声劇台本置き場

男：どうして俺たちを裏切った！？仲間だったんじゃないのか！？ 女：仲間？お生憎様ね。私はあなたたちを仲間だと思った事は一度もないわ。 男：この過酷な状況下で俺たちは寝食を共にしてきた・・・それでも仲間じゃなかったってか！？ 女：えぇそうよ。あなた達を利用させてもらったの。これを手に入れるためにね。 男：それは・・・・まさか！？ 女：そう。お察しの通り、私たちが作った抗ウィルス薬。日本で行った実験によって、テトラトリロバイトを取り込んだ人間にこの抗ウィルス薬は有効であることが証明されている。最も、既に発症した人間に使えないことも証明済みだけれど。 男：・・・・・それをどうするつもりだ・・・？ 女：日本と同じようにテトラトリロバイトを海外にばら撒いた後でこの抗ウィルス薬を売り捌くのよ。 男：・・・・・結局は金かよ・・・！！そんな事の為に俺たちは危険を冒してまでそれを作ったってのか・・・？ 女：そうよ。当たり前でしょ？ 男：あいつらの犠牲はどうなる！？命を張ったあいつらの無念はどうなる！？ 女：知らないわよそんなの。私はこれさえ手に入ればどうでもよかったのだし。私の為に命を張れたのだからあの人達も光栄だと思うわよ？ 男：お前には・・・・人の心が無いのか・・・・？仲間の絆も・・・！ 女：だから最初から言ってるわよね？あなたたちを仲間だと思った事は一度もない。強いていうなら・・・・そうね。手駒ってところかしら？ 男：そんな・・・・俺たちはお前が日本を救いたいと言ったから協力したんだぞ・・・？ 女：それに関しては感謝しているわ。次にもし会ったら感謝状でも送ろうかしらね。まぁもう二度と会う事はないと思うけれど。さよなら。