台本概要
298 views
タイトル | 【睡眠導入】天球の音楽【男女不問】 |
---|---|
作者名 | 名越春 (@nttdnll) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 1人用台本(不問1) ※兼役あり |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
睡眠導入スクリプト的なやつ。 夢の光はどこから来るんだろう。 298 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
A | 不問 | 73 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
A:やぁ、いらっしゃい。
A:また眠れないのかい?
A:
A:そっか。
A:飲み物は、いつものでいいかな?
A:うん、甘めのホットワインね。
A:りょーかい。
A:
A:あ、そうだ、部屋の香りはどうしようか。
A:これから寝るんだから、そうだな。
A:とりあえずラベンダーは鉄板として……。バレリアンでも混ぜてみようか。
A:
A:初めて聞くって?
A:そうだね、たしかにあんまりメジャーなハーブじゃないかもね。
A:ドイツでは不眠や不安を和らげる薬にも使われてるみたいだよ。
A:うん、試してみよう。
A:じゃあ今日のアロマはラベンダーとバレリアンのブレンドで決まりだね。
A:
A:はい、お待たせ。いつものホットワインだよ。
A:熱いから気をつけて。
0:――(少し間)
A:飲み終わったかい?
A:じゃあ、そろそろ寝る準備していこっか。
A:目は開けてても閉じててもいいよ。
A:
A:よし、まずは深呼吸してみて。いくよ。
A:
A:大きく吸って
A:
A:大きく吐いて
A:
A:吸って 吐いて
A:
A:どう?ラベンダーとバレリアンの香り。
A:感じるかな?落ち着く香りだよね。
A:
A:じゃあ次は4つ吸って2つ止める。
A:4つ吐いて2つ止める、を繰り返すよ。
A:
A:僕の声に集中して?カウントの通りにゆっくり呼吸してね。いくよ?
A:
A:吸ってー いち、に、さん、し
A:
A:止めて いち、に
A:
A:吐いてー いち、に、さん、し
A:
A:止めて いち、に
A:
A:繰り返すよ?
A:吸ってー いち、に、さん、し
A:
A:止めて いち、に
A:
A:吐いてー いち、に、さん、し
A:
A:止めて いち、に
A:
A:続けて
A:
A:いち、に、さん、し
A:
A:いち、に
A:
A:いち、に、さん、し
A:
A:いち、に
A:
A:上手だよ。そのまま続けててね。
A:次は体に入ってる余分な力をほぐしていこう。
A:
A:まずは右手をぎゅーっと握って、パッと開く。
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、パッと抜く。
A:
A:何度か繰り返してみて。
A:
A:ぎゅー パッ ぎゅー パッ
A:
A:
A:次は左手も同じように。
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、パッと抜く。
A:
A:ぎゅー パッ ぎゅー パッ
A:
A:
A:今度は両手で何度か繰り返してみよう。
A:ぎゅーってして パッ
A:
A:ぎゅーってして パッ
A:
A:上手、上手。
A:次は右足。手と同じように、力を入れて、ふっと抜く。
A:いくよ?
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く
A:
A:もう一回
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く
A:
A:左足も同じように続けて?
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。
A:
A:最後に肩から首のうしろあたりも。
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。
A:
A:もう一回。
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。
A:
A:よし、オーケー。
A:じゃあ体の力を抜いて楽にして。
A:しっかり僕の声に集中して、言うとおりにしてね。
A:目をまだ閉じてない君は、目を閉じてね。
A:
A:まずは右手に意識を向けて。
A:力を抜いてるから、重力のかかるまま
A:だらーんとしてるよね?
A:
A:だから右手に重さがあることがよく分かる。
A:普段は意識してないけど。今はその重さに意識を集中して?
A:
A:……できたかな?
A:じゃあ次は左手も同じように。
A:君の左手には重さがある。
A:その重さに意識を向けて。
A:
A:……それが出来たら次は右足。
A:君の右足には重さがある。
A:その重さに意識を向けて。
A:
A:……それが出来たら次は左足。
A:君の左足には重さがある。
A:その重さに意識を向けて。
A:
A:うん、上手だね。
A:さっきホットワインを飲んだから、
A:体がぽかぽかしてる頃かな?
A:
A:また右手に意識を向けて?
A:右手が温かいの分かる?
A:右手の温かさに意識を向けてね。
A:分かりづらくても「右手が温かい」って思ってれば、
A:不思議と本当に温かく感じてくるから安心してね。
A:
A:君の右手は温かい。
A:その温かさに意識を向けて。
A:
A:次は左手。
A:
A:君の左手は温かい。
A:その温かさに意識を向けて。
A:
A:……次は右足。
A:
A:君の右足は温かい。
A:その温かさに意識を向けて。
A:
A:……次は左足。
A:
A:君の左足は温かい。
A:その温かさに意識を向けて。
A:
A:よし、全身が心地よく気だるく温かくなってきたね。
A:
A:最後に、額のあたりに涼しいそよ風が吹いてるのをイメージして。
A:
A:そう。額が冷たくて気持ちいい。
A:なんだか頭がスッキリする感覚。
A:
A:体は心地よく重くて、額はひんやりして気持ちいい。
A:
A:よし。ここまで来たらあとは夢の世界。
A:なんでも君のイメージ通り。
A:
A:ちょうど目を閉じてくれてるから、
A:そうだな。
A:広大の夜空を想い描いてみて?
A:
A:よーく、僕の声を聞いていてね?
A:
A:君の頭の上には無限に広がる深い深い真っ暗な夜空。
A:君を中心に無限に広がる夜空。
A:
A:夜空からキラキラと
A;君へ降り注ぐたくさんの小さな光たち。
A:星のシャワーと月明かり。
A:
A:ところで、夢の光はどこから来るんだろう?
A:
A:不思議だと思わない?
A:目を閉じているのに。
A:
A:目を開けていれば、
A:物体に反射した光が目に届いてそれが見える。
A:けれど、夢を見るときは目を閉じている。
A:
A:夢の光はどこから来るんだろう?
A:
A:夢の香りはどこから来るんだろう?
A:
A:夢の音はどこから来るんだろう?
A:
A:なんてね。
A:
A:あ、そんなこと言ってる間に、ほら。
A:見て?いや、聞いて、かな?
A:惑星たちが君のために歌ってくれるんだって。
A:
A:え?宇宙は空気がないから音は聞こえないはずだ、って?
A:
A:あはは、そうだね。
A:でも言ったよね?
A:夢の光はどこから来るんだろう?
A:夢の音はどこから来るんだろう?って。
A:
A:惑星たちの音楽は、そういう意味での音じゃないんだ。
A:
A:天球の音楽(ムージカ・ムンダーナ)。
A:
A:昔の人たちの価値観では、
A:音楽っていうのは数の比によって……
A:
A:って難しい話になるからやめとこうか。
A:眠くなるためにはちょうどいいかもしれないけれどね。
A:まぁ、つまり、耳で聞くだけが音楽じゃないのさ。
A:星々の大きさ、見た目、運動。
A:そのバランス。
A:それが、天球の音楽でのメロディーやリズムであり、ハーモニーなのさ。
A:
A:さぁ、惑星たちの合唱団の指揮者は君だよ?
A:水星がソプラノで、アルトは地球と金星。
A:テノールは火星で、バスは土星と木星だ。
A:
A:好きなようにタクトを振ってみて?
A:
A:そう、君の思い通り。
A:ぐるぐると回る天球儀。
A:まるで、観覧車かメリーゴーランドみたいだ。
A:
A:夜空の遊園地。
A:お客さんは君だけで貸し切りだ。
A:惑星の合唱に星々のパレード。
A:
A:キラキラで明るくて眠れなくなっちゃいそう?
A:
A:ふふ、大丈夫だよ?
A:
A:夢の光はどこから来るんだろう?
A:
A:だって君はもう夢の中にいるんだから。
0:
A:おやすみ。 今日も1日お疲れ様
A:
A:また眠れないときにはいつでもおいで。
A:
A:うん、それじゃあ、また。
A:
A:おやすみなさい、良い夢を。
A:やぁ、いらっしゃい。
A:また眠れないのかい?
A:
A:そっか。
A:飲み物は、いつものでいいかな?
A:うん、甘めのホットワインね。
A:りょーかい。
A:
A:あ、そうだ、部屋の香りはどうしようか。
A:これから寝るんだから、そうだな。
A:とりあえずラベンダーは鉄板として……。バレリアンでも混ぜてみようか。
A:
A:初めて聞くって?
A:そうだね、たしかにあんまりメジャーなハーブじゃないかもね。
A:ドイツでは不眠や不安を和らげる薬にも使われてるみたいだよ。
A:うん、試してみよう。
A:じゃあ今日のアロマはラベンダーとバレリアンのブレンドで決まりだね。
A:
A:はい、お待たせ。いつものホットワインだよ。
A:熱いから気をつけて。
0:――(少し間)
A:飲み終わったかい?
A:じゃあ、そろそろ寝る準備していこっか。
A:目は開けてても閉じててもいいよ。
A:
A:よし、まずは深呼吸してみて。いくよ。
A:
A:大きく吸って
A:
A:大きく吐いて
A:
A:吸って 吐いて
A:
A:どう?ラベンダーとバレリアンの香り。
A:感じるかな?落ち着く香りだよね。
A:
A:じゃあ次は4つ吸って2つ止める。
A:4つ吐いて2つ止める、を繰り返すよ。
A:
A:僕の声に集中して?カウントの通りにゆっくり呼吸してね。いくよ?
A:
A:吸ってー いち、に、さん、し
A:
A:止めて いち、に
A:
A:吐いてー いち、に、さん、し
A:
A:止めて いち、に
A:
A:繰り返すよ?
A:吸ってー いち、に、さん、し
A:
A:止めて いち、に
A:
A:吐いてー いち、に、さん、し
A:
A:止めて いち、に
A:
A:続けて
A:
A:いち、に、さん、し
A:
A:いち、に
A:
A:いち、に、さん、し
A:
A:いち、に
A:
A:上手だよ。そのまま続けててね。
A:次は体に入ってる余分な力をほぐしていこう。
A:
A:まずは右手をぎゅーっと握って、パッと開く。
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、パッと抜く。
A:
A:何度か繰り返してみて。
A:
A:ぎゅー パッ ぎゅー パッ
A:
A:
A:次は左手も同じように。
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、パッと抜く。
A:
A:ぎゅー パッ ぎゅー パッ
A:
A:
A:今度は両手で何度か繰り返してみよう。
A:ぎゅーってして パッ
A:
A:ぎゅーってして パッ
A:
A:上手、上手。
A:次は右足。手と同じように、力を入れて、ふっと抜く。
A:いくよ?
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く
A:
A:もう一回
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く
A:
A:左足も同じように続けて?
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。
A:
A:最後に肩から首のうしろあたりも。
A:
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。
A:
A:もう一回。
A:ぎゅーっと力を入れて、ふっと抜く。
A:
A:よし、オーケー。
A:じゃあ体の力を抜いて楽にして。
A:しっかり僕の声に集中して、言うとおりにしてね。
A:目をまだ閉じてない君は、目を閉じてね。
A:
A:まずは右手に意識を向けて。
A:力を抜いてるから、重力のかかるまま
A:だらーんとしてるよね?
A:
A:だから右手に重さがあることがよく分かる。
A:普段は意識してないけど。今はその重さに意識を集中して?
A:
A:……できたかな?
A:じゃあ次は左手も同じように。
A:君の左手には重さがある。
A:その重さに意識を向けて。
A:
A:……それが出来たら次は右足。
A:君の右足には重さがある。
A:その重さに意識を向けて。
A:
A:……それが出来たら次は左足。
A:君の左足には重さがある。
A:その重さに意識を向けて。
A:
A:うん、上手だね。
A:さっきホットワインを飲んだから、
A:体がぽかぽかしてる頃かな?
A:
A:また右手に意識を向けて?
A:右手が温かいの分かる?
A:右手の温かさに意識を向けてね。
A:分かりづらくても「右手が温かい」って思ってれば、
A:不思議と本当に温かく感じてくるから安心してね。
A:
A:君の右手は温かい。
A:その温かさに意識を向けて。
A:
A:次は左手。
A:
A:君の左手は温かい。
A:その温かさに意識を向けて。
A:
A:……次は右足。
A:
A:君の右足は温かい。
A:その温かさに意識を向けて。
A:
A:……次は左足。
A:
A:君の左足は温かい。
A:その温かさに意識を向けて。
A:
A:よし、全身が心地よく気だるく温かくなってきたね。
A:
A:最後に、額のあたりに涼しいそよ風が吹いてるのをイメージして。
A:
A:そう。額が冷たくて気持ちいい。
A:なんだか頭がスッキリする感覚。
A:
A:体は心地よく重くて、額はひんやりして気持ちいい。
A:
A:よし。ここまで来たらあとは夢の世界。
A:なんでも君のイメージ通り。
A:
A:ちょうど目を閉じてくれてるから、
A:そうだな。
A:広大の夜空を想い描いてみて?
A:
A:よーく、僕の声を聞いていてね?
A:
A:君の頭の上には無限に広がる深い深い真っ暗な夜空。
A:君を中心に無限に広がる夜空。
A:
A:夜空からキラキラと
A;君へ降り注ぐたくさんの小さな光たち。
A:星のシャワーと月明かり。
A:
A:ところで、夢の光はどこから来るんだろう?
A:
A:不思議だと思わない?
A:目を閉じているのに。
A:
A:目を開けていれば、
A:物体に反射した光が目に届いてそれが見える。
A:けれど、夢を見るときは目を閉じている。
A:
A:夢の光はどこから来るんだろう?
A:
A:夢の香りはどこから来るんだろう?
A:
A:夢の音はどこから来るんだろう?
A:
A:なんてね。
A:
A:あ、そんなこと言ってる間に、ほら。
A:見て?いや、聞いて、かな?
A:惑星たちが君のために歌ってくれるんだって。
A:
A:え?宇宙は空気がないから音は聞こえないはずだ、って?
A:
A:あはは、そうだね。
A:でも言ったよね?
A:夢の光はどこから来るんだろう?
A:夢の音はどこから来るんだろう?って。
A:
A:惑星たちの音楽は、そういう意味での音じゃないんだ。
A:
A:天球の音楽(ムージカ・ムンダーナ)。
A:
A:昔の人たちの価値観では、
A:音楽っていうのは数の比によって……
A:
A:って難しい話になるからやめとこうか。
A:眠くなるためにはちょうどいいかもしれないけれどね。
A:まぁ、つまり、耳で聞くだけが音楽じゃないのさ。
A:星々の大きさ、見た目、運動。
A:そのバランス。
A:それが、天球の音楽でのメロディーやリズムであり、ハーモニーなのさ。
A:
A:さぁ、惑星たちの合唱団の指揮者は君だよ?
A:水星がソプラノで、アルトは地球と金星。
A:テノールは火星で、バスは土星と木星だ。
A:
A:好きなようにタクトを振ってみて?
A:
A:そう、君の思い通り。
A:ぐるぐると回る天球儀。
A:まるで、観覧車かメリーゴーランドみたいだ。
A:
A:夜空の遊園地。
A:お客さんは君だけで貸し切りだ。
A:惑星の合唱に星々のパレード。
A:
A:キラキラで明るくて眠れなくなっちゃいそう?
A:
A:ふふ、大丈夫だよ?
A:
A:夢の光はどこから来るんだろう?
A:
A:だって君はもう夢の中にいるんだから。
0:
A:おやすみ。 今日も1日お疲れ様
A:
A:また眠れないときにはいつでもおいで。
A:
A:うん、それじゃあ、また。
A:
A:おやすみなさい、良い夢を。