声劇台本置き場

0：ドアチャイム音 野田：あーい？ 高橋：あの、隣の高橋ですけど。最近、お宅から音が漏れてて、気になるんですよ。夜中も、トントンカラリって、ずっとやってるでしょう？ 野田：あー…さーせん。なんか先月助けた鶴？が、恩返し？に来てたんスよ。いまどき、はたを織るとか、ガチでエグくないすか。てか、なんスかね、ハタってー。応援でもするつもりなんスかね？めっちゃじわる。 高橋：いや、知りませんよ。鶴だとしたら、すでに正体がばれてるじゃないですか。 野田：あーね、それマジで、うっかりドア、開けちゃって…鶴、秒で帰っちゃって、つらみ。 高橋：そうですか。…次からは気を付けてくださいね。 0：ドアチャイム音 野田：あいあーい。 高橋：隣の高橋ですけど。最近、大勢集まって、一晩中騒いでますよね？ 野田：あー…さーせん。なんか半月前に助けた亀が、竜宮城メンバーと恩返しのアゲアゲ★パーリナイぶちかましててー。 高橋：いや、普通に海でやれや。竜宮城を自宅にデリバリーすんな。 野田：マジで、煮ても焼いても、刺身でもよき。 高橋：はぁ？まさか宴のメンバーを美味しくいただいちゃってるの？ 野田：もう、乙姫様の包丁さばきが、最＆高！竜宮城メンバーも、いつ自分の番だっつーてガチめの阿鼻叫喚ハンパないんスよ。 高橋：それ、最低最悪の地獄絵図。とにかく、うちは迷惑してるんで。 野田：んじゃ、とりま…これ、頂き物ですが、おひとつプレゼントっす。 高橋：は？それ、どっからどう見ても玉手箱でしょ。そんなもん寄こすな！マジで静かにしてください！ 0：ドアチャイム音 野田：はい。 高橋：隣の高橋ですけど！おまえんちから、動物の鳴き声がうるさいんだわ！ 野田：はぁ…。 高橋：犬や猫までは、まだわかる。だけど、にわとりやロバって、ありえないでしょうが。ここ２ＬＤＫのアパート！ペット禁止！ 野田：さーせん。地元からバンドメンバーが来てるんスよ。 高橋：は？あの動物たちが？ 野田：ブレーメンから少々…。 高橋：で、その動物たちは、いつになったら出てくわけ？ 野田：それが…「ここが気に入ったので、終の棲家にする」って。それで俺がじゃまだから、追い出すために騒音を出してやるって、おどされているんスよー！マジで無理！お姉さん、助けて！お隣さんでしょ！ 高橋：いやいやいや、追い出されてる場合じゃねぇだろうが。とにかく、騒音禁止！静かにしろっつってんだよ！！