台本概要

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タイトル クッキーの行方
作者名 まゆしぃ  (@mayuseapo3a)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(女2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 【キャプション】――盛大な両片思い
この想いがいつか届くのか、すれ違い続けるのかはまた未来に…

【詳細】
女2【0:2:0】 #女子サシ #女2 #♀2 #両片思い #GL #百合
性別変更不可
上演時間▶10分程度

【ご確認ください】
■一人称変更、語尾のアレンジ、方言:〇
■人数変更:×
■性別変更:〇
■身内ネタ、過度なアドリブ:×
■内容改変、重要な改変:×
■その他
>>茶化したり、面白おかしくもてあそぶような行為はお辞め下さい。
>>また、誹謗中傷などはご遠慮ください。
・商用利用は不可。投げ銭のあるアプリ使用可。
※ご使用の際Twitterのメンションなどでお知らせいただけると嬉しく思います(*´ω`)拝聴できる場合は聞きに行きます。

ボイコネで初めて書いたシナリオなので暖かい目でご覧ください(;´・ω・)

mayu's_story (2020.05.26作成)(2021.2.4 編集)(2023.5.16再編集)(2023.11.17台本置き場様UP)

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
恵美 33 ◆千葉 恵美(チバ エミ) 中学2年生
菜々 33 ◇保田 菜々(ヤスダ ナナ) 中学2年生
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:とある日の朝、いつものように二人は家を出る 恵美:「行って来ます」 菜々:「行って来まぁ・・・あ!恵美ちゃん!おはよう!」 恵美:「菜々、おはよう。最近朝早いのね」 菜々:「だって早く起きないと、恵美ちゃんが先に行っちゃうんだもん!」(ハグ) 恵美:「もう、私たち中学生なんだから、いつまでも朝からハグはないでしょ…」 菜々:「小学生でも中学生でも変わらないのになぁ(唇を尖らせながらもしぶしぶ離れる)」 恵美:「さすがに中学生で毎朝ハグしてたら恥ずかしいでしょ?道路でハグなんかしてたらご近所さんにもみられるんだし、幼稚園児なら『ほほえましいわねぇ』で済むけどさ。」 菜々:「もう何年も同じことしてるのに恥ずかしいの?幼稚園時代から私たちが仲良い事はこの辺の人、みぃんな知ってるよ?」 恵美:「そういうことじゃないの!…同級生に見られたらどうするのよ」 菜々:「(呟く)別に…見られても私は構わないのに」 恵美:「ん?」 菜々:「なんでもないよ!」 0:  菜々:(M)私は慌てて胸の前でぶんぶんと手を振って否定すると、恵美ちゃんの持っているサブバックをみてとっさに話題を変えた。 0:  菜々:「ねぇねぇ、恵美ちゃんのクラス、今日は調理実習でしょう?」 恵美:「そうなのよ。今日はクッキーを作るの。」 菜々:「いいなぁ」 恵美:「そっちのクラスも先週、なんか作ってたでしょ?」 菜々:「クレープ作ったよ!なんか失敗してホットケーキみたいになっちゃったけどね…」 恵美:「どうやったらクレープがホットケーキになんの?」 菜々:「皐月(さつき)ちゃんがタネいれすぎたんだからしょうがないじゃん。なんか分厚くなっちゃって、トッピングがうまく巻けなかったんだぁ」 恵美:「神田さんのせいにしないの」 菜々:「でも、タネいれたの菜々じゃないもん」 恵美:「(小さいため息)でも、菜々は味見係でしょ?」 菜々:「ち、ちがうよ…デコレーション係だもん…」 恵美:「それで、『うまく巻けなかった』と…大変だったのね」 菜々:「ねぇ、恵美ちゃんのクッキー、誰にあげるの?」 恵美:「何?菜々も欲しいの?」 菜々:「“も”?他にも誰かにあげちゃうの!?」 恵美:「あげちゃうっていうか、クラスの子たちと交換する約束してるから」 菜々:「恵美ちゃんのクッキー、私が全部欲しかったのになぁ」 恵美:「仕方ないでしょ、先に約束したほうが優先」 菜々:「うぅ…そうかもだけどさぁ」 恵美:「はいはい、菜々の分も用意してあげるから」 0:  恵美:(M)菜々から時々向けられるジェラシーが、幼馴染が故の独占欲なのか、はたまた私の抱く感情と同じ気持ちなのか、 恵美:まだ私には諮れなくて(はかれなくて)苦笑いを向けてしまった。 0:  恵美:「菜々の分だって用意してるのに、わかってないなぁ…」 0:  0: 【間】 0:  0:ホームルームの終わった菜々が昇降口に走ってくる 菜々:「あー!恵美ちゃん!待っててくれたの?!」 恵美:「仕方ないでしょ。菜々がクッキー欲しいって言ったんだから…はい、コレ」 菜々:「ありがとう!嬉しい!大事にするね」 恵美:「こないだみたいに大事にしまい込まないでさっさと食べなさいよ?湿気っちゃうじゃない」 菜々:「うう…わかってるよぅ…」 恵美:「おばさんとかにもよかったらあげてよ」 菜々:「んん?え…あ……うん」 恵美:「大事にしまい込むか、一人で食べるかなんだから、もぅ」 菜々:「だって、恵美ちゃんから貰ったクッキーは、大事だもん」 恵美:「なくなったらまたつくってあげるから」 菜々:「ほんと?」 恵美:「なんなら今度菜々の家で一緒に作りましょうよ。そしたらおばさんにも食べてもらえるし、菜々もお菓子作るのうまくなるよ?」 菜々:「私が不器用なの知ってるくせに」 恵美:「菜々は落ち着いてやればなんでもうまくできるよ」 菜々:「そんなこと言ってくれるのは恵美ちゃんだけだよ。いっつも私、どんくさいって言われるから」 恵美:「おっとりした菜々に嫉妬してんのよ。言わせておいてあげなよ」 0:  菜々:「ねぇ、恵美ちゃん…」 恵美:「どうしたの、菜々?早く帰ろうよ?」 菜々:「恵美ちゃんはさ、好きな人とか、いる?」 恵美:「……いるよ?」 菜々:「っ……へぇ…そっか。いるんだ」 恵美:「うん、すごくかわいい子。」 菜々:「すっごく、可愛い子……」 恵美:「なんでそんなこと聞くの?」 菜々:「ううん。なんでもないよ」 恵美:「……その子ね、いつも穏やかで、優しくて、でも時々頑固で、なんだかんだと放っておけないんだ…」 菜々:「… そうなんだ……そっか…」 恵美:「菜々?」 菜々:「ご、ごめんね、変な事聞いて!早く帰ろっか!!」 0:  菜々:(M)好きな人が、いると言われればよかったのか、いないと言われればよかったのか、動揺した私にはわからなかった。 菜々:けれど、恵美ちゃんにばれないように…振り切るように歩き出した。 0:  恵美:「(呟く)ねぇ、早く気付いてよ、私の気持ちに…」 0:お読みいただきありがとうございました。

0:とある日の朝、いつものように二人は家を出る 恵美:「行って来ます」 菜々:「行って来まぁ・・・あ!恵美ちゃん!おはよう!」 恵美:「菜々、おはよう。最近朝早いのね」 菜々:「だって早く起きないと、恵美ちゃんが先に行っちゃうんだもん!」(ハグ) 恵美:「もう、私たち中学生なんだから、いつまでも朝からハグはないでしょ…」 菜々:「小学生でも中学生でも変わらないのになぁ(唇を尖らせながらもしぶしぶ離れる)」 恵美:「さすがに中学生で毎朝ハグしてたら恥ずかしいでしょ?道路でハグなんかしてたらご近所さんにもみられるんだし、幼稚園児なら『ほほえましいわねぇ』で済むけどさ。」 菜々:「もう何年も同じことしてるのに恥ずかしいの?幼稚園時代から私たちが仲良い事はこの辺の人、みぃんな知ってるよ?」 恵美:「そういうことじゃないの!…同級生に見られたらどうするのよ」 菜々:「(呟く)別に…見られても私は構わないのに」 恵美:「ん?」 菜々:「なんでもないよ!」 0:  菜々:(M)私は慌てて胸の前でぶんぶんと手を振って否定すると、恵美ちゃんの持っているサブバックをみてとっさに話題を変えた。 0:  菜々:「ねぇねぇ、恵美ちゃんのクラス、今日は調理実習でしょう?」 恵美:「そうなのよ。今日はクッキーを作るの。」 菜々:「いいなぁ」 恵美:「そっちのクラスも先週、なんか作ってたでしょ?」 菜々:「クレープ作ったよ!なんか失敗してホットケーキみたいになっちゃったけどね…」 恵美:「どうやったらクレープがホットケーキになんの?」 菜々:「皐月(さつき)ちゃんがタネいれすぎたんだからしょうがないじゃん。なんか分厚くなっちゃって、トッピングがうまく巻けなかったんだぁ」 恵美:「神田さんのせいにしないの」 菜々:「でも、タネいれたの菜々じゃないもん」 恵美:「(小さいため息)でも、菜々は味見係でしょ?」 菜々:「ち、ちがうよ…デコレーション係だもん…」 恵美:「それで、『うまく巻けなかった』と…大変だったのね」 菜々:「ねぇ、恵美ちゃんのクッキー、誰にあげるの?」 恵美:「何?菜々も欲しいの?」 菜々:「“も”?他にも誰かにあげちゃうの!?」 恵美:「あげちゃうっていうか、クラスの子たちと交換する約束してるから」 菜々:「恵美ちゃんのクッキー、私が全部欲しかったのになぁ」 恵美:「仕方ないでしょ、先に約束したほうが優先」 菜々:「うぅ…そうかもだけどさぁ」 恵美:「はいはい、菜々の分も用意してあげるから」 0:  恵美:(M)菜々から時々向けられるジェラシーが、幼馴染が故の独占欲なのか、はたまた私の抱く感情と同じ気持ちなのか、 恵美:まだ私には諮れなくて(はかれなくて)苦笑いを向けてしまった。 0:  恵美:「菜々の分だって用意してるのに、わかってないなぁ…」 0:  0: 【間】 0:  0:ホームルームの終わった菜々が昇降口に走ってくる 菜々:「あー!恵美ちゃん!待っててくれたの?!」 恵美:「仕方ないでしょ。菜々がクッキー欲しいって言ったんだから…はい、コレ」 菜々:「ありがとう!嬉しい!大事にするね」 恵美:「こないだみたいに大事にしまい込まないでさっさと食べなさいよ?湿気っちゃうじゃない」 菜々:「うう…わかってるよぅ…」 恵美:「おばさんとかにもよかったらあげてよ」 菜々:「んん?え…あ……うん」 恵美:「大事にしまい込むか、一人で食べるかなんだから、もぅ」 菜々:「だって、恵美ちゃんから貰ったクッキーは、大事だもん」 恵美:「なくなったらまたつくってあげるから」 菜々:「ほんと?」 恵美:「なんなら今度菜々の家で一緒に作りましょうよ。そしたらおばさんにも食べてもらえるし、菜々もお菓子作るのうまくなるよ?」 菜々:「私が不器用なの知ってるくせに」 恵美:「菜々は落ち着いてやればなんでもうまくできるよ」 菜々:「そんなこと言ってくれるのは恵美ちゃんだけだよ。いっつも私、どんくさいって言われるから」 恵美:「おっとりした菜々に嫉妬してんのよ。言わせておいてあげなよ」 0:  菜々:「ねぇ、恵美ちゃん…」 恵美:「どうしたの、菜々?早く帰ろうよ?」 菜々:「恵美ちゃんはさ、好きな人とか、いる?」 恵美:「……いるよ?」 菜々:「っ……へぇ…そっか。いるんだ」 恵美:「うん、すごくかわいい子。」 菜々:「すっごく、可愛い子……」 恵美:「なんでそんなこと聞くの?」 菜々:「ううん。なんでもないよ」 恵美:「……その子ね、いつも穏やかで、優しくて、でも時々頑固で、なんだかんだと放っておけないんだ…」 菜々:「… そうなんだ……そっか…」 恵美:「菜々?」 菜々:「ご、ごめんね、変な事聞いて!早く帰ろっか!!」 0:  菜々:(M)好きな人が、いると言われればよかったのか、いないと言われればよかったのか、動揺した私にはわからなかった。 菜々:けれど、恵美ちゃんにばれないように…振り切るように歩き出した。 0:  恵美:「(呟く)ねぇ、早く気付いてよ、私の気持ちに…」 0:お読みいただきありがとうございました。