台本概要

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タイトル 万華鏡
作者名 椿 麗華  (@Tsubaki_Reika)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 この世界はくるくると景色を変え、まるで万華鏡のようだと思うことがあります。

「かくも麗しき
この世の華」
自分らしくいられたらいいですね。

ひとり読み・朗読用
所要時間 5~6分程度

*配信アプリ、動画サイト、ディスコード、ツイキャス等でのご使用にあたって、個別の連絡は不要ですが、必ず「作者名」「作品名」の表記をお願い致します。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
私(語り) 不問 - 語り手
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:  0:流行りに乗るな 0:人の真似をするな 0:同じ方向を向くな 0:意見に同調するな 0:  0:そんなことを言っている 0:そこのあなた 0:  0:そんなことは百も承知 0:  0:  0:だけどね 0:一度は乗っかってみたら 0:面白いかもしれないよ 0:  0:中身のないものにはすぐ飽きる 0:  0:下らないことをやっていれば 0:空(むな)しくなる 0:  0:とりあえず 0:覗きに行ってみようではないか 0:  0:  0:そこがパラダイスだったら 0:最高じゃないか 0:  0:しかし 0:狂った世界だったら 0:こっそりと抜け出して 0:そっと扉を閉めよう 0:  0:  0:覗いてしまったものが 0:自分にとって 0:見てはいけないものだったら 0:自らを苦しめるものだったら 0:腹の立つことだったら 0:悔しいことだったら 0:さて、どうする 0:  0:  0:とりあえず 0:歌ってしまえ 0:踊ってしまえ 0:声を上げて、笑ってしまえ 0:  0:同じ明日がやって来るのなら 0:楽しんでしまえ 0:  0:散々踊り疲れたら 0:寝てしまえばいい 0:  0:  0:祭りのあとに、何を思うか 0:  0:  0:「やっぱり、違うだろう」 0:  0:そう感じたのならば 0:靴を脱ぎ、裸足になり 0:足音を立てずに 0:その輪から姿を消し 0:ひとりになればいい 0:  0:  0:静寂に包まれた朝に 0:空を見上げたら 0:真っ白なお月さまが 0:「目が覚めましたか。そろそろ時間ですよ」と 0:声をかけてくれるだろう 0:  0:我に返った時 0:白いお月さまの姿は 0:青い空から消えているかも知れない 0:  0:  0:そこで 0:はたと気付く 0:  0:自分を見失ったらおしまいだと 0:  0:  0:この世界は 0:万華鏡のように 0:くるくると鮮やかに模様を変えながら 0:賑やかな場所へと手招きをしたかと思えば 0:突然、何も見えない場所へ置き去りにして 0:孤独を強いる 0:  0:  0:美しい色とりどりの光の世界は 0:輝きに満ち溢れているように見えるけれど 0:俯瞰(ふかん)すると 0:哀しい心の置き場にも見える 0:  0:だから、立ち止まる 0:  0:急いだところで 0:何かが変わるわけではないのだから 0:  0:  0:くるくると景色を変え 0:感情が交差する世界に 0:無理に追いつこうとするよりも 0:小さな世界でもいい 0:自分の居場所を見つけて 0:  0:  0:かくも麗しき 0:この世の華 0:  0:くるくる回る、万華鏡 0:  0:  0:(終わり)

0:  0:流行りに乗るな 0:人の真似をするな 0:同じ方向を向くな 0:意見に同調するな 0:  0:そんなことを言っている 0:そこのあなた 0:  0:そんなことは百も承知 0:  0:  0:だけどね 0:一度は乗っかってみたら 0:面白いかもしれないよ 0:  0:中身のないものにはすぐ飽きる 0:  0:下らないことをやっていれば 0:空(むな)しくなる 0:  0:とりあえず 0:覗きに行ってみようではないか 0:  0:  0:そこがパラダイスだったら 0:最高じゃないか 0:  0:しかし 0:狂った世界だったら 0:こっそりと抜け出して 0:そっと扉を閉めよう 0:  0:  0:覗いてしまったものが 0:自分にとって 0:見てはいけないものだったら 0:自らを苦しめるものだったら 0:腹の立つことだったら 0:悔しいことだったら 0:さて、どうする 0:  0:  0:とりあえず 0:歌ってしまえ 0:踊ってしまえ 0:声を上げて、笑ってしまえ 0:  0:同じ明日がやって来るのなら 0:楽しんでしまえ 0:  0:散々踊り疲れたら 0:寝てしまえばいい 0:  0:  0:祭りのあとに、何を思うか 0:  0:  0:「やっぱり、違うだろう」 0:  0:そう感じたのならば 0:靴を脱ぎ、裸足になり 0:足音を立てずに 0:その輪から姿を消し 0:ひとりになればいい 0:  0:  0:静寂に包まれた朝に 0:空を見上げたら 0:真っ白なお月さまが 0:「目が覚めましたか。そろそろ時間ですよ」と 0:声をかけてくれるだろう 0:  0:我に返った時 0:白いお月さまの姿は 0:青い空から消えているかも知れない 0:  0:  0:そこで 0:はたと気付く 0:  0:自分を見失ったらおしまいだと 0:  0:  0:この世界は 0:万華鏡のように 0:くるくると鮮やかに模様を変えながら 0:賑やかな場所へと手招きをしたかと思えば 0:突然、何も見えない場所へ置き去りにして 0:孤独を強いる 0:  0:  0:美しい色とりどりの光の世界は 0:輝きに満ち溢れているように見えるけれど 0:俯瞰(ふかん)すると 0:哀しい心の置き場にも見える 0:  0:だから、立ち止まる 0:  0:急いだところで 0:何かが変わるわけではないのだから 0:  0:  0:くるくると景色を変え 0:感情が交差する世界に 0:無理に追いつこうとするよりも 0:小さな世界でもいい 0:自分の居場所を見つけて 0:  0:  0:かくも麗しき 0:この世の華 0:  0:くるくる回る、万華鏡 0:  0:  0:(終わり)