台本概要
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タイトル | 面倒な先輩と厄介な後輩の話 |
---|---|
作者名 | 日月烏兎 (@uto_tachimori) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
12月に差し掛かったとある日の帰り道。後輩ちゃんは思いました。先輩はどうせクリスマス一人だろうし、遊んであげよう。あくまで、上からです。別に断られるかもなんてドキドキしていません。していないったら、していません。
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
◇工藤 | 男 | - | 常に後輩に弄られる不憫な先輩。ある時はおかしな噂が流れ、ある時はおかしなものを食べさせられる、そんな人。でも強く拒絶しない辺り、後輩を憎からずなのは周知の事実 |
◆佐々 | 女 | - | 先輩への好意を振りまく後輩。好きなものは先輩。夢は先輩と結婚。欲しいものは先輩。の気持ちが溢れた結果、何故か斜め上方向へのストレートなアピールを繰り返す。素直なようで素直になれない乙女 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
◆:先輩、クリスマスはどうされるんですか?
◇:あぁ?
◆:世間はクリスマス一色ですし、流行に乗っておこうかと
◇:俺はキリスト教じゃないから関係ないな
◆:彼女も友だちもいないから家に引きこもってゲームしてるという認識で大丈夫です?
◇:友だちは居るわ
◆:クリスマスは?
◇:……一人で過ごすけども
◆:そんな先輩に朗報です
◇:お前の朗報はだいたい俺にとっての悲報だから聞きたくない
◆:そんなことないですよ!
◇:あるんだよ。そしてだいたいそうなんだよ
◆:例えば?
◇:今年のバレンタイン
◆:先輩に手作りチョコをプレゼントしてあげる良い後輩でしたね
◇:それがロシアンルーレットじゃなければな
◆:楽しめたでしょ?
◇:俺ひとりで食べるのに楽しいもクソもないんだよ。ひとりで食べてひとりで悶える馬鹿みたいな光景だったわ
◆:可愛い後輩の手作りなのに……
◇:やってることが何も可愛くないんだよ
◆:何だかんだ全部食べてくれる先輩は可愛いですよね
◇:……あと夏休み
◆:何かしましたっけ?
◇:お前のせいで親の誤解解くのにどれだけ苦労したと思ってる
◆:ちょっとお茶目なジョークをとばしただけじゃないですか
◇:危うく俺の人生が詰むところだ
◆:先輩の性癖を満たしてあげようとしただけなのに……
◇:大きなお世話だ、あとあんな特殊な性癖はない
◆:男の子は心に誰しも人に言えない性癖のひとつやふたつ抱えてるものだってお爺ちゃんが
◇:孫娘に何教えてんだ、ぶん殴っておけその爺
◆:もう亡くなってるんで殴るのは墓石で良いですか?
◇:どう返して良いか分からないんだが
◆:ところでじゃあ先輩はどういうのが趣味なんですか
◇:教えるわけないだろ、馬鹿が
◆:言えないだけで持ってはいると
◇:……
◆:何と言うか、先輩ってそういうところ素直ですよね。好きです
◇:俺はお前のそういうところ嫌いだけどな!
◆:はいはい照れ隠し乙です
◇:その分かってますよ顔やめろ、腹立つなぁ
◆:私は先輩がどんな性癖を持っていても受け入れる覚悟ですよ
◇:止めろ、人を特殊性癖扱いするな
◆:私は先輩がどんなクズでも受け入れる覚悟です
◇:そこはちゃんと矯正してやれよ
◆:私、ちゃんと稼いで先輩に貢ぎますから!
◇:止めろ!? 人をダメな男に育てるな!?
◆:私なしでは生きられない身体にしてあげます
◇:ホラーなんだよ
◆:でもお爺ちゃんが……
◇:お爺ちゃんのことはもう忘れろ!
◆:そんな……前の男のことは忘れろなんて
◇:どこからツッコめばいい?
◆:え?
◇:言っておくが、お前がそのツッコミをした時点で俺はお前との会話を打ち切るからな
◆:私のこと、もう全部お見通しじゃないですか、好きですか? 私は好きです
◇:安心しろ、俺は嫌いだから
◆:嫌いなわりに構ってくれますよね。ツンデレですか?
◇:構わないと余計な事故に繋がるからだよ!
◆:いやー、先輩は私のこと知り尽くしてますね!
◇:散々被害を受ければ人間嫌でも学習するんだよ
◆:そんなツンデレなところも私は好きですよ
◇:人の話を聞けと教わらなかったか?
◆:人の話は話半分に聞いておけって
◇:また爺か!
◆:お母さんが
◇:お母さんの言うことは聞いておこう
◆:そこは反抗しないんですか
◇:お前のお母さん怖いんだよ
◆:伝えておきますね
◇:止めろ!
◆:もー……フリですね?
◇:いっそ遠い地へ引っ越したい
◆:追っていくので大丈夫ですよ
◇:お前のその俺に対する好感度どうなってるんだよ……
◆:え? 回想シーン入ります? 過去編行きます?
◇:しない、いかない、興味ない
◆:私が何でこんなに先輩のこと好きなのか分かりますよ?
◇:玩具として最適だからだよ
◆:玩具……私、今年のサンタさんには先輩をオネダリしますね
◇:サンタさんが叶えてくれる範囲越えてるだろ……
◆:素直に私のモノになってる方が安全ですよ?
◇:何で身の危険が迫ってるんだよ……と言うか仮にも先輩をモノ扱いするな
◆:私は基本的に手段を選びません
◇:堂々と言うことじゃない
◆:欲しいものは力づくで奪います
◇:誇る事じゃない
◆:クリスマスは私とデートですよ
◇:強制的になったな!
◆:ちゃんと事前に言ったじゃないですか! 力づくですって!
◇:そこで何で怒れるのか俺は不思議でならないよ
◆:もうお店も予約してます
◇:俺に予定があったらどうする気だったんだよ……
◆:先輩に予定がないことなんてとっくに把握済みですよ?
◇:怖いんだけど?
◆:下着の柄から枚数まで把握してます
◇:本当に引っ越したい
◆:先輩のお母様とも連絡先交換済みです
◇:ひとり旅に出たい
◆:不肖の息子をよろしくとお父様から
◇:俺はもう駄目だ。と言うか息子の赤裸々な情報流す俺の家族がもうダメだ
◆:まぁ人の話は話半分に聞けって私のお母さんが
◇:世の中終わってるなぁ……
◆:でも先輩はそのおかげでクリスマスの夜は美少女とデートですよ?
◇:自分で美少女って言うな
◆:可愛くないですか?
◇:可愛いとは思う。腹立だしく認めるのも癪この上ないが
◆:まぁ先輩の好みはリサーチ済みですから、当然なんですけどね
◇:一気に増すホラー感……はぁ……一応確認だが……クリスマス、本当に店とってるのか?
◆:とってますよ?
◇:さも『当然ですよ』みたいな顔できるのは不思議でしょうがないが……それ、俺払えるんだろうな?
◆:へ?
◇:言っておくが、馬鹿みたいな大人の店に連れて行かれても俺の財布はそこまで分厚くないからな
◆:え、私が払いますよ
◇:馬鹿言え。後輩連れてクリスマスで財布出さないなんてできるわけないだろ
◆:急に男気……惚れ直して良いですか?
◇:それはいらない
◆:好感度さらにあげておきますね!
◇:いっそ下げといてほしい……
◆:と言うか、本当に良いんですか?
◇:店とってるのに今更ダメとは言えないだろ
◆:いや、私が無理やりですし……本当にダメだったら友だち誘うかなー、と……
◇:急に殊勝になるなよ気持ち悪いな。良いよ別に、予定ないのは確かだし
◆:……先輩、やっぱり私のこと好きですか?
◇:厄介な後輩だなぁと思ってるよ
◆:先輩のその正直でひねくれてるところ、私は大好きです
◇:俺はお前のそう言うところ大嫌いだけどな!
◆:先輩、クリスマスはどうされるんですか?
◇:あぁ?
◆:世間はクリスマス一色ですし、流行に乗っておこうかと
◇:俺はキリスト教じゃないから関係ないな
◆:彼女も友だちもいないから家に引きこもってゲームしてるという認識で大丈夫です?
◇:友だちは居るわ
◆:クリスマスは?
◇:……一人で過ごすけども
◆:そんな先輩に朗報です
◇:お前の朗報はだいたい俺にとっての悲報だから聞きたくない
◆:そんなことないですよ!
◇:あるんだよ。そしてだいたいそうなんだよ
◆:例えば?
◇:今年のバレンタイン
◆:先輩に手作りチョコをプレゼントしてあげる良い後輩でしたね
◇:それがロシアンルーレットじゃなければな
◆:楽しめたでしょ?
◇:俺ひとりで食べるのに楽しいもクソもないんだよ。ひとりで食べてひとりで悶える馬鹿みたいな光景だったわ
◆:可愛い後輩の手作りなのに……
◇:やってることが何も可愛くないんだよ
◆:何だかんだ全部食べてくれる先輩は可愛いですよね
◇:……あと夏休み
◆:何かしましたっけ?
◇:お前のせいで親の誤解解くのにどれだけ苦労したと思ってる
◆:ちょっとお茶目なジョークをとばしただけじゃないですか
◇:危うく俺の人生が詰むところだ
◆:先輩の性癖を満たしてあげようとしただけなのに……
◇:大きなお世話だ、あとあんな特殊な性癖はない
◆:男の子は心に誰しも人に言えない性癖のひとつやふたつ抱えてるものだってお爺ちゃんが
◇:孫娘に何教えてんだ、ぶん殴っておけその爺
◆:もう亡くなってるんで殴るのは墓石で良いですか?
◇:どう返して良いか分からないんだが
◆:ところでじゃあ先輩はどういうのが趣味なんですか
◇:教えるわけないだろ、馬鹿が
◆:言えないだけで持ってはいると
◇:……
◆:何と言うか、先輩ってそういうところ素直ですよね。好きです
◇:俺はお前のそういうところ嫌いだけどな!
◆:はいはい照れ隠し乙です
◇:その分かってますよ顔やめろ、腹立つなぁ
◆:私は先輩がどんな性癖を持っていても受け入れる覚悟ですよ
◇:止めろ、人を特殊性癖扱いするな
◆:私は先輩がどんなクズでも受け入れる覚悟です
◇:そこはちゃんと矯正してやれよ
◆:私、ちゃんと稼いで先輩に貢ぎますから!
◇:止めろ!? 人をダメな男に育てるな!?
◆:私なしでは生きられない身体にしてあげます
◇:ホラーなんだよ
◆:でもお爺ちゃんが……
◇:お爺ちゃんのことはもう忘れろ!
◆:そんな……前の男のことは忘れろなんて
◇:どこからツッコめばいい?
◆:え?
◇:言っておくが、お前がそのツッコミをした時点で俺はお前との会話を打ち切るからな
◆:私のこと、もう全部お見通しじゃないですか、好きですか? 私は好きです
◇:安心しろ、俺は嫌いだから
◆:嫌いなわりに構ってくれますよね。ツンデレですか?
◇:構わないと余計な事故に繋がるからだよ!
◆:いやー、先輩は私のこと知り尽くしてますね!
◇:散々被害を受ければ人間嫌でも学習するんだよ
◆:そんなツンデレなところも私は好きですよ
◇:人の話を聞けと教わらなかったか?
◆:人の話は話半分に聞いておけって
◇:また爺か!
◆:お母さんが
◇:お母さんの言うことは聞いておこう
◆:そこは反抗しないんですか
◇:お前のお母さん怖いんだよ
◆:伝えておきますね
◇:止めろ!
◆:もー……フリですね?
◇:いっそ遠い地へ引っ越したい
◆:追っていくので大丈夫ですよ
◇:お前のその俺に対する好感度どうなってるんだよ……
◆:え? 回想シーン入ります? 過去編行きます?
◇:しない、いかない、興味ない
◆:私が何でこんなに先輩のこと好きなのか分かりますよ?
◇:玩具として最適だからだよ
◆:玩具……私、今年のサンタさんには先輩をオネダリしますね
◇:サンタさんが叶えてくれる範囲越えてるだろ……
◆:素直に私のモノになってる方が安全ですよ?
◇:何で身の危険が迫ってるんだよ……と言うか仮にも先輩をモノ扱いするな
◆:私は基本的に手段を選びません
◇:堂々と言うことじゃない
◆:欲しいものは力づくで奪います
◇:誇る事じゃない
◆:クリスマスは私とデートですよ
◇:強制的になったな!
◆:ちゃんと事前に言ったじゃないですか! 力づくですって!
◇:そこで何で怒れるのか俺は不思議でならないよ
◆:もうお店も予約してます
◇:俺に予定があったらどうする気だったんだよ……
◆:先輩に予定がないことなんてとっくに把握済みですよ?
◇:怖いんだけど?
◆:下着の柄から枚数まで把握してます
◇:本当に引っ越したい
◆:先輩のお母様とも連絡先交換済みです
◇:ひとり旅に出たい
◆:不肖の息子をよろしくとお父様から
◇:俺はもう駄目だ。と言うか息子の赤裸々な情報流す俺の家族がもうダメだ
◆:まぁ人の話は話半分に聞けって私のお母さんが
◇:世の中終わってるなぁ……
◆:でも先輩はそのおかげでクリスマスの夜は美少女とデートですよ?
◇:自分で美少女って言うな
◆:可愛くないですか?
◇:可愛いとは思う。腹立だしく認めるのも癪この上ないが
◆:まぁ先輩の好みはリサーチ済みですから、当然なんですけどね
◇:一気に増すホラー感……はぁ……一応確認だが……クリスマス、本当に店とってるのか?
◆:とってますよ?
◇:さも『当然ですよ』みたいな顔できるのは不思議でしょうがないが……それ、俺払えるんだろうな?
◆:へ?
◇:言っておくが、馬鹿みたいな大人の店に連れて行かれても俺の財布はそこまで分厚くないからな
◆:え、私が払いますよ
◇:馬鹿言え。後輩連れてクリスマスで財布出さないなんてできるわけないだろ
◆:急に男気……惚れ直して良いですか?
◇:それはいらない
◆:好感度さらにあげておきますね!
◇:いっそ下げといてほしい……
◆:と言うか、本当に良いんですか?
◇:店とってるのに今更ダメとは言えないだろ
◆:いや、私が無理やりですし……本当にダメだったら友だち誘うかなー、と……
◇:急に殊勝になるなよ気持ち悪いな。良いよ別に、予定ないのは確かだし
◆:……先輩、やっぱり私のこと好きですか?
◇:厄介な後輩だなぁと思ってるよ
◆:先輩のその正直でひねくれてるところ、私は大好きです
◇:俺はお前のそう言うところ大嫌いだけどな!