台本概要

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タイトル 【R18】情欲のパラドクス
作者名 名越春  (@nttdnll)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ただ寂しかった。
互いに足らないものを埋め合うように、あるいは傷を舐め合うように、男女は一夜の過ちを犯してしまった。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
秋臣 81 秋臣(あきおみ)。大学生で一人暮らしをしている、葵とはいとこで子供の頃から仲が良い。 葵のことが好きだが陰から葵と彼氏の仲を応援している。
95 葵(あおい)。高校生。彼氏持ち。秋臣とはいとこで実の兄のように慕っている。よく彼氏のことで秋臣に相談している。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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0:――思考は言語で偽装する。 0:――(…)日常言語を理解するための暗黙の取り決めは途方もなく複雑である。(TLP4.002) 0:――ヴィトゲンシュタイン 0:   0:  0:(飾り気のないワンルームマンションの一室。一人用のテーブルを挟んで一組の男女が座っている。) 0:  秋臣:「久しぶりだな、俺の部屋に来るの」 葵:「そう、だね」 秋臣:「あー、えーっと。あの時以来か」 葵:「うん」 秋臣:「……、あ、どうだ?そのコーヒー。美味いだろ」 秋臣:「最近凝っててさ。結構良いやつ買ってるんだよ」 葵:「うん、美味しい」 秋臣:「……」 秋臣:「そうだ。来るならもうちょい早めに連絡くれよ。急いで部屋片付けて掃除して、大変だったんだぞ」 葵:「うん、ごめん。なんか急に秋臣兄さんに会いたくなって。それで……」 秋臣:「(食い気味に)悩みごとか?」 葵:「うん。あは、そりゃ分かるよね」 秋臣:「そりゃあな。また彼氏のこと?」 葵:「うん。そう」 秋臣:「だと思った」 秋臣:「あれからどうなったんだ?ほら、前にうち来たときも、彼氏が構ってくれないって相談だったろ。」 秋臣:「たいぶ良くなってきた、ってLINEでは言ってたじゃん」 葵:「うん、構ってくれる頻度は増えたよ」 葵:「秋臣兄さんが話聞いてくれて、男の人目線のアドバイスくれたおかげ。ありがとう」 葵:「けどね。なんて言うのかな。私より男友達と遊ぶ方が楽しいのかな、なんて考えちゃって」 葵:「この前もね、向こうから遊びに誘ってくれて、すごい嬉しくて。 葵:けど、二人でじゃなくて彼氏の友達も一緒でさ……」 秋臣:「あー」 葵:「二人で会うのイヤなのかなとか、私といても楽しくないのかなとか、色々考えちゃって……、苦しい……」 秋臣:「そりゃそうだよな。葵はソイツにとって恋人なんだから、一番で特別だって思われたいよな」 葵:「うん。友達とはよく遊びに行ってるのに、私とは月に一回か二回かくらいだし」 秋臣:「ん、うん。」 葵:「それに、その……そういうことするときも……」 秋臣:「そういうこと?」 葵:「あっ、えっと、その……胸とか、触ったりとか、そういうこと」 秋臣:「え、ちょ、ちょい待ち。」 秋臣:「え、あれ?前回うちの部屋に来て相談したとき、まだキスもしたことないって……」 葵:「あ、うん。あれから進展したの。秋臣兄さんのおかげ。ありがとね」 秋臣:「あ、そっ、そっか!良かったじゃん」 葵:「うん。おかげで、大好きな人と初めてキスできた。」 秋臣:「あ、あのさ……。胸、とか、って他のとこも触られたりした?」 葵:「あー、うん。されたよ?」 秋臣:「……えっと、その、下の方とかも」 葵:「どことは言わない」 秋臣:「あぁ」 葵:「けどさ、イけないんだよね」 秋臣:「……え?」 葵:「彼氏さ、私が学校卒業するまでエッチはなしって、大切にしたいからって言ってくれてるんだけどさ」 秋臣:「良い彼氏じゃんか」 葵:「触りあいっこだけじゃ不完全燃焼っていうか。軽くならイったこと何度もあるけど。そんなの余計もどかしいだけだし」 葵:「けど、せっかく彼氏が私のこと思ってしてくれた約束だから、ちゃんと守りたいの」 秋臣:「そっか……」 秋臣:「(小声で)俺だって葵のこと……」 葵:「でもさ、やっぱりどこか満たされなくてさ」 葵:「どうしたら良いんだろ?」 秋臣:「んー、難しいな」 葵:そう呟くと秋臣兄さんは立ち上がり、空になったコーヒカップをキッチンへと持って行って、そしてそのまま私の横へと腰を下ろした。 秋臣:「葵さ、自分で気付いてる?前にうちに来てくれたあの日。あの日以来、葵、俺と目を合わせてくれない」 秋臣:「……あのさ、あの時みたいに……」 葵:「あの時のことはお互い忘れる約束でしょ」 秋臣:「悪い……」 葵:黙り込んでしまう秋臣兄さん。ごめんね。私、ちっとも忘れてなんかないんだ。 葵:むしろ、どちらかというと期待すらしてる。前回ここに来て、あなたに抱かれたこと。 葵:あの時、私の初めてを奪って貰ったこと。人生で初めてのセックス。 葵:彼氏への罪悪感はある。胸が苦しくてはち切れそうなほどに。 葵:けれど、彼氏に感じる不満やもどかしさ。そして寂しさ。 葵:もっと構って欲しい。男友達より私を優先して欲しい。 葵:キミの一番が良い。キミの特別になりたい。キミに愛して欲しい。 葵:私、愛されてるんだって感じさせて欲しい。 葵:そんな気持ちも同じように私の胸を痛くて苦しくてどうしようもないほどに締め付けている。 0:――(間) 葵:寂しかったの。 葵:どうしようもなく。 葵:だから私は利用したんだ。 葵:本人から直接言われたことはない。 葵:でも、流石に分かる。 葵:私のこと、好きなんだって。 葵:気付いたのは最近なんだけどね。 葵:子供の頃からの付き合いで、いとこだけど本当のお兄さんみたいで。 葵:いつも私を気にかけてくれて、ワガママだって聞いてくれて、大切にしてくれて。 葵:その時は気付いてなかったとはいえ、酷いよね。 葵:自分に好意を抱いてる人に、彼氏について相談するなんて。 葵:秋臣兄さんは優しいから、私と彼氏の仲を応援してくれるけど…… 葵:私、ちゃんと見てるんだよ? 葵:秋臣兄さん、私が彼氏の話すると、ほんの一瞬、ほんの少しだけど、切なそうな表情するんだもん。 葵:そのせいで、気付いちゃったじゃん。バカ……。 0:――(間) 葵:「ねぇ、寂しいよ」 0:  葵:同じセリフ。忘れることにしたあの時の切っ掛けになったのと全く同じ。 葵:秋臣兄さんの腕が私の肩を抱き寄せる。 秋臣:「また、そんなこと……。お前わざと……。」 葵:「ちょっと、待ってよ、兄さん。違うの!ホントにただ寂しくなっただけで。アレは忘れる約束で……」 秋臣:「そんなの……っ!」 秋臣:「頑張った、俺だって頑張ったんだよ!けど、もう……!」 葵:「待ってよ。一回なら何かの間違いってことで、お互い忘れちゃえば、まだ引き返せるけど。二回目は……」 0:  葵:嘘だ。そんなこと思ってない。引き返せるとか引き返せないとか、そんなのはどっちでもよくて。 葵:ただ温もりが欲しい。寂しさを埋めてくれるだけの。 葵:彼氏が満たしてくれない想いを秋臣兄さんから貰おうとしてる。 秋臣:「ごめん、葵」 秋臣:「もう無理だよ。」 秋臣:「葵と彼氏の関係が上手く行くようにって、それは確かに本音なんだ。間違いなく」 秋臣:「けどさ、なんかモヤモヤして苦しくて。だんだん二人の関係が進んで行くたびに、嬉しいはずなのに、嬉しくないとダメなはずなのに、けど……」 葵:「待って、やだ……。服、脱がしちゃ……」 秋臣:「さっき、彼氏とキスしたとかそれ以上のことしたって聞いて、頭の中ぐちゃぐちゃになりそうで」 葵:「ごめんね」 0:  葵:そう心の中で彼氏に謝る。 0:  葵:「嫉妬した?」 秋臣:「するに決まってるだろ!俺はずっとお前のことが……」 葵:「いいよ、大丈夫だから。最後まで伝えて?ちゃんと受け止める。ずっと吐き出さずに我慢してたら苦しいよね」 秋臣:「好きなんだ……」 葵:「うん、ありがとう」 0:  葵:彼氏からの愛情を感じたかった。小さなことでも彼氏にたくさん嫉妬されたかった。 葵:ちょっとのことでも嫉妬しちゃうくらい私のこと好きでいて欲しかった。 葵:彼氏はそんなことしてくれないけど、秋臣兄さんは私の欲しい反応、全部くれる。 0:  葵:「ごめんね」 0:  葵:また心の中で彼氏に謝る。 秋臣:「あぁ、分かってるよ。謝らなくて良い」 秋臣:「今から俺も酷いことするから」 秋臣:「先、謝っとく。ごめん」 葵:「んっ、ちょっと、そこ……おっぱい」 秋臣:「やわらかい」 葵:「バカ」 秋臣:「なぁ、さっき言ってた彼氏に触られたのって、ここのこと?」 葵:秋臣兄さんの指がショーツの上から性器を優しくなぞる。 0:  葵:「んっ、ぅん、そ。」 秋臣:「やっぱ、そうか」 葵:「あっ、んぅ、うぅぁ。何?そんなに妬いた?兄さんとは最後までしてるのに?」 秋臣:「妬くに決まってるだろ。なんか、悔しいっていうか、自分でもよく分かんないけど。なんかイヤだ」 葵:「あ、こら、パンツの中に手入れようと……。あ。あー、もう。んぅ、ぁん。直接触られたら……あっ、はぁ」 秋臣:「ふふっ、濡れてる。なんだよ、イヤがる素振りしてたくせに」 葵:「嬉しそうにして」 秋臣:「あぁそりゃ嬉しいよ。興奮してくれてるんだろ?」 秋臣:「けどさ、ここまでは彼氏もしたんだろ?」 葵:「うっ、んぁ。あん。そう、だよ?」 秋臣:「気に入らない。本当は葵のこういう部分、知ってるのは俺だけが良い」 葵:「あぅ、んんっ。そんなこと言ったって。ああっ、お、ぐぅ、彼氏のこと好きなんだもん!」 0:  葵:嫉妬してくれてる。秋臣兄さんの指使いが、優しさは捨てきれないままにも感情が高ぶりどんどん乱暴なものに変わっていく。 葵:これが好き。強引に求められる。ずっと彼氏にして欲しかったこと。 秋臣:「彼氏じゃイけないって言ってたよな?」 葵:「え?」 葵:  葵:とたんに秋臣兄さんの指の動きが優しく撫でるようなものから、弱いところを狙って虐めるような動きに変わる。 葵:  葵:「おっ、ご、んぐぅぅう、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って……。ああああぁ、うっう、はぁぅんっ、まっ、おっ、てって。ああぁうぅ」 秋臣:「ナカきっつ。それに熱くてトロトロ」 葵:「んぁぁっ、やだよ……、彼はもっと優しく……!?んむっ」 葵:  葵:「ぷはっ。はぁ、はぁ。いきなりなに……」 秋臣:「(食い気味に)うるさい」 葵:「なに?えっ?んっ……」 秋臣:「ん、ちゅ、れろ、ぢゅぅ」 葵:「んんぐぅ、ちゅ、ぁむ、ぢゅ、れろぉ、れろ、ぢゅるぅ、ちゅぅ、ぢゅぅぅっ」 葵:  葵:「ぷぁ。はぁ……はぁ。ごくんっ」 0:  葵:いきなりのキス。 葵:ナカの弱いことを指でぎゅうぎゅう圧迫され何度もなぞられながら。 葵:容赦なくクリを責められながら。 葵:舌を絡め唾液を送り合う、セックスのときのキス。 葵:ふふっ、彼氏って単語出すだけで我慢できなくなっちゃうんだ。 秋臣:「今は俺のこと見てくれよ」 葵:「うん、ごめんね。はぁはぁ」 秋臣:「息荒くなってきてる」 葵:「だって、気持ち良い」 0:  葵:身体が火照り熱い。彼氏よりずっと上手い。すっかり欲情してしまっている。彼氏以外の相手に。 葵:いくら寂しいからって。私、悪い子だ。 葵:けど、私は寂しさに勝てるほど強くなんてないから。ごめんね、ふたりとも。 秋臣:「ふふ、身体ビクビクしてる」 秋臣:  秋臣:「そろそろイキそうなんだろ」 葵:「う、うん。あっ、クリだめっ、あっ、んぅぅ、おっ、おおおっ、イッ、やば、だめっ、ひっ、うぁ、イッ、イク、イキますっ!も、だめぇ、あっ、あああ……」 秋臣:「よしよし、気持ち良かったね。まだビクビクしてる」 葵:「はぁ、はぁ、はぁ」 葵:  葵:「ばかぁ。はぁ。あ、秋臣兄さん」 秋臣:「ん?」 葵:「兄さんのあそこ、大きくなってる」 秋臣:「そりゃ、まぁ……」 葵:「ね、ちょうだい?」 秋臣:「いいのか?前回と違って今回しちゃったら本当に……」 葵:「そんなの、もういいの。ねぇ兄さん」 葵:「知ることは死ぬことなんだよ」 秋臣:「それ……」 葵:「そ、兄さんが教えてくれた言葉」 葵:「一度でも知っちゃったら、もう知らなかったことになんてできないよ。元になんて戻れないよ」 葵:  葵:「前回、兄さんに抱いて貰ったとき。彼氏も全然構ってくれなくて、学校もなんか楽しくなくて、友達と一緒にいてもなんか満たされなくて。とにかく寂しかった。」 秋臣:「ああ」 葵:「だから、兄さんはすごく暖かかった」 葵:「また私を満たしてよ。寂しいの」 葵:「今まで兄さんの優しさに付け込んで、たくさんしんどい思いさせたと思う。全部ぶつけて。受け止めるから」 秋臣:「葵……」 秋臣:  秋臣:「いいんだな?」 葵:「うん」 葵:「めちゃくちゃにして?」 0:――(間) 葵:「あん、あっ、おぉ、おっおっ。ぎもぢぃ、これっ、兄さんのっ、良いとこ当たってぇ、ぅんっぅ、ひぁあぁ」 秋臣:「はぁ、んっ、俺がいつもどんな気持ちで彼氏の話聞いてたか……!」 葵:「いやっ、うそ、また激しくっ、つぅ、ううぅ……ああぁあっ。ぅんん」 秋臣:「嫉妬で狂いそうだった。はぁはぁ。俺だって葵のこと……。俺だったら葵に寂しい想いなんて絶対させないのに!」 葵:「あっあっあっ、おおぅ、おっ。まって、イグっ、また、来るっ、おっきいの来るスゴいの来るぅぅおおおっんっうぅぐぅっ。イグっ、イクぅ」 秋臣:「イケよ!好きなだけ。何度でも犯してイかせてやる」 葵:「あ、おおっ、んっ、ヤバ。兄さんのアソコほんと気持ち良いとこゴリゴリ当たるぅっ。はぁ、はっ、んっあああっ。私達、身体の相性、絶対良いよぉ。うっ、おっ、おおおっ」 葵:「イッ、イクっ、またイかされ……っっっ!」 秋臣:「あっはは、イッてるイッてる。これで三回目だっけ。次はバックでしようか」 葵:「えぇ?まだするの?」 秋臣:「するよ。頑張ってね」 葵:「うぅ」 秋臣:「繋がったまま体勢変えよっか。さっきからきゅうきゅう締め付けてきて抜いて欲しくなさそうだし」 秋臣:「んっしょっと」 葵:「はぁ……はぁ……」 秋臣:「ぷっ。葵。お尻の穴ひくひくしちゃってんじゃん、かーわい、くくっ」 葵:「言うなばかぁ。あ、腰、そんな強く掴んで」 秋臣:「動くよ」 葵:「あっ、いきなり激し……あぁあん」 秋臣:「こんな感じやすいのにイカせられないって、彼氏相当下手なんだな」 葵:「ぅあ、んっあっ、彼氏の、うっ、悪口は、はぁ、言わないでよぉ、おんっ」 秋臣:「チッ」 葵:「おっぐぅ、おっ、なんでっ、なんで更に激しくするのぉ……おごぉ、くぅぅっ、こわれっ、こわれちゃうぅ」 秋臣:「なんか四回目ともなるとアソコの締まり悪くなってきてない?もうちょいキツめの方が好きなんだけど」 葵:「えぇ?はぁ、はぁ、んっ、あんっ」 秋臣:「ねぇ、分かんない?アソコ締めろって言ってんだけど?」 葵:「あっ、ご、ごめんなさい。うっ、うぅっ、んんん。うぐっ、ぐうぅっ、おおおお」 葵:「こっ、これで、どうれすかぁ?」 秋臣:「やればできるじゃんか、よしよし、良い子だな」 葵:「はぁん、ぁんっ、あっ、あんぅ」 秋臣:「ヤバ、俺もそろそろ限界かも」 葵:「オミにぃ、イキそ?」 秋臣:「うん、そろそろイク」 秋臣:「え、てか、今、オミにぃって」 葵:「あっ、なんかつい昔の呼び方が……」 秋臣:「嬉しいよ、葵」 葵:「オミにぃ、私もうだめぇ、イク」 秋臣:「いいよ、イッて?」 葵:「ぅん、あっ!おおぉ!イクイクイクイク、イクぅっ!!」 秋臣:「すっご、葵、エロすぎ」 秋臣:「ヤバ、俺ももう……。葵、顔こっちに向けて、口開けて」 葵:「あ、うん。あーん、むぐぅ」 秋臣:「口の中に出すよ。全部受け止めて」 葵:「むー、むぐ、ぢゅうぅ、ん!?ごふっ、んっ、むっ。ちゅうぅ」 秋臣:「そのまま。咥えたままごっくんして」 葵:「んぐっ、むっ、うっ、おぐぅ、ぐっ、ん。ごくんっ」 秋臣:「良くできました。よしよし。抜いたげるね」 葵:「こほっこほっ。うぇ。はぁ……はぁ。」 葵:  葵:「オミにぃ、す、むぐっ」 0:  葵:言いかけた私の口を兄さんの手が塞ぐ。 秋臣:「葵はその言葉、言っちゃダメだ」 葵:「えー、ここまでしといて?」 秋臣:「ダメだ」 秋臣:「けど、その、オミにぃって、昔の呼び方されたの嬉しかった。たまにはまた呼んで欲しい」 葵:「……。くすっ。あははは、なにそれ、オミにぃ変なのー」 秋臣:「自分でもよく分かんねぇけど、なんか嬉しかったんだよ」 葵:「ねぇ」 秋臣:「どうした?」 葵:「私たちどうなっちゃうのかな?」 秋臣:「さぁな」 葵:「さぁなって……だって、流石に二度目だし言い訳できないというか、取り返しつかないというか……」 秋臣:「じゃあ聞くけど、俺と彼氏どっちが好きなんだよ?」 葵:「それは……」 秋臣:「いいよ、答えなくても分かってるから」 葵:「ごめんね」 秋臣:「気にするな。今まで通りで良い」 秋臣:「悩みごとがあれば相談しに来りゃいいし、寂しくなったら会いに来たらいい」 秋臣:  秋臣:「今までもこれからも、俺と葵の関係性は変わらないさ」 葵:「ん、ありがと」 秋臣:「葵、大好きだよ」 葵:「うん、ありがと。これからも私の恋、応援しててね」 0:――疑う振舞と疑わない振舞――後者が存在するところにのみ前者がある。(OC354) 0:――ヴィトゲンシュタイン

0:――思考は言語で偽装する。 0:――(…)日常言語を理解するための暗黙の取り決めは途方もなく複雑である。(TLP4.002) 0:――ヴィトゲンシュタイン 0:   0:  0:(飾り気のないワンルームマンションの一室。一人用のテーブルを挟んで一組の男女が座っている。) 0:  秋臣:「久しぶりだな、俺の部屋に来るの」 葵:「そう、だね」 秋臣:「あー、えーっと。あの時以来か」 葵:「うん」 秋臣:「……、あ、どうだ?そのコーヒー。美味いだろ」 秋臣:「最近凝っててさ。結構良いやつ買ってるんだよ」 葵:「うん、美味しい」 秋臣:「……」 秋臣:「そうだ。来るならもうちょい早めに連絡くれよ。急いで部屋片付けて掃除して、大変だったんだぞ」 葵:「うん、ごめん。なんか急に秋臣兄さんに会いたくなって。それで……」 秋臣:「(食い気味に)悩みごとか?」 葵:「うん。あは、そりゃ分かるよね」 秋臣:「そりゃあな。また彼氏のこと?」 葵:「うん。そう」 秋臣:「だと思った」 秋臣:「あれからどうなったんだ?ほら、前にうち来たときも、彼氏が構ってくれないって相談だったろ。」 秋臣:「たいぶ良くなってきた、ってLINEでは言ってたじゃん」 葵:「うん、構ってくれる頻度は増えたよ」 葵:「秋臣兄さんが話聞いてくれて、男の人目線のアドバイスくれたおかげ。ありがとう」 葵:「けどね。なんて言うのかな。私より男友達と遊ぶ方が楽しいのかな、なんて考えちゃって」 葵:「この前もね、向こうから遊びに誘ってくれて、すごい嬉しくて。 葵:けど、二人でじゃなくて彼氏の友達も一緒でさ……」 秋臣:「あー」 葵:「二人で会うのイヤなのかなとか、私といても楽しくないのかなとか、色々考えちゃって……、苦しい……」 秋臣:「そりゃそうだよな。葵はソイツにとって恋人なんだから、一番で特別だって思われたいよな」 葵:「うん。友達とはよく遊びに行ってるのに、私とは月に一回か二回かくらいだし」 秋臣:「ん、うん。」 葵:「それに、その……そういうことするときも……」 秋臣:「そういうこと?」 葵:「あっ、えっと、その……胸とか、触ったりとか、そういうこと」 秋臣:「え、ちょ、ちょい待ち。」 秋臣:「え、あれ?前回うちの部屋に来て相談したとき、まだキスもしたことないって……」 葵:「あ、うん。あれから進展したの。秋臣兄さんのおかげ。ありがとね」 秋臣:「あ、そっ、そっか!良かったじゃん」 葵:「うん。おかげで、大好きな人と初めてキスできた。」 秋臣:「あ、あのさ……。胸、とか、って他のとこも触られたりした?」 葵:「あー、うん。されたよ?」 秋臣:「……えっと、その、下の方とかも」 葵:「どことは言わない」 秋臣:「あぁ」 葵:「けどさ、イけないんだよね」 秋臣:「……え?」 葵:「彼氏さ、私が学校卒業するまでエッチはなしって、大切にしたいからって言ってくれてるんだけどさ」 秋臣:「良い彼氏じゃんか」 葵:「触りあいっこだけじゃ不完全燃焼っていうか。軽くならイったこと何度もあるけど。そんなの余計もどかしいだけだし」 葵:「けど、せっかく彼氏が私のこと思ってしてくれた約束だから、ちゃんと守りたいの」 秋臣:「そっか……」 秋臣:「(小声で)俺だって葵のこと……」 葵:「でもさ、やっぱりどこか満たされなくてさ」 葵:「どうしたら良いんだろ?」 秋臣:「んー、難しいな」 葵:そう呟くと秋臣兄さんは立ち上がり、空になったコーヒカップをキッチンへと持って行って、そしてそのまま私の横へと腰を下ろした。 秋臣:「葵さ、自分で気付いてる?前にうちに来てくれたあの日。あの日以来、葵、俺と目を合わせてくれない」 秋臣:「……あのさ、あの時みたいに……」 葵:「あの時のことはお互い忘れる約束でしょ」 秋臣:「悪い……」 葵:黙り込んでしまう秋臣兄さん。ごめんね。私、ちっとも忘れてなんかないんだ。 葵:むしろ、どちらかというと期待すらしてる。前回ここに来て、あなたに抱かれたこと。 葵:あの時、私の初めてを奪って貰ったこと。人生で初めてのセックス。 葵:彼氏への罪悪感はある。胸が苦しくてはち切れそうなほどに。 葵:けれど、彼氏に感じる不満やもどかしさ。そして寂しさ。 葵:もっと構って欲しい。男友達より私を優先して欲しい。 葵:キミの一番が良い。キミの特別になりたい。キミに愛して欲しい。 葵:私、愛されてるんだって感じさせて欲しい。 葵:そんな気持ちも同じように私の胸を痛くて苦しくてどうしようもないほどに締め付けている。 0:――(間) 葵:寂しかったの。 葵:どうしようもなく。 葵:だから私は利用したんだ。 葵:本人から直接言われたことはない。 葵:でも、流石に分かる。 葵:私のこと、好きなんだって。 葵:気付いたのは最近なんだけどね。 葵:子供の頃からの付き合いで、いとこだけど本当のお兄さんみたいで。 葵:いつも私を気にかけてくれて、ワガママだって聞いてくれて、大切にしてくれて。 葵:その時は気付いてなかったとはいえ、酷いよね。 葵:自分に好意を抱いてる人に、彼氏について相談するなんて。 葵:秋臣兄さんは優しいから、私と彼氏の仲を応援してくれるけど…… 葵:私、ちゃんと見てるんだよ? 葵:秋臣兄さん、私が彼氏の話すると、ほんの一瞬、ほんの少しだけど、切なそうな表情するんだもん。 葵:そのせいで、気付いちゃったじゃん。バカ……。 0:――(間) 葵:「ねぇ、寂しいよ」 0:  葵:同じセリフ。忘れることにしたあの時の切っ掛けになったのと全く同じ。 葵:秋臣兄さんの腕が私の肩を抱き寄せる。 秋臣:「また、そんなこと……。お前わざと……。」 葵:「ちょっと、待ってよ、兄さん。違うの!ホントにただ寂しくなっただけで。アレは忘れる約束で……」 秋臣:「そんなの……っ!」 秋臣:「頑張った、俺だって頑張ったんだよ!けど、もう……!」 葵:「待ってよ。一回なら何かの間違いってことで、お互い忘れちゃえば、まだ引き返せるけど。二回目は……」 0:  葵:嘘だ。そんなこと思ってない。引き返せるとか引き返せないとか、そんなのはどっちでもよくて。 葵:ただ温もりが欲しい。寂しさを埋めてくれるだけの。 葵:彼氏が満たしてくれない想いを秋臣兄さんから貰おうとしてる。 秋臣:「ごめん、葵」 秋臣:「もう無理だよ。」 秋臣:「葵と彼氏の関係が上手く行くようにって、それは確かに本音なんだ。間違いなく」 秋臣:「けどさ、なんかモヤモヤして苦しくて。だんだん二人の関係が進んで行くたびに、嬉しいはずなのに、嬉しくないとダメなはずなのに、けど……」 葵:「待って、やだ……。服、脱がしちゃ……」 秋臣:「さっき、彼氏とキスしたとかそれ以上のことしたって聞いて、頭の中ぐちゃぐちゃになりそうで」 葵:「ごめんね」 0:  葵:そう心の中で彼氏に謝る。 0:  葵:「嫉妬した?」 秋臣:「するに決まってるだろ!俺はずっとお前のことが……」 葵:「いいよ、大丈夫だから。最後まで伝えて?ちゃんと受け止める。ずっと吐き出さずに我慢してたら苦しいよね」 秋臣:「好きなんだ……」 葵:「うん、ありがとう」 0:  葵:彼氏からの愛情を感じたかった。小さなことでも彼氏にたくさん嫉妬されたかった。 葵:ちょっとのことでも嫉妬しちゃうくらい私のこと好きでいて欲しかった。 葵:彼氏はそんなことしてくれないけど、秋臣兄さんは私の欲しい反応、全部くれる。 0:  葵:「ごめんね」 0:  葵:また心の中で彼氏に謝る。 秋臣:「あぁ、分かってるよ。謝らなくて良い」 秋臣:「今から俺も酷いことするから」 秋臣:「先、謝っとく。ごめん」 葵:「んっ、ちょっと、そこ……おっぱい」 秋臣:「やわらかい」 葵:「バカ」 秋臣:「なぁ、さっき言ってた彼氏に触られたのって、ここのこと?」 葵:秋臣兄さんの指がショーツの上から性器を優しくなぞる。 0:  葵:「んっ、ぅん、そ。」 秋臣:「やっぱ、そうか」 葵:「あっ、んぅ、うぅぁ。何?そんなに妬いた?兄さんとは最後までしてるのに?」 秋臣:「妬くに決まってるだろ。なんか、悔しいっていうか、自分でもよく分かんないけど。なんかイヤだ」 葵:「あ、こら、パンツの中に手入れようと……。あ。あー、もう。んぅ、ぁん。直接触られたら……あっ、はぁ」 秋臣:「ふふっ、濡れてる。なんだよ、イヤがる素振りしてたくせに」 葵:「嬉しそうにして」 秋臣:「あぁそりゃ嬉しいよ。興奮してくれてるんだろ?」 秋臣:「けどさ、ここまでは彼氏もしたんだろ?」 葵:「うっ、んぁ。あん。そう、だよ?」 秋臣:「気に入らない。本当は葵のこういう部分、知ってるのは俺だけが良い」 葵:「あぅ、んんっ。そんなこと言ったって。ああっ、お、ぐぅ、彼氏のこと好きなんだもん!」 0:  葵:嫉妬してくれてる。秋臣兄さんの指使いが、優しさは捨てきれないままにも感情が高ぶりどんどん乱暴なものに変わっていく。 葵:これが好き。強引に求められる。ずっと彼氏にして欲しかったこと。 秋臣:「彼氏じゃイけないって言ってたよな?」 葵:「え?」 葵:  葵:とたんに秋臣兄さんの指の動きが優しく撫でるようなものから、弱いところを狙って虐めるような動きに変わる。 葵:  葵:「おっ、ご、んぐぅぅう、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って……。ああああぁ、うっう、はぁぅんっ、まっ、おっ、てって。ああぁうぅ」 秋臣:「ナカきっつ。それに熱くてトロトロ」 葵:「んぁぁっ、やだよ……、彼はもっと優しく……!?んむっ」 葵:  葵:「ぷはっ。はぁ、はぁ。いきなりなに……」 秋臣:「(食い気味に)うるさい」 葵:「なに?えっ?んっ……」 秋臣:「ん、ちゅ、れろ、ぢゅぅ」 葵:「んんぐぅ、ちゅ、ぁむ、ぢゅ、れろぉ、れろ、ぢゅるぅ、ちゅぅ、ぢゅぅぅっ」 葵:  葵:「ぷぁ。はぁ……はぁ。ごくんっ」 0:  葵:いきなりのキス。 葵:ナカの弱いことを指でぎゅうぎゅう圧迫され何度もなぞられながら。 葵:容赦なくクリを責められながら。 葵:舌を絡め唾液を送り合う、セックスのときのキス。 葵:ふふっ、彼氏って単語出すだけで我慢できなくなっちゃうんだ。 秋臣:「今は俺のこと見てくれよ」 葵:「うん、ごめんね。はぁはぁ」 秋臣:「息荒くなってきてる」 葵:「だって、気持ち良い」 0:  葵:身体が火照り熱い。彼氏よりずっと上手い。すっかり欲情してしまっている。彼氏以外の相手に。 葵:いくら寂しいからって。私、悪い子だ。 葵:けど、私は寂しさに勝てるほど強くなんてないから。ごめんね、ふたりとも。 秋臣:「ふふ、身体ビクビクしてる」 秋臣:  秋臣:「そろそろイキそうなんだろ」 葵:「う、うん。あっ、クリだめっ、あっ、んぅぅ、おっ、おおおっ、イッ、やば、だめっ、ひっ、うぁ、イッ、イク、イキますっ!も、だめぇ、あっ、あああ……」 秋臣:「よしよし、気持ち良かったね。まだビクビクしてる」 葵:「はぁ、はぁ、はぁ」 葵:  葵:「ばかぁ。はぁ。あ、秋臣兄さん」 秋臣:「ん?」 葵:「兄さんのあそこ、大きくなってる」 秋臣:「そりゃ、まぁ……」 葵:「ね、ちょうだい?」 秋臣:「いいのか?前回と違って今回しちゃったら本当に……」 葵:「そんなの、もういいの。ねぇ兄さん」 葵:「知ることは死ぬことなんだよ」 秋臣:「それ……」 葵:「そ、兄さんが教えてくれた言葉」 葵:「一度でも知っちゃったら、もう知らなかったことになんてできないよ。元になんて戻れないよ」 葵:  葵:「前回、兄さんに抱いて貰ったとき。彼氏も全然構ってくれなくて、学校もなんか楽しくなくて、友達と一緒にいてもなんか満たされなくて。とにかく寂しかった。」 秋臣:「ああ」 葵:「だから、兄さんはすごく暖かかった」 葵:「また私を満たしてよ。寂しいの」 葵:「今まで兄さんの優しさに付け込んで、たくさんしんどい思いさせたと思う。全部ぶつけて。受け止めるから」 秋臣:「葵……」 秋臣:  秋臣:「いいんだな?」 葵:「うん」 葵:「めちゃくちゃにして?」 0:――(間) 葵:「あん、あっ、おぉ、おっおっ。ぎもぢぃ、これっ、兄さんのっ、良いとこ当たってぇ、ぅんっぅ、ひぁあぁ」 秋臣:「はぁ、んっ、俺がいつもどんな気持ちで彼氏の話聞いてたか……!」 葵:「いやっ、うそ、また激しくっ、つぅ、ううぅ……ああぁあっ。ぅんん」 秋臣:「嫉妬で狂いそうだった。はぁはぁ。俺だって葵のこと……。俺だったら葵に寂しい想いなんて絶対させないのに!」 葵:「あっあっあっ、おおぅ、おっ。まって、イグっ、また、来るっ、おっきいの来るスゴいの来るぅぅおおおっんっうぅぐぅっ。イグっ、イクぅ」 秋臣:「イケよ!好きなだけ。何度でも犯してイかせてやる」 葵:「あ、おおっ、んっ、ヤバ。兄さんのアソコほんと気持ち良いとこゴリゴリ当たるぅっ。はぁ、はっ、んっあああっ。私達、身体の相性、絶対良いよぉ。うっ、おっ、おおおっ」 葵:「イッ、イクっ、またイかされ……っっっ!」 秋臣:「あっはは、イッてるイッてる。これで三回目だっけ。次はバックでしようか」 葵:「えぇ?まだするの?」 秋臣:「するよ。頑張ってね」 葵:「うぅ」 秋臣:「繋がったまま体勢変えよっか。さっきからきゅうきゅう締め付けてきて抜いて欲しくなさそうだし」 秋臣:「んっしょっと」 葵:「はぁ……はぁ……」 秋臣:「ぷっ。葵。お尻の穴ひくひくしちゃってんじゃん、かーわい、くくっ」 葵:「言うなばかぁ。あ、腰、そんな強く掴んで」 秋臣:「動くよ」 葵:「あっ、いきなり激し……あぁあん」 秋臣:「こんな感じやすいのにイカせられないって、彼氏相当下手なんだな」 葵:「ぅあ、んっあっ、彼氏の、うっ、悪口は、はぁ、言わないでよぉ、おんっ」 秋臣:「チッ」 葵:「おっぐぅ、おっ、なんでっ、なんで更に激しくするのぉ……おごぉ、くぅぅっ、こわれっ、こわれちゃうぅ」 秋臣:「なんか四回目ともなるとアソコの締まり悪くなってきてない?もうちょいキツめの方が好きなんだけど」 葵:「えぇ?はぁ、はぁ、んっ、あんっ」 秋臣:「ねぇ、分かんない?アソコ締めろって言ってんだけど?」 葵:「あっ、ご、ごめんなさい。うっ、うぅっ、んんん。うぐっ、ぐうぅっ、おおおお」 葵:「こっ、これで、どうれすかぁ?」 秋臣:「やればできるじゃんか、よしよし、良い子だな」 葵:「はぁん、ぁんっ、あっ、あんぅ」 秋臣:「ヤバ、俺もそろそろ限界かも」 葵:「オミにぃ、イキそ?」 秋臣:「うん、そろそろイク」 秋臣:「え、てか、今、オミにぃって」 葵:「あっ、なんかつい昔の呼び方が……」 秋臣:「嬉しいよ、葵」 葵:「オミにぃ、私もうだめぇ、イク」 秋臣:「いいよ、イッて?」 葵:「ぅん、あっ!おおぉ!イクイクイクイク、イクぅっ!!」 秋臣:「すっご、葵、エロすぎ」 秋臣:「ヤバ、俺ももう……。葵、顔こっちに向けて、口開けて」 葵:「あ、うん。あーん、むぐぅ」 秋臣:「口の中に出すよ。全部受け止めて」 葵:「むー、むぐ、ぢゅうぅ、ん!?ごふっ、んっ、むっ。ちゅうぅ」 秋臣:「そのまま。咥えたままごっくんして」 葵:「んぐっ、むっ、うっ、おぐぅ、ぐっ、ん。ごくんっ」 秋臣:「良くできました。よしよし。抜いたげるね」 葵:「こほっこほっ。うぇ。はぁ……はぁ。」 葵:  葵:「オミにぃ、す、むぐっ」 0:  葵:言いかけた私の口を兄さんの手が塞ぐ。 秋臣:「葵はその言葉、言っちゃダメだ」 葵:「えー、ここまでしといて?」 秋臣:「ダメだ」 秋臣:「けど、その、オミにぃって、昔の呼び方されたの嬉しかった。たまにはまた呼んで欲しい」 葵:「……。くすっ。あははは、なにそれ、オミにぃ変なのー」 秋臣:「自分でもよく分かんねぇけど、なんか嬉しかったんだよ」 葵:「ねぇ」 秋臣:「どうした?」 葵:「私たちどうなっちゃうのかな?」 秋臣:「さぁな」 葵:「さぁなって……だって、流石に二度目だし言い訳できないというか、取り返しつかないというか……」 秋臣:「じゃあ聞くけど、俺と彼氏どっちが好きなんだよ?」 葵:「それは……」 秋臣:「いいよ、答えなくても分かってるから」 葵:「ごめんね」 秋臣:「気にするな。今まで通りで良い」 秋臣:「悩みごとがあれば相談しに来りゃいいし、寂しくなったら会いに来たらいい」 秋臣:  秋臣:「今までもこれからも、俺と葵の関係性は変わらないさ」 葵:「ん、ありがと」 秋臣:「葵、大好きだよ」 葵:「うん、ありがと。これからも私の恋、応援しててね」 0:――疑う振舞と疑わない振舞――後者が存在するところにのみ前者がある。(OC354) 0:――ヴィトゲンシュタイン