声劇台本置き場

あなたが目標を設定できたなら、問題はほとんど解決してるだろう。 パントマイマ：晴れわたる広場の喧騒。カメラを片手に客がはしゃぐ。 パントマイマ：かの英雄がここを通って、この世界を征服したんだってさ。 パントマイマ：僕は見えない壁をはって、進めない不自由さを嘆く。 パントマイマ：過去の栄光に埋もれるモノトーンな姿。 パントマイマ：どうぞ笑っておくれ。 パントマイマ： パントマイマ：ぐるりと巡る車窓。幾重にも広場を囲う。 パントマイマ：窓に反射する像は歪み、僕の行為は正しく映らない。 パントマイマ：２１世紀の兵士たちがクラクションをうち鳴らす。 パントマイマ：彼らのいらだつ顔に僕は笑いかける。 パントマイマ： パントマイマ：ああ。親に手を引かれた少年の、虚ろな瞳へ贈るよ。 パントマイマ：空っぽなステージで間に合わせの喜びを。 パントマイマ：真っ黒な檻の中で思索にふける自由を。 パントマイマ： パントマイマ：君が口を開いたとき、人はふさごうとするだろう。 パントマイマ：でもお願いだ。忘れないで、君の心の湧き水を。 パントマイマ：その透き通った輝きを。 パントマイマ： パントマイマ：日の傾いた街の様相。休日の終わりが広場に迫る。 パントマイマ：道具をしまう芸人たち。小銭を数え、パイプをふかす。 パントマイマ：もっとも稼いだ錯視画家は、チョークで落とし穴を掘った。 パントマイマ：僕の稼ぎはどこだと聞くと、穴に落ちたとおどけてみせた。 パントマイマ：お詫びに酒を振舞うという。 パントマイマ：少年の姿はどこにもなかった。