台本概要
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タイトル | カワボカフェの面接はわちゃわちゃな話 |
---|---|
作者名 | メイロラ (@LdimWp) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(女2) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
カワボカフェのオーナーと面接にきた女の子のコメディ 【注意事項】 使用時は、タイトル及び作者名を掲示してください。(URLは任意) アドリブ〇 音響などのアレンジ〇 兼ね役(一人二役など)〇 戸籍上の性別不問 (男性の役を女性がやるのもその逆も〇) 役の性別変更は、自己責任で。 ※自作として発表する行為(自作と誤解されるような使用も含む)、無断転載はおやめください。 641 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
オーナー | 女 | 39 | カフェのオーナー 自分ではしっかりしているつもりだが、流されやすい性格 声フェチを自覚しつつある。 |
女 | 女 | 38 | 面接に来た女の子 カワボだが、空気が読めない天然 好物はポップコーン |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:『カワボカフェの面接はわちゃわちゃな話』
オーナー:大変お待たせして申し訳ありません。私このカフェのオーナーの……って、あの?
女:(電話している)そうそう、うん、近所のお店でね安かったから送ってあげたのえらいでしょ。遠慮なく食べて!
オーナー:あの…
女:え、なんで怒っているの? うん、わからない。だってこんがりコーンだよ? おいしいよ?
オーナー:えっと…
女:あ、ごめんー、バイトの面接始まるからまたあとでねー!
オーナー:あの……
女:あ、すいませーん! 友達が急に電話してきて。なんか怒ってるんですよ。こんがりコーンをいっぱい送ってあげたのに、なんでかなー? 怒りんぼですよね?
オーナー:いや、それはちょっと私にはわかりませんね。アルバイトの面接の待ち時間に堂々と電話する方がもっとわかりませんけど。
女:なんか、着払いはダメ、とかなんとか?
オーナー:それは怒りますね。アルバイトの面接の待ち時間に電話するくらい怒りますね。
女:え、私もしかして怒られてます? また不採用ですか? これで20社目なんですけど! なんで受からないんだろう!
オーナー:そりゃ無理ないだろうと言う気がしますよ。まあ、私はそういう傍若無人(ぼうじゃくぶじん)な態度に慣れてるからいいですけど。
女:へぇーそうなんですか?
オーナー:まあ、私の彼氏もそういうタイプなんで。
女:へえー彼氏さんいるんですねー。
オーナー:ええ、まあ……最近付き合い始めて。彼は私が経営しているイケボカフェで働いているんだけど、面接のときからそりゃあ自由な人で、本当に大変です。イケボじゃなかったら100回は殺してるわ。イケボだから許しますけど。
女:え、イケボカフェもあるんですか?
オーナー:なによ知らなかったの? もともと私が始めたイケボカフェがけっこう繁盛してて、でも、なぜかよくお客さんに「カワボカフェはないの?」って聞かれるのよね。だから、2店目はカワボカフェにすることにしたんだけど……
女:(話をさえぎって)あーすみません、ポップコーン食べていいですか?
オーナー:興味ないなら話振らないでくれるかしら! ダメに決まってるでしょ。
女:え、ポップコーンなのにですか?
オーナー:質問の意味がわからないわね。だめです。
女:わかりました、じゃあオーナーにもあげますから。 特別ですよ。
オーナー:一人で食べるなって意味じゃないわよ。
女:ポップコーン嫌いなんですか?
オーナー:あなたの友達に心から同情するわ。
女:同情するなら金をくれ! 同情するなら金をくれ!
オーナー:……もうつっこむまい。……まあ、私の彼氏の例もあるからね、雇ってみたら案外キャラが立ってる分、人気がでるってこともある。
オーナー:……確かに、この子可愛いし。特に声が。
女:そうでしょー? 歌いましょうか? (適当に歌ってください)ポプポプの~ポップポプコーン!
オーナー:歌わなくていいから! テスト始めます。まずは朝の挨拶から。
女:はーい
オーナー:では、最初に「後輩風」に!
女:おはようございます、先輩!
オーナー:「OL風」に
女:おはようございます、課長。
オーナー:「メイド風」に
女:おはようございます、ご主人様
オーナー:「オタク女子風」に
女:おはようでござる。いい朝にござるなー。
オーナー:「ツンデレ風」に
女:お、おはよ……なによ別にいいでしょ、挨拶くらいするわよ。
オーナー:「妹風」に
女:おっはよーお兄ちゃん! どうしたの、元気ないねー! おはよーおはよーおはよー!
オーナー:「色っぽいお姉さん風」に
女:おはよう……どうしたの、照れちゃってかわいい。
オーナー:なかなかやるわね。
女:やった! じゃあ採用ですね!
オーナー:そうはいってない。
女:えーじゃあせめてポップコーン食べていいですか?
オーナー:ダメです。 テスト続けますよ。 この紙を読み上げてください。
女:これ読めばいいんですかー? ええっと……「え? いや、別に怒ってない。……怒ってないってば! 別にあなたがいなくても平気だし! なんとも思ってないし! どうせ私がいなくても平気なんでしょ!……え? ごめん、本当は寂しかったの。かまってくださいお願いします! ……だめ?」
オーナー:ううん、だめじゃない……
女:オーナー?
オーナー:……かわいい。
女:もしもーし? 読みましたけどー?
オーナー:は! 意識がとんでたわ。おかしいな、疲れてるのかしら?
女:大丈夫ですかー? ポップコーン食べます?
オーナー:食べません。できれば、ポップコーンから離れてくれるかしら? まあ半ばあきらめているけど。じゃあ次はこれお願いします。
女:はーい、えっと…「あっ、おかえりなさい! お疲れ様!…えへへ、分かる? ちょっと頑張ってみた! ロールキャベツ、大好物だったよね!……ううん、何もないよ? 何もないけど……喜んでくれる、かなって。え? もう! 今回は焦がしてないもん! ほんとだってば! じゃあ味見してみてよ! ほら、あーん……」
オーナー:ちょっとなにしてるの恥ずかしいじゃない…しょうがないわね、あーん……
女:口開けてどうしたんですか、オーナー? お腹すいてるんですか?
オーナー:……は! 私は何を! ごめんなさい、なんでもないの! ……なぜかしら、私はイケボ好きのはず、なんなのこの感情。ダメだわ気を取り直して、私はオーナー! しっかりしなさい、オーナー!(咳払い)では次はこの紙をお願いします。
女:これですね……なんか漢字多いですね。えっとなになに…
女:「私は貴女様の哀(あわ)れなドロシーにございます。眠るまで踊りましょう。 舞台は貴女様のまどろみの夜。同じ星を見て、夜に溶け合うまで私と夢の中で踊りましょう。
女:私が姫なら、シンデレラの靴など履けないように足を切りましょう。
女:人魚姫ならば、毒で目を見えなくしてしまえばいい。
女:白雪姫ならば、甘んじて毒林檎(どくりんご)を食べましょう。
女:眠り姫ならば、ずっと眠り続けましょう。
女:ラプンツェルならば、髪など伸ばさず、貴女様の髪だけを愛(め)で続けましょう。
女:私は哀れな貴女様のドロシー。主(あるじ)が居なくては剣も盾も全てガラクタにございます」
オーナー:(思わず世界に入り込む)「そんな事言わないで、私の哀れなドロシー。
オーナー:足を切ってしまったら、私と踊れないじゃない。
オーナー:泳げもしないくせに、人魚になんてなれないでしょう。
オーナー:林檎(りんご)を食べるなら、アップルパイが良いわ。
オーナー:眠ったらそうね、目覚めのキスをしてあげる。
オーナー:高い所は怖いから、手の届くところにいてちょうだい。
オーナー:剣も、盾も、もう要らないわ。貴女を抱きしめるのに必要ないから。お目覚めの時間よ、哀れな私のドロシー、さあ名前を捨てて……」
女:……
オーナー:そう、貴女はもうドロシーじゃない。
女:はい、ドロシーじゃないです。日本人ですし。
オーナー:あ
女:どうしたんですか、オーナー?
オーナー:ななな、なんでもないの! ……今日の面接は以上になります。結果は追ってご連絡します。
女:はーい、ところでオーナー?
オーナー:なに? ポップコーンならもう食べていいわよ。
女:オーナー、彼氏いるって言ってましたよね?
オーナー:え、うん、そうだけど。
女:じゃあ、彼女の席は空いてますよね?
オーナー:え?
0:『カワボカフェの面接はわちゃわちゃな話』
オーナー:大変お待たせして申し訳ありません。私このカフェのオーナーの……って、あの?
女:(電話している)そうそう、うん、近所のお店でね安かったから送ってあげたのえらいでしょ。遠慮なく食べて!
オーナー:あの…
女:え、なんで怒っているの? うん、わからない。だってこんがりコーンだよ? おいしいよ?
オーナー:えっと…
女:あ、ごめんー、バイトの面接始まるからまたあとでねー!
オーナー:あの……
女:あ、すいませーん! 友達が急に電話してきて。なんか怒ってるんですよ。こんがりコーンをいっぱい送ってあげたのに、なんでかなー? 怒りんぼですよね?
オーナー:いや、それはちょっと私にはわかりませんね。アルバイトの面接の待ち時間に堂々と電話する方がもっとわかりませんけど。
女:なんか、着払いはダメ、とかなんとか?
オーナー:それは怒りますね。アルバイトの面接の待ち時間に電話するくらい怒りますね。
女:え、私もしかして怒られてます? また不採用ですか? これで20社目なんですけど! なんで受からないんだろう!
オーナー:そりゃ無理ないだろうと言う気がしますよ。まあ、私はそういう傍若無人(ぼうじゃくぶじん)な態度に慣れてるからいいですけど。
女:へぇーそうなんですか?
オーナー:まあ、私の彼氏もそういうタイプなんで。
女:へえー彼氏さんいるんですねー。
オーナー:ええ、まあ……最近付き合い始めて。彼は私が経営しているイケボカフェで働いているんだけど、面接のときからそりゃあ自由な人で、本当に大変です。イケボじゃなかったら100回は殺してるわ。イケボだから許しますけど。
女:え、イケボカフェもあるんですか?
オーナー:なによ知らなかったの? もともと私が始めたイケボカフェがけっこう繁盛してて、でも、なぜかよくお客さんに「カワボカフェはないの?」って聞かれるのよね。だから、2店目はカワボカフェにすることにしたんだけど……
女:(話をさえぎって)あーすみません、ポップコーン食べていいですか?
オーナー:興味ないなら話振らないでくれるかしら! ダメに決まってるでしょ。
女:え、ポップコーンなのにですか?
オーナー:質問の意味がわからないわね。だめです。
女:わかりました、じゃあオーナーにもあげますから。 特別ですよ。
オーナー:一人で食べるなって意味じゃないわよ。
女:ポップコーン嫌いなんですか?
オーナー:あなたの友達に心から同情するわ。
女:同情するなら金をくれ! 同情するなら金をくれ!
オーナー:……もうつっこむまい。……まあ、私の彼氏の例もあるからね、雇ってみたら案外キャラが立ってる分、人気がでるってこともある。
オーナー:……確かに、この子可愛いし。特に声が。
女:そうでしょー? 歌いましょうか? (適当に歌ってください)ポプポプの~ポップポプコーン!
オーナー:歌わなくていいから! テスト始めます。まずは朝の挨拶から。
女:はーい
オーナー:では、最初に「後輩風」に!
女:おはようございます、先輩!
オーナー:「OL風」に
女:おはようございます、課長。
オーナー:「メイド風」に
女:おはようございます、ご主人様
オーナー:「オタク女子風」に
女:おはようでござる。いい朝にござるなー。
オーナー:「ツンデレ風」に
女:お、おはよ……なによ別にいいでしょ、挨拶くらいするわよ。
オーナー:「妹風」に
女:おっはよーお兄ちゃん! どうしたの、元気ないねー! おはよーおはよーおはよー!
オーナー:「色っぽいお姉さん風」に
女:おはよう……どうしたの、照れちゃってかわいい。
オーナー:なかなかやるわね。
女:やった! じゃあ採用ですね!
オーナー:そうはいってない。
女:えーじゃあせめてポップコーン食べていいですか?
オーナー:ダメです。 テスト続けますよ。 この紙を読み上げてください。
女:これ読めばいいんですかー? ええっと……「え? いや、別に怒ってない。……怒ってないってば! 別にあなたがいなくても平気だし! なんとも思ってないし! どうせ私がいなくても平気なんでしょ!……え? ごめん、本当は寂しかったの。かまってくださいお願いします! ……だめ?」
オーナー:ううん、だめじゃない……
女:オーナー?
オーナー:……かわいい。
女:もしもーし? 読みましたけどー?
オーナー:は! 意識がとんでたわ。おかしいな、疲れてるのかしら?
女:大丈夫ですかー? ポップコーン食べます?
オーナー:食べません。できれば、ポップコーンから離れてくれるかしら? まあ半ばあきらめているけど。じゃあ次はこれお願いします。
女:はーい、えっと…「あっ、おかえりなさい! お疲れ様!…えへへ、分かる? ちょっと頑張ってみた! ロールキャベツ、大好物だったよね!……ううん、何もないよ? 何もないけど……喜んでくれる、かなって。え? もう! 今回は焦がしてないもん! ほんとだってば! じゃあ味見してみてよ! ほら、あーん……」
オーナー:ちょっとなにしてるの恥ずかしいじゃない…しょうがないわね、あーん……
女:口開けてどうしたんですか、オーナー? お腹すいてるんですか?
オーナー:……は! 私は何を! ごめんなさい、なんでもないの! ……なぜかしら、私はイケボ好きのはず、なんなのこの感情。ダメだわ気を取り直して、私はオーナー! しっかりしなさい、オーナー!(咳払い)では次はこの紙をお願いします。
女:これですね……なんか漢字多いですね。えっとなになに…
女:「私は貴女様の哀(あわ)れなドロシーにございます。眠るまで踊りましょう。 舞台は貴女様のまどろみの夜。同じ星を見て、夜に溶け合うまで私と夢の中で踊りましょう。
女:私が姫なら、シンデレラの靴など履けないように足を切りましょう。
女:人魚姫ならば、毒で目を見えなくしてしまえばいい。
女:白雪姫ならば、甘んじて毒林檎(どくりんご)を食べましょう。
女:眠り姫ならば、ずっと眠り続けましょう。
女:ラプンツェルならば、髪など伸ばさず、貴女様の髪だけを愛(め)で続けましょう。
女:私は哀れな貴女様のドロシー。主(あるじ)が居なくては剣も盾も全てガラクタにございます」
オーナー:(思わず世界に入り込む)「そんな事言わないで、私の哀れなドロシー。
オーナー:足を切ってしまったら、私と踊れないじゃない。
オーナー:泳げもしないくせに、人魚になんてなれないでしょう。
オーナー:林檎(りんご)を食べるなら、アップルパイが良いわ。
オーナー:眠ったらそうね、目覚めのキスをしてあげる。
オーナー:高い所は怖いから、手の届くところにいてちょうだい。
オーナー:剣も、盾も、もう要らないわ。貴女を抱きしめるのに必要ないから。お目覚めの時間よ、哀れな私のドロシー、さあ名前を捨てて……」
女:……
オーナー:そう、貴女はもうドロシーじゃない。
女:はい、ドロシーじゃないです。日本人ですし。
オーナー:あ
女:どうしたんですか、オーナー?
オーナー:ななな、なんでもないの! ……今日の面接は以上になります。結果は追ってご連絡します。
女:はーい、ところでオーナー?
オーナー:なに? ポップコーンならもう食べていいわよ。
女:オーナー、彼氏いるって言ってましたよね?
オーナー:え、うん、そうだけど。
女:じゃあ、彼女の席は空いてますよね?
オーナー:え?