台本概要

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タイトル 【睡眠導入】天球の音楽【男女不問】
作者名 名越春  (@nttdnll)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(不問1) ※兼役あり
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 睡眠導入スクリプト的なやつ。
夢の光はどこから来るんだろう。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
A 不問 73
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
A:やぁ、いらっしゃい。   A:また眠れないのかい? A:  A:そっか。 A:飲み物は、いつものでいいかな? A:うん、甘めのホットワインね。 A:りょーかい。 A:  A:あ、そうだ、部屋の香りはどうしようか。 A:これから寝るんだから、そうだな。 A:とりあえずラベンダーは鉄板として……。バレリアンでも混ぜてみようか。 A:  A:初めて聞くって? A:そうだね、たしかにあんまりメジャーなハーブじゃないかもね。 A:ドイツでは不眠や不安を和らげる薬にも使われてるみたいだよ。 A:うん、試してみよう。 A:じゃあ今日のアロマはラベンダーとバレリアンのブレンドで決まりだね。 A: A:はい、お待たせ。いつものホットワインだよ。 A:熱いから気をつけて。 0:――(少し間) A:飲み終わったかい? A:じゃあ、そろそろ寝る準備していこっか。 A:目は開けてても閉じててもいいよ。 A:  A:よし、まずは深呼吸してみて。いくよ。 A:  A:大きく吸って A:  A:大きく吐いて A:  A:吸って 吐いて A:  A:どう?ラベンダーとバレリアンの香り。 A:感じるかな?落ち着く香りだよね。 A:  A:じゃあ次は4つ吸って2つ止める。 A:4つ吐いて2つ止める、を繰り返すよ。 A:  A:僕の声に集中して?カウントの通りにゆっくり呼吸してね。いくよ? A:   A:吸ってー いち、に、さん、し A:  A:止めて いち、に A:  A:吐いてー いち、に、さん、し A:  A:止めて いち、に A:   A:繰り返すよ? A:吸ってー いち、に、さん、し A:  A:止めて いち、に A:  A:吐いてー いち、に、さん、し A:  A:止めて いち、に A:   A:続けて A:  A:いち、に、さん、し A:  A:いち、に A:  A:いち、に、さん、し A:  A:いち、に A:  A:上手だよ。そのまま続けててね。 A:次は体に入ってる余分な力をほぐしていこう。 A:   A:まずは右手をぎゅーっと握って、パッと開く。 A:  A:ぎゅーっと力を入れて、パッと抜く。 A:   A:何度か繰り返してみて。 A:  A:ぎゅー パッ ぎゅー パッ A:    A:  A:次は左手も同じように。 A:  A:ぎゅーっと力を入れて、パッと抜く。 A: A:ぎゅー パッ ぎゅー パッ A:   A:   A:今度は両手で何度か繰り返してみよう。 A:ぎゅーってして パッ A:  A:ぎゅーってして パッ A:   A:上手、上手。 A:次は右足。手と同じように、力を入れて、ふっと抜く。 A:いくよ? A:   A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く A:  A:もう一回 A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く A:  A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く A:   A:左足も同じように続けて? A:  A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く A:  A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。 A:   A:最後に肩から首のうしろあたりも。 A:  A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。 A:  A:もう一回。 A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。 A:   A:よし、オーケー。 A:じゃあ体の力を抜いて楽にして。 A:しっかり僕の声に集中して、言うとおりにしてね。 A:目をまだ閉じてない君は、目を閉じてね。 A:  A:まずは右手に意識を向けて。 A:力を抜いてるから、重力のかかるまま A:だらーんとしてるよね? A:  A:だから右手に重さがあることがよく分かる。 A:普段は意識してないけど。今はその重さに意識を集中して? A:  A:……できたかな?   A:じゃあ次は左手も同じように。 A:君の左手には重さがある。 A:その重さに意識を向けて。 A:   A:……それが出来たら次は右足。 A:君の右足には重さがある。 A:その重さに意識を向けて。 A:   A:……それが出来たら次は左足。 A:君の左足には重さがある。 A:その重さに意識を向けて。 A:  A:うん、上手だね。 A:さっきホットワインを飲んだから、 A:体がぽかぽかしてる頃かな? A:  A:また右手に意識を向けて? A:右手が温かいの分かる? A:右手の温かさに意識を向けてね。 A:分かりづらくても「右手が温かい」って思ってれば、 A:不思議と本当に温かく感じてくるから安心してね。 A:   A:君の右手は温かい。 A:その温かさに意識を向けて。 A:   A:次は左手。 A:  A:君の左手は温かい。 A:その温かさに意識を向けて。 A:   A:……次は右足。 A:  A:君の右足は温かい。 A:その温かさに意識を向けて。 A:   A:……次は左足。 A:  A:君の左足は温かい。 A:その温かさに意識を向けて。 A:   A:よし、全身が心地よく気だるく温かくなってきたね。 A:  A:最後に、額のあたりに涼しいそよ風が吹いてるのをイメージして。 A:  A:そう。額が冷たくて気持ちいい。 A:なんだか頭がスッキリする感覚。 A:  A:体は心地よく重くて、額はひんやりして気持ちいい。 A:   A:よし。ここまで来たらあとは夢の世界。 A:なんでも君のイメージ通り。 A:  A:ちょうど目を閉じてくれてるから、 A:そうだな。 A:広大の夜空を想い描いてみて? A:  A:よーく、僕の声を聞いていてね? A:  A:君の頭の上には無限に広がる深い深い真っ暗な夜空。 A:君を中心に無限に広がる夜空。 A:  A:夜空からキラキラと A;君へ降り注ぐたくさんの小さな光たち。 A:星のシャワーと月明かり。 A:  A:ところで、夢の光はどこから来るんだろう? A:  A:不思議だと思わない? A:目を閉じているのに。 A:  A:目を開けていれば、 A:物体に反射した光が目に届いてそれが見える。 A:けれど、夢を見るときは目を閉じている。 A:  A:夢の光はどこから来るんだろう? A:  A:夢の香りはどこから来るんだろう? A:  A:夢の音はどこから来るんだろう? A:  A:なんてね。 A:  A:あ、そんなこと言ってる間に、ほら。 A:見て?いや、聞いて、かな? A:惑星たちが君のために歌ってくれるんだって。 A:  A:え?宇宙は空気がないから音は聞こえないはずだ、って? A:  A:あはは、そうだね。 A:でも言ったよね? A:夢の光はどこから来るんだろう? A:夢の音はどこから来るんだろう?って。 A:  A:惑星たちの音楽は、そういう意味での音じゃないんだ。 A:  A:天球の音楽(ムージカ・ムンダーナ)。 A:  A:昔の人たちの価値観では、 A:音楽っていうのは数の比によって…… A:  A:って難しい話になるからやめとこうか。 A:眠くなるためにはちょうどいいかもしれないけれどね。 A:まぁ、つまり、耳で聞くだけが音楽じゃないのさ。 A:星々の大きさ、見た目、運動。 A:そのバランス。 A:それが、天球の音楽でのメロディーやリズムであり、ハーモニーなのさ。 A:  A:さぁ、惑星たちの合唱団の指揮者は君だよ? A:水星がソプラノで、アルトは地球と金星。 A:テノールは火星で、バスは土星と木星だ。 A:  A:好きなようにタクトを振ってみて? A:  A:そう、君の思い通り。 A:ぐるぐると回る天球儀。 A:まるで、観覧車かメリーゴーランドみたいだ。 A:  A:夜空の遊園地。 A:お客さんは君だけで貸し切りだ。 A:惑星の合唱に星々のパレード。 A:  A:キラキラで明るくて眠れなくなっちゃいそう? A:  A:ふふ、大丈夫だよ? A:   A:夢の光はどこから来るんだろう? A:   A:だって君はもう夢の中にいるんだから。   0:   A:おやすみ。 今日も1日お疲れ様 A:  A:また眠れないときにはいつでもおいで。 A:  A:うん、それじゃあ、また。 A:  A:おやすみなさい、良い夢を。

A:やぁ、いらっしゃい。   A:また眠れないのかい? A:  A:そっか。 A:飲み物は、いつものでいいかな? A:うん、甘めのホットワインね。 A:りょーかい。 A:  A:あ、そうだ、部屋の香りはどうしようか。 A:これから寝るんだから、そうだな。 A:とりあえずラベンダーは鉄板として……。バレリアンでも混ぜてみようか。 A:  A:初めて聞くって? A:そうだね、たしかにあんまりメジャーなハーブじゃないかもね。 A:ドイツでは不眠や不安を和らげる薬にも使われてるみたいだよ。 A:うん、試してみよう。 A:じゃあ今日のアロマはラベンダーとバレリアンのブレンドで決まりだね。 A: A:はい、お待たせ。いつものホットワインだよ。 A:熱いから気をつけて。 0:――(少し間) A:飲み終わったかい? A:じゃあ、そろそろ寝る準備していこっか。 A:目は開けてても閉じててもいいよ。 A:  A:よし、まずは深呼吸してみて。いくよ。 A:  A:大きく吸って A:  A:大きく吐いて A:  A:吸って 吐いて A:  A:どう?ラベンダーとバレリアンの香り。 A:感じるかな?落ち着く香りだよね。 A:  A:じゃあ次は4つ吸って2つ止める。 A:4つ吐いて2つ止める、を繰り返すよ。 A:  A:僕の声に集中して?カウントの通りにゆっくり呼吸してね。いくよ? A:   A:吸ってー いち、に、さん、し A:  A:止めて いち、に A:  A:吐いてー いち、に、さん、し A:  A:止めて いち、に A:   A:繰り返すよ? A:吸ってー いち、に、さん、し A:  A:止めて いち、に A:  A:吐いてー いち、に、さん、し A:  A:止めて いち、に A:   A:続けて A:  A:いち、に、さん、し A:  A:いち、に A:  A:いち、に、さん、し A:  A:いち、に A:  A:上手だよ。そのまま続けててね。 A:次は体に入ってる余分な力をほぐしていこう。 A:   A:まずは右手をぎゅーっと握って、パッと開く。 A:  A:ぎゅーっと力を入れて、パッと抜く。 A:   A:何度か繰り返してみて。 A:  A:ぎゅー パッ ぎゅー パッ A:    A:  A:次は左手も同じように。 A:  A:ぎゅーっと力を入れて、パッと抜く。 A: A:ぎゅー パッ ぎゅー パッ A:   A:   A:今度は両手で何度か繰り返してみよう。 A:ぎゅーってして パッ A:  A:ぎゅーってして パッ A:   A:上手、上手。 A:次は右足。手と同じように、力を入れて、ふっと抜く。 A:いくよ? A:   A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く A:  A:もう一回 A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く A:  A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く A:   A:左足も同じように続けて? A:  A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く A:  A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。 A:   A:最後に肩から首のうしろあたりも。 A:  A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。 A:  A:もう一回。 A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。 A:   A:よし、オーケー。 A:じゃあ体の力を抜いて楽にして。 A:しっかり僕の声に集中して、言うとおりにしてね。 A:目をまだ閉じてない君は、目を閉じてね。 A:  A:まずは右手に意識を向けて。 A:力を抜いてるから、重力のかかるまま A:だらーんとしてるよね? A:  A:だから右手に重さがあることがよく分かる。 A:普段は意識してないけど。今はその重さに意識を集中して? A:  A:……できたかな?   A:じゃあ次は左手も同じように。 A:君の左手には重さがある。 A:その重さに意識を向けて。 A:   A:……それが出来たら次は右足。 A:君の右足には重さがある。 A:その重さに意識を向けて。 A:   A:……それが出来たら次は左足。 A:君の左足には重さがある。 A:その重さに意識を向けて。 A:  A:うん、上手だね。 A:さっきホットワインを飲んだから、 A:体がぽかぽかしてる頃かな? A:  A:また右手に意識を向けて? A:右手が温かいの分かる? A:右手の温かさに意識を向けてね。 A:分かりづらくても「右手が温かい」って思ってれば、 A:不思議と本当に温かく感じてくるから安心してね。 A:   A:君の右手は温かい。 A:その温かさに意識を向けて。 A:   A:次は左手。 A:  A:君の左手は温かい。 A:その温かさに意識を向けて。 A:   A:……次は右足。 A:  A:君の右足は温かい。 A:その温かさに意識を向けて。 A:   A:……次は左足。 A:  A:君の左足は温かい。 A:その温かさに意識を向けて。 A:   A:よし、全身が心地よく気だるく温かくなってきたね。 A:  A:最後に、額のあたりに涼しいそよ風が吹いてるのをイメージして。 A:  A:そう。額が冷たくて気持ちいい。 A:なんだか頭がスッキリする感覚。 A:  A:体は心地よく重くて、額はひんやりして気持ちいい。 A:   A:よし。ここまで来たらあとは夢の世界。 A:なんでも君のイメージ通り。 A:  A:ちょうど目を閉じてくれてるから、 A:そうだな。 A:広大の夜空を想い描いてみて? A:  A:よーく、僕の声を聞いていてね? A:  A:君の頭の上には無限に広がる深い深い真っ暗な夜空。 A:君を中心に無限に広がる夜空。 A:  A:夜空からキラキラと A;君へ降り注ぐたくさんの小さな光たち。 A:星のシャワーと月明かり。 A:  A:ところで、夢の光はどこから来るんだろう? A:  A:不思議だと思わない? A:目を閉じているのに。 A:  A:目を開けていれば、 A:物体に反射した光が目に届いてそれが見える。 A:けれど、夢を見るときは目を閉じている。 A:  A:夢の光はどこから来るんだろう? A:  A:夢の香りはどこから来るんだろう? A:  A:夢の音はどこから来るんだろう? A:  A:なんてね。 A:  A:あ、そんなこと言ってる間に、ほら。 A:見て?いや、聞いて、かな? A:惑星たちが君のために歌ってくれるんだって。 A:  A:え?宇宙は空気がないから音は聞こえないはずだ、って? A:  A:あはは、そうだね。 A:でも言ったよね? A:夢の光はどこから来るんだろう? A:夢の音はどこから来るんだろう?って。 A:  A:惑星たちの音楽は、そういう意味での音じゃないんだ。 A:  A:天球の音楽(ムージカ・ムンダーナ)。 A:  A:昔の人たちの価値観では、 A:音楽っていうのは数の比によって…… A:  A:って難しい話になるからやめとこうか。 A:眠くなるためにはちょうどいいかもしれないけれどね。 A:まぁ、つまり、耳で聞くだけが音楽じゃないのさ。 A:星々の大きさ、見た目、運動。 A:そのバランス。 A:それが、天球の音楽でのメロディーやリズムであり、ハーモニーなのさ。 A:  A:さぁ、惑星たちの合唱団の指揮者は君だよ? A:水星がソプラノで、アルトは地球と金星。 A:テノールは火星で、バスは土星と木星だ。 A:  A:好きなようにタクトを振ってみて? A:  A:そう、君の思い通り。 A:ぐるぐると回る天球儀。 A:まるで、観覧車かメリーゴーランドみたいだ。 A:  A:夜空の遊園地。 A:お客さんは君だけで貸し切りだ。 A:惑星の合唱に星々のパレード。 A:  A:キラキラで明るくて眠れなくなっちゃいそう? A:  A:ふふ、大丈夫だよ? A:   A:夢の光はどこから来るんだろう? A:   A:だって君はもう夢の中にいるんだから。   0:   A:おやすみ。 今日も1日お疲れ様 A:  A:また眠れないときにはいつでもおいで。 A:  A:うん、それじゃあ、また。 A:  A:おやすみなさい、良い夢を。