台本概要

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タイトル どHマタギボーイ
作者名 璃月なお  (@naomu39)
ジャンル コメディ
演者人数 4人用台本(男1、女3)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 タイトルは「どえいちマタギボーイ」と読んでください。

ひと昔前の少女漫画をイメージしたコメディです。

先生は出番が少ないので、河村さんと先生は兼ね役でも大丈夫です。

少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
熊田 50 熊田 狩男(くまだかりお) 見た目30代の高校生。マタギ見習い。
山辺 60 山辺 雪乃(やまべゆきの) 高校生。
河村 8 河村 令子(かわむられいこ) 熊田と山辺のクラスメイト。熊田を崇拝している。
先生 9 先生。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
 :『どHマタギボーイ』  :   :  山辺:うわぁー!一面の銀世界! 山辺:(M)私は今祖母の家に遊びに来ていてその近くのスキー場に来ていた、はずだった。 山辺:あははー!ほんと一面の銀世界!どっちに行ったらスキー場に帰れるのかわかんない!どうしよう! 山辺:(M)気がついたらスキー場から離れた所で1人迷子になっていた 山辺:どうしよう。雪も降り始めてきた。このままだと遭難しちゃうよう! 山辺:ってもうすでに遭難してるんだった!あはは!そうなんだ!!あはは! 山辺:・・・ 山辺:寒いようー!身も心も寒いようー! 山辺:誰か!誰か助けてー! 0:ガサガサと足音がする 山辺:え!?足音!まさかクマ!? 山辺:えーと、こういう時は死んだふりだ!バタン! 熊田:おい!大丈夫か!? 山辺:え?人? 熊田:大丈夫か!?意識はあるか!? 山辺:ちょっと、か、顔近いです・・・ 熊田:良かった、急に倒れたからビックリした 山辺:あ、それはクマが来たかと思って 熊田:クマ?あはははは! 山辺:え?なんで笑ってるんですか? 熊田:雪が降る頃にはクマは巣穴で冬眠してるからこんな所まで出てこないよ 山辺:そうなんですか? 熊田:あと、本当にクマと出会った時死んだふりしたら殺されるぞ 山辺:それならどうしたらいいんですか? 熊田:クマを刺激しないように、静かに後ろに逃げるんだ 山辺:そうなんですね 熊田:そんなことも知らないで山に入ってくるなんて・・・面白い女 山辺:え?今なんて言いました? 熊田:(被せて)ところでここで何をしていたんだ? 山辺:あ、私スキー場に来てて、フラフラ滑っていたら林に入って行って、気がついたらここに 熊田:迷子になってたわけか 山辺:そうなんです!お願いします助けてください! 熊田:助けるも何も、スキー場見えるんだが 山辺:え? 熊田:ほら、左の林のずーーっと向こうに緑のネットが見えないか? 山辺:ん?ネット? 熊田:そのネットの向こうがスキー場だ 山辺:えーと、雪がチラチラしてよく見えないんですが 熊田:お前、目が悪いんだな 山辺:少し悪いだけです!そんな可哀想な目で見ないでください! 熊田:あはは!まぁ、見えてはいても真っすぐには行けないから一度麓辺りまで下りないといけない。そこまでは連れて行ってやるよ 山辺:ありがとうございます! 0:立ち上がろうとして山辺、足をひねる 山辺:痛っ! 熊田:!?どうした? 山辺:足をひねったみたいで・・・ 熊田:はぁ、しかたないな。肩に掴まれ。よいしょ! 山辺:え!? 0:熊田、山辺をお姫様抱っこする 山辺:ちょっ、降ろしてください!私歩けますから! 熊田:暴れるな!片足痛めて慣れない雪道歩くのは危険だ、大人しく肩に掴まってろ! 山辺:・・・お願いします 山辺:(M)私はお姫様だっこのままスキー場の入り口まで運んで貰った。私は恥ずかしくて何も言えず、男の人も黙ったまま私をベンチに置いたらそのまま山に帰って行った  :  0:タイトルコール 先生:『どHマタギボーイ』  :  山辺:(M)春。父の転勤に母が付いて行くことになり私は祖母の家に住むことになった。 山辺:今日から新しい学校に新しいクラス。緊張するなぁ 0:先生、教室から廊下にいる山辺を呼ぶ 先生:山辺さーん!入って来て! 0:山辺、教室に入る 山辺:初めまして、山辺雪乃(やまべゆきの)と言います。今日からよろしくお願いします 先生:山辺さんの席は窓際の一番後ろの席だ 山辺:はい!・・・あの先生?席がないんですが? 0:教室に熊田が机と椅子を持って入ってくる 熊田:先生!机と椅子、持ってきたぞ! 先生:ありがとう、熊田くん。窓際の一番後ろに置いて 山辺:え!?あなたは! 熊田:お前はあの時の迷子!? 先生:何?あなた達知り合いなの?ちょうど良かった 先生:熊田くん、転校生の山辺さん。隣の席だから色々教えてあげて 熊田:なんで俺が!? 先生:おだまり!平成生まれ!知り合いなんでしょ!文句言わない! 熊田:はいはい 先生:「はい」は一回! 熊田:はーい! 先生:じゃホームルーム終了!一限の準備ちゃんとしなさいよ 0:先生、教室を出ていく 山辺:(M)まさか雪山で助けてくれた人が同じクラスになるなんて! 山辺:(M)あの時の落ち着いた雰囲気から三十歳は超えてると思ってたのに、高校一年生だったなんて! 熊田:おい・・・おい! 山辺:え!?なんですか? 熊田:教科書あるのか? 山辺:あ、明日届くみたいで今日はまだないです 熊田:まったく! 山辺:え? 熊田:俺の教科書見せてやるから、そっちも机寄せろ 山辺:あ、ありがとう、ございます 熊田:あのさ、これでも同級生だから 山辺:え?なんで? 熊田:言葉遣い。タメ口でいいから 熊田:どうせ、三十歳超えたおじさんだと思ってたんだろ? 山辺:え!?私声に出してた!? 先生:山辺さん!授業始めるから静かにね! 山辺:す、すみません 熊田:(小さく笑う) 0:放課後 山辺:はぁ。今日は色々と緊張して疲れちゃったな。早く帰ろっと 河村:山辺さん! 山辺:え、えーと。同じクラスの 河村:(被せるように)同じクラスの河村令子(かわむられいこ) 山辺:河村さん。何か話でも? 河村:単刀直入に聞くけど、あなた熊田様の何なんですか? 山辺:様!?えーと、何とは? 河村:白々しい!今日の授業の前何か話してましたよね? 山辺:それは教科書がまだないから一緒に見させて貰っただけで 河村:そんなウソを!あのクールな熊田様から話しかけるなんてありえないわよ!あなたの方から仕掛けたんでしょ!? 山辺:仕掛けたって!そりゃあ話したいこともあったけど、初めての学校で緊張してたし話しかける余裕なんてなかったわよ! 河村:白状したわね!「話したい」なんてやっぱり熊田様に好意があるんじゃないの! 河村:恐ろしい子!可愛いウサギのフリして、一直線に襲ってくる猪のようね! 山辺:え?それどういう意味? 熊田:おい!転校生! 河村:熊田様!? 熊田:良かったまだ帰ってなくて。聞きたいことがあってな 山辺:聞きたい事? 熊田:河村さん、こいつ連れってて良いだろ? 河村:え!?は、はい。熊田様。 熊田:ほら、カバン持て。帰るぞ 山辺:う、うん 0:熊田、山辺の腕を掴んで連れていく 山辺:ちょっと、どこまで行くの?腕、放してよ 熊田:あ、すまん。河村に絡まれてるみたいだったから 山辺:あー、まぁ。よくわからないけど 熊田:すまん! 山辺:え!? 熊田:河村は悪いやつじゃないんだけど、昔から俺を尊敬と言うか崇拝してるんだ 山辺:崇拝・・・ 熊田:それさえなければ気の利く良いやつなんだ 山辺:うん。わかった 熊田:それで、俺に話したいことって? 山辺:会話聞いてたの? 熊田:聞いたんじゃなくて、聞こえただけだよ 山辺:一緒だよ! 熊田:それで 山辺:ありがとう 熊田:ん? 山辺:あの日、迷子になってた私を助けてくれて。ありがとう 熊田:あぁ、うん 山辺:私を抱えながら山を下りるの大変だったでしょ? 熊田:米俵に比べたら軽かったよ 山辺:ふふっ。あと、もう一つありがとう 山辺:河村さんと言い合いになりそうなのを止めてくれて 熊田:ははははは! 山辺:え!?なんで笑うの? 熊田:あの河村に言われっぱなしで無く、言い合いになる女がいるなんて!お前凄いな! 山辺:それ褒めてる? 熊田:褒めてるよ 山辺:ほんとかな? 熊田:で、お前の家はどっちなんだ? 山辺:北坂村だけど 熊田:じゃあ電車か? 山辺:うん、そうだよ 熊田:じゃあ駅まで一緒に帰るか!雪乃 山辺:え!?・・・うん! 山辺:(M)こうして私の新しい生活が始まった。新しい出会いに不安も少しあるけれど、ドキドキいっぱいの学園生活が待っている予感!!

 :『どHマタギボーイ』  :   :  山辺:うわぁー!一面の銀世界! 山辺:(M)私は今祖母の家に遊びに来ていてその近くのスキー場に来ていた、はずだった。 山辺:あははー!ほんと一面の銀世界!どっちに行ったらスキー場に帰れるのかわかんない!どうしよう! 山辺:(M)気がついたらスキー場から離れた所で1人迷子になっていた 山辺:どうしよう。雪も降り始めてきた。このままだと遭難しちゃうよう! 山辺:ってもうすでに遭難してるんだった!あはは!そうなんだ!!あはは! 山辺:・・・ 山辺:寒いようー!身も心も寒いようー! 山辺:誰か!誰か助けてー! 0:ガサガサと足音がする 山辺:え!?足音!まさかクマ!? 山辺:えーと、こういう時は死んだふりだ!バタン! 熊田:おい!大丈夫か!? 山辺:え?人? 熊田:大丈夫か!?意識はあるか!? 山辺:ちょっと、か、顔近いです・・・ 熊田:良かった、急に倒れたからビックリした 山辺:あ、それはクマが来たかと思って 熊田:クマ?あはははは! 山辺:え?なんで笑ってるんですか? 熊田:雪が降る頃にはクマは巣穴で冬眠してるからこんな所まで出てこないよ 山辺:そうなんですか? 熊田:あと、本当にクマと出会った時死んだふりしたら殺されるぞ 山辺:それならどうしたらいいんですか? 熊田:クマを刺激しないように、静かに後ろに逃げるんだ 山辺:そうなんですね 熊田:そんなことも知らないで山に入ってくるなんて・・・面白い女 山辺:え?今なんて言いました? 熊田:(被せて)ところでここで何をしていたんだ? 山辺:あ、私スキー場に来てて、フラフラ滑っていたら林に入って行って、気がついたらここに 熊田:迷子になってたわけか 山辺:そうなんです!お願いします助けてください! 熊田:助けるも何も、スキー場見えるんだが 山辺:え? 熊田:ほら、左の林のずーーっと向こうに緑のネットが見えないか? 山辺:ん?ネット? 熊田:そのネットの向こうがスキー場だ 山辺:えーと、雪がチラチラしてよく見えないんですが 熊田:お前、目が悪いんだな 山辺:少し悪いだけです!そんな可哀想な目で見ないでください! 熊田:あはは!まぁ、見えてはいても真っすぐには行けないから一度麓辺りまで下りないといけない。そこまでは連れて行ってやるよ 山辺:ありがとうございます! 0:立ち上がろうとして山辺、足をひねる 山辺:痛っ! 熊田:!?どうした? 山辺:足をひねったみたいで・・・ 熊田:はぁ、しかたないな。肩に掴まれ。よいしょ! 山辺:え!? 0:熊田、山辺をお姫様抱っこする 山辺:ちょっ、降ろしてください!私歩けますから! 熊田:暴れるな!片足痛めて慣れない雪道歩くのは危険だ、大人しく肩に掴まってろ! 山辺:・・・お願いします 山辺:(M)私はお姫様だっこのままスキー場の入り口まで運んで貰った。私は恥ずかしくて何も言えず、男の人も黙ったまま私をベンチに置いたらそのまま山に帰って行った  :  0:タイトルコール 先生:『どHマタギボーイ』  :  山辺:(M)春。父の転勤に母が付いて行くことになり私は祖母の家に住むことになった。 山辺:今日から新しい学校に新しいクラス。緊張するなぁ 0:先生、教室から廊下にいる山辺を呼ぶ 先生:山辺さーん!入って来て! 0:山辺、教室に入る 山辺:初めまして、山辺雪乃(やまべゆきの)と言います。今日からよろしくお願いします 先生:山辺さんの席は窓際の一番後ろの席だ 山辺:はい!・・・あの先生?席がないんですが? 0:教室に熊田が机と椅子を持って入ってくる 熊田:先生!机と椅子、持ってきたぞ! 先生:ありがとう、熊田くん。窓際の一番後ろに置いて 山辺:え!?あなたは! 熊田:お前はあの時の迷子!? 先生:何?あなた達知り合いなの?ちょうど良かった 先生:熊田くん、転校生の山辺さん。隣の席だから色々教えてあげて 熊田:なんで俺が!? 先生:おだまり!平成生まれ!知り合いなんでしょ!文句言わない! 熊田:はいはい 先生:「はい」は一回! 熊田:はーい! 先生:じゃホームルーム終了!一限の準備ちゃんとしなさいよ 0:先生、教室を出ていく 山辺:(M)まさか雪山で助けてくれた人が同じクラスになるなんて! 山辺:(M)あの時の落ち着いた雰囲気から三十歳は超えてると思ってたのに、高校一年生だったなんて! 熊田:おい・・・おい! 山辺:え!?なんですか? 熊田:教科書あるのか? 山辺:あ、明日届くみたいで今日はまだないです 熊田:まったく! 山辺:え? 熊田:俺の教科書見せてやるから、そっちも机寄せろ 山辺:あ、ありがとう、ございます 熊田:あのさ、これでも同級生だから 山辺:え?なんで? 熊田:言葉遣い。タメ口でいいから 熊田:どうせ、三十歳超えたおじさんだと思ってたんだろ? 山辺:え!?私声に出してた!? 先生:山辺さん!授業始めるから静かにね! 山辺:す、すみません 熊田:(小さく笑う) 0:放課後 山辺:はぁ。今日は色々と緊張して疲れちゃったな。早く帰ろっと 河村:山辺さん! 山辺:え、えーと。同じクラスの 河村:(被せるように)同じクラスの河村令子(かわむられいこ) 山辺:河村さん。何か話でも? 河村:単刀直入に聞くけど、あなた熊田様の何なんですか? 山辺:様!?えーと、何とは? 河村:白々しい!今日の授業の前何か話してましたよね? 山辺:それは教科書がまだないから一緒に見させて貰っただけで 河村:そんなウソを!あのクールな熊田様から話しかけるなんてありえないわよ!あなたの方から仕掛けたんでしょ!? 山辺:仕掛けたって!そりゃあ話したいこともあったけど、初めての学校で緊張してたし話しかける余裕なんてなかったわよ! 河村:白状したわね!「話したい」なんてやっぱり熊田様に好意があるんじゃないの! 河村:恐ろしい子!可愛いウサギのフリして、一直線に襲ってくる猪のようね! 山辺:え?それどういう意味? 熊田:おい!転校生! 河村:熊田様!? 熊田:良かったまだ帰ってなくて。聞きたいことがあってな 山辺:聞きたい事? 熊田:河村さん、こいつ連れってて良いだろ? 河村:え!?は、はい。熊田様。 熊田:ほら、カバン持て。帰るぞ 山辺:う、うん 0:熊田、山辺の腕を掴んで連れていく 山辺:ちょっと、どこまで行くの?腕、放してよ 熊田:あ、すまん。河村に絡まれてるみたいだったから 山辺:あー、まぁ。よくわからないけど 熊田:すまん! 山辺:え!? 熊田:河村は悪いやつじゃないんだけど、昔から俺を尊敬と言うか崇拝してるんだ 山辺:崇拝・・・ 熊田:それさえなければ気の利く良いやつなんだ 山辺:うん。わかった 熊田:それで、俺に話したいことって? 山辺:会話聞いてたの? 熊田:聞いたんじゃなくて、聞こえただけだよ 山辺:一緒だよ! 熊田:それで 山辺:ありがとう 熊田:ん? 山辺:あの日、迷子になってた私を助けてくれて。ありがとう 熊田:あぁ、うん 山辺:私を抱えながら山を下りるの大変だったでしょ? 熊田:米俵に比べたら軽かったよ 山辺:ふふっ。あと、もう一つありがとう 山辺:河村さんと言い合いになりそうなのを止めてくれて 熊田:ははははは! 山辺:え!?なんで笑うの? 熊田:あの河村に言われっぱなしで無く、言い合いになる女がいるなんて!お前凄いな! 山辺:それ褒めてる? 熊田:褒めてるよ 山辺:ほんとかな? 熊田:で、お前の家はどっちなんだ? 山辺:北坂村だけど 熊田:じゃあ電車か? 山辺:うん、そうだよ 熊田:じゃあ駅まで一緒に帰るか!雪乃 山辺:え!?・・・うん! 山辺:(M)こうして私の新しい生活が始まった。新しい出会いに不安も少しあるけれど、ドキドキいっぱいの学園生活が待っている予感!!