台本概要

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タイトル クロスオーバー
作者名 やくも  (@yakumo_20230707)
ジャンル コメディ
演者人数 3人用台本(男1、不問2)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 平凡なサラリーマンだったアキラは異世界転生により双子の兄弟と出会う。3人に待ち受ける試練と別れのお話です。

男性1人
少年2人→不問
としています

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
アキラ 77 30-40歳の元サラリーマン
カイン 不問 96 双子の兄。登場時は11歳、しっかりしている
ノア 不問 82 双子の弟。登場時は11歳、まだ子供っぽい
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
「クロスオーバー」 a「アキラ」→アラフォー男 n「ノア」→双子の弟、まだまだ子供っぽい c「カイン」→双子の兄、ハイスペックで大人びている ノア:「よーし!いくぞカイン!!」 カイン:「いつでもいいぞ!こい!!」 ノア:「たぁっ!!!」 カイン:「ふっ!!!」 ノア:「っ!!今日こそ、俺が勝つからな!」 カイン:「ちょっとはマシになったけど、まだ負けない……よっ!!!」 ノア:「うわっ!!っとと…!」 カイン:「ノア はまだまだ踏み込みが甘いんだよなーだからいつも下半身鍛えろって言ってるのに」 ノア:「う、うるさいな!余裕ぶってられるのも今のうちだからな!」 カイン:「はいはい!ほら、続けるぞ!」 ノア:「今日は絶対1本とる!」 アキラ:「おーーい!お前ら!そろそろ飯の時間だそー!!」 ノア:「アキラ兄さん!」 カイン:「はい、隙あり」 ノア:「ぁ痛っ!!!……ずるいぞ!!!」 カイン:「立ち会い中に余所見するからだよー」 アキラ:「はいはい、そこまで。木剣だって当たったらケガするんだから気をつけろよ。ほら、行くぞ」 カイン:「はーーい」 ノア:「むぅぅぅ……!明日は絶対負けない!」 カイン:「言ってろ言ってろ」 アキラ:「あーもー、騒ぐな」 アキラ:(俺はアキラ、30そこそこのくたびれたの普通のサラリーマン、だった。5年前、いつものように通勤してる途中に居眠り運転の大型トラックにはねられた。間違いなく即死だったはずなのに、気づいた時には見知らぬ草原に横たわっていた。) ノア:「でも!アキラ兄さんもちょっとは戦いの練習した方がいいよ!いつ魔物が襲ってくるか分からないんだから!」 カイン:「たしかに…びっくりするほど弱いもんね。ちょっと身体動かしただけでバテちゃうし…」 アキラ:「し、仕方ないだろ…俺は戦いとかが無い平和な地域から来たんだから。いいんだよ、そういうのは」 ノア:「えー、今の時代に平和な所なんてあるー?」 カイン:「今はどこも危ないと思うけどなー」 アキラ:(そう、俺は魔物が闊歩するファンタジー全開の異世界に転生してしまった。右も左も分からずに彷徨っていた所をこの双子の兄弟に拾われたのだ。兄のカインと弟の ノア、こいつらの両親は魔物に襲われて亡くなっている…が、どうやらこの世界では珍しい事ではないらしい。) ノア:「そんなんでよく生きてこれたよねー」 カイン:「ほんとほんと!心配になっちゃうよ」 アキラ:「それはこっちのセリフだ。俺がくるまで掃除、洗濯、料理、何も出来なかったろ…」 ノア:「えーだってやんなくても生きていけるし?」 カイン:「そうそう!どうにかなるよね!」 アキラ:「よく言うよ…ボロ雑巾みたいだったくせに」 カイン:「常識知らずの怪しい大人を拾ってあげた恩人に対して言う言葉じゃないと思いまーす!」 ノア:「まーす!」 アキラ:「仲良いなお前ら……」 アキラ:(この世界に放り出された直後は自暴自棄になり、大人気なく泣き喚いたりもしたが、この兄弟とすごしているうちに少しずつ前を向こうと思えるようになっていた) 0:【翌日】 アキラ:「ふわぁ〜あ……(あくび)」 カイン:「あ、アキラ兄さん!おはよー!」 ノア:「おはよー!」 アキラ:「んぉ?随分早起きだな…ってかそれ、本…?まさか、勉強してるのか!?」 カイン:「そんなに驚かれるとか心外なんですけどー」 ノア:「しんがい!しんがい!」 アキラ:「お前は「心外」の意味をわかってないだろ…」 カイン:「俺たちも来年12歳になるからさ!色々と準備がいるの!」 ノア:「のー↑きん↓じゃダメなんだよ!」 アキラ:「はいはい、「脳筋」な。にしてもそうか……お前らも もうそんな歳だったな…。何がしたいかは決まったのか?」 アキラ:(教育制度が整備されてないこの世界では12歳になるといっせいに職業を振り分けられる。主な職業は農民、商人、職人、そして…) ノア:「俺たちは「討伐隊」に入るんだ!」 アキラ:「…………えっ…!?」 カイン:「だから、驚きすぎ笑。毎日2人で訓練してたし、分かってたでしょ?」 アキラ:「いや、あれは……暇つぶしか自衛のためかと……」 ノア:「もー、子供だからって暇なんてないんだよ!そんな暇があるなら食べ物作るのとか手伝ったりするし」 カイン:「農家の子はだいたいそうだよねー、俺達は最初から討伐隊志望!」 アキラ:(そう、この世界には討伐隊というものがある。文字通り魔物を討伐して人類の生活圏を守る為の組織だが……当然、死と隣り合わせの危険な役割だ) ノア:「いよいよかぁ〜〜、今から緊張するね」 カイン:「ははっさすがに早すぎ笑」 アキラ:「そんな…だって……危険だ!いつ死んだっておかしくないんだぞ!?」 アキラ:「……??うん、そりゃね」 アキラ:「そりゃねって……怖くないのか!?お前らの両親だって魔物の討伐中に死んだんだろ!?」 カイン:「そうだよ?でも、それが普通だから。」 アキラ:「…っ!!」 ノア:「いつ死ぬか分からないなんて、いつもの事だしねっ!今だってそうだよ?」 カイン:「そうそう、それなら父さんと母さんの遺志を継いであげたいなって」 アキラ:(両親の死を事も無げに話す2人。こいつらとは生まれた世界違うという事を、今更ながらに痛感させられた。今までの平和な日常はただの偶然で運が良かっただけだったと気づいていなかったのは俺だけだったのだ) ノア:「どう?かっこいいでしょー」 アキラ:「……」 カイン:「どうしたの?怖い顔して……」 アキラ:「…どうしたじゃないだろ!!!」 ノア:「ひっ…!」 アキラ:「ふざけるなよ…!!お前らみたいな子供が…!!」 ノア:「だ、だから!子供とか関係ないんだって!」 アキラ:「そんなこと知るか!!大人はっ…大人はなにやってんだよ!!」 カイン:「お、大人だっていっぱいいっぱいなんだよ!討伐隊ってほら、その…すぐに人手が足りなくなるから……」 アキラ:「それだけ犠牲者が多いって事だろ!お前らの両親だってそんな危険な事なんて して欲しくないに決まってる!!」 ノア:「アキラ兄さんに何がわかるんだよ!!父さんと母さんはっ……誇りを持って討伐隊に入ったんだ!!」 カイン:「ノア、落ち着けって……」 アキラ:「本人達はそうでもお前らには関係ないだろ!!死んだら全部終わりなんだぞ!!」 カイン:「アキラ兄さんも…!」 ノア:「関係なくない!!父さんが言ってた!大切な人を守れるように強くなれ。って!!」 アキラ:「だとしてもお前らが討伐隊に入る必要は無いだろ!!」 カイン:「2人とも…もうやめてよ!」 アキラ:「もし本当に討伐隊に入らせようとしてたならそんな両親イカれてる!!異常だ!!」 ノア:「わかったような事言うな!!!…俺達と、血の繋がりも無いくせに!!!!」 アキラ:「ッ……!」 0:【沈黙】 カイン:「い、今のはついカッとなっただけだよ!!ノアだってそんな事……」 アキラ:「それが…お前の本音か……?」 ノア:「……知るかよ!!!」 0:【外に飛び出していく】 カイン:「あ!おいノア!!どこ行くんだよ!!」 アキラ:「……」 カイン:「……」 アキラ:(大人気ない。自分でもわかっていた。それでも、湧き出る感情を止めることが出来なかった。勝手にこいつらの親の気分になって、俺よりも今はいない両親の言いつけを守る ノア に嫉妬でもしたのだろうか。本当に情けない…) カイン:「あ、あのさ…ノアも本気で言ってる訳じゃないよ!あいつ、昔は父さんと母さんにベッタリだったからさ……」 アキラ:「……そりゃそうだよな…。親を失って辛くないはずないのに…わかってたのに…俺は……」 カイン:「アキラ兄さん……」 アキラ:「みっともないよなぁ…勝手に勘違いして、勝手に熱くなって、自分勝手に八つ当たりして……」 カイン:「……そうだね。アキラ兄さんは俺達の親じゃないし、親になる事も出来ないよ」 アキラ:「ははっ…そう、だよな……」 カイン:「だって大人っぽくないし!」 アキラ:「は?」 カイン:「出会ったばっかりの子供相手にみっともなく泣きじゃくるし、すぐムキになるし、ノアと同じレベルで言い合いするし。」 アキラ:「うっ……」 カイン:「大人ぶろうとする意思は感じるけど結局行動が追いついてないよねー。大人として尊敬できる点はほとんど無いかなー」 アキラ:「はい……」 カイン:「でも、その分俺達に寄り添って考えてくれる」 アキラ:「…!!」 カイン:「子供の俺たちにも、同じ目線で真っ直ぐに向き合ってくれる。俺も ノアもアキラ兄さんのそういうとこが好きなんだよ」 アキラ:「でも…俺は……」 カイン:「大丈夫。ノアだってアキラ兄さんが優しさでそう言ってくれてる事くらいわかってるよ」 アキラ:「そうなのかな……」 カイン:「そうなの!まぁお互い様とはいえ、言い方は酷かったけどね!反省してちゃんと謝ってください!」 アキラ:「はい…反省します。」 カイン:「ふふっ、やっぱり親じゃなくてお兄ちゃんって感じだね!父親って器じゃないけど、その分俺達の事をよく分かってる」 アキラ:「ふっ…それ、褒めてんのか馬鹿にしてるのかどっちだよ」 カイン:「さぁ?どっちだろうねっ笑」 アキラ:「生意気なガキンチョだな笑」 カイン:「そういえばさ、出会ったばっかりの時の ノア の事、まだ覚えてる??」 アキラ:「あぁ。めちゃくちゃ人見知りしてたよな…。まともに喋れるようになるまで1年近くかかったのに…今ではあんなになってさ笑」 カイン:「ん。その事をゆめゆめ忘れるな!」 アキラ:「はぁ?なんなんだよ…」 カイン:「なんだろうね!それじゃ、俺は反抗期真っ盛りの困った弟を迎えに行こうかなー」 アキラ:「場所の心当たりがあるのか?だったら俺も一緒に…」 カイン:「ダメ!アキラ兄さんは少し後からついて来ること!」 アキラ:「はぁ?なんで……」 カイン:「返事は!?」 アキラ:「わ、わかったよ……」 カイン:「よろしい。それじゃ、また後でね」 0:【場面転換 郊外】 ノア:「はぁ……」 カイン:「やっぱりここにいた」 ノア:「カイン……」 カイン:「嫌な事があるといつもここに来てたもんな」 ノア:「うん、変だよね。父さんと母さんが本当に埋められてる訳じゃないのに」 カイン:「いいんじゃない?お墓って気の持ちようだしさ」 ノア:「…………あのさ」 カイン:「んー?」 ノア:「嫌われちゃったかな……?」 カイン:「どう思う??」 ノア:「絶対無い。今頃自分で自分のことを責めてそう」 カイン:「正解。どうする?謝りに行く?」 ノア:「……」 カイン:「嫌ならいいんじゃない?」 ノア:「……謝る。でも!俺だけが悪いみたいになるのは…なんか、やだ……」 カイン:「大丈夫だよ、アキラ兄さんもめちゃくちゃ凹んでたからさ」 ノア:「そっか……ならいいかな……」 カイン:「うん」 ノア:「……あのさ」 カイン:「んー?」 ノア:「やっぱり、俺討伐隊に入りたいよ」 カイン:「そっか」 ノア:「最初はさ、嫌だったんだ。父さんと母さんが死んだのも討伐隊に入ったせいだし」 カイン:「まぁ、そうなのかもしれないな」 ノア:「でもさ、今は父さんの言ってた言葉の意味わかった気がするんだ」 カイン:「大切な人を守れるように強くなれ。ね」 ノア:「うん。守られるだけじゃ嫌だなって思えるようになったんだ」 カイン:「アキラ兄さんと出会って?」 ノア:「……うん。アキラ兄さんって、何か危なっかしいし」 カイン:「ものすごく弱いしね笑」 ノア:「うん笑 だからこそ、何かあった時にはきっと自分が犠牲になろうとすると思うんだ……」 カイン:「そうだね、きっとそうすると思う」 ノア:「だからさ、俺が強くなって守られる必要が無いくらい…守ってあげられるくらいにならなきゃって…!」 カイン:「それで4年くらい前に急に稽古つけてくれー、なんて言い出したんだ笑」 ノア:「……うん」 カイン:「ふーーん……だってさ!!どう思う??」 ノア:「えっ……?」 アキラ:「そっか、そうだったんだな」 ノア:「あ、アキラ兄さん!?!?今の話全部聞いてたの!!??」 アキラ:「ああ」 カイン:「どうだった??『本音』、聞いてみてさ」 アキラ:「……」 ノア:「……」 アキラ:「……決めたよ」 ノア:「何を……?」 アキラ:「俺も討伐隊に入る」 ノア:「はぁ!?!?ちょ、な、何言ってんの!?」 カイン:「はぁ……まーた変な事言い出し始めた……」 ノア:「ムリムリ!アキラ兄さん弱いもん!!クソザコナメクジだもん!!」 アキラ:「変な言葉覚えるな!!別に、戦うとは言ってないよ」 カイン:「じゃあ、何する気なの?」 アキラ:「お前らを見てて思ったんだ。多分討伐隊に行く奴らってろくに身の回りの家事とか怪我の手当とかできないだろ?」 ノア:「う、うーん……まぁ確かに……?」 カイン:「苦手な人の方が多いかも…?」 アキラ:「だから、俺がそれを担当するんだよ。衛生兵ってやつだ」 カイン:「なるほど、衛生兵……確かにそれなら……」 ノア:「なんか凄そうだね!えーせーへー!」 アキラ:「……ま、まぁとにかくだ!お前らだけ危険なとこに行かせる訳にはいかないからな。俺も一緒に行くよ。」 カイン:「こうなったら聞かないんだよなぁ…」 ノア:「変なとこで頑固だよね、アキラ兄さんって」 アキラ:「お前らだって人のこと言えないだろ」 カイン:「ふふっ、そうだね」 ノア:「それじゃ早速!今日からアキラ兄さんも訓練に参加ね!」 アキラ:「いや、だから俺は衛生兵として…」 カイン:「いくら直接戦闘しないからって、今のままじゃさすがにダメだよ。絶対に入団試験 通らないもん」 アキラ:「え!?試験とかあるのか!?」 ノア:「はぁ…僕達が何のために毎日訓練してたと思ってるの?」 カイン:「あと、少しだけど知識を見る試験もあるから常識知らずなアキラ兄さんには勉強も必要かもね」 アキラ:「筆記試験まであるのか!?じ、自信なくなってきた……」 ノア:「もしかして、もう諦めるのー?」 カイン:「あれだけ大口叩いたのにー?」 アキラ:「…ぐっ!わかったよ!やるよ!」 ノア:「よーし!じゃあまずは体力作りからだね!」 カイン:「さーて、どんなトレーニングにしようかなー」 アキラ:「お、お手柔らかに頼む……」 カイン:「それは保証できないかなー!」 ノア:「できないよねー!」 アキラ:「お前ら本当に仲良いな……」 アキラ:(翌年、俺達3人は討伐隊に所属する事となる。多くの人と出会い、死別した。辛い事ばかりだったが、それでも3人で過ごす日々を幸せに感じていた。そんな生活を始めて3年が過ぎた頃、別れは唐突に訪れた。) 0:【場面転換】 ノア:「まさか……そんなっ……!?」 アキラ:「サ…サ…………」 ノア:「戻ってきてよ!アキラ兄さん!!」 アキラ:「サンバァァァァァァァァァ!!!」 ノア:「くそっ!!まさかアキラ兄さんに乗り移るなんて!!!」 アキラ:「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!サンバのリズムでミナゴロシダァァァアア!!!」 ノア:「クソクソッ!!どうする!?カイン!!」 カイン:「いやこっちが聞きたいよ!!ええぇぇぇぇなにこれ!?どゆことぉ!?」 ノア:「なんやかんやあって魔王みたいな奴がアキラ兄さんに乗り移ったんだよ!!」 カイン:「なんやかんやってなんなんや!!!」 アキラ:「サンバァァァァァァアア!!!」 ノア:「言ってる場合じゃないだろ!魔王サンバデビルは待ってくれないよ!!」 カイン:「ダッセェ!!サンバデビル!!?サンバデビル!!??」 アキラ:「サンバキャノン!!!」 ノア:「ぐわぁぁあああ!!」 カイン:「あいつサンバのくせに遠距離攻撃できんのかよ!!」 ノア:「心に隙がないと乗り移られる事はないはずなのに!!どうして!?」 アキラ:「キニシテル……」 カイン:「えっ?」 アキラ:「血が繋がってないって言われたのズット ネニモッテルゥゥゥ!!!!」 カイン:「ちっさぁ!!器ちっさ!!」 ノア:「そんな……俺のせいで……!!」 カイン:「いや、俺めっちゃ頑張ってたじゃーん!!間に入ってエモい感じにしたじゃーん!!返せ!!俺の努力返せ!!」 アキラ:「ジンルイ サンバでミナゴロシィィィィ!!!」 ノア:「クソっ!!このままじゃ世界が!でもアキラ兄さんを攻撃するなんて……どうしたらいいんだ!?」 カイン:「いけよ…」 ノア:「えっ?」 カイン:「行けっつってんだよぉぉぉ!!!!」 ノア:「えぇ!?俺が!?」 カイン:「元はと言えばお前のせいやろがぃ!!!!」 ノア:「ぐっ…!わかった!俺の手で引導を渡してくる!!」 カイン:「待て!!」 ノア:「なに!?敵は黙ってくれないよ!!!」 アキラ:「サンバァァァァァァ!!!」 カイン:「うるせぇぇぇぇぇ!!!!」 アキラ:「サンバ………」 ノア:「黙らせた!!凄い!!」 カイン:「これを持つんだ」 ノア:「??これは……?」 カイン:「お守りだ。お前に力を貸してくれる」 ノア:「カイン…!!ありがとう!!…って重っ!!!?」 カイン:「よし、行け!!!」 ノア:「ねぇこれなに?小さいのにめちゃくちゃ重いんだけど…」 カイン:「はよ行けぇ!!お前のせいだぞ!!!!」 ノア:「わ、わかった!!!うおおおおぉぉぉぉぉ!!!」 アキラ:「サンバインファイト!!!!」 ノア:「ぐふっ!がはっ!!や、やっぱり1人じゃ無理だよ!カイン!助け………っていない!?」 カイン:「スイッチ・オン」 ノア:「え、なんかお守り光ってない??」 アキラ:「サンバ??」 ノア:「え、これなんかやばくな……」 0:【大爆発音】 カイン:「俺たち……一体どこで間違えたんだろうな…………さようなら。」 0:〜fin〜

「クロスオーバー」 a「アキラ」→アラフォー男 n「ノア」→双子の弟、まだまだ子供っぽい c「カイン」→双子の兄、ハイスペックで大人びている ノア:「よーし!いくぞカイン!!」 カイン:「いつでもいいぞ!こい!!」 ノア:「たぁっ!!!」 カイン:「ふっ!!!」 ノア:「っ!!今日こそ、俺が勝つからな!」 カイン:「ちょっとはマシになったけど、まだ負けない……よっ!!!」 ノア:「うわっ!!っとと…!」 カイン:「ノア はまだまだ踏み込みが甘いんだよなーだからいつも下半身鍛えろって言ってるのに」 ノア:「う、うるさいな!余裕ぶってられるのも今のうちだからな!」 カイン:「はいはい!ほら、続けるぞ!」 ノア:「今日は絶対1本とる!」 アキラ:「おーーい!お前ら!そろそろ飯の時間だそー!!」 ノア:「アキラ兄さん!」 カイン:「はい、隙あり」 ノア:「ぁ痛っ!!!……ずるいぞ!!!」 カイン:「立ち会い中に余所見するからだよー」 アキラ:「はいはい、そこまで。木剣だって当たったらケガするんだから気をつけろよ。ほら、行くぞ」 カイン:「はーーい」 ノア:「むぅぅぅ……!明日は絶対負けない!」 カイン:「言ってろ言ってろ」 アキラ:「あーもー、騒ぐな」 アキラ:(俺はアキラ、30そこそこのくたびれたの普通のサラリーマン、だった。5年前、いつものように通勤してる途中に居眠り運転の大型トラックにはねられた。間違いなく即死だったはずなのに、気づいた時には見知らぬ草原に横たわっていた。) ノア:「でも!アキラ兄さんもちょっとは戦いの練習した方がいいよ!いつ魔物が襲ってくるか分からないんだから!」 カイン:「たしかに…びっくりするほど弱いもんね。ちょっと身体動かしただけでバテちゃうし…」 アキラ:「し、仕方ないだろ…俺は戦いとかが無い平和な地域から来たんだから。いいんだよ、そういうのは」 ノア:「えー、今の時代に平和な所なんてあるー?」 カイン:「今はどこも危ないと思うけどなー」 アキラ:(そう、俺は魔物が闊歩するファンタジー全開の異世界に転生してしまった。右も左も分からずに彷徨っていた所をこの双子の兄弟に拾われたのだ。兄のカインと弟の ノア、こいつらの両親は魔物に襲われて亡くなっている…が、どうやらこの世界では珍しい事ではないらしい。) ノア:「そんなんでよく生きてこれたよねー」 カイン:「ほんとほんと!心配になっちゃうよ」 アキラ:「それはこっちのセリフだ。俺がくるまで掃除、洗濯、料理、何も出来なかったろ…」 ノア:「えーだってやんなくても生きていけるし?」 カイン:「そうそう!どうにかなるよね!」 アキラ:「よく言うよ…ボロ雑巾みたいだったくせに」 カイン:「常識知らずの怪しい大人を拾ってあげた恩人に対して言う言葉じゃないと思いまーす!」 ノア:「まーす!」 アキラ:「仲良いなお前ら……」 アキラ:(この世界に放り出された直後は自暴自棄になり、大人気なく泣き喚いたりもしたが、この兄弟とすごしているうちに少しずつ前を向こうと思えるようになっていた) 0:【翌日】 アキラ:「ふわぁ〜あ……(あくび)」 カイン:「あ、アキラ兄さん!おはよー!」 ノア:「おはよー!」 アキラ:「んぉ?随分早起きだな…ってかそれ、本…?まさか、勉強してるのか!?」 カイン:「そんなに驚かれるとか心外なんですけどー」 ノア:「しんがい!しんがい!」 アキラ:「お前は「心外」の意味をわかってないだろ…」 カイン:「俺たちも来年12歳になるからさ!色々と準備がいるの!」 ノア:「のー↑きん↓じゃダメなんだよ!」 アキラ:「はいはい、「脳筋」な。にしてもそうか……お前らも もうそんな歳だったな…。何がしたいかは決まったのか?」 アキラ:(教育制度が整備されてないこの世界では12歳になるといっせいに職業を振り分けられる。主な職業は農民、商人、職人、そして…) ノア:「俺たちは「討伐隊」に入るんだ!」 アキラ:「…………えっ…!?」 カイン:「だから、驚きすぎ笑。毎日2人で訓練してたし、分かってたでしょ?」 アキラ:「いや、あれは……暇つぶしか自衛のためかと……」 ノア:「もー、子供だからって暇なんてないんだよ!そんな暇があるなら食べ物作るのとか手伝ったりするし」 カイン:「農家の子はだいたいそうだよねー、俺達は最初から討伐隊志望!」 アキラ:(そう、この世界には討伐隊というものがある。文字通り魔物を討伐して人類の生活圏を守る為の組織だが……当然、死と隣り合わせの危険な役割だ) ノア:「いよいよかぁ〜〜、今から緊張するね」 カイン:「ははっさすがに早すぎ笑」 アキラ:「そんな…だって……危険だ!いつ死んだっておかしくないんだぞ!?」 アキラ:「……??うん、そりゃね」 アキラ:「そりゃねって……怖くないのか!?お前らの両親だって魔物の討伐中に死んだんだろ!?」 カイン:「そうだよ?でも、それが普通だから。」 アキラ:「…っ!!」 ノア:「いつ死ぬか分からないなんて、いつもの事だしねっ!今だってそうだよ?」 カイン:「そうそう、それなら父さんと母さんの遺志を継いであげたいなって」 アキラ:(両親の死を事も無げに話す2人。こいつらとは生まれた世界違うという事を、今更ながらに痛感させられた。今までの平和な日常はただの偶然で運が良かっただけだったと気づいていなかったのは俺だけだったのだ) ノア:「どう?かっこいいでしょー」 アキラ:「……」 カイン:「どうしたの?怖い顔して……」 アキラ:「…どうしたじゃないだろ!!!」 ノア:「ひっ…!」 アキラ:「ふざけるなよ…!!お前らみたいな子供が…!!」 ノア:「だ、だから!子供とか関係ないんだって!」 アキラ:「そんなこと知るか!!大人はっ…大人はなにやってんだよ!!」 カイン:「お、大人だっていっぱいいっぱいなんだよ!討伐隊ってほら、その…すぐに人手が足りなくなるから……」 アキラ:「それだけ犠牲者が多いって事だろ!お前らの両親だってそんな危険な事なんて して欲しくないに決まってる!!」 ノア:「アキラ兄さんに何がわかるんだよ!!父さんと母さんはっ……誇りを持って討伐隊に入ったんだ!!」 カイン:「ノア、落ち着けって……」 アキラ:「本人達はそうでもお前らには関係ないだろ!!死んだら全部終わりなんだぞ!!」 カイン:「アキラ兄さんも…!」 ノア:「関係なくない!!父さんが言ってた!大切な人を守れるように強くなれ。って!!」 アキラ:「だとしてもお前らが討伐隊に入る必要は無いだろ!!」 カイン:「2人とも…もうやめてよ!」 アキラ:「もし本当に討伐隊に入らせようとしてたならそんな両親イカれてる!!異常だ!!」 ノア:「わかったような事言うな!!!…俺達と、血の繋がりも無いくせに!!!!」 アキラ:「ッ……!」 0:【沈黙】 カイン:「い、今のはついカッとなっただけだよ!!ノアだってそんな事……」 アキラ:「それが…お前の本音か……?」 ノア:「……知るかよ!!!」 0:【外に飛び出していく】 カイン:「あ!おいノア!!どこ行くんだよ!!」 アキラ:「……」 カイン:「……」 アキラ:(大人気ない。自分でもわかっていた。それでも、湧き出る感情を止めることが出来なかった。勝手にこいつらの親の気分になって、俺よりも今はいない両親の言いつけを守る ノア に嫉妬でもしたのだろうか。本当に情けない…) カイン:「あ、あのさ…ノアも本気で言ってる訳じゃないよ!あいつ、昔は父さんと母さんにベッタリだったからさ……」 アキラ:「……そりゃそうだよな…。親を失って辛くないはずないのに…わかってたのに…俺は……」 カイン:「アキラ兄さん……」 アキラ:「みっともないよなぁ…勝手に勘違いして、勝手に熱くなって、自分勝手に八つ当たりして……」 カイン:「……そうだね。アキラ兄さんは俺達の親じゃないし、親になる事も出来ないよ」 アキラ:「ははっ…そう、だよな……」 カイン:「だって大人っぽくないし!」 アキラ:「は?」 カイン:「出会ったばっかりの子供相手にみっともなく泣きじゃくるし、すぐムキになるし、ノアと同じレベルで言い合いするし。」 アキラ:「うっ……」 カイン:「大人ぶろうとする意思は感じるけど結局行動が追いついてないよねー。大人として尊敬できる点はほとんど無いかなー」 アキラ:「はい……」 カイン:「でも、その分俺達に寄り添って考えてくれる」 アキラ:「…!!」 カイン:「子供の俺たちにも、同じ目線で真っ直ぐに向き合ってくれる。俺も ノアもアキラ兄さんのそういうとこが好きなんだよ」 アキラ:「でも…俺は……」 カイン:「大丈夫。ノアだってアキラ兄さんが優しさでそう言ってくれてる事くらいわかってるよ」 アキラ:「そうなのかな……」 カイン:「そうなの!まぁお互い様とはいえ、言い方は酷かったけどね!反省してちゃんと謝ってください!」 アキラ:「はい…反省します。」 カイン:「ふふっ、やっぱり親じゃなくてお兄ちゃんって感じだね!父親って器じゃないけど、その分俺達の事をよく分かってる」 アキラ:「ふっ…それ、褒めてんのか馬鹿にしてるのかどっちだよ」 カイン:「さぁ?どっちだろうねっ笑」 アキラ:「生意気なガキンチョだな笑」 カイン:「そういえばさ、出会ったばっかりの時の ノア の事、まだ覚えてる??」 アキラ:「あぁ。めちゃくちゃ人見知りしてたよな…。まともに喋れるようになるまで1年近くかかったのに…今ではあんなになってさ笑」 カイン:「ん。その事をゆめゆめ忘れるな!」 アキラ:「はぁ?なんなんだよ…」 カイン:「なんだろうね!それじゃ、俺は反抗期真っ盛りの困った弟を迎えに行こうかなー」 アキラ:「場所の心当たりがあるのか?だったら俺も一緒に…」 カイン:「ダメ!アキラ兄さんは少し後からついて来ること!」 アキラ:「はぁ?なんで……」 カイン:「返事は!?」 アキラ:「わ、わかったよ……」 カイン:「よろしい。それじゃ、また後でね」 0:【場面転換 郊外】 ノア:「はぁ……」 カイン:「やっぱりここにいた」 ノア:「カイン……」 カイン:「嫌な事があるといつもここに来てたもんな」 ノア:「うん、変だよね。父さんと母さんが本当に埋められてる訳じゃないのに」 カイン:「いいんじゃない?お墓って気の持ちようだしさ」 ノア:「…………あのさ」 カイン:「んー?」 ノア:「嫌われちゃったかな……?」 カイン:「どう思う??」 ノア:「絶対無い。今頃自分で自分のことを責めてそう」 カイン:「正解。どうする?謝りに行く?」 ノア:「……」 カイン:「嫌ならいいんじゃない?」 ノア:「……謝る。でも!俺だけが悪いみたいになるのは…なんか、やだ……」 カイン:「大丈夫だよ、アキラ兄さんもめちゃくちゃ凹んでたからさ」 ノア:「そっか……ならいいかな……」 カイン:「うん」 ノア:「……あのさ」 カイン:「んー?」 ノア:「やっぱり、俺討伐隊に入りたいよ」 カイン:「そっか」 ノア:「最初はさ、嫌だったんだ。父さんと母さんが死んだのも討伐隊に入ったせいだし」 カイン:「まぁ、そうなのかもしれないな」 ノア:「でもさ、今は父さんの言ってた言葉の意味わかった気がするんだ」 カイン:「大切な人を守れるように強くなれ。ね」 ノア:「うん。守られるだけじゃ嫌だなって思えるようになったんだ」 カイン:「アキラ兄さんと出会って?」 ノア:「……うん。アキラ兄さんって、何か危なっかしいし」 カイン:「ものすごく弱いしね笑」 ノア:「うん笑 だからこそ、何かあった時にはきっと自分が犠牲になろうとすると思うんだ……」 カイン:「そうだね、きっとそうすると思う」 ノア:「だからさ、俺が強くなって守られる必要が無いくらい…守ってあげられるくらいにならなきゃって…!」 カイン:「それで4年くらい前に急に稽古つけてくれー、なんて言い出したんだ笑」 ノア:「……うん」 カイン:「ふーーん……だってさ!!どう思う??」 ノア:「えっ……?」 アキラ:「そっか、そうだったんだな」 ノア:「あ、アキラ兄さん!?!?今の話全部聞いてたの!!??」 アキラ:「ああ」 カイン:「どうだった??『本音』、聞いてみてさ」 アキラ:「……」 ノア:「……」 アキラ:「……決めたよ」 ノア:「何を……?」 アキラ:「俺も討伐隊に入る」 ノア:「はぁ!?!?ちょ、な、何言ってんの!?」 カイン:「はぁ……まーた変な事言い出し始めた……」 ノア:「ムリムリ!アキラ兄さん弱いもん!!クソザコナメクジだもん!!」 アキラ:「変な言葉覚えるな!!別に、戦うとは言ってないよ」 カイン:「じゃあ、何する気なの?」 アキラ:「お前らを見てて思ったんだ。多分討伐隊に行く奴らってろくに身の回りの家事とか怪我の手当とかできないだろ?」 ノア:「う、うーん……まぁ確かに……?」 カイン:「苦手な人の方が多いかも…?」 アキラ:「だから、俺がそれを担当するんだよ。衛生兵ってやつだ」 カイン:「なるほど、衛生兵……確かにそれなら……」 ノア:「なんか凄そうだね!えーせーへー!」 アキラ:「……ま、まぁとにかくだ!お前らだけ危険なとこに行かせる訳にはいかないからな。俺も一緒に行くよ。」 カイン:「こうなったら聞かないんだよなぁ…」 ノア:「変なとこで頑固だよね、アキラ兄さんって」 アキラ:「お前らだって人のこと言えないだろ」 カイン:「ふふっ、そうだね」 ノア:「それじゃ早速!今日からアキラ兄さんも訓練に参加ね!」 アキラ:「いや、だから俺は衛生兵として…」 カイン:「いくら直接戦闘しないからって、今のままじゃさすがにダメだよ。絶対に入団試験 通らないもん」 アキラ:「え!?試験とかあるのか!?」 ノア:「はぁ…僕達が何のために毎日訓練してたと思ってるの?」 カイン:「あと、少しだけど知識を見る試験もあるから常識知らずなアキラ兄さんには勉強も必要かもね」 アキラ:「筆記試験まであるのか!?じ、自信なくなってきた……」 ノア:「もしかして、もう諦めるのー?」 カイン:「あれだけ大口叩いたのにー?」 アキラ:「…ぐっ!わかったよ!やるよ!」 ノア:「よーし!じゃあまずは体力作りからだね!」 カイン:「さーて、どんなトレーニングにしようかなー」 アキラ:「お、お手柔らかに頼む……」 カイン:「それは保証できないかなー!」 ノア:「できないよねー!」 アキラ:「お前ら本当に仲良いな……」 アキラ:(翌年、俺達3人は討伐隊に所属する事となる。多くの人と出会い、死別した。辛い事ばかりだったが、それでも3人で過ごす日々を幸せに感じていた。そんな生活を始めて3年が過ぎた頃、別れは唐突に訪れた。) 0:【場面転換】 ノア:「まさか……そんなっ……!?」 アキラ:「サ…サ…………」 ノア:「戻ってきてよ!アキラ兄さん!!」 アキラ:「サンバァァァァァァァァァ!!!」 ノア:「くそっ!!まさかアキラ兄さんに乗り移るなんて!!!」 アキラ:「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!サンバのリズムでミナゴロシダァァァアア!!!」 ノア:「クソクソッ!!どうする!?カイン!!」 カイン:「いやこっちが聞きたいよ!!ええぇぇぇぇなにこれ!?どゆことぉ!?」 ノア:「なんやかんやあって魔王みたいな奴がアキラ兄さんに乗り移ったんだよ!!」 カイン:「なんやかんやってなんなんや!!!」 アキラ:「サンバァァァァァァアア!!!」 ノア:「言ってる場合じゃないだろ!魔王サンバデビルは待ってくれないよ!!」 カイン:「ダッセェ!!サンバデビル!!?サンバデビル!!??」 アキラ:「サンバキャノン!!!」 ノア:「ぐわぁぁあああ!!」 カイン:「あいつサンバのくせに遠距離攻撃できんのかよ!!」 ノア:「心に隙がないと乗り移られる事はないはずなのに!!どうして!?」 アキラ:「キニシテル……」 カイン:「えっ?」 アキラ:「血が繋がってないって言われたのズット ネニモッテルゥゥゥ!!!!」 カイン:「ちっさぁ!!器ちっさ!!」 ノア:「そんな……俺のせいで……!!」 カイン:「いや、俺めっちゃ頑張ってたじゃーん!!間に入ってエモい感じにしたじゃーん!!返せ!!俺の努力返せ!!」 アキラ:「ジンルイ サンバでミナゴロシィィィィ!!!」 ノア:「クソっ!!このままじゃ世界が!でもアキラ兄さんを攻撃するなんて……どうしたらいいんだ!?」 カイン:「いけよ…」 ノア:「えっ?」 カイン:「行けっつってんだよぉぉぉ!!!!」 ノア:「えぇ!?俺が!?」 カイン:「元はと言えばお前のせいやろがぃ!!!!」 ノア:「ぐっ…!わかった!俺の手で引導を渡してくる!!」 カイン:「待て!!」 ノア:「なに!?敵は黙ってくれないよ!!!」 アキラ:「サンバァァァァァァ!!!」 カイン:「うるせぇぇぇぇぇ!!!!」 アキラ:「サンバ………」 ノア:「黙らせた!!凄い!!」 カイン:「これを持つんだ」 ノア:「??これは……?」 カイン:「お守りだ。お前に力を貸してくれる」 ノア:「カイン…!!ありがとう!!…って重っ!!!?」 カイン:「よし、行け!!!」 ノア:「ねぇこれなに?小さいのにめちゃくちゃ重いんだけど…」 カイン:「はよ行けぇ!!お前のせいだぞ!!!!」 ノア:「わ、わかった!!!うおおおおぉぉぉぉぉ!!!」 アキラ:「サンバインファイト!!!!」 ノア:「ぐふっ!がはっ!!や、やっぱり1人じゃ無理だよ!カイン!助け………っていない!?」 カイン:「スイッチ・オン」 ノア:「え、なんかお守り光ってない??」 アキラ:「サンバ??」 ノア:「え、これなんかやばくな……」 0:【大爆発音】 カイン:「俺たち……一体どこで間違えたんだろうな…………さようなら。」 0:〜fin〜