台本概要
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タイトル | 6.BARバブ美へようこそ!〜バブ美のいないBARバブ美〜 |
---|---|
作者名 | 雪狐 (@yukikitsune_vg) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
バブ美のいないBARバブ美ってもはや概念だよね。ということで説明不要のハイテンションコメディの第6話!頭を空っぽにして読んでね!
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
小鹿 | 女 | 97 | 小島遥香。不遜系女子。佐藤以外にこんな姿を見せることはない。 |
佐藤 | 男 | 95 | 残念系イケメン。一般通過モブゲスト。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:BARバブ美へようこそ!〜バブ美のいないBARバブ美〜
:
小鹿:ふぅ…今日はバブ美さんが珍しくお休みだから、私が頑張って切り盛りしないとなぁ
0:からんころん(ドアの開く音ならなんでもいい)
小鹿:あっ、いらっしゃ…
佐藤:やぁ!やってるかい…ってややっ!小鹿ちゃん!今日も麗しくて素敵だねぇ!
小鹿:…さて、店閉めるかぁ
佐藤:あれ?まだ閉めるには早くないかい?
小鹿:あらお客様!申し訳ございませぇん!今日はもうラストオーダー終わったんですぅ、ごめんなさいねぇ♡
佐藤:そっか…それなら仕方な…ってそんなわけないだろっ!
小鹿:ちっ…
佐藤:ねぇ!?今舌打ちした!?
小鹿:やだなぁ、大切なお客様にそんなことするわけないじゃないですかぁ
佐藤:ほっ…それは良かった
小鹿:まぁ、アンタは大切なお客様じゃないから平気で舌打ちするけどね
佐藤:酷くないかい!?
小鹿:だいたいアンタ何よ?なんでこういう日に限ってやってくるのよ?
佐藤:うん?それはもちろん、なんか楽しそうな波動を感じたからさっ!きらっ!
小鹿:ちっ…
佐藤:2回目っ!?そういうの本当良くないと思うよ!?
小鹿:はいはい、で?なに呑むの?
佐藤:あっ普通に接客してくれるんだね?じゃあ、まずはほら…アレじゃないかい?
小鹿:しょうがないわねぇ…ほら、『あたしの奢り』よ
佐藤:ありがとう!いやー、それにしてもコレ(哺乳瓶入りの水道水)ってちゃんとした『あたしの奢り』って言う名前のメニューだったんだね…
小鹿:そうね…私もてっきり、バブ美さんがいつも適当言ってるだけだとばかり思ってたわ…
佐藤:しかもお値段ゼロ円!すごいよねぇー
小鹿:まぁ中身ただの水道水だし。でも、コレってお通しでおつまみと一緒に出すと五百円なのよね…
佐藤:そうなのかい?いやぁーコレをいつもただで楽しめるなんて、僕はすごく(恵まれてるね)
小鹿:でもアンタからはお代、しっかり取るわよ?
佐藤:なんで!?いつも取られないのに!?
小鹿:それは…ほら、あれよ。今回のはバブ美さんサービスじゃないし
佐藤:じゃあ…おつまみがないと、お通しにならないよね?
小鹿:それは店によりけりだけど。それにしてもおつまみねぇ…何かあったかな?あっコレでどう?
佐藤:なになに?ってなにこのエイリアン!?
小鹿:エイリアンじゃないわよ、ワラスボよ
佐藤:わら…すぼ?
小鹿:はぁ…アンタのメガネは飾りなの?やっぱり脳みそまで筋肉でできてるの?
佐藤:メガネかけてる人間がみんなインテリだと思うなよ!?で…これ、美味しいのかい?
小鹿:さぁ?
佐藤:さぁ?って…
小鹿:じゃあ違うのがいい?
佐藤:いや、せっかく出してくれたし食べるけど…って、生で?
小鹿:私、料理できないし。さぁ、じゃがりこお食べ?
佐藤:じゃが…?ってややこしいな!?前作のネタ引っ張るのは良くないよ!初見さんに優しくないっ!ちゃんとじゃんじゃんお食べって言いなよ!?
小鹿:なに言ってるの?私、よくわからないわ
佐藤:あぁ、小鹿ちゃんがRPGのNPCみたいになってる…
小鹿:ほら、せっかく私の手料理が食べれるのよ?いやなの…?
佐藤:手料理が食べられるのは嬉しいけど、コレは手料理じゃないからね!?
小鹿:じゃあ…しおぱっぱ。コレで手料理よね?
佐藤:料理舐めんな
小鹿:ちぇっ…コレは後でバブ美さんにあげよーっと。それで?いつまでいるの?
佐藤:まだなにも頼んでないよっ!?
小鹿:いやー、そろそろボケるの飽きてきたなぁって。バブ美さんよく疲れずにボケられるよね
佐藤:ツッコミ担当の方が大変だと僕は思うけどね?
小鹿:それって、あなたの感想です(よね?)
佐藤:アウトだよ!なんでこのBARはこんな危険なセリフを放つ人しかいないの!?
小鹿:それが、BARバブ美クオリティ。あんだすたん?
佐藤:のっとあんだすたん
小鹿:で?次はなに頼むの?
佐藤:普通に注文取り始めた…じゃあ、枝豆とビールで
小鹿:枝豆はたれ?塩?
佐藤:たれ!?普通に塩でいいよ…
小鹿:それと生でいい?
佐藤:ん?生(ビール)でいいよ
小鹿:それならすぐできるわね。はい、枝豆とビールよ
佐藤:ありが…ってこの枝豆、生じゃない?
小鹿:アンタがそれでいいって言ったんじゃないっ!?
佐藤:逆ギレされた!?生なのは枝豆じゃなくてビールだよ!?
小鹿:安心して、ビールも生だから
佐藤:そう言う問題じゃなくて…ていうかこの枝豆、よくみたら冷凍のやつじゃないか…とりあえずレンチンしてくれ…
小鹿:じゃあ…はいっ(そう言って手を出す)
佐藤:ん?
小鹿:はいっ
佐藤:なんだいその手は?あっ、手を繋ぎたいのかい?
小鹿:違うわよバカ。レンチン料ちょうだい
佐藤:レンチン料!?レンチン料ってなに!?
小鹿:だって手間じゃない?チップくらい弾みなさいよ
佐藤:どんな店だよ!?じゃあ自分で温めるからいいよ…
小鹿:しかたないわね…お詫びとして私のおすすめあげるわ
佐藤:これは僕が悪いのかい…?って、小鹿ちゃんのおすすめ?
小鹿:はい、カニクリームソーダ
佐藤:いらないよ!?いつも思ってたけど、何このやばい飲み物!?
小鹿:やばくないわよ…ほら、とりあえず一口飲んでみなさい?飛ぶわよ?
佐藤:飛びたくないよ!?
小鹿:そう…美味しいのに…
佐藤:美味しいんだ…?ところで、今日はオギャレッスンとかってやらないのかい?
小鹿:えっ…やりたいの…?
佐藤:ほら、この店といえば…ね?
小鹿:そうねぇ…じゃあ下僕、オギャリなさい
佐藤:オギャぁ!オギャぁ!!オギャぁっ!!!
小鹿:こいつノータイムでやりやがった!?しかもすごく気持ち悪いっ!?
佐藤:はっはっは、褒められると照れちゃうなっ!
小鹿:なんか急にテンション上がって気持ち悪…あ、もしかして酔った?
佐藤:んー?僕は断じて酔ってなどいないさ!いや、やっぱり酔っているよ
小鹿:あら、素直じゃない?
佐藤:ふっ、君という華の香りに…ね?
小鹿:うわぁ…ひくわー
佐藤:しかし、オギャってみたけど…なんかしっくりこないな?
小鹿:いや、すごくしっくりきてたわよ?
佐藤:うーん…でもなぁ…そうだ!小鹿ちゃん、お手本を見せてくれ!
小鹿:いやです
佐藤:まあまあ、そう言わずに
小鹿:いやでしゅっ…てうわっ!?
佐藤:ふっ、口ではそう言っていても心は正直だね?
小鹿:いやだ!?なんで!?
佐藤:ほら、早く…?
小鹿:くっ…オギャればいいんでしょ、オギャれば!?オギャぁ!オギャぁ!!オギャぁっ!!!
佐藤:はっはっは!そんな小鹿ちゃんを見ながら呑む酒は一段と格別だねぇ!
小鹿:ちくしょう!流れがバブ美さんと一緒だよっ!
佐藤:ほら、文句言わずにオギャりなよ?癖になってるんでしょ?
小鹿:はぁ!?なってないしっ!
佐藤:バブ美さんから聞いたよ?小鹿ちゃん、これをやらないと生きていけない身体になっちゃった…って
小鹿:そ、そんなわけないじゃない!?バカじゃないの!?
佐藤:でもほら、すごく楽しそうだし…?
小鹿:いーやーだー!やらないでしゅよ!
佐藤:…
小鹿:…
佐藤:ふっ…
小鹿:笑わないでよっ!もう身体に染み付いて取れないんだからっ!
佐藤:いやー、お酒が進むねぇ
小鹿:くっ…今度オギャレッスンよりもとんでもない企画考えてやるんだから…
佐藤:おや?それは楽しみだね?
小鹿:なんでそんな乗り気なのよ…?
佐藤:楽しいことはいいことじゃないか!あ、次はカクテルが呑みたいなっ!
小鹿:アンタねぇ…ま、いいけど
佐藤:あっ、やっぱりいらない…
小鹿:急にどうしたのよ?
佐藤:いや、とんでもないゲテモノ出されそうだから…
小鹿:失礼な!お酒の作り方はバブ美さんに習ったのよ!?
佐藤:ほっ…それなら注文しようかな
小鹿:ふふんっ!私のシェイカー捌き、ちゃーんと見てなさい?
佐藤:なんか、逆に不安だなぁ…?
小鹿:ほら!どう!?(ちゃかぽこちゃかぽこ)
佐藤:何その効果音!?シェイカーから鳴る音じゃないよね!?
小鹿:え?普通じゃない?(ちゃかぽこちゃかぽこ)
佐藤:見た目だけはね!?と言うか、何をシェイクして…?僕まだ注文してないよね…?
小鹿:はいっ!できたわよっ!
佐藤:…これは?
小鹿:カニクリームソーダとウォッカで作った『道頓堀』ってカクテルよ
佐藤:うわっ呑みたくない!?何そのネーミングセンスっ!!
小鹿:失礼ね?私が一生懸命考えたのに…
佐藤:やっぱり小鹿ちゃんオリジナルなんだね…?
小鹿:そうよ?さっき思いついた出来たてほやほやのカクテルなんだから
佐藤:せめて作る前に一度裏で味見してくれ!?こんな混沌を思いつきで客に提供するんじゃありませんっ!
小鹿:もー、とりあえず呑んでから文句言いなさいよ!?
佐藤:そ、それは…そうだな。もしかしたら美味しいかもしれないし…
小鹿:ほら、どうぞ?
佐藤:ごく……っ!?
小鹿:どう?美味しいでしょ?
佐藤:これ…リアクションに困るやつだよ…呑めないわけじゃないけど、美味しくもないやつ…
小鹿:そっか…イケると思ったんだけどなぁ?よし、次いってみよう!
佐藤:次は普通のやつにしようね?
小鹿:大丈夫、次はお抹茶とカニクリームソーダにするから!
佐藤:カニクリームソーダから離れて!?しかもそれお酒じゃないっ!?
小鹿:むー、きっと美味しいのにー
佐藤:かわいこぶってもダメだからね…?
小鹿:かわいこぶってないし…じゃあメニューにあるやつから適当に出してあげるから
佐藤:それなら心配いらないな…
小鹿:えいっ!やぁ!とうっ!(ちゃかぽこちゃかぽこ)
佐藤:いや、やっぱりおかしいよ!?シェイク中の掛け声と効果音じゃないよね!?
小鹿:ふぅ…できたわ…
佐藤:これは…?
小鹿:これ?『明日ノ夜空』って言うカクテルよ
佐藤:へぇ…すごく洒落(しゃれ)た飲み物だねぇ…?でもなんだか…その、これは何と何で出来てるんだい?
小鹿:えっとね、コーラと金平糖よ
佐藤:やっぱりお酒じゃないっ!しかも名前の割にすごく変な飲み物だった!?
小鹿:ほら、美味しいと思うよ?
佐藤:まぁ、道頓堀よりはマシだろう…うん、甘いなぁ…星に見立てた粉々の金平糖がじゃりじゃりするよ…あれ?どっちがマシなんだろ…?
小鹿:んー、やっぱさ…バブ美さんいないとダメね
佐藤:ん?急にどうしたんだい?
小鹿:頑張って楽しくしようって思っても、全然上手くいかないし…
佐藤:なんだ、そんなことか
小鹿:そんなことって何よ…
佐藤:大丈夫。僕、今すごく楽しいよ
小鹿:ほんと…?
佐藤:もちろん!バブ美さんにはバブ美さんの良さがあるように、小鹿ちゃんには小鹿ちゃんの良さがあるのさ
小鹿:そっか…ありがと。たまにはいいこと言うじゃない…
佐藤:惚れ直した?
小鹿:ふんっ!そんなことないんだから!
佐藤:手厳しいねぇー。でもそんな小鹿ちゃんが大好きだよ?
小鹿:う、うるさいっ!早く帰って明日の仕事の準備でもしたら!?
佐藤:それもそうだね
小鹿:…どうせ明日もくるんでしょ?
佐藤:ははっ、当たり前じゃないか!こんな楽しくて、可愛い子がいるところなら毎日通っちゃうよ
小鹿:ここ、キャバクラじゃないからね?まったく…
佐藤:じゃあ、また明日!お代はここに置いていくよ
小鹿:あっ…
佐藤:どうしたんだい?そんな名残惜しそうな顔して?
小鹿:その…えっと、ちゃんと全部のお代払って帰ってよね!?
佐藤:えっ、全部?足りないのかい?
小鹿:うん。お通し代と枝豆生ビール、レンジ使用料に道頓堀、明日ノ夜空の代金。カニクリームソーダの料金は私の奢りだから感謝しなさい?
佐藤:後半ほとんど小鹿ちゃんが勝手に提供したやつだよね!?しかもお通しのおつまみ結局食べてないからね!?
小鹿:ダメ…?
佐藤:かわいく言ってもダメなものはダメだよ!?それじゃ、また明日!
小鹿:あっ、逃げた!?なによ…もうちょっと一緒にいてくれてもいいじゃない…ってバブ美さん!?いつからそこに!?えっ、最初から!?しかも動画撮ってた!?消してくださいっ!?待って逃げないで!?バブ美さーんっ!?
0:BARバブ美へようこそ!〜バブ美のいないBARバブ美〜
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小鹿:ふぅ…今日はバブ美さんが珍しくお休みだから、私が頑張って切り盛りしないとなぁ
0:からんころん(ドアの開く音ならなんでもいい)
小鹿:あっ、いらっしゃ…
佐藤:やぁ!やってるかい…ってややっ!小鹿ちゃん!今日も麗しくて素敵だねぇ!
小鹿:…さて、店閉めるかぁ
佐藤:あれ?まだ閉めるには早くないかい?
小鹿:あらお客様!申し訳ございませぇん!今日はもうラストオーダー終わったんですぅ、ごめんなさいねぇ♡
佐藤:そっか…それなら仕方な…ってそんなわけないだろっ!
小鹿:ちっ…
佐藤:ねぇ!?今舌打ちした!?
小鹿:やだなぁ、大切なお客様にそんなことするわけないじゃないですかぁ
佐藤:ほっ…それは良かった
小鹿:まぁ、アンタは大切なお客様じゃないから平気で舌打ちするけどね
佐藤:酷くないかい!?
小鹿:だいたいアンタ何よ?なんでこういう日に限ってやってくるのよ?
佐藤:うん?それはもちろん、なんか楽しそうな波動を感じたからさっ!きらっ!
小鹿:ちっ…
佐藤:2回目っ!?そういうの本当良くないと思うよ!?
小鹿:はいはい、で?なに呑むの?
佐藤:あっ普通に接客してくれるんだね?じゃあ、まずはほら…アレじゃないかい?
小鹿:しょうがないわねぇ…ほら、『あたしの奢り』よ
佐藤:ありがとう!いやー、それにしてもコレ(哺乳瓶入りの水道水)ってちゃんとした『あたしの奢り』って言う名前のメニューだったんだね…
小鹿:そうね…私もてっきり、バブ美さんがいつも適当言ってるだけだとばかり思ってたわ…
佐藤:しかもお値段ゼロ円!すごいよねぇー
小鹿:まぁ中身ただの水道水だし。でも、コレってお通しでおつまみと一緒に出すと五百円なのよね…
佐藤:そうなのかい?いやぁーコレをいつもただで楽しめるなんて、僕はすごく(恵まれてるね)
小鹿:でもアンタからはお代、しっかり取るわよ?
佐藤:なんで!?いつも取られないのに!?
小鹿:それは…ほら、あれよ。今回のはバブ美さんサービスじゃないし
佐藤:じゃあ…おつまみがないと、お通しにならないよね?
小鹿:それは店によりけりだけど。それにしてもおつまみねぇ…何かあったかな?あっコレでどう?
佐藤:なになに?ってなにこのエイリアン!?
小鹿:エイリアンじゃないわよ、ワラスボよ
佐藤:わら…すぼ?
小鹿:はぁ…アンタのメガネは飾りなの?やっぱり脳みそまで筋肉でできてるの?
佐藤:メガネかけてる人間がみんなインテリだと思うなよ!?で…これ、美味しいのかい?
小鹿:さぁ?
佐藤:さぁ?って…
小鹿:じゃあ違うのがいい?
佐藤:いや、せっかく出してくれたし食べるけど…って、生で?
小鹿:私、料理できないし。さぁ、じゃがりこお食べ?
佐藤:じゃが…?ってややこしいな!?前作のネタ引っ張るのは良くないよ!初見さんに優しくないっ!ちゃんとじゃんじゃんお食べって言いなよ!?
小鹿:なに言ってるの?私、よくわからないわ
佐藤:あぁ、小鹿ちゃんがRPGのNPCみたいになってる…
小鹿:ほら、せっかく私の手料理が食べれるのよ?いやなの…?
佐藤:手料理が食べられるのは嬉しいけど、コレは手料理じゃないからね!?
小鹿:じゃあ…しおぱっぱ。コレで手料理よね?
佐藤:料理舐めんな
小鹿:ちぇっ…コレは後でバブ美さんにあげよーっと。それで?いつまでいるの?
佐藤:まだなにも頼んでないよっ!?
小鹿:いやー、そろそろボケるの飽きてきたなぁって。バブ美さんよく疲れずにボケられるよね
佐藤:ツッコミ担当の方が大変だと僕は思うけどね?
小鹿:それって、あなたの感想です(よね?)
佐藤:アウトだよ!なんでこのBARはこんな危険なセリフを放つ人しかいないの!?
小鹿:それが、BARバブ美クオリティ。あんだすたん?
佐藤:のっとあんだすたん
小鹿:で?次はなに頼むの?
佐藤:普通に注文取り始めた…じゃあ、枝豆とビールで
小鹿:枝豆はたれ?塩?
佐藤:たれ!?普通に塩でいいよ…
小鹿:それと生でいい?
佐藤:ん?生(ビール)でいいよ
小鹿:それならすぐできるわね。はい、枝豆とビールよ
佐藤:ありが…ってこの枝豆、生じゃない?
小鹿:アンタがそれでいいって言ったんじゃないっ!?
佐藤:逆ギレされた!?生なのは枝豆じゃなくてビールだよ!?
小鹿:安心して、ビールも生だから
佐藤:そう言う問題じゃなくて…ていうかこの枝豆、よくみたら冷凍のやつじゃないか…とりあえずレンチンしてくれ…
小鹿:じゃあ…はいっ(そう言って手を出す)
佐藤:ん?
小鹿:はいっ
佐藤:なんだいその手は?あっ、手を繋ぎたいのかい?
小鹿:違うわよバカ。レンチン料ちょうだい
佐藤:レンチン料!?レンチン料ってなに!?
小鹿:だって手間じゃない?チップくらい弾みなさいよ
佐藤:どんな店だよ!?じゃあ自分で温めるからいいよ…
小鹿:しかたないわね…お詫びとして私のおすすめあげるわ
佐藤:これは僕が悪いのかい…?って、小鹿ちゃんのおすすめ?
小鹿:はい、カニクリームソーダ
佐藤:いらないよ!?いつも思ってたけど、何このやばい飲み物!?
小鹿:やばくないわよ…ほら、とりあえず一口飲んでみなさい?飛ぶわよ?
佐藤:飛びたくないよ!?
小鹿:そう…美味しいのに…
佐藤:美味しいんだ…?ところで、今日はオギャレッスンとかってやらないのかい?
小鹿:えっ…やりたいの…?
佐藤:ほら、この店といえば…ね?
小鹿:そうねぇ…じゃあ下僕、オギャリなさい
佐藤:オギャぁ!オギャぁ!!オギャぁっ!!!
小鹿:こいつノータイムでやりやがった!?しかもすごく気持ち悪いっ!?
佐藤:はっはっは、褒められると照れちゃうなっ!
小鹿:なんか急にテンション上がって気持ち悪…あ、もしかして酔った?
佐藤:んー?僕は断じて酔ってなどいないさ!いや、やっぱり酔っているよ
小鹿:あら、素直じゃない?
佐藤:ふっ、君という華の香りに…ね?
小鹿:うわぁ…ひくわー
佐藤:しかし、オギャってみたけど…なんかしっくりこないな?
小鹿:いや、すごくしっくりきてたわよ?
佐藤:うーん…でもなぁ…そうだ!小鹿ちゃん、お手本を見せてくれ!
小鹿:いやです
佐藤:まあまあ、そう言わずに
小鹿:いやでしゅっ…てうわっ!?
佐藤:ふっ、口ではそう言っていても心は正直だね?
小鹿:いやだ!?なんで!?
佐藤:ほら、早く…?
小鹿:くっ…オギャればいいんでしょ、オギャれば!?オギャぁ!オギャぁ!!オギャぁっ!!!
佐藤:はっはっは!そんな小鹿ちゃんを見ながら呑む酒は一段と格別だねぇ!
小鹿:ちくしょう!流れがバブ美さんと一緒だよっ!
佐藤:ほら、文句言わずにオギャりなよ?癖になってるんでしょ?
小鹿:はぁ!?なってないしっ!
佐藤:バブ美さんから聞いたよ?小鹿ちゃん、これをやらないと生きていけない身体になっちゃった…って
小鹿:そ、そんなわけないじゃない!?バカじゃないの!?
佐藤:でもほら、すごく楽しそうだし…?
小鹿:いーやーだー!やらないでしゅよ!
佐藤:…
小鹿:…
佐藤:ふっ…
小鹿:笑わないでよっ!もう身体に染み付いて取れないんだからっ!
佐藤:いやー、お酒が進むねぇ
小鹿:くっ…今度オギャレッスンよりもとんでもない企画考えてやるんだから…
佐藤:おや?それは楽しみだね?
小鹿:なんでそんな乗り気なのよ…?
佐藤:楽しいことはいいことじゃないか!あ、次はカクテルが呑みたいなっ!
小鹿:アンタねぇ…ま、いいけど
佐藤:あっ、やっぱりいらない…
小鹿:急にどうしたのよ?
佐藤:いや、とんでもないゲテモノ出されそうだから…
小鹿:失礼な!お酒の作り方はバブ美さんに習ったのよ!?
佐藤:ほっ…それなら注文しようかな
小鹿:ふふんっ!私のシェイカー捌き、ちゃーんと見てなさい?
佐藤:なんか、逆に不安だなぁ…?
小鹿:ほら!どう!?(ちゃかぽこちゃかぽこ)
佐藤:何その効果音!?シェイカーから鳴る音じゃないよね!?
小鹿:え?普通じゃない?(ちゃかぽこちゃかぽこ)
佐藤:見た目だけはね!?と言うか、何をシェイクして…?僕まだ注文してないよね…?
小鹿:はいっ!できたわよっ!
佐藤:…これは?
小鹿:カニクリームソーダとウォッカで作った『道頓堀』ってカクテルよ
佐藤:うわっ呑みたくない!?何そのネーミングセンスっ!!
小鹿:失礼ね?私が一生懸命考えたのに…
佐藤:やっぱり小鹿ちゃんオリジナルなんだね…?
小鹿:そうよ?さっき思いついた出来たてほやほやのカクテルなんだから
佐藤:せめて作る前に一度裏で味見してくれ!?こんな混沌を思いつきで客に提供するんじゃありませんっ!
小鹿:もー、とりあえず呑んでから文句言いなさいよ!?
佐藤:そ、それは…そうだな。もしかしたら美味しいかもしれないし…
小鹿:ほら、どうぞ?
佐藤:ごく……っ!?
小鹿:どう?美味しいでしょ?
佐藤:これ…リアクションに困るやつだよ…呑めないわけじゃないけど、美味しくもないやつ…
小鹿:そっか…イケると思ったんだけどなぁ?よし、次いってみよう!
佐藤:次は普通のやつにしようね?
小鹿:大丈夫、次はお抹茶とカニクリームソーダにするから!
佐藤:カニクリームソーダから離れて!?しかもそれお酒じゃないっ!?
小鹿:むー、きっと美味しいのにー
佐藤:かわいこぶってもダメだからね…?
小鹿:かわいこぶってないし…じゃあメニューにあるやつから適当に出してあげるから
佐藤:それなら心配いらないな…
小鹿:えいっ!やぁ!とうっ!(ちゃかぽこちゃかぽこ)
佐藤:いや、やっぱりおかしいよ!?シェイク中の掛け声と効果音じゃないよね!?
小鹿:ふぅ…できたわ…
佐藤:これは…?
小鹿:これ?『明日ノ夜空』って言うカクテルよ
佐藤:へぇ…すごく洒落(しゃれ)た飲み物だねぇ…?でもなんだか…その、これは何と何で出来てるんだい?
小鹿:えっとね、コーラと金平糖よ
佐藤:やっぱりお酒じゃないっ!しかも名前の割にすごく変な飲み物だった!?
小鹿:ほら、美味しいと思うよ?
佐藤:まぁ、道頓堀よりはマシだろう…うん、甘いなぁ…星に見立てた粉々の金平糖がじゃりじゃりするよ…あれ?どっちがマシなんだろ…?
小鹿:んー、やっぱさ…バブ美さんいないとダメね
佐藤:ん?急にどうしたんだい?
小鹿:頑張って楽しくしようって思っても、全然上手くいかないし…
佐藤:なんだ、そんなことか
小鹿:そんなことって何よ…
佐藤:大丈夫。僕、今すごく楽しいよ
小鹿:ほんと…?
佐藤:もちろん!バブ美さんにはバブ美さんの良さがあるように、小鹿ちゃんには小鹿ちゃんの良さがあるのさ
小鹿:そっか…ありがと。たまにはいいこと言うじゃない…
佐藤:惚れ直した?
小鹿:ふんっ!そんなことないんだから!
佐藤:手厳しいねぇー。でもそんな小鹿ちゃんが大好きだよ?
小鹿:う、うるさいっ!早く帰って明日の仕事の準備でもしたら!?
佐藤:それもそうだね
小鹿:…どうせ明日もくるんでしょ?
佐藤:ははっ、当たり前じゃないか!こんな楽しくて、可愛い子がいるところなら毎日通っちゃうよ
小鹿:ここ、キャバクラじゃないからね?まったく…
佐藤:じゃあ、また明日!お代はここに置いていくよ
小鹿:あっ…
佐藤:どうしたんだい?そんな名残惜しそうな顔して?
小鹿:その…えっと、ちゃんと全部のお代払って帰ってよね!?
佐藤:えっ、全部?足りないのかい?
小鹿:うん。お通し代と枝豆生ビール、レンジ使用料に道頓堀、明日ノ夜空の代金。カニクリームソーダの料金は私の奢りだから感謝しなさい?
佐藤:後半ほとんど小鹿ちゃんが勝手に提供したやつだよね!?しかもお通しのおつまみ結局食べてないからね!?
小鹿:ダメ…?
佐藤:かわいく言ってもダメなものはダメだよ!?それじゃ、また明日!
小鹿:あっ、逃げた!?なによ…もうちょっと一緒にいてくれてもいいじゃない…ってバブ美さん!?いつからそこに!?えっ、最初から!?しかも動画撮ってた!?消してくださいっ!?待って逃げないで!?バブ美さーんっ!?