台本概要
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タイトル | 異世界転移したら推しが隣にいた件について ① |
---|---|
作者名 | てくす (@daihooon) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) ※兼役あり |
時間 | 30 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
英理は普通の女子だが、ある日、配信アプリで推しを見つけ、ヘビーリスナーになっていた。 そんなある日、大天使と名乗る者が現れて……。 258 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
英理 | 女 | 102 | えり。ヒロインではない。主人公である。英雄の理。異世界に行き、スキルと加護を与えられた。 |
オシエル | 男 | 65 | 英理の推しに激似な大天使。ただ、性格が真逆らしい。二千楓と兼ね役。 |
二千楓 | 男 | 24 | にちか。英理の推し。配信時は別の名前を使っている。オシエルと兼ね役。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
オシエル:ぐッ…いかん!このままでは…!
オシエル:世界の崩壊には変えられない…か
オシエル:仕方ない、禁忌魔法式を発動する!!
オシエル:頼むぞ!【異世界召喚】!!
0:
0:間
0:
英理:ただいまー…って、まだ誰も帰ってないか
0:
0:
0:自分の部屋に行き、ベッドに飛び込む英理
:
英理:ふぅ…
英理:……疲れた……
英理:学校…行きたく、ないな…
英理:あーー!ダメダメ!嫌なこと考えると
英理:気分落ちちゃう!…あ!そうだ!今日は確か
0:携帯をいじり、何かを探す
英理:そうだ!そうだった!今日は推しのイベント配信日だ!
英理:色んな企画用意してるって言ってたもんなぁ…
英理:楽しみだなぁ…えっと時間は…
英理:え!?11時!?嘘!?
英理:…今が5時だから…よし!今から寝よう!
英理:今から寝れば夜更かししても大丈夫だよ…ね?
英理:うん!大丈夫!そうしよう!
英理:さて、そうと決まれば…おやすみなさーい!
0:
0:眠る英理
0:
0:
オシエル:おい、いつまで寝てるんだ
英理:うぅん…
オシエル:…おい!起きろ!
英理:えっ…お母さん…?
英理:もうご飯の時間…?
オシエル:何寝ぼけている、起きろ
英理:え…?え!?!?
英理:推し!?何で推しがここに!?
オシエル:"おし"?なんのことだ
オシエル:確かに俺は大天使オシエルだが
オシエル:オシと略された呼び方をされるのは初めてだな
英理:え、いや、え?
英理:大天使?オシエル?
0:
英理:(な、な、何がどうなってるの!?
英理:推しと同じ顔、同じ声した自称天使が目の前に!?
英理:いや、推し…だよね?……あ、羽生えてる
英理:え?マジ天使じゃん、推し天使じゃん、可愛い)
0:
英理:…あ!夢、これ夢だ!なーんだ!
オシエル:残念だが、夢でも何でもないぞ
オシエル:急なことで頭が混乱しているのだろう
オシエル:だが、そろそろ本題に入っていいか?
英理:羽の生えた推しなんて、夢です!
英理:拝めただけで元気出ました!
英理:ありがとう神様、できれば毎日お願いします!
英理:おやすみなさい!配信あるので寝ます!
オシエル:馬鹿か?お前は
オシエル:夢でも何でもないって言ってるだろ
オシエル:混乱どころの問題じゃないな
オシエル:元々、狂ってるのか?
英理:……
英理:(顔は推し、声も推し
英理:それはそうなんだけど…
英理:性格が真逆すぎじゃない!?)
0:
英理:推しはそんなに冷たくないです!
英理:悪口も言いません!
英理:ちゃんとしてください!
オシエル:何の話だ!さっきから推し、推しと!
オシエル:俺はオシエルだと言っているだろう!?
オシエル:…ちっ、仕方ない
オシエル:少し痛いけど我慢しろよ
英理:えっ、ちょっ、なん…
英理:ひゃっ!!
英理:(お、推しに髪触られてれる!?)
オシエル:【メモリーアーカイブ】
英理:え?
英理:…痛っ!!いったぁぁぁあい!
オシエル:その痛みで夢じゃないことはわかっただろ?
オシエル:あとは説明が面倒だからな
オシエル:俺の記憶の一部をお前に見せてやる
オシエル:嫌でも理解してもらうぞ
:
0:記憶の断片が英理の頭に流れ込む
:
英理:うぅ…な、に…これ…
英理:映像が…見え…る?
オシエル:それが俺の記憶だ
英理:なにこれ…怪物?
オシエル:あぁ、モンスターと呼ばれる存在だ
オシエル:そいつらが倒すべき敵
英理:うぅ…これは…魔王…?
オシエル:そいつが元凶だな
オシエル:よく覚えておくんだ
英理:…アスターシア…?
オシエル:あぁ、その世界の名前だ
オシエル:俺はその星の…天使だ
:
:
0:間
:
英理:(痛みが…治ってきた…)
オシエル:そろそろ定着して痛みも消えた頃か
オシエル:俺の記憶を見て、理解しただろう?
オシエル:アスターシアは今、人と魔物との戦争が起こっている
オシエル:そして、魔王の登場ともに世界が破滅へと向かい出した
英理:それで、その破滅を防ぐために、禁忌魔法を使った
英理:異世界召喚の魔法…
オシエル:あぁ、そうだ
オシエル:異世界の者には力を与えることができる
オシエル:その力で魔王を倒して、世界を安定させてほしい
英理:何で、わたし何ですか…
オシエル:それは俺も知らん
オシエル:魔法に選ばれたとしか言えん
オシエル:それとも神の意思か…
オシエル:別の何かか
英理:神って…まさか、そんな
オシエル:で、どうする?
オシエル:正直、引き受けてもらえないと困る
オシエル:禁忌魔法を一度使っただけで
オシエル:魔力回路が壊れてしまった
オシエル:もう禁忌魔法は使えない
オシエル:次の異世界人を喚ぶこともできない
オシエル:そうなったら自分の星が壊れるのを
オシエル:指を咥えて見ていることしか出来なくなる
英理:そんなこと、わたしに言われても…
英理:(顔と声が推しすぎて、断るに断り辛い!!…だけどなぁ…)
:
英理:N )正直、元の世界に未練はなかった
英理:あるとしたら推しの配信が見れなくなること
英理:けど、それ以上に…あの世界は生き辛かった
:
英理:…やります
オシエル:本当か!
英理:選ばれたんですよね、私
オシエル:あぁ、選ばれた
英理:だったら、何か意味があると思うから
英理:私、やります!
オシエル:そうか!…よし!では先ずは
オシエル:お前の世界に合わせるとしよう
英理:私の世界に合わせる?
オシエル:そちらではゲームと言うんだろ?
オシエル:ほら、ステータスと言ってみろ
英理:【ステータス】
0:ステータス画面が現れる
英理:うわ!ほんとだ、ゲームみたい
オシエル:それがお前の情報だ
オシエル:ちなみに上限値は1000だ
英理:えっと…パワー180…あ、あ、あじ?
オシエル:なんだ、ゲームを知らないのか
英理:私、こういうRPG系は疎くて
オシエル:では、もっとわかりやすく書き換える
英理:あぁ!素早さ!なるほど!
オシエル:うーん、平均的なもんだな
オシエル:世界を救う勇者とは言えないレベルだ
オシエル:しかし、レベルが上がれば能力も上がる
英理:そこもゲームみたいなんですね
オシエル:異世界人だけの特権だな
オシエル:ほら、そこの能力を見てみろ
英理:『経験値』と『レベルアップ』ですか?
オシエル:それは、アスターシアにいる生き物には備わっていない能力
オシエル:レベルアップ能力ってわけだ
英理:じゃあ、アスターシアの人たちは
英理:どうやって強くなるんですか?
オシエル:お前の世界と一緒だよ
オシエル:努力、才能、天性、加護
オシエル:そういうもんだ
オシエル:簡単に言えばその『経験値』は
オシエル:自分の努力を、わかりやすく数値化したもので
オシエル:それがステータスに反映される
オシエル:何十年と努力して得られる力を
オシエル:敵を倒していくことで手に入れることができる
オシエル:それが、『レベルアップ』だ
英理:なるほど、普通の人より早く強くなれると
オシエル:そうじゃないと困るからな
オシエル:何十年も努力されてたら
オシエル:その間に世界は崩壊だ
英理:あはは…確かに…
英理:えっ、待って!何十年も努力って
英理:そういえば、私はもうアスターシアで一生を過ごすの!?
オシエル:魔王を倒さないことには帰れない、当たり前だが
オシエル:そして、帰れる保証も今のところは無い
オシエル:それと、ここは、時の神殿と言われる場所で
オシエル:今は、この空間以外の時間は止まっている
オシエル:そう長くはここには居れないがな
オシエル:それに、お前の世界とアスターシアでは時間軸が違う
オシエル:アスターシアでの10年が、お前の世界での1日程度だろう
英理:なるほど…けど老けますよね?
オシエル:はぁ…じゃあこれも付けてやる
英理:『不老』!?やったー!
オシエル:魔王を倒すまでの限定だからな
オシエル:さて、それでは魔王を倒すための力だ
オシエル:次はそこ、スキルを見ろ
英理:スキル、スキル…えっと…
英理:『絶対切断』?
オシエル:それはまた…近接タイプなスキルを引いたな
英理:凄く強そう…絶対切断!ふふふっ
オシエル:正直、かなり強い
オシエル:だが、斬らなきゃ意味がない能力だ
英理:敵に近づかないといけないわけですね…
英理:な、なんだか危なそうな…
オシエル:『絶対切断』はその名の通り
オシエル:斬撃特化のスキルだ
オシエル:これも簡単に説明すると…
オシエル:そうだな、お前の世界の…確かダイコンだったか
オシエル:あの白い野菜は
英理:よく知ってますね!流石、推し!
オシエル:…続けるぞ
オシエル:お前はダイコンを切れるか?
英理:え?まぁ、普通に切れますけど
オシエル:じゃあ、生まれたばかりの子どもにナイフを持たせて
オシエル:ダイコンを切らせるとする、切れるか?
英理:絶対に無理だと思います
英理:ていうか、危ないですよ、それ
オシエル:絶対切断はそんな子どもでも切れるようになるスキルだ
オシエル:ステータスで言えば、力が180のお前と
オシエル:力が0の子どもが同じものを切れるようになる
英理:そう言われると凄いですね
オシエル:さらに力が上がれば、切れるモノも増える
オシエル:そこは『レベルアップ』の出番だな
オシエル:だが、それだけじゃない
英理:それだけじゃない?
英理:他にまだ隠された能力が!?
オシエル:段々、ノってきたな
オシエル:アスターシアには魔素というものがあり
オシエル:それが魔法の元になる
英理:え!じゃあ私も魔法を!?
オシエル:魔法のスキルは与えられていない
オシエル:それは自分で努力するしかないな
英理:えぇ…そんなぁ…
オシエル:しかし、アスターシアに生きる全ての生物が
オシエル:生まれた瞬間から授かる能力がある
オシエル:それは異世界人のお前も例外じゃない
オシエル:あの地に足を踏み入れた時点で授かる
英理:な、なんなんですか、それは…
オシエル:魔素殻(まそかく)
英理:まそかく?
オシエル:身体を魔素が纏い、鎧になるんだ
英理:そんな便利能力が!?
オシエル:つまりは、その【ステータス】にある
オシエル:HP、つまりは体力なんだが
オシエル:それがなくなると死ぬわけだ
英理:死ぬ!?
オシエル:その体力が削られる前に、まずは魔素殻がダメージを負う
オシエル:一定のダメージを受けると魔素殻は壊れ
オシエル:次に体力へダメージが入る…ってわけだ
オシエル:ただ、魔素殻があっても痛いのは多少痛いからな
英理:うっ…痛いのは嫌だな…
オシエル:だが、お前は違う
英理:え?…私は違う?
オシエル:その『絶対切断』は魔素殻ごと斬る
オシエル:つまり魔素殻にも体力にも同じダメージを与えられる
オシエル:お前を前にした敵は魔素殻が意味をなさないんだ
英理:それって…強くないですか!?
オシエル:あぁ
英理:…けど、そっか
英理:痛いし、死ぬんですよね、当たり前ですけど
オシエル:……
オシエル:お前は大丈夫だ
英理:そ、そんな無責任な
オシエル:神の祝福はステータスには反映されない
オシエル:だが、選ばれたってことは加護はあるはずだ
オシエル:それに、俺はお前に賭けるしかない
オシエル:だから、これを
英理:え?
オシエル:最後だ、そこを見ろ
英理:称号?…【大天使の加護】!?
オシエル:それと【インベントリ】
英理:【インベントリ】?
英理:わ!?
0:イベントリ画面が表示される
英理:…これは?
オシエル:俺からのプレゼントだ
オシエル:旅で役に立つだろうものを
オシエル:少しだけ入れている
オシエル:手に入れたものはそこに入れるといい
英理:入れる?どうやって?
オシエル:かざすだけでいい
オシエル:取り出す時は、取り出したいと思えば出てくる
英理:へぇ…便利ですね
オシエル:あぁ、だから大丈夫だ
英理:そうですね…
英理:ここまで手厚くしてもらったんですから
英理:簡単には死ねませんね!
オシエル:あぁ
オシエル:あ、そうだ一つ言い忘れていた
英理:まだ何かあるんですか?
オシエル:いや、手違いでな
オシエル:どうやらお前以外に、もう一人転移したみたいだ
英理:え!?それって私以外の日本人が!?
英理:しかも超重要じゃない!?そんなサラッと言う!?
英理:お茶目推し!悪くは無いけど!
オシエル:あぁ、それとな
オシエル:ルール上、こういった力を与えられるのは一人だけなんだ
オシエル:だからもう一人には何も与えられていない
オシエル:つまり何も持たず、何も知らず異世界に飛ばされた
オシエル:もし、今…魔物に捕まったら
英理:!!
英理:大変!すぐに助けないと!
オシエル:本当にいいのか?
オシエル:この決断はお前の人生を
英理:迷ってる暇はありません!
英理:私は行きます!
オシエル:…わかった、せめてもの慈悲だ
オシエル:なるべく近くに転送する
英理:ありがとうございます!
英理:それじゃあ推し…
オシエル:お?
英理:…じゃなくて大天使様!
英理:私、行ってきます!
オシエル:あぁ、この世界を
オシエル:頼んだ
英理:はい!
0:英理、異世界へ
オシエル:頼んだぞ、英理
:
0:間
:
英理:うっ…ここは…?
英理:そうか、アスターシア!
英理:本当に異世界に来たんだ…
英理:…たしかに見たことない植物がある
英理:まだ実感は湧かないけど…【インベントリ】!
英理:何々〜、えっと…
英理:お、これ絶対大事だよね!
0:英理、細剣を取り出す
:
英理:なんだっけ?細い剣…思い出せないからいっか!
英理:とりあえず武器がないとね!
英理:……うん!軽くていいね!これなら大丈夫そう
0:近くで声が聞こえる
英理:え?…あ!そうだ!私以外に飛ばされた人がいるんだ!
英理:早く助けないと!
:
0:間
:
二千楓:うわぁぁあ!
英理:!?近い!
二千楓:うっ…ここはどこなんだ…
二千楓:それにコレ…モンスター…?
二千楓:まさか夢?なんでこんなことに…
英理:いた!
二千楓:え?
英理:ていうか!どうやって戦えばいいの!?
英理:普通に切ったらいいのかな…
英理:ええい!流れに任せてそりゃぁあ!
0:敵を倒す英理
英理:ふぅー、多分さっきのスライムってやつよね?
英理:弱くて助かったー…
二千楓:あ、あの…
英理:あ!そうだった!
英理:(って、あれ?この声…
英理:どこかで聞いたことがあるような… )
英理:え!?
二千楓:え?
英理:(ど、どうして推しが…!?
英理:まさか一緒に飛ばされたのって推し!?)
二千楓:えっと、すみません
二千楓:ここってどこなんですか?
二千楓:俺、さっきまで家にいたはずなんですけど
英理:(ど、ど、ど、どうしよう…推しから話しかけられてる…)
英理:マジ無理…
二千楓:え?無理?
英理:聞いてないよ!天使の推しぃぃい!
英理:一緒に来たのが推しって!!
英理:もう一回、あそこに呼んでぇぇぇえ!
英理:気持ちを整理させてぇぇぇえ!
二千楓:え、あの、大丈夫ですか…?
英理:はっ!だ、だ、大丈夫でしゅ!
英理:あはっ、あはは!
二千楓:……
二千楓:ん?推し?それってもしかして
英理:ふぁい!推しでひゅ!
英理:ずっと前から推しのフャン(ファン)で!
英理:(全然噛むんですけど!?)
二千楓:てことは、あなたは俺のこと知ってるんですよね!?
二千楓:ここはどこなんですか!?日本…なんですか?
二千楓:気づいたらここにいて、何もわからなくて!
英理:あっ…えっと、落ち着いて…
二千楓:!!!危ない!
英理:きゃっ!
二千楓:痛っ…
英理:(ふぁぁぁぁあ!!!推しに触られたぁぁぁあ!!)
英理:って、推し!?
二千楓:大丈…夫…?
英理:私は…大丈夫ですけど…
英理:あっ!血が!
二千楓:このくらい、平気だよ
英理:………
二千楓:?
英理:誰…?
:
0:狼の魔物が出現していた
:
英理:私の推しを怪我させたの…誰?
英理:あんた達?へぇ、そう?
二千楓:あ、あの!俺は平気だから
英理:あんた達がッッッ!!!
二千楓:待って!
英理:お、推し?
二千楓:俺のために怒ってくれてありがとう
二千楓:でも、君に危険なことはしてほしくないんだ
二千楓:女の子だし、それに俺のこと…応援してくれていた人なら
二千楓:尚更、そう思っちゃうんだ
英理:推し…
英理:(可愛っ…)
二千楓:だから、俺が守るよ
英理:やだ、カッコいい
英理:(そ、そんな…って心と言葉が逆になってた!)
英理:……っ
英理:大丈夫、大丈夫なの
二千楓:え?
英理:これが終わったら、ちゃんと説明します
英理:だから、ここは私に任せてもらえませんか?
二千楓:君は…一体…
英理:それじゃ、推しに怪我させた悪い奴ら
英理:懲らしめてきますね!
二千楓:(もしかしたら、この出会いは運命なのかもしれない
二千楓:そう思えるほどの衝撃だった)
英理:スッー…
英理:『絶対切断』!!
二千楓:(それからは目が離せなかった)
英理:推しに怪我させた奴はァァ!
英理:こうだぁぁぁぁぁあ!!
二千楓:凄い…
英理:推しは絶対、守ってみせる!
英理:そのためなら私は強くなれる!
0:第1話《はじまりの日》終わり
オシエル:ぐッ…いかん!このままでは…!
オシエル:世界の崩壊には変えられない…か
オシエル:仕方ない、禁忌魔法式を発動する!!
オシエル:頼むぞ!【異世界召喚】!!
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0:間
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英理:ただいまー…って、まだ誰も帰ってないか
0:
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0:自分の部屋に行き、ベッドに飛び込む英理
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英理:ふぅ…
英理:……疲れた……
英理:学校…行きたく、ないな…
英理:あーー!ダメダメ!嫌なこと考えると
英理:気分落ちちゃう!…あ!そうだ!今日は確か
0:携帯をいじり、何かを探す
英理:そうだ!そうだった!今日は推しのイベント配信日だ!
英理:色んな企画用意してるって言ってたもんなぁ…
英理:楽しみだなぁ…えっと時間は…
英理:え!?11時!?嘘!?
英理:…今が5時だから…よし!今から寝よう!
英理:今から寝れば夜更かししても大丈夫だよ…ね?
英理:うん!大丈夫!そうしよう!
英理:さて、そうと決まれば…おやすみなさーい!
0:
0:眠る英理
0:
0:
オシエル:おい、いつまで寝てるんだ
英理:うぅん…
オシエル:…おい!起きろ!
英理:えっ…お母さん…?
英理:もうご飯の時間…?
オシエル:何寝ぼけている、起きろ
英理:え…?え!?!?
英理:推し!?何で推しがここに!?
オシエル:"おし"?なんのことだ
オシエル:確かに俺は大天使オシエルだが
オシエル:オシと略された呼び方をされるのは初めてだな
英理:え、いや、え?
英理:大天使?オシエル?
0:
英理:(な、な、何がどうなってるの!?
英理:推しと同じ顔、同じ声した自称天使が目の前に!?
英理:いや、推し…だよね?……あ、羽生えてる
英理:え?マジ天使じゃん、推し天使じゃん、可愛い)
0:
英理:…あ!夢、これ夢だ!なーんだ!
オシエル:残念だが、夢でも何でもないぞ
オシエル:急なことで頭が混乱しているのだろう
オシエル:だが、そろそろ本題に入っていいか?
英理:羽の生えた推しなんて、夢です!
英理:拝めただけで元気出ました!
英理:ありがとう神様、できれば毎日お願いします!
英理:おやすみなさい!配信あるので寝ます!
オシエル:馬鹿か?お前は
オシエル:夢でも何でもないって言ってるだろ
オシエル:混乱どころの問題じゃないな
オシエル:元々、狂ってるのか?
英理:……
英理:(顔は推し、声も推し
英理:それはそうなんだけど…
英理:性格が真逆すぎじゃない!?)
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英理:推しはそんなに冷たくないです!
英理:悪口も言いません!
英理:ちゃんとしてください!
オシエル:何の話だ!さっきから推し、推しと!
オシエル:俺はオシエルだと言っているだろう!?
オシエル:…ちっ、仕方ない
オシエル:少し痛いけど我慢しろよ
英理:えっ、ちょっ、なん…
英理:ひゃっ!!
英理:(お、推しに髪触られてれる!?)
オシエル:【メモリーアーカイブ】
英理:え?
英理:…痛っ!!いったぁぁぁあい!
オシエル:その痛みで夢じゃないことはわかっただろ?
オシエル:あとは説明が面倒だからな
オシエル:俺の記憶の一部をお前に見せてやる
オシエル:嫌でも理解してもらうぞ
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0:記憶の断片が英理の頭に流れ込む
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英理:うぅ…な、に…これ…
英理:映像が…見え…る?
オシエル:それが俺の記憶だ
英理:なにこれ…怪物?
オシエル:あぁ、モンスターと呼ばれる存在だ
オシエル:そいつらが倒すべき敵
英理:うぅ…これは…魔王…?
オシエル:そいつが元凶だな
オシエル:よく覚えておくんだ
英理:…アスターシア…?
オシエル:あぁ、その世界の名前だ
オシエル:俺はその星の…天使だ
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0:間
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英理:(痛みが…治ってきた…)
オシエル:そろそろ定着して痛みも消えた頃か
オシエル:俺の記憶を見て、理解しただろう?
オシエル:アスターシアは今、人と魔物との戦争が起こっている
オシエル:そして、魔王の登場ともに世界が破滅へと向かい出した
英理:それで、その破滅を防ぐために、禁忌魔法を使った
英理:異世界召喚の魔法…
オシエル:あぁ、そうだ
オシエル:異世界の者には力を与えることができる
オシエル:その力で魔王を倒して、世界を安定させてほしい
英理:何で、わたし何ですか…
オシエル:それは俺も知らん
オシエル:魔法に選ばれたとしか言えん
オシエル:それとも神の意思か…
オシエル:別の何かか
英理:神って…まさか、そんな
オシエル:で、どうする?
オシエル:正直、引き受けてもらえないと困る
オシエル:禁忌魔法を一度使っただけで
オシエル:魔力回路が壊れてしまった
オシエル:もう禁忌魔法は使えない
オシエル:次の異世界人を喚ぶこともできない
オシエル:そうなったら自分の星が壊れるのを
オシエル:指を咥えて見ていることしか出来なくなる
英理:そんなこと、わたしに言われても…
英理:(顔と声が推しすぎて、断るに断り辛い!!…だけどなぁ…)
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英理:N )正直、元の世界に未練はなかった
英理:あるとしたら推しの配信が見れなくなること
英理:けど、それ以上に…あの世界は生き辛かった
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英理:…やります
オシエル:本当か!
英理:選ばれたんですよね、私
オシエル:あぁ、選ばれた
英理:だったら、何か意味があると思うから
英理:私、やります!
オシエル:そうか!…よし!では先ずは
オシエル:お前の世界に合わせるとしよう
英理:私の世界に合わせる?
オシエル:そちらではゲームと言うんだろ?
オシエル:ほら、ステータスと言ってみろ
英理:【ステータス】
0:ステータス画面が現れる
英理:うわ!ほんとだ、ゲームみたい
オシエル:それがお前の情報だ
オシエル:ちなみに上限値は1000だ
英理:えっと…パワー180…あ、あ、あじ?
オシエル:なんだ、ゲームを知らないのか
英理:私、こういうRPG系は疎くて
オシエル:では、もっとわかりやすく書き換える
英理:あぁ!素早さ!なるほど!
オシエル:うーん、平均的なもんだな
オシエル:世界を救う勇者とは言えないレベルだ
オシエル:しかし、レベルが上がれば能力も上がる
英理:そこもゲームみたいなんですね
オシエル:異世界人だけの特権だな
オシエル:ほら、そこの能力を見てみろ
英理:『経験値』と『レベルアップ』ですか?
オシエル:それは、アスターシアにいる生き物には備わっていない能力
オシエル:レベルアップ能力ってわけだ
英理:じゃあ、アスターシアの人たちは
英理:どうやって強くなるんですか?
オシエル:お前の世界と一緒だよ
オシエル:努力、才能、天性、加護
オシエル:そういうもんだ
オシエル:簡単に言えばその『経験値』は
オシエル:自分の努力を、わかりやすく数値化したもので
オシエル:それがステータスに反映される
オシエル:何十年と努力して得られる力を
オシエル:敵を倒していくことで手に入れることができる
オシエル:それが、『レベルアップ』だ
英理:なるほど、普通の人より早く強くなれると
オシエル:そうじゃないと困るからな
オシエル:何十年も努力されてたら
オシエル:その間に世界は崩壊だ
英理:あはは…確かに…
英理:えっ、待って!何十年も努力って
英理:そういえば、私はもうアスターシアで一生を過ごすの!?
オシエル:魔王を倒さないことには帰れない、当たり前だが
オシエル:そして、帰れる保証も今のところは無い
オシエル:それと、ここは、時の神殿と言われる場所で
オシエル:今は、この空間以外の時間は止まっている
オシエル:そう長くはここには居れないがな
オシエル:それに、お前の世界とアスターシアでは時間軸が違う
オシエル:アスターシアでの10年が、お前の世界での1日程度だろう
英理:なるほど…けど老けますよね?
オシエル:はぁ…じゃあこれも付けてやる
英理:『不老』!?やったー!
オシエル:魔王を倒すまでの限定だからな
オシエル:さて、それでは魔王を倒すための力だ
オシエル:次はそこ、スキルを見ろ
英理:スキル、スキル…えっと…
英理:『絶対切断』?
オシエル:それはまた…近接タイプなスキルを引いたな
英理:凄く強そう…絶対切断!ふふふっ
オシエル:正直、かなり強い
オシエル:だが、斬らなきゃ意味がない能力だ
英理:敵に近づかないといけないわけですね…
英理:な、なんだか危なそうな…
オシエル:『絶対切断』はその名の通り
オシエル:斬撃特化のスキルだ
オシエル:これも簡単に説明すると…
オシエル:そうだな、お前の世界の…確かダイコンだったか
オシエル:あの白い野菜は
英理:よく知ってますね!流石、推し!
オシエル:…続けるぞ
オシエル:お前はダイコンを切れるか?
英理:え?まぁ、普通に切れますけど
オシエル:じゃあ、生まれたばかりの子どもにナイフを持たせて
オシエル:ダイコンを切らせるとする、切れるか?
英理:絶対に無理だと思います
英理:ていうか、危ないですよ、それ
オシエル:絶対切断はそんな子どもでも切れるようになるスキルだ
オシエル:ステータスで言えば、力が180のお前と
オシエル:力が0の子どもが同じものを切れるようになる
英理:そう言われると凄いですね
オシエル:さらに力が上がれば、切れるモノも増える
オシエル:そこは『レベルアップ』の出番だな
オシエル:だが、それだけじゃない
英理:それだけじゃない?
英理:他にまだ隠された能力が!?
オシエル:段々、ノってきたな
オシエル:アスターシアには魔素というものがあり
オシエル:それが魔法の元になる
英理:え!じゃあ私も魔法を!?
オシエル:魔法のスキルは与えられていない
オシエル:それは自分で努力するしかないな
英理:えぇ…そんなぁ…
オシエル:しかし、アスターシアに生きる全ての生物が
オシエル:生まれた瞬間から授かる能力がある
オシエル:それは異世界人のお前も例外じゃない
オシエル:あの地に足を踏み入れた時点で授かる
英理:な、なんなんですか、それは…
オシエル:魔素殻(まそかく)
英理:まそかく?
オシエル:身体を魔素が纏い、鎧になるんだ
英理:そんな便利能力が!?
オシエル:つまりは、その【ステータス】にある
オシエル:HP、つまりは体力なんだが
オシエル:それがなくなると死ぬわけだ
英理:死ぬ!?
オシエル:その体力が削られる前に、まずは魔素殻がダメージを負う
オシエル:一定のダメージを受けると魔素殻は壊れ
オシエル:次に体力へダメージが入る…ってわけだ
オシエル:ただ、魔素殻があっても痛いのは多少痛いからな
英理:うっ…痛いのは嫌だな…
オシエル:だが、お前は違う
英理:え?…私は違う?
オシエル:その『絶対切断』は魔素殻ごと斬る
オシエル:つまり魔素殻にも体力にも同じダメージを与えられる
オシエル:お前を前にした敵は魔素殻が意味をなさないんだ
英理:それって…強くないですか!?
オシエル:あぁ
英理:…けど、そっか
英理:痛いし、死ぬんですよね、当たり前ですけど
オシエル:……
オシエル:お前は大丈夫だ
英理:そ、そんな無責任な
オシエル:神の祝福はステータスには反映されない
オシエル:だが、選ばれたってことは加護はあるはずだ
オシエル:それに、俺はお前に賭けるしかない
オシエル:だから、これを
英理:え?
オシエル:最後だ、そこを見ろ
英理:称号?…【大天使の加護】!?
オシエル:それと【インベントリ】
英理:【インベントリ】?
英理:わ!?
0:イベントリ画面が表示される
英理:…これは?
オシエル:俺からのプレゼントだ
オシエル:旅で役に立つだろうものを
オシエル:少しだけ入れている
オシエル:手に入れたものはそこに入れるといい
英理:入れる?どうやって?
オシエル:かざすだけでいい
オシエル:取り出す時は、取り出したいと思えば出てくる
英理:へぇ…便利ですね
オシエル:あぁ、だから大丈夫だ
英理:そうですね…
英理:ここまで手厚くしてもらったんですから
英理:簡単には死ねませんね!
オシエル:あぁ
オシエル:あ、そうだ一つ言い忘れていた
英理:まだ何かあるんですか?
オシエル:いや、手違いでな
オシエル:どうやらお前以外に、もう一人転移したみたいだ
英理:え!?それって私以外の日本人が!?
英理:しかも超重要じゃない!?そんなサラッと言う!?
英理:お茶目推し!悪くは無いけど!
オシエル:あぁ、それとな
オシエル:ルール上、こういった力を与えられるのは一人だけなんだ
オシエル:だからもう一人には何も与えられていない
オシエル:つまり何も持たず、何も知らず異世界に飛ばされた
オシエル:もし、今…魔物に捕まったら
英理:!!
英理:大変!すぐに助けないと!
オシエル:本当にいいのか?
オシエル:この決断はお前の人生を
英理:迷ってる暇はありません!
英理:私は行きます!
オシエル:…わかった、せめてもの慈悲だ
オシエル:なるべく近くに転送する
英理:ありがとうございます!
英理:それじゃあ推し…
オシエル:お?
英理:…じゃなくて大天使様!
英理:私、行ってきます!
オシエル:あぁ、この世界を
オシエル:頼んだ
英理:はい!
0:英理、異世界へ
オシエル:頼んだぞ、英理
:
0:間
:
英理:うっ…ここは…?
英理:そうか、アスターシア!
英理:本当に異世界に来たんだ…
英理:…たしかに見たことない植物がある
英理:まだ実感は湧かないけど…【インベントリ】!
英理:何々〜、えっと…
英理:お、これ絶対大事だよね!
0:英理、細剣を取り出す
:
英理:なんだっけ?細い剣…思い出せないからいっか!
英理:とりあえず武器がないとね!
英理:……うん!軽くていいね!これなら大丈夫そう
0:近くで声が聞こえる
英理:え?…あ!そうだ!私以外に飛ばされた人がいるんだ!
英理:早く助けないと!
:
0:間
:
二千楓:うわぁぁあ!
英理:!?近い!
二千楓:うっ…ここはどこなんだ…
二千楓:それにコレ…モンスター…?
二千楓:まさか夢?なんでこんなことに…
英理:いた!
二千楓:え?
英理:ていうか!どうやって戦えばいいの!?
英理:普通に切ったらいいのかな…
英理:ええい!流れに任せてそりゃぁあ!
0:敵を倒す英理
英理:ふぅー、多分さっきのスライムってやつよね?
英理:弱くて助かったー…
二千楓:あ、あの…
英理:あ!そうだった!
英理:(って、あれ?この声…
英理:どこかで聞いたことがあるような… )
英理:え!?
二千楓:え?
英理:(ど、どうして推しが…!?
英理:まさか一緒に飛ばされたのって推し!?)
二千楓:えっと、すみません
二千楓:ここってどこなんですか?
二千楓:俺、さっきまで家にいたはずなんですけど
英理:(ど、ど、ど、どうしよう…推しから話しかけられてる…)
英理:マジ無理…
二千楓:え?無理?
英理:聞いてないよ!天使の推しぃぃい!
英理:一緒に来たのが推しって!!
英理:もう一回、あそこに呼んでぇぇぇえ!
英理:気持ちを整理させてぇぇぇえ!
二千楓:え、あの、大丈夫ですか…?
英理:はっ!だ、だ、大丈夫でしゅ!
英理:あはっ、あはは!
二千楓:……
二千楓:ん?推し?それってもしかして
英理:ふぁい!推しでひゅ!
英理:ずっと前から推しのフャン(ファン)で!
英理:(全然噛むんですけど!?)
二千楓:てことは、あなたは俺のこと知ってるんですよね!?
二千楓:ここはどこなんですか!?日本…なんですか?
二千楓:気づいたらここにいて、何もわからなくて!
英理:あっ…えっと、落ち着いて…
二千楓:!!!危ない!
英理:きゃっ!
二千楓:痛っ…
英理:(ふぁぁぁぁあ!!!推しに触られたぁぁぁあ!!)
英理:って、推し!?
二千楓:大丈…夫…?
英理:私は…大丈夫ですけど…
英理:あっ!血が!
二千楓:このくらい、平気だよ
英理:………
二千楓:?
英理:誰…?
:
0:狼の魔物が出現していた
:
英理:私の推しを怪我させたの…誰?
英理:あんた達?へぇ、そう?
二千楓:あ、あの!俺は平気だから
英理:あんた達がッッッ!!!
二千楓:待って!
英理:お、推し?
二千楓:俺のために怒ってくれてありがとう
二千楓:でも、君に危険なことはしてほしくないんだ
二千楓:女の子だし、それに俺のこと…応援してくれていた人なら
二千楓:尚更、そう思っちゃうんだ
英理:推し…
英理:(可愛っ…)
二千楓:だから、俺が守るよ
英理:やだ、カッコいい
英理:(そ、そんな…って心と言葉が逆になってた!)
英理:……っ
英理:大丈夫、大丈夫なの
二千楓:え?
英理:これが終わったら、ちゃんと説明します
英理:だから、ここは私に任せてもらえませんか?
二千楓:君は…一体…
英理:それじゃ、推しに怪我させた悪い奴ら
英理:懲らしめてきますね!
二千楓:(もしかしたら、この出会いは運命なのかもしれない
二千楓:そう思えるほどの衝撃だった)
英理:スッー…
英理:『絶対切断』!!
二千楓:(それからは目が離せなかった)
英理:推しに怪我させた奴はァァ!
英理:こうだぁぁぁぁぁあ!!
二千楓:凄い…
英理:推しは絶対、守ってみせる!
英理:そのためなら私は強くなれる!
0:第1話《はじまりの日》終わり