台本概要
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タイトル | 祓花2 |
---|---|
作者名 | てくす (@daihooon) |
ジャンル | ホラー |
演者人数 | 2人用台本(男1、不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
槐:やぁ、君の息子 かなり面白いね 憑いている黄色は流石に肝を冷やしたよ 君、解ってて言わなかったね? それはいいとして、また行こうと思っているんだ あぁ、今度は少し暇つぶしになればいいけどね 226 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
尾先 | 男 | 42 | おさき。20歳の霊能力者。狐の霊を従えている。 |
槐 | 不問 | 42 | えんじゅ。心霊学者であり、霊を色で識別する特殊な目を持つ。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
尾先:……
槐:へぇ、こんな終わり方なんだね
尾先:……おい
槐:しかし、色々と突っ込みたいね
槐:うむ、質問していいかな?
尾先:その前に、何してるんだよ
槐:ホラー映画を本物の霊感持ちと
槐:一緒に見るという行為だが?
尾先:そういう事じゃねーよ
槐:また遊びに行く、と言っただろう?
尾先:ガチで遊びに来たのか?
槐:依頼が無いと会えないのかい?
槐:寂しいねぇ、友達いないね?
尾先:お前と友達になった覚えはないが
槐:フフ、損してるね
槐:私と友達になった方が都合が良いよ?
尾先:学者先生だからか?
尾先:生憎、こっちは必要無し、だ
槐:いや、『槐』として
尾先:お前、まだ何か隠してるのか
槐:……見たところ
槐:この家には"何も無い"
尾先:何が無いんだ?
槐:君の黄色のせい、かな
槐:クダだったかい?
槐:いや、様を付けるべきか
尾先:弁えているな
尾先:クダの位を解っているのか?
槐:狐の霊というだけで
槐:神に近い存在かもしれないという
槐:可能性は消してはいけない
尾先:流石だな
槐:クダ、という事は管狐
槐:或いは、それ以上の霊体だ
槐:オサキという名前、クダという霊体……
槐:などなど、と
槐:君には複数の要素が混在している
尾先:勉強している様で感心したよ
尾先:まぁ、全てを答える気はないが……
尾先:それで?何がウチには無いんだ?
槐:魔除けの道具の類さ
槐:呪具でも、お札でもいい
槐:クダ様が守っているからだろうけどね
尾先:そんな所を見ていたのか
尾先:映画に集中しているとばかり……
尾先:まぁ、いい
尾先:その見解で正解だ
槐:それの代償は無いのかい?
尾先:さぁな
槐:ある、という事で話を進めるよ
槐:私は槐家の人間だ
槐:槐家は何か知っているかい?
尾先:……いや、聞いた事はないな
槐:私は、この特異な目と特異な家系
槐:この二つが混在している
槐:槐家とは、簡単に言えば、魔除けの一族なんだ
尾先:魔除け……槐の名はそこから
尾先:なるほどな、除霊や退魔専門の家系か
槐:自分たちがやる方ではないけどね
槐:私たちは道具を売っているんだよ
尾先:……待て
尾先:まさか、アイツとの関わりはソレか?
槐:真(まこと)の事かい?
槐:いやぁ?大門 真とは
槐:学者と警察官の関わりだ
槐:ただ……
槐:廻門(せと)とは、ソレで繋がってるよ
尾先:……理解した
尾先:廻門の方を知っているなら
尾先:……これだ
槐:あぁ!厄除け煙草!
槐:真のお祖父さんが作ったものだね
槐:確かに作ったのはそうだが
槐:材料は全て私たち槐家のモノだよ
尾先:友達になると都合が良い
尾先:なるほど、融通してくれるのか?
槐:私は君を少し気に入っている
槐:格安で売る事は可能だね
尾先:調合もやっているのか?
槐:まぁ、ある程度
槐:私は、あまり得意ではないが
槐:母が天才的に上手いんだ
尾先:そうだな……
尾先:じゃあ、香を頼む
槐:フフ、もう友達になったのかな?
尾先:あぁ、今日から友達だな
槐:モノは後日持って行くよ
槐:さて、じゃあ友達ついでに
槐:このホラー映画について語ろうか
尾先:暇つぶしにもならないな
槐:……霊に取り憑かれた家族
槐:多分、一番影響を受けているのは子供
槐:その次に母親、かな?
尾先:創作の中での話ならそうだろうな
尾先:もし、実際に起こっている場合は、優劣はない
尾先:どちらにも憑いているが正しい
槐:なるほど
尾先:……
槐:尾先?
尾先:お前は色々調べているんだろ?
尾先:この霊をどう思う?
槐:園児の霊……悪霊化してるとしか
尾先:水子、またはそれに近い
尾先:霊に関して言えば邪気は無い
尾先:無邪気だからな
槐:文字の意味として、それを含んでいると?
尾先:実際そうなんだよ
尾先:取り憑き殺すなんて事はしない
尾先:取り憑く場合は、親を探している
尾先:または、遊び相手程度だ
槐:どうして?
尾先:この歳でこの世に未練や怨みを残すか?
槐:……そう言われれば
槐:そうだとしか言えないね
尾先:扱いを間違えれば霊障はある
尾先:水子供養しなかった場合や、ぞんざいに扱えば
尾先:死という負のエネルギーに憑かれる
尾先:それが水子と重なり、霊障になる
槐:つまり、霊自体に悪気はない
槐:結局悪いのは、今を生きる人、か
尾先:だから、この映画のような
尾先:家族を分断して殺す
尾先:なんて霊障は起こらない
尾先:……創作物と解ってはいるが
尾先:少し、思うところはある
槐:優しいんだね、君は
尾先:……さぁな
尾先:残された方が辛いとはよく言うが
尾先:望んで残す側になる子供はいないさ
槐:やはり……
槐:霊に近い存在の君たちの話は面白いね
槐:私より多くを知っているし
槐:多くを見てきたんだろう
槐:百聞は一見にしかずと言うが
槐:私が見るのは色のみだ
尾先:見なくていいものを
尾先:見なくて済むのは良いことだ
尾先:その点は羨ましい
槐:どちらも、ないものねだり
槐:なのかもしれないね
槐:水子に関しては少し気が重くてね
槐:あまり調べてなかったんだ
尾先:そうなのか?
槐:私も人の子だよ
槐:子供の死に関わる事は、あまり好きではないね
尾先:女、子供と
尾先:よく聞くワードだと思わないか?
槐:まぁ……多少は
尾先:あまり逃げない方がいい
槐:それは、どういう?
尾先:霊関係で女と子供は
尾先:切り離せないということだ
尾先:無邪気で霊障は無いとは言ったが
尾先:利用される事はあるぞ
尾先:コトリバコもそうだろ?
槐:女、子供にしか効かない呪具
槐:まぁ、都市伝説、空想の物だけどね
尾先:コトリバコに近い呪具は
尾先:あるかもしれないだろ?
尾先:対処が同じなものは複数存在する
槐:心得たよ
槐:そうだね、苦手や食わず嫌いは
槐:無くしていかないと
尾先:あぁ、それと
尾先:今日の授業料に関しては
尾先:割り引いてくれていいぞ
槐:フフ、友人価格から
槐:さらに値引きまでされるとは
槐:仕方がない
槐:格安でお香を作ってあげよう
槐:君との専属契約だ
尾先:有難いな
槐:さて、今日は帰るよ
槐:またね、尾先
尾先:……次は
槐:ん?
尾先:少し、面白いものを見に行くとするか
尾先:なぁ、学者先生?
槐:……楽しみに
槐:しているよ、霊能者くん
0:祓花2 終
尾先:……
槐:へぇ、こんな終わり方なんだね
尾先:……おい
槐:しかし、色々と突っ込みたいね
槐:うむ、質問していいかな?
尾先:その前に、何してるんだよ
槐:ホラー映画を本物の霊感持ちと
槐:一緒に見るという行為だが?
尾先:そういう事じゃねーよ
槐:また遊びに行く、と言っただろう?
尾先:ガチで遊びに来たのか?
槐:依頼が無いと会えないのかい?
槐:寂しいねぇ、友達いないね?
尾先:お前と友達になった覚えはないが
槐:フフ、損してるね
槐:私と友達になった方が都合が良いよ?
尾先:学者先生だからか?
尾先:生憎、こっちは必要無し、だ
槐:いや、『槐』として
尾先:お前、まだ何か隠してるのか
槐:……見たところ
槐:この家には"何も無い"
尾先:何が無いんだ?
槐:君の黄色のせい、かな
槐:クダだったかい?
槐:いや、様を付けるべきか
尾先:弁えているな
尾先:クダの位を解っているのか?
槐:狐の霊というだけで
槐:神に近い存在かもしれないという
槐:可能性は消してはいけない
尾先:流石だな
槐:クダ、という事は管狐
槐:或いは、それ以上の霊体だ
槐:オサキという名前、クダという霊体……
槐:などなど、と
槐:君には複数の要素が混在している
尾先:勉強している様で感心したよ
尾先:まぁ、全てを答える気はないが……
尾先:それで?何がウチには無いんだ?
槐:魔除けの道具の類さ
槐:呪具でも、お札でもいい
槐:クダ様が守っているからだろうけどね
尾先:そんな所を見ていたのか
尾先:映画に集中しているとばかり……
尾先:まぁ、いい
尾先:その見解で正解だ
槐:それの代償は無いのかい?
尾先:さぁな
槐:ある、という事で話を進めるよ
槐:私は槐家の人間だ
槐:槐家は何か知っているかい?
尾先:……いや、聞いた事はないな
槐:私は、この特異な目と特異な家系
槐:この二つが混在している
槐:槐家とは、簡単に言えば、魔除けの一族なんだ
尾先:魔除け……槐の名はそこから
尾先:なるほどな、除霊や退魔専門の家系か
槐:自分たちがやる方ではないけどね
槐:私たちは道具を売っているんだよ
尾先:……待て
尾先:まさか、アイツとの関わりはソレか?
槐:真(まこと)の事かい?
槐:いやぁ?大門 真とは
槐:学者と警察官の関わりだ
槐:ただ……
槐:廻門(せと)とは、ソレで繋がってるよ
尾先:……理解した
尾先:廻門の方を知っているなら
尾先:……これだ
槐:あぁ!厄除け煙草!
槐:真のお祖父さんが作ったものだね
槐:確かに作ったのはそうだが
槐:材料は全て私たち槐家のモノだよ
尾先:友達になると都合が良い
尾先:なるほど、融通してくれるのか?
槐:私は君を少し気に入っている
槐:格安で売る事は可能だね
尾先:調合もやっているのか?
槐:まぁ、ある程度
槐:私は、あまり得意ではないが
槐:母が天才的に上手いんだ
尾先:そうだな……
尾先:じゃあ、香を頼む
槐:フフ、もう友達になったのかな?
尾先:あぁ、今日から友達だな
槐:モノは後日持って行くよ
槐:さて、じゃあ友達ついでに
槐:このホラー映画について語ろうか
尾先:暇つぶしにもならないな
槐:……霊に取り憑かれた家族
槐:多分、一番影響を受けているのは子供
槐:その次に母親、かな?
尾先:創作の中での話ならそうだろうな
尾先:もし、実際に起こっている場合は、優劣はない
尾先:どちらにも憑いているが正しい
槐:なるほど
尾先:……
槐:尾先?
尾先:お前は色々調べているんだろ?
尾先:この霊をどう思う?
槐:園児の霊……悪霊化してるとしか
尾先:水子、またはそれに近い
尾先:霊に関して言えば邪気は無い
尾先:無邪気だからな
槐:文字の意味として、それを含んでいると?
尾先:実際そうなんだよ
尾先:取り憑き殺すなんて事はしない
尾先:取り憑く場合は、親を探している
尾先:または、遊び相手程度だ
槐:どうして?
尾先:この歳でこの世に未練や怨みを残すか?
槐:……そう言われれば
槐:そうだとしか言えないね
尾先:扱いを間違えれば霊障はある
尾先:水子供養しなかった場合や、ぞんざいに扱えば
尾先:死という負のエネルギーに憑かれる
尾先:それが水子と重なり、霊障になる
槐:つまり、霊自体に悪気はない
槐:結局悪いのは、今を生きる人、か
尾先:だから、この映画のような
尾先:家族を分断して殺す
尾先:なんて霊障は起こらない
尾先:……創作物と解ってはいるが
尾先:少し、思うところはある
槐:優しいんだね、君は
尾先:……さぁな
尾先:残された方が辛いとはよく言うが
尾先:望んで残す側になる子供はいないさ
槐:やはり……
槐:霊に近い存在の君たちの話は面白いね
槐:私より多くを知っているし
槐:多くを見てきたんだろう
槐:百聞は一見にしかずと言うが
槐:私が見るのは色のみだ
尾先:見なくていいものを
尾先:見なくて済むのは良いことだ
尾先:その点は羨ましい
槐:どちらも、ないものねだり
槐:なのかもしれないね
槐:水子に関しては少し気が重くてね
槐:あまり調べてなかったんだ
尾先:そうなのか?
槐:私も人の子だよ
槐:子供の死に関わる事は、あまり好きではないね
尾先:女、子供と
尾先:よく聞くワードだと思わないか?
槐:まぁ……多少は
尾先:あまり逃げない方がいい
槐:それは、どういう?
尾先:霊関係で女と子供は
尾先:切り離せないということだ
尾先:無邪気で霊障は無いとは言ったが
尾先:利用される事はあるぞ
尾先:コトリバコもそうだろ?
槐:女、子供にしか効かない呪具
槐:まぁ、都市伝説、空想の物だけどね
尾先:コトリバコに近い呪具は
尾先:あるかもしれないだろ?
尾先:対処が同じなものは複数存在する
槐:心得たよ
槐:そうだね、苦手や食わず嫌いは
槐:無くしていかないと
尾先:あぁ、それと
尾先:今日の授業料に関しては
尾先:割り引いてくれていいぞ
槐:フフ、友人価格から
槐:さらに値引きまでされるとは
槐:仕方がない
槐:格安でお香を作ってあげよう
槐:君との専属契約だ
尾先:有難いな
槐:さて、今日は帰るよ
槐:またね、尾先
尾先:……次は
槐:ん?
尾先:少し、面白いものを見に行くとするか
尾先:なぁ、学者先生?
槐:……楽しみに
槐:しているよ、霊能者くん
0:祓花2 終