台本概要

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タイトル リング
作者名 Oroるん  (@Oro90644720)
ジャンル コメディ
演者人数 4人用台本(不問4)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 「まばたりHalloween企画」にて寄稿した台本になります。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ケット・シー 不問 39 挑戦者。猫。
ガンコナー 不問 20 チャンピオン。妖精。
シーオーク 不問 32 実況。妖精。
リャナンシー 不問 19 レフェリー。妖精。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
シーオーク:『皆様、大変長らくお待たせ致しました!本日のメーンイベント!WBCH世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦を行います!』 シーオーク:『青コーナー、挑戦者!これまでの戦績・・・0勝28敗6無効試合!』 シーオーク:『ケット・シー!』 ケット・シー:ニャー! シーオーク:『赤コーナー、チャンピオン!これまでの戦績・・・0勝35敗8無効試合!』 シーオーク:『ガンコナー!』 ガンコナー:ウガー! シーオーク:『さあ、いよいよ始まります!WBCH・・・「ワールド・ボクシング・茶番」ミニマム級タイトルマッチ!果たして、勝つのは、もとい、「負けるのは」どちらなのか!?』 ケット・シー:(プロボクサーとしてデビューして早10年。弱すぎて1度も勝つことができないオイラに、遂にチャンスが訪れたにゃ!) ケット・シー:(まさか「負けたらチャンピオンになれる」タイトルがあるとは思ってもみにゃかったけど、オイラにはうってつけにゃ) ケット・シー:(どんなエセ団体のタイトルでも構わないにゃ!必ず勝って、じゃなくて、必ず負けて、ベルトを持って帰るにゃ!) リャナンシー:両選手、リング中央へ! シーオーク:『リング中央に向かう両選手。これから、レフェリーによるルール説明が行われます』 ケット・シー:・・・ ガンコナー:・・・ リャナンシー:おばんどす。 リャナンシー:よろしか?分かってはりますやろけど、負けた方がチャンピオンどす。ただし、わざと負けるのはあきまへん。そないなことしたら、「反則勝ち」になりますさかい、あんじょう気をつけなはれや。ギブアップも、した方が「勝ち」になりますえ。よう頭に入れときなはれ。 リャナンシー:ほな、おきばりやす。 0:間 ガンコナー:よう、ちっこいの。なかなかやるみてえだが、相手が悪かったな。アンタの無敗記録、もとい「無勝記録」も今日までだ。 ガンコナー:軽ーく・・・ひねり潰されてやるぜ。 ケット・シー:その言葉、そっくりそのまま返すにゃ!今日がアンタの、じゃなくて、オイラの命日にゃ! ケット・シー:きっちり・・・ノックアウトされてやんよ。 リャナンシー:両者、クリーンファイトを心掛けなあきまへんえ。さあ、グローブを合わせて。 ガンコナー:この試合が終わった時、リングに立ってるのは・・・アンタだ。 ケット・シー:それはどうかにゃ? シーオーク:『さあ両者、いまグラブを合わせました!いよいよ(試合開始です)』 ガンコナー:(被せて)ぐはあ! ケット・シー:へっ? シーオーク:『おおっと、ここで、チャンピオンダウン!』 ケット・シー:嘘にゃろ!まだグローブタッチしただけにゃ! リャナンシー:ワーン、ツー、スリー・・・ ケット・シー:何で、カウントしてんのにゃ!!えっ?まだ試合始まって無いでしょ!? シーオーク:『さあチャンピオン、果たして立てるのか?』 リャナンシー:フォー、ファイブ・・・ ガンコナー:ぐぅううう・・・ シーオーク:『チャンピオン、立ちあがろうとしていますが・・・これは完全に足に来てますね』 ケット・シー:何でグローブタッチで足に来るんにゃ・・・ リャナンシー:セブン、エイト・・・ ガンコナー:ぬうあああああ! シーオーク:『チャンピオン、カウント8で何とか立った!』 ガンコナー:(荒い息遣い) リャナンシー:あんさん、まだ続けられまっか? ガンコナー:(息切れながら)できーる、できるよー。まだまだ、できーるよ。 シーオーク:『チャンピオン、早くもKO寸前だ!』 ケット・シー:(何にゃコレは?一応真面目にボクシングしようと思ってた自分がバカみたいにゃ) ケット・シー:(まさかここまでひどいとは。正に「茶番」にゃ) リャナンシー:ファイッ! シーオーク:『試合再開です!』 ケット・シー:(この様子じゃ、こっちからパンチ打てないにゃ。オイラのパンチ当たったら、この人死んじゃいそうにゃ) シーオーク:『両者、相手の出方を伺います』 ケット・シー:(まずは、相手に打たせるにゃ) ガンコナー:っ! シーオーク:『ここでチャンピオン仕掛けた!』 ケット・シー:っ! ガンコナー:ぬああああ! シーオーク:『チャンピオンの右ストレート!』 ケット・シー:あぶにゃい! シーオーク:『挑戦者、間一髪のところでかわした!』 ケット・シー:(し、しまった。うっかりよけちゃったにゃ。当たっておけば良かった) ケット・シー:(けど、思ったよりマトモなパンチにゃ。あれなら充分ノックアウト負けできそうにゃ) ケット・シー:(次こそは、あのパンチを喰らって・・・?) ガンコナー:・・・ ケット・シー:(この人、何で動かなくなったにゃ?) ガンコナー:ぐはあっ!! シーオーク:『チャンピオンダウン!』 ケット・シー:何でやねん!! リャナンシー:ワーン、ツー、・・・ ケット・シー:だから何でカウントするんにゃ!?オイラのパンチで倒れたんじゃないでしょ? ケット・シー:アンタ、ボクシングのルール知ってんのか!? シーオーク:『これがチャンピオンの必勝・・・もとい、必敗パターンです!自分のパンチの衝撃に身体が耐えられない、通称「自滅パンチ!!」』 ケット・シー:んなアホな。 リャナンシー:フォー、ファイブ・・・ ガンコナー:ヌウウアアアヴァ・・・ シーオーク:『さあチャンピオン、立てるか?』 ガンコナー:ゴヴァッ!(吐血) シーオーク:『おおっとチャンピオン、大量に吐血!』 ケット・シー:何という虚弱体質。よく今まで生きてこれたにゃ。 リャナンシー:セブン、エイト・・・ ガンコナー:うぐふんあっファっヒッヒ!! シーオーク:『チャンピオン、謎の奇声を上げながら何とか立ち上がった!』 ガンコナー:(激しい息遣い) リャナンシー:どないどす?まだやれまっか? ガンコナー:(色々吐きながら)できーゆよお?できっひゅよ? シーオーク:『何か色々出ちゃってますが、どうやら続けられるようです!』 ケット・シー:もう立たなくて良いにゃ。見てて痛々し過ぎるにゃ。 リャナンシー:ファイッ! ケット・シー:(パンチを打ってもダメ、打たせてもダメ。一体どうしたら良いんにゃ) ケット・シー:(こうなったら、イチかバチかにゃ!アイツがパンチを打ってきた瞬間、自分から当たりに行くんにゃ!) ケット・シー:(反則取られちゃうかも知れにゃいけど、それが唯一の勝機・・・いや、敗機にゃ!) ガンコナー:グウァアア! シーオーク:『チャンピオンが襲いかかる!』 ケット・シー:(さあ・・・来いにゃ!) リャナンシー:っ!ストップ、ストーップ! ケット・シー:えっ? シーオーク:『おおっと、レフェリー試合を止めたぞ?』 ケット・シー:どうしたんにゃ? シーオーク:『レフェリー、チャンピオンに近付いていきます』 リャナンシー:・・・これは シーオーク:『まさか・・・』 ケット・シー:? リャナンシー:立ったまま シーオーク:『気絶しているううううう!!』 0:間 ケット・シー:はあああああああああああ!? シーオーク:『衝撃の結末!ガンコナー選手タイトル防衛成功!!』 リャナンシー:(拍手しながら)おめでとうチャンピオン! ケット・シー:・・・ シーオーク:『あ、ケット・シー選手』 ケット・シー:何にゃ? シーオーク:『初勝利おめでとうございます』 ケット・シー:うるせえええええええええ・・・にゃ!!! 0:おわり

シーオーク:『皆様、大変長らくお待たせ致しました!本日のメーンイベント!WBCH世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦を行います!』 シーオーク:『青コーナー、挑戦者!これまでの戦績・・・0勝28敗6無効試合!』 シーオーク:『ケット・シー!』 ケット・シー:ニャー! シーオーク:『赤コーナー、チャンピオン!これまでの戦績・・・0勝35敗8無効試合!』 シーオーク:『ガンコナー!』 ガンコナー:ウガー! シーオーク:『さあ、いよいよ始まります!WBCH・・・「ワールド・ボクシング・茶番」ミニマム級タイトルマッチ!果たして、勝つのは、もとい、「負けるのは」どちらなのか!?』 ケット・シー:(プロボクサーとしてデビューして早10年。弱すぎて1度も勝つことができないオイラに、遂にチャンスが訪れたにゃ!) ケット・シー:(まさか「負けたらチャンピオンになれる」タイトルがあるとは思ってもみにゃかったけど、オイラにはうってつけにゃ) ケット・シー:(どんなエセ団体のタイトルでも構わないにゃ!必ず勝って、じゃなくて、必ず負けて、ベルトを持って帰るにゃ!) リャナンシー:両選手、リング中央へ! シーオーク:『リング中央に向かう両選手。これから、レフェリーによるルール説明が行われます』 ケット・シー:・・・ ガンコナー:・・・ リャナンシー:おばんどす。 リャナンシー:よろしか?分かってはりますやろけど、負けた方がチャンピオンどす。ただし、わざと負けるのはあきまへん。そないなことしたら、「反則勝ち」になりますさかい、あんじょう気をつけなはれや。ギブアップも、した方が「勝ち」になりますえ。よう頭に入れときなはれ。 リャナンシー:ほな、おきばりやす。 0:間 ガンコナー:よう、ちっこいの。なかなかやるみてえだが、相手が悪かったな。アンタの無敗記録、もとい「無勝記録」も今日までだ。 ガンコナー:軽ーく・・・ひねり潰されてやるぜ。 ケット・シー:その言葉、そっくりそのまま返すにゃ!今日がアンタの、じゃなくて、オイラの命日にゃ! ケット・シー:きっちり・・・ノックアウトされてやんよ。 リャナンシー:両者、クリーンファイトを心掛けなあきまへんえ。さあ、グローブを合わせて。 ガンコナー:この試合が終わった時、リングに立ってるのは・・・アンタだ。 ケット・シー:それはどうかにゃ? シーオーク:『さあ両者、いまグラブを合わせました!いよいよ(試合開始です)』 ガンコナー:(被せて)ぐはあ! ケット・シー:へっ? シーオーク:『おおっと、ここで、チャンピオンダウン!』 ケット・シー:嘘にゃろ!まだグローブタッチしただけにゃ! リャナンシー:ワーン、ツー、スリー・・・ ケット・シー:何で、カウントしてんのにゃ!!えっ?まだ試合始まって無いでしょ!? シーオーク:『さあチャンピオン、果たして立てるのか?』 リャナンシー:フォー、ファイブ・・・ ガンコナー:ぐぅううう・・・ シーオーク:『チャンピオン、立ちあがろうとしていますが・・・これは完全に足に来てますね』 ケット・シー:何でグローブタッチで足に来るんにゃ・・・ リャナンシー:セブン、エイト・・・ ガンコナー:ぬうあああああ! シーオーク:『チャンピオン、カウント8で何とか立った!』 ガンコナー:(荒い息遣い) リャナンシー:あんさん、まだ続けられまっか? ガンコナー:(息切れながら)できーる、できるよー。まだまだ、できーるよ。 シーオーク:『チャンピオン、早くもKO寸前だ!』 ケット・シー:(何にゃコレは?一応真面目にボクシングしようと思ってた自分がバカみたいにゃ) ケット・シー:(まさかここまでひどいとは。正に「茶番」にゃ) リャナンシー:ファイッ! シーオーク:『試合再開です!』 ケット・シー:(この様子じゃ、こっちからパンチ打てないにゃ。オイラのパンチ当たったら、この人死んじゃいそうにゃ) シーオーク:『両者、相手の出方を伺います』 ケット・シー:(まずは、相手に打たせるにゃ) ガンコナー:っ! シーオーク:『ここでチャンピオン仕掛けた!』 ケット・シー:っ! ガンコナー:ぬああああ! シーオーク:『チャンピオンの右ストレート!』 ケット・シー:あぶにゃい! シーオーク:『挑戦者、間一髪のところでかわした!』 ケット・シー:(し、しまった。うっかりよけちゃったにゃ。当たっておけば良かった) ケット・シー:(けど、思ったよりマトモなパンチにゃ。あれなら充分ノックアウト負けできそうにゃ) ケット・シー:(次こそは、あのパンチを喰らって・・・?) ガンコナー:・・・ ケット・シー:(この人、何で動かなくなったにゃ?) ガンコナー:ぐはあっ!! シーオーク:『チャンピオンダウン!』 ケット・シー:何でやねん!! リャナンシー:ワーン、ツー、・・・ ケット・シー:だから何でカウントするんにゃ!?オイラのパンチで倒れたんじゃないでしょ? ケット・シー:アンタ、ボクシングのルール知ってんのか!? シーオーク:『これがチャンピオンの必勝・・・もとい、必敗パターンです!自分のパンチの衝撃に身体が耐えられない、通称「自滅パンチ!!」』 ケット・シー:んなアホな。 リャナンシー:フォー、ファイブ・・・ ガンコナー:ヌウウアアアヴァ・・・ シーオーク:『さあチャンピオン、立てるか?』 ガンコナー:ゴヴァッ!(吐血) シーオーク:『おおっとチャンピオン、大量に吐血!』 ケット・シー:何という虚弱体質。よく今まで生きてこれたにゃ。 リャナンシー:セブン、エイト・・・ ガンコナー:うぐふんあっファっヒッヒ!! シーオーク:『チャンピオン、謎の奇声を上げながら何とか立ち上がった!』 ガンコナー:(激しい息遣い) リャナンシー:どないどす?まだやれまっか? ガンコナー:(色々吐きながら)できーゆよお?できっひゅよ? シーオーク:『何か色々出ちゃってますが、どうやら続けられるようです!』 ケット・シー:もう立たなくて良いにゃ。見てて痛々し過ぎるにゃ。 リャナンシー:ファイッ! ケット・シー:(パンチを打ってもダメ、打たせてもダメ。一体どうしたら良いんにゃ) ケット・シー:(こうなったら、イチかバチかにゃ!アイツがパンチを打ってきた瞬間、自分から当たりに行くんにゃ!) ケット・シー:(反則取られちゃうかも知れにゃいけど、それが唯一の勝機・・・いや、敗機にゃ!) ガンコナー:グウァアア! シーオーク:『チャンピオンが襲いかかる!』 ケット・シー:(さあ・・・来いにゃ!) リャナンシー:っ!ストップ、ストーップ! ケット・シー:えっ? シーオーク:『おおっと、レフェリー試合を止めたぞ?』 ケット・シー:どうしたんにゃ? シーオーク:『レフェリー、チャンピオンに近付いていきます』 リャナンシー:・・・これは シーオーク:『まさか・・・』 ケット・シー:? リャナンシー:立ったまま シーオーク:『気絶しているううううう!!』 0:間 ケット・シー:はあああああああああああ!? シーオーク:『衝撃の結末!ガンコナー選手タイトル防衛成功!!』 リャナンシー:(拍手しながら)おめでとうチャンピオン! ケット・シー:・・・ シーオーク:『あ、ケット・シー選手』 ケット・シー:何にゃ? シーオーク:『初勝利おめでとうございます』 ケット・シー:うるせえええええええええ・・・にゃ!!! 0:おわり