台本概要

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タイトル ダスト・シュート
作者名 雪見印
ジャンル ファンタジー
演者人数 1人用台本(不問1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 クーロンズゲートってゲームあるじゃないですか。
あんな感じのイメージで作りました。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
案内屋 不問 - ダスト・シュートの案内役
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
:「ようこそ。『ダスト・ストシュート』へ。」 :「地下数百メートルにある『ゴミ捨て場』。」 :「ここは国の監視も届かぬ無法地帯。」 :「言論も思想も価値観も。己を縛る者は何もない。」 :「ここの掟はただ一つ。」 :「他者を否定せず一切干渉しないこと。」 :「それさえ守ればどんな者でも歓迎しよう。」 :「あ、自己紹介がまだだったね。僕は『案内屋』だよ。」 :「よかったら案内するけど、どうかな?」 :「いや~ひどい怪我だね~。どうしたの?」 :「ふむふむ。身に覚えの無い罪で捕まりそうになったと。」 :「それで憲兵をふりきってここまで逃げてきた訳なんだね。」 :「その体格で?振り切れるもんなの?...こわ。」 :「まぁいいや。あとで医者に診てもらうといいよ。」 :「...大体無免許だけど。あ、腕は保証するから心配しないで。」 :「まず、君の住むところを決めないとかな。せっかく逃げてきたのに野宿は嫌だよね?」 :「『住宅街』に案内するよ。たしか空いてたとこがあったはずだから。」 :「ココとココは満室だったし、うーん。困ったね。」 :「日も当たらないこんな場所だけどさ、君みたいな人がたくさん集まっているんだ。」 :「マジで政府に歯向かった人もいるけどそんなのほとんどいないよ。」 :「大体はえん罪か政府に嫌気がさして逃げてきた人かな。僕もそうだよ。」 :「たしかこココなら空いてたかな。ちょっと小さいけど良いとこだよ。」 :「こんにちはー。ここって空き部屋あったよね?」 :「そう。新しい人連れてきたよ。はーい2階ね。」 :「あのおば...マダムはここの大家さん。気前いい人だから仲良くといいよ。」 :「203...ここが君の部屋だよ。ちょっと狭いけど一人で暮らすには十分な広さでしょ。」 :「風呂は無いからこの先の風呂屋に行ってね。トイレは共用のがあるからそれ使って。」 :「壁薄いけど隣で誰が何しようとみんな気にしないからさ。好きなことしてていいよ。」 :「家賃とか詳しい事はそっちに聞いてね。」 :「次は働く場所だね。その怪我の治療にもお金が必要だからさ。」 :「となると...『商店街』に行ったらいいかな。それじゃあ行こっか。」 :「『商店街』はなんでも揃うからね。ここの生命線なんだよ。」 :「毎日忙しくて働き手が欲しいってお店ばっかりなんだ。」 :「お店だけじゃなくて屋台もあるから見てみるといいよ。意外と掘り出し物があるからね。」 :「ん?そっちの通り?『繁華街』だけど...寄ってみたいの?」 :「...あんまりおすすめしないんだけど、まぁ勉強としてならいっか。」 :「離れちゃだめだよ。ちゃんとついてきてね。」 :「入って早速後悔してるでしょ。顔に書いてあるからね。」 :「飲み屋ばっかだから昼間から酒臭いんだよ。」 :「あー。空気吸ってるだけでも酔っ払いそう。」 :「飲み屋って言ってもさ、博打とか薬とかまぁ...あんまり良くないことやってるお店ばっかだよ。」 :「あー。その店に気がついちゃったか。」 :「そこは春売り(はるうり)屋だよ。」 :「うん。そう。そういう店。」 :「え?男とか女とか関係無いよ?うん。年齢も関係無いよ。」 :「若い子から年寄りまで選り取り見取りだよ。」 :「うん。そうそう。本国ならアウトだね。」 :「でもここには法律なんてここにはないからね。セーフだよ。」 :「そ、ここは危ない店ばっかだから自警団の人が見回りはしてるんだけどさ...」 :「よっと。大丈夫だった?」 :「こんな感じに酔っ払いが飲んでた酒瓶がとんできたり、小競り合いとかあるから気を付けてね。」 :「まぁ近寄らない事が一番だよ。」 :「外でちょっと待ってて。すぐ行くから。」 :「危ねぇじゃねぇかクソが!周り見ろってんだこの酔っ払い!」 :「しかもコレまだ中身入ってんじゃねぇかよ!飲んでから捨てろや!!」 :「おまたせ。仕事場の話だったよね。」 :「ちょっと遠回りしちゃったけどここが『商店街』だよ。」 :「さっきのとこと違って綺麗で賑やかじゃない?」 :「えーっと。ここならいいんじゃないかな。」 :「おっちゃーん。働き手が欲しいって言ってたよね。連れてきたよ。」 :「ここ?いい店でしょ。『縁起物(えんぎもの)屋』ってお店だよ。」 :「験担ぎを大事にしてる人が多いから繁盛してるんだよ。」 :「とくに『劇場』の関係者が買ってるんだ。」 :「そう。商店街の中心にあるでっかい建物。芸人や役者が日替わりで何かやってるよ。」 :「劇場に入るにはお金がかかるんだけどさ。」 :「若手なら劇場の外でやっててタダで見れるから仕事の合間に見てみるといいよ。」 :「えーっと僕はコレで帰るけど...はい。請求書。」 :「言ったでしょ?『案内屋』だって。」 :「僕も商売でやってるんだよ。そうじゃなきゃ他人にそんなに世話焼かないよ。」 :「大丈夫大丈夫。1週間働けば払える額だから。」 :「それに後払いでいいんだよ?かなり良心的だと思うんだけどなぁ。」 :「はい。まいどあり。それじゃ、お金が貯まったら払いに来てよ。ココが住所ね。」 :「あんまり遅いと僕が直接行くからね。よろしく。」

:「ようこそ。『ダスト・ストシュート』へ。」 :「地下数百メートルにある『ゴミ捨て場』。」 :「ここは国の監視も届かぬ無法地帯。」 :「言論も思想も価値観も。己を縛る者は何もない。」 :「ここの掟はただ一つ。」 :「他者を否定せず一切干渉しないこと。」 :「それさえ守ればどんな者でも歓迎しよう。」 :「あ、自己紹介がまだだったね。僕は『案内屋』だよ。」 :「よかったら案内するけど、どうかな?」 :「いや~ひどい怪我だね~。どうしたの?」 :「ふむふむ。身に覚えの無い罪で捕まりそうになったと。」 :「それで憲兵をふりきってここまで逃げてきた訳なんだね。」 :「その体格で?振り切れるもんなの?...こわ。」 :「まぁいいや。あとで医者に診てもらうといいよ。」 :「...大体無免許だけど。あ、腕は保証するから心配しないで。」 :「まず、君の住むところを決めないとかな。せっかく逃げてきたのに野宿は嫌だよね?」 :「『住宅街』に案内するよ。たしか空いてたとこがあったはずだから。」 :「ココとココは満室だったし、うーん。困ったね。」 :「日も当たらないこんな場所だけどさ、君みたいな人がたくさん集まっているんだ。」 :「マジで政府に歯向かった人もいるけどそんなのほとんどいないよ。」 :「大体はえん罪か政府に嫌気がさして逃げてきた人かな。僕もそうだよ。」 :「たしかこココなら空いてたかな。ちょっと小さいけど良いとこだよ。」 :「こんにちはー。ここって空き部屋あったよね?」 :「そう。新しい人連れてきたよ。はーい2階ね。」 :「あのおば...マダムはここの大家さん。気前いい人だから仲良くといいよ。」 :「203...ここが君の部屋だよ。ちょっと狭いけど一人で暮らすには十分な広さでしょ。」 :「風呂は無いからこの先の風呂屋に行ってね。トイレは共用のがあるからそれ使って。」 :「壁薄いけど隣で誰が何しようとみんな気にしないからさ。好きなことしてていいよ。」 :「家賃とか詳しい事はそっちに聞いてね。」 :「次は働く場所だね。その怪我の治療にもお金が必要だからさ。」 :「となると...『商店街』に行ったらいいかな。それじゃあ行こっか。」 :「『商店街』はなんでも揃うからね。ここの生命線なんだよ。」 :「毎日忙しくて働き手が欲しいってお店ばっかりなんだ。」 :「お店だけじゃなくて屋台もあるから見てみるといいよ。意外と掘り出し物があるからね。」 :「ん?そっちの通り?『繁華街』だけど...寄ってみたいの?」 :「...あんまりおすすめしないんだけど、まぁ勉強としてならいっか。」 :「離れちゃだめだよ。ちゃんとついてきてね。」 :「入って早速後悔してるでしょ。顔に書いてあるからね。」 :「飲み屋ばっかだから昼間から酒臭いんだよ。」 :「あー。空気吸ってるだけでも酔っ払いそう。」 :「飲み屋って言ってもさ、博打とか薬とかまぁ...あんまり良くないことやってるお店ばっかだよ。」 :「あー。その店に気がついちゃったか。」 :「そこは春売り(はるうり)屋だよ。」 :「うん。そう。そういう店。」 :「え?男とか女とか関係無いよ?うん。年齢も関係無いよ。」 :「若い子から年寄りまで選り取り見取りだよ。」 :「うん。そうそう。本国ならアウトだね。」 :「でもここには法律なんてここにはないからね。セーフだよ。」 :「そ、ここは危ない店ばっかだから自警団の人が見回りはしてるんだけどさ...」 :「よっと。大丈夫だった?」 :「こんな感じに酔っ払いが飲んでた酒瓶がとんできたり、小競り合いとかあるから気を付けてね。」 :「まぁ近寄らない事が一番だよ。」 :「外でちょっと待ってて。すぐ行くから。」 :「危ねぇじゃねぇかクソが!周り見ろってんだこの酔っ払い!」 :「しかもコレまだ中身入ってんじゃねぇかよ!飲んでから捨てろや!!」 :「おまたせ。仕事場の話だったよね。」 :「ちょっと遠回りしちゃったけどここが『商店街』だよ。」 :「さっきのとこと違って綺麗で賑やかじゃない?」 :「えーっと。ここならいいんじゃないかな。」 :「おっちゃーん。働き手が欲しいって言ってたよね。連れてきたよ。」 :「ここ?いい店でしょ。『縁起物(えんぎもの)屋』ってお店だよ。」 :「験担ぎを大事にしてる人が多いから繁盛してるんだよ。」 :「とくに『劇場』の関係者が買ってるんだ。」 :「そう。商店街の中心にあるでっかい建物。芸人や役者が日替わりで何かやってるよ。」 :「劇場に入るにはお金がかかるんだけどさ。」 :「若手なら劇場の外でやっててタダで見れるから仕事の合間に見てみるといいよ。」 :「えーっと僕はコレで帰るけど...はい。請求書。」 :「言ったでしょ?『案内屋』だって。」 :「僕も商売でやってるんだよ。そうじゃなきゃ他人にそんなに世話焼かないよ。」 :「大丈夫大丈夫。1週間働けば払える額だから。」 :「それに後払いでいいんだよ?かなり良心的だと思うんだけどなぁ。」 :「はい。まいどあり。それじゃ、お金が貯まったら払いに来てよ。ココが住所ね。」 :「あんまり遅いと僕が直接行くからね。よろしく。」