台本概要

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タイトル 【2:0:1】みんないっしょ
作者名 新武将@野生の台本師  (@atarasitakemasa)
ジャンル コメディ
演者人数 3人用台本(男2、不問1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 みんな同じ穴のムジナ

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
光秀 57 明智光秀
長政 不問 31 浅井長政 秀秋兼役
久秀 35 松永久秀
秀秋 不問 6 小早川秀秋 長政兼役
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:京 光秀:・・・ 0:あたり一面を覆うほどの静寂 光秀:・・・ 0: 光秀:・・・敵は・・・ 0: 光秀:敵は、本能寺にあり・・・! 0:本能寺 光秀:織田信長を、討つ・・・! 光秀:かかれぇ! 0:場面転換・大山崎・光秀敗走中 光秀:私は・・・私は・・・なぜ・・・このような・・・! 光秀:私は・・・私は・・・! 0:農民に刺される 光秀:わ・・・たしは・・・ぐふっ・・・ 0:眼の前が真っ暗になる・・・ 0:しばらくの間 0:光秀、目を覚ます 光秀:・・・こ、ここは? 0:光秀、あたりを見回す 光秀:私はてっきり、地獄に行くものと思うておったが・・・ 0:遠くで光秀を呼ぶ声 光秀:・・・誰か、私を呼んでおるようだ・・・ 久秀:おおい、こっちこっち! 長政:こっちですよ! 光秀:・・・うわ、なんだろう・・・あれ・・・行きたくねえなぁ 久秀:遅かったではないか 長政:もっと早く来ると思うておりました 光秀:う・・・うむ・・・ 久秀:いかが致した、光秀殿? 長政:顔色が悪いみたいですが 光秀:・・・いや、なんだろう・・・その・・・ 長政:もったいぶらずに教えてくだされ 光秀:これってあれじゃん 久秀:うむ 光秀:「裏切り者」のくくりのやつじゃん 長政:裏切り者! 久秀:なんと、光秀殿は誰かを裏切ったのですかな! 長政:この人でなし! 久秀:全くである! 光秀:いや、お前らにだけは言われたくねえんだわ 長政:私が裏切り者と?はて、なんのことやら 光秀:こいつ・・・ 長政:この信義の塊である浅井長政(あざいながまさ)を不義の輩と申されますか!光秀殿! 光秀:おまえ信長様を裏切っただろ 長政:あれは朝倉殿との「絆」を優先したから・・・ 光秀:声震えてんぞ 久秀:光秀殿も浅井の若造も、人を裏切るとは仁義にも劣りますなぁ 光秀:お主も人のこと言えぬであろう・・・信長様を3度裏切ったくせに 長政:そうだぞギリワン 久秀:ギ・・・! 光秀:ギリワン? 長政:不義の輩と言うことでございます 長政:すぐ人を裏切り、信を置けぬ人物との評です 光秀:そういえばお主、足利義輝殿や十河(そごう)、三好(みよし)の嫡男など謀殺しておったものなぁ 久秀:あれはすべて言いがかりに過ぎませぬ 光秀:でも少なくとも信長様には歯向かったではないか 久秀:あれは幕府を守るためだから 光秀:おまえも声が震えてんぞ 長政:・・・ところで、なぜ光秀殿はこちらへ? 光秀:ううむ・・・ 久秀:我らと同席なのじゃ、先程も言ったが、きっと誰かを裏切ったのでしょう 光秀:・・・信長様を 長政:なんと!「あの」織田信長を! 久秀:裏切ったと! 長政:やっぱり人でなし! 久秀:鬼! 光秀:ぐぬぬ・・・それはお主らとて同じであろうが・・・! 長政:それで、なぜ、裏切ったのですか? 久秀:そうよのう・・・確か明智十兵衛光秀といえば信長殿の右腕も右腕だったはず 長政:かなり可愛がられていたと思います 光秀:・・・ 長政:光秀殿・・・? 光秀:・・・突発的に・・・ 久秀:聞こえぬぞ? 光秀:突発的に・・・ 長政:と・・・なんですって? 光秀:突発的にだよ!ただ、なんとなく「殺っちまった」!それだけよ! 久秀:なんと、なんとなくで人を裏切ったのか!? 長政:これはどうしようもない「クソ」ですな! 光秀:やかましい!この裏切り者どもめ! 久秀:光秀殿にだけは言われとうないわ! 長政:・・・それで? 光秀:それで?なんだ? 久秀:どうやって死んだのだ? 光秀:・・・信長様を討ったあと、羽柴のサルに負けて敗走してたところを、落ち武者狩りの農民に横からブスッと・・・ 久秀:あっ・・・ 光秀:やめて、そういう反応 長政:・・・ 光秀:だからやめろって!そういう哀れみの目で見るの! 長政:・・・なんかごめん、この黄金の髑髏(ドクロ)杯、いる? 久秀:・・・平蜘蛛あげるから 光秀:要らない要らない!なんで揃いも揃って、そんな「いわく付き」のもの押し付けようとしてんの! 長政:今なら朝倉殿の髑髏杯もつけるから・・・ 光秀:だからいらねーって! 久秀:しかし、こうやって信長殿を裏切った者が集まるもなにかの縁 光秀:私は正直ここの枠に入れられたくないんだが 長政:運命、と言うやつですな 光秀:やだ、こんなので運命感じたくない 久秀:ここはこの三人で「同盟」のようなものを結びたいと思う 光秀:やだ、この同盟、絶対誰か途中で裏切るやつじゃん 長政:さながら、三国志演義で読んだ、「桃園の誓い」みたいですね! 光秀:こんな誰も信用できない「義兄弟の契り」なんてあってたまるか 久秀:我ら三人、怖いものなし、であるな 光秀:私以外の誰かに寝首を掻かれそうで怖いんだが 長政:我ら三人で地獄の天下取りでも始めますかな! 光秀:なんか変なものに影響されてる? 久秀:はっはっは! 長政:はっはっは! 光秀:「はっはっは!」じゃねえんだよ 光秀:何、朗らかに笑ってんだよ 久秀:そうと決まれば宴の準備よな! 長政:パーッと行きましょう!パーッと! 光秀:なんだろう、こいつらと同じ括りにされるのか・・・いやだなぁぁ・・・ 久秀:むむ? 光秀:・・・いかが致した 久秀:なにやら、人の気配が 光秀:あぁそうかい 長政:きっと我等の仲間になりたい者でしょうな! 光秀:こんなクソみたいな集まりに加わりたいものがおるのか・・・ 久秀:そうかも知れぬ!おおい、こっちこっち! 光秀:この流れからしてきっとろくでもない者に相違ない・・・ 久秀:おお、よくぞ来てくれた!そなた、名をなんと申す 秀秋:小早川・・・秀秋と申します 久秀:秀秋殿か!随分と若いな! 秀秋:周りからは「金吾(きんご)」と呼ばれております 光秀:明智光秀じゃ 秀秋:あ、あの明智十兵衛光秀殿でございますか! 光秀:どの明智は分からぬが多分その明智で間違いない 久秀:私は松永弾正久秀じゃ 秀秋:松永・・・!?あのギリワンの・・・・! 光秀:ギリワンって流行ってんの? 久秀:褒めても何も出ぬぞ 光秀:多分褒めてないぞ 長政:私は近江の浅井長政じゃ 久秀:して、小早川殿はなぜここに? 秀秋:わかりませぬ・・・気がつけばここに 光秀:どうせろくでもない死に方したんだろ 秀秋:なぜわかったのですか・・・ 秀秋:・・・そう、私は関ケ原にて石田方として参戦した身でありながら、徳川に内通、徳川に味方して戦をかき乱してしまいました 秀秋:そしてその後・・・精神を病んで・・・ 久秀:なんと、裏切りものとな!? 光秀:う・・・裏切り・・・とは・・・! 光秀:この・・・ 0:全員同時 光秀:人でなし! 久秀:人でなし! 長政:人でなし!

0:京 光秀:・・・ 0:あたり一面を覆うほどの静寂 光秀:・・・ 0: 光秀:・・・敵は・・・ 0: 光秀:敵は、本能寺にあり・・・! 0:本能寺 光秀:織田信長を、討つ・・・! 光秀:かかれぇ! 0:場面転換・大山崎・光秀敗走中 光秀:私は・・・私は・・・なぜ・・・このような・・・! 光秀:私は・・・私は・・・! 0:農民に刺される 光秀:わ・・・たしは・・・ぐふっ・・・ 0:眼の前が真っ暗になる・・・ 0:しばらくの間 0:光秀、目を覚ます 光秀:・・・こ、ここは? 0:光秀、あたりを見回す 光秀:私はてっきり、地獄に行くものと思うておったが・・・ 0:遠くで光秀を呼ぶ声 光秀:・・・誰か、私を呼んでおるようだ・・・ 久秀:おおい、こっちこっち! 長政:こっちですよ! 光秀:・・・うわ、なんだろう・・・あれ・・・行きたくねえなぁ 久秀:遅かったではないか 長政:もっと早く来ると思うておりました 光秀:う・・・うむ・・・ 久秀:いかが致した、光秀殿? 長政:顔色が悪いみたいですが 光秀:・・・いや、なんだろう・・・その・・・ 長政:もったいぶらずに教えてくだされ 光秀:これってあれじゃん 久秀:うむ 光秀:「裏切り者」のくくりのやつじゃん 長政:裏切り者! 久秀:なんと、光秀殿は誰かを裏切ったのですかな! 長政:この人でなし! 久秀:全くである! 光秀:いや、お前らにだけは言われたくねえんだわ 長政:私が裏切り者と?はて、なんのことやら 光秀:こいつ・・・ 長政:この信義の塊である浅井長政(あざいながまさ)を不義の輩と申されますか!光秀殿! 光秀:おまえ信長様を裏切っただろ 長政:あれは朝倉殿との「絆」を優先したから・・・ 光秀:声震えてんぞ 久秀:光秀殿も浅井の若造も、人を裏切るとは仁義にも劣りますなぁ 光秀:お主も人のこと言えぬであろう・・・信長様を3度裏切ったくせに 長政:そうだぞギリワン 久秀:ギ・・・! 光秀:ギリワン? 長政:不義の輩と言うことでございます 長政:すぐ人を裏切り、信を置けぬ人物との評です 光秀:そういえばお主、足利義輝殿や十河(そごう)、三好(みよし)の嫡男など謀殺しておったものなぁ 久秀:あれはすべて言いがかりに過ぎませぬ 光秀:でも少なくとも信長様には歯向かったではないか 久秀:あれは幕府を守るためだから 光秀:おまえも声が震えてんぞ 長政:・・・ところで、なぜ光秀殿はこちらへ? 光秀:ううむ・・・ 久秀:我らと同席なのじゃ、先程も言ったが、きっと誰かを裏切ったのでしょう 光秀:・・・信長様を 長政:なんと!「あの」織田信長を! 久秀:裏切ったと! 長政:やっぱり人でなし! 久秀:鬼! 光秀:ぐぬぬ・・・それはお主らとて同じであろうが・・・! 長政:それで、なぜ、裏切ったのですか? 久秀:そうよのう・・・確か明智十兵衛光秀といえば信長殿の右腕も右腕だったはず 長政:かなり可愛がられていたと思います 光秀:・・・ 長政:光秀殿・・・? 光秀:・・・突発的に・・・ 久秀:聞こえぬぞ? 光秀:突発的に・・・ 長政:と・・・なんですって? 光秀:突発的にだよ!ただ、なんとなく「殺っちまった」!それだけよ! 久秀:なんと、なんとなくで人を裏切ったのか!? 長政:これはどうしようもない「クソ」ですな! 光秀:やかましい!この裏切り者どもめ! 久秀:光秀殿にだけは言われとうないわ! 長政:・・・それで? 光秀:それで?なんだ? 久秀:どうやって死んだのだ? 光秀:・・・信長様を討ったあと、羽柴のサルに負けて敗走してたところを、落ち武者狩りの農民に横からブスッと・・・ 久秀:あっ・・・ 光秀:やめて、そういう反応 長政:・・・ 光秀:だからやめろって!そういう哀れみの目で見るの! 長政:・・・なんかごめん、この黄金の髑髏(ドクロ)杯、いる? 久秀:・・・平蜘蛛あげるから 光秀:要らない要らない!なんで揃いも揃って、そんな「いわく付き」のもの押し付けようとしてんの! 長政:今なら朝倉殿の髑髏杯もつけるから・・・ 光秀:だからいらねーって! 久秀:しかし、こうやって信長殿を裏切った者が集まるもなにかの縁 光秀:私は正直ここの枠に入れられたくないんだが 長政:運命、と言うやつですな 光秀:やだ、こんなので運命感じたくない 久秀:ここはこの三人で「同盟」のようなものを結びたいと思う 光秀:やだ、この同盟、絶対誰か途中で裏切るやつじゃん 長政:さながら、三国志演義で読んだ、「桃園の誓い」みたいですね! 光秀:こんな誰も信用できない「義兄弟の契り」なんてあってたまるか 久秀:我ら三人、怖いものなし、であるな 光秀:私以外の誰かに寝首を掻かれそうで怖いんだが 長政:我ら三人で地獄の天下取りでも始めますかな! 光秀:なんか変なものに影響されてる? 久秀:はっはっは! 長政:はっはっは! 光秀:「はっはっは!」じゃねえんだよ 光秀:何、朗らかに笑ってんだよ 久秀:そうと決まれば宴の準備よな! 長政:パーッと行きましょう!パーッと! 光秀:なんだろう、こいつらと同じ括りにされるのか・・・いやだなぁぁ・・・ 久秀:むむ? 光秀:・・・いかが致した 久秀:なにやら、人の気配が 光秀:あぁそうかい 長政:きっと我等の仲間になりたい者でしょうな! 光秀:こんなクソみたいな集まりに加わりたいものがおるのか・・・ 久秀:そうかも知れぬ!おおい、こっちこっち! 光秀:この流れからしてきっとろくでもない者に相違ない・・・ 久秀:おお、よくぞ来てくれた!そなた、名をなんと申す 秀秋:小早川・・・秀秋と申します 久秀:秀秋殿か!随分と若いな! 秀秋:周りからは「金吾(きんご)」と呼ばれております 光秀:明智光秀じゃ 秀秋:あ、あの明智十兵衛光秀殿でございますか! 光秀:どの明智は分からぬが多分その明智で間違いない 久秀:私は松永弾正久秀じゃ 秀秋:松永・・・!?あのギリワンの・・・・! 光秀:ギリワンって流行ってんの? 久秀:褒めても何も出ぬぞ 光秀:多分褒めてないぞ 長政:私は近江の浅井長政じゃ 久秀:して、小早川殿はなぜここに? 秀秋:わかりませぬ・・・気がつけばここに 光秀:どうせろくでもない死に方したんだろ 秀秋:なぜわかったのですか・・・ 秀秋:・・・そう、私は関ケ原にて石田方として参戦した身でありながら、徳川に内通、徳川に味方して戦をかき乱してしまいました 秀秋:そしてその後・・・精神を病んで・・・ 久秀:なんと、裏切りものとな!? 光秀:う・・・裏切り・・・とは・・・! 光秀:この・・・ 0:全員同時 光秀:人でなし! 久秀:人でなし! 長政:人でなし!