声劇台本置き場

男：メリークリスマス！ 女：メリークリスマス！ 0：乾杯、飲み物を飲み干す2人 男：いやぁ、今年のクリスマスは日曜で良かったよ 女：うん、そうね、平日だといつも仕事で間に合わないもんね 男：ご...ごめんって 女：いいのよ、別に...間に合わなくてもちゃんと来てくれるから 男：そりゃ来るよ！なんてたって君のためだもの 女：うふふ、ありがと...でも、明日大丈夫なの？ 男：ん？ 女：だって今日は日曜日じゃない 男：そうだね 女：明日も仕事、早いんでしょ？ 男：ああ、それなら大丈夫 女：大丈夫？ 男：明日は仕事お休みなんだ 女：お休み？なんでまた 男：ん〜、なんでだろうね？社長の考えることはよくわかんないな 女：...でも、それなら良かった... 男：良かった？何が？ 女：もう、言わせないでよ... 男：... 女：... 0：2人同時に 男：...あのさ！ 女：...あのさ！ 0：沈黙 男：... 女：... 0：2人同時に 男：...あの！ 女：...あの！ 0：沈黙 男：... 女：... 男：...お先にどうぞ 女：...そちらこそ、私に遠慮しないで 男：...それじゃあ、先に言うよ 女：うん 男：...あの、さ...俺たちってさ、付き合ってもう5年じゃん 女：そうね 男：それでさ、俺考えてたんだ...ずっとこのままでいいのかって 女：... 0：深呼吸 男：...スゥー、フゥー... 男：俺と...結婚、してくれないか 女：結婚！？ 男：...うん 女：あ、あ、あ... 男：迷惑...かな 女：迷惑じゃないよ！むしろ嬉しい...！ただ... 男：ただ...？ 女：いきなりよ！いきなりのことで脳の処理が落ち着いてないの！ 男：ごめんね 女：謝らないで！凄く嬉しいんだから！ 男：...答えは 女：(食い気味)もちろんOKよ！むしろあなたから切り出してくれてとても嬉しいわ！ 男：(若干引き気味)...う、うん...それはとても嬉しいよ... 女：えへへー 男：...ところできみは？ 女：ん？ 男：さっきなにか言いかけてたようだけど 女：あ、ああ 男：...で、なんだったの？ 女： ...明日休みだって言ったじゃん 男：うん、言ったね 女：だから、朝まで...イチャイチャしたいって... 男：なんだ、そんなことか 女：(照れ隠しの早口)だっていつもクリスマスは来てくれるけどゆっくりイチャつきもできないしだから！それに！最近忙しくて！その！セッ... 男：(女のセリフに被せて)いいよ 女：うん？ 男：いいよ、俺は 女：えっ 男：寂しかったんだよね 女：...うん 男：...行こっか 女：...うん 0：ベッドに移動 男：... 女：... 0：男、女にキスする 男：... 女：...ん... 0：しばらくキス 男：...っはぁ...ごめんね...放ったらかしにしちゃってたよね 女：...ううん、いいの 女：今日こうして一緒にいられるし、プロポーズも聞けたし、最高のクリスマスだよ 男：...そう、それならよかった 女：...ねぇ、きて 男：...うん 三：そうして、2人は性の6時間を過ごすのであった... 女：... 男：... 三：... 男：誰！！！！！！！？ 三：あ、どうも、サンタさんです 男：サンタさん！？ 女：わぁ、サンタさんって存在してたんだ 男：いや、まずそういう問題じゃないでしょ！？ 女：私ね、サンタさんなんて見た事ないから新鮮！ 男：ねぇ、もっとこの状況に疑問をもとうよ！ 女：私の小さい頃はお兄ちゃんがサンタさんしてくれたの 女：1回きりだったけど... 女：うち、パパが居なかったからさ 男：ゴーイングマイウエイ！！ 三：あ、私の事は無視してもらっていいので続きをどうぞ 男：無視できないのよ！ 三：イッちゃってー！ヤッちゃってー！ 男：掛け声が最悪！ 女：…きて 男：きみもきみでなかなか肝が座ってるな！ 三：…じゃあなんですか！三人でやりたいんですか！乱交パーティーですか！？ 女：…優しくしてね 男：状況が悪化！ 男：…んで！あんたは誰なの！ 三：サンタです 男：サンタ？ 三：はい、通りすがりの 女：なんか変なおじさんみたい 三：はい、ワタスが変なおじさんです 三：あ、変なおじさん！あ、変なおじさん！変なおじさんったら変なおじさん！ 女：おもしろーい 男：ちょっと黙ってて、話が進まない 女：むぅ… 男：…んで？変なサンタさん？なんの御用で？ 三：…ああ、忘れてました！プレゼントです 男：いらん、帰れ 三：そんな！そんな事言わずに！先っぽだけ！先っぽだけだから！ 男：プレゼントに先っぽもクソもないだろ 三：先っぽは…ありまぁす！はいこれ 女：わぁ、変なおじさんからプレゼントもらった！ 三：はい、これはディル 男：（遮るように）いらん、返す 三：へぶしっ！ 女：立派だったのに… 男：ねぇ、子供のときに教わらなかった？知らない人から変なものもらっちゃいけませんって 女：教わったよ！ 男：じゃああれは 女：あれはいいものだ 男：ギャン！ 三：…あなたなんなんですか、さっきから！さも私を変質者みたいに…！ 男：まごうことなき変質者だろ、鏡見ろ 三：…わぁ、イケメン… 男：あぁぁ、こいつナルシーだったかぁ 三：ねぇねぇ、お嬢さん 女：なぁに？ 三：この鏡に写ってるイケメンはだぁれ？ 女：（冷たく低い声で）知るかよ 三：さっきまでの格差！！ 男：…そもそもなんでここにいるんだ？ここ、オートロックだよな？ 女：ベランダは開いてたよ 男：ベランダ！？ 三：ちょっと防犯意識低すぎやしませんかね～ 男：お前が言うな！ 三：ひでぶっ！ 男：…んで、ベランダが開いていたから侵入したと 三：そうだよ 女：現代のねずみ小僧～ 三：えへへ 男：褒めてないから、あとこいつに話しかけるのやめて？本当に話が進まない 女：はぁい 男：いつからだ？いつからいた？ 三：ええと…確か…彼女さんが「カーンチ！セックスしよっ」って言ったところから… 男：… 三：あれ、どうしました？ 男：…色々突っ込みたいが、どこから突っ込めばいいのかわからん 三：ええ～、童貞？ 女：童貞が許されるのは小学生までだよね～ 三：キャハハ 男：フンッ！ 三：あじゃぱ！ 男：…まず、俺の名前はカンチじゃない 男：そして… 三：そして 男：そしてあいつはそんな東京ラブストーリーみたいなことは… 女：？ 男：言ったなぁ…俺遮っちゃったけど…言いかけてたなぁ… 三：でしょ？ 男：なんでドヤ顔してんの 三：私ウソ付かない！ウソつかないよ！ 男：フンッ！ 三：しぶし！ 男：んで、結局なんのために侵入したの 三：性の6時間を間近で見ようと… 男：性…は？なんて？ 三：性の6時間 女：男女がクリスマスで一つにつながる時間のことを言うんだよ 男：… 三：12月24日の午後9時から翌25日の午前3時までの6時間は 三：1年間で最もセックスをする人の多い「性の6時間」です。 三：貴方の知り合いや友人ももれなくセックスをしています。 三：普段はあどけない顔して世間話してるあの娘もセックスをしています。 三：貴方が片想いしているあの綺麗な女性もセックスをしています。 三：貴方にもし年頃の娘さんや姉・妹がいて、いま家にいないのでしたら間違いなくセックスしてます。 三：貴方と別れたあの娘も貴方がその娘にやってきたことを別の男にやられています。 三：貴方の将来の恋人や結婚する相手は、いま違う男のいちもつでヒィヒィ言っています。 三：貴男が憧れているあのお兄さんやオジサマ方も今宵はベッドであおおーっ!!と他の男性と一夜を共にしていることでしょう。 三：すべてを諦めましょう。そして、ともに戦いましょう。 女：ニコニコ大百科、「性の6時間（ヤリマクリスマス）」より引用だよ～ 男：…やっぱり不審者じゃねーか 三：何を言うんです！私は！愛の求道者なんですよ！ 男：なにが「求道者」じゃ！不審者め！ 三：あー、はいはい、そこまで言うならわかりましたよ 男：な、なんだよ 三：みたけりゃ見せてやるよ 男：…なにこれ 三：チン 女：ちっちゃ… 三：グエハァ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ 男：なんか今日一ダメージ食らってるなあいつ 三：ハァハァ…やりますねぇ… 男：俺なんもやってないけど 女：女の子の「あれ」かと思った 三：グゥオアアアアアアアアアアアア！！！！！！！！！！！！！！！！！ 男：流石にそれは言い過ぎだと思うぞ・・・ 三：まさかのクリクリスぅー！！！！！！！！！！ 男：同じ男としてかわいそうになってきた 男：ね？やめてあげよ？これで不全になったらかわいそうだよ 女：…チッ、命拾いしたな、短小ポークビッツ！ 男：なんでまたエグリに行くの？ 三：ハァ…ハァ…んん…イイ… 男：こいついけない扉開いちゃってるぞ 女：そもそも不審者の時点で変な扉は常に開放状態じゃない？ 男：それもそうか 三：…これを見たまえ！ 男：これは 女：世界サンタクロース協会会員…？ 三：私の身分を証明してくれるシロモノだ 男：世界サンタクロース協会って確か… 三：そうだ…世界中のサンタが集まる…いわば本部だ 男：本当にサンタだったんだ… 三：まぁこれはおれが徹夜して作ったものだけど 男：偽物じゃねーか！ 三：何を言ってるんだ、正当性さえ確認できればそれでいいんだよ 三：戊辰戦争でも長州が錦の御旗を作って幕府軍を追い詰めただろ？ 男：なんの話ししてるんだよ 男：お前がやってるのは経歴詐称だろ 男：正当化しようとすんな 三：詐称というものは自らを正当化をするためにやるもんじゃないのかね？ 男：開き直ってんじゃねーよ 女：深い...！ 男：うん？今の話のどこに深さを感じた？不快感しかなかったよ？ 女：戊辰戦争の話 男：どこに深みを感じてるの？ 三：やっぱりそう思う～？ 女：思う思う～ 三：やっぱり｢話せる｣人は違うね〜 女：ね〜 男：あれ？俺の彼女ってこんなにアホだったっけ？ 女：アホじゃないもん 男：え 女：アホじゃ！ないもん！！！！！！！！！！！ 男：うん、そうだね、アホじゃないね、ごめんね 女：(号泣)アホじゃ！！！！！ないもん！！！！！！！！！！！！！！！！ 男：ごめん、言い過ぎたって、ごめんね 女：(号泣)アホじゃないもん！！！！！！！！！！！ 男：アホじゃないよ、とっても賢くてかわいいね 女：(泣きながら)かわいい...？ 男：うんうん、とってもかわいいよ 女：... 男：(棒読み)あー、こんなかわいい彼女がいる俺幸せだなー 女：えへへ、かわいい...えへへ... 三：あー、いい雰囲気だな、俺がいやらしい雰囲気にしてやるぜ 女：ねぇ... 男：ん？ 三：セークロス！セークロス！ 女：セック... 三：(被せて大声で)セークロス！セークロス！ 男：うるせーよ！ 三：ぐべらっ！ 0：殴られた勢いで仮装が剥げる 女：...お兄ちゃん...！？ 男：え 女：お兄ちゃん！お兄ちゃんだよね！？ 三：... 女：お兄ちゃん！覚えてないの！？私だよ！妹の！三田(さんだ)アスカだよ！ 三：あ...アスカ... 男：なんか流れ変わったな 女：そうだよ！妹のアスカだよ！ 三：... 女：お兄ちゃん、会いたかった！なんで...いきなり、姿を...寂しかったんだよ！ 三：ごめん...これにはわけがあるんだ 女：...ワケなんて、どうでもいいの...また会えたことが...嬉しい 三：... 女：お兄ちゃんが、急にいなくなって、私悲しかった... 三：...ごめんな...別にアスカのことが嫌いになっていなくなったわけじゃないんだ 三：俺もアスカのことは大好きさ 女：... 三：アスカが男とセックスしている時も俺は遠くからアスカを見守っていた 男：なんか歪んでんな、愛情が 三：その度に脳が破壊されるんだ... 男：純愛過激派も難儀だな 三：だから今回も...アスカのセックスを見守ろうと... 男：なんかいい話みたいになってるけど普通に犯罪だからな 女：ねぇ、覚えてる...？ 三：うん？ 女：私が小さい頃、お兄ちゃん、サンタさんになってプレゼントをくれたことあったよね 三：ああ、あったなぁ、そんなこと 女：あの日以来、お兄ちゃんがいなくなっちゃって… 三：アスカのお腹のとこの靴下にお兄ちゃんの煙突をぶっ刺そうとしたら家を追い出されちゃったんだ 男：外道じゃねーか 三：幼いながらも大人になっていくアスカの体がとても魅力的だった 三：お兄ちゃんの煙突はもうスカイツリー 男：こいつの倫理観どうなってんの？ 三：アスカのクリスマスを性の6時間したい 女：…やっと会えたお兄ちゃん、私の成長した姿を…見て 男：や、やめて！こいつにそこまでしなくていいよ！っていうかアスカって名前だったんだ 三：サンタ、イッキまーす！！！！！ 男：やめろつってんだろ！ 0：男のケリがみぞおちクリーンヒット 三：ゲルググ！ 男：アスカもアスカだよ！こんなやつに何やってんの！ 女：ごめんなさい 男：もう… 三：覗きもだめ！セクロスもだめ！ダメダメダメ！じゃあなんだったらいいんですか！ 男：全部ダメに決まってんだろ不審者 三：じゃあもう彼氏さんに挿れるしかないじゃないですか！ 男：なんでそうなる 三：クリスマス！ボッチなんです！ぼくの煙突が可哀想じゃないんですか！ 男：いや別に 女：やっちゃえやっちゃえ！ 男：うん、そこは止めようよ 男：ノッちゃダメだよね 女：えー 男：えーじゃありません 三：…隙ありィィィィィィィィ！オラァ！ 男：ぬふぅ 女：きゃぁぁぁ！！！ 0：ブラックアウト 男：…ハッ！？ 男：なんかクソみたいな夢だったな… 女：すぅ～すぅ～ 男：…寝顔、かわいいな 女：…ん～、好き… 男：…俺も、愛してるよ 0：男、女にキス 三：昨夜は、お楽しみでしたね 男：… 三：… 男：誰！？ 三：サンタです 三：昨晩の激しいプレイ、しかと記録させていただきました 男：きゃあああああ！不審者ああああ！ 三：私は不審者などではない 三：私だ 男：不審者が社長ぉぉぉぉぉぉぉ！？ 三：メリークリスマス 男：もしもしポリスメン！ 0：サンタ逮捕 女：…逮捕、されちゃったね 男：社長、三田（さんた）って名字だったんだ 女：嘘はついてなかったんだね 男：そこだけな！