声劇台本置き場

男：そこまでにしてもらおう。 女：・・・・・思ったより早かったのね。 男：やはりお前が裏切っていたのか。手に持ってるものをこちらに渡せ。 女：それは叶えられそうにないわ。これは我々が求めていたものだもの。 男：へぇ。それを使って何をするつもりだ？海外にでも売り捌くつもりか？ 女：察しが良いわね。ウィルスばら撒いた後なら売れるでしょ？ 男：文字通りの自作自演じゃねぇか。・・・・あぁそうか。お前はマッチポンプがお好みだったな。 女：よく覚えてるわね。だけどこれは自作自演でもマッチポンプでもないわ。 男：その２つじゃなきゃ一体何だってんだ？ 女：決まってるじゃない。ビジネスチャンスよ。どうかしら？こちら側につくというのは。報酬は弾むわ。 男：ふん。お断りだ。誰が好き好んで裏切り者の側につくか。 女：あなたも頑固よね。それがあなたのいい所ではあるのだけど。だけどもう少し臨機応変にならないと、こういう事態にも対処できないわよ？ 男：・・・ほう。銃を忍ばせていたか。用心深さも相変わらずか。 女：それはあなたもでしょ？一緒にいても結局手は出してくれなかった。私ってそんなに魅力なかったかしら？ 男：生憎死んだ親父から美人局には気をつけろって言われててな。 女：今からでも遅くないのよ？禁断の果実を食べてみるはどう？体の相性は良さそうだし。 男：悪いが・・・自国を金のために売る女と夜伽を交わすつもりはない。 女：それは残念・・・さて、時間稼ぎはここまでかしら？ 男：ふん。気づいていると思っていたよ。だがもう君は終わりだ。大人しくそれをこちらに渡せ。 女：できない相談ね～。なら取り返してみる事ね。 男：なっ・・！・ヘリだと！？ 女：二度と会わない事を祈っているわ。さようなら。 男：・・・ちっ。逃げ足が速いのも変わらねえみたいだな。くそっ！！！