃物を所持しているのも確認できます 探偵:誰が持ってるの? 刑事:同棲相手です。はっきりと顔も確認できました 探偵:じゃあもう犯人じゃないか? 刑事:でも、なかなか認めないものですから…… 探偵:ううむ……他に何かないのか? 刑事:あ。一つありました 探偵:なんだ? 刑事:被害者の手帳です。どうやら被害者は、日記の代わりに手帳を使っていたみたいで 探偵:そこにはなんて書いてあったんだ? 刑事:殆ど、同棲相手の文句ですね。どんどん日を増していくごとに、日記の内容もエスカレートしていて…… 探偵:やっぱり犯人じゃないか? 刑事:まだ、認めたとは言っていないので… 探偵:……これ、俺が呼ばれた意味、あるのか? 刑事:相手が罪を認めない以上、もしかすればの可能性があると思いますので 探偵:可能性って言われてもな……。出てくる証拠全てが同棲相手のことばっかりだからな…… 刑事:でも、分かりませんよ? 実は同棲相手じゃなくて、それを調べていた私が犯人だったりするかもしれないし 探偵:急展開すぎるわ 刑事:それか、此処にいる探偵さんが実は犯人のかもしれないし…… 探偵:なんでだよ、よくそんな推理しようと思ったな 刑事:というわけで、まだ確定できないため、探偵さんに来ていただきました 探偵:何がというわけだ……まぁ、ありがたいけどさ、呼んでくれて。……他に証拠は? 刑事:……そういえば 探偵:お、何かあったか? 刑事:被害者の女性が書いたと思わしきメモが、現場に落ちておりまして 探偵:どんなメモだ 刑事:血でかかれたものと思われます 探偵:最後の力を振り絞って、メッセージを残したか……。なんて書いてあったんだ 刑事:「ヒロキは死んでもゆるさない」というメモですね 探偵:ヒロキ……? 初めて聞く名前だな、一体誰だそれは? 刑事:同棲相手です 探偵:やっぱり犯人じゃないか!? 刑事:そうでしょうか? 探偵:全く疑わないのすごいな。どうやってもそれ以外考えられないだろうが 刑事:でも……未だに罪を認めないので…… 探偵:タフだなぁ 刑事:まぁ、ウチはホワイトな警察を目指しているので、恫喝(どうかつ)まがいのことは辞めるように、キツく言われておりまして 探偵:そ、そうなのか……でも明らかに犯人確定してるからさ、もっとはかせる努力をしたほうがいいとおもうけどな 刑事:っ。電話が…… 刑事:もしもし……えっ!? なんだって!? あ、あぁ。分かった。連絡ありがとう。切るぞ 探偵:なんだ……明らかに刑事さんの様子がおかしい。 もしかして、新事実が見つかったのか? 刑事:罪を認めたようです 探偵:認めたのかよ 刑事:今回はありがとうございました。また、報酬を支払います。今後とも、よしなに 探偵:……何しに来たんだ、俺は