台本概要

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タイトル エンディングの戦い
作者名 気分屋  (@Kodokusensi)
ジャンル ファンタジー
演者人数 4人用台本(男4)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 誰かが言った。
物語において最も重要なのは、『エンディング』であると。
すると、誰かが尋ねた。
『ならばどのエンディングが1番なのか』
今ここに、4人のエンディングが集う。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ハッピーエンド 12 幸福の提供者 ※性別不問
バッドエンド 13 不幸の提供者 ※性別不問
ノーマルエンド 11 基準の提供者 ※性別不問
トゥルーエンド 6 真実の提供者 ※性別不問
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
ハッピーエンド:来たか…… バッドエンド:またせたな バッドエンド:さぁ、決めるとするか ハッピーエンド:プレイヤーや視聴者、皆の心が温まるENDを提供することができるこの僕 ハッピーエンド:『ハッピーエンド』か バッドエンド:切なく、悲しいながらも、その中に美しさを感じさせるENDを提供することができるこの俺 バッドエンド:『バッドエンド』か ハッピーエンド:どちらがより優れたエンディングなのか バッドエンド:存分に語り合うとしよう ノーマルエンド:これはこれは、私を忘れてもらっては困りますねぇ。 ノーマルエンド:優れたエンディングを決めるのに ノーマルエンド:お二人だけで話し合うつもりですか? バッドエンド:チッ……やはり来たか ハッピーエンド:ノーマルエンド……! ノーマルエンド:私だけ仲間外れとは、いただけませんね? バッドエンド:フン、平凡で味気ないエンディング風情が ハッピーエンド:君が僕らと争うのは、役不足というものじゃないかい? ノーマルエンド:言ってくれますねぇ…… ノーマルエンド:あなた方は所詮、私から派生した産物に過ぎないと言うのに…… バッドエンド:なんだと? ハッピーエンド:聞き捨てならないねぇ ノーマルエンド:物語のエンディングの基準を作る存在……それが私『ノーマルエンド』なのですから。 ノーマルエンド:私と比べて、よりハッピーかバッドか、それによってあなた方は生じる。 ノーマルエンド:つまり私が居なくては、あなた方は成り立たないのですよ バッドエンド:下らん戯言だな ハッピーエンド:確かに君の言うとうり、僕達は君から派生している バッドエンド:だが、それは言い方を変えれば バッドエンド:貴様は所詮俺らの前座にすぎないということだ ノーマルエンド:前座ですって? ハッピーエンド:そういうこと ハッピーエンド:そして皆は、いつだって幸せを求めている。 ハッピーエンド:つまり、一番求められるこの僕こそ、一番優れたエンディングってことだよね バッドエンド:バカを言うな バッドエンド:貴様の様に、綺麗事ばかり並べている薄っぺらいエンディングが、一番なはずがなかろうが ハッピーエンド:なんだって? バッドエンド:現実味があり、物語についてより深く考えさせられるこの俺こそ、一番優れたエンディングだろうが ノーマルエンド:いいえ、物語の基準であり、万人が通るエンディングであるこの私こそ、一番優れたエンディングですよ トゥルーエンド:おやおや……揃いも揃って、哀れだねぇ バッドエンド:誰だ!? ハッピーエンド:この圧倒的存在感……まさか!? ノーマルエンド:トゥルーエンド!? トゥルーエンド:下等なエンディング共が、何を喚いているかと思えば……一番優れたエンディングが誰かだと? トゥルーエンド:聞いて呆れる トゥルーエンド:誰が一番かなぞ、火を見るより明らかであろう? トゥルーエンド:我、『トゥルーエンド』に決まっている バッドエンド:今更出てきて、よく吠えるな ノーマルエンド:貴方は辿り着くまでが難しすぎるではないですか? トゥルーエンド:ふむ、確かに我へ辿り着くまでの道のりは険しいかもしれん ノーマルエンド:だったら── トゥルーエンド:だが、そんな険しい道を見た上で我の元へ必死に向かおうとする者がいる トゥルーエンド:それほどまでに我は求められているのだ ノーマルエンド:…クッ! ハッピーエンド:彼は存在しない物語もあるはずなのに、何故こんなにも存在感がある!? トゥルーエンド:いい質問だ。 トゥルーエンド:確かに我、『トゥルーエンド』が存在しない物語は多々ある。 トゥルーエンド:だが我はトゥルーエンド、真実のエンドなのだ…… トゥルーエンド:つまり貴様らは所詮紛い物、我に勝てる道理も無いというものだ トゥルーエンド:だが強いて言うのであれば トゥルーエンド:我の存在感が強すぎるのでは無い トゥルーエンド:貴様らの存在感が弱すぎるのだ バッドエンド:こいつ…言わせておけばっ! ハッピーエンド:どうやら、僕達のことを知らしめてやらないといけないみたいだね? ノーマルエンド:貴方の考え、覆(くつがえ)して差し上げますよ! トゥルーエンド:いいぞ……全員まとめてかかってこい! トゥルーエンド:真のエンディングの力を見せてやろう! 0:Tobecontinued

ハッピーエンド:来たか…… バッドエンド:またせたな バッドエンド:さぁ、決めるとするか ハッピーエンド:プレイヤーや視聴者、皆の心が温まるENDを提供することができるこの僕 ハッピーエンド:『ハッピーエンド』か バッドエンド:切なく、悲しいながらも、その中に美しさを感じさせるENDを提供することができるこの俺 バッドエンド:『バッドエンド』か ハッピーエンド:どちらがより優れたエンディングなのか バッドエンド:存分に語り合うとしよう ノーマルエンド:これはこれは、私を忘れてもらっては困りますねぇ。 ノーマルエンド:優れたエンディングを決めるのに ノーマルエンド:お二人だけで話し合うつもりですか? バッドエンド:チッ……やはり来たか ハッピーエンド:ノーマルエンド……! ノーマルエンド:私だけ仲間外れとは、いただけませんね? バッドエンド:フン、平凡で味気ないエンディング風情が ハッピーエンド:君が僕らと争うのは、役不足というものじゃないかい? ノーマルエンド:言ってくれますねぇ…… ノーマルエンド:あなた方は所詮、私から派生した産物に過ぎないと言うのに…… バッドエンド:なんだと? ハッピーエンド:聞き捨てならないねぇ ノーマルエンド:物語のエンディングの基準を作る存在……それが私『ノーマルエンド』なのですから。 ノーマルエンド:私と比べて、よりハッピーかバッドか、それによってあなた方は生じる。 ノーマルエンド:つまり私が居なくては、あなた方は成り立たないのですよ バッドエンド:下らん戯言だな ハッピーエンド:確かに君の言うとうり、僕達は君から派生している バッドエンド:だが、それは言い方を変えれば バッドエンド:貴様は所詮俺らの前座にすぎないということだ ノーマルエンド:前座ですって? ハッピーエンド:そういうこと ハッピーエンド:そして皆は、いつだって幸せを求めている。 ハッピーエンド:つまり、一番求められるこの僕こそ、一番優れたエンディングってことだよね バッドエンド:バカを言うな バッドエンド:貴様の様に、綺麗事ばかり並べている薄っぺらいエンディングが、一番なはずがなかろうが ハッピーエンド:なんだって? バッドエンド:現実味があり、物語についてより深く考えさせられるこの俺こそ、一番優れたエンディングだろうが ノーマルエンド:いいえ、物語の基準であり、万人が通るエンディングであるこの私こそ、一番優れたエンディングですよ トゥルーエンド:おやおや……揃いも揃って、哀れだねぇ バッドエンド:誰だ!? ハッピーエンド:この圧倒的存在感……まさか!? ノーマルエンド:トゥルーエンド!? トゥルーエンド:下等なエンディング共が、何を喚いているかと思えば……一番優れたエンディングが誰かだと? トゥルーエンド:聞いて呆れる トゥルーエンド:誰が一番かなぞ、火を見るより明らかであろう? トゥルーエンド:我、『トゥルーエンド』に決まっている バッドエンド:今更出てきて、よく吠えるな ノーマルエンド:貴方は辿り着くまでが難しすぎるではないですか? トゥルーエンド:ふむ、確かに我へ辿り着くまでの道のりは険しいかもしれん ノーマルエンド:だったら── トゥルーエンド:だが、そんな険しい道を見た上で我の元へ必死に向かおうとする者がいる トゥルーエンド:それほどまでに我は求められているのだ ノーマルエンド:…クッ! ハッピーエンド:彼は存在しない物語もあるはずなのに、何故こんなにも存在感がある!? トゥルーエンド:いい質問だ。 トゥルーエンド:確かに我、『トゥルーエンド』が存在しない物語は多々ある。 トゥルーエンド:だが我はトゥルーエンド、真実のエンドなのだ…… トゥルーエンド:つまり貴様らは所詮紛い物、我に勝てる道理も無いというものだ トゥルーエンド:だが強いて言うのであれば トゥルーエンド:我の存在感が強すぎるのでは無い トゥルーエンド:貴様らの存在感が弱すぎるのだ バッドエンド:こいつ…言わせておけばっ! ハッピーエンド:どうやら、僕達のことを知らしめてやらないといけないみたいだね? ノーマルエンド:貴方の考え、覆(くつがえ)して差し上げますよ! トゥルーエンド:いいぞ……全員まとめてかかってこい! トゥルーエンド:真のエンディングの力を見せてやろう! 0:Tobecontinued