台本概要
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タイトル | ドラキュラの卵とサンタの夢 |
---|---|
作者名 | ゆる男 (@yuruyurumanno11) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 5人用台本(男2、女1、不問2) |
時間 | 30 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ドラキュラは卵を必死に温めていたが、なかなか孵化せず、悩んでいた そんな所に、ふざけたサンタとトナカイがやってくる 聖夜の夜に、儀式が始まり、幸せになれる合言葉を唱えよう! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 コメディ台本です! 途中でジングルベルを歌うシーンがあるのでジングルベルを知らない人は他の人に教えて貰ってください! 野良劇や約束劇で使用する時に X(ツイッター)で呟いて頂けると今後のモチベーションに繋がります!! 291 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ドミイ | 男 | 98 | ツッコミ役 卵を大事にしているドラキュラ |
ドラコ | 女 | 51 | 超がつくほどのビビり それでも決断はビビらない |
ランケン | 不問 | 37 | やたら天ぷらが好き |
サンタ | 男 | 103 | ワイルドサンタ 儀式が出来る! |
トナカイ | 不問 | 46 | ウミガメに乗ってそりを漕ぐ |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
ドミイ:おーい、ドラコ、どうだ?温まったか?
ドラコ:う、うん!負けるな私!
0:ドミイとドラコは一つの卵をタオルの摩擦で温めていた
ドミイ:俺たちがついてればきっと大丈夫だ
ドミイ:今日も俺たちの愛情をしっかり注いでるから生まれるはずだ
ドミイ:子供の前でも笑顔で居ような!笑うぞ!ニカッ!
ドラコ:きゃああああ!!牙見せないでぇぇー!!怖すぎ!!
ドミイ:お前も生えてるだろ
ドラコ:私のは私から見えないからいいの!
ドミイ:生まれてくる子供も牙あるぞ?
ドラコ:砕きましょ?
ドミイ:砕かねぇよ!
ドミイ:はぁーそろそろ休憩するかーあいつももう来る頃だろ
ドラコ:あの人だけは呼ばないで!
ランケン:こんばんはなんだなー
ドラコ:きゃあああああ!!化け物ーー!!
ドミイ:お前も化け物だろ
ドミイ:いつになったらランケンのこの顔に慣れるんだ?もうこの家に住んで半年になるぞ?
ドラコ:整形しなさい
ドミイ:お前の問題だろ!
ランケン:オラ、来て大丈夫だったかな?
ドミイ:例のごとくドラコのビビりが発動してるだけだ、気にすんな
ランケン:そうなんだな、相変わらず奥さんオラの顔見て照れてくれてるんだな
ドミイ:どこが照れてんだよ!お前もお前だな!
ランケン:んはははは、ドミイ君面白いな、これ、おすそ分けなんだな
ドミイ:おー!ありがとう!これはなんだ?
ランケン:マカロンの天ぷらだな
ドミイ:なんで天ぷらにしたんだよ!
ランケン:甘みが増すんだな
ドミイ:知るか!スイーツに油入れるな!
ドラコ:早く出ていってよー!
ランケン:んはははは、奥さん、今日はクリスマスなんだな、ケーキも天ぷらにしたんだな
ドラコ:天ぷらの前に二重整形してー!!
0:そして、空の世界では
サンタ:わぁーはっはっはっは!冷えきってるぜぇー!
サンタ:よう!トナカイ!今は時速何キロだー?
トナカイ:へっへっへ!今は時速400キロぐれーだぜ!おやっさん!
サンタ:たまんねーな!血が騒ぐぜぇ〜!
トナカイ:ったりめーよ!あっしはトナ界で1番はえートナカイさ!
トナカイ:おやっさん!あっしが今年のパートナーでよかったな!
サンタ:わぁーはっはっはっは!仕事がはかどるぜぇー!
トナカイ:おやっさん、他のサンタとはちげーな。他のサンタはふぉっふぉっふぉっ。みてーな笑い方するぜー?
サンタ:てめーに言われたくはねーなトナカイよぉ〜!
サンタ:他のトナカイはソリにワシを乗せるがお前のこれはなんだ?
トナカイ:ウミガメだ
サンタ:こりゃまたクレイジーだ!ウミガメに乗って仕事なんてしたことねぇー!おもしれーぞトナカイ!
トナカイ:そりゃーどうもな!
サンタ:でもよーこのウミガメはどうやって走ってんだ?
トナカイ:屁だ
サンタ:屁だと!?産卵しねぇか?
トナカイ:するわけねーさ!こいつのガスはタートルターボって言うんだ
サンタ:まんまじゃねーか!
トナカイ:200キロまでは走れるから安心してくれ!
サンタ:200キロって・・・少ねーだろ!
トナカイ:そうだな!燃料が切れたらあっしらは落ちるだけさ
サンタ:呑気なこと言ってんじゃねー!早く止めやがれ!
トナカイ:止め方なんて知らねーよ!ウミガメだからな!
サンタ:最低なトナカイだ!サーロインにしてやろうか!?
トナカイ:レアで頼むぞ!
サンタ:ふざけんじゃねー!おい!本当に落ちるぞ!
トナカイ:あぁ!落ちるぜ!おやっさん!
サンタ:うわああああああ!!!
0:そして、外の世界では
ドミイ:だから!油に揚げようとすんなって!
ランケン:油に入れると油が増すんだな
ドミイ:あたりめーだろ!
ドラコ:油怖いぃー!熱いー!
ランケン:油が跳ねるんだなー!
ドラコ:顔が怖いー!!
ドミイ:うるさーい!!
サンタ:あああああああーー!!!
サンタ:メリークリスマス!!
0:空からサンタとトナカイが落ちてくる
ドミイ:ええぇーー!!!
ドラコ:きゃあああああ!!空からなんか落ちてきたあー!!
ランケン:ああああーー!オラの油がひっくり返ったんだなー!
サンタ:あちーーー!!めりーーー!!ってばかやろー!!
ドラコ:ゴボゴボゴボゴボ
ドミイ:ドラコが気絶した!
ドミイ:お前ら!なんなんだ!?
ドミイ:・・・え?
トナカイ:おやっさん!あっし本当に天ぷらになって食われちまうぜ!
サンタ:うるせー!てめぇのせいだろ!
ドミイ:こ、こいつらは・・・
ドミイ:サンタとトナカイか?
ランケン:オラのケーキどうしてくれるんだなー!
サンタ:こんなとこで油売ってんじゃねーよ!
ドミイ:売ってねぇよ!揚げてたんだよ!揚げたくもねぇけど!
トナカイ:これは罠だ!
サンタ:こいつらぶち殺すか?
トナカイ:賛成だ
ドミイ:待て待て!お前ら名も名乗らずに殺しにかかるのか?
サンタ:ワシの名前か?ワシは……
トナカイ:待て!おやっさん!あっしらの正体は下界のやつらには教えてはならねぇ!
サンタ:ちっ!!
ドミイ:なんだ?おい、赤い服の赤い帽子、白い髭
ドミイ:お前、サンタだろ?
サンタ:違う!
ドミイ:じゃあどう説明してくれるんだ?その赤い服と赤い帽子!
サンタ:これは野球のユニフォームだ
ドミイ:無理があんだろ!なんで赤いユニフォームなんだよ!
サンタ:可愛かったから
ドミイ:女子か!JKみたいなこと言ってんじゃねぇーよ!
ランケン:これがサンタならこの隣の肉はトナカイだな
トナカイ:あっしか?あっしはトナカイじゃねぇし肉でもねぇ!
ドミイ:じゃあなんだってんだよ!
トナカイ:ティラノサウルスだ
ドミイ:嘘つけ!!どこが最大の肉食恐竜だよ!
トナカイ:なんだと!?食いちぎるぞ!?
ドミイ:やってみろ!俺の牙で噛み殺すぞ!
ランケン:おぉー!今夜はトナカイの天ぷらなんだなー!
サンタ:トナカイを天ぷらとはねー!こりゃまたクレイジーだ!
ドミイ:うるせーな!クレイジーはお前らだろ!
ドミイ:おい!ドラコ!いつまで寝てんだよ!起きろ、なんかまた変な奴が来たぞ
ドラコ:・・・ん?
サンタ:メリー!クリスマース!
ドラコ:きゃあああああ!!ひげー!!
ドミイ:お前のビビりのさじ加減もわかんねーよ!
ドラコ:誰なの!?
ドミイ:絶対サンタだと思うけどサンタじゃないって言い張ってる
ドラコ:サンタ?そんなのいるわけないわ、ひげのおじさんよ
ドラコ:ひげの・・・ひげ・・・きゃあああああ!!ひげー!!
ドミイ:お前、過去ひげに何があったんだよ!!
トナカイ:てめぇら!おやっさんをいじるのもいい加減にしろよ!
ドミイ:お、おい、喋るトナカイはさすがにビビるよな?
ドラコ:何このトナカイ、可愛い
ドミイ:お前の情緒を教えてくれ……
ランケン:君たちはなんでここに落ちて来たんだな?
サンタ:好きで落ちてきたわけじゃねぇ、このトナカイがわけわかんねぇウミガメで・・・
サンタ:ウミガメはどこいった?
ランケン:天ぷらにしたんだな
トナカイ:おおい!!あっしのウミガメになんてことしてんだよ!!
ランケン:美味そうだったんだな
トナカイ:ふざけんな!あっしがトナ界で一番のスピードを誇ってたのはこのウミガメのおかげだったんだぞー!
ランケン:天ぷら食べるんだな?
トナカイ:食えるか!クソボケー!
ドラコ:うーるーさーいー!みんな怖いけど静かにしてよ!
ドミイ:急に怒るじゃん
ドラコ:だって!私達、こんな茶番をするためにここに居るわけじゃないでしょ?
ドミイ:茶番って言うなよ!茶番だったけど
サンタ:なんだ?ワシらが来てから茶番になったとでも言いたいのか?
ドラコ:そうよ、そんな暇はないの
ドミイ:まあそうだな、今日はパーティだ!
ドミイ:ガチのサンタとトナカイは用済みなんだよ
サンタ:悲しいこと言うなよ、ちなみにワシらはサンタとトナカイじゃないぜ
ドミイ:いつまでその設定続けるんだ
トナカイ:ん?その卵はなんだ?
ドミイ:おい、触んなよ?これは俺たちの大事な卵だ
サンタ:なんで卵がこんなとこに?
ドラコ:私とドミイの子よ
サンタ:お前ら卵から生まれてくんのかよ!こりゃまたクレイジーだ!
サンタ:貴様は土から生まれてそうだな
ランケン:オラはちゃんとお腹から出てきたんだな
ドミイ:とにかく、クリスマスだろうがなんだろうがサンタとトナカイは邪魔だ
トナカイ:おやっさん、帰るにもウミガメが天ぷらにされたんじゃ帰れねぇぜ?
サンタ:ああ、わかってる、ここは一つ恩でも売って助けてもらうか
ドミイ:ああ?何コソコソしてんだ?
サンタ:何でもないぞー!メリークリスマス!
ドラコ:急に明るく振舞って何よ
サンタ:わぁーはっはっはっは!その卵は君たちの卵かい?
ドミイ:そうだって言ってんだろ
サンタ:いつ産んだんだ?
ドラコ:3ヶ月前よ
サンタ:3か月前?随分温めてるんだな
ドミイ:まあな、いつか生まれるだろうと思ってな
サンタ:何寝ぼけたこと言ってんだ、卵と言えば1ヶ月もすれば生まれるだろ?ドラキュラは生まれるの遅いのか?
ドミイ:いいや、2週間で生まれる
サンタ:ん?じゃあなんで生まれてないんだ?
ドミイ:まだ生まれてないだけだ
サンタ:なんだと?
サンタ:3ヶ月経って生まれないならもうとっくに死んでんだろ
ドミイ:おい!これ以上何も言うな!怒るぞ?
トナカイ:じゃあお前らはこの卵を3ヶ月も温めてたのか
ドラコ:そうよ、私たちが大事に育てればきっと生まれてくるはず
サンタ:何夢みたいなこと言ってんだよ
サンタ:てめぇら現実を見やがれ
ドミイ:サンタの言うことじゃねーな
ランケン:でも、確かに3ヶ月も生まれないとさすがに心配なんだな
ドミイ:大丈夫だ、きっと生まれる
サンタ:バカか!もう死んでんだよ!
ドミイ:そんな事ねぇー!
ドラコ:・・・ドミイもういいよ
ドミイ:・・・ドラコ?
ドラコ:そうだよ、多分この卵はきっと死んでるんだわ
ドミイ:そんな事ないって!
ドラコ:サンタさんの言う通り、現実を見ないと前に進めないよ?ドミイ
ドミイ:・・・なんでだよ
サンタ:・・・はあ
トナカイ:おい、おやっさん、何してんだよ
サンタ:見るに堪えない光景だな、全く、恩を売るのは面倒で仕方ねぇ
サンタ:トナカイ、儀式をはじめるぞ
トナカイ:儀式って・・・あの儀式か?
サンタ:そうだ
トナカイ:ばかやろー!おやっさん、正気か!?
サンタ:あぁ、ここは一肌脱ぐとするぞ
トナカイ:一肌どころじゃねぇだろ、どうなっても知らねーぞ
サンタ:おい、ドラキュラ共
ドミイ:ん?
サンタ:この世にはな、生命を再生させる儀式というものが存在する
サンタ:それは聖夜の日に行うことによって生み出せるものだ
ドミイ:何言ってんだ?おっさん
サンタ:てめぇらの卵を生ませてやる
ドミイ:・・・なんだと?
0:ここから先は自由に演じて貰っても大丈夫です!
0:わちゃわちゃしたりふざけたり何でもありです!
サンタ:並べ!列を崩すな!
ドミイ:はい!
ドラコ:はい!
ランケン:はいだな!
トナカイ:てめぇはちゃんとはいって言え!
ランケン:はい!
サンタ:いいかー?少しでも気を抜いたら儀式は成立しねぇ
ドミイ:なんだよ、儀式って
サンタ:さっきも言ったが卵の生命を再生させる儀式だ
ドラコ:そんなの出来るわけないわ!
サンタ:じゃかあしいわ!!
ドラコ:きゃあああああ!!
サンタ:ワシの言うことに口出しをするな
サンタ:これより儀式を始める
サンタ:ワシの歌を復唱しろ!わかったか!?
ドミイ:はい!
ドラコ:はい!
ランケン:はい!
サンタ:ではいくぞ?
サンタ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!はい!
:ドミイ、ドラコ、ランケン同時に
ドミイ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ドラコ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ランケン:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
トナカイ:バラバラ過ぎる!!
サンタ:おい!同時にって言われて他の奴らの様子を伺いながら言うのはやめろ!
サンタ:この儀式に限らず積極性が大事だ、ちゃんと全員で合わせてやるぞ!
ドミイ:はい!
ドラコ:はい!
ランケン:はい!
サンタ:じゃあ行くぞ!
サンタ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!はい!
:ドミイ、ドラコ、ランケン同時に
ドミイ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ドラコ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ランケン:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
トナカイ:楽しそうじゃない!!
サンタ:おい!今日はクリスマスだぞ!今夜ばかりは楽しく歌わないと命は宿らん!
サンタ:いいかー?物わかりの悪い頭の悪い怪物共
サンタ:元気のあるやつらには元気のあるやつが生まれるんだ
ドミイ:根性論ダル
トナカイ:てめぇなんか言ったか!?
ドミイ:言ってない!
サンタ:もう1回行くぞ!
サンタ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!はい!
:ドミイ、ドラコ、ランケン同時に
ドミイ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ドラコ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ランケン:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
サンタ:今日はー楽しいクリスマスー!はい!
:ドミイ、ドラコ、ランケン同時に
ドミイ:今日はー楽しいクリスマスー!
ドラコ:今日はー楽しいクリスマスー!
ランケン:今日はー楽しいクリスマスー!
サンタ:よーし!いくぞてめぇら!これが合言葉だ!せーの!
:全員一斉に
ドミイ:メリー!クリスマス!
ドラコ:メリー!クリスマス!
ランケン:メリー!クリスマス!
サンタ:メリー!クリスマス!
トナカイ:メリー!クリスマス!
:ピキっピキピキっ
ドミイ:お、おい!卵が・・・
ドラコ:動いてる!?
ランケン:おおぉーー!天ぷらがまた増えるんだなー!
ドミイ:おおい!卵が!卵が動いてるぞ!
ドラコ:もしかして・・・
サンタ:ああ、これが儀式の力だ
トナカイ:はあ〜本当にアホだなーおやっさん
ドミイ:おっさんの力なのか?
サンタ:ああ、察しのいいお前らならわかると思うがワシはサンタだ
ドミイ:いや、わかるだろ
ランケン:ねえ!ねえ!卵がもっと動くんだなー!
:パカーッ!
ドミイ:うおおおおーー!!
ドラコ:う、生まれたー!!!
ドミイ:おい、ちゃんとドラキュラの顔してやがる、牙はまだないぞ!安心しろドラコ!
ドラコ:よかった・・・本当によかった!
ドラコ:サンタさん!ありがとう
サンタ:それほどでもねぇぜ!
ランケン:うえええん!!よかったなぁぁーー!!
ドミイ:おめぇが泣くなよ!
ドミイ:・・・でも、よかった
ドミイ:なあ、おっさん
サンタ:なんだ?
ドミイ:今日がクリスマスだからこの儀式が成立したのか?
サンタ:そうだ、この儀式は生命が蘇る
サンタ:見ろ、天ぷらになったウミガメが生き返ったろ?
トナカイ:おぉーー!!ウミガメも生き返った!よかったぁー!よかったよぉー!
ドミイ:すげぇよ!こんなこと出来るなんてやっぱあんたはすげぇ!
ドミイ:サンタは夢を与えてくれるんだな!
サンタ:わぁーはっはっはっは!夢を与える、あながち間違えじゃないがな
サンタ:クリスマスは本来誰かの誕生日だって言ってたな
サンタ:お前らの子供も、誕生日がクリスマス
サンタ:ちなみにワシの誕生日もクリスマスだ
ドミイ:すげぇよ!本当に感動してる!
ドミイ:ありがとな、おっさん
サンタ:ああ、ウミガメも戻ったことだし、ワシはまた仕事に行くぜ
ドラコ:本当にありがとうございました!
サンタ:礼には及ばねぇ、じゃあな
ランケン:また来るんだな、沢山天ぷら料理振る舞うんだな
トナカイ:てめぇはまたウミガメを天ぷらにしたら許さねぇぞ!
ドミイ:とにかく、また来年も来てくれよ
サンタ:ああ、そうだな
トナカイ:行くぜ、おやっさん
サンタ:わぁーはっはっはっは!
サンタ:じゃあなー!怪物共!
サンタ:メリー!クリスマス!
:ドミイ、ドラコ、ランケン、同時に
ドミイ:メリー!クリスマス!
ドラコ:メリー!クリスマス!
ランケン:メリー!クリスマス!
0:サンタとトナカイはウミガメに乗って空に飛んでいく
ドミイ:は、速すぎだろあのウミガメ
ドラコ:なんだかハチャメチャだったわね
ランケン:んでもいい人たちだったんだなー
ドミイ:うん、俺とドラコの子供が羽化した
ドラコ:もう諦めかけてたけど、よかったわ
ドミイ:うん、また来年、あのサンタさんとトナカイさんに会えたらいいな
ドミイ:そうだな
ランケン:おおい、赤ちゃん、オラの顔で笑うんだな〜
ドミイ:やめろ!ドラコに似たらお前は確実に嫌われるんだぞ
ドラコ:そうだよ、でもさすがにもう慣れ・・・
ランケン:慣れたんだな?
ドラコ:きゃあああああ!!化け物ー!!!
ドミイ:お前も化け物だろー!!
0:空の上では
トナカイ:おやっさん、大丈夫か?
サンタ:わぁーはっはっはっは!何も心配いらねーさ
トナカイ:血だらけじゃねーか、お人好し通り越してバカだぞ、来年からはどうするんだ?
サンタ:サンタなんてこの世界には沢山いるんだ、俺一人居なくなったところで何も変わらねぇ
サンタ:それに、いつだってサンタなんて幻扱いじゃねーか
トナカイ:でもよー夢を与えるサンタはなかなか幻にはならねーぜ?
サンタ:サンタってのはな、夢を与える仕事じゃねぇ。夢を見せる仕事だ
トナカイ:んま、そうだな、あの儀式はサンタの命と引き換えに他の生命を蘇らせる事が出来る
トナカイ:あんたの誕生日があんたの命日になるなんて、死んでもサンタってわけか?
サンタ:ああ、別にいいだろ、ワシは人が笑う姿が好きなんだ
サンタ:だからワシもこうやって笑うのさ
サンタ:わぁーはっはっはっは!
サンタ:生まれたガキと一緒に、元気になれよな
サンタ:幸せになれる合言葉だ、いくぞ?せーの!
:全員一斉に
ドミイ:メリー!クリスマス!
ドラコ:メリー!クリスマス!
ランケン:メリー!クリスマス!
サンタ:メリー!クリスマス!
トナカイ:メリー!クリスマス!
0:〜END〜
ドミイ:おーい、ドラコ、どうだ?温まったか?
ドラコ:う、うん!負けるな私!
0:ドミイとドラコは一つの卵をタオルの摩擦で温めていた
ドミイ:俺たちがついてればきっと大丈夫だ
ドミイ:今日も俺たちの愛情をしっかり注いでるから生まれるはずだ
ドミイ:子供の前でも笑顔で居ような!笑うぞ!ニカッ!
ドラコ:きゃああああ!!牙見せないでぇぇー!!怖すぎ!!
ドミイ:お前も生えてるだろ
ドラコ:私のは私から見えないからいいの!
ドミイ:生まれてくる子供も牙あるぞ?
ドラコ:砕きましょ?
ドミイ:砕かねぇよ!
ドミイ:はぁーそろそろ休憩するかーあいつももう来る頃だろ
ドラコ:あの人だけは呼ばないで!
ランケン:こんばんはなんだなー
ドラコ:きゃあああああ!!化け物ーー!!
ドミイ:お前も化け物だろ
ドミイ:いつになったらランケンのこの顔に慣れるんだ?もうこの家に住んで半年になるぞ?
ドラコ:整形しなさい
ドミイ:お前の問題だろ!
ランケン:オラ、来て大丈夫だったかな?
ドミイ:例のごとくドラコのビビりが発動してるだけだ、気にすんな
ランケン:そうなんだな、相変わらず奥さんオラの顔見て照れてくれてるんだな
ドミイ:どこが照れてんだよ!お前もお前だな!
ランケン:んはははは、ドミイ君面白いな、これ、おすそ分けなんだな
ドミイ:おー!ありがとう!これはなんだ?
ランケン:マカロンの天ぷらだな
ドミイ:なんで天ぷらにしたんだよ!
ランケン:甘みが増すんだな
ドミイ:知るか!スイーツに油入れるな!
ドラコ:早く出ていってよー!
ランケン:んはははは、奥さん、今日はクリスマスなんだな、ケーキも天ぷらにしたんだな
ドラコ:天ぷらの前に二重整形してー!!
0:そして、空の世界では
サンタ:わぁーはっはっはっは!冷えきってるぜぇー!
サンタ:よう!トナカイ!今は時速何キロだー?
トナカイ:へっへっへ!今は時速400キロぐれーだぜ!おやっさん!
サンタ:たまんねーな!血が騒ぐぜぇ〜!
トナカイ:ったりめーよ!あっしはトナ界で1番はえートナカイさ!
トナカイ:おやっさん!あっしが今年のパートナーでよかったな!
サンタ:わぁーはっはっはっは!仕事がはかどるぜぇー!
トナカイ:おやっさん、他のサンタとはちげーな。他のサンタはふぉっふぉっふぉっ。みてーな笑い方するぜー?
サンタ:てめーに言われたくはねーなトナカイよぉ〜!
サンタ:他のトナカイはソリにワシを乗せるがお前のこれはなんだ?
トナカイ:ウミガメだ
サンタ:こりゃまたクレイジーだ!ウミガメに乗って仕事なんてしたことねぇー!おもしれーぞトナカイ!
トナカイ:そりゃーどうもな!
サンタ:でもよーこのウミガメはどうやって走ってんだ?
トナカイ:屁だ
サンタ:屁だと!?産卵しねぇか?
トナカイ:するわけねーさ!こいつのガスはタートルターボって言うんだ
サンタ:まんまじゃねーか!
トナカイ:200キロまでは走れるから安心してくれ!
サンタ:200キロって・・・少ねーだろ!
トナカイ:そうだな!燃料が切れたらあっしらは落ちるだけさ
サンタ:呑気なこと言ってんじゃねー!早く止めやがれ!
トナカイ:止め方なんて知らねーよ!ウミガメだからな!
サンタ:最低なトナカイだ!サーロインにしてやろうか!?
トナカイ:レアで頼むぞ!
サンタ:ふざけんじゃねー!おい!本当に落ちるぞ!
トナカイ:あぁ!落ちるぜ!おやっさん!
サンタ:うわああああああ!!!
0:そして、外の世界では
ドミイ:だから!油に揚げようとすんなって!
ランケン:油に入れると油が増すんだな
ドミイ:あたりめーだろ!
ドラコ:油怖いぃー!熱いー!
ランケン:油が跳ねるんだなー!
ドラコ:顔が怖いー!!
ドミイ:うるさーい!!
サンタ:あああああああーー!!!
サンタ:メリークリスマス!!
0:空からサンタとトナカイが落ちてくる
ドミイ:ええぇーー!!!
ドラコ:きゃあああああ!!空からなんか落ちてきたあー!!
ランケン:ああああーー!オラの油がひっくり返ったんだなー!
サンタ:あちーーー!!めりーーー!!ってばかやろー!!
ドラコ:ゴボゴボゴボゴボ
ドミイ:ドラコが気絶した!
ドミイ:お前ら!なんなんだ!?
ドミイ:・・・え?
トナカイ:おやっさん!あっし本当に天ぷらになって食われちまうぜ!
サンタ:うるせー!てめぇのせいだろ!
ドミイ:こ、こいつらは・・・
ドミイ:サンタとトナカイか?
ランケン:オラのケーキどうしてくれるんだなー!
サンタ:こんなとこで油売ってんじゃねーよ!
ドミイ:売ってねぇよ!揚げてたんだよ!揚げたくもねぇけど!
トナカイ:これは罠だ!
サンタ:こいつらぶち殺すか?
トナカイ:賛成だ
ドミイ:待て待て!お前ら名も名乗らずに殺しにかかるのか?
サンタ:ワシの名前か?ワシは……
トナカイ:待て!おやっさん!あっしらの正体は下界のやつらには教えてはならねぇ!
サンタ:ちっ!!
ドミイ:なんだ?おい、赤い服の赤い帽子、白い髭
ドミイ:お前、サンタだろ?
サンタ:違う!
ドミイ:じゃあどう説明してくれるんだ?その赤い服と赤い帽子!
サンタ:これは野球のユニフォームだ
ドミイ:無理があんだろ!なんで赤いユニフォームなんだよ!
サンタ:可愛かったから
ドミイ:女子か!JKみたいなこと言ってんじゃねぇーよ!
ランケン:これがサンタならこの隣の肉はトナカイだな
トナカイ:あっしか?あっしはトナカイじゃねぇし肉でもねぇ!
ドミイ:じゃあなんだってんだよ!
トナカイ:ティラノサウルスだ
ドミイ:嘘つけ!!どこが最大の肉食恐竜だよ!
トナカイ:なんだと!?食いちぎるぞ!?
ドミイ:やってみろ!俺の牙で噛み殺すぞ!
ランケン:おぉー!今夜はトナカイの天ぷらなんだなー!
サンタ:トナカイを天ぷらとはねー!こりゃまたクレイジーだ!
ドミイ:うるせーな!クレイジーはお前らだろ!
ドミイ:おい!ドラコ!いつまで寝てんだよ!起きろ、なんかまた変な奴が来たぞ
ドラコ:・・・ん?
サンタ:メリー!クリスマース!
ドラコ:きゃあああああ!!ひげー!!
ドミイ:お前のビビりのさじ加減もわかんねーよ!
ドラコ:誰なの!?
ドミイ:絶対サンタだと思うけどサンタじゃないって言い張ってる
ドラコ:サンタ?そんなのいるわけないわ、ひげのおじさんよ
ドラコ:ひげの・・・ひげ・・・きゃあああああ!!ひげー!!
ドミイ:お前、過去ひげに何があったんだよ!!
トナカイ:てめぇら!おやっさんをいじるのもいい加減にしろよ!
ドミイ:お、おい、喋るトナカイはさすがにビビるよな?
ドラコ:何このトナカイ、可愛い
ドミイ:お前の情緒を教えてくれ……
ランケン:君たちはなんでここに落ちて来たんだな?
サンタ:好きで落ちてきたわけじゃねぇ、このトナカイがわけわかんねぇウミガメで・・・
サンタ:ウミガメはどこいった?
ランケン:天ぷらにしたんだな
トナカイ:おおい!!あっしのウミガメになんてことしてんだよ!!
ランケン:美味そうだったんだな
トナカイ:ふざけんな!あっしがトナ界で一番のスピードを誇ってたのはこのウミガメのおかげだったんだぞー!
ランケン:天ぷら食べるんだな?
トナカイ:食えるか!クソボケー!
ドラコ:うーるーさーいー!みんな怖いけど静かにしてよ!
ドミイ:急に怒るじゃん
ドラコ:だって!私達、こんな茶番をするためにここに居るわけじゃないでしょ?
ドミイ:茶番って言うなよ!茶番だったけど
サンタ:なんだ?ワシらが来てから茶番になったとでも言いたいのか?
ドラコ:そうよ、そんな暇はないの
ドミイ:まあそうだな、今日はパーティだ!
ドミイ:ガチのサンタとトナカイは用済みなんだよ
サンタ:悲しいこと言うなよ、ちなみにワシらはサンタとトナカイじゃないぜ
ドミイ:いつまでその設定続けるんだ
トナカイ:ん?その卵はなんだ?
ドミイ:おい、触んなよ?これは俺たちの大事な卵だ
サンタ:なんで卵がこんなとこに?
ドラコ:私とドミイの子よ
サンタ:お前ら卵から生まれてくんのかよ!こりゃまたクレイジーだ!
サンタ:貴様は土から生まれてそうだな
ランケン:オラはちゃんとお腹から出てきたんだな
ドミイ:とにかく、クリスマスだろうがなんだろうがサンタとトナカイは邪魔だ
トナカイ:おやっさん、帰るにもウミガメが天ぷらにされたんじゃ帰れねぇぜ?
サンタ:ああ、わかってる、ここは一つ恩でも売って助けてもらうか
ドミイ:ああ?何コソコソしてんだ?
サンタ:何でもないぞー!メリークリスマス!
ドラコ:急に明るく振舞って何よ
サンタ:わぁーはっはっはっは!その卵は君たちの卵かい?
ドミイ:そうだって言ってんだろ
サンタ:いつ産んだんだ?
ドラコ:3ヶ月前よ
サンタ:3か月前?随分温めてるんだな
ドミイ:まあな、いつか生まれるだろうと思ってな
サンタ:何寝ぼけたこと言ってんだ、卵と言えば1ヶ月もすれば生まれるだろ?ドラキュラは生まれるの遅いのか?
ドミイ:いいや、2週間で生まれる
サンタ:ん?じゃあなんで生まれてないんだ?
ドミイ:まだ生まれてないだけだ
サンタ:なんだと?
サンタ:3ヶ月経って生まれないならもうとっくに死んでんだろ
ドミイ:おい!これ以上何も言うな!怒るぞ?
トナカイ:じゃあお前らはこの卵を3ヶ月も温めてたのか
ドラコ:そうよ、私たちが大事に育てればきっと生まれてくるはず
サンタ:何夢みたいなこと言ってんだよ
サンタ:てめぇら現実を見やがれ
ドミイ:サンタの言うことじゃねーな
ランケン:でも、確かに3ヶ月も生まれないとさすがに心配なんだな
ドミイ:大丈夫だ、きっと生まれる
サンタ:バカか!もう死んでんだよ!
ドミイ:そんな事ねぇー!
ドラコ:・・・ドミイもういいよ
ドミイ:・・・ドラコ?
ドラコ:そうだよ、多分この卵はきっと死んでるんだわ
ドミイ:そんな事ないって!
ドラコ:サンタさんの言う通り、現実を見ないと前に進めないよ?ドミイ
ドミイ:・・・なんでだよ
サンタ:・・・はあ
トナカイ:おい、おやっさん、何してんだよ
サンタ:見るに堪えない光景だな、全く、恩を売るのは面倒で仕方ねぇ
サンタ:トナカイ、儀式をはじめるぞ
トナカイ:儀式って・・・あの儀式か?
サンタ:そうだ
トナカイ:ばかやろー!おやっさん、正気か!?
サンタ:あぁ、ここは一肌脱ぐとするぞ
トナカイ:一肌どころじゃねぇだろ、どうなっても知らねーぞ
サンタ:おい、ドラキュラ共
ドミイ:ん?
サンタ:この世にはな、生命を再生させる儀式というものが存在する
サンタ:それは聖夜の日に行うことによって生み出せるものだ
ドミイ:何言ってんだ?おっさん
サンタ:てめぇらの卵を生ませてやる
ドミイ:・・・なんだと?
0:ここから先は自由に演じて貰っても大丈夫です!
0:わちゃわちゃしたりふざけたり何でもありです!
サンタ:並べ!列を崩すな!
ドミイ:はい!
ドラコ:はい!
ランケン:はいだな!
トナカイ:てめぇはちゃんとはいって言え!
ランケン:はい!
サンタ:いいかー?少しでも気を抜いたら儀式は成立しねぇ
ドミイ:なんだよ、儀式って
サンタ:さっきも言ったが卵の生命を再生させる儀式だ
ドラコ:そんなの出来るわけないわ!
サンタ:じゃかあしいわ!!
ドラコ:きゃあああああ!!
サンタ:ワシの言うことに口出しをするな
サンタ:これより儀式を始める
サンタ:ワシの歌を復唱しろ!わかったか!?
ドミイ:はい!
ドラコ:はい!
ランケン:はい!
サンタ:ではいくぞ?
サンタ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!はい!
:ドミイ、ドラコ、ランケン同時に
ドミイ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ドラコ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ランケン:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
トナカイ:バラバラ過ぎる!!
サンタ:おい!同時にって言われて他の奴らの様子を伺いながら言うのはやめろ!
サンタ:この儀式に限らず積極性が大事だ、ちゃんと全員で合わせてやるぞ!
ドミイ:はい!
ドラコ:はい!
ランケン:はい!
サンタ:じゃあ行くぞ!
サンタ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!はい!
:ドミイ、ドラコ、ランケン同時に
ドミイ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ドラコ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ランケン:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
トナカイ:楽しそうじゃない!!
サンタ:おい!今日はクリスマスだぞ!今夜ばかりは楽しく歌わないと命は宿らん!
サンタ:いいかー?物わかりの悪い頭の悪い怪物共
サンタ:元気のあるやつらには元気のあるやつが生まれるんだ
ドミイ:根性論ダル
トナカイ:てめぇなんか言ったか!?
ドミイ:言ってない!
サンタ:もう1回行くぞ!
サンタ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!はい!
:ドミイ、ドラコ、ランケン同時に
ドミイ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ドラコ:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
ランケン:ジングルベール、ジングルベール、鈴がー鳴るー!
サンタ:今日はー楽しいクリスマスー!はい!
:ドミイ、ドラコ、ランケン同時に
ドミイ:今日はー楽しいクリスマスー!
ドラコ:今日はー楽しいクリスマスー!
ランケン:今日はー楽しいクリスマスー!
サンタ:よーし!いくぞてめぇら!これが合言葉だ!せーの!
:全員一斉に
ドミイ:メリー!クリスマス!
ドラコ:メリー!クリスマス!
ランケン:メリー!クリスマス!
サンタ:メリー!クリスマス!
トナカイ:メリー!クリスマス!
:ピキっピキピキっ
ドミイ:お、おい!卵が・・・
ドラコ:動いてる!?
ランケン:おおぉーー!天ぷらがまた増えるんだなー!
ドミイ:おおい!卵が!卵が動いてるぞ!
ドラコ:もしかして・・・
サンタ:ああ、これが儀式の力だ
トナカイ:はあ〜本当にアホだなーおやっさん
ドミイ:おっさんの力なのか?
サンタ:ああ、察しのいいお前らならわかると思うがワシはサンタだ
ドミイ:いや、わかるだろ
ランケン:ねえ!ねえ!卵がもっと動くんだなー!
:パカーッ!
ドミイ:うおおおおーー!!
ドラコ:う、生まれたー!!!
ドミイ:おい、ちゃんとドラキュラの顔してやがる、牙はまだないぞ!安心しろドラコ!
ドラコ:よかった・・・本当によかった!
ドラコ:サンタさん!ありがとう
サンタ:それほどでもねぇぜ!
ランケン:うえええん!!よかったなぁぁーー!!
ドミイ:おめぇが泣くなよ!
ドミイ:・・・でも、よかった
ドミイ:なあ、おっさん
サンタ:なんだ?
ドミイ:今日がクリスマスだからこの儀式が成立したのか?
サンタ:そうだ、この儀式は生命が蘇る
サンタ:見ろ、天ぷらになったウミガメが生き返ったろ?
トナカイ:おぉーー!!ウミガメも生き返った!よかったぁー!よかったよぉー!
ドミイ:すげぇよ!こんなこと出来るなんてやっぱあんたはすげぇ!
ドミイ:サンタは夢を与えてくれるんだな!
サンタ:わぁーはっはっはっは!夢を与える、あながち間違えじゃないがな
サンタ:クリスマスは本来誰かの誕生日だって言ってたな
サンタ:お前らの子供も、誕生日がクリスマス
サンタ:ちなみにワシの誕生日もクリスマスだ
ドミイ:すげぇよ!本当に感動してる!
ドミイ:ありがとな、おっさん
サンタ:ああ、ウミガメも戻ったことだし、ワシはまた仕事に行くぜ
ドラコ:本当にありがとうございました!
サンタ:礼には及ばねぇ、じゃあな
ランケン:また来るんだな、沢山天ぷら料理振る舞うんだな
トナカイ:てめぇはまたウミガメを天ぷらにしたら許さねぇぞ!
ドミイ:とにかく、また来年も来てくれよ
サンタ:ああ、そうだな
トナカイ:行くぜ、おやっさん
サンタ:わぁーはっはっはっは!
サンタ:じゃあなー!怪物共!
サンタ:メリー!クリスマス!
:ドミイ、ドラコ、ランケン、同時に
ドミイ:メリー!クリスマス!
ドラコ:メリー!クリスマス!
ランケン:メリー!クリスマス!
0:サンタとトナカイはウミガメに乗って空に飛んでいく
ドミイ:は、速すぎだろあのウミガメ
ドラコ:なんだかハチャメチャだったわね
ランケン:んでもいい人たちだったんだなー
ドミイ:うん、俺とドラコの子供が羽化した
ドラコ:もう諦めかけてたけど、よかったわ
ドミイ:うん、また来年、あのサンタさんとトナカイさんに会えたらいいな
ドミイ:そうだな
ランケン:おおい、赤ちゃん、オラの顔で笑うんだな〜
ドミイ:やめろ!ドラコに似たらお前は確実に嫌われるんだぞ
ドラコ:そうだよ、でもさすがにもう慣れ・・・
ランケン:慣れたんだな?
ドラコ:きゃあああああ!!化け物ー!!!
ドミイ:お前も化け物だろー!!
0:空の上では
トナカイ:おやっさん、大丈夫か?
サンタ:わぁーはっはっはっは!何も心配いらねーさ
トナカイ:血だらけじゃねーか、お人好し通り越してバカだぞ、来年からはどうするんだ?
サンタ:サンタなんてこの世界には沢山いるんだ、俺一人居なくなったところで何も変わらねぇ
サンタ:それに、いつだってサンタなんて幻扱いじゃねーか
トナカイ:でもよー夢を与えるサンタはなかなか幻にはならねーぜ?
サンタ:サンタってのはな、夢を与える仕事じゃねぇ。夢を見せる仕事だ
トナカイ:んま、そうだな、あの儀式はサンタの命と引き換えに他の生命を蘇らせる事が出来る
トナカイ:あんたの誕生日があんたの命日になるなんて、死んでもサンタってわけか?
サンタ:ああ、別にいいだろ、ワシは人が笑う姿が好きなんだ
サンタ:だからワシもこうやって笑うのさ
サンタ:わぁーはっはっはっは!
サンタ:生まれたガキと一緒に、元気になれよな
サンタ:幸せになれる合言葉だ、いくぞ?せーの!
:全員一斉に
ドミイ:メリー!クリスマス!
ドラコ:メリー!クリスマス!
ランケン:メリー!クリスマス!
サンタ:メリー!クリスマス!
トナカイ:メリー!クリスマス!
0:〜END〜