台本概要

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タイトル 死神と名医
作者名 そーたに  (@sotaniOwO)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 沢山の病人を救ってきた名医と、その被害を被る死神の話

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
名医 19 医者
死神 18 死神 見た目はおじいちゃん
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
助手:先生お疲れ様です。これで今日予約のあった患者さんは全員診察終わりました。 名医:ああ、お疲れ様。いつも通り急患対応頼むよ。私はこれで。 助手:はい!お疲れ様です! 0: 0: 名医:(伸び)・・よし、業務もあらかた片付いたな。少し目を休めないと。・・・(寝息) 0: 0: 死神:・・・ 死神:もしもし 名医:(寝息) 死神:(小声)おはようございまーす 名医:(寝息) 死神:起きて! 名医:ああ!はい、起きました! 名医:って、ええと、どちら様ですか?病院の職員でも、患者さんでもないですよね? 名医:ていうか一体どこから(入ったんですか!?) 死神:(被せて)まてまて!そんなに一気に質問するな!全部答えてやるから! 死神:とりあえずコーヒー淹れてやるから、それで目を覚ませ。 名医:え、ああ、ありがとう、ございます・・ 0: 0: 0: 0: 名医:え!?し、死神!? 死神:そうだよ。アタシゃ死神だよ。信じられないかい。 名医:ええ、そりゃまぁ。 名医:だって目の前にいるのはどう見てもおじいちゃんですし・・・ 死神:死神が全員、ドクロで大鎌もってると思ったら大間違いだよ。そりゃ人間どもの妄想さ。 死神:アタシら本物は、普段から人間にバレないように溶け込んでるのさ。 名医:なるほど・・で、そんな死神さんが私に、なんの用ですか? 死神:それだよ。アタシはね、アンタのおかげでえらい迷惑してるんだよ! 名医:・・・はい? 死神:今日はアンタに文句言いに来たんだよ! 死神:この際だから教えてやるけどね、死神ってのは担当制で、しっかりとノルマもあるんだよ! 名医:・・・と、言いますと? 死神:「○○県○○市の○○地区はアナタね」とか言って担当区画が決められてるんだよ。 死神:そんで「期限までに○○人の魂を集めて納めてくださいねー」なんてノルマが科せられてるのさ。 死神:アタシらはそれで飯食ってんのさ! 名医:・・・なるほど。でアナタがこの辺りの担当だと。 死神:そうだよ!なのにアンタが、末期症状の病人でも、瀕死の怪我人でも、誰彼構わず治しちまうもんだから、アタシは「ノルマ達成出来なかった落ちこぼれ」になっちまったんだよ! 名医:・・・なら、健康な人の魂をとるのはダメなんですか?てか、それが本来の死神じゃないんですか? 死神:バカだねぇ。健康な輩が急に死んだりしたら、おかしいだろう? 死神:それに、そういう奴は肉体と魂がしっかりくっついてて、取れやしないのさ。 名医:・・・それで、なんでそんな話を私に? 死神:察しが悪いねぇ。アタシのノルマ達成のために、その医療行為をやめてくれって頼んでるんだ。 名医:っはぁ!?そんな事出来る訳ないじゃないですか!大体黙って聞いていれば、全部アナタの都合じゃないですか!死んでしまったら悲しむ人や暗く沈んでしまう人がいる!そんな人を少しでも笑顔にしたくて、私 んだ!それを1人の死神の都合だけで、否定され名医てたまるか! 死神:・・・はぁ、そう言うと思ったよ。 0:鎌を取り出す 死神:ならここで、アンタの魂をノルマの糧にしてやらぁ! 名医:やっぱり、鎌持ってるじゃないですかぁぁ! 0: 0: 0: 死神:・・・なぜ、魂が取れない・・・? 名医:熱くなりすぎた様ですね、死神さん。 死神:(息が荒くなる) 名医:私は医者ですよ?人の命を救うのが仕事の私が、自分の健康に気を配っていないと思いました? 死神:っはぁ、はぁ、あああああああ 名医:先程言っていましたよね、「健康な奴は肉体と魂がくっついて離れない」 名医:健康な私の肉体から、魂は取れないんじゃないですかぁ!? 死神:くそおぉぉぉ!アタシの、お給料がぁぁぁぁぁぁぁ!!! 0:チャンチャン

助手:先生お疲れ様です。これで今日予約のあった患者さんは全員診察終わりました。 名医:ああ、お疲れ様。いつも通り急患対応頼むよ。私はこれで。 助手:はい!お疲れ様です! 0: 0: 名医:(伸び)・・よし、業務もあらかた片付いたな。少し目を休めないと。・・・(寝息) 0: 0: 死神:・・・ 死神:もしもし 名医:(寝息) 死神:(小声)おはようございまーす 名医:(寝息) 死神:起きて! 名医:ああ!はい、起きました! 名医:って、ええと、どちら様ですか?病院の職員でも、患者さんでもないですよね? 名医:ていうか一体どこから(入ったんですか!?) 死神:(被せて)まてまて!そんなに一気に質問するな!全部答えてやるから! 死神:とりあえずコーヒー淹れてやるから、それで目を覚ませ。 名医:え、ああ、ありがとう、ございます・・ 0: 0: 0: 0: 名医:え!?し、死神!? 死神:そうだよ。アタシゃ死神だよ。信じられないかい。 名医:ええ、そりゃまぁ。 名医:だって目の前にいるのはどう見てもおじいちゃんですし・・・ 死神:死神が全員、ドクロで大鎌もってると思ったら大間違いだよ。そりゃ人間どもの妄想さ。 死神:アタシら本物は、普段から人間にバレないように溶け込んでるのさ。 名医:なるほど・・で、そんな死神さんが私に、なんの用ですか? 死神:それだよ。アタシはね、アンタのおかげでえらい迷惑してるんだよ! 名医:・・・はい? 死神:今日はアンタに文句言いに来たんだよ! 死神:この際だから教えてやるけどね、死神ってのは担当制で、しっかりとノルマもあるんだよ! 名医:・・・と、言いますと? 死神:「○○県○○市の○○地区はアナタね」とか言って担当区画が決められてるんだよ。 死神:そんで「期限までに○○人の魂を集めて納めてくださいねー」なんてノルマが科せられてるのさ。 死神:アタシらはそれで飯食ってんのさ! 名医:・・・なるほど。でアナタがこの辺りの担当だと。 死神:そうだよ!なのにアンタが、末期症状の病人でも、瀕死の怪我人でも、誰彼構わず治しちまうもんだから、アタシは「ノルマ達成出来なかった落ちこぼれ」になっちまったんだよ! 名医:・・・なら、健康な人の魂をとるのはダメなんですか?てか、それが本来の死神じゃないんですか? 死神:バカだねぇ。健康な輩が急に死んだりしたら、おかしいだろう? 死神:それに、そういう奴は肉体と魂がしっかりくっついてて、取れやしないのさ。 名医:・・・それで、なんでそんな話を私に? 死神:察しが悪いねぇ。アタシのノルマ達成のために、その医療行為をやめてくれって頼んでるんだ。 名医:っはぁ!?そんな事出来る訳ないじゃないですか!大体黙って聞いていれば、全部アナタの都合じゃないですか!死んでしまったら悲しむ人や暗く沈んでしまう人がいる!そんな人を少しでも笑顔にしたくて、私 んだ!それを1人の死神の都合だけで、否定され名医てたまるか! 死神:・・・はぁ、そう言うと思ったよ。 0:鎌を取り出す 死神:ならここで、アンタの魂をノルマの糧にしてやらぁ! 名医:やっぱり、鎌持ってるじゃないですかぁぁ! 0: 0: 0: 死神:・・・なぜ、魂が取れない・・・? 名医:熱くなりすぎた様ですね、死神さん。 死神:(息が荒くなる) 名医:私は医者ですよ?人の命を救うのが仕事の私が、自分の健康に気を配っていないと思いました? 死神:っはぁ、はぁ、あああああああ 名医:先程言っていましたよね、「健康な奴は肉体と魂がくっついて離れない」 名医:健康な私の肉体から、魂は取れないんじゃないですかぁ!? 死神:くそおぉぉぉ!アタシの、お給料がぁぁぁぁぁぁぁ!!! 0:チャンチャン