台本概要
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タイトル | 拝啓 |
---|---|
作者名 | クレット (@porito_Caracal) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
私 | 女 | 24 | |
僕 | 男 | 26 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
私:拝啓
私:そちらは雨ですか?こっちはもうずっと雨です。おかげで布団が干せなくて寝る時心地が悪いです。
私:でも、心地よい湿気が肌を湿らせるので涼しくてお昼寝が捗ります。お日様は無いけど…
私:どうですか?この異常気象の原因は分かりましたか?もう数年も降り続いていますが、まだ晴れませんね。そろそろお日様がみたいなぁ
私:庭のお花もなんだか元気がなさそう…あ、そうそう、あなたのワンちゃんが寂しそうでしたよ?そろそろ帰ってきてあげてください。
私:私も会いたいです。
私:どうかこの手紙が無事にあなたに届きますように。
私:あなたを愛する専業主婦より
僕:急啓!!
僕:ついにわかったよ!そっちに帰れる日がね
僕:来月初週の日曜日、この日帰れることになりました。久しぶりに、君の作った肉じゃがが食べたいなぁ…なんてリクエストは大丈夫ですか?
僕:あまり帰れなくて申し訳ないと思いますが、首を長くして待っていてくれると嬉しいです。
僕:ちなみに、雨は日に日に強くなってますが、まだまだ原因究明は遠い…でも必ず原因を見つけるので、今しばらく待っていてください。僕の植えたトマトもしおれてしまったかな?
僕:君の言うとうり太陽と愛犬が恋しいです。家は君の明るさで照らして上げてください、きっとみんなの希望になれるはずです。
僕:家を守ってくれる君に最大限の感謝と敬意を
僕:君を愛する研究者より
私:拝啓
私:肉じゃが、了解しました。あなた学生の時からこればかりでしたものね
私:そんなに美味しいですか?まぁ、肉じゃが作って待っときます。どうせ着くのは午後の十時でしょ?
私:そうだ、あなたのトマト、まだ青いけど以外にも元気に育って実がなったので頃合になったら美味しく頂こうと思います。
私:あなたが帰った時もそれを使ったご飯、何か考えときますね。
私:それと私の心に降る雨も原因を探ってくれませんか?
私:何となくあなたに合えば止む気もするのですが…でも、1日や2日じゃ足りませんね、そろそろお盆もあります。長期休暇も取ってきてください。
私:願わくば私の願いが届きますように
私:あなたの温もりに焦がれる人より
僕:拝啓
僕:お盆は休めそうです。秋田から高名な先生がいらしたので、少し余裕が出来ました。
僕:僕も君に会いたい、もう少し待っていてください。本当に待たせてばかりで申し訳ないけど……
僕:それと、僕の愛犬は元気ですか?そろそろ12歳の誕生日です。もう結構な歳だから少し心配で近況が気になります。
僕:次は君とのツーショットでも送ってくれると嬉しいでな。
僕:でも、そっちにばかりやらせるのも気が悪いので、研究所で特に仲のいい仲間達との写真を送っておきます。みんな仏頂面で申し訳ないな…
僕:それじゃ、来週の日曜日、少しばかりお土産を用意しておきますね。
僕:君からの愛を受ける幸せものより
私:今日は彼が帰ってくる日
僕:今日は彼女に会える日
私:ガチャ、という玄関を開ける音と共に彼の声が聞こえる
僕:ただいまぁ
私:おかえり、ご飯できてるから一緒に食べよ
僕:うん、ありがとう、あと、おまたせ
私:本当にね、週に一回は帰ってきてよ、そんなに遠くないんだから
僕:ぁあ、ごめん…意外と普通な反応だな…
私:もっと喜ぶと思った?
僕:頂きます、まぁ、ちょっとは?
私:本当は暴れ回りたいです
僕:気使ってくれてるんだね、ありがとう
私:いいえ、食べ終わったらすぐお風呂済ませちゃってね
僕:入れてくれたの?ありがとう
私:うん、テレビ見て待っとくから
僕:それから、2人の食事が終わるまであまり話はしなかったけど、一緒にいれるこの時間が特別で、とても心地がよかった。愛犬も元気そうで、ずっと膝の上で寝息を立てていた。
私:あら、もう上がったの?
僕:君みたいに髪も長くないからね
私:本当は近くにいたかったんじゃなくて?
僕:バレてて恥ずかしい…
私:私はなんでも分かるのです
僕:それはちょっとうれしいね
私:ちょっと?もっと嬉しがってください
僕:そ、そのうちね
私:恥ずかしがる彼にもう!とそっぽを向くと、彼からの手紙を溜め込んだ棚が目に入った
私:そういえば、手紙書くの上手になった?
僕:君の真似をしてるだけだよ
私:そう?でも慣れてきたよね
僕:小さめの箱が埋まるくらいには書いたからね
私:たしかに、それもそうか
僕:あ、そう
私:ん?
僕:肉じゃが、すごく美味しかったよ。君のご飯を研究所でも食べれたらなぁ
私:食べてる時に行って欲しかったなぁ
僕:ごめん…君も美味しそうに食べてたから
私:今日は2人だから美味しいかったんですっ
僕:たしかに、そうだね
私:あ、明日は?
僕:明日も昼頃には行かないと
私:そう…お盆は?
僕:帰って来れるよ
私:そう…良かった
僕:そういえば
僕:彼女に目をやると、どこか心地よさそうな表情で寝ている。それをそっと抱き上げ、彼女のベットに寝かせた。
僕:また明日ね、今日は張り切ってくれてありがとう
僕:寝ている彼女にそう声をかけ、僕も寝ることにした。
私:拝啓
私:そちらは雨ですか?こっちはもうずっと雨です。おかげで布団が干せなくて寝る時心地が悪いです。
私:でも、心地よい湿気が肌を湿らせるので涼しくてお昼寝が捗ります。お日様は無いけど…
私:どうですか?この異常気象の原因は分かりましたか?もう数年も降り続いていますが、まだ晴れませんね。そろそろお日様がみたいなぁ
私:庭のお花もなんだか元気がなさそう…あ、そうそう、あなたのワンちゃんが寂しそうでしたよ?そろそろ帰ってきてあげてください。
私:私も会いたいです。
私:どうかこの手紙が無事にあなたに届きますように。
私:あなたを愛する専業主婦より
僕:急啓!!
僕:ついにわかったよ!そっちに帰れる日がね
僕:来月初週の日曜日、この日帰れることになりました。久しぶりに、君の作った肉じゃがが食べたいなぁ…なんてリクエストは大丈夫ですか?
僕:あまり帰れなくて申し訳ないと思いますが、首を長くして待っていてくれると嬉しいです。
僕:ちなみに、雨は日に日に強くなってますが、まだまだ原因究明は遠い…でも必ず原因を見つけるので、今しばらく待っていてください。僕の植えたトマトもしおれてしまったかな?
僕:君の言うとうり太陽と愛犬が恋しいです。家は君の明るさで照らして上げてください、きっとみんなの希望になれるはずです。
僕:家を守ってくれる君に最大限の感謝と敬意を
僕:君を愛する研究者より
私:拝啓
私:肉じゃが、了解しました。あなた学生の時からこればかりでしたものね
私:そんなに美味しいですか?まぁ、肉じゃが作って待っときます。どうせ着くのは午後の十時でしょ?
私:そうだ、あなたのトマト、まだ青いけど以外にも元気に育って実がなったので頃合になったら美味しく頂こうと思います。
私:あなたが帰った時もそれを使ったご飯、何か考えときますね。
私:それと私の心に降る雨も原因を探ってくれませんか?
私:何となくあなたに合えば止む気もするのですが…でも、1日や2日じゃ足りませんね、そろそろお盆もあります。長期休暇も取ってきてください。
私:願わくば私の願いが届きますように
私:あなたの温もりに焦がれる人より
僕:拝啓
僕:お盆は休めそうです。秋田から高名な先生がいらしたので、少し余裕が出来ました。
僕:僕も君に会いたい、もう少し待っていてください。本当に待たせてばかりで申し訳ないけど……
僕:それと、僕の愛犬は元気ですか?そろそろ12歳の誕生日です。もう結構な歳だから少し心配で近況が気になります。
僕:次は君とのツーショットでも送ってくれると嬉しいでな。
僕:でも、そっちにばかりやらせるのも気が悪いので、研究所で特に仲のいい仲間達との写真を送っておきます。みんな仏頂面で申し訳ないな…
僕:それじゃ、来週の日曜日、少しばかりお土産を用意しておきますね。
僕:君からの愛を受ける幸せものより
私:今日は彼が帰ってくる日
僕:今日は彼女に会える日
私:ガチャ、という玄関を開ける音と共に彼の声が聞こえる
僕:ただいまぁ
私:おかえり、ご飯できてるから一緒に食べよ
僕:うん、ありがとう、あと、おまたせ
私:本当にね、週に一回は帰ってきてよ、そんなに遠くないんだから
僕:ぁあ、ごめん…意外と普通な反応だな…
私:もっと喜ぶと思った?
僕:頂きます、まぁ、ちょっとは?
私:本当は暴れ回りたいです
僕:気使ってくれてるんだね、ありがとう
私:いいえ、食べ終わったらすぐお風呂済ませちゃってね
僕:入れてくれたの?ありがとう
私:うん、テレビ見て待っとくから
僕:それから、2人の食事が終わるまであまり話はしなかったけど、一緒にいれるこの時間が特別で、とても心地がよかった。愛犬も元気そうで、ずっと膝の上で寝息を立てていた。
私:あら、もう上がったの?
僕:君みたいに髪も長くないからね
私:本当は近くにいたかったんじゃなくて?
僕:バレてて恥ずかしい…
私:私はなんでも分かるのです
僕:それはちょっとうれしいね
私:ちょっと?もっと嬉しがってください
僕:そ、そのうちね
私:恥ずかしがる彼にもう!とそっぽを向くと、彼からの手紙を溜め込んだ棚が目に入った
私:そういえば、手紙書くの上手になった?
僕:君の真似をしてるだけだよ
私:そう?でも慣れてきたよね
僕:小さめの箱が埋まるくらいには書いたからね
私:たしかに、それもそうか
僕:あ、そう
私:ん?
僕:肉じゃが、すごく美味しかったよ。君のご飯を研究所でも食べれたらなぁ
私:食べてる時に行って欲しかったなぁ
僕:ごめん…君も美味しそうに食べてたから
私:今日は2人だから美味しいかったんですっ
僕:たしかに、そうだね
私:あ、明日は?
僕:明日も昼頃には行かないと
私:そう…お盆は?
僕:帰って来れるよ
私:そう…良かった
僕:そういえば
僕:彼女に目をやると、どこか心地よさそうな表情で寝ている。それをそっと抱き上げ、彼女のベットに寝かせた。
僕:また明日ね、今日は張り切ってくれてありがとう
僕:寝ている彼女にそう声をかけ、僕も寝ることにした。