台本概要
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タイトル | もし、神様がいるのなら |
---|---|
作者名 | かふぇ。 (@Cafe_0018) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(女1、不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
見習いパティシエの二人が、神様を信じたり、信じなかったりするお話です。
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
宮野 | 女 | 100 | 底なしに明るいぽんこつ |
忍 | 不問 | 101 | しごでき |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
宮野:聞いてよ忍!
忍:はい
宮野:またケーキ失敗して店長に怒られた!
忍:知ってる
宮野:え、どして
忍:そりゃ、店内凄かったから
宮野:んぐっ…んぐっ……
忍:なんでそんな上手くならないかねぇ
宮野:私も不思議!
忍:開き直んな!
宮野:先輩のケーキもちゃんと見てるし、私なりにいろいろ考えてるのに……
忍:見事にから回ってるね
宮野:うるさいうるさい!もー!
0:宮野がグラスをすぐ空にする
忍:ペース早いな
宮野:お酒強いから平気だもん!飲まなきゃやってらんないもん……
忍:何飲む?
宮野:ビール!!
忍:泣きながら飲むなよ。すいません。生ひとつ
宮野:だって!私次やらかしたらクビだよ!クビ!飲まなきゃやってられないよ〜
忍:んなわけあるかい
宮野:え……?
忍:そんな小さな失敗でいちいちクビにしてたらお店持たないよ
宮野:……そっか!
忍:「じゃぁ大丈夫か〜!」って開き直るの禁止
宮野:ぎくっ
忍:宮野、頑張ってるの知ってるけど
宮野:しのぶ……!
忍:から回りしすぎの原因はその気が抜けてるとこだね
宮野:うわぁぁぁんあげてさげるぅぅ
忍:ほら、ビール来たよ
宮野:んぐっ……ぷはっ
忍:……どうして宮野はもっと上手くできないかね
宮野:わたじがぎぎたい
忍:汚いから鼻かんで
宮野:うぅ
0:宮野が鼻をかむ
宮野:でもほんとに。どうしたら忍みたいに綺麗なケーキ作れるようになるかな
忍:うーん……別に普通にやってるだけなんだけど
宮野:でも一番シェフに気に入られてるのは忍だよ。繊細な飴細工がお客さんにも人気だって
忍:んー……
宮野:私なんか、まだ店頭接客だよ……キッチンにすら入れないんだから……
忍:あんたの接客好きだけどね
宮野:やぁだ!私は有名パティシエになるの!
忍:そっか
宮野:はぁ……神様がいたらなぁ……
忍:?
宮野:だって!だれかが忍のこと神様から力を授かった天使だって言ってたよ!きっと私も……神様に力を分けてもらって完璧に仕事が……
忍:天使……
宮野:なんでそんな顔するの!天使!かっこいいじゃん!
忍:まぁ、ね
宮野:はぁ……神様……私にも力を……
忍:行ってみる?
宮野:へ?
忍:神様んとこ
宮野:行けんの?!
忍:多分?
宮野:……忍酔ってる?
忍:まぁまぁ
宮野:やっぱり
忍:え?
宮野:忍がそんなこと言うキャラじゃないの知ってるもん!そろそろ帰りたいってこと?
忍:……ん、まぁそんなとこ
宮野:しょうがないなぁ。店員さーん!お会計お願いしまーす!
忍:違う違う。ここ伝票持ってくタイプだから。あるからここに
宮野:あ、えへへ
忍:もう。酔っ払ってんのはどっちだよ……
0:店を出て夜道を散歩している
宮野:あー!気持ちいい風!
忍:この風が一番気持ちいいね
宮野:わかるー!神様宿ってるって感じ!
忍:まーた神様?
宮野:そう!私読んだの!万物には神様が宿ってるって!
忍:ふーん
宮野:信じてないでしょ!風にも!忍の腕にも!神様は宿ってるんだよ!
忍:天使って言ってなかった?
宮野:一緒一緒!
忍:あっそ
宮野:ねぇ、神様いるとこってどこ?
忍:え、本気にしてたの?
宮野:うん!もちろん!
忍:……行くかぁ。じゃ
宮野:わぁ!
忍:ちょっと歩くよ
宮野:平気平気!
0:5分程二人は歩いていく
宮野:ねぇ……まだ?
忍:まだ5分も歩いてない
宮野:遠い……
忍:ちょっと歩くって言ったじゃん
宮野:あー!神様!一瞬で目的地まで連れてってください!
忍:走る?
宮野:やだ
忍:走ればわりとすぐ
宮野:うぅぅ……
忍:よーい
宮野:あっちょっ
忍:どんっ
0:忍が走り出し、その後を宮野がついて行く
宮野:うぁぁぁぁ忍のばかぁぁぁぁ!
忍:うるさい!近所迷惑!
宮野:うぬぁぁぁぁ
忍:息切れるよ、そんな叫んでたら
宮野:……
忍:わぁ単純
宮野:はぁ……はぁ……
忍:頑張れ宮野。もうちょい
宮野:うぐぅ……!
忍:ほら着いた
宮野:え……ここって
忍:そう
宮野:忍の家じゃん
忍:そう
宮野:……え?
忍:ここ
宮野:ここ?
忍:神様いるとこ
宮野:へ?
忍:入ればわかるよ
宮野:えっちょっ
忍:こないの?
宮野:行く
忍:うん。おいで
0:宮野が忍の家に上がる
宮野:お、お邪魔します……
忍:どーぞ
宮野:あ、結構綺麗
忍:どこだと思ってんの
宮野:忍の部屋です……
忍:綺麗で当然でしょ
宮野:確かに
忍:はい
0:忍が神棚を指さす
忍:神様
宮野:いや……それ神棚でしょ
忍:でもいるよ。神様。多分
宮野:うーん
忍:お祈りでもしとけば
宮野:ん……まぁ一応しとくか
忍:さて……
宮野:どこいくの?
忍:キッチン
宮野:へ?今から何か作るの?
忍:れんしゅー
宮野:え?!
忍:なに
宮野:忍……練習するんだ
忍:するよ。そりゃ
宮野:みたい!
忍:お好きにどうぞ
0:忍が作っているところを宮野が覗いている
宮野:……すごいね
忍:そう?まだまだだよ
宮野:でも、今まででいちばん綺麗
忍:……もし、神様がいたらさ。もっともっと綺麗に完璧にできると思わない?
宮野:え
忍:神棚なんかあっても、神様なんか宿ってないんだよ。所詮
宮野:そんなことない!充分綺麗だよ!
忍:そうかな
宮野:うん!やっぱり神様が宿ってる……
忍:……どしたの?
宮野:違う。これは。こんなに綺麗なのは忍が努力したからだ。
忍:……
宮野:神様なんていなくても、忍なら自力でこんなに綺麗なものを作れちゃう
忍:宮野……
宮野:やっぱ凄いなぁ……
忍:そう……かな。
宮野:うん!私には無理だもん!
忍:言い切るなよ
宮野:無理。私専門飴細工じゃないし
忍:そっか
宮野:でも私にも出来るかなぁ
忍:無理って言ってる奴じゃ出来ないよ
宮野:私も、練習すれば忍みたいになれる?
忍:さぁ……どうだろう。
宮野:忍がこんなにも練習してるの知らなかった。私
忍:そんな練習してないけど。
宮野:嘘。見ちゃったんだ。そこのゴミ箱、砂糖の袋でいっぱいだ
忍:他人の家のゴミ箱覗くなんていい趣味してるね
宮野:見えちゃったの!
忍:蓋買うかぁ……
宮野:……よし。私も頑張る!
忍:どうした急に
宮野:練習すれば私にも神の力が宿るかもしれない!
忍:神様いないかもだけど?
宮野:もし、神様がいたらさ!それはそれは簡単に凄いもの作れるんだろうけどさ
忍:うん
宮野:いないんだよ。所詮。だから頑張るしかないんだよ。どうせ
忍:言うね
宮野:ちなみに忍のこのゴミ箱見てなかったら神様信じてた
忍:見るな
宮野:へへへ。でもやる気出てきた!
忍:ゴミで?
宮野:私、忍よりずーっとずっと素敵なパティシエになるから!そうと決まれば練習練習!またね!!
忍:あっまって!
0:宮野が慌ただしく扉から出ていく
忍:行っちゃった……
忍:……ん?
0:忍が宮野のカバンを見つける
忍:これは……
宮野:カバン忘れた!!!!
忍:おかえり
宮野:やーあぶないあぶない
忍:宮野
宮野:なに?
忍:落ち着け
宮野:わかった!
忍:……ほんとか?
宮野:うん!今度こそまたね!
0:宮野が忍の部屋から出ていく
忍:……大丈夫かな
宮野:M 神様がいるとか、いないとかもう関係ない!私は私に出来ることをひたすら頑張ろう...!
宮野:絶対負けないんだからね!忍ー!!
忍:はっくしゅ
宮野:聞いてよ忍!
忍:はい
宮野:またケーキ失敗して店長に怒られた!
忍:知ってる
宮野:え、どして
忍:そりゃ、店内凄かったから
宮野:んぐっ…んぐっ……
忍:なんでそんな上手くならないかねぇ
宮野:私も不思議!
忍:開き直んな!
宮野:先輩のケーキもちゃんと見てるし、私なりにいろいろ考えてるのに……
忍:見事にから回ってるね
宮野:うるさいうるさい!もー!
0:宮野がグラスをすぐ空にする
忍:ペース早いな
宮野:お酒強いから平気だもん!飲まなきゃやってらんないもん……
忍:何飲む?
宮野:ビール!!
忍:泣きながら飲むなよ。すいません。生ひとつ
宮野:だって!私次やらかしたらクビだよ!クビ!飲まなきゃやってられないよ〜
忍:んなわけあるかい
宮野:え……?
忍:そんな小さな失敗でいちいちクビにしてたらお店持たないよ
宮野:……そっか!
忍:「じゃぁ大丈夫か〜!」って開き直るの禁止
宮野:ぎくっ
忍:宮野、頑張ってるの知ってるけど
宮野:しのぶ……!
忍:から回りしすぎの原因はその気が抜けてるとこだね
宮野:うわぁぁぁんあげてさげるぅぅ
忍:ほら、ビール来たよ
宮野:んぐっ……ぷはっ
忍:……どうして宮野はもっと上手くできないかね
宮野:わたじがぎぎたい
忍:汚いから鼻かんで
宮野:うぅ
0:宮野が鼻をかむ
宮野:でもほんとに。どうしたら忍みたいに綺麗なケーキ作れるようになるかな
忍:うーん……別に普通にやってるだけなんだけど
宮野:でも一番シェフに気に入られてるのは忍だよ。繊細な飴細工がお客さんにも人気だって
忍:んー……
宮野:私なんか、まだ店頭接客だよ……キッチンにすら入れないんだから……
忍:あんたの接客好きだけどね
宮野:やぁだ!私は有名パティシエになるの!
忍:そっか
宮野:はぁ……神様がいたらなぁ……
忍:?
宮野:だって!だれかが忍のこと神様から力を授かった天使だって言ってたよ!きっと私も……神様に力を分けてもらって完璧に仕事が……
忍:天使……
宮野:なんでそんな顔するの!天使!かっこいいじゃん!
忍:まぁ、ね
宮野:はぁ……神様……私にも力を……
忍:行ってみる?
宮野:へ?
忍:神様んとこ
宮野:行けんの?!
忍:多分?
宮野:……忍酔ってる?
忍:まぁまぁ
宮野:やっぱり
忍:え?
宮野:忍がそんなこと言うキャラじゃないの知ってるもん!そろそろ帰りたいってこと?
忍:……ん、まぁそんなとこ
宮野:しょうがないなぁ。店員さーん!お会計お願いしまーす!
忍:違う違う。ここ伝票持ってくタイプだから。あるからここに
宮野:あ、えへへ
忍:もう。酔っ払ってんのはどっちだよ……
0:店を出て夜道を散歩している
宮野:あー!気持ちいい風!
忍:この風が一番気持ちいいね
宮野:わかるー!神様宿ってるって感じ!
忍:まーた神様?
宮野:そう!私読んだの!万物には神様が宿ってるって!
忍:ふーん
宮野:信じてないでしょ!風にも!忍の腕にも!神様は宿ってるんだよ!
忍:天使って言ってなかった?
宮野:一緒一緒!
忍:あっそ
宮野:ねぇ、神様いるとこってどこ?
忍:え、本気にしてたの?
宮野:うん!もちろん!
忍:……行くかぁ。じゃ
宮野:わぁ!
忍:ちょっと歩くよ
宮野:平気平気!
0:5分程二人は歩いていく
宮野:ねぇ……まだ?
忍:まだ5分も歩いてない
宮野:遠い……
忍:ちょっと歩くって言ったじゃん
宮野:あー!神様!一瞬で目的地まで連れてってください!
忍:走る?
宮野:やだ
忍:走ればわりとすぐ
宮野:うぅぅ……
忍:よーい
宮野:あっちょっ
忍:どんっ
0:忍が走り出し、その後を宮野がついて行く
宮野:うぁぁぁぁ忍のばかぁぁぁぁ!
忍:うるさい!近所迷惑!
宮野:うぬぁぁぁぁ
忍:息切れるよ、そんな叫んでたら
宮野:……
忍:わぁ単純
宮野:はぁ……はぁ……
忍:頑張れ宮野。もうちょい
宮野:うぐぅ……!
忍:ほら着いた
宮野:え……ここって
忍:そう
宮野:忍の家じゃん
忍:そう
宮野:……え?
忍:ここ
宮野:ここ?
忍:神様いるとこ
宮野:へ?
忍:入ればわかるよ
宮野:えっちょっ
忍:こないの?
宮野:行く
忍:うん。おいで
0:宮野が忍の家に上がる
宮野:お、お邪魔します……
忍:どーぞ
宮野:あ、結構綺麗
忍:どこだと思ってんの
宮野:忍の部屋です……
忍:綺麗で当然でしょ
宮野:確かに
忍:はい
0:忍が神棚を指さす
忍:神様
宮野:いや……それ神棚でしょ
忍:でもいるよ。神様。多分
宮野:うーん
忍:お祈りでもしとけば
宮野:ん……まぁ一応しとくか
忍:さて……
宮野:どこいくの?
忍:キッチン
宮野:へ?今から何か作るの?
忍:れんしゅー
宮野:え?!
忍:なに
宮野:忍……練習するんだ
忍:するよ。そりゃ
宮野:みたい!
忍:お好きにどうぞ
0:忍が作っているところを宮野が覗いている
宮野:……すごいね
忍:そう?まだまだだよ
宮野:でも、今まででいちばん綺麗
忍:……もし、神様がいたらさ。もっともっと綺麗に完璧にできると思わない?
宮野:え
忍:神棚なんかあっても、神様なんか宿ってないんだよ。所詮
宮野:そんなことない!充分綺麗だよ!
忍:そうかな
宮野:うん!やっぱり神様が宿ってる……
忍:……どしたの?
宮野:違う。これは。こんなに綺麗なのは忍が努力したからだ。
忍:……
宮野:神様なんていなくても、忍なら自力でこんなに綺麗なものを作れちゃう
忍:宮野……
宮野:やっぱ凄いなぁ……
忍:そう……かな。
宮野:うん!私には無理だもん!
忍:言い切るなよ
宮野:無理。私専門飴細工じゃないし
忍:そっか
宮野:でも私にも出来るかなぁ
忍:無理って言ってる奴じゃ出来ないよ
宮野:私も、練習すれば忍みたいになれる?
忍:さぁ……どうだろう。
宮野:忍がこんなにも練習してるの知らなかった。私
忍:そんな練習してないけど。
宮野:嘘。見ちゃったんだ。そこのゴミ箱、砂糖の袋でいっぱいだ
忍:他人の家のゴミ箱覗くなんていい趣味してるね
宮野:見えちゃったの!
忍:蓋買うかぁ……
宮野:……よし。私も頑張る!
忍:どうした急に
宮野:練習すれば私にも神の力が宿るかもしれない!
忍:神様いないかもだけど?
宮野:もし、神様がいたらさ!それはそれは簡単に凄いもの作れるんだろうけどさ
忍:うん
宮野:いないんだよ。所詮。だから頑張るしかないんだよ。どうせ
忍:言うね
宮野:ちなみに忍のこのゴミ箱見てなかったら神様信じてた
忍:見るな
宮野:へへへ。でもやる気出てきた!
忍:ゴミで?
宮野:私、忍よりずーっとずっと素敵なパティシエになるから!そうと決まれば練習練習!またね!!
忍:あっまって!
0:宮野が慌ただしく扉から出ていく
忍:行っちゃった……
忍:……ん?
0:忍が宮野のカバンを見つける
忍:これは……
宮野:カバン忘れた!!!!
忍:おかえり
宮野:やーあぶないあぶない
忍:宮野
宮野:なに?
忍:落ち着け
宮野:わかった!
忍:……ほんとか?
宮野:うん!今度こそまたね!
0:宮野が忍の部屋から出ていく
忍:……大丈夫かな
宮野:M 神様がいるとか、いないとかもう関係ない!私は私に出来ることをひたすら頑張ろう...!
宮野:絶対負けないんだからね!忍ー!!
忍:はっくしゅ