台本概要

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タイトル White Out
作者名 まる。
ジャンル ファンタジー
演者人数 4人用台本(男2、女1、不問1)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 「___ここは、人を喰らう者と抗い戦う者たちが生きる街。インヴェルノ。
 私たちはこの街で____人探しをしている。」
____
ステルベンは重要キャラではありますが、セリフ数が少ないため兼役でも可。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
フェイ 23 20歳 元気な妹。兄と一緒に人探しをしている
ビル 25 22歳 基本無表情の兄。妹と一緒に人探しをしている
マリス 17 28歳 人を喰う側のやつ。自分勝手で横柄。子供っぽい。子供嫌い。 短気。
ステルベン 不問 8 年齢不詳 人を喰う側のやつ。自分が世界の全てとか思っちゃう。わるいひとたちのなかではいちばんえらい。 (♀設定ですが男女不問です)
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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0:インヴェルノ_イタリア語で「冬」 0:人を喰らう者達が蔓延る世界で”ある人物”を探すために戦う兄妹のお話 0:以下本編 0:__________________________ フェイ:(M)___ここは、人を喰らう者と抗い戦う者たちが生きる街。インヴェルノ。 フェイ:(M)私たちはこの街で____人探しをしている。 0:二人の走る足音とそれを追う複数人の足音 フェイ:なんだってのよもう~~っっ!! ビル:文句を言ったところで何も始まらない。死にたくなけりゃ走るんだな フェイ:ビルってばなーんでそんな冷静なのかしらね!私たち追われてるのよ!?殺されそうになってんの!わかる!? フェイ:もう!あっっ!!あそこ!! 0:二人、見つけた路地に駆け込み息を潜めつつ呼吸を整える フェイ:… ビル:… ビル:行ったな。 フェイ:行ったわね…。にしても参っちゃうわ。いくらこの街が年がら年中冬だからって、腐りにくいことをいいことに死体を外で…なんて ビル:あんな所で喰うなんて、食人族はやっぱりイカれてるな。___追手が来る前にさっさとここから離れ…… フェイ:…?どうしたの ビル:誰だ 0:場面転換 0:_ソファに座っているマリスと対面で座るステルベン 0:マリス、ソファに座っている 0:ステルベン、テーブルを挟みマリスの正面に座っている マリス:はぁ?俺にガキを殺せって? ステルベン:そう言っている。とは言ってももう奴らは20歳だ マリス:(被せて)ガキはガキだろーが…俺はやらねぇよ。第一そんなガキ共殺して何になる?俺に頼むってことは一筋縄じゃいかねぇ奴らなんだろ。迎え撃たれて王都までトばされんのはごめんだぜ ステルベン:ほう?まるで負けるのがわかっているかのような言い方だな マリス:馬鹿言ってんな、んなこと思っちゃいねぇ(笑いながら) マリス:だがまぁ、おめーがただのガキに俺を送り込むわけがねぇんだ。身構えもする ステルベン:……逃げ足がとにかく早くてな。腕はそれほどでもない。チームの中でお前が一番足速いから頼んでるだけだ。 マリス:どーだかな。逃げ足が速いってことは実際やり合ってんのは見てねぇんだろ。 ステルベン:あぁ マリス:(呆れたような溜息) ステルベン:やってくれるな マリス:どーせ断っても無駄だろ。やってやるよ、金くれんならな ステルベン:学院の女子生徒なら、最近仕入れたんだがなぁ? マリス:(食い気味に)おっ!やりぃ!一体丸々俺のな! 0:場面戻る 0:_マリスから距離をとるように後ずさるフェイとビル ビル:誰だ マリス:おやまぁ、意外と感も鋭いんだなぁ?こんな道通ってちゃお子様は危ないんじゃないか? ビル:誰だと聞いている フェイ:ね、ねぇビル。早く逃げよu マリス:(イラつきを隠せない様子で被せて)ちょっと優しく話しかけてやってもその態度だ。むかつくんだよ 0:ナイフを持ち襲い掛かるマリス 0:同時に逃げ出す二人 マリス:奴さんの言う通りだったってワケか、メンドーなこったなぁ…いいぜ、ガキ共のために!遊んでやるよ!!俺は!!ヤサシイからなぁ!! 0:笑いながら追いかけるマリス フェイ:どどどうしよ~~!!??逃げ切れるかしら!? ビル:逃げるしかないだろ。アイツも食人族だ、捕まればさっき路地で見たのと同じように”餌”になるぞ フェイ:そんなの嫌よ~~!!(半泣き) ビル:だったらさっさと足を__ 0:マリス_ナイフを投げフェイの脇腹をかすめる マリス:捕まえたぁあ!!! フェイ:ひっ…!! 0:転倒するフェイ マリス:聞ーてたよりは全然遅かったなぁ?結局俺が一番!!ってことか!!そうだやっぱそーなんだよ!!あっははは!! ビル:フェイ!!! フェイ:た、助けてっ…助けてお兄ちゃん!!! マリス:(被せて)おおっとそうだ、殺さなきゃなんだった。いやあでも、これが終わったら女か~いつぶりだろうなぁ!お前らには感謝しないとな? 0:マリス、仰向けになっているフェイの手のひらへナイフを拾い突き立てる フェイ:っあ”ッッ!? マリス:あー暴れんな暴れんな 0:銃声 マリス:__あ? 0:マリスの腹部を撃ち抜く 0:マリス、腹部に銃創を見つける ビル:… フェイ:ビル…! マリス:な”…はぁ”……?俺の、俺の腹…!!おおお俺の、俺の俺の俺の俺のォ”!!!な”にしてくれてんだよクソガキがッッ!!めし、めし食えなくなったらどうしてくれ___ ビル:悪いけど… 0:再びの銃声 マリス:あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!!! 0:マリス、痛みにもだえ苦しむ(断末魔を続けていてください) ビル:お前に構っていられる時間はないんだ 0:マリス、事切れる フェイ:…あ…ぅ… 0:小さく泣きじゃくるフェイ ビル:…帰ろう、手当てが要る 0:頭を撫でる フェイ:…ぅん(小さく) ビル:死ぬほどの怪我じゃない。そんなに泣くな 0:マリスの亡骸をそのままに、フェイを背負い歩き始める ビル:…今日は何が食べたい? フェイ:… ビル:…ポトフ?あ、シチューもいいな フェイ:… ビル:……フェイ フェイ:……ごめん ビル:いいんだ フェイ:ごめんなさい…ッ ビル:お前を守れたんだ フェイ:(かぶせて)ちがう!だって、 0:ビル、立ち止まる ビル:それを言うなら、俺のほうだ フェイ:なんで?!だってこの銃は、あの人のための…!! ビル:勝手に使って、ごめん フェイ:ッ… ビル:二人で決めたことだろう?…お互いを守り合うって 0:ビル、再び歩き出す ビル:…そう、約束したんだから フェイ:…うん ビル:…さぁ、帰ろう 0:場面転換 0:_電話に出るステルベン ステルベン:…どうした。……そうか、殺られたか。…いやいい。駄犬のスペアは捨てても余りあるほどだ。…あぁ、女子生徒ならもう私の腹で"寝て"いるさ。そんなことより、早く兄妹の居所を調べなさい。………なんとしても、あの女に近づけさせるわけにはいかない。 ステルベン:もういいだろう、お前はお前の仕事をしろ。 0:電話を切る ステルベン:"私の街"で、勝手なことなど許さない。ガキはいつでも、ママの膝の上が恋しくなるものだ。…ふ、いかんいかん。口癖が移ったかな ステルベン:…私を"躾けられる"者など、いるのならば会ってみたいものだ ビル:(M)___ここは、人を喰らう者と抗い戦う者たちが生きる街。インヴェルノ。 0:俺たちはこの街で____人探しをしている。

0:インヴェルノ_イタリア語で「冬」 0:人を喰らう者達が蔓延る世界で”ある人物”を探すために戦う兄妹のお話 0:以下本編 0:__________________________ フェイ:(M)___ここは、人を喰らう者と抗い戦う者たちが生きる街。インヴェルノ。 フェイ:(M)私たちはこの街で____人探しをしている。 0:二人の走る足音とそれを追う複数人の足音 フェイ:なんだってのよもう~~っっ!! ビル:文句を言ったところで何も始まらない。死にたくなけりゃ走るんだな フェイ:ビルってばなーんでそんな冷静なのかしらね!私たち追われてるのよ!?殺されそうになってんの!わかる!? フェイ:もう!あっっ!!あそこ!! 0:二人、見つけた路地に駆け込み息を潜めつつ呼吸を整える フェイ:… ビル:… ビル:行ったな。 フェイ:行ったわね…。にしても参っちゃうわ。いくらこの街が年がら年中冬だからって、腐りにくいことをいいことに死体を外で…なんて ビル:あんな所で喰うなんて、食人族はやっぱりイカれてるな。___追手が来る前にさっさとここから離れ…… フェイ:…?どうしたの ビル:誰だ 0:場面転換 0:_ソファに座っているマリスと対面で座るステルベン 0:マリス、ソファに座っている 0:ステルベン、テーブルを挟みマリスの正面に座っている マリス:はぁ?俺にガキを殺せって? ステルベン:そう言っている。とは言ってももう奴らは20歳だ マリス:(被せて)ガキはガキだろーが…俺はやらねぇよ。第一そんなガキ共殺して何になる?俺に頼むってことは一筋縄じゃいかねぇ奴らなんだろ。迎え撃たれて王都までトばされんのはごめんだぜ ステルベン:ほう?まるで負けるのがわかっているかのような言い方だな マリス:馬鹿言ってんな、んなこと思っちゃいねぇ(笑いながら) マリス:だがまぁ、おめーがただのガキに俺を送り込むわけがねぇんだ。身構えもする ステルベン:……逃げ足がとにかく早くてな。腕はそれほどでもない。チームの中でお前が一番足速いから頼んでるだけだ。 マリス:どーだかな。逃げ足が速いってことは実際やり合ってんのは見てねぇんだろ。 ステルベン:あぁ マリス:(呆れたような溜息) ステルベン:やってくれるな マリス:どーせ断っても無駄だろ。やってやるよ、金くれんならな ステルベン:学院の女子生徒なら、最近仕入れたんだがなぁ? マリス:(食い気味に)おっ!やりぃ!一体丸々俺のな! 0:場面戻る 0:_マリスから距離をとるように後ずさるフェイとビル ビル:誰だ マリス:おやまぁ、意外と感も鋭いんだなぁ?こんな道通ってちゃお子様は危ないんじゃないか? ビル:誰だと聞いている フェイ:ね、ねぇビル。早く逃げよu マリス:(イラつきを隠せない様子で被せて)ちょっと優しく話しかけてやってもその態度だ。むかつくんだよ 0:ナイフを持ち襲い掛かるマリス 0:同時に逃げ出す二人 マリス:奴さんの言う通りだったってワケか、メンドーなこったなぁ…いいぜ、ガキ共のために!遊んでやるよ!!俺は!!ヤサシイからなぁ!! 0:笑いながら追いかけるマリス フェイ:どどどうしよ~~!!??逃げ切れるかしら!? ビル:逃げるしかないだろ。アイツも食人族だ、捕まればさっき路地で見たのと同じように”餌”になるぞ フェイ:そんなの嫌よ~~!!(半泣き) ビル:だったらさっさと足を__ 0:マリス_ナイフを投げフェイの脇腹をかすめる マリス:捕まえたぁあ!!! フェイ:ひっ…!! 0:転倒するフェイ マリス:聞ーてたよりは全然遅かったなぁ?結局俺が一番!!ってことか!!そうだやっぱそーなんだよ!!あっははは!! ビル:フェイ!!! フェイ:た、助けてっ…助けてお兄ちゃん!!! マリス:(被せて)おおっとそうだ、殺さなきゃなんだった。いやあでも、これが終わったら女か~いつぶりだろうなぁ!お前らには感謝しないとな? 0:マリス、仰向けになっているフェイの手のひらへナイフを拾い突き立てる フェイ:っあ”ッッ!? マリス:あー暴れんな暴れんな 0:銃声 マリス:__あ? 0:マリスの腹部を撃ち抜く 0:マリス、腹部に銃創を見つける ビル:… フェイ:ビル…! マリス:な”…はぁ”……?俺の、俺の腹…!!おおお俺の、俺の俺の俺の俺のォ”!!!な”にしてくれてんだよクソガキがッッ!!めし、めし食えなくなったらどうしてくれ___ ビル:悪いけど… 0:再びの銃声 マリス:あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!!! 0:マリス、痛みにもだえ苦しむ(断末魔を続けていてください) ビル:お前に構っていられる時間はないんだ 0:マリス、事切れる フェイ:…あ…ぅ… 0:小さく泣きじゃくるフェイ ビル:…帰ろう、手当てが要る 0:頭を撫でる フェイ:…ぅん(小さく) ビル:死ぬほどの怪我じゃない。そんなに泣くな 0:マリスの亡骸をそのままに、フェイを背負い歩き始める ビル:…今日は何が食べたい? フェイ:… ビル:…ポトフ?あ、シチューもいいな フェイ:… ビル:……フェイ フェイ:……ごめん ビル:いいんだ フェイ:ごめんなさい…ッ ビル:お前を守れたんだ フェイ:(かぶせて)ちがう!だって、 0:ビル、立ち止まる ビル:それを言うなら、俺のほうだ フェイ:なんで?!だってこの銃は、あの人のための…!! ビル:勝手に使って、ごめん フェイ:ッ… ビル:二人で決めたことだろう?…お互いを守り合うって 0:ビル、再び歩き出す ビル:…そう、約束したんだから フェイ:…うん ビル:…さぁ、帰ろう 0:場面転換 0:_電話に出るステルベン ステルベン:…どうした。……そうか、殺られたか。…いやいい。駄犬のスペアは捨てても余りあるほどだ。…あぁ、女子生徒ならもう私の腹で"寝て"いるさ。そんなことより、早く兄妹の居所を調べなさい。………なんとしても、あの女に近づけさせるわけにはいかない。 ステルベン:もういいだろう、お前はお前の仕事をしろ。 0:電話を切る ステルベン:"私の街"で、勝手なことなど許さない。ガキはいつでも、ママの膝の上が恋しくなるものだ。…ふ、いかんいかん。口癖が移ったかな ステルベン:…私を"躾けられる"者など、いるのならば会ってみたいものだ ビル:(M)___ここは、人を喰らう者と抗い戦う者たちが生きる街。インヴェルノ。 0:俺たちはこの街で____人探しをしている。