台本概要

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タイトル KY器官脊髄くん
作者名 パサコ
ジャンル その他
演者人数 3人用台本(不問3)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 題:KY器官 脊髄くん

概要:いわゆる臓器の擬人化です。性別不問。口調や語尾の変更可。自作発言や無断転載以外であれば共演者に迷惑かけなければご自由にお使いください。
補足:筋肉を男性で演じる場合、おっぱいを雄っぱいのニュアンスに変えることを推奨します。
注意:お下品な会話が含まれます。叫びがあります。

キャラクター: 
脳:きっちり仕事をしたいタイプ。多分ツッコミ。
脊髄:モノを考えずに発言しがち。
筋肉:巨乳。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
脊髄 不問 68 性別不問 モノを考えずに発言しがち。
不問 83 性別不問 きっちり仕事をしたいタイプ。多分ツッコミ。
筋肉 不問 48 性別不問 巨乳。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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題:KY器官 脊髄くん 概要:いわゆる臓器の擬人化です。性別不問。口調や語尾の変更可。自作発言や無断転載以外であれば共演者に迷惑かけなければご自由にお使いください。 補足:筋肉を男性で演じる場合、おっぱいを雄っぱいのニュアンスに変えることを推奨します。 注意:お下品な会話が含まれます。叫びがあります。 0:  キャラクター:  脳:きっちり仕事をしたいタイプ。多分ツッコミ。 脊髄:モノを考えずに発言しがち。 筋肉:巨乳。 0:  0:・本編・ 0:  脳:良い?今日この後来られる方はマジで大切な方だから、くれぐれも失礼のないようにたのむわよ? 脊髄:ハイ!まぁじ任せてくださいよー! 脳:わからない事とか迷うようなことがあったら必ずアタシに相談してちょうだい! 脊髄:チッス! 脳:超、不安を煽る返答やめていただけるかしら! 脊髄:チッスチッス! 脳:やめていただける!? 脊髄:あ、脳さん!お相手さん来ましたよ! 脳:ウソ、ヤダもう!? 脳:不安感拭えないけど、仕方ない!ここはアタシがしっかりしなくちゃ! 筋肉:あ、どうも、はじめまして。スミマセン、お待たせしてしまいましたかね? 脳:いえいえぜんぜん!アタシ達も今来たところなのでぇー。 脳:ささ、おかけになってぇー。あ、お上着預かりますわねぇー。 筋肉:あ、スミマセン、ありがとうございます。 脳:いいえぇー。そしたら後ろ失礼して・・・(上着を預る) 脊髄:おっぱいでか!! 0:間 筋肉:え・・・おっぱい・・・? 脳:オーーーーーイ!!!テメェコノヤロウ初っ端から何口走ってやがるんだよ!! 脳:くれぐれも言動に気をつけろって言っただろうがよ!! 脊髄:あ、スミマセン。立派だったんでつい。 脳:立派とか言うなバカ!! 筋肉:あはは、大丈夫ですよ。よく言われますから。 脳:ホントスミマセン、この子ちょっと天然っていうかアレな子でぇ。 筋肉:純真な方なんですね。 脳:ねぇー・・・アハハハ。 脊髄:はははは! 脳:アンタは笑ってないでちゃんと謝りなさいよ! 脊髄:どうも失礼しました! 筋肉:ぜんぜん、大丈夫ですよホント気にしなくて。 脊髄:優しい人で良かったですね!脳さん! 脳:ホントにね?! 筋肉:優しいなんてそんな。 筋肉:むしろ自分ちょっと身体鍛えてて、話題振ってもらえて嬉しかったっていうか。 脳:へぇー!鍛えてらっしゃるんですか? 筋肉:そうなんですよ、暇さえあれば身体イジメてるっていうか。 脊髄:ドMなんですか? 脳:(被せるように)ストイックにされてるんですねぇ! 筋肉:まぁ、やっぱ、いつまでも若々しく、自分の理想の姿でありたいですからね! 脊髄:ナルシストなんですね! 脳:(被せるように)わぁ!美意識がたかぁい!尊敬しますぅ! 筋肉:でも、ゆってしまえば自己満足の世界なんで、ハハ。 脊髄:いよ!またまた たまたま!マックス・マスターベーション・マスター! 脳:(力強くかぶせて)自分の決めた目標をきちんとこなせる人ってマジ尊敬ー!!!なかなかできないですよーーー!!!!! 脳:ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・。 脊髄:大丈夫ですー?何か疲れてない? 脳:誰のせいよ誰の・・・! 筋肉:何かぁ、スミマセン、自分語りばっかりになっちゃって。 脳:ぜぇんぜん!むしろ色々きかせていただけて嬉しかったですよぉー! 筋肉:ホントですか?良かったぁ!ちょっと喋りすぎちゃったかなって心配になっちゃいましたよー! 脊髄:むしろもっとききたいくらいです! 脳:(一瞬まともなことできてる脊髄にびびる淀み) 脳:ホントホントー!きかせてほしいですー! 筋肉:えー?そんな事言われたらワタシ、調子にのっちゃいますよー? 脳:ぜひぜひ!のっちゃってくださいのっちゃってください! 脊髄:のりちらかしちゃってくださいよぉー! 筋肉:あ、でも、ちょっとその前にお手洗いだけ失礼しちゃっても良いですか? 脳:あ、わかりましたー 脊髄:だし散らかしちゃってくださいー! 筋肉:ははは、じゃあ、ちょっと失礼します(離席) 脳:・・・(見送る間) 脊髄:(ズビズビとジュースを啜り、満足気に飲み込む) 脳:ッオーーーーイ!!!! 脊髄:え!?なんすか!? 脳:なんすかじゃねぇよ!むしろこっちのセリフだわ!! 脊髄:なにがっすか!? 脳:さっきの会話だよ! 脊髄:僕またなんかやっちゃいましたか!? 脳:異世界転生(いせてん)主人公やめろ、イラッとするから! 脳:アタシ最初に言ったわよね?くれぐれも言動には気をつけろって。 脊髄:はい、きいてました! 脳:だよねぇ?!だったらなんであんなこと言っちゃうのよ!? 脊髄:あんなこと? 脳:おっぱい! 脊髄:おっぱいねー! 脳:ドM! 脊髄:はいはいドM! 脳:ナルシスト! 脊髄:あーナルシスト? 脳:あーをつけんな消されてぇのか! 脊髄:ッサーセン! 脳:あと、あれもそうだわ! 脊髄:どれすか? 脳:ナルシストのあとの!アンタのセリフ! 脊髄:ナルシストのあと? 脳:そう! 脊髄:・・・・・・・・・。 脊髄:あー!またまたたまたま、マックス・・・ 脳:口にだすんじゃないよ! 脳:口に、だすんじゃないわよ! 脳:言わなくて良いーんーだよォ!! 脊髄:マジすか、サーセン! 脳:無駄にインを踏んでそうな感じが一番イラッとしたわ。 脊髄:我ながらちょっと楽しかったです。 脳:でしょうね? 脊髄:はぁい! 脳:もうさ、ずっとヒヤヒヤなのよ!アタシね?!ずっとヒヤヒヤなの! 脊髄:ヤバイっすね! 脳:ヤバイのよ!! 脊髄:えー・・・、わっ・・・かりましたぁ・・・!ちょっと、気をつけてみます・・・! 脳:頼むわよマジで! 脊髄:ハイ!任せてください! 筋肉:スミマセン、お待たせしました! 脳:いーえー!ぜんぜん! 脊髄:脳さんあの・・・。 脳:なによ? 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)ウンコって色々たいへんですもんね!って。 脳:(何いってんだコイツという顔) 脳:ン゙ッン゙ー! 脳:ささ!さっきのお話の続き聞かせてくださいよぉー! 筋肉:何か改めて振られると気恥ずかしい感じがしますね、はは。 脳:あー、確かにー。そうかもしれませんねぇ。 脊髄:脳さん、脳さん! 脳:なによ?! 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)筋肉さんのーちょっと良いとこ見てみたい♪ハイ♪ハイハイ♪ハイハイハイ♪って。 脳:(チラリと筋肉を見る) 筋肉:どうされましたか? 脳:あのぅ、脊髄がぁ・・・。そしたら、こちらから色々聞いちゃってもいいですかぁ!?って・・・! 筋肉:わぁ!ぜひぜひ!何でもきいてくださいー! 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)なんでそんなにおっぱいでかいんすか!? 脳:えっと、身体を鍛えるきっかけってなんだったんですかーって。 筋肉:そうですねー、やっぱ、いつまでも若々しく美しくいたいって気持ちが強くてー・・・ 筋肉:こういうこと言っちゃうと、おいって怒られちゃうかもしれないんですが、うち、親があまり自分の容姿に頓着がない筋肉だったんですよ。 筋肉:そのせいで小さい頃、同級生にイジられることがけっこうあって、だからってのもあるかもしれません。 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)そん時からナルシストロードが始まってたんですね!? 脳:その時から周りをよくみれて自分を律することができてたんですねーすごーい! 筋肉:あの、あの。スミマセン。 脊髄:はい? 脳:なんでしょうか? 筋肉:いや、何でさっきからそちらのー・・・ 脊髄:僕ですか? 脳:脊髄が何か・・・? 筋肉:そちらの、脊髄さん、脳さんを経由して話されてるんですか? 脳:何か気になります? 筋肉:いや、気になりますよ!何か脳さんが通訳みたいになっちゃってますもん! 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)絶対やらかす気しかしないもん! 脳:だろうね!? 筋肉:え? 脳:や、何か、緊張してるみたいで! 筋肉:急に!? 脊髄:あ、わかった!脳さん脳さん。 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)反応に困る話ばっかされてワンクッション置きたかったっていうか。 脳:えー・・・っとぉ。 脳:脊髄ね、なんかぁ、小さい頃から努力されてたりとかそういった勤勉で向上心に満ち溢れた筋肉さんのお話聞かせていただいて、恐縮ー・・・というか、恥ずかしくなっちゃったみたいでー。 筋肉:えー、そんな!自分何てぜんぜんですよ! 筋肉:大丈夫なんで、最初みたいに砕けた感じできてくださいよー! 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)ほらー!僕こういう社交辞令とか全部真に受けちゃうタイプ苦手だもんー!多分気付いたら罵倒しちゃいよ?僕ぅー! 脳:べ、勉強させていただきます、って言ってますねハイ! 筋肉:そうですか?何だか、萎縮させちゃったみたいで悪いなぁ・・・ 筋肉:・・・と、スミマセンちょっと電話が。 脳:どうぞこちらはお構いなくぅ! 筋肉:ありがとうございます、ちょっと失礼しますね。(離席) 脊髄:(脳の反応を見る間) 脳:・・・スゥー。 脊髄:・・・。 脳:それよ。 脊髄:嘘でしょ!? 脳:そういう感じでいいのよアンタは。 脊髄:え、ホントにいってます!? 脊髄:だって筋肉さん、なんかめちゃくちゃ不信がってましたよ!? 脳:良いのよ。アンタはそれで。 脳:アンタから直接出る言葉なんてろくなもんじゃないんだから。相手に不信感与えようと変な間ができようと関係ないのよ。 脳:アタシを通しなさい。 脊髄:えぇー・・・。 脳:何のためのアタシよ。 脳:思考したり何だかんだするのがアタシの役目なのよ。 脳:脳みそよアタシ! 脊髄:ハイ。 脳:ブレーンよ! 脊髄:何故イングリッシュ!? 脳:かっこいいかと思ったからよ。 脊髄:なるー・・・ほど? 脳:とにかく!今後もこんな感じで行くわよ! 脳:アタシを通しさえすれば、思った言葉を考えなしに発言するなんてこと絶対にさせないんだから! 脊髄:ハイー。 脳:人たるもの、本能に従うがままに行動しちゃだめなのよ。 筋肉:果たして本当にそうでしょうか? 脊髄:うわびっくりした!いつの間に戻ってきたんすか!? 脳:スミマセン、気付かずにー! 筋肉:大丈夫ですよ。ぜんぜん。・・・ぜんぜん。 筋肉:(脳に対してナイフを振り上げる) 脊髄:危ない!!!(咄嗟に反応して筋肉を突き飛ばす) 脳:へ!?ひぃい !?え、な、何!? 筋肉:ッ・・・クソっ!!(床に倒れ込むと同時にナイフを落としてしまい慌てて拾おうとする) 脊髄:ヘァイ!!!(咄嗟にナイフを遠くに蹴り飛ばす) 筋肉:邪魔をするな!! 脊髄:何で!? 筋肉:何がだ! 脊髄:何が何がだ!? 筋肉:何が何がって何がだ!? 脊髄:わかりません!! 脳:何で・・・何で、こんなことをするんですか・・・!? 脊髄:それ!! 筋肉:・・・・・・お前が・・・お前がワタシの信念をじゃまするからだ!! 脳:信念・・・? 筋肉:そうだ!ワタシは、強く美しくあるために、常に高みを目指していた! 筋肉:来る日も来る日も自身をイジメ抜き、己の肉体を磨き上げてきた! 筋肉:おかげでワタシは誰がどこから見ても、美しく、強い肉体を維持できている! 筋肉:・・・惚れ惚れするほどに!! 脊髄:やっぱ相当ナルシスト拗らせてますよあの人。 脳:黙ってて。 筋肉:ある日の出来事だ。ワタシはいつものように肉体をイジメ抜き、ほとばしる熱気に惚れ惚れしながら自分を感じていた。 脊髄:コワイコワイコワイもはや変態拗らせてますよあの人! 脳:黙ってて!! 筋肉:ワタシはふと気になったんだ。 筋肉:この完璧な肉体の本気って、どれほど凄まじいモノを発揮してしまうのか・・・とね。 脳:っ!! 筋肉:気付いたか、お前の過ちに!! 脳:違う、聞いて頂戴! 筋肉:何が違うというんだ!! 脊髄:え、何なに、どういうこと!? 筋肉:ワタシが本気を出そうとするたび、この、脳が!!ワタシの邪魔をするんだ!! 脳:違う!! 筋肉:違わないじゃないか!! 筋肉:ワタシが何度本気を出そうとしても、脳が、お前が勝手にリミッターをかけてワタシのエクスタシーをいつも阻む!! 脊髄:いちいち気持ち悪いなぁ。 脳:違うのよ!!アタシはあなたのためをおもって!! 脳:アナタがもし100%の力を出してしまったら、筋繊維などにかなり大きな負荷がかかったり、莫大なエネルギーを消費したりするため、身体はぼろぼろになって しまうかもしれないの! 脳:そうなってしまったらアナタはアナタの維持してきた美を、努力を!壊してしまうことになる!! 筋肉:っ!! 脳:アタシは、美しいアナタが好き、努力するアナタが好き! 脳:だから、一時の満足感のために、アナタの全てを台無しにしたくなかったの・・・! 筋肉:脳・・・お前・・・そんな・・・ワタシのためにっ! 筋肉:すまない、そんなお前を・・・ワタシはァ!! 脳:良いの。 脳:アタシはブレーンだから・・・嫌われ役でもいい。 脳:アタシは!・・・皆の、ブレーンだから! 筋肉:ブレーン! 脳:筋肉! 筋肉:ブレーンー!! 脳:筋肉ぅー!! 脊髄:・・・・・・・・・・・・・・・・・・え? 脊髄:あれ、この話の主人公自分すよね!? 脊髄:え、命救った脊髄マジいい仕事ーとかそういうのは!? 脊髄:脳を通さずに頑張った自分への賛美は!? 脊髄:ないの!?ちょっとまってよ、えーーーー?! 脊髄:えーー・・・・・・・・・・・・? 脊髄:うそやん・・・・・・! 脊髄:うそやんうそやん!!! 脊髄:うそやんうそやんうそやんうそやーーーーん!! 脊髄:こんな終わり方納得いかねぇなぁああ!?!? 0:ー了ー

題:KY器官 脊髄くん 概要:いわゆる臓器の擬人化です。性別不問。口調や語尾の変更可。自作発言や無断転載以外であれば共演者に迷惑かけなければご自由にお使いください。 補足:筋肉を男性で演じる場合、おっぱいを雄っぱいのニュアンスに変えることを推奨します。 注意:お下品な会話が含まれます。叫びがあります。 0:  キャラクター:  脳:きっちり仕事をしたいタイプ。多分ツッコミ。 脊髄:モノを考えずに発言しがち。 筋肉:巨乳。 0:  0:・本編・ 0:  脳:良い?今日この後来られる方はマジで大切な方だから、くれぐれも失礼のないようにたのむわよ? 脊髄:ハイ!まぁじ任せてくださいよー! 脳:わからない事とか迷うようなことがあったら必ずアタシに相談してちょうだい! 脊髄:チッス! 脳:超、不安を煽る返答やめていただけるかしら! 脊髄:チッスチッス! 脳:やめていただける!? 脊髄:あ、脳さん!お相手さん来ましたよ! 脳:ウソ、ヤダもう!? 脳:不安感拭えないけど、仕方ない!ここはアタシがしっかりしなくちゃ! 筋肉:あ、どうも、はじめまして。スミマセン、お待たせしてしまいましたかね? 脳:いえいえぜんぜん!アタシ達も今来たところなのでぇー。 脳:ささ、おかけになってぇー。あ、お上着預かりますわねぇー。 筋肉:あ、スミマセン、ありがとうございます。 脳:いいえぇー。そしたら後ろ失礼して・・・(上着を預る) 脊髄:おっぱいでか!! 0:間 筋肉:え・・・おっぱい・・・? 脳:オーーーーーイ!!!テメェコノヤロウ初っ端から何口走ってやがるんだよ!! 脳:くれぐれも言動に気をつけろって言っただろうがよ!! 脊髄:あ、スミマセン。立派だったんでつい。 脳:立派とか言うなバカ!! 筋肉:あはは、大丈夫ですよ。よく言われますから。 脳:ホントスミマセン、この子ちょっと天然っていうかアレな子でぇ。 筋肉:純真な方なんですね。 脳:ねぇー・・・アハハハ。 脊髄:はははは! 脳:アンタは笑ってないでちゃんと謝りなさいよ! 脊髄:どうも失礼しました! 筋肉:ぜんぜん、大丈夫ですよホント気にしなくて。 脊髄:優しい人で良かったですね!脳さん! 脳:ホントにね?! 筋肉:優しいなんてそんな。 筋肉:むしろ自分ちょっと身体鍛えてて、話題振ってもらえて嬉しかったっていうか。 脳:へぇー!鍛えてらっしゃるんですか? 筋肉:そうなんですよ、暇さえあれば身体イジメてるっていうか。 脊髄:ドMなんですか? 脳:(被せるように)ストイックにされてるんですねぇ! 筋肉:まぁ、やっぱ、いつまでも若々しく、自分の理想の姿でありたいですからね! 脊髄:ナルシストなんですね! 脳:(被せるように)わぁ!美意識がたかぁい!尊敬しますぅ! 筋肉:でも、ゆってしまえば自己満足の世界なんで、ハハ。 脊髄:いよ!またまた たまたま!マックス・マスターベーション・マスター! 脳:(力強くかぶせて)自分の決めた目標をきちんとこなせる人ってマジ尊敬ー!!!なかなかできないですよーーー!!!!! 脳:ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・。 脊髄:大丈夫ですー?何か疲れてない? 脳:誰のせいよ誰の・・・! 筋肉:何かぁ、スミマセン、自分語りばっかりになっちゃって。 脳:ぜぇんぜん!むしろ色々きかせていただけて嬉しかったですよぉー! 筋肉:ホントですか?良かったぁ!ちょっと喋りすぎちゃったかなって心配になっちゃいましたよー! 脊髄:むしろもっとききたいくらいです! 脳:(一瞬まともなことできてる脊髄にびびる淀み) 脳:ホントホントー!きかせてほしいですー! 筋肉:えー?そんな事言われたらワタシ、調子にのっちゃいますよー? 脳:ぜひぜひ!のっちゃってくださいのっちゃってください! 脊髄:のりちらかしちゃってくださいよぉー! 筋肉:あ、でも、ちょっとその前にお手洗いだけ失礼しちゃっても良いですか? 脳:あ、わかりましたー 脊髄:だし散らかしちゃってくださいー! 筋肉:ははは、じゃあ、ちょっと失礼します(離席) 脳:・・・(見送る間) 脊髄:(ズビズビとジュースを啜り、満足気に飲み込む) 脳:ッオーーーーイ!!!! 脊髄:え!?なんすか!? 脳:なんすかじゃねぇよ!むしろこっちのセリフだわ!! 脊髄:なにがっすか!? 脳:さっきの会話だよ! 脊髄:僕またなんかやっちゃいましたか!? 脳:異世界転生(いせてん)主人公やめろ、イラッとするから! 脳:アタシ最初に言ったわよね?くれぐれも言動には気をつけろって。 脊髄:はい、きいてました! 脳:だよねぇ?!だったらなんであんなこと言っちゃうのよ!? 脊髄:あんなこと? 脳:おっぱい! 脊髄:おっぱいねー! 脳:ドM! 脊髄:はいはいドM! 脳:ナルシスト! 脊髄:あーナルシスト? 脳:あーをつけんな消されてぇのか! 脊髄:ッサーセン! 脳:あと、あれもそうだわ! 脊髄:どれすか? 脳:ナルシストのあとの!アンタのセリフ! 脊髄:ナルシストのあと? 脳:そう! 脊髄:・・・・・・・・・。 脊髄:あー!またまたたまたま、マックス・・・ 脳:口にだすんじゃないよ! 脳:口に、だすんじゃないわよ! 脳:言わなくて良いーんーだよォ!! 脊髄:マジすか、サーセン! 脳:無駄にインを踏んでそうな感じが一番イラッとしたわ。 脊髄:我ながらちょっと楽しかったです。 脳:でしょうね? 脊髄:はぁい! 脳:もうさ、ずっとヒヤヒヤなのよ!アタシね?!ずっとヒヤヒヤなの! 脊髄:ヤバイっすね! 脳:ヤバイのよ!! 脊髄:えー・・・、わっ・・・かりましたぁ・・・!ちょっと、気をつけてみます・・・! 脳:頼むわよマジで! 脊髄:ハイ!任せてください! 筋肉:スミマセン、お待たせしました! 脳:いーえー!ぜんぜん! 脊髄:脳さんあの・・・。 脳:なによ? 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)ウンコって色々たいへんですもんね!って。 脳:(何いってんだコイツという顔) 脳:ン゙ッン゙ー! 脳:ささ!さっきのお話の続き聞かせてくださいよぉー! 筋肉:何か改めて振られると気恥ずかしい感じがしますね、はは。 脳:あー、確かにー。そうかもしれませんねぇ。 脊髄:脳さん、脳さん! 脳:なによ?! 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)筋肉さんのーちょっと良いとこ見てみたい♪ハイ♪ハイハイ♪ハイハイハイ♪って。 脳:(チラリと筋肉を見る) 筋肉:どうされましたか? 脳:あのぅ、脊髄がぁ・・・。そしたら、こちらから色々聞いちゃってもいいですかぁ!?って・・・! 筋肉:わぁ!ぜひぜひ!何でもきいてくださいー! 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)なんでそんなにおっぱいでかいんすか!? 脳:えっと、身体を鍛えるきっかけってなんだったんですかーって。 筋肉:そうですねー、やっぱ、いつまでも若々しく美しくいたいって気持ちが強くてー・・・ 筋肉:こういうこと言っちゃうと、おいって怒られちゃうかもしれないんですが、うち、親があまり自分の容姿に頓着がない筋肉だったんですよ。 筋肉:そのせいで小さい頃、同級生にイジられることがけっこうあって、だからってのもあるかもしれません。 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)そん時からナルシストロードが始まってたんですね!? 脳:その時から周りをよくみれて自分を律することができてたんですねーすごーい! 筋肉:あの、あの。スミマセン。 脊髄:はい? 脳:なんでしょうか? 筋肉:いや、何でさっきからそちらのー・・・ 脊髄:僕ですか? 脳:脊髄が何か・・・? 筋肉:そちらの、脊髄さん、脳さんを経由して話されてるんですか? 脳:何か気になります? 筋肉:いや、気になりますよ!何か脳さんが通訳みたいになっちゃってますもん! 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)絶対やらかす気しかしないもん! 脳:だろうね!? 筋肉:え? 脳:や、何か、緊張してるみたいで! 筋肉:急に!? 脊髄:あ、わかった!脳さん脳さん。 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)反応に困る話ばっかされてワンクッション置きたかったっていうか。 脳:えー・・・っとぉ。 脳:脊髄ね、なんかぁ、小さい頃から努力されてたりとかそういった勤勉で向上心に満ち溢れた筋肉さんのお話聞かせていただいて、恐縮ー・・・というか、恥ずかしくなっちゃったみたいでー。 筋肉:えー、そんな!自分何てぜんぜんですよ! 筋肉:大丈夫なんで、最初みたいに砕けた感じできてくださいよー! 脊髄:(脳にコソコソと耳打ち)ほらー!僕こういう社交辞令とか全部真に受けちゃうタイプ苦手だもんー!多分気付いたら罵倒しちゃいよ?僕ぅー! 脳:べ、勉強させていただきます、って言ってますねハイ! 筋肉:そうですか?何だか、萎縮させちゃったみたいで悪いなぁ・・・ 筋肉:・・・と、スミマセンちょっと電話が。 脳:どうぞこちらはお構いなくぅ! 筋肉:ありがとうございます、ちょっと失礼しますね。(離席) 脊髄:(脳の反応を見る間) 脳:・・・スゥー。 脊髄:・・・。 脳:それよ。 脊髄:嘘でしょ!? 脳:そういう感じでいいのよアンタは。 脊髄:え、ホントにいってます!? 脊髄:だって筋肉さん、なんかめちゃくちゃ不信がってましたよ!? 脳:良いのよ。アンタはそれで。 脳:アンタから直接出る言葉なんてろくなもんじゃないんだから。相手に不信感与えようと変な間ができようと関係ないのよ。 脳:アタシを通しなさい。 脊髄:えぇー・・・。 脳:何のためのアタシよ。 脳:思考したり何だかんだするのがアタシの役目なのよ。 脳:脳みそよアタシ! 脊髄:ハイ。 脳:ブレーンよ! 脊髄:何故イングリッシュ!? 脳:かっこいいかと思ったからよ。 脊髄:なるー・・・ほど? 脳:とにかく!今後もこんな感じで行くわよ! 脳:アタシを通しさえすれば、思った言葉を考えなしに発言するなんてこと絶対にさせないんだから! 脊髄:ハイー。 脳:人たるもの、本能に従うがままに行動しちゃだめなのよ。 筋肉:果たして本当にそうでしょうか? 脊髄:うわびっくりした!いつの間に戻ってきたんすか!? 脳:スミマセン、気付かずにー! 筋肉:大丈夫ですよ。ぜんぜん。・・・ぜんぜん。 筋肉:(脳に対してナイフを振り上げる) 脊髄:危ない!!!(咄嗟に反応して筋肉を突き飛ばす) 脳:へ!?ひぃい !?え、な、何!? 筋肉:ッ・・・クソっ!!(床に倒れ込むと同時にナイフを落としてしまい慌てて拾おうとする) 脊髄:ヘァイ!!!(咄嗟にナイフを遠くに蹴り飛ばす) 筋肉:邪魔をするな!! 脊髄:何で!? 筋肉:何がだ! 脊髄:何が何がだ!? 筋肉:何が何がって何がだ!? 脊髄:わかりません!! 脳:何で・・・何で、こんなことをするんですか・・・!? 脊髄:それ!! 筋肉:・・・・・・お前が・・・お前がワタシの信念をじゃまするからだ!! 脳:信念・・・? 筋肉:そうだ!ワタシは、強く美しくあるために、常に高みを目指していた! 筋肉:来る日も来る日も自身をイジメ抜き、己の肉体を磨き上げてきた! 筋肉:おかげでワタシは誰がどこから見ても、美しく、強い肉体を維持できている! 筋肉:・・・惚れ惚れするほどに!! 脊髄:やっぱ相当ナルシスト拗らせてますよあの人。 脳:黙ってて。 筋肉:ある日の出来事だ。ワタシはいつものように肉体をイジメ抜き、ほとばしる熱気に惚れ惚れしながら自分を感じていた。 脊髄:コワイコワイコワイもはや変態拗らせてますよあの人! 脳:黙ってて!! 筋肉:ワタシはふと気になったんだ。 筋肉:この完璧な肉体の本気って、どれほど凄まじいモノを発揮してしまうのか・・・とね。 脳:っ!! 筋肉:気付いたか、お前の過ちに!! 脳:違う、聞いて頂戴! 筋肉:何が違うというんだ!! 脊髄:え、何なに、どういうこと!? 筋肉:ワタシが本気を出そうとするたび、この、脳が!!ワタシの邪魔をするんだ!! 脳:違う!! 筋肉:違わないじゃないか!! 筋肉:ワタシが何度本気を出そうとしても、脳が、お前が勝手にリミッターをかけてワタシのエクスタシーをいつも阻む!! 脊髄:いちいち気持ち悪いなぁ。 脳:違うのよ!!アタシはあなたのためをおもって!! 脳:アナタがもし100%の力を出してしまったら、筋繊維などにかなり大きな負荷がかかったり、莫大なエネルギーを消費したりするため、身体はぼろぼろになって しまうかもしれないの! 脳:そうなってしまったらアナタはアナタの維持してきた美を、努力を!壊してしまうことになる!! 筋肉:っ!! 脳:アタシは、美しいアナタが好き、努力するアナタが好き! 脳:だから、一時の満足感のために、アナタの全てを台無しにしたくなかったの・・・! 筋肉:脳・・・お前・・・そんな・・・ワタシのためにっ! 筋肉:すまない、そんなお前を・・・ワタシはァ!! 脳:良いの。 脳:アタシはブレーンだから・・・嫌われ役でもいい。 脳:アタシは!・・・皆の、ブレーンだから! 筋肉:ブレーン! 脳:筋肉! 筋肉:ブレーンー!! 脳:筋肉ぅー!! 脊髄:・・・・・・・・・・・・・・・・・・え? 脊髄:あれ、この話の主人公自分すよね!? 脊髄:え、命救った脊髄マジいい仕事ーとかそういうのは!? 脊髄:脳を通さずに頑張った自分への賛美は!? 脊髄:ないの!?ちょっとまってよ、えーーーー?! 脊髄:えーー・・・・・・・・・・・・? 脊髄:うそやん・・・・・・! 脊髄:うそやんうそやん!!! 脊髄:うそやんうそやんうそやんうそやーーーーん!! 脊髄:こんな終わり方納得いかねぇなぁああ!?!? 0:ー了ー