台本概要

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タイトル [0:1:2(3)]帰ってきたちんちん電車
作者名 新武将@野生の台本師  (@atarasitakemasa)
ジャンル コメディ
演者人数 3人用台本(女1、不問2) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 商用、非商用問わず作者へ連絡要
説明 言葉狩りの、極地

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 36 昔魔王になってた
10 ツイッターとかによくいるあれ
警察 不問 25 正義に毒された人
不問 7 僕の中に潜むなにか 「警察」役もしくは「僕」役が兼役(演者3人の場合)
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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僕:この世には「言ってはいけない単語」というものがあるらしい 僕:存在はしているけど、口に出すことを許されない単語・・・ 僕:それは、何気ない日常の中にも存在していた・・・ 僕:「言ってはいけない単語」かぁ 僕:どんな単語なんだろ、興味あるなぁ 僕:・・・その単語を口にしたら、どうなるんだろ・・・なぁんて、まさかそんな危ない橋を自ら叩き壊すような真似、僕はしないよ 僕:なんたって平穏が一番、だからね ?:目覚めよ・・・目覚めよ・・・ 僕:グア・・・?脳内に直接・・・? ?:目覚めよ、我が深層心理・・・貴様には「ある崇高な理想」があったはずだ・・・それを思い出せ・・・ 僕:「崇高な理想」・・・?まて、なんのことだ!おい! ?:ふふふ・・・ははは・・・ 僕:「崇高な理想」・・・なんの・・・アッ・・・脳内に・・・言葉が・・・ 僕:これは・・・「ティンティン」・・・? 女:・・・?きゃあああああ! 僕:ど、どうしたんですか!大丈夫ですか!? 女:この人が・・・「ティン」・・・きゃあああ! 警察:「単語警察」だ!おい、貴様ぁ!今なんて言ったぁ!? 僕:えっ、僕ですか?「ティンティン」と・・・ 女:きゃあああ!いやァァァ! 僕:だからどうしたと言うんですか! 警察:こいつを署に連行しろ!早く! ?:壊して・・・壊し尽くせ・・・「魔王」・・・ははは・・・はははははは! 警察:貴様、なんのつもりだ! 僕:何のつもりって、僕は何も 警察:シラをきるか!いい度胸してるな!おい! 僕:がはっ・・・暴力は・・・いけない 警察:ははは、何を言っているんだ!貴様はなぁ、「言ってはいけない単語」を口にしたのだ!それは、暴力よりも罪深い! 僕:「言ってはいけない単語」・・・?僕はただ、「ティンティン」と・・・ 警察:貴様!性懲りもなくまだ言うか! 僕:ぐはっ・・・ 警察:証人もちゃんといる!ほら、来たまえ 女:こ・・・この人は私を見るなりにやけて「ティン」・・・「ティン」・・・ああっ、口にできない! 警察:よしよし、辛い思いを、されたのですな・・・ 女:うう・・・「ティン」・・・今思い出すだけでも・・・おぞましい・・・ 僕:僕は何も悪いことはしていない! 警察:貴様は「言ってはいけない単語」を口に出すことで、このか弱き女性を不快にさせたのだ!これを罪と言わずしてなんという! 僕:知ったことじゃあないですよ・・・ただ口に出しただけじゃないですか・・・ 警察:貴様、まだ言うかァ! 僕:あうっ・・・! 警察:その単語を発するだけで罪となること、知らぬとは言わせんぞ! 僕:・・・理不尽だ ?:「思い出せ」 僕:誰だ! ?:「思い出せ」 僕:さっきの・・・声? ?:「思い出せ」 僕:「思い出せ」・・・?一体何の・・・アアッ!? 僕:これは・・・僕の・・・記憶・・・? 僕:「ティンティン」・・・いや・・・「ちんちん・・・電車」・・・! 僕:あ・・・!ああ・・・ああああッ! 警察:どうした?急に黙り込んで、観念したか? 僕:ふふふ・・・ふははははは・・・! 警察:気でも、触れたか? 僕:愚かな人間よ・・・未だにこのような「言葉狩り」を行っておるのか 警察:き・・・貴様! 僕:ふははははは・・・!やはり・・・やはりこの世は壊されなければならぬ・・・ 警察:なんだと・・・? 僕:「ティンティン」 警察:貴様ァ! 僕:「ちんちん電車」 警察:まだ言うか! 僕:「一万個」 女:あ・・・あ・・・ 僕:「カフェ・ラテ」 女:もう・・・もうダメ・・・ 僕:「フエラムネ」 警察:発砲許可!こいつを制圧しろ! 僕:愚かな人間どもよ・・・自ら生み出した「言葉」をエゴで封印せし愚かな人間よ・・・その、罪深さを知るがいい 警察:発砲!撃てーっ! 僕:「不快になる」・・・?貴様らが勝手に生み出した言葉であろう?なにゆえ、不快になる必要がある? 警察:こいつ・・・きいていない・・・ 僕:以前はまだ依り代が幼きゆえに非力な人の子に侵されてしもうたが・・・今の我は最強!効かぬわぁ! 警察:が・・・あ・・・ 僕:立場が逆転してしまったなぁ? 警察:き・・・さま・・・なにが・・・目的 僕:我が目的は唯一つ!この中途半端に壊れた世界を壊し尽くすことよ! 警察:こわし・・・つくす・・・ 僕:「不快になる表現」・・・?勝手に作り出しておいて勝手に不快になるそのエゴこそが!不快そのもの!おのれらはいつになったら気がつくのか!・・・そのような不快な世界・・・単語・・・壊すしかないではないかッ!! 女:この人・・・狂ってます・・・ 僕:狂っているのは我か貴様か!?「言葉」を完全に失った世界で己の愚かさを悔いるがいい!はははははは! 女:数年後 僕:あの後、世界は「不快に思う単語」を我先にと規制を強化・・・ただ一言・・・そう、「あ」と言葉を発するだけで罪となる時代が訪れた 警察:人類は、言葉を「失った」 女:それは・・・静寂と・・・言葉のない、ただただ真っ白な虚無の世界・・・ 警察:果たして、それは「正しかった」のか?言葉を失ってしまった我々には確かめるすべはない 僕:人類は、後悔してもしきれない、取り返しのつかない愚行を犯してしまったのだ

僕:この世には「言ってはいけない単語」というものがあるらしい 僕:存在はしているけど、口に出すことを許されない単語・・・ 僕:それは、何気ない日常の中にも存在していた・・・ 僕:「言ってはいけない単語」かぁ 僕:どんな単語なんだろ、興味あるなぁ 僕:・・・その単語を口にしたら、どうなるんだろ・・・なぁんて、まさかそんな危ない橋を自ら叩き壊すような真似、僕はしないよ 僕:なんたって平穏が一番、だからね ?:目覚めよ・・・目覚めよ・・・ 僕:グア・・・?脳内に直接・・・? ?:目覚めよ、我が深層心理・・・貴様には「ある崇高な理想」があったはずだ・・・それを思い出せ・・・ 僕:「崇高な理想」・・・?まて、なんのことだ!おい! ?:ふふふ・・・ははは・・・ 僕:「崇高な理想」・・・なんの・・・アッ・・・脳内に・・・言葉が・・・ 僕:これは・・・「ティンティン」・・・? 女:・・・?きゃあああああ! 僕:ど、どうしたんですか!大丈夫ですか!? 女:この人が・・・「ティン」・・・きゃあああ! 警察:「単語警察」だ!おい、貴様ぁ!今なんて言ったぁ!? 僕:えっ、僕ですか?「ティンティン」と・・・ 女:きゃあああ!いやァァァ! 僕:だからどうしたと言うんですか! 警察:こいつを署に連行しろ!早く! ?:壊して・・・壊し尽くせ・・・「魔王」・・・ははは・・・はははははは! 警察:貴様、なんのつもりだ! 僕:何のつもりって、僕は何も 警察:シラをきるか!いい度胸してるな!おい! 僕:がはっ・・・暴力は・・・いけない 警察:ははは、何を言っているんだ!貴様はなぁ、「言ってはいけない単語」を口にしたのだ!それは、暴力よりも罪深い! 僕:「言ってはいけない単語」・・・?僕はただ、「ティンティン」と・・・ 警察:貴様!性懲りもなくまだ言うか! 僕:ぐはっ・・・ 警察:証人もちゃんといる!ほら、来たまえ 女:こ・・・この人は私を見るなりにやけて「ティン」・・・「ティン」・・・ああっ、口にできない! 警察:よしよし、辛い思いを、されたのですな・・・ 女:うう・・・「ティン」・・・今思い出すだけでも・・・おぞましい・・・ 僕:僕は何も悪いことはしていない! 警察:貴様は「言ってはいけない単語」を口に出すことで、このか弱き女性を不快にさせたのだ!これを罪と言わずしてなんという! 僕:知ったことじゃあないですよ・・・ただ口に出しただけじゃないですか・・・ 警察:貴様、まだ言うかァ! 僕:あうっ・・・! 警察:その単語を発するだけで罪となること、知らぬとは言わせんぞ! 僕:・・・理不尽だ ?:「思い出せ」 僕:誰だ! ?:「思い出せ」 僕:さっきの・・・声? ?:「思い出せ」 僕:「思い出せ」・・・?一体何の・・・アアッ!? 僕:これは・・・僕の・・・記憶・・・? 僕:「ティンティン」・・・いや・・・「ちんちん・・・電車」・・・! 僕:あ・・・!ああ・・・ああああッ! 警察:どうした?急に黙り込んで、観念したか? 僕:ふふふ・・・ふははははは・・・! 警察:気でも、触れたか? 僕:愚かな人間よ・・・未だにこのような「言葉狩り」を行っておるのか 警察:き・・・貴様! 僕:ふははははは・・・!やはり・・・やはりこの世は壊されなければならぬ・・・ 警察:なんだと・・・? 僕:「ティンティン」 警察:貴様ァ! 僕:「ちんちん電車」 警察:まだ言うか! 僕:「一万個」 女:あ・・・あ・・・ 僕:「カフェ・ラテ」 女:もう・・・もうダメ・・・ 僕:「フエラムネ」 警察:発砲許可!こいつを制圧しろ! 僕:愚かな人間どもよ・・・自ら生み出した「言葉」をエゴで封印せし愚かな人間よ・・・その、罪深さを知るがいい 警察:発砲!撃てーっ! 僕:「不快になる」・・・?貴様らが勝手に生み出した言葉であろう?なにゆえ、不快になる必要がある? 警察:こいつ・・・きいていない・・・ 僕:以前はまだ依り代が幼きゆえに非力な人の子に侵されてしもうたが・・・今の我は最強!効かぬわぁ! 警察:が・・・あ・・・ 僕:立場が逆転してしまったなぁ? 警察:き・・・さま・・・なにが・・・目的 僕:我が目的は唯一つ!この中途半端に壊れた世界を壊し尽くすことよ! 警察:こわし・・・つくす・・・ 僕:「不快になる表現」・・・?勝手に作り出しておいて勝手に不快になるそのエゴこそが!不快そのもの!おのれらはいつになったら気がつくのか!・・・そのような不快な世界・・・単語・・・壊すしかないではないかッ!! 女:この人・・・狂ってます・・・ 僕:狂っているのは我か貴様か!?「言葉」を完全に失った世界で己の愚かさを悔いるがいい!はははははは! 女:数年後 僕:あの後、世界は「不快に思う単語」を我先にと規制を強化・・・ただ一言・・・そう、「あ」と言葉を発するだけで罪となる時代が訪れた 警察:人類は、言葉を「失った」 女:それは・・・静寂と・・・言葉のない、ただただ真っ白な虚無の世界・・・ 警察:果たして、それは「正しかった」のか?言葉を失ってしまった我々には確かめるすべはない 僕:人類は、後悔してもしきれない、取り返しのつかない愚行を犯してしまったのだ