台本概要

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タイトル ラブコメ展開求ム
作者名 ゆる男  (@yuruyurumanno11)
ジャンル コメディ
演者人数 4人用台本(不問4)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 この世には様々なキャラが居て、様々な展開が巻き起こる。
そして今まさに、この一軒家で、ラブコメ展開が繰り広げられようとしているのだった!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

コメディ台本です。アドリブ盛り盛りでも大丈夫です!
あと、異性のキャラだったとしても面白かったら何でも良いと思うので性別不問です!

使用する際にタイトルの右上にX(ツイッター)でつぶやけるので、つぶやいてくれたら今後のモチベーションに繋がりますm(_ _)m

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
素子 不問 59 (もとこ)家庭教師。やばいくらい変態
武尊 不問 58 (たける)今回の被害者だけど意外と満更でもない
角子 不問 51 (すみこ)ツンデレの妹。ツンとデレの差がありすぎる
矢島 不問 48 (やじま)このおかしな展開に野次を入れる
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
武尊:(N)ここはなんの変哲もないただの一軒家。のはずだが……何故か起きてしまうんだ。 武尊:(N)求めてもないラブコメ展開が!! 素子:あーそうです。この……クンカクンカ……XとYを……クンカクンカ……求めるんですけど……クンカクンカ 武尊:うーーん。わからないなー 素子:わからなくてもいいんですよー?………クンカクンカ……こんな問題……クンカクンカクンカクンカ! 素子:(はあーー!!武尊王子!!いい匂いーー!!男子中学生ってなんでこんなに柔軟剤の匂いがダイレクトに伝わってくるのかしら!?尊い!尊いわ!武尊くん!家庭教師の私があなたに一生貢ぐわぁぁーー!!クンカクンカクンカクンカクンカクンカ!!) 武尊:素子先生? 素子:はい!?なんでしょう!?武尊王子! 武尊:俺足し算もろくに出来ないんだぞ!こんなの解けるわけないだろ!鼻水出るわこんなもん! 素子:はい!解かなくていいです!武尊王子はそのままで!十分魅力的なので!あとその鼻水後で吸っていいですか!? 武尊:よかろう 素子:えーー!!まじすかーー!!!はあ!はあ!!い、いただいちゃいますよぉぉ??はあ!はあ!!……いっただきっきまーーーす!! 角子:やかましいんじゃーー!!ぼけーー!! 素子:どっひゃーー!!! 武尊:お?角子(すみこ)かー。部屋入る時はノックしろって言っただろ? 角子:黙れ!クソ兄貴!てめぇいい加減地獄に落ちろ!カス!バカ!ボケ! 素子:ちょっと!武尊王子になんてこと言うんですか!?あなた誰!? 角子:私はクソ兄貴の妹よ!あんたも気持ち悪いのよ!このクソ兄貴に王子呼びなんかして! 素子:い、妹だって?…しょうがないでしょ!武尊王子イケメンなんだから! 角子:だからって大学生の家庭教師が!!男子中学生のことを王子って呼ぶのアウトでしょ!! 素子:ええ!そうですね!私は捕まるの覚悟で男子中学生とラブコメ展開を期待して家庭教師してるのよ!わかる!?ショタって最高じゃない! 角子:おまわりさーん!この人やばい人でーす! 武尊:はあ。俺腹減ったからピッツァ作ってくる 角子:あ!待ちなさい!クソ兄貴め!あんたもパトカーにぶち込んであげるわ!覚悟なさい! 武尊:じゃあなー 角子:あ……行っちゃった……。 素子:もう、あなたのせいで武尊王子が行っちゃったじゃない 角子:………… 素子:ちょっと、なんか言いなさいよ! 角子:あーーん!!もう!私ったらまたやっちゃったー! 素子:……え? 角子:もう!いっつも素直になれないんだから!ばかばかばか! 素子:え、…え? 角子:それにしても武尊お兄ちゃんかっこいいなー。ほんと、あんなイケメンなお兄ちゃんがいる私は幸せすぎよ。私こそがお兄ちゃんとラブコメ展開になるべきよ! 素子:………… 角子:ん?何見てんのよ 素子:いや、呆気に取られて 角子:はあ?意味がわかんない。みすぼらしい家庭教師が私のお兄ちゃんに手を出さないでもらえる? 素子:まだ手は出してませんから! 角子:まだって何よ!頭おかしいんじゃないの? 素子:あなたにだけは言われたくありません! 角子:私のどこが頭おかしいのよ!ちょっと恥ずかしくて素直になれないだけなんだから! 素子:普段からそんなんだと嫌われますよ? 角子:私が嫌われるわけないでしょ? 角子:(急にデレる)普段はぁー優しくてーかっこいいお兄ちゃんだから照れちゃうけどー。いつも甘えたくて部屋を覗いてるんだからー 素子:思春期の中学生男子の部屋は覗いちゃダメですよ!その場合、私も覗くけど 角子:(デレ)そしたらー。お兄ちゃんったらドア開けて。一緒にゲームするかー?って言ってくれるの!もう!超かっこいい! 0:部屋のドアが開く 武尊:角子ー?ピッツァにサラミ入れるー? 角子:うるっせーんだよ!!黙って入れときゃいいだろーか!!ボケカスがぁー!! 武尊:ほーい 0:部屋のドアを閉める 角子:(デレ)お兄ちゃんあの見た目なのにマリカーが苦手なのよー?もう!超かわいい! 武尊:角子ー?ピッツァにチーズはどのくらい入れるー? 角子:ぶち殺すぞクソ兄貴!!沢山入ってりゃ美味いんだから好きなだけぶち込め!!能無しが!! 武尊:ほーい 角子:(デレ)でもー。私が手加減してあげると凄く喜んでくれるんだよー?もう!超愛おしい! 武尊:角子ー? 角子:何回も入ってくんじゃねーよ!!1回で聞きに来い豚が!!おんどれ効率って言葉知らんのか!?小学生からやり直せ雑魚頭が!!ああそうか!小学生以下の脳みそだったなぁー!!精神年齢2歳のクソ兄貴が効率なんて言葉知らんよなぁー!なぁ!なぁ!なぁーーー!!! 武尊:ほーい 0:ドアが閉まる 角子:……あーーん!もう!私ったらまたやっちゃった! 素子:確信した。あなたにだけは頭おかしいって言われたくないです 角子:とにかく!あんたは早く出ていきなさい! 素子:嫌ですよ!私は家庭教師として武尊王子とラブコメ展開を求めてるんだからー!! 角子:ラブコメ展開は私よー! 0:そしてリビングでは 武尊:よし、これで生地を焼いて 矢島:よう、武尊。来てやったぞ 武尊:なんだよ矢島。本当に来たのか? 矢島:日曜の朝から遊ぶってお前が言ったんだろ?まーたピザ作ってんのー?俺の分も残しておけよー? 武尊:ああ。よかろう。後で食べさせてやる 矢島:……なんだ?その喋り方 武尊:矢島。聞いてくれ。俺は今、王子らしい 矢島:……え? 武尊:俺、王子らしい 矢島:いや、聞こえてるんだけど意味がわからない 武尊:いやぁ。困るねー。俺様にそんな口の利き方するなんて。爺が見たら大激怒だ 矢島:王子になりきるのやめろや!気持ち悪い!なんだその王様設定は! 武尊:まあ。俺は王子として生きていくから、矢島は俺の奴隷になってくれ 矢島:死んでもならねーよ!あの家庭教師の先生が来てからお前の様子おかしいな。 武尊:そんなことはない。ただ王としての自覚を持っただけだ 矢島:頭おかしいんか?お前 矢島:とにかく、このままじゃお前が心配だ。その家庭教師とやらを俺に会わせてみろ! 武尊:よかろう 矢島:その返事やめろ! 0:武尊の部屋では 素子:はっ!武尊王子が居ない今ならベッドの匂い嗅ぎ放題!?急げー!オンザベッド!! 角子:そうはさせるかー!ドロップキッーク! 素子:ぎょえーー!!やったなー?くらえ!ドスケベチョップ! 角子:いたー!!小学生相手に手加減なしとか最低な女ね! 素子:年取れば大体同じになるんだから今のうちに力の差を見せつけておくべきなんですよ! 角子:このクズ女がぁー!! 0:ドアが開く 矢島:あ、あのー?お取り込み中すみません 素子:……え?だれ? 角子:あ、矢島君!? 素子:矢島君とは? 角子:お兄ちゃんのお友達だよ。こんにちは矢島君。私のイケメンお兄ちゃんがいつもお世話になってます 素子:この子…兄の友達にまで媚びを売るタイプなんですね。侮れないわ。 角子:いつもお兄ちゃんが矢島君のこと大好きだーって言ってるんだよー 矢島:へ、へぇーそうなんだ 角子:それでねー 武尊:角子ー。ピッツァ何等分がいい? 角子:いつもあのクソ兄貴!!矢島はゴミクズで顔がたくあんとボロ雑巾足して2で割った感じって言ってたよー!あのクソ兄貴が!死ねぇぇ!! 武尊:ほーい 素子:忙しい子ね!矢島君にまで被害が行ってるじゃん! 矢島:武尊……家ではそんなこと言ってたのか…… 角子:いや、違うの。お兄ちゃんは矢島君のこと 武尊:角子ー? 角子:5年くらい洗ってない便器の臭いがするって毎日言ってるんだよーー!!クソ兄貴はいつも悪口ばっかでそれ以外言うことないらしいから性格も腐りきってるんだよー!! 矢島:そうか…武尊って俺の事、5年くらい洗ってない便器だと思って接してたんだな 素子:段々矢島君が可哀想になってきた…… 矢島:武尊ー!話がある! 武尊:何ー?ピッツァはもう出来たよ 矢島:いや、この際ピッツァはどうでもいい。お前、やっぱりこの家庭教師と出会って変わっちまったんだな 素子:あれ?なんか私のせいになってない!? 武尊:ああ、そうさ。素子先生に出会ってから俺は変わったんだ 矢島:何が変わったって言うんだ! 武尊:因数分解が出来るようになった 矢島:ちゃんと勉強してんじゃねーよ!俺の悪口ばっか言ってたんだろ!? 武尊:矢島の悪口なんて言ったことないぞ? 矢島:嘘つけー!お前の妹が俺の顔がたくあんとボロ雑巾足して2で割った感じとか5年くらい洗ってない便器の臭いがするとか言ってたって聞いたぞ!?ああ、自分で言ってて辛くなってきた…… 武尊:それ、角子がいつも俺に言ってる褒め言葉だぞ? 素子:まさかの褒め言葉として受け取ってるパターン!? 角子:ふ、ふん!何よ。私の褒め言葉はそんなもんじゃないんだからね? 素子:罵倒されてるんですよ!?武尊王子!目を覚ましてください 武尊:目を覚ます?俺が王子ならば誰かとキスをすれば目が覚めるということか 素子:ふえーー!!?武尊王子と……キス… 素子:(妄想の武尊)素子先生、俺、何だか眠くなってきた。俺の目が覚めなかったら先生のキスで起こしてくれ 素子:(妄想の素子)え、ええ!?武尊王子!しっかりしてください!武尊王子!………これは…キスで呪いを解かないといけないやつだ!! 素子:武尊王子〜〜!!んん〜〜〜〜〜〜〜!! 角子:そうはさせるかー!十文字(じゅうもんじ)キック! 素子:ぎょえーー!!! 武尊:だ、大丈夫かー!素子先生! 素子:だ、大丈夫です…。私の心配をしてくれるなんて…優しいですね、武尊王子 矢島:さっきから武尊王子ってなんなんだ!? 武尊:そうさ!俺は優しい王子なんだ!だからこそお前ら愚民どもの世話をしてやってるんだ 角子:お前も調子乗るなー!クソ兄貴ーー!!スピリッツバースト!! 武尊:トレビアーン!! 素子:武尊王子! 矢島:武尊!武尊ー!?おい?武尊ー! 武尊:……くっ!……矢島…最後に頼みが…ある 矢島:……なんだ? 武尊:……ピッツァに……バジルソースを掛けて……おいてくれ……ぐはっ。 矢島:た、武尊ーー!!……くっそぅ……俺……正直バジルソースあんま好きじゃねーんだよ……どうすればいいんだ…! 角子:……え?もしかして……本当に気を失ったの?……どうしよ!またやっちゃったー! 素子:そうですよ!何してるんですか!早く…マウストゥー……マウスを……。んふー!!んふーー!!! 矢島:鼻息荒くするな!極悪家庭教師が! 素子:しょうがないじゃないですかぁー。あなたは男だし、妹と唇を重ねるなんて武尊王子は嫌がりますもん……ぐへ…ぐへへへへ!! 矢島:こ、この家庭教師!武尊に手を出そうとしてないか!? 角子:そうよ!この女は変態家庭教師なんだから!お兄ちゃんにキスなんてさせない!私が…お兄ちゃんの……唇に……きゃあーー!!恥ずかしい! 矢島:角子ちゃん!君はなんて健気でいい子なんだ!それに比べてこの変態家庭教師が!!武尊には指1本触れさせねーぞ! 素子:なんでそうなるんですか!!この妹も私以上に変態ですから!! 角子:あんたに言われたくないわよ!よくもお兄ちゃんを気絶させたわね!許せないわ! 素子:どさくさに紛れて自分の罪を私に押し付けないで下さい!!あなたがやったことですよ! 角子:身に覚えありませーん! 素子:やっぱり頭おかしい!! 矢島:とにかく!キスよりもまず謝れ! 素子:私は何もしてません! 矢島:思い切り性犯罪を犯そうとしてただろ! 素子:家庭教師は!!男子中学生と合法的にラブコメ展開になれる権利があるんです! 矢島:んな権利ねーよ!勝手に作るな! 素子:お決まりのやつでしょ!?武尊王子もそれは認めてくれます! 角子:ほらね!矢島君、やっぱこの女やばいんだよ! 矢島:ああ!そうだな!絶対に捕まえて警察に通報してやる! 素子:やれるもんならやってみなさい! 武尊:っ!?こ、ここはどこだ!? 素子:武尊王子!? 武尊:素子…先生? 矢島:武尊ー!無事なのか? 角子:ふ、ふん!クソ兄貴め!一生目を覚まさないで欲しかったわ! 武尊:ああ。俺はどうして気を失ってたんだ? 矢島:この家庭教師が武尊に性犯罪を犯したからだよ 素子:まだ犯してません!! 武尊:……はっ!素子先生!俺…素子先生に言わないといけない事があるんだ 素子:………え?な、なんですか?武尊王子。まさか!!こ、こ、告白!? 素子:(妄想の武尊)素子先生。俺…もうこの気持ちは抑えられない! 素子:(妄想の素子)だ、だめですよ!私と武尊王子は王子と下僕。恋人関係になっちゃいけないわ。 素子:きゃっ!武尊王子!そんな強引なー!き、きゃぁーー!! 角子:家庭教師の設定どこいったんじゃあーー!くらえ!ソニックブーム! 素子:ぎょえーー!!遂に斬撃まで!?武尊王子、私に言いたいことってなんですか? 武尊:俺、素子先生の匂いが好きでさ… 素子:………え?私の匂い!?な、なんですの?それは 矢島:おい武尊!気を確かに!こんな変態女の匂いなんか……! 武尊:ペペロンチーノの臭いがするんだ。(段々声が小さくなるエコー)ペペロンチーノの臭いがするんだ…ペペロンチーノの臭いがするんだ………ペペロンチーノ…… 素子:ガーーーン!!!ブクブク…… 角子:えーー!!変態女が泡を吹いて気絶したー!! 素子:ガーリガリ。ガーリガリ。ガリガリガーリック……。ガーリガリ。ガーリガリ。ガリガリガーリック…… 矢島:ついに精神面が壊れてしまった! 角子:お兄ちゃんの……いや!このクソ兄貴のどぎつい一言で気絶……恐るべし! 武尊:あー。そうだ。角子にも言いたいことがあるんだ 角子:な、なに!?べ、別に私はクソ兄貴の事なんてただの兄弟としか思ってないし、むしろ嫌いな方よ。(あんたの妹で生まれてきて不幸だと思うわ) 武尊:(被せるように)その妹キャラは流行らないよ(段々声が小さくなるエコー)その妹キャラは流行らないよ…その妹キャラは流行らないよ……その妹…… 角子:ガーーーン!!!ブクブク…… 矢島:なんだーー!?角子ちゃんまで気絶した!? 角子:イモウトキャラハ。永遠ニ愛サレルベキ。存在。ソンナノ論外。将来。一生ノ老害。マジドンマイ 矢島:韻を踏みながら気絶してる!? 矢島:……おい武尊!お前、仮にも家庭教師と妹をこんな目にするなんて!非道だぞ!! 武尊:矢島…俺はお前に言いたいことがある 矢島:……なんだよ…!俺はお前の言葉で気絶なんかしないぞ! 武尊:………俺は…家庭教師の女も…妹ともラブコメ展開になるつもりはない 矢島:……ああ!当たり前だろ!あの変態家庭教師も妹も…もうお前がやっちまったんだから 武尊:……そうだな。やっと2人きりになれたな。矢島 矢島:……は!? 武尊:このピッツァを食べてくれ。お前のために作ったんだ 矢島:……ピッツァを?……いただきます 武尊:ああ。食べてくれ 矢島:んっ!!う、うまい!! 武尊:ああ。よかった。食べてくれないかと思ったよ 矢島:武尊のピッツァはいつもう……ま……ぐはっ!!お、おい。ま、まさか!? 武尊:気づいちゃったかー。このピッツァにはな。薬が入ってるんだ 矢島:……薬だと……?何の薬だ! 武尊:ふっ。ラブ。ドラッグ 矢島:……ラブ……ドラッグ? 武尊:この薬を口にすればどんな相手でも俺に惚れてしまう。そんな薬さ 矢島:な、なんでそんな薬を!? 武尊:決まってんだろ?いつも俺の家に来て俺と遊んでくれるお前が好きだからだよ 矢島:な、何言ってんだよ…!俺は…そんなつもりじゃ…… 武尊:お前にそんなつもりはなくても…俺はそのつもりだ…… 矢島:……やめろ武尊……!俺を…どうするんだ!? 武尊:もう分かるだろ?俺は……お前とラブコメ展開になるんだよ! 0

武尊:(N)ここはなんの変哲もないただの一軒家。のはずだが……何故か起きてしまうんだ。 武尊:(N)求めてもないラブコメ展開が!! 素子:あーそうです。この……クンカクンカ……XとYを……クンカクンカ……求めるんですけど……クンカクンカ 武尊:うーーん。わからないなー 素子:わからなくてもいいんですよー?………クンカクンカ……こんな問題……クンカクンカクンカクンカ! 素子:(はあーー!!武尊王子!!いい匂いーー!!男子中学生ってなんでこんなに柔軟剤の匂いがダイレクトに伝わってくるのかしら!?尊い!尊いわ!武尊くん!家庭教師の私があなたに一生貢ぐわぁぁーー!!クンカクンカクンカクンカクンカクンカ!!) 武尊:素子先生? 素子:はい!?なんでしょう!?武尊王子! 武尊:俺足し算もろくに出来ないんだぞ!こんなの解けるわけないだろ!鼻水出るわこんなもん! 素子:はい!解かなくていいです!武尊王子はそのままで!十分魅力的なので!あとその鼻水後で吸っていいですか!? 武尊:よかろう 素子:えーー!!まじすかーー!!!はあ!はあ!!い、いただいちゃいますよぉぉ??はあ!はあ!!……いっただきっきまーーーす!! 角子:やかましいんじゃーー!!ぼけーー!! 素子:どっひゃーー!!! 武尊:お?角子(すみこ)かー。部屋入る時はノックしろって言っただろ? 角子:黙れ!クソ兄貴!てめぇいい加減地獄に落ちろ!カス!バカ!ボケ! 素子:ちょっと!武尊王子になんてこと言うんですか!?あなた誰!? 角子:私はクソ兄貴の妹よ!あんたも気持ち悪いのよ!このクソ兄貴に王子呼びなんかして! 素子:い、妹だって?…しょうがないでしょ!武尊王子イケメンなんだから! 角子:だからって大学生の家庭教師が!!男子中学生のことを王子って呼ぶのアウトでしょ!! 素子:ええ!そうですね!私は捕まるの覚悟で男子中学生とラブコメ展開を期待して家庭教師してるのよ!わかる!?ショタって最高じゃない! 角子:おまわりさーん!この人やばい人でーす! 武尊:はあ。俺腹減ったからピッツァ作ってくる 角子:あ!待ちなさい!クソ兄貴め!あんたもパトカーにぶち込んであげるわ!覚悟なさい! 武尊:じゃあなー 角子:あ……行っちゃった……。 素子:もう、あなたのせいで武尊王子が行っちゃったじゃない 角子:………… 素子:ちょっと、なんか言いなさいよ! 角子:あーーん!!もう!私ったらまたやっちゃったー! 素子:……え? 角子:もう!いっつも素直になれないんだから!ばかばかばか! 素子:え、…え? 角子:それにしても武尊お兄ちゃんかっこいいなー。ほんと、あんなイケメンなお兄ちゃんがいる私は幸せすぎよ。私こそがお兄ちゃんとラブコメ展開になるべきよ! 素子:………… 角子:ん?何見てんのよ 素子:いや、呆気に取られて 角子:はあ?意味がわかんない。みすぼらしい家庭教師が私のお兄ちゃんに手を出さないでもらえる? 素子:まだ手は出してませんから! 角子:まだって何よ!頭おかしいんじゃないの? 素子:あなたにだけは言われたくありません! 角子:私のどこが頭おかしいのよ!ちょっと恥ずかしくて素直になれないだけなんだから! 素子:普段からそんなんだと嫌われますよ? 角子:私が嫌われるわけないでしょ? 角子:(急にデレる)普段はぁー優しくてーかっこいいお兄ちゃんだから照れちゃうけどー。いつも甘えたくて部屋を覗いてるんだからー 素子:思春期の中学生男子の部屋は覗いちゃダメですよ!その場合、私も覗くけど 角子:(デレ)そしたらー。お兄ちゃんったらドア開けて。一緒にゲームするかー?って言ってくれるの!もう!超かっこいい! 0:部屋のドアが開く 武尊:角子ー?ピッツァにサラミ入れるー? 角子:うるっせーんだよ!!黙って入れときゃいいだろーか!!ボケカスがぁー!! 武尊:ほーい 0:部屋のドアを閉める 角子:(デレ)お兄ちゃんあの見た目なのにマリカーが苦手なのよー?もう!超かわいい! 武尊:角子ー?ピッツァにチーズはどのくらい入れるー? 角子:ぶち殺すぞクソ兄貴!!沢山入ってりゃ美味いんだから好きなだけぶち込め!!能無しが!! 武尊:ほーい 角子:(デレ)でもー。私が手加減してあげると凄く喜んでくれるんだよー?もう!超愛おしい! 武尊:角子ー? 角子:何回も入ってくんじゃねーよ!!1回で聞きに来い豚が!!おんどれ効率って言葉知らんのか!?小学生からやり直せ雑魚頭が!!ああそうか!小学生以下の脳みそだったなぁー!!精神年齢2歳のクソ兄貴が効率なんて言葉知らんよなぁー!なぁ!なぁ!なぁーーー!!! 武尊:ほーい 0:ドアが閉まる 角子:……あーーん!もう!私ったらまたやっちゃった! 素子:確信した。あなたにだけは頭おかしいって言われたくないです 角子:とにかく!あんたは早く出ていきなさい! 素子:嫌ですよ!私は家庭教師として武尊王子とラブコメ展開を求めてるんだからー!! 角子:ラブコメ展開は私よー! 0:そしてリビングでは 武尊:よし、これで生地を焼いて 矢島:よう、武尊。来てやったぞ 武尊:なんだよ矢島。本当に来たのか? 矢島:日曜の朝から遊ぶってお前が言ったんだろ?まーたピザ作ってんのー?俺の分も残しておけよー? 武尊:ああ。よかろう。後で食べさせてやる 矢島:……なんだ?その喋り方 武尊:矢島。聞いてくれ。俺は今、王子らしい 矢島:……え? 武尊:俺、王子らしい 矢島:いや、聞こえてるんだけど意味がわからない 武尊:いやぁ。困るねー。俺様にそんな口の利き方するなんて。爺が見たら大激怒だ 矢島:王子になりきるのやめろや!気持ち悪い!なんだその王様設定は! 武尊:まあ。俺は王子として生きていくから、矢島は俺の奴隷になってくれ 矢島:死んでもならねーよ!あの家庭教師の先生が来てからお前の様子おかしいな。 武尊:そんなことはない。ただ王としての自覚を持っただけだ 矢島:頭おかしいんか?お前 矢島:とにかく、このままじゃお前が心配だ。その家庭教師とやらを俺に会わせてみろ! 武尊:よかろう 矢島:その返事やめろ! 0:武尊の部屋では 素子:はっ!武尊王子が居ない今ならベッドの匂い嗅ぎ放題!?急げー!オンザベッド!! 角子:そうはさせるかー!ドロップキッーク! 素子:ぎょえーー!!やったなー?くらえ!ドスケベチョップ! 角子:いたー!!小学生相手に手加減なしとか最低な女ね! 素子:年取れば大体同じになるんだから今のうちに力の差を見せつけておくべきなんですよ! 角子:このクズ女がぁー!! 0:ドアが開く 矢島:あ、あのー?お取り込み中すみません 素子:……え?だれ? 角子:あ、矢島君!? 素子:矢島君とは? 角子:お兄ちゃんのお友達だよ。こんにちは矢島君。私のイケメンお兄ちゃんがいつもお世話になってます 素子:この子…兄の友達にまで媚びを売るタイプなんですね。侮れないわ。 角子:いつもお兄ちゃんが矢島君のこと大好きだーって言ってるんだよー 矢島:へ、へぇーそうなんだ 角子:それでねー 武尊:角子ー。ピッツァ何等分がいい? 角子:いつもあのクソ兄貴!!矢島はゴミクズで顔がたくあんとボロ雑巾足して2で割った感じって言ってたよー!あのクソ兄貴が!死ねぇぇ!! 武尊:ほーい 素子:忙しい子ね!矢島君にまで被害が行ってるじゃん! 矢島:武尊……家ではそんなこと言ってたのか…… 角子:いや、違うの。お兄ちゃんは矢島君のこと 武尊:角子ー? 角子:5年くらい洗ってない便器の臭いがするって毎日言ってるんだよーー!!クソ兄貴はいつも悪口ばっかでそれ以外言うことないらしいから性格も腐りきってるんだよー!! 矢島:そうか…武尊って俺の事、5年くらい洗ってない便器だと思って接してたんだな 素子:段々矢島君が可哀想になってきた…… 矢島:武尊ー!話がある! 武尊:何ー?ピッツァはもう出来たよ 矢島:いや、この際ピッツァはどうでもいい。お前、やっぱりこの家庭教師と出会って変わっちまったんだな 素子:あれ?なんか私のせいになってない!? 武尊:ああ、そうさ。素子先生に出会ってから俺は変わったんだ 矢島:何が変わったって言うんだ! 武尊:因数分解が出来るようになった 矢島:ちゃんと勉強してんじゃねーよ!俺の悪口ばっか言ってたんだろ!? 武尊:矢島の悪口なんて言ったことないぞ? 矢島:嘘つけー!お前の妹が俺の顔がたくあんとボロ雑巾足して2で割った感じとか5年くらい洗ってない便器の臭いがするとか言ってたって聞いたぞ!?ああ、自分で言ってて辛くなってきた…… 武尊:それ、角子がいつも俺に言ってる褒め言葉だぞ? 素子:まさかの褒め言葉として受け取ってるパターン!? 角子:ふ、ふん!何よ。私の褒め言葉はそんなもんじゃないんだからね? 素子:罵倒されてるんですよ!?武尊王子!目を覚ましてください 武尊:目を覚ます?俺が王子ならば誰かとキスをすれば目が覚めるということか 素子:ふえーー!!?武尊王子と……キス… 素子:(妄想の武尊)素子先生、俺、何だか眠くなってきた。俺の目が覚めなかったら先生のキスで起こしてくれ 素子:(妄想の素子)え、ええ!?武尊王子!しっかりしてください!武尊王子!………これは…キスで呪いを解かないといけないやつだ!! 素子:武尊王子〜〜!!んん〜〜〜〜〜〜〜!! 角子:そうはさせるかー!十文字(じゅうもんじ)キック! 素子:ぎょえーー!!! 武尊:だ、大丈夫かー!素子先生! 素子:だ、大丈夫です…。私の心配をしてくれるなんて…優しいですね、武尊王子 矢島:さっきから武尊王子ってなんなんだ!? 武尊:そうさ!俺は優しい王子なんだ!だからこそお前ら愚民どもの世話をしてやってるんだ 角子:お前も調子乗るなー!クソ兄貴ーー!!スピリッツバースト!! 武尊:トレビアーン!! 素子:武尊王子! 矢島:武尊!武尊ー!?おい?武尊ー! 武尊:……くっ!……矢島…最後に頼みが…ある 矢島:……なんだ? 武尊:……ピッツァに……バジルソースを掛けて……おいてくれ……ぐはっ。 矢島:た、武尊ーー!!……くっそぅ……俺……正直バジルソースあんま好きじゃねーんだよ……どうすればいいんだ…! 角子:……え?もしかして……本当に気を失ったの?……どうしよ!またやっちゃったー! 素子:そうですよ!何してるんですか!早く…マウストゥー……マウスを……。んふー!!んふーー!!! 矢島:鼻息荒くするな!極悪家庭教師が! 素子:しょうがないじゃないですかぁー。あなたは男だし、妹と唇を重ねるなんて武尊王子は嫌がりますもん……ぐへ…ぐへへへへ!! 矢島:こ、この家庭教師!武尊に手を出そうとしてないか!? 角子:そうよ!この女は変態家庭教師なんだから!お兄ちゃんにキスなんてさせない!私が…お兄ちゃんの……唇に……きゃあーー!!恥ずかしい! 矢島:角子ちゃん!君はなんて健気でいい子なんだ!それに比べてこの変態家庭教師が!!武尊には指1本触れさせねーぞ! 素子:なんでそうなるんですか!!この妹も私以上に変態ですから!! 角子:あんたに言われたくないわよ!よくもお兄ちゃんを気絶させたわね!許せないわ! 素子:どさくさに紛れて自分の罪を私に押し付けないで下さい!!あなたがやったことですよ! 角子:身に覚えありませーん! 素子:やっぱり頭おかしい!! 矢島:とにかく!キスよりもまず謝れ! 素子:私は何もしてません! 矢島:思い切り性犯罪を犯そうとしてただろ! 素子:家庭教師は!!男子中学生と合法的にラブコメ展開になれる権利があるんです! 矢島:んな権利ねーよ!勝手に作るな! 素子:お決まりのやつでしょ!?武尊王子もそれは認めてくれます! 角子:ほらね!矢島君、やっぱこの女やばいんだよ! 矢島:ああ!そうだな!絶対に捕まえて警察に通報してやる! 素子:やれるもんならやってみなさい! 武尊:っ!?こ、ここはどこだ!? 素子:武尊王子!? 武尊:素子…先生? 矢島:武尊ー!無事なのか? 角子:ふ、ふん!クソ兄貴め!一生目を覚まさないで欲しかったわ! 武尊:ああ。俺はどうして気を失ってたんだ? 矢島:この家庭教師が武尊に性犯罪を犯したからだよ 素子:まだ犯してません!! 武尊:……はっ!素子先生!俺…素子先生に言わないといけない事があるんだ 素子:………え?な、なんですか?武尊王子。まさか!!こ、こ、告白!? 素子:(妄想の武尊)素子先生。俺…もうこの気持ちは抑えられない! 素子:(妄想の素子)だ、だめですよ!私と武尊王子は王子と下僕。恋人関係になっちゃいけないわ。 素子:きゃっ!武尊王子!そんな強引なー!き、きゃぁーー!! 角子:家庭教師の設定どこいったんじゃあーー!くらえ!ソニックブーム! 素子:ぎょえーー!!遂に斬撃まで!?武尊王子、私に言いたいことってなんですか? 武尊:俺、素子先生の匂いが好きでさ… 素子:………え?私の匂い!?な、なんですの?それは 矢島:おい武尊!気を確かに!こんな変態女の匂いなんか……! 武尊:ペペロンチーノの臭いがするんだ。(段々声が小さくなるエコー)ペペロンチーノの臭いがするんだ…ペペロンチーノの臭いがするんだ………ペペロンチーノ…… 素子:ガーーーン!!!ブクブク…… 角子:えーー!!変態女が泡を吹いて気絶したー!! 素子:ガーリガリ。ガーリガリ。ガリガリガーリック……。ガーリガリ。ガーリガリ。ガリガリガーリック…… 矢島:ついに精神面が壊れてしまった! 角子:お兄ちゃんの……いや!このクソ兄貴のどぎつい一言で気絶……恐るべし! 武尊:あー。そうだ。角子にも言いたいことがあるんだ 角子:な、なに!?べ、別に私はクソ兄貴の事なんてただの兄弟としか思ってないし、むしろ嫌いな方よ。(あんたの妹で生まれてきて不幸だと思うわ) 武尊:(被せるように)その妹キャラは流行らないよ(段々声が小さくなるエコー)その妹キャラは流行らないよ…その妹キャラは流行らないよ……その妹…… 角子:ガーーーン!!!ブクブク…… 矢島:なんだーー!?角子ちゃんまで気絶した!? 角子:イモウトキャラハ。永遠ニ愛サレルベキ。存在。ソンナノ論外。将来。一生ノ老害。マジドンマイ 矢島:韻を踏みながら気絶してる!? 矢島:……おい武尊!お前、仮にも家庭教師と妹をこんな目にするなんて!非道だぞ!! 武尊:矢島…俺はお前に言いたいことがある 矢島:……なんだよ…!俺はお前の言葉で気絶なんかしないぞ! 武尊:………俺は…家庭教師の女も…妹ともラブコメ展開になるつもりはない 矢島:……ああ!当たり前だろ!あの変態家庭教師も妹も…もうお前がやっちまったんだから 武尊:……そうだな。やっと2人きりになれたな。矢島 矢島:……は!? 武尊:このピッツァを食べてくれ。お前のために作ったんだ 矢島:……ピッツァを?……いただきます 武尊:ああ。食べてくれ 矢島:んっ!!う、うまい!! 武尊:ああ。よかった。食べてくれないかと思ったよ 矢島:武尊のピッツァはいつもう……ま……ぐはっ!!お、おい。ま、まさか!? 武尊:気づいちゃったかー。このピッツァにはな。薬が入ってるんだ 矢島:……薬だと……?何の薬だ! 武尊:ふっ。ラブ。ドラッグ 矢島:……ラブ……ドラッグ? 武尊:この薬を口にすればどんな相手でも俺に惚れてしまう。そんな薬さ 矢島:な、なんでそんな薬を!? 武尊:決まってんだろ?いつも俺の家に来て俺と遊んでくれるお前が好きだからだよ 矢島:な、何言ってんだよ…!俺は…そんなつもりじゃ…… 武尊:お前にそんなつもりはなくても…俺はそのつもりだ…… 矢島:……やめろ武尊……!俺を…どうするんだ!? 武尊:もう分かるだろ?俺は……お前とラブコメ展開になるんだよ! 0