台本概要
172 views
タイトル | 今夜は寝かせないよ |
---|---|
作者名 | 椿 麗華 (@Tsubaki_Reika) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
元カレと元カノの、短いある夜のお話です。少しだけセンシティブです。 ホテルに誘いたい元カレと、実は誘われたい元カノのお話。 男女サシ劇用です 所要時間 10~12分程度 *配信アプリ、動画サイト、ディスコード、ツイキャス等でのご使用にあたって、個別の連絡は不要ですが、必ず「作者名」「作品名」の表記をお願い致します。 172 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
男 | 男 | 55 | 女の元カレ。 |
女 | 女 | 53 | 男の元カノ。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:『今夜は寝かせないよ』
0:
0:
0:ある日の新宿のバーで
0:
0:
女:珍しいじゃない? あなたが私と呑みたいだなんて。何かあった?
男:いや、別に。何となく、たまには女友達と呑むのもいいかな、と思ってさ
女:へぇ。でも、ちょうど良かった。私も何となく、男の人と呑みたい気分だったし
男:なら良かった
女:でも、私たち、友達っていうか、元カノと元カレじゃない
男:まあ、そうだけど・・・
0:
女:ねえ・・・教えて。生きる意味と愛する意味
男:おいおい、何だよ。会って早々、めちゃめちゃ真面目な質問じゃない。それ、俺に聞く?
女:だって、今一番近くにいる男、あなたしかいないから
男:何だよ、その理由。そうだなあ・・・。生きる意味って、死ぬためなんじゃないの? 愛する意味は・・・さすがに俺にも分からないなぁ
女:へえ・・・。生きる意味は、死ぬため・・・ね。あなた、随分とカッコいいこと言うのね
男:カッコいいかな? 俺はどちらかと言うと、あまり深く考えないで生きるタイプだから、それしか答えようがないんだ
女:あのね・・・。助けてほしいの。私の心と躰を
男:何だよ突然。そういうコトを言われると、普段大人しい男もオオカミになるぞ。それに・・・助けるって、どうやって?
女:・・・だから・・・その・・・。っていうか、わざとそういう言い方しないでよ
男:ああ・・・そういうことね。悪いけど、俺、遊び人の自覚はあるけれど、追いかけたいタイプだから、女から誘われるのは好きじゃないんだよね
女:知ってる。冗談だから気にしないで!
0:
0:少しの沈黙
0:
男:ふーん。言ってもいい? お前・・・淋しいんだろ? で、どれだけ男日照りが続いてるんだ? 抱いて欲しそうな目、してるけど?
女:失礼なこと言わないで! たまたま今彼氏がいないだけだってば!
男:へぇ。無理しちゃって・・・。そういう所、昔から可愛いよね
女:そういえば・・・彼女とは上手くいってるの?
男:あぁ・・・だいぶ前に別れた
女:どうして別れたの? あんなに仲が良かったのに
男:理由なんかないよ。そもそも別れに理由なんて、いるのかな? 今言えるのは、俺は今フリーだっていうことだけ
女:何気にアピールしてるじゃない
男:アピールはしているが、お前を抱くとはひと言も言ってない
女:そういう所、あなたも昔と変わってないじゃない。すぐ強がるところ
男:別に強がってないよ
0:
女:・・・なんか、酔いが回ってきそうだから帰るね。マジ、ちょっと危ない
男:呑むピッチが早いんだよ、まったく・・・。水でも飲めよ。っていうか、そのまま帰ったら危ないし・・・
女:でも、もう電車がなくなっちゃうし・・・
男:明日は土曜だし、お前、仕事、休みだろ?
女:休みだけど、ちょっとゆっくり休みたいの。最近仕事も忙しかったし。寝不足はお肌に悪いし
男:そうだな・・・。あ・・・でもさ、今から帰るの面倒じゃない?
女:別に
男:あ、っそう・・・
女:なんか、送り狼になりそうね
男:俺が? そんなことするワケ・・・
女:何? 泊まって欲しいの?
男:いや。別に・・・
0:
男:そういえば、最近、ちゃんと運動してる?
女:残業も多いし、そんな元気ないって。本当は、した方がいいんだろうけれど
男:・・・なんなら、有酸素運動、やってみる? 俺と・・・
女:え・・・?
男:イヤなの? イヤなら別にいいけど・・・
女:ごめん・・・それってさ・・・随分とわざとらしい言い方ね
男:まあ、早い話、そういうコト・・・
女:私、そんな安っぽいオンナじゃないから!
男:別にそんなつもりで言ったんじゃ・・・。っていうかさ、そういうコトに高いとか安いとか、関係あるワケ? 本能だと思うけど
女:またまたお得意の理由づけが始まった
男:素直じゃないよな、昔からさぁ・・・
女:あなたもね
男:・・・お互い、こういうところ、変わってないな
女:ごめん、マジで呑み過ぎちゃたから帰るね
男:・・・仕方ないなぁ。じゃあ、帰ろうか、一緒に。駅まで送るよ
女:悪いからいいよ。あなたはもっとここにいて、呑んでいればいいから・・・
男:ひとりで呑んでもつまらねぇし。東口まで一緒に散歩でもしながら、酔いを醒まして帰るか
0:
0:ふたりはバーを出て駅に向かう
0:
男:・・・なぁ、あのさ、手・・・繋いでもいい?
女:何よ急に。って、承諾も得ないで私の手を握ってるし・・・。手が早いのも変わってない・・・
男:手が早いんじゃなくて、気持ちが先行してるんだよ
女:相変わらず上手いこと言うのね。そういうことろ、ズルい
男:そうだ、ちょっと案内したいところがあって
女:どこへ? あまり時間ないよ
0:男は女の手を引いて歌舞伎町へと向かう
女:ここ、歌舞伎町・・・。方向が違うんじゃない?
男:・・・今日、帰るのやめない?
女:は? ナニ言ってるの?
男:もう一度言うね。有酸素運動、しない? 俺と
女:あぁ、エアロビクス? それだったら付き合うけれど?
男:そうだよ。めちゃめちゃ激しいエアロビクス。最後はぶっ倒れるぐらい激しいヤツ・・・アクロバティックにね
女:面白そうね。どっちが先に倒れるのか、競争しようか
男:バカだな・・・。倒れる時は一緒だよ・・・。一緒に酸素欠乏状態になるんだよ
女:体力に自信ない・・・
男:大丈夫。持久力あるの知ってるし
女:ちょっと! 言い方・・・。でも・・・期待しても・・・いいの?
男:もしかして俺を舐めてる? どうせ舐めるなら・・・んふふ
女:バカ! そんなこと言うなら帰るから!
男:冗談冗談! 俺が尽くすよ、今夜は・・・
女:もう・・・。やっぱり恥ずかしいから帰る!
男:だーめ! ここまで来ちゃったんだから、ね・・・?
女:仕方ないなぁ。じゃ、付き合ってあげてもいいよ
男:ナニその上から目線
女:素直になればいいのに
男:お前こそな
0:
0:男は雑居ビルの隙間に女を誘い、激しくキスをする(可能であればリップ音)
0:
女:やめて・・・
男:ねえ・・・行こう。ホテル・・・
女:・・・うん。あっ・・・でも、あの・・・やり方、忘れちゃったから、やっぱり恥ずかしいからやめようかな
男:やり方を忘れた? へー。どのくらいしてないの? 俺と別れたのって、二年前だけど?
女:どのくらいって、あなたに言われたくないんだけど
男:大丈夫だって。俺は五百人斬りしてる男だぞ。任しとけって
女:何そのおかしな自慢。遊び人なのは知ってるし、テクがいいのも分かってるけど・・・
男:持久戦に持ち込めば、アスリート並みのお前に勝てる自信はあるけれど?
女:持久戦って・・・そんな長い時間・・・
男:意気地なしなんだな・・・。じゃあ、帰ろうか?
女:え・・・? あ・・・でも・・・なんか、ちょっと・・・寒くなってきたよね
男:じゃ、温まろうよ。ふたりで・・・
0:
0:男が女に再びディープキスをする(可能であればリップ音)
0:
男:いい加減、素直になれよ
女:・・・うん
男:やっぱりお前、可愛い・・・。今夜は寝かせないよ
女:えー? 寝る時間もほしいな
男:だーめ! 寝かせない
女:バカ。強引なんだから・・・
男:強引だって言われても、今夜は譲らないよ。再燃する恋って、こんな感じで始まるのかもな
女:勝手に再燃させないでよ、もう
男:ごめん。やっぱりまた好きになった
女:ふふ・・・あなたらしいわね
男:今夜は寝かせない。熱い夜にするよ
女:本気・・・見せてくれる?
男:ああ。勿論だよ
0:ふたりは仲良く夜の街へと消えて行った
0:
0:
0:(終)
0:『今夜は寝かせないよ』
0:
0:
0:ある日の新宿のバーで
0:
0:
女:珍しいじゃない? あなたが私と呑みたいだなんて。何かあった?
男:いや、別に。何となく、たまには女友達と呑むのもいいかな、と思ってさ
女:へぇ。でも、ちょうど良かった。私も何となく、男の人と呑みたい気分だったし
男:なら良かった
女:でも、私たち、友達っていうか、元カノと元カレじゃない
男:まあ、そうだけど・・・
0:
女:ねえ・・・教えて。生きる意味と愛する意味
男:おいおい、何だよ。会って早々、めちゃめちゃ真面目な質問じゃない。それ、俺に聞く?
女:だって、今一番近くにいる男、あなたしかいないから
男:何だよ、その理由。そうだなあ・・・。生きる意味って、死ぬためなんじゃないの? 愛する意味は・・・さすがに俺にも分からないなぁ
女:へえ・・・。生きる意味は、死ぬため・・・ね。あなた、随分とカッコいいこと言うのね
男:カッコいいかな? 俺はどちらかと言うと、あまり深く考えないで生きるタイプだから、それしか答えようがないんだ
女:あのね・・・。助けてほしいの。私の心と躰を
男:何だよ突然。そういうコトを言われると、普段大人しい男もオオカミになるぞ。それに・・・助けるって、どうやって?
女:・・・だから・・・その・・・。っていうか、わざとそういう言い方しないでよ
男:ああ・・・そういうことね。悪いけど、俺、遊び人の自覚はあるけれど、追いかけたいタイプだから、女から誘われるのは好きじゃないんだよね
女:知ってる。冗談だから気にしないで!
0:
0:少しの沈黙
0:
男:ふーん。言ってもいい? お前・・・淋しいんだろ? で、どれだけ男日照りが続いてるんだ? 抱いて欲しそうな目、してるけど?
女:失礼なこと言わないで! たまたま今彼氏がいないだけだってば!
男:へぇ。無理しちゃって・・・。そういう所、昔から可愛いよね
女:そういえば・・・彼女とは上手くいってるの?
男:あぁ・・・だいぶ前に別れた
女:どうして別れたの? あんなに仲が良かったのに
男:理由なんかないよ。そもそも別れに理由なんて、いるのかな? 今言えるのは、俺は今フリーだっていうことだけ
女:何気にアピールしてるじゃない
男:アピールはしているが、お前を抱くとはひと言も言ってない
女:そういう所、あなたも昔と変わってないじゃない。すぐ強がるところ
男:別に強がってないよ
0:
女:・・・なんか、酔いが回ってきそうだから帰るね。マジ、ちょっと危ない
男:呑むピッチが早いんだよ、まったく・・・。水でも飲めよ。っていうか、そのまま帰ったら危ないし・・・
女:でも、もう電車がなくなっちゃうし・・・
男:明日は土曜だし、お前、仕事、休みだろ?
女:休みだけど、ちょっとゆっくり休みたいの。最近仕事も忙しかったし。寝不足はお肌に悪いし
男:そうだな・・・。あ・・・でもさ、今から帰るの面倒じゃない?
女:別に
男:あ、っそう・・・
女:なんか、送り狼になりそうね
男:俺が? そんなことするワケ・・・
女:何? 泊まって欲しいの?
男:いや。別に・・・
0:
男:そういえば、最近、ちゃんと運動してる?
女:残業も多いし、そんな元気ないって。本当は、した方がいいんだろうけれど
男:・・・なんなら、有酸素運動、やってみる? 俺と・・・
女:え・・・?
男:イヤなの? イヤなら別にいいけど・・・
女:ごめん・・・それってさ・・・随分とわざとらしい言い方ね
男:まあ、早い話、そういうコト・・・
女:私、そんな安っぽいオンナじゃないから!
男:別にそんなつもりで言ったんじゃ・・・。っていうかさ、そういうコトに高いとか安いとか、関係あるワケ? 本能だと思うけど
女:またまたお得意の理由づけが始まった
男:素直じゃないよな、昔からさぁ・・・
女:あなたもね
男:・・・お互い、こういうところ、変わってないな
女:ごめん、マジで呑み過ぎちゃたから帰るね
男:・・・仕方ないなぁ。じゃあ、帰ろうか、一緒に。駅まで送るよ
女:悪いからいいよ。あなたはもっとここにいて、呑んでいればいいから・・・
男:ひとりで呑んでもつまらねぇし。東口まで一緒に散歩でもしながら、酔いを醒まして帰るか
0:
0:ふたりはバーを出て駅に向かう
0:
男:・・・なぁ、あのさ、手・・・繋いでもいい?
女:何よ急に。って、承諾も得ないで私の手を握ってるし・・・。手が早いのも変わってない・・・
男:手が早いんじゃなくて、気持ちが先行してるんだよ
女:相変わらず上手いこと言うのね。そういうことろ、ズルい
男:そうだ、ちょっと案内したいところがあって
女:どこへ? あまり時間ないよ
0:男は女の手を引いて歌舞伎町へと向かう
女:ここ、歌舞伎町・・・。方向が違うんじゃない?
男:・・・今日、帰るのやめない?
女:は? ナニ言ってるの?
男:もう一度言うね。有酸素運動、しない? 俺と
女:あぁ、エアロビクス? それだったら付き合うけれど?
男:そうだよ。めちゃめちゃ激しいエアロビクス。最後はぶっ倒れるぐらい激しいヤツ・・・アクロバティックにね
女:面白そうね。どっちが先に倒れるのか、競争しようか
男:バカだな・・・。倒れる時は一緒だよ・・・。一緒に酸素欠乏状態になるんだよ
女:体力に自信ない・・・
男:大丈夫。持久力あるの知ってるし
女:ちょっと! 言い方・・・。でも・・・期待しても・・・いいの?
男:もしかして俺を舐めてる? どうせ舐めるなら・・・んふふ
女:バカ! そんなこと言うなら帰るから!
男:冗談冗談! 俺が尽くすよ、今夜は・・・
女:もう・・・。やっぱり恥ずかしいから帰る!
男:だーめ! ここまで来ちゃったんだから、ね・・・?
女:仕方ないなぁ。じゃ、付き合ってあげてもいいよ
男:ナニその上から目線
女:素直になればいいのに
男:お前こそな
0:
0:男は雑居ビルの隙間に女を誘い、激しくキスをする(可能であればリップ音)
0:
女:やめて・・・
男:ねえ・・・行こう。ホテル・・・
女:・・・うん。あっ・・・でも、あの・・・やり方、忘れちゃったから、やっぱり恥ずかしいからやめようかな
男:やり方を忘れた? へー。どのくらいしてないの? 俺と別れたのって、二年前だけど?
女:どのくらいって、あなたに言われたくないんだけど
男:大丈夫だって。俺は五百人斬りしてる男だぞ。任しとけって
女:何そのおかしな自慢。遊び人なのは知ってるし、テクがいいのも分かってるけど・・・
男:持久戦に持ち込めば、アスリート並みのお前に勝てる自信はあるけれど?
女:持久戦って・・・そんな長い時間・・・
男:意気地なしなんだな・・・。じゃあ、帰ろうか?
女:え・・・? あ・・・でも・・・なんか、ちょっと・・・寒くなってきたよね
男:じゃ、温まろうよ。ふたりで・・・
0:
0:男が女に再びディープキスをする(可能であればリップ音)
0:
男:いい加減、素直になれよ
女:・・・うん
男:やっぱりお前、可愛い・・・。今夜は寝かせないよ
女:えー? 寝る時間もほしいな
男:だーめ! 寝かせない
女:バカ。強引なんだから・・・
男:強引だって言われても、今夜は譲らないよ。再燃する恋って、こんな感じで始まるのかもな
女:勝手に再燃させないでよ、もう
男:ごめん。やっぱりまた好きになった
女:ふふ・・・あなたらしいわね
男:今夜は寝かせない。熱い夜にするよ
女:本気・・・見せてくれる?
男:ああ。勿論だよ
0:ふたりは仲良く夜の街へと消えて行った
0:
0:
0:(終)