台本概要

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タイトル 家庭教師
作者名 やくも  (@yakumo_20230707)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 真面目に下ネタを言うお話です
苦手な方はお控えください

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
春樹 82 思 春樹(おもい はるき)→思春期真っ盛りの健全な男子高校生。とある才能があるらしい
先生 81 大学3年生の家庭教師。エロティックな雰囲気を持つ
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
「家庭教師」 A→思 春樹(おもい はるき)→ 男 高校3年生 B→ 先生(固有名詞無し)→女 家庭教師 「」→セリフ ()→モノローグ、ナレーション 春樹:「緊張してきた…そろそろかな……」 0:(コンコンッ) 先生:「こんにちは〜」 春樹:「こ、こんにちは!!」 先生:「あらぁ、元気のいい挨拶ね」 春樹:「その…先生が来るの、楽しみにしてたので!」 先生:「ほんとに?ふふっ、お世辞でも嬉しいわ」 春樹:「お世辞なんかじゃないです!!」 先生:「はいはい。それじゃ、勉強始めましょうか」 春樹:「俺は 思 春樹(オモイ ハルキ)平凡な男子高校生だ。大学受験のために3ヶ月前から家庭教師に教えて貰っている。最初は親が無理矢理決めたので嫌がっていたが、すぐに考えを改める事になった。」 先生:「あら、どうしたの?私の顔、何かついてる??」 春樹:「い、いや!そんなことないです!!」 春樹:(先生は俺の志望大学の3年生で、何を隠そう、エロい。露出の多い際どい服装にグラビアモデル顔負けの容姿とプロポーション、健全な男子高校生には刺激が強すぎる存在だ) 先生:「それは……ここよ、わかる??」 春樹:「えっと、ここ…ですか?」 先生:「惜しい…ちょっと、ズレてるわね…もう少し下の…」 春樹:「もう少し下……あっ、ここを使うんですか?」 先生:「そう、正解」 春樹:「ご、ごめんなさい…まだ慣れてなくて…」 先生:「いいのよ、初めてだもんね」 春樹:「はい…」 先生:「ふふ…ゆっくりでいいからね」 春樹:「は、はい……解けた!!国語の文章問題ってあんまり得意じゃなかったので、助かりました!」 先生:「それは良かったわ」 春樹:(にしても、相変わらず今日もエロいな…危うく変な意味に勘違いしてしまいそうだった……) 先生:「次はなんの教科にする?保健体育??」 春樹:「い、いえ!数学で少し分からないところがあって…」 先生:「いいわよ、どの問題かしら?」 春樹:「えっと、ここの三角関数なんですけど…」 先生:「この三角形、凄く尖ってるわね、鋭い…」 春樹:「え、エロッ…」 先生:「え?」 春樹:「何でもないです!」 先生:「これはね、この公式をここに…」 春樹:「あ、なるほど、これをここに」 先生:「挿入するの」 春樹:「そそそ、挿入!?」 先生:「いっけね、間違えちゃったわ…「代入」ね」 春樹:「わ、分かりました……」 先生:「そして次は……」 春樹:「あ、後は自分で解けるので、次の教科に行ってもいいですか!」 先生:「ええ、いつでも、イッていいわよ」 春樹:「ぐっ!え、エロッ…!」 先生:「ん?L?」 春樹:「何でもないです!!」 先生:「そう?それじゃあ次は…保健体育??」 春樹:「いや、保体は共通テストに出ないんで……」 春樹:(まずいな…これ以上は刺激が強すぎてどうにかなってしまいそうだ。エロい方向に考えないようにしなきゃいけないのに…) 先生:「どうする?延長する?」 春樹:「え、延長!?」 先生:「もう2時間経ったけど、まだ……満足してないんじゃない?」 春樹:「いや、そ、そんなことは……」 先生:「今までよりもっと凄いこと、シたくない?」 春樹:「延長します!オプションも追加できますか!!?」 先生:「お、オプション…?何を言ってるの?やっぱり疲れてそうだし、休憩する…?」 春樹:「あっ…す、すみません…」 春樹:(一言一句がエロくきこえてしまう……先生は真面目に教えてくれてるのに…俺が思春期なせいで…これじゃダメだ…!!) 先生:「勉強以外の悩みでも相談していいのよ?これでも一応先輩だしね」 春樹:「先生……ありがとうございます!」 先生:「私に教えられる事なら…何でも、教えてあげる」 春樹:「何でも…くっ!!」 先生:「どうしたの?」 春樹:「…問題…ないです……。俺、真摯に向き合うって決めたので!」 先生:「よく分からないけど…やる気が出たようでな何よりよ」 春樹:「はい!ちょっと気を張りすぎなのかもしれないですね」 先生:「それは良くないわね。やっぱり適度に…抜かないと」 春樹:「っっ!!ぐぅ…!!ち、力を抜くって…事ですね……」 先生:「そう。1人じゃ難しいなら…私も、手伝ってあげる」 春樹:「抜くの手伝っ…!!ぐぅっ!!はぁ…はぁっ……!!」 先生:「だ、大丈夫??」 春樹:「大丈夫、です…。まだ…まだやれます…!」 先生:「顔も赤いし、1度横になったら…?」 春樹:「いえ、そんな…本当に大丈夫です……」 先生:「ベッド……行きましょ…?」 春樹:「っっ!!くぅっ!!!」 先生:「看病してあげる……私、上手いのよ?」 春樹:「うまっくぅっ!!!」 先生:「熱あるんじゃない?、触っても、いい…?」 春樹:「サワッはぁッ…!っっぐぅ!!」 先生:「やだ……すごく…熱い……」 春樹:「やめろおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 先生:「ひっ!?」 春樹:「惑わせるな!!!俺の思春期を!!!揺さぶるなぁ!!!!!!」 先生:「ど、どうしちゃったの!?」 春樹:「はぁ…はぁ……本当は、分かってるんです…」 先生:「分かってる…?」 春樹:「でも抑えられないんです……俺の…俺の中の思春期が、先生をっ…エロにしてしまうっ……!!」 先生:「な、なるほど…?」 春樹:「好きな食べ物……」 先生:「えっ?」 春樹:「好きな食べ物…教えてください」 先生:「好きな食べ物…うーん…『うどん』かしら」 春樹:「シコシコ!!!!!!!」 先生:「ひっ!?」 春樹:「言ってる!!俺の中のエロスが!!!虚像の先生が!!!麺がシコシコで美味しいって!!囁いてくる!!まるで悪魔みたいに!!!」 先生:「し、シコシコ……?」 春樹:「俺はっ、俺は……悔しいっ…!!!ちゃんと向き合ってくれようとしてる先生に対して……こんなっ…こんな劣情しか抱けない…!」 先生:「春樹(ハルキ)君……」 春樹:「憎い…自分の中の思春期がっ!!それを抑えられない俺自身の弱さがっ!!争いに満ちているこの世界がっ!!!たまらなく…憎いっ……!!!」 先生:「…………合格よ。」 春樹:「……えっ?」 先生:「合格よ、春樹(ハルキ)君。あなたには真実を教えてあげる。」 春樹:「し、真実……?」 先生:「私ね、昔っからエロかったの…。物心がついた頃にはもう…エロの化身だったわ」 春樹:「物心ついた時…そんなに前から……」 先生:「もちろん…最初はすごく嫌だった。男からは汚い目で見られるし、女の子からは男に媚びを売る、はしたない女だって言われ続けた……」 春樹:「先生……」 先生:「それこそ、あなたくらいの歳の頃は、すごーく悩んだわ…。でもね、気づいたの。」 春樹:「気づいた…?いったい何に?」 先生:「エロにはね、『引力』があるの」 春樹:「引力……?どういう事ですか?」 先生:「もし人間が2人溺れていて、どちらか片方しか助けられないとしたらどうするか。よくある例え話よね?」 春樹:「はい……」 先生:「もしそれがエロい女と、エロくない女だったら。あなたならどうする??」 春樹:「そ、そんなの…選べませんよ」 先生:「没入しなさい!!!」 春樹:「ひっ!?」 先生:「綺麗事言ってないで没入しなさい!!時は一刻を争うのよ!!」 春樹:「そ、そんなこと言われても……」 先生:「沈んでしまうわよ!!!エロ女が!!!」 春樹:「そ、そんな…!」 先生:「エロくない女も苦しんでるわ!!!もう首から上しか出てない!!」 春樹:「お、俺はどうしたら……!!」 先生:「両方とも海水で衣服が体に密着してるわ!!なんていやらしい!!」 春樹:「助けます!!!!!」 先生:「…………どっちを?」 春樹:「……エロ女…です。」 先生:「それが答えよ。今の自分の気持ち、説明できる?」 春樹:「最初は命の選択なんて出来ないって思いました。でも、気がついたらエロに、引き寄せられてしまいました……」 先生:「そう…人の命は平等で、本来選べるはずが無い。でも、選んでしまった。傾くはずのない天秤すらも…歪ませてしまう」 春樹:「これがエロの引力…!なんて恐ろしい……!」 先生:「エロは本能に直接干渉するの。人がどれだけ理性で取り繕っても、本能には逆らえない…」 春樹:「人間に…抗う術はないんですか……?」 先生:「ほぼ不可能ね。だから私はエロを極めたの。言葉、仕草、技術……今の私は細胞の一片に至るまで、全てがエロで満たされている。」 春樹:「す、すごい……存在そのものをエロに昇華している…!これが先生の真実の姿…!!」 先生:「現に春樹(ハルキ)君、あなたも既に引力に歪められてしまっている…」 春樹:「!?いったい何が…!?」 先生:「私が君の家庭教師になって3ヶ月…何か変化があった?」 春樹:「??……何もないです。」 先生:「そう。何も変わっていない……成績もね。」 春樹:「なっ!?!?」 先生:「当然よ。私にはエロい知識しかないんだから」 春樹:「じゃ、じゃあ!今まで教えてくれていたのは!?」 先生:「解答をエロく読んでいただけよ」 春樹:「なんやて!!??」 先生:「でも、貴方も、貴方のご両親も何とも思っていない」 春樹:「ま、まさか……!!」 先生:「引力よ…」 春樹:「すごい……!!」 先生:「この大学に入学したのも、理事長をエロで懐柔したからよ」 春樹:「それって裏口入学なんじゃ……」 先生:「引力よ!!!」 春樹:「凄すぎる!!!」 先生:「でも春樹君、あなたは抗った。」 春樹:「今だけですよ…いずれは俺も、エロに屈してしまう……」 先生:「いいえ、ただでさえ思春期は最もエロに敏感な時期。にも関わらず、ここまで抵抗できるのは才能としか言えないわ」 春樹:「才能……?俺にも才能があるんですか…?」 先生:「ええ、自信を持ちなさい。」 春樹:「こんな俺にも才能があったんだ…!!…………先生!!」 先生:「なに?」 春樹:「教えてください。俺に!!」 先生:「……ここから先はイバラの道よ?本能に流されて生きていく方がずっと幸せなのよ??」 春樹:「覚悟は、できています…!!」 先生:「良い目ね……覚悟を決めた男の目、好きよ」 春樹:「そう簡単に動じませんよ、これから俺はエロの道を歩むんです!」 先生:「ふふっ、生意気言うようになって…。付いてきなさい!」 春樹:「はいっ!!!」 春樹:(どんな困難が待ちうけていようとも、何も怖くない…!だって俺には、最高の家庭教師が付いているから!!) 0:〜fin〜

「家庭教師」 A→思 春樹(おもい はるき)→ 男 高校3年生 B→ 先生(固有名詞無し)→女 家庭教師 「」→セリフ ()→モノローグ、ナレーション 春樹:「緊張してきた…そろそろかな……」 0:(コンコンッ) 先生:「こんにちは〜」 春樹:「こ、こんにちは!!」 先生:「あらぁ、元気のいい挨拶ね」 春樹:「その…先生が来るの、楽しみにしてたので!」 先生:「ほんとに?ふふっ、お世辞でも嬉しいわ」 春樹:「お世辞なんかじゃないです!!」 先生:「はいはい。それじゃ、勉強始めましょうか」 春樹:「俺は 思 春樹(オモイ ハルキ)平凡な男子高校生だ。大学受験のために3ヶ月前から家庭教師に教えて貰っている。最初は親が無理矢理決めたので嫌がっていたが、すぐに考えを改める事になった。」 先生:「あら、どうしたの?私の顔、何かついてる??」 春樹:「い、いや!そんなことないです!!」 春樹:(先生は俺の志望大学の3年生で、何を隠そう、エロい。露出の多い際どい服装にグラビアモデル顔負けの容姿とプロポーション、健全な男子高校生には刺激が強すぎる存在だ) 先生:「それは……ここよ、わかる??」 春樹:「えっと、ここ…ですか?」 先生:「惜しい…ちょっと、ズレてるわね…もう少し下の…」 春樹:「もう少し下……あっ、ここを使うんですか?」 先生:「そう、正解」 春樹:「ご、ごめんなさい…まだ慣れてなくて…」 先生:「いいのよ、初めてだもんね」 春樹:「はい…」 先生:「ふふ…ゆっくりでいいからね」 春樹:「は、はい……解けた!!国語の文章問題ってあんまり得意じゃなかったので、助かりました!」 先生:「それは良かったわ」 春樹:(にしても、相変わらず今日もエロいな…危うく変な意味に勘違いしてしまいそうだった……) 先生:「次はなんの教科にする?保健体育??」 春樹:「い、いえ!数学で少し分からないところがあって…」 先生:「いいわよ、どの問題かしら?」 春樹:「えっと、ここの三角関数なんですけど…」 先生:「この三角形、凄く尖ってるわね、鋭い…」 春樹:「え、エロッ…」 先生:「え?」 春樹:「何でもないです!」 先生:「これはね、この公式をここに…」 春樹:「あ、なるほど、これをここに」 先生:「挿入するの」 春樹:「そそそ、挿入!?」 先生:「いっけね、間違えちゃったわ…「代入」ね」 春樹:「わ、分かりました……」 先生:「そして次は……」 春樹:「あ、後は自分で解けるので、次の教科に行ってもいいですか!」 先生:「ええ、いつでも、イッていいわよ」 春樹:「ぐっ!え、エロッ…!」 先生:「ん?L?」 春樹:「何でもないです!!」 先生:「そう?それじゃあ次は…保健体育??」 春樹:「いや、保体は共通テストに出ないんで……」 春樹:(まずいな…これ以上は刺激が強すぎてどうにかなってしまいそうだ。エロい方向に考えないようにしなきゃいけないのに…) 先生:「どうする?延長する?」 春樹:「え、延長!?」 先生:「もう2時間経ったけど、まだ……満足してないんじゃない?」 春樹:「いや、そ、そんなことは……」 先生:「今までよりもっと凄いこと、シたくない?」 春樹:「延長します!オプションも追加できますか!!?」 先生:「お、オプション…?何を言ってるの?やっぱり疲れてそうだし、休憩する…?」 春樹:「あっ…す、すみません…」 春樹:(一言一句がエロくきこえてしまう……先生は真面目に教えてくれてるのに…俺が思春期なせいで…これじゃダメだ…!!) 先生:「勉強以外の悩みでも相談していいのよ?これでも一応先輩だしね」 春樹:「先生……ありがとうございます!」 先生:「私に教えられる事なら…何でも、教えてあげる」 春樹:「何でも…くっ!!」 先生:「どうしたの?」 春樹:「…問題…ないです……。俺、真摯に向き合うって決めたので!」 先生:「よく分からないけど…やる気が出たようでな何よりよ」 春樹:「はい!ちょっと気を張りすぎなのかもしれないですね」 先生:「それは良くないわね。やっぱり適度に…抜かないと」 春樹:「っっ!!ぐぅ…!!ち、力を抜くって…事ですね……」 先生:「そう。1人じゃ難しいなら…私も、手伝ってあげる」 春樹:「抜くの手伝っ…!!ぐぅっ!!はぁ…はぁっ……!!」 先生:「だ、大丈夫??」 春樹:「大丈夫、です…。まだ…まだやれます…!」 先生:「顔も赤いし、1度横になったら…?」 春樹:「いえ、そんな…本当に大丈夫です……」 先生:「ベッド……行きましょ…?」 春樹:「っっ!!くぅっ!!!」 先生:「看病してあげる……私、上手いのよ?」 春樹:「うまっくぅっ!!!」 先生:「熱あるんじゃない?、触っても、いい…?」 春樹:「サワッはぁッ…!っっぐぅ!!」 先生:「やだ……すごく…熱い……」 春樹:「やめろおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 先生:「ひっ!?」 春樹:「惑わせるな!!!俺の思春期を!!!揺さぶるなぁ!!!!!!」 先生:「ど、どうしちゃったの!?」 春樹:「はぁ…はぁ……本当は、分かってるんです…」 先生:「分かってる…?」 春樹:「でも抑えられないんです……俺の…俺の中の思春期が、先生をっ…エロにしてしまうっ……!!」 先生:「な、なるほど…?」 春樹:「好きな食べ物……」 先生:「えっ?」 春樹:「好きな食べ物…教えてください」 先生:「好きな食べ物…うーん…『うどん』かしら」 春樹:「シコシコ!!!!!!!」 先生:「ひっ!?」 春樹:「言ってる!!俺の中のエロスが!!!虚像の先生が!!!麺がシコシコで美味しいって!!囁いてくる!!まるで悪魔みたいに!!!」 先生:「し、シコシコ……?」 春樹:「俺はっ、俺は……悔しいっ…!!!ちゃんと向き合ってくれようとしてる先生に対して……こんなっ…こんな劣情しか抱けない…!」 先生:「春樹(ハルキ)君……」 春樹:「憎い…自分の中の思春期がっ!!それを抑えられない俺自身の弱さがっ!!争いに満ちているこの世界がっ!!!たまらなく…憎いっ……!!!」 先生:「…………合格よ。」 春樹:「……えっ?」 先生:「合格よ、春樹(ハルキ)君。あなたには真実を教えてあげる。」 春樹:「し、真実……?」 先生:「私ね、昔っからエロかったの…。物心がついた頃にはもう…エロの化身だったわ」 春樹:「物心ついた時…そんなに前から……」 先生:「もちろん…最初はすごく嫌だった。男からは汚い目で見られるし、女の子からは男に媚びを売る、はしたない女だって言われ続けた……」 春樹:「先生……」 先生:「それこそ、あなたくらいの歳の頃は、すごーく悩んだわ…。でもね、気づいたの。」 春樹:「気づいた…?いったい何に?」 先生:「エロにはね、『引力』があるの」 春樹:「引力……?どういう事ですか?」 先生:「もし人間が2人溺れていて、どちらか片方しか助けられないとしたらどうするか。よくある例え話よね?」 春樹:「はい……」 先生:「もしそれがエロい女と、エロくない女だったら。あなたならどうする??」 春樹:「そ、そんなの…選べませんよ」 先生:「没入しなさい!!!」 春樹:「ひっ!?」 先生:「綺麗事言ってないで没入しなさい!!時は一刻を争うのよ!!」 春樹:「そ、そんなこと言われても……」 先生:「沈んでしまうわよ!!!エロ女が!!!」 春樹:「そ、そんな…!」 先生:「エロくない女も苦しんでるわ!!!もう首から上しか出てない!!」 春樹:「お、俺はどうしたら……!!」 先生:「両方とも海水で衣服が体に密着してるわ!!なんていやらしい!!」 春樹:「助けます!!!!!」 先生:「…………どっちを?」 春樹:「……エロ女…です。」 先生:「それが答えよ。今の自分の気持ち、説明できる?」 春樹:「最初は命の選択なんて出来ないって思いました。でも、気がついたらエロに、引き寄せられてしまいました……」 先生:「そう…人の命は平等で、本来選べるはずが無い。でも、選んでしまった。傾くはずのない天秤すらも…歪ませてしまう」 春樹:「これがエロの引力…!なんて恐ろしい……!」 先生:「エロは本能に直接干渉するの。人がどれだけ理性で取り繕っても、本能には逆らえない…」 春樹:「人間に…抗う術はないんですか……?」 先生:「ほぼ不可能ね。だから私はエロを極めたの。言葉、仕草、技術……今の私は細胞の一片に至るまで、全てがエロで満たされている。」 春樹:「す、すごい……存在そのものをエロに昇華している…!これが先生の真実の姿…!!」 先生:「現に春樹(ハルキ)君、あなたも既に引力に歪められてしまっている…」 春樹:「!?いったい何が…!?」 先生:「私が君の家庭教師になって3ヶ月…何か変化があった?」 春樹:「??……何もないです。」 先生:「そう。何も変わっていない……成績もね。」 春樹:「なっ!?!?」 先生:「当然よ。私にはエロい知識しかないんだから」 春樹:「じゃ、じゃあ!今まで教えてくれていたのは!?」 先生:「解答をエロく読んでいただけよ」 春樹:「なんやて!!??」 先生:「でも、貴方も、貴方のご両親も何とも思っていない」 春樹:「ま、まさか……!!」 先生:「引力よ…」 春樹:「すごい……!!」 先生:「この大学に入学したのも、理事長をエロで懐柔したからよ」 春樹:「それって裏口入学なんじゃ……」 先生:「引力よ!!!」 春樹:「凄すぎる!!!」 先生:「でも春樹君、あなたは抗った。」 春樹:「今だけですよ…いずれは俺も、エロに屈してしまう……」 先生:「いいえ、ただでさえ思春期は最もエロに敏感な時期。にも関わらず、ここまで抵抗できるのは才能としか言えないわ」 春樹:「才能……?俺にも才能があるんですか…?」 先生:「ええ、自信を持ちなさい。」 春樹:「こんな俺にも才能があったんだ…!!…………先生!!」 先生:「なに?」 春樹:「教えてください。俺に!!」 先生:「……ここから先はイバラの道よ?本能に流されて生きていく方がずっと幸せなのよ??」 春樹:「覚悟は、できています…!!」 先生:「良い目ね……覚悟を決めた男の目、好きよ」 春樹:「そう簡単に動じませんよ、これから俺はエロの道を歩むんです!」 先生:「ふふっ、生意気言うようになって…。付いてきなさい!」 春樹:「はいっ!!!」 春樹:(どんな困難が待ちうけていようとも、何も怖くない…!だって俺には、最高の家庭教師が付いているから!!) 0:〜fin〜