台本概要

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タイトル 祓花2
作者名 てくす  (@daihooon)
ジャンル ホラー
演者人数 2人用台本(男1、不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 槐:やぁ、君の息子 かなり面白いね
憑いている黄色は流石に肝を冷やしたよ
君、解ってて言わなかったね?
それはいいとして、また行こうと思っているんだ
あぁ、今度は少し暇つぶしになればいいけどね

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
尾先 42 おさき。20歳の霊能力者。狐の霊を従えている。
不問 42 えんじゅ。心霊学者であり、霊を色で識別する特殊な目を持つ。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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尾先:…… 槐:へぇ、こんな終わり方なんだね 尾先:……おい 槐:しかし、色々と突っ込みたいね 槐:うむ、質問していいかな? 尾先:その前に、何してるんだよ 槐:ホラー映画を本物の霊感持ちと 槐:一緒に見るという行為だが? 尾先:そういう事じゃねーよ 槐:また遊びに行く、と言っただろう? 尾先:ガチで遊びに来たのか? 槐:依頼が無いと会えないのかい? 槐:寂しいねぇ、友達いないね? 尾先:お前と友達になった覚えはないが 槐:フフ、損してるね 槐:私と友達になった方が都合が良いよ? 尾先:学者先生だからか? 尾先:生憎、こっちは必要無し、だ 槐:いや、『槐』として 尾先:お前、まだ何か隠してるのか 槐:……見たところ 槐:この家には"何も無い" 尾先:何が無いんだ? 槐:君の黄色のせい、かな 槐:クダだったかい? 槐:いや、様を付けるべきか 尾先:弁えているな 尾先:クダの位を解っているのか? 槐:狐の霊というだけで 槐:神に近い存在かもしれないという 槐:可能性は消してはいけない 尾先:流石だな 槐:クダ、という事は管狐 槐:或いは、それ以上の霊体だ 槐:オサキという名前、クダという霊体…… 槐:などなど、と 槐:君には複数の要素が混在している 尾先:勉強している様で感心したよ 尾先:まぁ、全てを答える気はないが…… 尾先:それで?何がウチには無いんだ? 槐:魔除けの道具の類さ 槐:呪具でも、お札でもいい 槐:クダ様が守っているからだろうけどね 尾先:そんな所を見ていたのか 尾先:映画に集中しているとばかり…… 尾先:まぁ、いい 尾先:その見解で正解だ 槐:それの代償は無いのかい? 尾先:さぁな 槐:ある、という事で話を進めるよ 槐:私は槐家の人間だ 槐:槐家は何か知っているかい? 尾先:……いや、聞いた事はないな 槐:私は、この特異な目と特異な家系 槐:この二つが混在している 槐:槐家とは、簡単に言えば、魔除けの一族なんだ 尾先:魔除け……槐の名はそこから 尾先:なるほどな、除霊や退魔専門の家系か 槐:自分たちがやる方ではないけどね 槐:私たちは道具を売っているんだよ 尾先:……待て 尾先:まさか、アイツとの関わりはソレか? 槐:真(まこと)の事かい? 槐:いやぁ?大門 真とは 槐:学者と警察官の関わりだ 槐:ただ…… 槐:廻門(せと)とは、ソレで繋がってるよ 尾先:……理解した 尾先:廻門の方を知っているなら 尾先:……これだ 槐:あぁ!厄除け煙草! 槐:真のお祖父さんが作ったものだね 槐:確かに作ったのはそうだが 槐:材料は全て私たち槐家のモノだよ 尾先:友達になると都合が良い 尾先:なるほど、融通してくれるのか? 槐:私は君を少し気に入っている 槐:格安で売る事は可能だね 尾先:調合もやっているのか? 槐:まぁ、ある程度 槐:私は、あまり得意ではないが 槐:母が天才的に上手いんだ 尾先:そうだな…… 尾先:じゃあ、香を頼む 槐:フフ、もう友達になったのかな? 尾先:あぁ、今日から友達だな 槐:モノは後日持って行くよ 槐:さて、じゃあ友達ついでに 槐:このホラー映画について語ろうか 尾先:暇つぶしにもならないな 槐:……霊に取り憑かれた家族 槐:多分、一番影響を受けているのは子供 槐:その次に母親、かな? 尾先:創作の中での話ならそうだろうな 尾先:もし、実際に起こっている場合は、優劣はない 尾先:どちらにも憑いているが正しい 槐:なるほど 尾先:…… 槐:尾先? 尾先:お前は色々調べているんだろ? 尾先:この霊をどう思う? 槐:園児の霊……悪霊化してるとしか 尾先:水子、またはそれに近い 尾先:霊に関して言えば邪気は無い 尾先:無邪気だからな 槐:文字の意味として、それを含んでいると? 尾先:実際そうなんだよ 尾先:取り憑き殺すなんて事はしない 尾先:取り憑く場合は、親を探している 尾先:または、遊び相手程度だ 槐:どうして? 尾先:この歳でこの世に未練や怨みを残すか? 槐:……そう言われれば 槐:そうだとしか言えないね 尾先:扱いを間違えれば霊障はある 尾先:水子供養しなかった場合や、ぞんざいに扱えば 尾先:死という負のエネルギーに憑かれる 尾先:それが水子と重なり、霊障になる 槐:つまり、霊自体に悪気はない 槐:結局悪いのは、今を生きる人、か 尾先:だから、この映画のような 尾先:家族を分断して殺す 尾先:なんて霊障は起こらない 尾先:……創作物と解ってはいるが 尾先:少し、思うところはある 槐:優しいんだね、君は 尾先:……さぁな 尾先:残された方が辛いとはよく言うが 尾先:望んで残す側になる子供はいないさ 槐:やはり…… 槐:霊に近い存在の君たちの話は面白いね 槐:私より多くを知っているし 槐:多くを見てきたんだろう 槐:百聞は一見にしかずと言うが 槐:私が見るのは色のみだ 尾先:見なくていいものを 尾先:見なくて済むのは良いことだ 尾先:その点は羨ましい 槐:どちらも、ないものねだり 槐:なのかもしれないね 槐:水子に関しては少し気が重くてね 槐:あまり調べてなかったんだ 尾先:そうなのか? 槐:私も人の子だよ 槐:子供の死に関わる事は、あまり好きではないね 尾先:女、子供と 尾先:よく聞くワードだと思わないか? 槐:まぁ……多少は 尾先:あまり逃げない方がいい 槐:それは、どういう? 尾先:霊関係で女と子供は 尾先:切り離せないということだ 尾先:無邪気で霊障は無いとは言ったが 尾先:利用される事はあるぞ 尾先:コトリバコもそうだろ? 槐:女、子供にしか効かない呪具 槐:まぁ、都市伝説、空想の物だけどね 尾先:コトリバコに近い呪具は 尾先:あるかもしれないだろ? 尾先:対処が同じなものは複数存在する 槐:心得たよ 槐:そうだね、苦手や食わず嫌いは 槐:無くしていかないと 尾先:あぁ、それと 尾先:今日の授業料に関しては 尾先:割り引いてくれていいぞ 槐:フフ、友人価格から 槐:さらに値引きまでされるとは 槐:仕方がない 槐:格安でお香を作ってあげよう 槐:君との専属契約だ 尾先:有難いな 槐:さて、今日は帰るよ 槐:またね、尾先 尾先:……次は 槐:ん? 尾先:少し、面白いものを見に行くとするか 尾先:なぁ、学者先生? 槐:……楽しみに 槐:しているよ、霊能者くん 0:祓花2 終

尾先:…… 槐:へぇ、こんな終わり方なんだね 尾先:……おい 槐:しかし、色々と突っ込みたいね 槐:うむ、質問していいかな? 尾先:その前に、何してるんだよ 槐:ホラー映画を本物の霊感持ちと 槐:一緒に見るという行為だが? 尾先:そういう事じゃねーよ 槐:また遊びに行く、と言っただろう? 尾先:ガチで遊びに来たのか? 槐:依頼が無いと会えないのかい? 槐:寂しいねぇ、友達いないね? 尾先:お前と友達になった覚えはないが 槐:フフ、損してるね 槐:私と友達になった方が都合が良いよ? 尾先:学者先生だからか? 尾先:生憎、こっちは必要無し、だ 槐:いや、『槐』として 尾先:お前、まだ何か隠してるのか 槐:……見たところ 槐:この家には"何も無い" 尾先:何が無いんだ? 槐:君の黄色のせい、かな 槐:クダだったかい? 槐:いや、様を付けるべきか 尾先:弁えているな 尾先:クダの位を解っているのか? 槐:狐の霊というだけで 槐:神に近い存在かもしれないという 槐:可能性は消してはいけない 尾先:流石だな 槐:クダ、という事は管狐 槐:或いは、それ以上の霊体だ 槐:オサキという名前、クダという霊体…… 槐:などなど、と 槐:君には複数の要素が混在している 尾先:勉強している様で感心したよ 尾先:まぁ、全てを答える気はないが…… 尾先:それで?何がウチには無いんだ? 槐:魔除けの道具の類さ 槐:呪具でも、お札でもいい 槐:クダ様が守っているからだろうけどね 尾先:そんな所を見ていたのか 尾先:映画に集中しているとばかり…… 尾先:まぁ、いい 尾先:その見解で正解だ 槐:それの代償は無いのかい? 尾先:さぁな 槐:ある、という事で話を進めるよ 槐:私は槐家の人間だ 槐:槐家は何か知っているかい? 尾先:……いや、聞いた事はないな 槐:私は、この特異な目と特異な家系 槐:この二つが混在している 槐:槐家とは、簡単に言えば、魔除けの一族なんだ 尾先:魔除け……槐の名はそこから 尾先:なるほどな、除霊や退魔専門の家系か 槐:自分たちがやる方ではないけどね 槐:私たちは道具を売っているんだよ 尾先:……待て 尾先:まさか、アイツとの関わりはソレか? 槐:真(まこと)の事かい? 槐:いやぁ?大門 真とは 槐:学者と警察官の関わりだ 槐:ただ…… 槐:廻門(せと)とは、ソレで繋がってるよ 尾先:……理解した 尾先:廻門の方を知っているなら 尾先:……これだ 槐:あぁ!厄除け煙草! 槐:真のお祖父さんが作ったものだね 槐:確かに作ったのはそうだが 槐:材料は全て私たち槐家のモノだよ 尾先:友達になると都合が良い 尾先:なるほど、融通してくれるのか? 槐:私は君を少し気に入っている 槐:格安で売る事は可能だね 尾先:調合もやっているのか? 槐:まぁ、ある程度 槐:私は、あまり得意ではないが 槐:母が天才的に上手いんだ 尾先:そうだな…… 尾先:じゃあ、香を頼む 槐:フフ、もう友達になったのかな? 尾先:あぁ、今日から友達だな 槐:モノは後日持って行くよ 槐:さて、じゃあ友達ついでに 槐:このホラー映画について語ろうか 尾先:暇つぶしにもならないな 槐:……霊に取り憑かれた家族 槐:多分、一番影響を受けているのは子供 槐:その次に母親、かな? 尾先:創作の中での話ならそうだろうな 尾先:もし、実際に起こっている場合は、優劣はない 尾先:どちらにも憑いているが正しい 槐:なるほど 尾先:…… 槐:尾先? 尾先:お前は色々調べているんだろ? 尾先:この霊をどう思う? 槐:園児の霊……悪霊化してるとしか 尾先:水子、またはそれに近い 尾先:霊に関して言えば邪気は無い 尾先:無邪気だからな 槐:文字の意味として、それを含んでいると? 尾先:実際そうなんだよ 尾先:取り憑き殺すなんて事はしない 尾先:取り憑く場合は、親を探している 尾先:または、遊び相手程度だ 槐:どうして? 尾先:この歳でこの世に未練や怨みを残すか? 槐:……そう言われれば 槐:そうだとしか言えないね 尾先:扱いを間違えれば霊障はある 尾先:水子供養しなかった場合や、ぞんざいに扱えば 尾先:死という負のエネルギーに憑かれる 尾先:それが水子と重なり、霊障になる 槐:つまり、霊自体に悪気はない 槐:結局悪いのは、今を生きる人、か 尾先:だから、この映画のような 尾先:家族を分断して殺す 尾先:なんて霊障は起こらない 尾先:……創作物と解ってはいるが 尾先:少し、思うところはある 槐:優しいんだね、君は 尾先:……さぁな 尾先:残された方が辛いとはよく言うが 尾先:望んで残す側になる子供はいないさ 槐:やはり…… 槐:霊に近い存在の君たちの話は面白いね 槐:私より多くを知っているし 槐:多くを見てきたんだろう 槐:百聞は一見にしかずと言うが 槐:私が見るのは色のみだ 尾先:見なくていいものを 尾先:見なくて済むのは良いことだ 尾先:その点は羨ましい 槐:どちらも、ないものねだり 槐:なのかもしれないね 槐:水子に関しては少し気が重くてね 槐:あまり調べてなかったんだ 尾先:そうなのか? 槐:私も人の子だよ 槐:子供の死に関わる事は、あまり好きではないね 尾先:女、子供と 尾先:よく聞くワードだと思わないか? 槐:まぁ……多少は 尾先:あまり逃げない方がいい 槐:それは、どういう? 尾先:霊関係で女と子供は 尾先:切り離せないということだ 尾先:無邪気で霊障は無いとは言ったが 尾先:利用される事はあるぞ 尾先:コトリバコもそうだろ? 槐:女、子供にしか効かない呪具 槐:まぁ、都市伝説、空想の物だけどね 尾先:コトリバコに近い呪具は 尾先:あるかもしれないだろ? 尾先:対処が同じなものは複数存在する 槐:心得たよ 槐:そうだね、苦手や食わず嫌いは 槐:無くしていかないと 尾先:あぁ、それと 尾先:今日の授業料に関しては 尾先:割り引いてくれていいぞ 槐:フフ、友人価格から 槐:さらに値引きまでされるとは 槐:仕方がない 槐:格安でお香を作ってあげよう 槐:君との専属契約だ 尾先:有難いな 槐:さて、今日は帰るよ 槐:またね、尾先 尾先:……次は 槐:ん? 尾先:少し、面白いものを見に行くとするか 尾先:なぁ、学者先生? 槐:……楽しみに 槐:しているよ、霊能者くん 0:祓花2 終