声劇台本置き場

リョウM：今の彼女と付き合って5年目。同棲はしてないものの、関係は良好。お互いしっかり自立もして、社会人としても順調だ。流石にそろそろ腹を決めて、プロポーズしなきゃな、と……思っては、いる……が。 0：通話にて リョウ：…………は？ レイ：だからぁ、酔ってないってぇー リョウ：お前がそれを言う時は絶対酔ってんだよ、このやり取りマジでもう100回以上やってんの。今日は何を何本呑んだんだよ、言ってみろ。 レイ：えー？…ビール500が2本とー、缶チューハイとー、ウイスキーとー、あとリョウちゃんが置いてったジン！ リョウ：はー……、置いてくんじゃなかったーまじで置いて帰るんじゃなかったー。俺言ったよな？「そのジンは、俺が行った時に一緒に飲もうな、結構良いやつだから」って！ レイ：…えへー、つい？ねねね、「大好き」って言ってー？ リョウ：……だいすき（棒読み） レイ：愛が籠ってない！！やりなおし！！（満足するまでどうぞ） リョウ：…大好きだよ。 レイ：ひゃー！！んっへへ、満足ぅ。 リョウ：ったく……、はぁ…（何かを食べる） レイ：んぁ、なんか食べてんのー？何食べてんのー？もう23時だよぉー？ リョウ：晩飯の野菜炒め。今日残業だったからこれから飯なの。その中電話に出てやってんだから感謝しろ感謝。 レイ：へっへっへっ、やっさしいよねぇ、ありがとぉー、好きぃー。 リョウ：………………はぁーーーー。 レイ：わかった！野菜炒め当てゲームしよ！！ リョウ：…………は？？ レイ：んとねー…、キャベツ！ リョウ：勝手に始めんな！ レイ：ねぇー！キャベツ！ リョウ：はぁ………入ってる。 レイ：にんじん！ リョウ：入ってる。 レイ：おー順調。えー…ピーマン リョウ：入ってない。 レイ：んぇ、…たまねぎ！ リョウ：入ってる。 レイ：あとはー…あ、待って、何種類入ってるの？ リョウ：ん？……5種類。 レイ：あっらーー、栄養満点じゃないですかぁ、偉いでちゅねー。 リョウ：お前まじぶん殴るぞ。 レイ：わーー！！DV！！DVだ！！暴力反対！！ リョウ：はいはいはいはい、わかったから、すみませんでした、電話口で大声出すな。 レイ：5種類かー。今私何個あてた？ リョウ：えーと、3種類。 レイ：あと2種類じゃぁん。へっへん、余裕〜。さすが私。リョウのことよくわかってるゥ♪ リョウ：（呆れながら食べ続ける） レイ：んーーーー、あっ！豚肉！ リョウ：入ってません。 レイ：鶏肉！ リョウ：入ってません。 レイ：えっ？じゃあ牛肉？ リョウ：入ってません。 レイ：えーーーーー？……わかった…私天才。ウインナー！！ リョウ：入ってません。 レイ：ええええええ！？なんでぇ！？あとお肉って言ったら何があんのよ！！ラムとか！？ リョウ：そもそも肉入ってねーし。 レイ：はぁ！？お肉入ってないの！？意味わかんない！！ リョウ：何故そこでキレる。 レイ：（残ってる酒をごくごくと飲み） リョウ：あー、追加でアルコール摂取すな…… レイ：ぷはぁ！野菜炒めだよ！？お肉入れるでしょう！普通！！ リョウ：しょーがねーだろ！肉が冷蔵庫に無かったんだから！ レイ：はー…しんっじらんない…… リョウ：そんな怒るか……？ レイ：もう超裏切られた気分、許せない。 リョウ：そんなに？？？？ レイ：罰としてー、1品晒してくださぁーい。 リョウ：意味がわからん……。まぁ、これは当てらんないだろうし、早く終わって欲しいから、…ナス。 レイ：はぁーーーーーー！！！？？ナス！！よりによってナス！！なぁーす！！！ふぁーーっく！！ リョウ：やめなさいて。 レイ：ナスを野菜炒めにいれる？？？？what？？？？Are you sane?？？？ リョウ：いいだろ別に！なんで突然の英語なんだよ！ レイ：私がナス嫌いなのを知ってて？？ナスをいれる？？正気？？？ リョウ：だからだろうが！今日は俺しか食べないからナスいれてんの。俺はナスが好きなの。お前と一緒の時は入れないようにしてあげてんの！！ レイ：はぁーい出ましたァー。リョウちゃんの優しいアピールぅー。出たー出たー。そういうとこ好きー。 リョウ：貶してんのか褒めてんのかどっちなんだよ。 レイ：んー？……へっへっへっ（照れ笑いしながらまた飲む） リョウ：……ったく、もー… レイ：さぁーて！！残り1品となりましたぁーー！レイ選手！当て切ることが出来るのかぁー！！ リョウ：もうとっとと終わってくれ…… レイ：んんんんんんんんん……これだぁ！！！小松菜！！！ リョウ：…………おー、やるじゃん。正解。 レイ：いっえーーーーーーい！！私天才！優勝！！景品頂戴！！ リョウ：は？ レイ：景品。 リョウ：なに？ レイ：景品頂戴。電波悪い？ リョウ：なんで俺が景品やらねーとダメなんだよ。 レイ：えー？ノリと勢い？へへっ リョウ：……マジで今日お前、タチ悪い酔い方してんなぁ… レイ：……んふふ、でも、何だかんだでいっつも付き合ってくれるよねぇ… リョウ：優しいからな、俺。 レイ：そこはさぁ、「レイのこと愛してるからだよ」くらい言えない？ リョウ：今のお前に言ったところで明日絶対覚えてねーだろ。 レイ：わっかんないよぉ？覚えてるかもよォ？ リョウ：……まぁ、かれこれ5年たつし、こういうとこも引っ括めてレイだと思ってるし。嫌だったらとっくに別れてるっつの。 レイ：……いっひひひ、遠回しの愛情表現、相変わらずだねぇ？ リョウ：うるせ。 レイ：……この先もずっと一緒？ リョウ：……………… レイ：え、ちょっと、そこ黙んないでよ リョウ：……いや、まぁ……その…………くそ、この状況で……？ レイ：…なぁに？ リョウ：その…………もちろん…その、結（婚も考えてる） レイ：（被せて寝息。） リョウ：…………え、寝た？…レ、レイ？ レイ：ぐーー…ぐーーー…（寝息） リョウ：……ッいい加減にしろぉーーー！！！！！ 0：END