声劇台本置き場

A：本当の自由って何だと思う？ B：え、急に何？ A：人類は皆、法の下に平等に生きる自由がある。 B：うん。 A：でも、たまに本当に自由に生きれてるのかって思う時があるんだ。 B：ひょっとして疲れてる？ A：だって本当はもっともっと遊びたいし、もっともっと考えたいのに！ A：いっつも睡魔や疲労が邪魔するんだ！ 0：間 B：え、そっち？ A：こう知的好奇心がさ、生物的本能に打ち負かされた事無い！？ B：無いとは言わないけど。 A：本当はもっと人類の行く末や地球の永続について考えたいのに！ A：気付けばいつも寝ちゃってるんだ！ B：容量に対して議題が壮大過ぎる。 A：人類は、本能によって自由を奪われている！ B：…とりあえず、心療内科行こう。 A：え、急に何？ B：思考が止まる未来が見えた。 A：止まってないよ、何で？ B：身体を無くせば眠くならないとか言い出しそう。 0：間 A：その手があったか！ B：落ち着け、今のは失言だから。 A：でも、睡魔も疲労も身体が要因じゃん！ A：身体が無けりゃずっとずっと考え放題じゃん！ B：身体が無いのに思考だけ残せるの？ A：幽霊になれば或いは！ B：早まるな、あれもまともな思考してないから。 A：そうなの？ B：心霊番組とかの幽霊、まともに見える？ A：確かに見えない…。でもホラー映画でたまにまともなの居ない？ B：創作と現実を同列視するな。 A：それもそうか…。じゃあ、君も一緒に考えてよ。 B：え。 A：さっき容量不足みたいに言ってたじゃん。 A：頭の良い君の協力があれば、睡魔が来るまでに思考がまとまりそう！ 0：間 B：（溜息）…そう言えばあったな、身体から自由になる方法。 A：え、マジ！？ B：お金かかるし、試した事無いから確証は無いけど。 A：ノー問題！何処で払えば良いの！？ B：まずは繁華街に行って… A：ふむ。 B：裏通りの煙たい所に入って… A：ん？ B：帽子やフードで顔を隠してる人にお金を渡せば、或いは。 0：間 A：…いや、やめとく。自分の身体大事にしたい。 B：なら考え過ぎもダメ。ちゃん寝て。 A：分かった。寝る…。 B：よし、じゃあこの話は終わり。