台本概要

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タイトル もしも私が月に帰れたなら
作者名 遊狐。  (@V01008)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(不問1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 綺麗な満月を見るとちょっとおセンチになりませんか?笑
ちょっと暗めな
1人読み用です。

ミリ単位でもどなたかに刺されば
嬉しい( *´꒳​` )️
連絡不要ですが、
ご連絡いただけるとはねて喜びます。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 10 私です。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
私:もしも私が、月に帰れたなら… 0: 私:帰れたなら…いや、元々私がどこから来たのかなんて分からない。 私:もしも私が月から来た何かで… 私:もしも、急に帰らなくちゃならなくなって 私:この地球から、旅立たなきゃならなくなって… 0: 私:急に私がいなくなったら、この世界はどうなるのだろう。 0: 私:否、どうにもならない。 私:答えはわかってる。 私:私ひとり、居なくなったところで世界は何も変わらない。 私:世界は変わらないかもしれないけど、私の周りの小さな世界は…少しくらいの変化はあるだろうか… 私:居なくなった事でなにか困り事が出てくるだろうか… 私:心配してくれる人はいるだろうか… 私:否、それも時間が経てば薄れるだろう。きっと大きくは変わらない。そういう風にできているんじゃないかと思う。 0: 私:私は間違いなく両親の子だ。 私:だから、空を飛ぶことも出来なければ、海で生活することも出来ない。 私:どこからも迎えなんて来ない。分かりきっていることだ。 私:嫌なことがあっても、消えることも出来ないし、消すことも出来ない。 私:頭の中で想像することしか出来ない。 0: 私:満月は綺麗だ…とても綺麗… 私:だからこそ、あまり見るものでは無い…魅入られてはいけない 私:楽しいことよりも不穏な考えが頭の中に浮かぶから 私:綺麗な月明かりは私を照らしてくれるけど 私:綺麗であればあるほど 私:月明かりは、私の心に暗い影を落とすから… 0: 私:もし私が、月に帰るような何かであれば… 私:すぐにでも旅立って消えてしまいたい。 私:後のことなんてどうでも良くて… 私:とにかく消えてしまい…そんな事を思いながら少し目頭が熱くなる。 私:ジワッと鼻先に込上げる何かを感じながら… 0: 私:「……ぁ、お腹すいたわ………」 私:空腹が私を月から現実に引き戻す。 私:瞬きをして、込み上げるものを押し込んだら真っ直ぐ前を向く。 私:うん、まだ大丈夫。 私:簡単に引き戻せるうちは、自分の脚でまだ歩ける。 私:「さて…何食べよっかなぁ~」 0: 私:楽しいことも悲しいことも、辛いことも… 私:心の中では何者にもなれるから 私:今日も私は考える。 私:『もしも、私が……』 私:そして、短い旅が終わると空腹を思い出す。 0: 私:「さて、今日は何食べよっかな~?」

私:もしも私が、月に帰れたなら… 0: 私:帰れたなら…いや、元々私がどこから来たのかなんて分からない。 私:もしも私が月から来た何かで… 私:もしも、急に帰らなくちゃならなくなって 私:この地球から、旅立たなきゃならなくなって… 0: 私:急に私がいなくなったら、この世界はどうなるのだろう。 0: 私:否、どうにもならない。 私:答えはわかってる。 私:私ひとり、居なくなったところで世界は何も変わらない。 私:世界は変わらないかもしれないけど、私の周りの小さな世界は…少しくらいの変化はあるだろうか… 私:居なくなった事でなにか困り事が出てくるだろうか… 私:心配してくれる人はいるだろうか… 私:否、それも時間が経てば薄れるだろう。きっと大きくは変わらない。そういう風にできているんじゃないかと思う。 0: 私:私は間違いなく両親の子だ。 私:だから、空を飛ぶことも出来なければ、海で生活することも出来ない。 私:どこからも迎えなんて来ない。分かりきっていることだ。 私:嫌なことがあっても、消えることも出来ないし、消すことも出来ない。 私:頭の中で想像することしか出来ない。 0: 私:満月は綺麗だ…とても綺麗… 私:だからこそ、あまり見るものでは無い…魅入られてはいけない 私:楽しいことよりも不穏な考えが頭の中に浮かぶから 私:綺麗な月明かりは私を照らしてくれるけど 私:綺麗であればあるほど 私:月明かりは、私の心に暗い影を落とすから… 0: 私:もし私が、月に帰るような何かであれば… 私:すぐにでも旅立って消えてしまいたい。 私:後のことなんてどうでも良くて… 私:とにかく消えてしまい…そんな事を思いながら少し目頭が熱くなる。 私:ジワッと鼻先に込上げる何かを感じながら… 0: 私:「……ぁ、お腹すいたわ………」 私:空腹が私を月から現実に引き戻す。 私:瞬きをして、込み上げるものを押し込んだら真っ直ぐ前を向く。 私:うん、まだ大丈夫。 私:簡単に引き戻せるうちは、自分の脚でまだ歩ける。 私:「さて…何食べよっかなぁ~」 0: 私:楽しいことも悲しいことも、辛いことも… 私:心の中では何者にもなれるから 私:今日も私は考える。 私:『もしも、私が……』 私:そして、短い旅が終わると空腹を思い出す。 0: 私:「さて、今日は何食べよっかな~?」