台本概要
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タイトル | White Out |
---|---|
作者名 | まる。 |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 4人用台本(男2、女1、不問1) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
「___ここは、人を喰らう者と抗い戦う者たちが生きる街。インヴェルノ。 私たちはこの街で____人探しをしている。」 ____ ステルベンは重要キャラではありますが、セリフ数が少ないため兼役でも可。 353 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
フェイ | 女 | 23 | 20歳 元気な妹。兄と一緒に人探しをしている |
ビル | 男 | 25 | 22歳 基本無表情の兄。妹と一緒に人探しをしている |
マリス | 男 | 17 | 28歳 人を喰う側のやつ。自分勝手で横柄。子供っぽい。子供嫌い。 短気。 |
ステルベン | 不問 | 8 | 年齢不詳 人を喰う側のやつ。自分が世界の全てとか思っちゃう。わるいひとたちのなかではいちばんえらい。 (♀設定ですが男女不問です) |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:インヴェルノ_イタリア語で「冬」
0:人を喰らう者達が蔓延る世界で”ある人物”を探すために戦う兄妹のお話
0:以下本編
0:__________________________
フェイ:(M)___ここは、人を喰らう者と抗い戦う者たちが生きる街。インヴェルノ。
フェイ:(M)私たちはこの街で____人探しをしている。
0:二人の走る足音とそれを追う複数人の足音
フェイ:なんだってのよもう~~っっ!!
ビル:文句を言ったところで何も始まらない。死にたくなけりゃ走るんだな
フェイ:ビルってばなーんでそんな冷静なのかしらね!私たち追われてるのよ!?殺されそうになってんの!わかる!?
フェイ:もう!あっっ!!あそこ!!
0:二人、見つけた路地に駆け込み息を潜めつつ呼吸を整える
フェイ:…
ビル:…
ビル:行ったな。
フェイ:行ったわね…。にしても参っちゃうわ。いくらこの街が年がら年中冬だからって、腐りにくいことをいいことに死体を外で…なんて
ビル:あんな所で喰うなんて、食人族はやっぱりイカれてるな。___追手が来る前にさっさとここから離れ……
フェイ:…?どうしたの
ビル:誰だ
0:場面転換
0:_ソファに座っているマリスと対面で座るステルベン
0:マリス、ソファに座っている
0:ステルベン、テーブルを挟みマリスの正面に座っている
マリス:はぁ?俺にガキを殺せって?
ステルベン:そう言っている。とは言ってももう奴らは20歳だ
マリス:(被せて)ガキはガキだろーが…俺はやらねぇよ。第一そんなガキ共殺して何になる?俺に頼むってことは一筋縄じゃいかねぇ奴らなんだろ。迎え撃たれて王都までトばされんのはごめんだぜ
ステルベン:ほう?まるで負けるのがわかっているかのような言い方だな
マリス:馬鹿言ってんな、んなこと思っちゃいねぇ(笑いながら)
マリス:だがまぁ、おめーがただのガキに俺を送り込むわけがねぇんだ。身構えもする
ステルベン:……逃げ足がとにかく早くてな。腕はそれほどでもない。チームの中でお前が一番足速いから頼んでるだけだ。
マリス:どーだかな。逃げ足が速いってことは実際やり合ってんのは見てねぇんだろ。
ステルベン:あぁ
マリス:(呆れたような溜息)
ステルベン:やってくれるな
マリス:どーせ断っても無駄だろ。やってやるよ、金くれんならな
ステルベン:学院の女子生徒なら、最近仕入れたんだがなぁ?
マリス:(食い気味に)おっ!やりぃ!一体丸々俺のな!
0:場面戻る
0:_マリスから距離をとるように後ずさるフェイとビル
ビル:誰だ
マリス:おやまぁ、意外と感も鋭いんだなぁ?こんな道通ってちゃお子様は危ないんじゃないか?
ビル:誰だと聞いている
フェイ:ね、ねぇビル。早く逃げよu
マリス:(イラつきを隠せない様子で被せて)ちょっと優しく話しかけてやってもその態度だ。むかつくんだよ
0:ナイフを持ち襲い掛かるマリス
0:同時に逃げ出す二人
マリス:奴さんの言う通りだったってワケか、メンドーなこったなぁ…いいぜ、ガキ共のために!遊んでやるよ!!俺は!!ヤサシイからなぁ!!
0:笑いながら追いかけるマリス
フェイ:どどどうしよ~~!!??逃げ切れるかしら!?
ビル:逃げるしかないだろ。アイツも食人族だ、捕まればさっき路地で見たのと同じように”餌”になるぞ
フェイ:そんなの嫌よ~~!!(半泣き)
ビル:だったらさっさと足を__
0:マリス_ナイフを投げフェイの脇腹をかすめる
マリス:捕まえたぁあ!!!
フェイ:ひっ…!!
0:転倒するフェイ
マリス:聞ーてたよりは全然遅かったなぁ?結局俺が一番!!ってことか!!そうだやっぱそーなんだよ!!あっははは!!
ビル:フェイ!!!
フェイ:た、助けてっ…助けてお兄ちゃん!!!
マリス:(被せて)おおっとそうだ、殺さなきゃなんだった。いやあでも、これが終わったら女か~いつぶりだろうなぁ!お前らには感謝しないとな?
0:マリス、仰向けになっているフェイの手のひらへナイフを拾い突き立てる
フェイ:っあ”ッッ!?
マリス:あー暴れんな暴れんな
0:銃声
マリス:__あ?
0:マリスの腹部を撃ち抜く
0:マリス、腹部に銃創を見つける
ビル:…
フェイ:ビル…!
マリス:な”…はぁ”……?俺の、俺の腹…!!おおお俺の、俺の俺の俺の俺のォ”!!!な”にしてくれてんだよクソガキがッッ!!めし、めし食えなくなったらどうしてくれ___
ビル:悪いけど…
0:再びの銃声
マリス:あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!!!
0:マリス、痛みにもだえ苦しむ(断末魔を続けていてください)
ビル:お前に構っていられる時間はないんだ
0:マリス、事切れる
フェイ:…あ…ぅ…
0:小さく泣きじゃくるフェイ
ビル:…帰ろう、手当てが要る
0:頭を撫でる
フェイ:…ぅん(小さく)
ビル:死ぬほどの怪我じゃない。そんなに泣くな
0:マリスの亡骸をそのままに、フェイを背負い歩き始める
ビル:…今日は何が食べたい?
フェイ:…
ビル:…ポトフ?あ、シチューもいいな
フェイ:…
ビル:……フェイ
フェイ:……ごめん
ビル:いいんだ
フェイ:ごめんなさい…ッ
ビル:お前を守れたんだ
フェイ:(かぶせて)ちがう!だって、
0:ビル、立ち止まる
ビル:それを言うなら、俺のほうだ
フェイ:なんで?!だってこの銃は、あの人のための…!!
ビル:勝手に使って、ごめん
フェイ:ッ…
ビル:二人で決めたことだろう?…お互いを守り合うって
0:ビル、再び歩き出す
ビル:…そう、約束したんだから
フェイ:…うん
ビル:…さぁ、帰ろう
0:場面転換
0:_電話に出るステルベン
ステルベン:…どうした。……そうか、殺られたか。…いやいい。駄犬のスペアは捨てても余りあるほどだ。…あぁ、女子生徒ならもう私の腹で"寝て"いるさ。そんなことより、早く兄妹の居所を調べなさい。………なんとしても、あの女に近づけさせるわけにはいかない。
ステルベン:もういいだろう、お前はお前の仕事をしろ。
0:電話を切る
ステルベン:"私の街"で、勝手なことなど許さない。ガキはいつでも、ママの膝の上が恋しくなるものだ。…ふ、いかんいかん。口癖が移ったかな
ステルベン:…私を"躾けられる"者など、いるのならば会ってみたいものだ
ビル:(M)___ここは、人を喰らう者と抗い戦う者たちが生きる街。インヴェルノ。
0:俺たちはこの街で____人探しをしている。
0:インヴェルノ_イタリア語で「冬」
0:人を喰らう者達が蔓延る世界で”ある人物”を探すために戦う兄妹のお話
0:以下本編
0:__________________________
フェイ:(M)___ここは、人を喰らう者と抗い戦う者たちが生きる街。インヴェルノ。
フェイ:(M)私たちはこの街で____人探しをしている。
0:二人の走る足音とそれを追う複数人の足音
フェイ:なんだってのよもう~~っっ!!
ビル:文句を言ったところで何も始まらない。死にたくなけりゃ走るんだな
フェイ:ビルってばなーんでそんな冷静なのかしらね!私たち追われてるのよ!?殺されそうになってんの!わかる!?
フェイ:もう!あっっ!!あそこ!!
0:二人、見つけた路地に駆け込み息を潜めつつ呼吸を整える
フェイ:…
ビル:…
ビル:行ったな。
フェイ:行ったわね…。にしても参っちゃうわ。いくらこの街が年がら年中冬だからって、腐りにくいことをいいことに死体を外で…なんて
ビル:あんな所で喰うなんて、食人族はやっぱりイカれてるな。___追手が来る前にさっさとここから離れ……
フェイ:…?どうしたの
ビル:誰だ
0:場面転換
0:_ソファに座っているマリスと対面で座るステルベン
0:マリス、ソファに座っている
0:ステルベン、テーブルを挟みマリスの正面に座っている
マリス:はぁ?俺にガキを殺せって?
ステルベン:そう言っている。とは言ってももう奴らは20歳だ
マリス:(被せて)ガキはガキだろーが…俺はやらねぇよ。第一そんなガキ共殺して何になる?俺に頼むってことは一筋縄じゃいかねぇ奴らなんだろ。迎え撃たれて王都までトばされんのはごめんだぜ
ステルベン:ほう?まるで負けるのがわかっているかのような言い方だな
マリス:馬鹿言ってんな、んなこと思っちゃいねぇ(笑いながら)
マリス:だがまぁ、おめーがただのガキに俺を送り込むわけがねぇんだ。身構えもする
ステルベン:……逃げ足がとにかく早くてな。腕はそれほどでもない。チームの中でお前が一番足速いから頼んでるだけだ。
マリス:どーだかな。逃げ足が速いってことは実際やり合ってんのは見てねぇんだろ。
ステルベン:あぁ
マリス:(呆れたような溜息)
ステルベン:やってくれるな
マリス:どーせ断っても無駄だろ。やってやるよ、金くれんならな
ステルベン:学院の女子生徒なら、最近仕入れたんだがなぁ?
マリス:(食い気味に)おっ!やりぃ!一体丸々俺のな!
0:場面戻る
0:_マリスから距離をとるように後ずさるフェイとビル
ビル:誰だ
マリス:おやまぁ、意外と感も鋭いんだなぁ?こんな道通ってちゃお子様は危ないんじゃないか?
ビル:誰だと聞いている
フェイ:ね、ねぇビル。早く逃げよu
マリス:(イラつきを隠せない様子で被せて)ちょっと優しく話しかけてやってもその態度だ。むかつくんだよ
0:ナイフを持ち襲い掛かるマリス
0:同時に逃げ出す二人
マリス:奴さんの言う通りだったってワケか、メンドーなこったなぁ…いいぜ、ガキ共のために!遊んでやるよ!!俺は!!ヤサシイからなぁ!!
0:笑いながら追いかけるマリス
フェイ:どどどうしよ~~!!??逃げ切れるかしら!?
ビル:逃げるしかないだろ。アイツも食人族だ、捕まればさっき路地で見たのと同じように”餌”になるぞ
フェイ:そんなの嫌よ~~!!(半泣き)
ビル:だったらさっさと足を__
0:マリス_ナイフを投げフェイの脇腹をかすめる
マリス:捕まえたぁあ!!!
フェイ:ひっ…!!
0:転倒するフェイ
マリス:聞ーてたよりは全然遅かったなぁ?結局俺が一番!!ってことか!!そうだやっぱそーなんだよ!!あっははは!!
ビル:フェイ!!!
フェイ:た、助けてっ…助けてお兄ちゃん!!!
マリス:(被せて)おおっとそうだ、殺さなきゃなんだった。いやあでも、これが終わったら女か~いつぶりだろうなぁ!お前らには感謝しないとな?
0:マリス、仰向けになっているフェイの手のひらへナイフを拾い突き立てる
フェイ:っあ”ッッ!?
マリス:あー暴れんな暴れんな
0:銃声
マリス:__あ?
0:マリスの腹部を撃ち抜く
0:マリス、腹部に銃創を見つける
ビル:…
フェイ:ビル…!
マリス:な”…はぁ”……?俺の、俺の腹…!!おおお俺の、俺の俺の俺の俺のォ”!!!な”にしてくれてんだよクソガキがッッ!!めし、めし食えなくなったらどうしてくれ___
ビル:悪いけど…
0:再びの銃声
マリス:あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!!!
0:マリス、痛みにもだえ苦しむ(断末魔を続けていてください)
ビル:お前に構っていられる時間はないんだ
0:マリス、事切れる
フェイ:…あ…ぅ…
0:小さく泣きじゃくるフェイ
ビル:…帰ろう、手当てが要る
0:頭を撫でる
フェイ:…ぅん(小さく)
ビル:死ぬほどの怪我じゃない。そんなに泣くな
0:マリスの亡骸をそのままに、フェイを背負い歩き始める
ビル:…今日は何が食べたい?
フェイ:…
ビル:…ポトフ?あ、シチューもいいな
フェイ:…
ビル:……フェイ
フェイ:……ごめん
ビル:いいんだ
フェイ:ごめんなさい…ッ
ビル:お前を守れたんだ
フェイ:(かぶせて)ちがう!だって、
0:ビル、立ち止まる
ビル:それを言うなら、俺のほうだ
フェイ:なんで?!だってこの銃は、あの人のための…!!
ビル:勝手に使って、ごめん
フェイ:ッ…
ビル:二人で決めたことだろう?…お互いを守り合うって
0:ビル、再び歩き出す
ビル:…そう、約束したんだから
フェイ:…うん
ビル:…さぁ、帰ろう
0:場面転換
0:_電話に出るステルベン
ステルベン:…どうした。……そうか、殺られたか。…いやいい。駄犬のスペアは捨てても余りあるほどだ。…あぁ、女子生徒ならもう私の腹で"寝て"いるさ。そんなことより、早く兄妹の居所を調べなさい。………なんとしても、あの女に近づけさせるわけにはいかない。
ステルベン:もういいだろう、お前はお前の仕事をしろ。
0:電話を切る
ステルベン:"私の街"で、勝手なことなど許さない。ガキはいつでも、ママの膝の上が恋しくなるものだ。…ふ、いかんいかん。口癖が移ったかな
ステルベン:…私を"躾けられる"者など、いるのならば会ってみたいものだ
ビル:(M)___ここは、人を喰らう者と抗い戦う者たちが生きる街。インヴェルノ。
0:俺たちはこの街で____人探しをしている。