台本概要
306 views
タイトル | あなたのこと |
---|---|
作者名 | VAL (@bakemonohouse) |
ジャンル | ホラー |
演者人数 | 1人用台本(女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
母から息子にあてた言葉です。 5分ほどだと思います。 306 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
私 | 女 | 1 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
私:私はあなたのことをたくさん知ってる。いつもはぶっきらぼうに見えるけど、実は誰よりも優しい不器用な子だって事。
私:本当は好きなのに自分に自信が無くて、言葉にできないままずっと引きずってしまう事。
私:落ち込んでる時、周りに悟られないようにいつもよりも明るく振る舞ってしまう事。
私:あなたはそれを周りに言われると否定するけど、みんなわかってるんだよ?だってあなたはすぐに顔に出るから。
私:あなたが大好きだった犬のサニー。捨て犬だったあの子を見た時、あなたは何も言わなかった。でも私はすぐに気付いたよ。ああ。この子を連れて帰りたいんだなって。
私:連れて帰っていいよ。って言った時、花が咲いた様に笑ったね。私はあの笑顔を今でも忘れません。太陽よりも眩しく思いました。
私:それからご飯の度に楽しませてもらいました。苦手なものが出てきた時の苦笑い。実は私、あの顔好きなの。可愛くて仕方なかった。
私:そういえば、うちのハンバーグ。人参が入っていたの知っていましたか?あなたが大嫌いな野菜です。多分気付いていなかったと思います。だってハンバーグの度に声のトーンが1つ上がるんだもの。とても幸せでした。
私:学校でテストが始まってからは毎日大変でしたね。苦手教科の理科はいつも残念な点数だったのを覚えています。
私:こんなの将来使わないよ!って言ったあなたに私は叱ったと思います。今だからちゃんと伝えます。はい。使いません。少なくとも私は使ったことありません。あなたが正しかったと思います。
私:受験生になってちょうど反抗期が来ましたね。呼び方がママから母さんに変わった時、もしかしたらそろそろかな?と心構えはしていましたが、実際訪れると傷つくものですね。
私:喧嘩してしばらくたった母の日、ごめんって一言だけ書いた手紙と1輪のカーネーションが机の上に置いてありましたね。それが嬉しくて、でも枯れるのが悲しくて写真を撮りました。今でも私の宝物です。
私:社会人になってからは毎日忙しくなりましたね。顔を合わす時間も減ってきたと思います。少し寂しいですけど、あなたの頑張る後ろ姿を見送るのは嬉しいです。
私:体には充分気を付けてください。まだ若くても後でそのしわ寄せが来ますよ。これは私の体験談なので間違いありません。
私:私はあなたの事を沢山知っています。
私:……でも知らない事もあります。1つ質問してもいいですか?
私:今日一緒に歩いていた女性は誰ですか?他の場所に行くつもりなんですか?私の幸せを奪うつもりなんですか?
私:あの女から貴方を奪ったしわ寄せですか?全部知ってるんですか?知ってしまったら私を母とは呼んでくれないですか?
私:あなたは……私の全てを知っていますか?
私:私はあなたのことをたくさん知ってる。いつもはぶっきらぼうに見えるけど、実は誰よりも優しい不器用な子だって事。
私:本当は好きなのに自分に自信が無くて、言葉にできないままずっと引きずってしまう事。
私:落ち込んでる時、周りに悟られないようにいつもよりも明るく振る舞ってしまう事。
私:あなたはそれを周りに言われると否定するけど、みんなわかってるんだよ?だってあなたはすぐに顔に出るから。
私:あなたが大好きだった犬のサニー。捨て犬だったあの子を見た時、あなたは何も言わなかった。でも私はすぐに気付いたよ。ああ。この子を連れて帰りたいんだなって。
私:連れて帰っていいよ。って言った時、花が咲いた様に笑ったね。私はあの笑顔を今でも忘れません。太陽よりも眩しく思いました。
私:それからご飯の度に楽しませてもらいました。苦手なものが出てきた時の苦笑い。実は私、あの顔好きなの。可愛くて仕方なかった。
私:そういえば、うちのハンバーグ。人参が入っていたの知っていましたか?あなたが大嫌いな野菜です。多分気付いていなかったと思います。だってハンバーグの度に声のトーンが1つ上がるんだもの。とても幸せでした。
私:学校でテストが始まってからは毎日大変でしたね。苦手教科の理科はいつも残念な点数だったのを覚えています。
私:こんなの将来使わないよ!って言ったあなたに私は叱ったと思います。今だからちゃんと伝えます。はい。使いません。少なくとも私は使ったことありません。あなたが正しかったと思います。
私:受験生になってちょうど反抗期が来ましたね。呼び方がママから母さんに変わった時、もしかしたらそろそろかな?と心構えはしていましたが、実際訪れると傷つくものですね。
私:喧嘩してしばらくたった母の日、ごめんって一言だけ書いた手紙と1輪のカーネーションが机の上に置いてありましたね。それが嬉しくて、でも枯れるのが悲しくて写真を撮りました。今でも私の宝物です。
私:社会人になってからは毎日忙しくなりましたね。顔を合わす時間も減ってきたと思います。少し寂しいですけど、あなたの頑張る後ろ姿を見送るのは嬉しいです。
私:体には充分気を付けてください。まだ若くても後でそのしわ寄せが来ますよ。これは私の体験談なので間違いありません。
私:私はあなたの事を沢山知っています。
私:……でも知らない事もあります。1つ質問してもいいですか?
私:今日一緒に歩いていた女性は誰ですか?他の場所に行くつもりなんですか?私の幸せを奪うつもりなんですか?
私:あの女から貴方を奪ったしわ寄せですか?全部知ってるんですか?知ってしまったら私を母とは呼んでくれないですか?
私:あなたは……私の全てを知っていますか?